JP3070620U - 携帯電話機用イヤフォンおよびマイクロフォン付きストラップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】携帯電話を手に持たないで相手方と所定の通信
ができる携帯電話機用イヤフォン及びマイクロフォン付
きストラップの提供。 【解決手段】携帯電話機本体と、この携帯電話機本体が
内蔵する受信手段で受信した受信信号を携帯電話機本体
以外に取り出すためのイヤフォンと、携帯電話機本体が
内蔵する送信手段に携帯電話機本体以外から送信信号を
供給するためのマイクロフォンと、携帯電話機本体とイ
ヤフォン及びマイクロフォンに受信信号及び送信信号を
供給するためのリード線と、携帯電話機本体に接続し、
携帯電話機本体を携帯するためのストラップとで構成
し、このストラップの内部にイヤフォン及びマイクロフ
ォンに受信信号及び送信信号を供給するためのリード線
を内蔵させ、携帯電話機用イヤフォン及びマイクロフォ
ン付きストラップを構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、携帯電話機本体を携帯するためのストラップの改良に関するもので あって、このストラップの内部に携帯電話機本体に接続するイヤフォンおよびマ イクロフォンに受信信号および送信信号を供給するためのリード線を内蔵するこ とにより、携帯電話機本体の携帯の便を図ると共に、前記リード線を外部から見 えなくし、イヤフォンおよびマイロフォンのみをストラップより露出させること により、例えば走行中の自動車等でも携帯電話を手に持たないで相手方と所定の 通信が出来るようにした携帯電話機用イヤフォンおよびマイクロフォン付きスト ラップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在は、携帯電話の普及に伴い、走行中の自動車等でも携帯電話を使用する機 会が非常に多く、それに伴って携帯電話の使用中における交通事故も多発してい る。

【０００３】 そうした交通事故の原因は、携帯電話を片手に持ち通話していての脇見運転に よるものが大部分であり、しかも、その携帯電話による通話も多くの場合が相手 方からの呼出しに応じての状況下である。

【０００４】 通常、自分の方から相手方に携帯電話で連絡を付けたい場合は、自動車をパー キング等に停車させて通話するので事故を引き起こすことはないが、相手方は、 呼び出す相手がどのような状況下にいるのか把握することが不可能であるから、 ついついコールしてしまう。

【０００５】 勿論、運転中は、たとえ携帯電話の着信コールが有っても留守番サービスを利 用したり、伝言サービスを利用することにより、急いで応対しないようにマナー を遵守している人も多いが、人はときとして、そうした伝言システム等に切り替 えることを忘れる場合があり、このような時に、着信コールが入ると走行中でも 急いで携帯電話に手を出してしまいがちであり、このちょっとした不注意がもと で大事故を引き起こしてしまう。

【０００６】 以上のような事故を無くするために、平成１１年１１月１日から、自動車又は 原動機付自転車（自動車等）を運転する場合においては、当該自動車等が停止し ている時を除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置（そ の全部又は一部を手で保持しなければ送信及び受信のいずれをも行うことができ ないものに限る。）を通話のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若 しくは持ち込まれた画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと（道路交 通法第７１条５号の５）。が施行される。

【０００７】

【考案の解決すべき課題】

しかし、たとえ法的な処置が採られても今日のように携帯電話が普及した状況 下では、法的処置に従わない者がいることも現実であり、ただ単に走行中におけ る携帯電話等の使用を規制するだけでは事故を撲滅することには成らない。

【０００８】 つまり、そうした道路交通法の背景には、携帯電話等の利便性の効用を抜きに し、ただ禁止するという一方的な法的処置だけでは、交通事故の抜本的な解決策 にはなっていないように思われる。

【０００９】 なお、従来においても携帯電話に設けられたイヤフォンとマイクロフォン兼用 ジャックにイヤフォンとマイクロフォンが一体になっている送受信装置（ハンズ フリー装置）を設けたものも開発されているが、従来のそうした送受信装置は、 携帯電話機本体に設けられた送受信信号用のジャックに対して、リード線を介し てイヤフォンおよびマイックロフォンを接続しているのが現状である。

【００１０】 従って、例えば携帯電話機本体は、ストラップにより腰ベルト等にぶら下げる たとしても、携帯電話機本体のジャックに接続したイヤフォンおよびマイクロフ ォン間のリード線がそのまま外部に露出したままであるため、周囲のものに引っ かかるおそれがあり、非常に煩わしく、通信の途中でもってリード線が何かに引 っかかると、急にイヤフォンが外れてしまう等の問題もある。また、連絡途中で 通信が出来なくなってしまうとか、特に走行中での通信の場合等にあっては、と っさにイヤフォンの外れに気持ちが奪われ、思いもよらない事故を生じさせてし まう等の問題をゆうしていた。

【００１１】 本考案は、上記のような種々の問題を払拭するものとして、携帯電話機本体を 携帯するためのストラップの内部に携帯電話機本体に接続するイヤフォンおよび マイクロフォンに受信信号および送信信号を供給するためのリード線を内蔵する ことにより、携帯電話機本体の携帯の便を図ると共に、前記リード線を外部から 見えなくし、イヤフォンおよびマイロフォンのみをストラップより露出させるこ とにより、例えば走行中の自動車等でも携帯電話を手に持たないで相手方と所定 の通信が出来るようにした携帯電話機用イヤフォンおよびマイクロフォン付きス トラップを提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、本考案では、以下の構成を採用する。

【００１３】 第一に、携帯電話機本体と、この携帯電話機本体が内蔵する受信手段で受信し た受信信号を携帯電話機本体以外に取り出すためのイヤフォンと、前記携帯電話 機本体が内蔵する送信手段に携帯電話機本体以外から送信信号を供給するための マイクロフォンと、前記携帯電話機本体とイヤフォンおよびマイクロフォンに受 信信号および送信信号を供給するためのリード線と、前記携帯電話機本体に接続 し、携帯電話機本体を携帯するためのストラップとで構成し、このストラップの 内部に前記イヤフォンおよびマイクロフォンに受信信号および送信信号を供給す るためのリード線を内蔵することで、携帯電話機用イヤフォンおよびマイクロフ ォン付きストラップを構成する。

【００１４】 第二に、前記携帯電話機用イヤフォンおよびマイクロフォン付きストラップは 、携帯電話機本体に対して嵌着手段を介して接続できるように構成する

【考案の実施の形態】

以下、図を参照して本考案に係る携帯電話機用イヤホンおよびマイクロホン付 きストラップの一実施例を詳細に説明する。

【００１５】 図１は、本考案に係る携帯電話機用イヤホンおよびマイクロホン付きストラッ プの構成を示す説明図である。

【００１６】 図１に示す如く、本考案に係る携帯電話機用イヤホンおよびマイクロホン付き ストラップは、携帯電話機本体１と、この携帯電話機本体１が内蔵する受信手段 で受信した受信信号を携帯電話機本体１以外に取り出すためのイヤフォン２と、 前記携帯電話機本体が内蔵する送信手段に携帯電話機本体１以外から送信信号を 供給するためのマイクロフォン３と、前記携帯電話機本体１とイヤフォン２およ びマイクロフォン３に受信信号および送信信号を供給するためのリード線４と、 前記携帯電話機本体１に接続し、携帯電話機本体１を携帯するためのストラップ ５とで構成し、このストラップ５の内部に、前記イヤフォン２およびマイクロフ ォン３に受信信号および送信信号を供給するためのリード線４を内蔵することに より、携帯電話機用イヤフォンおよびマイクロフォン付きストラップ６を構成す る。

【００１７】 なお、前記携帯電話機用イヤフォンおよびマイクロフォン付きストラップ６の 全体は、携帯電話機本体１に設けられている嵌着手段雌型７ａと、ストラップ６ に対してスライド可能に取り付けられた嵌着手段７ｂを介して接続できるように 構成されている。図中、８は携帯電話機本体１が内蔵する送受信信号用のプラグ であり、９はこのプラグ８に装着するリード線４に設けられたジャックである。 上記の構成に基づいて本考案に係る携帯電話機用イヤホンおよびマイクロホン 付きストラップの使用状態および作用を説明する。 本考案に係る携帯電話機用イヤホンおよびマイクロホン付きストラップ６を、 携帯電話機本体１に接続する場合は、携帯電話機本体１に設けられている嵌着手 段雌型７ａに対して、ストラップ６にスライド可能に取り付けた嵌着手段雄型７ ｂを嵌合することで接続する。

【００１８】 ところで、前記携帯電話機用イヤホンおよびマイクロホン付きストラップ６は 、例えば携帯電話機本体１を所持する人の首に掛けられるものとして構成説明す る。この場合、リード線４を内臓したストラップ５より外部に取り出されるイヤ フォン２およびマイクロフォン３の位置は、ストラップ５を首に掛けた状態でも って、マイクロフォン３は、ちょうどストラップ５を掛けた人の口の近傍に位置 するように露出させ、かつイヤフォン２を耳に挿入するにあたってリード線４に 若干のたるみが生じる位置とするものである。

【００１９】 ところで、前記携帯電話機用イヤホンおよびマイクロホン付きストラップ６は 、携帯電話機本体１を携帯するためのストラップ５の内部に、イヤフォン２およ びマイクロフォン３に受信信号および送信信号を供給するためのリード線４を内 蔵すべく構成しているから、上記のように携帯電話機１にストラップ５を接続す ることで、同時にイヤフォン２およびマイクロフォン３が携帯電話機１の側に配 置されたことになる。 上記の状態でもってストラップ５より露出しているリード線４の先端に取り付 けられたジャック９を携帯電話機本体１のプラグ８に接続することで、携帯電話 機本体１より受信信号を受けることが可能であり、この受信信号は、前記ストラ ップ５の上方の途中より分岐して取出されたリード線４の先端に設けられたイヤ フォン２を耳に装着することで受信することができる。また、前記ストラップ５ のイヤフォン２が取出されたリード線４の近傍にマイクロフォン３が露出して設 けられているので、送信する音声信号は、このマイクロフォン２より取り込まれ て携帯電話機本体１の送信装置に供給される。

【００２０】 上記のストラップ５は、携帯電話機本体１を所持する人の首に掛けると、スト ラップ５より外部に取り出されるイヤフォン２およびマイクロフォン３のは、ス トラップ５を首に掛けた状態でもって、マイクロフォン３は、ちょうどストラッ プ５を掛けた人の口の近傍に位置し、イヤフォン２は、耳に挿入した状態でもっ て、リード線４が若干のたるみがある状態に構成されているから、携帯電話機本 体１をストラップ５の下方にぶら下げて状態でもイヤフォン２に何らの無理もか かることなく非常に使い勝手のよいものである。

【００２１】 なお、前記携帯電話機用イヤフォンおよびマイクロフォン付きストラップ６の 全体は、携帯電話機本体１に設けられている嵌着手段雌型７ａと、ストラップ６ に対してスライド可能に取り付けられた嵌着手段雄型７ｂを介して接続されて携 行するものであるから、携帯電話機用イヤホンおよびマイクロホン付きストラッ プ６を携帯電話機本体１より分離するには、上記の嵌着手段雌型７ａと、嵌着手 段７ｂを解除するだけで、簡単に分離することができるので、携帯電話機用イヤ ホンおよびマイクロホン付きストラップ６が不要な場合は、取り外してポケット 等に収納しておくこともきわめて容易であり、持ち運びも簡単である。

【００２２】 しかも、この携帯電話機用イヤホンおよびマイクロホン付きストラップ６は、 従来のマイクロフォン付きイヤフォンのリード線にのほとんどの部分が携帯電話 機本体１を携帯するためのストラップ５の内部に収納されているから、リード線 ４の防護が十分であり、ストラップ５が外部の突起物等に引っ掛かるようなアク シデントが生じてもリード線４が切断することも皆無で、ことにストラップ５の 引っ掛かりは、ストラップ５でもって十分に吸収されるから、耳に装着したイヤ フォン２が突然に外れることもなく、従って、通信中の中断等の事故も皆無にな る。

【００２３】 また、上記の実施例では、ストラップ５に関して色彩ないし構造についての説 明を詳細にしなかったが、例えば赤、青、黄等の１色でも、さらにカラフルなも のでもよく、素材等に関しても使用者のニーズにヒットしたものを採用すること ができ、アクセサリー効果も十分に配慮して構成する。

【考案の効果】 上記の如く、本考案に係る携帯電話機用イヤホンおよびマイクロホン付きスト ラップは、携帯電話機本体と、この携帯電話機本体が内蔵する受信手段で受信し た受信信号を携帯電話機本体以外に取り出すためのイヤフォンと、前記携帯電話 機本体が内蔵する送信手段に携帯電話機本体以外から送信信号を供給するための マイクロフォンと、前記携帯電話機本体とイヤフォンおよびマイクロフォンに受 信信号および送信信号を供給するためのリード線と、前記携帯電話機本体に接続 し、携帯電話機本体を携帯するためのストラップとで構成し、このストラップの 内部に前記イヤフォンおよびマイクロフォンに受信信号および送信信号を供給す るためのリード線を内蔵することで、携帯電話機用イヤフォンおよびマイクロフ ォン付きストラップを構成するとともに、この携帯電話機用イヤフォンおよびマ イクロフォン付きストラップは、携帯電話機本体に対して嵌着手段を介して接続 できるように構成したので、携帯電話機用イヤホンおよびマイクロホン付きスト ラップを、携帯電話機本体に接続する場合は、携帯電話機本体に設けられている 嵌着手段雌型に対して、ストラップにスライド可能に取り付けた嵌着手段雄型を 嵌合することできわめて簡単に接続して携帯することができる。

【００２４】 また、前記携帯電話機用イヤホンおよびマイクロホン付きストラップは、携帯 電話機本体を携帯するためのストラップの内部に、イヤフォンおよびマイクロフ ォンに受信信号および送信信号を供給するためのリード線を内蔵すべく構成して いるから、上記のように携帯電話機本体にストラップを接続することで、同時に イヤフォンおよびマイクロフォンが携帯電話機本体の側に配置され、したがって 、携帯電話機本体をストラップにぶら下げて所持したままで、送受信に必要なイ ヤフォンとマイクロフォンが顔の近くに正確に位置することになり、携帯電話機 本体を手に所持すること無く、所定の電話連絡が容易であり、非常に簡便である 。 ことに、携帯電話機用イヤフォンおよびマイクロフォン付きストラップの全体 は、携帯電話機本体に設けられている嵌着手段雌型と、ストラップに対してスラ イド可能に取り付けられた嵌着手段を介して接続されて携行するものであるから 、携帯電話機用イヤホンおよびマイクロホン付きストラップを携帯電話機本体よ り分離するも、接続するも、上記の嵌着手段雌型と、嵌着手段を解除、結合動作 だけでよく、きわめて簡便である。

【００２５】 また、この携帯電話機用イヤホンおよびマイクロホン付きストラップは、従来 のマイクロフォン付きイヤフォンのリード線にのほとんどの部分が携帯電話機本 体を携帯するためのストラップの内部に収納されているから、リード線の防護が 十分であり、ストラップが外部の突起物等に引っ掛かるようなアクシデントが生 じてもリード線が切断することも皆無で、ことにストラップの引っ掛かりは、ス トラップでもって十分に吸収されるから、耳に装着したイヤフォンが突然に外れ ることもなく、従って、通信中の中断等の事故も皆無であり、例えば走行中の自 動車等でも携帯電話を手に持たないで相手方と所定の通信が出来る等交通安全の 上でもきわめて顕著な効果を有するものである。。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案に係る携帯電話機用イヤホンお
よびマイクロホン付きストラップの構成を示す説明図で
ある。

【符号の説明】

１ 携帯電話機本体 ８ 送受信信号取り出し用プラグ ９ ジャック ３ マイクロフォン ２ イヤフォン ４ リード線 ５ ストラップ ６ 携帯電話機用イヤホンおよびマイ
クロホン付きストラップ ７ａ 嵌着手段雌型 ７ｂ 嵌着手段雄型

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】携帯電話機本体と、 この携帯電話機本体が内蔵する受信手段で受信した受信
   信号を携帯電話機本体以外に取り出すためのイヤフォン
   と、 前記携帯電話機本体が内蔵する送信手段に携帯電話機本
   体以外から送信信号を供給するためのマイクロフォン
   と、 前記携帯電話機本体とイヤフォンおよびマイクロフォン
   に受信信号および送信信号を供給するためのリード線
   と、 前記携帯電話機本体に接続し、携帯電話機本体を携帯す
   るためのストラップとで構成し、このストラップの内部
   に、前記イヤフォンおよびマイクロフォンに受信信号お
   よび送信信号を供給するためのリード線を内蔵したこと
   を特徴とする携帯電話機用イヤフォンおよびマイクロフ
   ォン付きストラップ。
2. 【請求項２】前記携帯電話機用イヤフォンおよびマイク
   ロフォン付きストラップは、携帯電話機本体に対して嵌
   着手段を介して接続できるように構成したことを特徴と
   する請求項１記載の携帯電話機用イヤフォンおよびマイ
   クロフォン付きストラップ。