JP3071444U - 機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】保護服の形状、材質、機能、性能等のオリジナ
リティーを損なわないのみでなく、非作動時にはコンパ
クトな形状を維持し、使用環境にあわせ使用者が慣熟し
た従来型保護服の操作性、ファッションデザイン性能お
よび着用感を継続して引き継ぎ、使用者に習熟の必要性
を要求しない機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体
用衝撃緩和装置の提供。 【解決手段】機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体
用衝撃緩和装置は、膨張気室６、起動装置７、ディスト
リビューター８等を含む機構部分が基材となるメッシュ
素材に配置装着されると共に、基材の肩、首、脇、胸、
腹位置に装着されたベルクロテープ１、ファスナー２、
バックル３およびスナップボタン装置、ならびに外皮、
内皮の同位置に対応するベルクロテープ、ファスナー、
バックル、スナップボタン装置の受け装置により機構部
分と外皮、内皮が分離脱着できる構造を有するものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案の機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置は、二輪車 等の搭乗者保護用具、高所作業者の保護用具等として使用される自動二酸化炭素 ガス膨張式人体用衝撃緩和装置の膨張気室、起動装置、ディストリビューター、 ボンベ、鍵等を含む機構部分をベルクロテープ、ファスナー、バックル、スナッ プボタン装置により、外皮、内皮より分離脱着できる構造を有し。従来型の防風 、防寒、防水、耐火、防弾保護具、化学汚染防護、放射能汚染防護具等に、ベル クロテープ、ファスナー、バックル、スナップボタン装置の受け装置及びスリッ トを加工し装着する事により、従来型保護具の形状、材質のいかんを問わず、自 動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置の機能を付加する構造を有するもの である。また膨張気室、起動装置、ディストリビューター等を含む機構部分がメ ッシュ素材による基材に装着される構造を有する事により、従来型保護具の有す る形状、材質による通気性能、防寒性能、耐火性能、防水性能、伸縮性能、柔軟 性能、防弾性能、化学汚染防護性能、放射能汚染防護性能等の特性を妨げないも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、二輪車等の搭乗者保護用具、高所作業者の人体保護用具等として使用さ れる自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置は、実用新案登録第３０４８ ０９４号に示されるように、ハーネス、膨張気室、起動装置、ディストリビュー ター、ボンベ、鍵等を含む機構部分と外皮、内皮は一体式であり、使用環境別に 要求される外皮、内皮の有する形状、材質による通気性能、防寒性能、耐火性能 、防水性能、防風性能、伸縮性能、柔軟性能、被弾性能、化学汚染防護性能、放 射能汚染防護性能等の組み合わせ別に装置一式を必要としたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置が要求される使用環 境の目的別に存在する複数の従来型保護服の形状、材質の異なる外皮、内皮に一 基の機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置により対応するも のである。一例として夏季と厳冬期あるいはライディングスタイルにより異なっ た保護服を必要とする二輪車ライダーにとっては、夏季用と厳冬期用、ツーリン グ用、レース用等の従来型の形状、材質を有する複数の保護服に対し一基の機構 脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置により対応することで複数 の自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置を常備する必要性が無くなり、 二輪車ライダーに対する本考案の経済的効果は大きいものである。

【０００４】 本考案は、使用環境の目的別に存在する従来型保護服の外皮、内皮と分離脱着 が可能であることが特徴である。これは本考案の使用環境においては化学汚染防 護服等の保護服の洗浄が必須条件となる環境が存在し、その条件に対応するもの であるが、一般的な二輪車ライダー用保護服等においてもクリーニングが可能な 状態を生み出す事により性能の維持、保管等の条件において効果の大きな特徴で ある。

【０００５】 本考案は、使用環境の目的別に存在する従来型保護服の外皮と内皮の間に装着 される為、作動は従来型保護服の内部で発生する事から、従来型保護服の形状、 材質、機能、性能等のオリジナリティーを損なわないものである。

【０００６】 本考案は、非作動時にはコンパクトな形状を維持する為、使用環境にあわせ使 用者が慣熟した従来型保護服の操作性、ファッションデザイン性能および着用感 を継続して引き継ぐものであり、使用者に習熟の必要性を要求しないものである 。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置は、二輪車 等の搭乗者保護用具、高所作業者の保護用具等として使用される自動二酸化炭素 ガス膨張式人体用衝撃緩和装置の膨張気室、起動装置、ディストリビューター等 を含む機構部分が基材となるメッシュ素材に配置装着されると共に、基材の肩、 首、脇、胸、腹位置に装着されたベルクロテープ、ファスナー、バックルおよび スナップボタン装置、ならびに外皮、内皮の同位置に対応するベルクロテープ、 ファスナー、バックル、スナップボタン装置の受け装置により機構部分と外皮、 内皮が分離脱着できる構造を有するものである。

【０００８】 本考案の機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置は、従来型 保護服に本考案の分離脱着装置である基材の肩、首、脇、胸、腹位置に装着され たベルクロテープ、ファスナー、バックルおよびスナップボタン装置に対応する ベルクロテープ、ファスナー、バックル、スナップボタン装置の受け装置及びス リットを加工装着する事により、従来型保護具の形状、材質のいかんを問わず、 自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置の機能を付加すると共に分離脱着 を可能とする構造を有するものである。

【０００９】 本考案の機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置は、従来型 保護服に装着された状態において保護服の外皮と内皮の間に膨張室、起動装置、 ディストリビューター等を含む機構部分が基材となるメッシュ素材に配置装着さ れる構造を有する事により、従来型保護服の有する形状、材質、機能による通気 性能、防寒性能、耐火性能、防水性能、防風性能、伸縮性能、柔軟性能、被弾性 能、化学汚染防護性能、放射能汚染防護性能等のオリジナリティーを損なわない ものである。

【００１０】

【考案の実施の形態】

本考案は、膨張気室、起動装置、ディストリビューター等の機構部分が配置装 備されるメッシュ素材により構成される基材上の肩、首、脇、胸、腹位置に装着 されたベルクロテープ、ファスナー、バックルおよびスナップボタン装置を一式 とするものと、保護服に装着されるベルクロテープ、ファスナー、バックルおよ びスナップボタン装置一式の受け装置により、自動二酸化炭素ガス膨張式人体用 衝撃緩和装置の機構部分と保護服部分の着脱を可能にするものである。

【００１１】 本考案の機構部分に対応する保護服は、ベルクロテープ、ファスナー、バック ルおよびスナップボタン装置一式の受け装置と外部膨張気室出入口となるスリッ トを加工装着することにより、従来型保護服に要求される形状、材質、機能によ る通気性能、防寒性能、耐火性能、防水性能、防風性能、伸縮性能、柔軟性能、 被弾性能、化学汚染防護性能、放射能汚染防護性能等の特性を損ずる事なく自動 二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置の機能を付加するものである。

【００１２】 本考案の機構部分の着脱に際しては、保護服の内皮下部に加工装着されたファ スナー部を開き、保護服の外皮、内皮の間に膨張気室、起動装置、ディストリビ ューター等の機構部分が配置装備されるメッシュ素材の基材を挿入し、ベルクロ テープ、ファスナー、バックルおよびスナップボタン装置により固定するもので あり、同時に保護服の首部分、腰部分に設けられたスリットより外部膨張気室を 取り出し、ベルクロテープ、ファスナー、スナップボタン装置により保護服外部 に折り畳み収納固定されるものである。

【００１３】

【実施例】

以下、添付図に従って実施例を説明する。 図１は、本考案の概念図であり、メッシュ素材の基材に膨張気室、起動装置、 ディストリビューター等の機構部分が配置装備されると共に分離脱着装置となる ベルクロテープ、ファスナー、バックルおよびスナップボタン装置を有する機構 部分を示すものである。

【００１４】 図２は、図１の機構部分が保護服の外皮と内皮の間に分離脱着装置により装着 された状態を示すものであり、ａ，はその配置を前部より示した関連図であり、 ｂ，はその配置を後部より示した関連図である。

【００１５】 図３は、本考案の保護服外観前面概念図であり、ａ．は非作動時における首部 分に設けられた外部膨張気室の配置を前部より示したものである。ｂ，は本考案 の機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置が作動した状態にお ける首部分に設けられた外部膨張気室の配置を前部より示したものである。

【００１６】 図４は、本考案の保護服外観後面概念図であり、ａ．は非作動時における首部 分および腰部分に設けられた外部膨張気室の配置を後部より示したものである。 ｂ，は本考案の機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置が作動 した状態における首部分および腰部分に設けられた外部膨張気室の配置を後部よ り示したものである。

【００１７】 図５は、本考案の保護服の外皮と内皮の中間に、メッシュ素材の基材に膨張気 室、起動装置、ディストリビューター等の機構部分が配置装備されると共に分離 脱着装置となるベルクロテープ、ファスナー、バックルおよびスナップボタン装 置を有する機構部分を挿入する為に、保護服内皮部分に設けられたファスナー部 を示す概念図である。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１９】 請求項１の機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置における 分離脱着構造については、分離脱着装置となるベルクロテープ、ファスナー、バ ックルおよびスナップボタン装置により、メッシュ素材の基材に膨張気室、起動 装置、ディストリビューター等が配置装備される機構部分と外皮、内皮を含む保 護服部分が容易に分離脱着可能である。

【００２０】 請求項２の機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置における ベルクロテープ、ファスナー、バックル、スナップボタン装置の受け装置及びス リットについては、上記が加工装着される事により従来型の防風、防寒、防水、 耐火、防弾、化学汚染防護、放射能汚染防護性能を有する保護具等に、それらの 性能を損なう事なく、形状材質のいかんを問わずに自動二酸化炭素ガス膨張式人 体用衝撃緩和装置の機能を付加する事が可能である。

【００２１】 請求項３の機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置において 、膨張気室、起動装置、ディストリビューター等を含む機構部分がメッシュ素材 による基材に配置装着される構造を有する事により、ベルクロテープ、ファスナ ー、バックル、スナップボタン装置の受け装置及びスリットが加工装着された従 来型保護服の有する形状、材質、機能による通気性能、防寒性能、耐火性能、防 水性能、防風性能、伸縮性能、柔軟性能、被弾性能、化学汚染防護性能、放射能 汚染防護性能等のオリジナリティーを損なう事なく自動二酸化炭素ガス膨張式人 体用衝撃緩和装置の機能を付加する事が可能である。

【００２２】

【図面の簡単な説明】

【図１】機構部分概念図

【図２】ａ．保護服に装着された機構部分の前面よりの
関連概念図 ｂ．保護服に装着された機構部分の後面よりの関連概念
図

【図３】ａ．機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体
用衝撃緩和装置の非作動時における保護服外観前面概念
図であり、首部分に設けられた外部膨張気室の配置を前
部より示したものである。 ｂ，機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩
和装置の作動時における保護服外観前面概念図であり、
首部分に設けられた外部膨張気室の膨張時における配置
を前部より示したものである。

【図４】ａ．機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体
用衝撃緩和装置の非作動時における保護服外観後面概念
図であり、首部分および腰部分に設けられた外部膨張気
室の配置を後部より示したものである。 ｂ，機構脱着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩
和装置の作動時における保護服外観後面概念図であり、
首部分および腰部分に設けられた外部膨張気室の膨張時
における配置を後部より示したものである。

【図５】機構部分挿入口概念図

【符号の説明】

１ ベルクロテープ ２ ファスナー ３ バックル ４ スナップボタン ５ 内部膨張気室 ６ 外部膨張気室 ７ 起動装置 ８ ディストリビューター ９ メッシュ基材 １０ ボンベ １１ 鍵 １２ 受側ベルクロテープ １３ 受側ファスナー １４ 受側バックル １５ 受側スナップボタン １６ ガスエアライン １７ チューブガード １８ スリット １９ 外皮 ２０ 内皮 ２１ 保護服

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【手続補正書】

【提出日】平成１２年３月１３日（２０００．３．１
３）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本考案の機構脱着型自動二酸化炭素ガス
   膨張式人体用衝撃緩和装置とは、二輪車等の搭乗者保護
   用具、高所作業者の保護用具等として使用される自動二
   酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置の膨張気室、起
   動装置、ディストリビューター、ボンベ、鍵等を含む機
   構部分をベルクロテープ、ファスナー、バックルおよび
   スナップボタン装置により、従来、自動二酸化炭素ガス
   膨張式人体用衝撃緩和装置として一体である外皮、内皮
   より分離脱着できる構造を有する事を特徴とする機構脱
   着型自動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置。
2. 【請求項２】 本考案の機構脱着型自動二酸化炭素ガス
   膨張式人体用衝撃緩和装置とは、装置が装着される従来
   型の防風、防寒、防水、耐火、防弾、化学汚染防護、放
   射能汚染防護性能を有する保護具等に、請求項１に記す
   るベルクロテープ、ファスナー、バックル、スナップボ
   タン装置の受け装置及びスリットを加工し装着する事に
   より、従来型保護具の形状、材質のいかんを問わず、自
   動二酸化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置の機能を付
   加する構造を有する事を特徴とする機構脱着型自動二酸
   化炭素ガス膨張式人体用衝撃緩和装置。
3. 【請求項３】 本考案の機構脱着型自動二酸化炭素ガス
   膨張式人体用衝撃緩和装置において、請求項１に記する
   膨張気室、起動装置、ディストリビューター等を含む機
   構部分がメッシュ素材による基材に配置装着される構造
   を有する事を特徴とする機構脱着型自動二酸化炭素ガス
   膨張式人体用衝撃緩和装置。