JP3072069B2 - カード受容構造 - Google Patents

カード受容構造

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JP3072069B2 JP9325643A JP32564397A JP3072069B2 JP 3072069 B2 JP3072069 B2 JP 3072069B2 JP 9325643 A JP9325643 A JP 9325643A JP 32564397 A JP32564397 A JP 32564397A JP 3072069 B2 JP3072069 B2 JP 3072069B2
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芳久 山本
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタに接続さ
れるためのカードを受容するカード受容構造に関し、特
に受容されたカードを押し出す手段を含むカード受容構
造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決すべき課題】ICを内蔵し
たICカードが、例えばパーソナルコンピュータ、ビデ
オゲーム機等の広い分野で使用されている。このICカ
ードにはメモリが内蔵されており、その情報集積量は従
来の磁気利用のカードに比べ100倍以上になってい
る。また、このICカードには、メモリだけでなくCP
Uも内蔵され情報処理機能をもつタイプもある。
【0003】本発明は、この種のICカード等のカード
を受容するとともにそのカードを押し出す手段を含むカ
ード受容構造にして、比較的単純な構造とされ、組み立
てをより簡単且つ正確に行えるカード受容構造を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明によるカード受容構造は、カードを受容するフ
レーム、及び受容された前記カードを押し出す際に前記
フレームの側面に沿って摺動する操作杆を有し、操作
杆は、金属製の板状とされると共に、一部が除かれて貫
通部分が形成され、前記フレームには、先側に幅広部分
を含む突出部が設けられ、前記操作杆は前記貫通部分
が前記突出部と位置合わせされて前記フレームの前記側
面に略直交する方向から前記側面に略接するよう置か
れ、その後前記側面に沿って摺動することにより、
記フレームの前記側面と前記突出部の前記幅広部分との
間に摺動可能に抜け止めされることを特徴とする。
【0005】好ましくは、前記操作杆は略帯状の金属板
から形成され、前記フレームの前記突出部から外れたカ
ード受容端側位置で前記側面から離れて更に前記側面に
略平行に延びてその先端に操作用のボタンが取り付けら
れる。好ましくは、前記操作杆は前記ボタンと逆側の端
でカードを押し出すためのカム部材に係合され得る。
【0006】
【作用】本発明のカード受容構造の操作杆はフレームの
側面に沿った所定位置に置いた後に摺動させるのみでフ
レームに抜け止め保持される。操作杆はフレームの側面
に沿ってフレームの側面と突出部とに案内されてスムー
ズに摺動され得る。特に操作杆を金属板から形成した場
合には、フレームへの抜け止め部分のみをフレームに沿
って配置し、ボタン取り付け部分を外方に離して位置ず
れさせることもできるのでカード受容構造の幅寸法を最
小とすることもできる。
【0007】
【実施例】本発明のカード受容構造の一実施例を、図面
を参照して説明する。図1はカード受容構造の概略構成
を示した、(a)は平面図、(b)は基板とフレームだ
けを示す正面図である。また、図2(a)は図1のB−
B断面図、図2(b)は図1の左側面図、図2(c)は
図1に切り欠いて示したグランドコンタクトの拡大図で
ある。また、図3(a)は図1のC−C断面図、図3
(b)は図1の右側面図、図3(c)は保持部の拡大図
である。
【0008】カード受容構造100には、基板22と、
この基板22に沿って挿入されるカード(図示せず)を
案内するフレーム40と、このフレーム40に案内され
挿入されたカードと嵌合するコネクタ30とが備えられ
ている。また、フレーム40のほぼ真下に相当する基板
22の大部分の場所には切欠き22aが形成されてお
り、この切欠き22aは、基板22に向けて突出した突
出部を有するカード(図示せず)がフレーム40に挿入
されるときにこの突出部を受容するためのものである。
【0009】コネクタ30には、このコネクタ30を基
板22に取り付けるための取付部32が設けられてお
り、この取付部32をねじ止めすることによりコネクタ
30が基板22に実装される。フレーム40は金属板を
打ち抜いて形成され、このフレーム40の左右両端部は
折り曲げられ、ICカードの挿抜を案内するガイド部4
2がこの左右両端部に形成されている。この左右両端部
に形成されたガイド部42には、金属板をプレスし内方
に向けて突出させた上下2つのレール42a、42bが
それぞれ備えられており、挿入されるICカードの両端
部が保持されてフレーム40内に案内される。ICカー
ドには、横断面形状が長方形のタイプ、長手方向の中央
部の厚さが厚く両端部の厚さが中央部よりやや薄くなっ
たタイプ、長手方向の中央部の厚さが非常に厚く基板2
2に向けて突出した突出部を有するタイプ等があるが、
保持部42では、挿入されるICカードの両端部がレー
ル42a、42bで案内されるようになっており、しか
も、基板22に形成された切欠き22aは、基板22に
向けて突出した突出部を有するカードがフレーム40に
挿入されるときにこの突出部を受容するため、カード受
容構造100では、上記各種類のタイプのICカードが
使用できる。
【0010】また、保持部42の挿入方向前方には、金
属板を内側に向けて下方から突出させた第1のグランド
コンタクト44aが形成されており、またガイド部42
の入口近傍には第2のグランドコンタクト44bが側方
に形成されている。このグランドコンタクト44a、4
4bはICカードの表面を覆う金属面に接し、この金属
面に帯電した電荷を放電する機能をもっているが、IC
カードの表面を覆う金属面が形成される場所はICカー
ドの平面部や側面部など様々であるため、このフレーム
40には上記のようにいずれの場合にも対応できるよう
に、第1及び第2のグランドコンタクト44a、44b
が形成されている。尚、電荷は、グランドコンタクト及
び後述するリング部46a、46bを経由して基板22
に接地される。このため、ICカードに形成された金属
面の電荷がICカードの回路に流れることによる回路の
破壊が防止される。
【0011】また、フレーム40には、このフレーム4
0を基板22に固定するため及びフレーム40と基板2
2との接地接続のためのリング部46aが設けられてい
る。また、フレーム40の両端には、フレーム40をコ
ネクタ30に取り付ける際の位置決め用の舌片48が形
成されており、この舌片48とコネクタのハウジングに
形成された凹部とを係合させ、リング部46aを取付部
32に重ね合わせ、リング部46a及び取付部32を基
板22にねじ止めすることにより、フレーム40を正確
な位置でコネクタ30に取り付けることができる。さら
に、フレーム40には2つのリング部46bが設けられ
ており、このリング部46bによってもフレーム40は
基板22に取り付けられると共に基板22に接地され
る。
【0012】また、フレーム40には、金属板の一部を
外方へ折り曲げることにより、後述する操作杆60(図
5参照)を摺動自在に保持する保持部(突出部)50
a、50bが形成されている。この保持部50a、50
bが形成された側壁52には、操作杆60を仮係止する
ための仮係止孔52a、本係止するための本係止孔52
bが形成されている。
【0013】次に、保持部50a、50bに保持される
操作杆60について、図4、図5を参照して説明する。
図4はフレームとこのフレームに保持された操作杆を示
す平面図、図5(a)は操作杆の平面図、図5(b)は
操作杆の側面図である。操作杆60は金属板を打ち抜い
て形成され弾性を有し、図4に示すように、その両端部
が側壁52に形成された保持部50a、50bに摺動自
在に保持される。また、操作杆60の挿入方向前方の端
部には、カムバー70が連結されており、このカムバー
70の中間部72はフレーム40に軸支されている。ま
た、挿入方向後方の端部には、ボタン80が装着されて
おり、さらに操作杆60の中央部には後述するように操
作杆60の初期位置を定める突起62が形成されてい
る。図4から理解されるように操作杆60の中央近傍の
フレーム40の保持部50a,50bに保持される部分
はフレーム40に略接する位置に置かれるが、ボタン8
0が装着される端近傍では操作杆60はフレーム40か
ら離れた位置に延びる点に注目すべきである。この操作
杆60には、ボタン80を停止するためのボタンストッ
パ64、操作杆60が所定範囲からはみ出ないようにす
るための操作杆ストッパ66、このカード受容構造を組
み立てる際に保持部50a、50bに容易に操作杆60
を挿入するための挿入切欠(貫通部分)68a、68
b、及びカムバー70と係合するための係合孔69が形
成されている。さらに、このカード受容構造を組み立て
る際に、操作杆60の挿入切欠68a、68bがフレー
ム40の保持部50a、50bをそれぞれ貫通するよう
にして位置合わせされ、操作杆60がフレーム40の側
壁52に略直交する方向からフレーム40の側壁52に
沿って置かれ、操作杆60の突起62が仮係止孔52a
(図3参照)の大径の孔にはめ込まれる。次に操作杆6
0をフレーム40の側壁52に沿って摺動させ、これに
より操作杆60の挿入切欠68a、68bを除く幅広部
が保持部50a,50bによって抜け止め保持され、
突起62がこの仮係止孔52aの小径の孔にはめ込まれ
安定することにより、この初期位置での操作杆60のが
たつきが防止される。
【0014】フレーム40に挿入されたICカードを押
し出す際には、ボタン80を挿入方向(矢印D方向)に
押す。ICカードがフレーム40に挿入されている状態
から、ボタン80を挿入方向(矢印D方向)に押すと、
前述の初期位置にある突起62は仮係止孔52aから出
され、側壁52に当接する。このとき、操作杆60は弾
性を有するため突起62近傍が外方に向けて少し撓む。
続けてボタン80を押すと、突起62が本係止孔52b
に入り込み本係止される。このときに、クリック感があ
り、本係止したことが確実に実感できる。この一連の操
作により、カムバー70の他端部74でICカードが矢
印D方向の逆方向に押され、フレーム40からICカー
ドが押し出される。また、ICカードをフレーム40に
挿入すると、突起62は初期位置に戻る。この操作杆6
0によれば、少ない部品点数でICカードの挿入の際に
クリック感を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカード受
容構造によれば、操作杆はその貫通部分がフレームの
突出部の幅広部分と位置合わせされてフレームの側面に
略直交する方向からフレームの側面に略接するよう置か
れ、その後、フレームの側面に沿って摺動することによ
り、フレームの側面と突出部の幅広部分との間に摺動可
能に抜け止めされることを特徴とするので、操作杆の取
り付けを極めて容易に且つ確実に行うことができ、ま
操作杆はフレームの側面に沿ってフレームの側面
と突出部とに案内されてスムーズに摺動でき、しかも、
操作杆が金属製の板状であることにより、操作杆を小型
化でき、カード受容構造の幅寸法を最小とすることが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カード受容構造の概略構成を示した、(a)は
平面図、(b)は正面図である。
【図2】(a)は図1のB−B断面図、(b)は図1の
左側面図、(c)は図1に切り欠いて示したグランドコ
ンタクトの拡大図である。
【図3】(a)は図1のC−C断面図、(b)は図1の
右側面図、(c)は保持部の拡大図である。
【図4】フレームとこのフレームに保持された操作杆を
示す平面図である。
【図5】(a)は操作杆の平面図、(b)は操作杆の側
面図である。
【符号の説明】
10、12、20 ICカード 20a 突出部 22 基板 22a 切欠き 30 コネクタ 40 フレーム 50a、50b 突出部(保持部) 60 操作杆 68a、68b 貫通部分(挿入切欠) 100 カード受容構造
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−41188(JP,U) 実開 平1−147457(JP,U) 実開 平5−55258(JP,U) 実開 平6−29038(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/62 - 13/639 G06K 17/00 H01R 12/16 - 12/32 B42D 15/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードを受容するフレーム、及び受容さ
    れた前記カードを押し出す際に前記フレームの側面に沿
    って摺動する操作杆を有し、 操作杆は、金属製の板状とされると共に、一部が除か
    れて貫通部分が形成され、 前記フレームには、先側に幅広部分を含む突出部が設け
    られ、 前記操作杆は前記貫通部分が前記突出部と位置合わせ
    されて前記フレームの前記側面に略直交する方向から前
    記側面に略接するよう置かれ、その後前記側面に沿っ
    て摺動することにより、前記フレームの前記側面と前記
    突出部の前記幅広部分との間に摺動可能に抜け止めされ
    ることを特徴とするカード受容構造。
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