JP3072415U

JP3072415U - 高温蒸気発生装置

Info

Publication number: JP3072415U
Application number: JP2000002314U
Authority: JP
Inventors: 好昌石津
Original assignee: 好昌石津
Priority date: 2000-04-11
Filing date: 2000-04-11
Publication date: 2000-10-20
Anticipated expiration: 2006-04-11

Abstract

(57)【要約】【課題】簡単な装置で高温蒸気を得る。【解決する手段】第１蒸気発生器１にて水を加熱して
水蒸気を発生させも該第１蒸気発生器１にて得られた低
温蒸気を、第２蒸気発生器２にて二次的に加熱して高温
蒸気を得る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する分野】

本考案は、食品の加熱等を行うための高温蒸気発生装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び解決しようとする課題】

水を沸騰させただけで得られる蒸気は低温であって、業務用として食品の加熱に利用することには適さない。高温蒸気を得るための大掛かりな装置も実施されているが、装置の製造コスト及びランニングコストが高騰する問題がある。本考案は、蒸気を二次的に加熱して高温蒸気が得られる構成の簡単な装置を明らかにするものである。

【０００３】

【課題を解決する手段】

本考案の高温蒸気発生装置は、水を加熱して水蒸気を発生させる第１蒸気発生器(１)と、該第１蒸気発生器(１)から導入した水蒸気を加熱する第２蒸気発生器 (２)を有し、第１蒸気発生器(１)及び第２蒸気発生器(２)は、何れもタンク(11) (21)内にヒータ(12)(22)を配備して構成されている。

【０００４】第１蒸気発生器(１)と第２蒸気発生器(２)との間に分離タンク(３)を設け、第１蒸気発生器(１)から該分離タンク(３)を経由して第２蒸気発生器(２)に蒸気を送り込み、分離タンク(３)で凝縮した水を第１蒸気発生器(１)に戻すこともできる。

【０００５】

【作用及び効果】

第１蒸気発生器(１)及び第２蒸気発生器(２)は、夫々タンク(11)(21)とヒータ (12)(22)の組合せで構成でき、両者を管路で繋ぐだけで可いため、構成が簡単である。又、加熱方法も、タンク内の水や蒸気をタンク内のヒータによって加熱するため、ヒータの熱を効率よく水や蒸気の加熱に利用でき、ランニングコストも低減できる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１は、蒸籠を蒸すための蒸し装置に本考案を実施した状態を示している。蒸し装置は、キャビネット(４)の上面に設けた蒸籠載せ枠(41)(41)に蒸籠(５) を重ねて載せ、キャビネット(４)内の高温蒸気発生装置によって得られる３００゜〜４００゜の高温蒸気によって蒸籠(５)を加熱するものである。

【０００７】高温蒸気発生装置は、第１蒸気発生器(１)と第２蒸気発生器(２)及び両蒸気発生器の間に設けられた分離タンク(３)とによって構成される。第１蒸気発生器(１)は、縦長タンク(11)内にヒータ(12)、実施例ではフィン付きのシーズヒータを配備して構成され、水位センサー(13)及び安全弁(10)を具えている。

【０００８】第１蒸気発生器(１)には吸水管(15)が接続され、該吸水管(15)上にはタンク(1 1)内の水位が設定下限以下になれば自動的にタンク(11)に吸水する自動吸水ポンプ(16)及び、該自動吸水ポンプ(16)の上流側にタンク(11)側からポンプ(16)へ水が逆流することを防止する逆止弁(17)が設けられている。

【０００９】第１蒸気発生器(１)の上端と該第１蒸気発生器(１)の上方に位置する分離タンク(３)とが蒸気供給管(14)にて接続される。分離タンク(３)は、単なる中空タンクであって、圧力計(31)及び安全弁(32)を具えている。

【００１０】分離タンク(３)の上端と、該タンク(３)の上方に位置する第２蒸気発生器(２) のタンク(21)が蒸気排出管(34)によって接続される。蒸気排出管(34)には仕切弁 (35)が設けられている。

【００１１】第２蒸気発生器(２)は、前記第１蒸気発生器(１)と同様にしてタンク(21)内に第１蒸気発生器(１)のヒータ(12)と同様のヒータ(22)を配備して構成され、安全弁(23)及び圧力計(26)を具えている。第２蒸気発生器(２)のタンク(21)の蒸気排出口(20)に前記蒸籠載せ枠(41)内に延びる蒸気供給管(24)が接続される。蒸気排出口(20)に仕切弁(25)が設けられている。

【００１２】然して、第１蒸気発生器(１)内に水を供給し、ヒータ(12)で加熱して沸騰させ、蒸気を発生させる。蒸気は蒸気供給管(14)から分離タンク(３)を通って第２蒸気発生器(２)のタンク(21)に導入される。

【００１３】分離タンク(３)に侵入した蒸気の温度は低く、ある程度の量の水蒸気は凝縮して、戻し管(33)から第１蒸気発生器(１)のタンク(11)に戻される。又、第１蒸気発生器(１)で発生した蒸気は、分離タンク(３)に充満して一時的に分離タンク(３)に溜まった状態となって、第２蒸気発生器(２)に流出するため、第２蒸気発生器(２)への蒸気の流量が安定する。

【００１４】第２蒸気発生器(２)に侵入した低温蒸気は、ヒータ(22)によって二次的に加熱され、高温蒸気となって蒸気供給管(24)から排出されて蒸籠(５)を通過して大気に放出さる。第２蒸気発生器(２)から排出される蒸気の温度は、３００゜〜４００゜程度の高温にすることができるため、蒸籠(５)を短時間で蒸し上げることができ、業務用として多量に処理する場合に適している。

【００１５】上記の如く、実施例の高蒸気発生装置は、第１蒸気発生器(１)と第２蒸気発生器(２)と分離タンク(３)の組合せからなる簡単な構成であり、装置の製造コストを低減できる。

【００１６】又、加熱方法も、タンク内の水や蒸気をタンク内のヒータによって加熱するため、ヒータの熱を効率よく水や蒸気の加熱に利用できるため、ランニングコストも低減できる。

【００１７】尚、本考案の実施に際し、分離タンク(３)を省略して、第１蒸気発生器(１)の (11)と第２蒸気発生器(２)のタンク(21)を直接管路で接続しても、高温蒸気を得ることができる。この場合、更に構成が簡素化できる。

【００１８】本考案の高温蒸気発生装置は、実施例の蒸籠蒸し装置への応用以外、高温蒸気を必要とするものであれば用途は問わない等、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲で種々の変形が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】装置の概略図である。

【図２】図１の側面図である。

【符号の説明】

(１) 第１蒸気発生器 (11) タンク (12) ヒータ (２) 第２蒸気発生器 (21) タンク (22) ヒータ (３) 分離タンク

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】水を加熱して水蒸気を発生させる第１蒸
気発生器(１)と、該第１蒸気発生器(１)から導入した水
蒸気を加熱する第２蒸気発生器(２)を有し、第１蒸気発
生器(１)及び第２蒸気発生器(２)は、何れもタンク(11)
(21)内にヒータ(12)(22)を配備して構成されていること
を特徴とする高温蒸気発生装置。
【請求項２】第１蒸気発生器(１)と第２蒸気発生器
(２)との間に分離タンク(３)が設けられ、第１蒸気発生
器(１)から該分離タンク(３)を経由して第２蒸気発生器
(２)に蒸気を送り込み、分離タンク(３)で凝縮した水を
第１蒸気発生器(１)に戻すことを特徴とする請求項１に
記載の高温蒸気発生装置。