JP3071739B2 - ブロック吊上げ具 - Google Patents

ブロック吊上げ具

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JP3071739B2
JP3071739B2 JP9305414A JP30541497A JP3071739B2 JP 3071739 B2 JP3071739 B2 JP 3071739B2 JP 9305414 A JP9305414 A JP 9305414A JP 30541497 A JP30541497 A JP 30541497A JP 3071739 B2 JP3071739 B2 JP 3071739B2
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宏侑 鈴木
剛 榎本
新次郎 平間
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株式会社サンキョウ・トレーディング
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート製U字
溝ブロックの左右側壁を内側より挾持して吊上げる内吊
りタイプの吊り上げ具に係るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り種々のコンクリート製U字溝ブロックを内側より挾持
して吊り上げる吊上げ具が提案され実用に供されてきた
が、本発明は左右に対設した左右の主板体の外面に左右
対向状態に上下のフランジ面に取付孔を貫設したチャン
ネル形状の係止体を設け、この左右の係止体に被嵌架設
する係合係止体に複数個の挾持巾調節孔を穿孔し、吊上
げるコンクリート製U字溝ブロックの内巾寸法に対応し
てこの左右の主板体を水平方向に移動し、左右の係止体
の孔に係合係止体に穿孔した挾持巾調節孔を選択して調
節ピンで固定して両者を所望の挾持巾を有する吊上げ具
に形成することにより、一基の吊上げ具で内巾寸法の異
なる複数個のコンクリート製U字溝ブロックを吊り上げ
ることができる吊上げ具を形成し、且つ、例えば歩車道
用のU字溝のように歩道側と車道側とで側壁の厚さが異
なり重心位置がU字溝の中心にないようなU字溝であっ
ても、フック環より垂下したワイヤーロープのうち重心
位置が偏った側の重い方の前後のワイヤーロープの途中
を偏った側の分割主板の上端に設けた調節片に引っ掛け
てワイヤーロープを迂回させて途中を調節片に当接せし
めることにより、フック環の位置を正しい吊上げ位置に
調節してU字溝を安定した状態で吊上げることのできる
挾持偏心カム体を採用した内吊りタイプのブロック吊上
げ具を提供することを技術的課題とするものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0004】コンクリート製U字溝wの左右側壁を内側
より挾持して吊上げる吊上げ具Aであって、左右に対設
した主板体1A・1Bの左右下端部に枢着軸4を設け、
この枢着軸4に挾持偏心カム体5を枢着し、この枢着軸
4を挾持偏心カム体5の基部が上方に擺動したとき挾持
偏心カム体5の外周円弧面5’が主板体側端外方に突出
する位置に設け、左右の主板体1A・1Bの外面に左右
対向状態に上下のフランジ面に取付孔6を貫設したチャ
ンネル形状の係止体7・7を設け、機体bの上部にフッ
ク環15を設けてこのフック環15より垂設したワイヤロー
プ16の下端を前記挾持偏心カム体5の基部に連結し、前
記左右の係止体7・7に被嵌架設する係合係止体18に複
数個の挾持巾調節孔19を穿孔してこの挾持巾調節孔19を
選択して係止体7と係合係止体18とを連結固定する調節
ピン20を設けることで左右の主板体の間隔を可変可能に
設けて内巾の異なるU字溝を吊り上げ得るように構成し
ことを特徴とするブロック吊上げ具に係るものであ
る。
【0005】また、前後に対設した二枚の主板1・1’
の上部左右寄りを上部連結杆2で連結し、主板1・1’
の左右下端部を下部連結杆3で連結してこの下部連結杆
3に挿通した枢着軸4の前後端部に挾持偏心カム体5を
枢着し、この下部連結杆3を挾持偏心カム体5の基部が
上方に擺動したときこの挾持偏心カム体5の外周円弧面
5’が主板側端外方に突出する位置に設け、この対設し
た主板1・1’を中央より縦方向に分割して主板1・
1’を前後の左側主板11・11’よりなる主板体1Aと
前後の右主板12・12’よりなる主板体1Bとに形成
し、この主板体1A・1Bの前後の外面に左右対向状態
に上下のフランジ面に取付孔6を貫設したチャンネル形
状の係止体7を設け、機体bの上部にフック環15を設け
てこのフック環15より垂設した4本のワイヤロープ16の
下端を前記挾持偏心カム体5の基部に連結し、前記左右
の係止体7に被嵌架設する前後の係合係止体18に複数個
の挾持幅調節孔19を穿孔してこの前後一対の挾持巾調節
孔19を選択して係止体7と係合係止体18とを連結固定す
る調節ピン20を設けたことを特徴とする請求項1記載の
ブロック吊上げ具に係るものである。
【0006】また、主板体1A・1Bの上下寄りに対向
状態にピンボルト9を設け、このピンボルト9に左右で
一組となるリンク片8の夫々の下端部を枢着し、この下
方のリンク片8の前後の上端部に箱型連結杆10の前後端
部に突設したピン11を嵌入して枢着し、箱型連結杆10の
前後に立設した取付板12の上端部と上方のリンク片8の
前後の上端部とをピンボルト13で枢着して左右の主板体
1A・1B間の間隙を拡縮するとき両者を水平平行移動
せしめるリンク機構cを機体bに設けたことを特徴とす
る請求項1若しくは請求項2記載のブロック吊上げ具に
係るものである。
【0007】また、U字溝wの左右の重心位置がU字溝
wの中心にないとき重心位置が偏った側の前後の挾持偏
心カム体5の基部に連結したワイヤロープ16の途中を当
接せしめてフック環15の吊上げ位置を正しい吊上げ位置
に調節する調節片21を主板体1A・1Bの上端にも設け
たことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載
のブロック吊上げ具に係るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を作用効果を
示して実施の一例である図面に基づいて説明する。
【0009】請求項1の実施の形態について説明する。
【0010】フック環15にフックを引っ掛け、吊上げ具
Aをコンクリート製U字溝wの左右の側壁間に降ろしフ
ックを吊上げると、左右のワイヤロープ16により挾持偏
心カム体5の基部が枢着軸4を軸として上方に擺動し、
挾持偏心カム体5の外周円弧面5’が主板体側端外方に
突出してU字溝wの左右内壁を内側より強く押圧するた
め、この摩擦力でU字溝wを挾持し吊上げ、所望のとこ
ろに移動できる。
【0011】所望のところでフックを降下しU字溝wを
地上に降ろす。
【0012】また、内巾寸法の異なるコンクリート製U
字溝wを吊り上げるときは、例えば、左側の調節ピン20
を抜き取り、係止体7はそのままにして右側の主板体1
Bを水平方向に移動し、吊上げたいU字溝wの内壁巾を
挾持するに見合った係合係止体18の挾持巾調節孔19を選
択して、この孔と左側の係止体7のフランジ面に穿孔し
た取付孔6とを調節ピン20で連結固定し、左右の主板体
1A・1Bを係合係止体18で固定する。
【0013】前記と同様にフックにより吊上げ具AをU
字溝wの左右の側壁内に降ろしU字溝wを吊上げ移動す
る。
【0014】このように一基の吊上げ具で内巾寸法の異
なる複数個のコンクリート製U字溝ブロックを吊り上げ
ることができるので、秀れた実用性を発揮できる使い易
い便利なブロック吊上げ具となる。
【0015】請求項2の実施の形態について説明する。
【0016】前記と同様、フック環15にフックを引っ掛
け、吊上げ具Aをコンクリート製U字溝wの左右側壁間
に降ろしフックを吊上げると、前後左右のワイヤーロー
プ16により挾持偏心カム体5の基部が枢着軸4を軸とに
上方に擺動し、挾持偏心カム体5の外周円弧面5’が主
板側端外方に突出してU字溝wの左右内壁を内側より強
く押圧するため、この摩擦力でU字溝wを挾持し吊上
げ、所望のところに移動し、所望のところでフックを降
下してU字溝wを地上に降ろす。
【0017】また、内巾寸法の異なるコンクリート製U
字溝wを吊上げるときは、例えば、左側の前後の調節ピ
ン20を抜き取り係止体7はそのままにして右側の上部連
結杆2・下部連結杆3を水平方向に移動し、吊り上げた
いU字溝wの内壁巾を挾持するに見合った係合係止体18
・18の前後の一対の挾持巾調節孔19を選択して、この孔
と左側の係止体7のフランジ面に穿孔した取付孔6とを
調節ピン20で連結固定し、前後の左側主板11・11’と右
側主板12・12'とを係合係止体18で固定する。
【0018】前記と同様フックにより吊上げ具AをU字
溝wの左右の側壁内に降ろしU字溝wを吊上げ移動す
る。
【0019】このように、一基の吊上げ具で内巾寸法の
異なる複数個のコンクリート製U字溝ブロックを吊上げ
ることができるうえに、主板1・1’を前後の左側主板
1・11’よりなる主板体1Aと前後の右主板12
2’よりなる主板体1Bに形成したので、この吊上げ
具AでU字溝wを吊上げるとき、吊上げ具の前後の挾持
位置が巾広となり非常に安定した状態でU字溝ブロック
を吊上げることができる安全性に秀れたブロック吊上げ
具となる。
【0020】請求項3の実施の形態について説明する。
【0021】主板体1A・1Bの上下寄りに対向状態に
ピンボルト9を設け、このピンボルト9に左右で一組と
なるリンク片8の夫々の下端部を枢着し、この下方のリ
ンク片8の前後の上端部に箱型連結杆10の前後端部に突
設したピン11を嵌入して枢着し、箱型連結杆10の前後に
立設した取付板12の上端部と上方のリンク片8の前後の
上端部とをピンボルト13で枢着して左右の主板体1A・
1B間の間隙を拡縮するとき両者を水平平行移動せしめ
るリンク機構cを機体bに設けたので、内巾寸法の異な
るコンクリート製U字溝wを吊上げる場合、前記のよう
に、例えば、左側の調節ピン20を抜き取り係止体7はそ
のままにして右側の主板体1Bを左右に移動して左右の
主板体1A・1B間の間隙を拡縮して吊上げたいU字溝
wの内壁巾を挾持するに見合った位置に移動するとき、
リンク機構cにより安定した状態で両者が相対的に水平
移動するため調節作業が容易となり、容易にU字溝wの
内壁巾を挾持するに見合った係合係止体18の挾持巾調節
孔19が選択され、この孔と例えば左側の係止体7のフラ
ンジ面に穿孔した取付孔6とを調節ピン20で連結固定す
ることができる取り扱いが容易で便利なブロック吊上げ
具となる。
【0022】請求項4の実施の形態について説明する。
【0023】U字溝wの左右の重心位置がU字溝wの中
心にないときは、図6のように重心位置の偏った右側の
ワイヤーロープ16の途中を右側の主板体1Bの調節片21
の外側面に引っ掛けワイヤーロープ16を迂回させて途中
を調節片21に当接せしめると、フック環15の位置がU字
溝wの中心より右側に移動し、フック環17が正しい吊上
げ位置に調節されるので前記と同様な方法によりU字溝
wを安定した状態で吊上げ移動できる。
【0024】
【実施例】添付図面は本発明に好適な実施の一例を図示
したもので請求項1及び請求項2の実施例について説明
する。
【0025】コンクリート製U字溝Uの左右側壁を内側
より挾持して吊上げる吊上げ具Aであって、左右に対設
した主板体1A・1Bの左右下端部に枢着軸4を設け、
この枢着軸4に挾持偏心カム体5を枢着し、この枢着軸
4を挾持偏心カム体5の基部が上方に擺動したとき挾持
偏心カム体5の外周円弧面5’が主板体側端外方に突出
する位置に設ける。
【0026】また、前後に対設した二枚の主板1・1’
の上部左右寄りを上部連結杆2・2で連結し、主板1・
1’の左右下端部を下部連結杆3・3で連結してこの下
部連結杆3・3に挿通した枢着軸4・4の前後端部に挾
持偏心カム体5・5・5・5を枢着し、この下部連結杆
3・3を挾持偏心カム体5の基部が上方に擺動したとき
挾持偏心カム体5の外周円弧面5’が主板側端外方に突
出する位置に設け、この対設した主板1・1’を中央よ
り縦方向に分割して主板1・1’を前後の左側主板11
・11’よりなる主板体1Aと前後の右主板12・12
よりなる主板体1Bとに形成する。
【0027】同形の方形形状の外側の板と内側の板とを
連結ピンボルト23と所定長さのデスタンスカラ24とによ
り連結結合して前側の主板1を構成し、この前側の主板
1に所定の間隔を置いて前側の主板1と同形の内側の板
・外側の板・連結ピンボルト23・デスタンスカラ24とで
構成した後側の主板1’を対設し、この夫々の主板1・
1’の上部左右寄りの内側板間を上部連結杆2・2で、
左右下端部間を下部連結杆3・3で連結固定し、この下
部連結杆3・3に枢着軸4・4を挿通してその両端を主
板1・1’の外側板より突設せしめてこの突設部をナッ
トで締付けて枢着軸4・4を前後の主板1・1’に固定
する。この枢着軸4・4の前側の主板1の前側の板と内
側の板との間及び後側の主板1’の内側の板と外側の板
との間に挾持偏心カム体5を上下擺動可能に枢着し、こ
の下部連結杆3・3を挾持偏心カム体5の基部が上方に
擺動したとき挾持偏心カム体5の挾持爪を刻設した外周
円弧面5’が主板側端外方に突出する位置に設け、この
対設した主板1・1’を中央より縦方向に分割して主板
1・1’を前後の左主板11・11’・前後の右側主板1
2・12’とに分割する。
【0028】前後左右の主板11・11’・12・12’の
外面に左右対向状態に上下のフランジ面に取付孔6を貫
設したチャンネル形状の前後左右の係止体7・7・7・
7のフランジ部の端部を溶接にて止着し、機体bの上部
にフック環15を設けてこのフック環15より垂設した4本
のワイヤロープ16の下端を前記挾持偏心カム体5の基部
に連結する。
【0029】左右の係止体7・7に被嵌架設する前後の
係合係止体18・18に複数個の挾持巾調節孔19を穿孔して
この前後一対の挾持巾調節孔19を選択して係止体7と係
合係止体18とを連結固定する調節ピン20を設ける。
【0030】図示した実施例では、前後の係合係止体18
・18として左右の係止体7・7に係合被嵌するチャンネ
ル形形状の前後一組の係合係止体18を二種類準備し、そ
の一種類を巾寸法が中小巾U字溝用181の長さの短い一
組とし、他の種類の一組を前記より巾が広い巾広U字溝
用182の長さの長い一組として準備している。
【0031】長さの短い中小巾U字溝用181の係合係止
体は、前後の右側主板11・11’と前後の左側主板12
・12’の相対する内側端面を密着したとき、係合係止
体18の上下のフランジ面の基部に右側前後の係止体7の
取付孔6に係合する基孔19’を穿孔し、係合係止体18の
上下のフランジ面の端部に左側前後の係止体7の取付孔
6に係合する挾持巾調節孔20を穿孔し、この夫々の取付
孔6・基孔19’,取付孔6・挾持巾調節孔20に調節ピン
20を挿入して松葉ピン26にて止着して挾持巾の一番小さ
いU字溝w吊上げ用の吊上げ具Aを形成する。
【0032】また、内巾寸法の大きさが中のコンクリー
ト製U字溝wを吊上げるために、前記右側の調節ピン20
をそのままにして左側の調節ピン20を抜き取り右側の上
部連結杆2・下部連結杆3を外側に向かって引っ張り、
右側の主板12・12’と左側の主板11・11’とが内巾
寸法が中のU字溝wを吊上げるに適した間隔になったと
き、左側の前後の係合体7の取付孔6に係合する挾持巾
調節孔19を係合係止体の上下のフランジ部に穿孔し、こ
の取付孔6と挾持巾調節孔19に調節ピン20を挿通して内
巾が中のU字溝w用吊上げ具Aを形成する。
【0033】また、前記より内巾が広いコンクリート製
U字溝wを吊上げるために、前記前後左右の調節ピン20
を抜き取り係合係止体を係止体7より取り外し、右側の
上部連結杆2・下部連結杆3を外側に向かって所定の位
置に引張り、長さの長い広巾U字溝用係合係止体の上下
のフランジ部に穿孔した基孔19’と右側の係止体7の取
付孔6に調節ピン20を挿通して松葉ピン26にて止着し、
この係合係止体の左側の上下のフランジ部に貫設した挾
持巾調節孔19と右側の係合体7の取付孔6とを調節ピン
20で連結止着するように設けて内巾が大きなU字溝用吊
上げ具Aを形成する。尚、図中符号27はワイヤーロープ
16を緩めたとき挾持偏心カム体5の基部が下方に擺動
し、外周円弧面5’が主板側端より余分に内方に移動す
るのを規制するストッパー、図中符号28はU字溝wを吊
上げ具Aで吊上げるときU字溝に被嵌止着して左右側壁
が外側に開いて挾持力が弱まったり壁面が崩壊すること
を防止するU字溝ブロックホルダーである。
【0034】請求項3の実施例について説明する。
【0035】主板体1A・1Bの上下寄りに対向状態に
ピンボルト9を設け、このピンボルト9に左右で一組と
なるリンク片8の夫々の下端部を枢着し、この下方のリ
ンク片8の前後の上端部に箱型連結杆10の前後端部に突
設したピン11を嵌入して枢着し、箱型連結杆10の前後に
立設した取付板12の上端部と上方のリンク片8の前後の
上端部とをピンボルト13で枢着して左右の主板体1A・
1B間の間隙を拡縮するとき両者を水平平行移動せしめ
るリンク機構cを機体bに設ける。
【0036】図示した実施例では、前後左右の主板11
・11’・12・12’の内側板の上下部寄りに左右上下
対向状態に雌螺子を螺設し、この前後の左側の上下の雌
螺子にピンボルト91を、前後の右側の上下の雌螺子に
ピンボルト92を植設し、このピンボルト91にカラー
(小)25を介して左側のリンク片8を、右側のピンボル
ト92にカラー(大)25’を介して同形の右側のリンク
片8の下端部をナットで止着して夫々のリンク片8・8
をピンボルト91・92に回動可能に枢着し、この下方の
左右のリンク片8・8の前後の上端部を箱型連結杆10の
前後端に突設して前後のピン11の軸部に被嵌してピン11
の雄螺子部をナットで螺着して箱型連結杆10を下方のリ
ンク片8・8に回動可能に枢着し、箱型連結杆10の前後端
部に下端を溶接にて止着して立設した断面コ字型の取付
板12・12の上端部と上方のリンク片8・8の上端部とに
ピンボルト13を挿通してナットで止着して上方のリンク
片8・8に取付板12・12を回動可能に枢着して、左右の
主板体1A・1B間の間隙を拡張するとき両者を水平平
行移動せしめるリンク機構cを構成する。
【0037】前記箱型連結杆10の中央部に自動脱着機構
aを内設したケース体14を立設し、機体bの上部にフッ
ク環15を設け、このフック環15より同じ長さのワイヤー
ロープ16を垂下してその下端を前記挾持偏心カム体5の
基部に設けた連結孔に連結し、フック環15より連結ロー
プ7を垂設してその下端をケース体14の上端に繋索し、
フック環15にフックを引っ掛け吊上げ体Aをコンクリー
ト製U字溝wの左右側壁間に降ろし、前後左右の主板1
1・11’・12・12’の下端をU字溝wの底面に当接せ
しめると連結ロープ17が緩み自動脱着機構aがONにな
り、フックを吊上げたとき前後左右のワイヤーロープ16
が挾持偏心カム体5の基部を上方に擺動せしめて外周円
弧面5’がU字溝wの左右の側壁を挾持するように設け
る。
【0038】また、前後左右の挾持偏心カム体5で挾持
したU字溝wを地上に降ろし接地せしめると、4本のワ
イヤロープ16と連結ロープ17が緩み挾持偏心カム体5の
外周円弧面5’が主板体1A・1B内に没入して外周円
弧面5’によるU字溝wの挾持左右がなくなると同時に
自動脱着機構aがOFFとなって主板体端部内に没入し
た外周円弧面5’がその位置で固定されるのでフックを
吊上げて次の吊上げ作業に移行する。
【0039】請求項4の実施例について説明する。
【0040】U字溝wの左右の重心位置がU字溝wの中
心にないとき重心位置が偏った側の前後の挾持偏心カム
体5の基部に連結したワイヤロープ16の途中を当接せし
めてフック環15の吊上げ位置を正しい吊上げ位置に調節
する調節片21を主板体1A・1Bの上端にも設ける。
【0041】図示した実施例では前後左右の主板11
1’・12・12’の内側板の上端中央部に前後左右対
向状態に夫々の外側板方向に向かって上方より見て凸形
形状で凸部の巾寸法と位置とを規制した調節片21の基部
を溶接にて止着し、この調節片21の凸部を鍵形に上方に
折り曲げて凸部の下面と前後左右の主板1・1’・12
・12’の上端部間にワイヤーロープ16が左右に通過で
きる間隙が介存するように設けて調節片21を形成する。
【0042】本発明の請求項1及び請求項2の実施例を
上記のように構成したので、請求項2の実施例のように
U字溝wを四隅で吊り上げることによりバランスが取れ
た吊上げができて安全な作業が可能となり、また挾持偏
心カム体5を夫々独立させて擺動せしめるタイプに構成
したので構造が簡単な吊上げ具Aとなるうえに、係合係
止体18に穿孔した一対の挾持巾調節孔19を選択して係止
体7と係合係止体18とを調節ピン20で連結して左右の主
板体1A・1B即ち前後の左主板1・1’と前後の右主
板12・12’を一体物で固定することにより、一基の吊
上げ具Aで内巾の異なる数種類のU字溝wを吊上げるこ
とができる秀れた実用性を発揮するブロック吊上げ具と
なる。
【0043】また、請求項3の発明では機体bに左右の
主板体1A・1B間の間隙を拡縮するとき両者を水平平
行移動せしめるリンク機構cを設けたので、リンク機構
cにより左右の主板体1A・1Bが相対的に水平移動す
るため調節作業が容易となり、容易にU字溝wの内壁巾
を挾持するに見合った係合係止体18の挾持巾調節孔19が
選択され、この孔と例えば左側の係止体7のフランジ面
に穿孔した取付孔6とを調節ピン20で連結固定すること
ができる便利で取り扱いが容易なブロック吊上げ具とな
る。
【0044】また、請求項4の発明では、例えば歩車道
用のU字溝wのように歩道側と車道側とで側壁の厚さが
異なり重心位置がU字溝wの中心にないようなU字溝w
であっても、フック環15より垂設したワイヤーロープ16
のうち、重心位置の偏った重い側のワイヤーロープ16の
途中を偏った側の前後の調節片21・21に引っ掛けで当接
せしめることにより、フック環15の位置を正しい吊上げ
位置に調節してU字溝wを安定した状態で吊上げること
ができる安全性に秀れたブロック吊上げ具となる。
【0045】
【発明の効果】本発明を上記のように構成したので請求
項1及び請求項2の発明では、係合係止体に穿孔した一
対の挾持巾調節孔を選択して係止体と係合係止体とを調
節ピンで連結して前後の左主板と前後の右主板とを一体
物で固定することにより、一基の吊上げ具で内巾の異な
る数種類のU字溝を吊上げることができる構造簡単で安
価で秀れた実用性を発揮できるブロック吊上げ具とな
る。
【0046】また、請求項3の発明では機体に左右の主
板体間の間隙を拡縮するとき両者を水平平行移動せしめ
るリンク機構を設けたので、リンク機構より左右の主板
体が相対的に水平移動するため調節作業が容易となり、
容易にU字溝の内壁巾を挾持するに見合った係合係止体
の挾持巾調節孔が選択され、この孔と例えば左側の係止
体のフランジ面に穿孔した取付孔とを調節ピンで連結固
定することができる便利で取り扱いが容易なブロック吊
上げ具となる。
【0047】また、請求項4の発明では、例えば歩車道
用のU字溝のように歩道側と車道側とで側壁の厚さが異
なり重心位置がU字溝の中心にないようなU字溝であっ
ても、フック環より垂設したワイヤーロープのうち重心
位置の偏った重い側のワイヤーロープの途中を偏った側
の前後の調節片に引っ掛けで当接せしめることにより、
フック環の位置を正しい吊上げ位置に調節してU字溝を
安定した状態で吊上げることができる安全性に秀れた実
用性を発揮するブロック吊上げ具となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図である。
【図2】上記の側面図である。
【図3】上記の正面図である。
【図4】本発明の一実施例の係止体と係合係止体の構成
を示す説明用分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施例の使用状態を示す一部を切り
欠いた側面図である。
【図6】本発明の請求項4の一実施例を示す一部を切り
欠いた側面図である。
【符号の説明】 1 主板 1’主板 11 主板 11’主板 12 主板 12’主板 1A 主板体 1B 主板体 2 上部連結杆 3 下部連結杆 4 枢着軸 5 挾持偏心カム体 5’ 外周円弧面 6 取付孔 7 係止体 8 リンク片 9 ピンボルト 10 箱型連結杆 11 ピン 12 取付板 13 ピンボルト 15 フック環 16 ワイヤーロープ 18 係合係止体 19 挾持巾調節孔 20 調節ピン 21 調節片 w U字溝 A 吊上げ具 b 機体 c リンク機構
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−217374(JP,A) 実開 平6−20379(JP,U) 実開 昭61−49875(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 1/54,1/62 F16B 5/00 - 5/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製U字溝の左右側壁を内側
    より挾持して吊上げる吊上げ具であって、左右に対設し
    た主板体の左右下端部に枢着軸を設け、この枢着軸に挾
    持偏心カム体を枢着し、この枢着軸を挾持偏心カム体の
    基部が上方に擺動したとき挾持偏心カム体の外周円弧面
    が主板体側端外方に突出する位置に設け、左右の主板体
    の外面に左右対向状態に上下のフランジ面に取付孔を貫
    設したチャンネル形状の係止体を設け、機体の上部にフ
    ック環を設けてこのフック環より垂設したワイヤロープ
    の下端を前記挾持偏心カム体の基部に連結し、前記左右
    の係止体に被嵌架設する係合係止体に複数個の挾持巾調
    節孔を穿孔してこの挾持巾調節孔を選択して係止体と係
    合係止体とを連結固定する調節ピンを設けることで左右
    の主板体の間隔を可変可能に設けて内巾の異なるU字溝
    を吊り上げ得るように構成したことを特徴とするブロッ
    ク吊上げ具。
  2. 【請求項2】 前後に対設した二枚の主板の上部左右寄
    りを上部連結杆で連結し、主板の左右下端部を下部連結
    杆で連結してこの下部連結杆に挿通した枢着軸の前後端
    部に挾持偏心カム体を枢着し、この下部連結杆を挾持偏
    心カム体の基部が上方に擺動したときこの挾持偏心カム
    体の外周円弧面が主板側端外方に突出する位置に設け、
    この対設した主板を中央より縦方向に分割して主板を前
    後の左側主板よりなる主板体と前後の右主板よりなる主
    板体とに形成し、この主板体の前後の外面に左右対向状
    態に上下のフランジ面に取付孔を貫設したチャンネル形
    状の係止体を設け、機体の上部にフック環を設けてこの
    フック環より垂設した4本のワイヤロープの下端を前記
    挾持偏心カム体の基部に連結し、前記左右の係止体に被
    嵌架設する前後の係合係止体に複数個の挾持幅調節孔を
    穿孔してこの前後一対の挾持巾調節孔を選択して係止体
    と係合係止体とを連結固定する調節ピンを設けたことを
    特徴とする請求項1記載のブロック吊上げ具。
  3. 【請求項3】 主板体の上下寄りに対向状態にピンボル
    トを設け、このピンボルトに左右で一組となるリンク片
    の夫々の下端部を枢着し、この下方のリンク片の前後の
    上端部に箱型連結杆の前後端部に突設したピンを嵌入し
    て枢着し、箱型連結杆の前後に立設した取付板の上端部
    と上方のリンク片の前後の上端部とをピンボルトで枢着
    して左右の主板体間の間隙を拡縮するとき両者を水平平
    行移動せしめるリンク機構を機体に設けたことを特徴と
    する請求項1若しくは請求項2記載のブロック吊上げ
    具。
  4. 【請求項4】 U字溝の左右の重心位置がU字溝の中心
    にないとき重心位置が偏った側の前後の挾持偏心カム体
    の基部に連結したワイヤロープの途中を当接せしめてフ
    ック環の吊上げ位置を正しい吊上げ位置に調節する調節
    片を主板体の上端にも設けたことを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか一項に記載のブロック吊上げ具。
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