JPH10168619A - 上下続き防寒防風防塵用衣料 - Google Patents

上下続き防寒防風防塵用衣料

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JPH10168619A
JPH10168619A JP8328958A JP32895896A JPH10168619A JP H10168619 A JPH10168619 A JP H10168619A JP 8328958 A JP8328958 A JP 8328958A JP 32895896 A JP32895896 A JP 32895896A JP H10168619 A JPH10168619 A JP H10168619A
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covering
human body
garment
dust
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紀代子 小峰
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    • A41D13/00Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches
    • A41D13/05Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches protecting only a particular body part
    • A41D13/055Protector fastening, e.g. on the human body
    • A41D13/0556Protector fastening, e.g. on the human body with releasable fastening means
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の皮つなぎでは、着用する際に、背広等
の上着を脱がなければならず、手軽に上下続き防寒防風
防塵用衣料を着用することができなかった。 【解決手段】 人体の上半身を被覆する上衣と該人体の
下半身を被覆するズボンとを一体化させ、該人体の少な
くとも胴体、腕、脚のそれぞれに対応する胴体被覆部
3、腕被覆部4、脚被覆部5とを備えてなり、前記胴体
被覆部3の前側に左右方向中心部を通る上下方向の仮想
線に沿って着脱用の切載部7が設けられると共に、該切
載部7を形成する左右の端部にこれらを開閉自在とする
ファスナー8が取り付けられてなる上下続き防寒防風防
塵用衣料1において、前記胴体被覆部3、前記腕被覆部
4、前記脚被覆部5のそれぞれに、これら各部を人体に
密着させるための絞り手段10、23、30を備えてい
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体に対して保温
のために装着される上下続き防寒防風防塵用衣料に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、オートバイ搭乗の際には
強風を人体に直接受けるため、人体を該強風から守り保
温すべく上下続き防寒防風用衣料が着用される。この種
の上下続き防寒防風用衣料として皮つなぎがある。この
皮つなぎは、人体の上半身を被覆する上衣と該人体の下
半身を被覆するズボンとを一体化させ、人体の少なくと
も胴体、腕、脚のそれぞれに対応する胴体被覆部、腕被
覆部、脚被覆部とを備えており、体表面が外気にさらさ
れることのないようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、皮つなぎ
は、オートバイレース等の競技に着用されるよう構成さ
れており、動き易さ等を考慮して着用する人体に密着さ
せた形状となっている。そのため、着用する際には、背
広、ジャンパー、スラックス等の上着を脱いで下着の上
に直接着用するのが通常である。したがって、皮つなぎ
を着用する毎に着替えをしなければならず、手軽に皮つ
なぎのような上下続き防寒防風用衣料を着用することが
できなかった。また、背広等の仕事着を着用している場
合などは、該仕事着を汚れから防ぐことも必要である。
【0004】そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされ
たもので、背広等の上着を着たまま容易に着用すること
ができ、汚れを防ぐ上下続き防寒防風防塵用衣料を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上下続き防寒防
風防塵用衣料では、上記課題を解決するため、以下の手
段を採用した。
【0006】請求項1記載の上下続き防寒防風防塵用衣
料は、人体の上半身を被覆する上衣と該人体の下半身を
被覆するズボンとを一体化させ、該人体の少なくとも胴
体、腕、脚のそれぞれに対応する胴体被覆部、腕被覆
部、脚被覆部とを備えてなり、前記胴体被覆部の前側に
左右方向中心部を通る上下方向の仮想線に沿って着脱用
の切載部が設けられると共に、該切載部を形成する左右
の端部にこれらを開閉自在とするファスナーが取り付け
られてなる上下続き防寒防風防塵用衣料において、前記
胴体被覆部、前記腕被覆部、前記脚被覆部のそれぞれ
に、これら各部を人体に密着させるための絞り手段を備
えていることを特徴とする。
【0007】この上下続き防寒防風防塵用衣料は、切載
部を形成する左右の端部に設けたファスナーを開閉する
ことにより該上下続き防寒防風防塵用衣料を脱着する。
上下続き防寒防風防塵用衣料を着用する人体に対して大
きく構成した場合でも、胴体被覆部、腕被覆部、脚被覆
部のそれぞれの各部に設けた絞り手段により、人体の前
記各部の対応する位置に密着、固定させ、保持されるこ
ととなる。
【0008】請求項2記載の上下続き防寒防風防塵用衣
料は、請求項1記載の上下続き防寒防風防塵用衣料にお
いて、前記胴体被覆部に備えられた絞り手段は、人体の
胴部を巻回する位置にベルト状の絞り位置を設定して、
この絞り位置の背中側に設けられた第一の絞り部と、前
記胴体被覆部の前側の前記切載部の左右のそれぞれに設
けられた第二の絞り部とからなり、前記第一の絞り部
は、前記胴体被覆部に設けられた弾性体を有して構成さ
れ、前記第二の絞り部は、前記絞り位置の一の位置に固
定された環状のベルト折返部材と、二の位置に基端が固
定され前記ベルト折返部材を通して折り返されるベルト
状部材と、該ベルト状部材を折り返し位置に着脱自在と
する面ファスナーとからなることを特徴とする。
【0009】この上下続き防寒防風防塵用衣料は、第一
の絞り部により弾性体の伸縮性を利用して人体の胴体部
に密着させ、第二の絞り手段により着用する人体の体型
に合わせて任意に調整されることとなる。第二の絞り手
段は、環状のベルト折返部材にベルト状部材を通して折
返し、面ファスナーで該ベルト状部材を任意の折り返し
位置に固定することにより絞り機能を果たすこととな
る。
【0010】請求項3記載の上下続き防寒防風防塵用衣
料は、請求項1または請求項2記載の上下続き防寒防風
防塵用衣料において、前記胴体被覆部の背中側でかつ側
方に、開閉自在のエア抜用切載部を設けたことを特徴と
する。
【0011】この上下続き防寒防風防塵用衣料は、胴体
被覆部の背中側でかつ側方に設けたエア抜用切載部によ
り、該上下続き防寒防風防塵用衣料と人体との間の空間
に含まれる気体を外気に放出することとなる。
【0012】請求項4記載の上下続き防寒防風防塵用衣
料は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の上下続
き防寒防風防塵用衣料において、前記脚被覆部の下端部
に、左右の該脚被覆部が互いに対向する内側面に断熱材
を設けたことを特徴とする。
【0013】この上下続き防寒防風防塵用衣料は、脚被
覆部に下端部の内側面に設けた断熱材により、オートバ
イ搭乗時において人体の脚部の下端部がエンジン付近に
配された場合に、エンジンより発生する熱が人体へ直接
伝導されることを防ぐこととなる。
【0014】請求項5記載の上下続き防寒防風防塵用衣
料は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の上下続
き防寒防風防塵用衣料において、前記脚被覆部の外側面
に該脚被覆部の延在方向に沿って開口する開閉自在な開
口部を備えたポケットを有することを特徴とする。
【0015】この上下続き防寒防風防塵用衣料は、脚被
覆部に設けられたポケットを使用する際に、該脚被覆部
の延在方向に沿って開口する開口部からポケットに物を
収納したり、該ポケットから物を取り出したりすること
となる。
【0016】請求項6記載の上下続き防寒防風防塵用衣
料は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の上下続
き防寒防風防塵用衣料において、前記胴体被覆部の上部
には、前記切載部を閉じたときに人体の首を囲繞する立
上り部が形成され、該立上り部の上端に、常態において
折り返され、防寒防風時に立ち上げられて人体の顎下面
および後頭部に至る折返し部が形成されていることを特
徴とする。
【0017】この上下続き防寒防風防塵用衣料は、ヘル
メットを着用している場合に、立上り部の上端に設けら
れた折返し部を立ち上げることにより、該ヘルメット内
部に該折返し部が挿入されることとなる。常態において
は、折返し部を折り返しておくことにより、ヘルメット
の下方に首が露出する状態で立上り部が形成されること
となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を、図1から図7を参照して説明する。図1は、本発明
の実施の形態を示す正面図であり、符号1は上下続き防
寒防風防塵用衣料である。上下続き防寒防風防塵用衣料
1は、人体の上半身を被覆する上衣と該人体の下半身を
被覆するズボンとを一体化させ、該人体の胴体、腕、脚
のそれぞれに対応する胴体被覆部3、腕被覆部4、脚被
覆部5とから構成されている。この上下続き防寒防風防
塵用衣料は、ナイロン製であり、着用する人体に対して
胴回り、腕周り、脚周り等の周長が、着用する人体の通
常の衣服のサイズよりひとまわり大きいサイズで形成さ
れている。
【0019】胴体被覆部3は、人体の腰から上方で、人
体の腰部、胸部、腹部、背中部に対応する部分を被覆し
ている。この胴体被覆部3の前側に左右方向中心部を通
る上下方向の仮想線に沿って着脱用の切載部7が設けら
れると共に、該切載部7を形成する左右の端部にこれら
を開閉自在とするファスナー8が取り付けられている。
さらに、胴体被覆部3の人体のウエストに対応する位置
にウエスト絞り手段(絞り手段)10が設けられてい
る。
【0020】ウエスト絞り手段10は、人体の胴部を巻
回する位置にベルト状の絞り位置11を設定して、この
絞り位置11の背中側に設けられた第一の絞り部12
と、前記胴体被覆部3の前側の前記切載部7の左右のそ
れぞれに設けられた第二の絞り部13とから構成されて
いる。第一の絞り部12は、図2に示すように、前記胴
体被覆部3に設けられたゴム等の弾性体を有して伸縮自
在に構成されている。第二の絞り部13は、図3に示す
ように、前記絞り位置11の一の位置11aに固定され
た環状のベルト折返部材14と、二の位置11bに基端
が固定され前記ベルト折返部材14を通して折り返され
るベルト状部材15と、該ベルト状部材を折り返し位置
に着脱自在とする面ファスナー16とから構成されてい
る。
【0021】胴体被覆部3の背中側で側方には、図2に
示すように、エア抜用切載部18が設けられている。図
4に示すように、エア抜用切載部18は、開口部を有
し、該開口部縁部にエア抜用ファスナーが18aが備え
られている。このエア抜用切載部18には、エア抜用フ
ァスナー18aを覆う状態でフラップ18bが設けられ
ている。
【0022】胴体被覆部3の上部には、該胴体被覆部3
の前側に設けられた前記切載部7を閉じたときに人体の
首を囲繞する立上り部20が形成されている。図5に示
すように、立上り部20の上端には、常態において折り
返され、オートバイで走行している時等のように外気か
ら人体を防ぐ必要のある防寒防風時に、立ち上げられて
人体の顎下面および後頭部に至る折返し部21が形成さ
れている。
【0023】また、図2に示すように、胴体被覆部3の
背中側には、前記絞り位置11の略中央部および、前記
立上り部20の略中央部には、ライト等から発せられる
光を反射する反射材22が設けられている。
【0024】腕被覆部4は、人体の肩部から手首部に対
応する部分にかけて被覆している。この腕被覆部4の人
体の手首部に対応する位置には、手首絞り手段(絞り手
段)23が設けられている。手首絞り手段23は、図6
に示すように、腕被覆部4の延在方向に沿って形成され
た手首折り畳み部23aと、該手首折り畳み部23aの
縁部に一端が固定された帯状部材23bと、該帯状部材
23bを手首を巻回し該帯状部材23bの他端が当接す
る位置に着脱自在とする手首部面ファスナー23cとか
ら構成されている。また、図1に示すように、左側の腕
被覆部4の上腕部には、ペン等の筆類を挿入して保持可
能なペン差部26が設けられている。
【0025】脚被覆部5は、人体の腰よりも下方で、臀
部から足首部に対応する部分にかけて被覆している。こ
の脚被覆部5の人体の大腿部に対応する位置の外側面に
は、ポケット28が設けられている。ポケット28は、
脚被覆部5の延在方向に沿って開口する開閉自在なポケ
ット用ファスナー28aが備えられた開口部29が設け
られている。脚被覆部5の人体の足首部に対応する位置
には、足首絞り手段30が設けられている。足首絞り手
段30は、図7に示すように、脚被覆部5の延在方向に
沿って形成された足首折り畳み部30aと、脚被覆部5
の先端部に設けられた布部30bとで形成されている。
足首折り畳み部30aの左右の端部には、足首部ファス
ナー30cが備えられている。布部30bは、人体の足
首部に密着可能なように伸縮性の布が用いられている。
脚被覆部5の下端部には、左右の該脚被覆部5が互いに
対向する内側面に断熱材32が設けられている。この断
熱材32は、アラミド繊維織物の布を重ね合わせた状態
で構成されている。
【0026】以上、本実施の形態における上下続き防寒
防風防塵用衣料1の構成を示したが、次に、上記構成の
上下続き防寒防風防塵用衣料1の機能について説明す
る。上下続き防寒防風防塵用衣料1を着用する際には、
胴体被覆部3の前側に設けられたファスナー8を解放
し、切載部7を左右に分割して、該切載部7から脚、腕
等を挿入することにより着用する。この場合に、手首絞
り手段23の帯状部材23bに設けられた手首部面ファ
スナー23cが外され、手首折り畳み部23aが広げら
れた状態となっているため、手および手首の挿入を容易
にしている。同様に、足首絞り手段30の足首部ファス
ナー30cが解放され、足首折り畳み部30aが広げら
れた状態となっているため、足の先端および足首の挿入
を容易にしている。そして、ファスナー8、手首絞り手
段23の手首部面ファスナー23c、足首絞り手段30
の足首部ファスナー30cをしめることにより、それぞ
れ人体に対応する位置に密着させる。人体のウエスト部
は、ウエスト絞り手段10により、密着させられる。す
なわち、第一の絞り手段12に備えられた弾性体の伸縮
性を利用して、大まかにウエスト位置に密着させられ
る。そして、第二の絞り手段13のベルト状部材15を
ベルト折返部材14を通して、該ベルト折返部材14に
対して引っ張ったり緩めたりすることにより、任意の折
り返し位置に面ファスナー16で固定する。オートバイ
搭乗時に、外気が人体の前面から吹き付け上下続き防寒
防風衣料1の内部に外気が入り込んで胴体被覆部3、腕
被覆部4等が膨張する場合や、人体が発汗したりして暑
く感じる場合等には、エア抜用切載部18を解放するこ
とにより、内部の気体を放出させる。オートバイのエン
ジン付近に脚被覆部5の内側面がさらされることになる
が、断熱材32によりエンジン熱が直接伝導されること
なく人体の脚部が保護される。オートバイ搭乗時におけ
る人体の体勢は、胴体被覆部3に対して脚被覆部5が略
直角に屈曲した状態となるが、ポケット28の開口部2
9が脚被覆部5の延在方向に沿って設けられているの
で、手の挿入方向に対して直角に開口部29が開口して
おり、手が挿入しやすい開口部29の配置となってい
る。オートバイ搭乗時において、常態では、ヘルメット
の下方に人体の首が露出しているが、防寒防風時には、
立上り部20の折返し部21を立ち上げ、ヘルメットの
内側に該折返し部21を挿入することにより人体の首部
に入り込む外気を防ぐことができる。
【0027】本実施の形態にかかる上下続き防寒防風防
塵用衣料は、以上の機能を有するため、以下の効果が得
られる。ウエスト絞り手段10、手首絞り手段23、足
首絞り手段30が設けられているため、上下続き防寒防
風防塵用衣料1が、着用する人体の胸部、腰部、脚部等
の周長に対して大きく形成されている場合でも、前記各
絞り手段により密着、固定し、保持することが可能とな
る。したがって、背広、ジャンパー、スラックス等の上
着を着た状態でも、本実施の形態のごとく大きく形成さ
れた上下続き防寒防風防塵用衣料1を用いれば、容易に
該上下続き防寒防風防塵用衣料を着用することが可能と
なっている。エア抜用切載部18を設けたことにより、
外気の侵入による胴体被覆部3等の膨張を回避すること
ができ、かつ着用している人体の体温調節を任意にする
ことが可能となる。脚被覆部5に断熱材32を設けたこ
とにより、エンジンから発生する熱から人体を守ること
が可能となる。ポケット28の開口部29を脚被覆部5
の延在方向に沿って設けたので、オートバイ搭乗時の体
勢において、容易にポケット28に手を出し入れするこ
とが可能となる。人体の首を囲繞する立上り部20に折
返し部21を設けたので、外気がヘルメット内に侵入す
るのを防ぐことが可能となる。
【0028】なお、本実施の形態において上下続き防寒
防風防塵用衣料1の材質をナイロン製としたが、これに
限らず防寒防風機能を有する材質であればよく、例えば
ビニール製、合成皮革製、牛革製のような皮革製等であ
っても良い。また、手首絞り手段23を面ファスナー2
3bを用いた構成としたが、これに限らず絞り機能を有
するものであればよく、例えば伸縮性のある布を用いて
も良い。また、足首絞り手段30に伸縮性のある布を用
いた布部30bを採用したが、これに限らず絞り機能を
有するものであればよく、例えばゴムのような弾性体を
用いたものであっても良い。また、断熱材32として、
アラミド繊維織物の布を重ねたものを用いたが、これに
限らず断熱機能を果たすものであればよく、例えばグラ
スウール等を貼設したものであっても良い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の上下続き
防寒防風防塵用衣料によれば、以下の効果を得ることが
できる。請求項1記載の上下続き防寒防風防塵用衣料に
よれば、胴体被覆部、腕被覆部、脚被覆部のそれぞれ
に、これら各部を人体に密着させるための絞り手段を備
えている構成としたので、該上下続き防寒防風防塵用衣
料を着用する人体に対して大きく構成した場合でも、人
体の前記各部の対応する位置に密着させ、安定して固定
させ、保持することが可能となる。したがって、背広、
ジャンパー、スラックス等の上着を着たまま、該上下続
き防寒防風防塵用衣料を容易に着用することが可能とな
る。また、背広等の仕事着の上から着用できるので、仕
事着を汚れから防ぐことができ、また上下続き防寒防風
防塵用衣料を脱ぐことにより素早く仕事着になることが
できる。
【0030】請求項2記載の上下続き防寒防風防塵用衣
料によれば、第一の絞り部により弾性体の伸縮性を利用
して人体の胴体部に密着させ、第二の絞り手段の折返し
部とベルト状部材と面ファスナーとの組み合わせで調整
できるようにしたので、容易でかつ任意に絞り量を調節
することが可能となる。
【0031】請求項3記載の上下続き防寒防風防塵用衣
料によれば、エア抜用切載部を背中側でかつ側方に設け
る構成としたので、該上下続き防寒防風防塵用衣料と人
体との間の空間に含まれる気体を外気に放出することに
より、外気の侵入による該上下続き防寒防風防塵用衣料
の膨張を回避することができる。また、エア抜用切載部
を開閉することにより容易に人体の体温を調節すること
が可能となる。
【0032】請求項4記載の上下続き防寒防風防塵用衣
料によれば、脚被覆部に下端部の内側面に断熱材を設け
る構成としたので、オートバイ搭乗時において人体の脚
部の下端部がエンジン付近に配された場合に、エンジン
から発生する熱が人体へ直接伝導されることを回避でき
るので、人体の火傷を防ぐことが可能となる。
【0033】請求項5記載の上下続き防寒防風防塵用衣
料によれば、ポケットの開口部を脚被覆部の延在方向に
沿って設けた構成としたことにより、オートバイ搭乗時
のように胴体被覆部に対して脚被覆部が略直角となる場
合に、手の挿入方向に対して略直角に該開口部が開口す
ることになるので、容易にポケットに物を収納したり取
り出したりすることが可能となる。
【0034】請求項6記載の上下続き防寒防風防塵用衣
料によれば、立上り部の上端に設けられた折返し部を設
けた構成としたので、防寒防風時に該折返し部を立ち上
げてヘルメット内部に該折返し部を挿入して、人体の首
部への外気の侵入を防ぐことが可能となる。また、常態
においては、立上り部を折り返し、首部が露出した状態
で着用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる上下続き防寒防風防塵用衣料
の実施の形態を示す平面図である。
【図2】 図1における上下続き防寒防風防塵用衣料の
背面図である。
【図3】 図1および図2における胴体被覆部に備えら
れた絞り手段を示す斜視図である。
【図4】 図2におけるエア抜用切載部を示す斜視図で
ある。
【図5】 図1および図2における胴体被覆部の上部に
設けられた立上り部を示す斜視図である。
【図6】 図1および図2における腕被覆部に設けられ
た絞り手段を示す斜視図である。
【図7】 図1および図2における脚被覆部に設けられ
た絞り手段を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 上下続き防寒防風防塵用衣料 3 胴体被覆部 4 腕被覆部 5 脚被覆部 7 切載部 8 ファスナー 10 絞り手段 11 絞り位置 12 第一の絞り手段 13 第二の絞り手段 14 ベルト折返部材 15 ベルト状部材 16 面ファスナー 18 エア抜用切載部 20 立上り部 21 折返し部 23 絞り手段 28 ポケット 29 開口部 30 絞り手段 32 断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A41D 27/18 A41D 27/18 D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の上半身を被覆する上衣と該人体の
    下半身を被覆するズボンとを一体化させ、該人体の少な
    くとも胴体、腕、脚のそれぞれに対応する胴体被覆部、
    腕被覆部、脚被覆部とを備えてなり、前記胴体被覆部の
    前側に左右方向中心部を通る上下方向の仮想線に沿って
    着脱用の切載部が設けられると共に、該切載部を形成す
    る左右の端部にこれらを開閉自在とするファスナーが取
    り付けられてなる上下続き防寒防風防塵用衣料におい
    て、 前記胴体被覆部、前記腕被覆部、前記脚被覆部のそれぞ
    れに、これら各部を人体に密着させるための絞り手段を
    備えていることを特徴とする上下続き防寒防風防塵用衣
    料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の上下続き防寒防風防塵用
    衣料において、 前記胴体被覆部に備えられた絞り手段は、人体の胴部を
    巻回する位置にベルト状の絞り位置を設定して、この絞
    り位置の背中側に設けられた第一の絞り部と、前記胴体
    被覆部の前側の前記切載部の左右のそれぞれに設けられ
    た第二の絞り部とからなり、 前記第一の絞り部は、前記胴体被覆部に設けられた弾性
    体を有して構成され、 前記第二の絞り部は、前記絞り位置の一の位置に固定さ
    れた環状のベルト折返部材と、二の位置に基端が固定さ
    れ前記ベルト折返部材を通して折り返されるベルト状部
    材と、該ベルト状部材を折り返し位置に着脱自在とする
    面ファスナーとからなることを特徴とする上下続き防寒
    防風防塵用衣料。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の上下続き
    防寒防風防塵用衣料において、 前記胴体被覆部の背中側でかつ側方に、開閉自在のエア
    抜用切載部を設けたことを特徴とする上下続き防寒防風
    防塵用衣料。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の上下続き防寒防風防塵用衣料において、 前記脚被覆部の下端部に、左右の該脚被覆部が互いに対
    向する内側面に断熱材を設けたことを特徴とする上下続
    き防寒防風防塵用衣料。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の上下続き防寒防風防塵用衣料において、 前記脚被覆部の外側面に該脚被覆部の延在方向に沿って
    開口する開閉自在な開口部を備えたポケットを有するこ
    とを特徴とする上下続き防寒防風防塵用衣料。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の上下続き防寒防風防塵用衣料において、 前記胴体被覆部の上部には、前記切載部を閉じたときに
    人体の首を囲繞する立上り部が形成され、 該立上り部の上端に、常態において折り返され、防寒防
    風時に立ち上げられて人体の顎下面および後頭部に至る
    折返し部が形成されていることを特徴とする上下続き防
    寒防風防塵用衣料。
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