JP3072814B2 - 電気光学プローブ及びその製造方法 - Google Patents
電気光学プローブ及びその製造方法Info
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Description
電子デバイスおよび回路の電気光学(electro-optic) サ
ンプリングに関する。
を生じる開放電極構造を有する。外部電気光学(e−
o)探触技術は、高速の電子デバイス,光電子デバイス
および回路を電気光学的にサンプリングするために、縁
取領域を活用する。縁取領域内に配置されたe−o結晶
プローブは、プローブの結晶複屈折を変化させる。その
後、この複屈折は、e−o結晶を通過し、そして回路で
反射されるパルス光束により光学的に測定することがで
きる。このような外部プローブは、その相互作用が電界
効果に基づくものなので、殆ど全てのタイプの回路に対
して使用することができる。電荷を回路から取り出さな
いので、プローブは回路と電気的に接触させる必要がな
い。
ザ・フォーカス/エレクトロ−オプティックス(Laser F
ocus/Electro-Optics),1986年2月,84〜96頁
に掲載されたジェー・エー・バルダミニス(J.A.Valdman
is) およびジー・モウロウ(G.Mourou)の“エレクトロ−
オプティック・サンプリング:テスティング・ピコセコ
ンド・エレクトロニクス,パート1,プリンシプルス・
アンド・エンボディメント(Electro-Optic Sampling:Te
sting Picosecond Electronics, Part 1, Principles
and Embodiments)”と題する論文およびレーザ・フォー
カス/エレクトロ−オプティックス(Laser Focus/Elect
ro-Optics),1986年3月,96〜106頁に掲載さ
れたジェー・エー・バルダミニス(J.A.Valdmanis) およ
びジー・モウロウ(G.Mourou)の“エレクトロ−オプティ
ック・サンプリング:テスティング・ピコセコンド・エ
レクトロニクス,パート2,アプリケーションズ(Elect
ro-Optic Sampling:Testing Picosecond Electronics,
Part 2, Applications) ”と題する論文,ジェー・エフ
・ウイタカー(J.F.Whitaker)らの“イクスターナル・エ
レクトロ−オプティック・インテグレーテッド・サーキ
ット・プロービング(External Electro-Optic Integrat
ed Circuit Probing) ”(エルセビーア・サイエンス出
版社,1990年発行)369〜379頁に掲載された
論文および米国特許第4891580号明細書(199
0年1月2日発行)などに開示されている。
上に複数個の導体12を有する回路の光学サンプリング
に使用される代表的な従来技術の装置構成10を示す。
図示されているように、基板および導体は集積回路の一
部である。電気光学(e−o)結晶プローブ15は透明
支持体16に搭載され、支持プローブ14を形成してい
る。プローブ15の端面は電圧波形をサンプリングすべ
き導体の上面に配置される。
14へ向けられた偏光光束17の短持続時間パルスによ
り光学的に行われる。光束17は一般的に、導体自体に
より反射されるが、プローブの端面上に配置された任意
要素のレフレクター(図6において、点線で示されてい
る)によっても反射される。レフレクターの使用は、回
路が感光性である場合に望ましい。
−o結晶は、縦方向e−o作用を示す材料、すなわち、
光束17の方向と平行な電界効果成分のみに応答するフ
ィールド誘発複屈折を示す材料からなる。光束は導体の
表面に対して垂直に向けられるので、この表面に対して
垂直なフィールド成分だけが所望の複屈折を誘発する。
材料自体は固有の複屈折を有する必要がない。
ルスモード同期(CPM)色素レーザまたは受動モード
同期チタン注入サファイヤレーザなどのようなパルスレ
ーザ19により発生され、顕微鏡対物レンズ21を経て
サンプリング装置に向けられる。プローブ14は、直交
偏光子22と23の間で、ダイクロイックビームスプリ
ッター24の下部に、顕微鏡装置25で上部からプロー
ブの端面を観察しやすいように、光学的に(物理的にで
はなく)配設される。
ームスプリッター24を通して注入され、プローブ下部
の導体を照明する。このようにして、導体およびサンプ
リング光束スポットの両方を一緒に見ることができる。
石英補償板27が偏光子22および23の間に配置さ
れ、e−o結晶を“ゼロオーダー”1/4波長点で動作
させる。
偏光を分離し、そして、出力を二重差動光検出器28お
よび29に向けるために使用されている。次いで、検出
器出力はロックイン増幅器/平均器30に供給される。
その後、特定の導体の電圧波形をサンプリングするため
に、プローブは基板13上の適当な地点まで下降され
る。
験信号を、適当な(例えば、高速)電気接続31により
電気的に、または、基板13上の光検出器(図示せず)
に結合される光遅延線32により光学的にカップリング
することにより、電圧波形を導体上に発生させることが
できる。いずれの場合も、光パルスおよび測定される波
形を同期させ、光パルスをサンプリングすべき波形の全
体にわたって走査させるために、周知のサンプリング技
術が使用される。
結晶内に誘発される複屈折の変化を検知するのに使用さ
れる。測定される導体の電圧がゼロである場合、反射ビ
ーム(偏光子23の直前のもの)は、他のものと位相が
90度ずれている直交偏光成分を有する。これらの成分
は偏光アナライザ(偏光子23)により分離され、検出
器28および29から均等な信号(平衡出力)を発生す
る。
晶中に誘発される複屈折は変化され、そして、付加的な
位相シフトが2個の直交成分間に発生される。すなわ
ち、反射ビームは長円状に偏光され、その結果、検出器
28および29から非平衡出力と、導体上の電圧に比例
するロックイン増幅器/平均器30からの信号が発生さ
れる。
iTaO3 の比較的厚い(例えば、厚さ100μm)ス
ライスからなり、支持体16はプローブに接着された溶
融シリカのような透明材料である。プローブおよびLi
TaO3 スライスに隣接するロッド部分は、一方の面に
200μm以下のプローブ端面を有する約30度の半分
の角度の4辺形角錐として研磨される。30度から逸脱
すると小面反射率が低下する。
してほぼ直角である。必要ならば、高反射(HR)被膜
18(図6参照)をプローブの端面に蒸着させ、それに
より、サンプリングビームを側部小面で反射させること
なく、光学系に直接戻るように反射させることができ
る。顕微鏡対物レンズ21は、サンプリングビームをプ
ローブの端面上に合焦させ、また、反射ビームを再平行
化させる両方の目的に使用される。
は、高速接続31と結合され、そして、レーザと同期さ
れるか、または逆にレーザをマスターRF源に周波数同
期させることにより同期された波形シンセサイザー(図
示せず)により、あるいは、遅延線32からのレーザパ
ルスにより照明される光検出器(図示せず)からの電気
信号により付勢される。回路に対する電気的接続は常用
のプローブ、プローブカードまたはワイヤボンディング
により形成することができる。
な遅延はモータ駆動光遅延線32によりもたらされる
が、或る場合には、純粋に電子的な手段も利用できる。
持続時間が約100fsの光パルスを有するこのタイプ
の装置を使用すると、1THz(1000GHz)以上
の帯域幅の測定が実行可能である。
ば、光パルスよりも長い。この差は、一部は、電気信号
が励起部からサンプリング部まで移動しなければならな
い距離によるものであり、また、一部は、サンプリング
パルスがLiTaO3 サンプリング結晶内を移動しなけ
ればならない距離によるものである。電気的パルスが伝
送ラインに沿って移動するにつれて、電気的パルスは消
散し、その結果、高周波数成分の優先的な減衰および放
散が生じる。
際、光パルスは電気的パルスと共に伝搬するが、異なっ
た速度で伝搬する。これにより速度のウォークオフ(wal
k-off)が生じ、検出信号が長くなって出現するようにな
る。このウォークオフ作用は、結晶の厚さが厚くなるほ
ど強くなる。
は、このようなウォークオフ作用を示さない新規な電気
光学サンプリングプローブを提供することである。
気光学サンプリングに適した、フェムト秒(fs)の解像度
を有する新規な電気光学サンプリングプローブが提供さ
れる。本発明の新規なプローブは現在報告されている最
良の常用バルクLiTaO3 プローブよりも数倍も薄
く、しかも、誘電率は4倍も低い。更に、最大帯域幅は
同等のLiTaO3 プローブよりも50%も大きい。
形状の双方で使用されるAlx Ga1-x Asの薄膜であ
る。ここで、xは電気光学サンプリング用に使用される
レーザ源の波長に対して結晶の透過性が十分であるよう
に選択される。薄膜の膜厚は従来のプローブの厚さより
も遥かに小さい。この膜厚は、電気光学サンプリングの
速度および感度について、レーザパルスの空間的広がり
に比べて薄いものであるように選択される。本発明の薄
膜プローブは電気光学センサとしてバルク結晶を使用す
ることに伴う多くの問題点を解消する。
に説明する。
ンプリングシステムで使用するための電気光学プローブ
を具体化する。本発明のプローブは透明なロッド(図1
および図3参照)に支持された結晶薄膜として、また
は、自立性プローブ(図4参照)として利用することが
できる。いずれの場合も、本発明のプローブはAlx G
a1-x As薄膜層からなる。ここで、xはAlGaAs
結晶のAl部分の割合であり、電気光学サンプリングで
使用されるレーザ源の波長に対して結晶の透過性を十分
なものにするのに必要である。
スの空間的広がりよりも遥かに薄い。例えば、100f
sの光パルスの波長が空気中で30μmである場合、プ
ローブの厚さはこの波長よりも薄くなるように選択され
る。
比例尺度に従って図示されていない。また、図中の同一
または類似の部品を示すのに同じ参照符号を使用してい
る。
ピタキシー(MBE)を用いて製作される。この活性層
はバルク(例えば、LiTaO3 )結晶の研磨により得
られる活性層よりも遥かに薄く、しかも、均質である。
プローブは分子線エピタキシー(MBE)により(11
0)GaAs基板ウエハ上の薄膜またはフィルムとして
成長される。(110)GaAs基板を使用することに
より、光軸がウエハの平面中に配置される。
薄膜を取り出す。プローブ層の膜厚は使用されるレーザ
の光パルスの空間的広がりよりも薄くなるように選択さ
れる。CPMレーザの場合、プローブ層の厚さは約7μ
mである。これよりも厚い結晶はMBE法または、液相
成長法などのようなその他のエピタキシャル成長法によ
り作製することができる。
由は、加工中に結晶が破壊することである。Al含有率
または活性層の必要なバンドギャップエネルギーは、使
用される特定のレーザの波長により決定される。CPM
レーザの場合、このレーザはAl0.8 Ga0.2 Asの使
用を必要とする。他方、受動モード同期チタン注入サフ
ァイヤレーザ源はもっと長い波長で動作するので、Al
含有率はもっと低くて良い。
ーザ源の波長における相対的吸収である。バンドギャッ
プ工学の同じ技法を他のIII/V 族系(例えば、InP)
およびII/IV 族系(例えば、CdS)についても使用で
きる。なぜなら、これらの材料は全て複屈折特性を有す
るからである。同じ結晶層を全内部反射形状(臨界角タ
イプまたは高反射被膜の使用によるものの何れか)また
は自立性形状に形成することができる。
GaAs薄膜層を有するGaAs小片をガラスロッドま
たはブロックである支持体16に接着し、そして、プロ
ーブおよび隣接するロッドの端面を角錐形状に研磨する
ことにより作製した。この研磨によりガラス/AlGa
As界面は適当なサイズのものに形成されている。
ング測定で使用される顕微鏡の視野限界により強制され
るプローブのサイズを意味する。すなわち、サンプリン
グビームが図1に示されるように配向される場合、Al
GaAs結晶および支持体の隣接小面が全て視野内に入
らなければならない。20倍対物レンズ(Mituoyo ULWD)
の場合、界面は側面上で〜200μm以下程度である。
その後、GaAs基板はエッチング除去され、ガラス支
持体に固着されたAlGaAs薄膜層が残る。
に優れた界面平坦性を有する一層薄い結晶ウエハが得ら
れる。平坦な底部要素により、プローブをサンプルと干
渉的に配列させることができる。単一フリンジの列を平
行にするのは普通に行われる。この形成方法により、全
内部反射(TIR)プローブ形状を形成することができ
る。この形状は高反射被膜を必要としない。
る共面ストリップ透過ラインである。TIR形状は時間
窓(time window) 内に接触パッドを有しない単純なマル
チラインシステムからなる。プローブ15は、約1ps
(ピコ秒)FWHMの電気パルスを発生するLT−Ga
As基板上のサンプルに対して使用した。サンプリング
ビームは、角錐の小面に衝突し、そして、結晶プローブ
15内の一点に向かい、更に、顕微鏡対物レンズ21に
向けて反射されるように入射される。
て点線で示されるように入射し、そして、サンプリング
ビームと大体同じ点に突き当たる。図2は測定された応
答特性曲線を示す。図2における立上がり時間(10〜
90%)に対する線形適合は約400fsである。
この例では、結晶プローブ15の自由面は支持体16に
より支持されており、そして、HR被膜18が塗布され
ている。しかし、支持ロッドの側面および結晶プローブ
の側面は造形する必要がない。この例では、励起ビーム
32´は図1に示された例のように、結晶内を通過する
必要がない。しかし、回路の別の点に入射させることも
できる。
面図である。このプローブの厚さは約7μmであり、反
射防止(AR)膜33(プローブの上面に塗布される)
および高反射(HR)膜18(プローブの下面に塗布さ
れる)が設けられている。このような構成では、サンプ
リングビームはHR膜で反射される。励起ビーム32
(図示せず)はサンプリングビーム17から光ビームの
2〜3直径分だけ離れている。これにより約15μmの
伝搬間隔が生じる。反射は近くの接触パッドにより生起
するものと思われる。
プローブの成長と同様な方法により、GaAs基板ウエ
ハ上にAlGaAs膜を成長させることにより作製され
る。しかし、AlGaAs膜の上面にはAR膜が塗着さ
れている。次いで、優先的エッチングにより基板を化学
的に除去し、大面積(〜1cm2 )の自立性被膜を生成
する。
布する。これはAR塗布側に対峙する膜の側面である。
使用される特定のHR被膜が高反射率を生成しない場
合、サンプル上でAu電極を追加ミラーとして使用する
こともできる。これは、電極12の表面にサンプリング
ビーム17が当たるようにプローブを移動させることに
より簡単に実行することができる。
インライン光導電性スイッチが側面サンプリングゲート
から100μmのところに配置される。側面サンプリン
グゲートは図4に示された第3の電極であり、この形状
では接地されている。これにより、共面透過ラインはサ
ンプリング位置で3線系のようになる。
学サンプリングで一般的に使用されるその他のプローブ
材料(例えば、LiTaO3 およびGaAs)の物理定
数を比較して示す。半波電圧感度の他、LiTaO3 の
誘電率は非常に大きい。そのため、結晶内部の有意な伝
搬距離について大きな信号分散が生じる。GaAsはL
iTaO3 よりも優れた電圧感度を有するが、GaAs
は大抵のフェムト秒(fs)レーザシステムでは使用で
きない。(GaAsのバンドエッジは、850nm以上
である。)
係数を示すが、LiTaO3 またはGaAsの何れかよ
りも低い誘電率を有する。この実施例で使用されたプロ
ーブはAlGaAs(80%Al)であり、純粋なAl
Asについて起こる酸化を最小にする。このAl含有率
では、光励起は間接的である。AlGaAsの屈折率,
n(λ=620nm)は約3.4である。
であり、AlAsのεs は10.06であり、Alx G
a1-x Asの場合、εs はGaAsとAlAsとの間の
線形内挿により得られる。具体的には、次式(1) で算出
することができる。 εs =13.18−3.12x (1) 例えば、x=0.8の場合、εs =10.68である。
ーブは5〜100倍も薄く、しかも、対応する誘電率は
4倍も小さい(LiTaO3 の場合、ε0 =43であ
る)。微小なライン寸法の場合、電界効果はライン間隔
に準じて指数関数的に低下する。そのため、薄いプロー
ブは厚いプローブよりも必ずしも低感度である必要はな
い。
ために、表1に示された相対共鳴周波数を比較しなけれ
ばならない。LiTaO3 の振動周波数は6.3THz
であり、Alx Ga1-x As(x=0.8)の横光(T
O)ホノン(AlAsタイプ)は次式(2) 、 44.63+0.55x−0.3x2 (meV) (2) (式中、xはAlの含有率である)で求められる。
6meVまたは10.86THz である。GaAsにお
ける対応するTOホノンは8.032THz である。半
波電圧,Vunitπは、信号をπラジアンだけ遅らせるた
めに所定の変調器に印加された単位長さ当たりの電圧で
ある。半波電圧,Vunitπは次式(3) で求めることがで
きる。 Vunitπ=λ/n3 rij (3) (式中、nは屈折率であり、rijは適当な電気光学テン
ソル要素であり、λは自由空間光波長である。)
について算出されている。GaAsの電気光学係数値
0.9を使用すると、AlGaAsは同等なLiTaO
3 変調器よりも10倍も感度が低いものと予想される。
しかし、Al含有率が80%のAlGaAs結晶の動作
波長が短い(0.62対1.0μm)ので、AlGaA
sは同等なGaAs変調器のほぼ2倍の感度を有する。
結晶内部の伝搬距離が短くなるほど、薄い結晶の総感度
は低くなる。高周波数検出技術はこれらの変調器のサン
プリング用途に関して、感度を重要度の低いものにす
る。同様な計算および考察はAl含有率が0.8以外の
AlGaAs結晶プローブについても適用できる。
超高速電気光学サンプリングに適した、フェムト秒の解
像度を有する新規な電気光学サンプリングプローブが提
供される。本発明の新規なプローブは現在報告されてい
る最良の常用バルクLiTaO3 プローブよりも数倍も
薄く、しかも、誘電率は4倍も低い。更に、最大帯域幅
は同等のLiTaO3 プローブよりも50%も大きい。
ムの両方を有する、AlGaAs結晶プローブと全内部
反射形状を示す模式的断面図である。
電気光学的にサンプリングされたデータを示す特性図で
あり、立上がり時間の線形適合(10〜90%)は40
0fsである。
プローブにより、該プローブ内を検出ビームだけが通過
する、AlGaAs結晶プローブと全内部反射形状を示
す模式的断面図である。
断面図である。
いて電気光学的にサンプリングされたデータを示す特性
図である。
来の装置を示す模式的構成図である。
圧サンプリングプローブを示す模式的断面図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 縦方向電気光学作用を示す結晶からな
る、電子回路および光電子回路の電気光学サンプリング
で使用するための電気光学プローブにおいて、 前記結晶は、AlxGa1-xAsからなる薄膜であり、0
<x<1であり、 前記薄膜 は、電気光学サンプリングに使用されるレーザ
パルスに対して十分な透明性を有し、 前記薄膜は(110)GaAs基板上に成長され、該G
aAs基板の結晶構造は前記薄膜に結晶構造を与え、 前記薄膜は前記GaAs基板から分離している ことを特
徴とする電気光学プローブ。 - 【請求項2】 前記薄膜の膜厚は、前記レーザ源のレー
ザパルスの空間的広がりに比べて薄いことを特徴とする
請求項1に記載の電気光学プローブ。 - 【請求項3】 前記レーザ源は、レーザパルスの空間的
広がりが30μmであるCPM色素レーザであり、 前記結晶の厚さは、5ないし27μmの範囲にあること
を特徴とする請求項1に記載の電気光学プローブ。 - 【請求項4】 前記プローブは、支持棒の一端に接着さ
れた支持プローブであることを特徴とする請求項1に記
載の電気光学プローブ。 - 【請求項5】 前記支持棒の一端および前記結晶は、面
取りされた角錐形状を有することを特徴とする請求項4
に記載の電気光学プローブ。 - 【請求項6】 角錐の面取り部は、側面上の200μm
以下であることを特徴とする請求項5に記載の電気光学
プローブ。 - 【請求項7】 角錐の側壁は、前記支持プローブの中心
軸に対して、30°の角度で傾斜していることを特徴と
する請求項5に記載の電気光学プローブ。 - 【請求項8】 前記結晶の自由面には、高反射被膜が被
着されていることを特徴とする請求項4に記載の電気光
学プローブ。 - 【請求項9】 前記結晶は、自立性プローブであること
を特徴とする請求項1に記載の電気光学プローブ。 - 【請求項10】 前記結晶の薄膜の対向する表面に、反
射防止膜と高反射膜が設けられ、 前記高反射膜は、電気光学的にサンプリングすべき回路
に対面する表面に配設されていることを特徴とする請求
項9に記載の電気光学プローブ。 - 【請求項11】 電子回路および光電子回路の電気光学
サンプリングで使用するための電気光学プローブの製造
方法において、該方法は、0<x<1として、 (110)GaAs基板上に、Al
xGa1-xAs層(以下「AlGaAs層」という。)を
成長させるステップと、 前記GaAs基板を前記AlGaAs層から除去するス
テップとからなり、前記AlGaAs層 は、電気光学サンプリングに使用さ
れるレーザパルスに対して透明であり、 前記AlGaAs層は、レーザ源のレーザパルスの空間
的広がりに比べて薄いように選択された厚さを有する こ
とを特徴とする、電気光学プローブの製造方法。 - 【請求項12】 前記レーザ源は、レーザパルスの空間
的広がりが30μmであるCPM色素レーザであり、 前記AlGaAs層は、5ないし27μmの範囲の厚さ
に成長されることを特徴とする請求項11に記載の方
法。 - 【請求項13】 前記電気光学プローブは支持プローブ
であり、 透明な接着剤により支持棒に前記AlGaAs層を接着
するステップと、 前記GaAs基板をエッチング除去するステップと、 前記支持棒の端部および該端部上のAlGaAsウェハ
を角錐状に成形し、角錐の壁面を前記支持棒の中心軸に
対して30°傾斜させるステップとをさらに含むことを
特徴とする請求項11に記載の方法。 - 【請求項14】 前記電気光学プローブは支持プローブ
であり、 透明な支持棒に前記AlGaAs層を接着するステップ
と、 前記GaAs基板をエッチング除去するステップと、垂直な 入射角で被着表面から光検出ビームを反射させる
高反射被膜を自由面に蒸着するステップとをさらに含む
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。 - 【請求項15】 前記電気光学プローブは自立性プロー
ブであり、 前記GaAs層を除去する前に、前記AlGaAs層の
自由面に反射防止膜を蒸着するステップと、 前記GaAs層を除去した後に、前記AlGaAs層の
新たな自由面に高反射膜を被着するステップとをさらに
含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
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