JP3072965U - タオル入り加熱容器 - Google Patents

タオル入り加熱容器

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JP3072965U
JP3072965U JP2000002957U JP2000002957U JP3072965U JP 3072965 U JP3072965 U JP 3072965U JP 2000002957 U JP2000002957 U JP 2000002957U JP 2000002957 U JP2000002957 U JP 2000002957U JP 3072965 U JP3072965 U JP 3072965U
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肇 大年
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株式会社ニッテツ・ファイン・プロダクツ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱いお絞りを非定常的に供給する場合や、熱
源の入手困難な環境下で供給する場合、安全に、簡易な
手段で、かつ短時間で使用に供する。 【解決手段】 金属粉の酸化反応熱を利用した発熱剤
と、濡れタオル封入袋と水袋とを外箱内に配置し、水袋
の破断具を外箱の外面に付設した。マグネシウム粉を発
熱剤とし、水袋の破断具が糸であり、糸の一端が水袋に
固定され、他端が外箱の外面に出されているのが好まし
い。 【効果】 容器全体はコンパクトかつ軽量で携帯に便
利、反応熱を高温水蒸気にして加熱し、容器内の圧力上
昇は抑えられ、常圧では温度が100℃を超えず安全で
ある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、熱いお絞りを非定常的に供給する場合や、熱源が入手困難な環境下 で供給する場合などにおいて、安全に、簡易な手段で、かつ短時間で濡れタオル を加熱することのできる加熱容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
濡れタオルで手や顔などを拭く行為が日常広く行われている。濡れタオルはお 絞りと呼ばれ、冷たいものと熱いものがあるが、本考案は熱いお絞りを対象とす る。 熱いお絞りを定常的に使用する場合は、多数のタオルを蒸し器に入れて加熱し 、必要なときに必要な数だけ取り出すのが一般的な方法である。
【0003】 しかし非定常的に使用する場合は、適当な容器に熱湯を準備し、その中にタオ ルを浸漬したのち、熱湯を排除すると共にタオルを絞って棒状に成形する方法が 採用され、さらに簡易な方法としては、乾いたタオルを棒状に成形したのち表面 から熱湯を冠水し、過剰の湯を排除する方法も行われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
熱いお絞りを使用に供するための従来技術は、いずれの方法も熱湯によりタオ ルを高温化するものであり、上記のような非定常的な方法では火傷などの危険性 が常につきまとう。 一方、野外でのレジャー活動などにおいて熱いお絞りを使いたい場合は、熱源 が容易に得られない環境下では、熱湯の調達に特別な手段が必要となる。また高 温状態を得るための準備に時間を要し、待ち時間に心理的充足感がない。さらに この場合も熱湯による火傷などの危険性がある。
【0005】 そこで本考案が解決しようとする課題は、熱いお絞りを非定常的に供給する場 合や、熱源の入手困難な環境下で供給する場合、安全に、簡易な手段で、かつ短 時間で使用に供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本考案は、金属粉の酸化反応熱を利用した発熱剤と 、濡れタオル封入袋と水袋とを外箱内に配置し、水袋の破断具を外箱の外面に付 設したことを特徴とするタオル入り加熱容器である。 そして本考案において、マグネシウム粉を発熱剤とし、水袋の破断具が糸であ り、糸の一端が水袋に固定され、他端が外箱の外面に出されているのが好ましい 。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案を図1に示す例により説明する。濡れタオル封入袋1と発熱剤2と水袋 3とが外箱4内に配置され、外箱4の外面には水袋3の破断具としての糸6が出 ている。糸6の一端は水袋3に固定され、他端が外面に出ている。 濡れタオル封入袋1は、棒状に成形した濡れタオルを1本収容し、衛生上の理 由から空気および水に対するバリア性プラスチックフィルムで密封したものであ る。これを1本あるいは複数本まとめて外箱4内に入れ、加熱後は外箱4から取 出せるように、固定せず、あるいは水溶性の接着剤で外箱内面に接着する。
【0008】 発熱剤2は金属粉の酸化反応熱を利用したもので、マグネシウム粉など、酸化 反応による発熱量の高い金属粉を袋に収容したものが採用できる。袋は水と接触 して反応し易いよう、透水性のよい不織布などで、表面積の広いシート状にした ものがよい。具体的には、米国 Truetech 社製のマグネシウム発熱体などを採用 することができる。例えば厚さ約3mm、幅36mm、長さ103mmのシート状のも のがある。これを図1のように濡れタオル封入袋1の一部に添わせて、外箱内面 に固定せず、あるいは接着剤などにより固定する。
【0009】 水袋3は防水性プラスチックフィルムで形成し、中には発熱剤2との反応に必 要な量を超えた過剰な水を収容している。水袋3のシール部にはノッチ5が形成 されていて、その近傍に糸6の一端が固定され、外箱4の外側に出ている糸6の 他端を引くと、水袋3はノッチ5を起点として引き裂かれるようになっている。 商品としての輸送中や、使用者が持ち運び中など、お絞りを必要としないとき に水袋3が移動して破断することがないよう、水袋3は外箱4内にしっかり固定 しておく。
【0010】 外箱4は、内面が高温の水蒸気や熱湯に耐えられる耐熱性と耐水性を有し、か つ外部への放熱が抑えられるような複層で形成される。内面を耐水耐熱性のプラ スチックフィルム、外面をコルゲート加工紙や発泡プラスチックなどとした、図 1のような直方体あるいは図3および図4のような円柱体とすることができる。 また外箱4には蒸気排出孔7を穿設し、活性炭などガス吸着性を有する物質を 収容した吸臭剤パッド8を内面に貼付けるのが望ましい。
【0011】 水袋3を破断するための糸6は、外箱4に開けた専用の孔から出してもよく、 蒸気排出孔7から出してもよい。これらの孔は、不使用時には空気浸入により発 熱剤が酸化しないよう密封しておき、加熱時に封を剥がす。 水袋3の破断具としては、上記のような糸6のほか、ピンや針などとすること もできる。この場合、外箱4外面の適正な位置をピンや針で突刺すことにより水 袋3を破断する。ピンや針は外箱4に貼付けるなどして固定しておく。
【0012】 図1および図3のような本考案容器を使用するには、外箱4を横に寝かせて置 き、図2のように水袋3の入った側を持ち上げ、傾斜した状態で水袋3を破断す る。外箱4の傾斜には、手近にある小石や木片などを下に入れてもよく、外箱4 の蓋を延長した突片を折り曲げ、例えば図2のような脚9とすることもできる。 また、図4のような円柱体あるいは直方体の外箱4を横に寝かせた状態で、濡 れタオル封入袋1の下方に発熱剤2、上方に水袋3を配置することで、傾斜させ ずに水袋3を破断することもできる。
【0013】 水袋3を破断すると水が流れ出て発熱剤2が水に浸漬され、発熱反応が一気に 進行し、過剰な水は高温の水蒸気となって外箱4内に充満し、濡れタオル封入袋 1は効果的に加熱され、濡れタオルは5分以内に50℃以上に加熱される。そし て外箱4の蓋を開け、濡れタオル封入袋1を取出して使用に供する。
【0014】 外箱4内の水蒸気が過剰とならないように、予め発熱剤2および水袋3の水量 を定めておいてもよいが、加熱時間を短縮するには過剰な水蒸気が発生すること になる。この場合、発生した過剰な水蒸気は蒸気排出孔7から排出されるので、 外箱4内の圧力上昇が安全範囲に抑えられる。 また、発熱剤7中の不純物などにより塩化物ガスなどが発生する場合は、吸臭 剤パッド8を使用して吸着させることができる。
【0015】
【実施例】
綿繊維のタオルに水を含ませて棒状に成形した重量39gの濡れタオル1本を 、濡れタオル封入袋1に収容した。該封入袋1は、空気および水に対するバリア 性で、かつ高温水蒸気に対する耐熱性のポリプロピレン−ポリエチレンラミネー トのプラスチックフィルム製である。 発熱剤2には、4gのマグネシウム粉をポリエステル製の透水性透気性不織布 で挟み、周囲をシールした短い帯状のものを2枚使用した。 水袋3はプラスチックフィルムに15gの水を封入したものとし、シール部に ノッチ5をつけ、ノッチ5近傍に糸6の一端を固定した。
【0016】 これらを、PETを内貼りしたコルゲート加工紙製の直方体の外箱4内に、図 1のように配置した。上記3点はいずれも水溶性の接着剤で外箱4の内面に固定 した。また蒸気排出孔7の周囲に活性炭を入れた吸臭パッド8を貼り付け、蒸気 排出孔7に糸6の他端を通したのち外箱4の蓋を密封し、蒸気排出孔7をバリア 性フィルムで封じた。 この本考案タオル入り加熱容器は、商品輸送時および使用者の持ち運び時を想 定した振動によって、外箱4の気密性が損なわれることはなく、また水袋3が破 断することもなかった。
【0017】 外箱4を横に寝かせ、外箱4の蓋を延長した突片を折り曲げて図2のような脚 9とし、水袋3側を3cm持ち上げた状態を維持しながら、箱4から出ている糸6 を引いた。 すると水袋3が破断し、直ちに水が流出し発熱剤2が水に浸漬し、発熱反応が 進行すると共に水蒸気が発生して外箱4内に高温の水蒸気が充満し、タオル中心 部の温度が、糸6を引いてから2分後に60℃、3分後に80℃になった。この 間過剰な水蒸気は蒸気排出孔7から漏れたが、塩化物などの異臭はなかった。ま た外箱4を開放し、加熱された濡れタオル封入袋1を容易に取出すことができた 。その際にも異臭はなかった。
【0018】
【考案の効果】
本考案は、マグネシウム粉など金属粉の酸化反応熱を利用した発熱剤と水との 反応熱で、過剰に供給した水を高温の水蒸気にして濡れタオル封入袋を加熱する ので、熱いお絞りを非定常的に供給する場合や、熱源の入手困難な環境下で供給 する場合、安全に、簡易な手段で、かつ短時間で使用に供することができる。 容器全体はコンパクトかつ軽量で携帯に便利である。反応熱を高温水蒸気にし て加熱し、容器内の圧力上昇は抑えられ、常圧では温度が100℃を超えず安全 である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案容器の例を示す一部切欠き斜視図であ
る。
【図2】本考案容器の使用例を示す断面図である。
【図3】本考案容器の別の例を示す一部切欠き斜視図で
ある。
【図4】本考案容器の別の例を示す一部切欠き斜視図で
ある。
【符号の説明】
1…濡れタオル封入袋 2…発熱剤 3…水袋 4…外箱 5…ノッチ 6…糸 7…蒸気排出孔 8…吸臭剤パッド 9…脚

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属粉の酸化反応熱を利用した発熱剤
    と、濡れタオル封入袋と水袋とを外箱内に配置し、水袋
    の破断具を外箱の外面に付設したことを特徴とするタオ
    ル入り加熱容器。
  2. 【請求項2】 マグネシウム粉を発熱剤とし、水袋の破
    断具が糸であり、糸の一端が水袋に固定され、他端が外
    箱の外面に出されていることを特徴とする請求項1記載
    のタオル入り加熱容器。
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