JP3070398U - うちわセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 近年では、うちわで涼をとることがほとんど
行われておらず、うちわを貰って家に持ち帰ってもほと
んど利用されていない。 【解決手段】 うちわ本体１と、うちわ本体１の扇ぎ面
に貼着される装飾貼紙４とをセットにし、装飾貼紙４を
ジグソーパズル状に多数のピース片５，５・・に分割
し、各ピース片５，５・・は、それぞれ裏面に接着剤を
塗布した貼着片６の接着剤塗布面を剥離紙７で被覆して
構成していることにより、各ピース片５，５・・から剥
離紙７を剥がして各貼着片６をうちわ本体１の扇ぎ面に
ジグソーパズルとして貼着させることができ、うちわ本
来の機能のほかに玩具としての機能を付与することがで
きるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本願考案は、うちわ本来の機能のほかに付加価値として玩具性を付与したうち わセットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

従来のうちわは、うちわ骨（厚紙製のもある）の表裏面にそれぞれ貼紙を貼着 しただけのものがほとんどである。

【０００３】 そして、この種のうちわは、近年では、例えば各種イベントが開催されたとき に贈答品（例えば企業の広告宣伝用）やイベントの記念品として配布されること が多い。

【０００４】 ところで、イベント会場等の屋外にいる間はうちわで涼をとることがあるが、 家庭においては冷房装置や扇風機等の普及により、うちわで涼をとることはほと んど行われておらず、うちわを貰って家に持ち帰っても、その後はほとんど利用 されていないのが現状である。

【０００５】 尚、うちわ業界では、うちわの外形形状とか貼紙のデザインとかを変化させて 斬新さを現出させる工夫を鋭意行っているが、従来のうちわは、基本的にうちわ 骨に貼紙を貼着しただけのものであり、付加価値の創造という観点では限界があ った。

【０００６】 本願考案は、上記した従来の問題点に鑑み、うちわ本来の機能を損ねることな く、玩具性という付加価値を付与したうちわセットを提供することを目的として いる。

【０００７】

【課題を解決するための手段】 本願考案は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。

【０００８】 即ち、本願考案は玩具性を備えたうちわセットを対象にしているが、本願のう ちわセットは、うちわ本体と、うちわ本体の扇ぎ面に貼着される装飾貼紙とをセ ットにして構成されている。

【０００９】 うちわ本体としては、うちわ骨の片面のみに通常の貼紙を貼着させたもの、又 はうちわ骨の両面に通常の貼紙を貼着させたもの、あるいは厚紙（例えばタンボ ール）に持ち手（柄）を取付けたもの、等の適宜のものを採用できる。

【００１０】 装飾貼紙には、その表面に適宜の図柄が印刷されている。又、この装飾貼紙の 大きさは、うちわの扇ぎ面とほぼ同面積であってもそれより小さくてもよい。尚 、うちわ骨の片面のみしか貼紙を貼着していないうちわ本体を使用する場合には 、装飾貼紙は扇ぎ面とほぼ同面積の大きさのものを使用する。

【００１１】 上記装飾貼紙は、その全面積をジグソーパズル状に多数のピース片に分割して いる。各ピース片の大きさ・個数・形状等は適宜に設定できる。

【００１２】 各ピース片は、それぞれ裏面に接着剤を塗布した貼着片の接着剤塗布面を剥離 紙で被覆して構成している。尚、この各ピース片は、１枚ものの剥離紙つき装飾 貼紙を裁断して形成される。

【００１３】 そして、これらのピース片は、それぞれ剥離紙を剥がすと貼着片の裏面の接着 剤塗布面が露出し、その各貼着片をうちわ本体の扇ぎ面に接着させることができ るようになっている。

【００１４】 尚、うちわ本体の扇ぎ面には、装飾貼紙を分割してなる各ピース片と同形状の 輪郭線を予め印刷しておくと、貼着片を貼る際の位置決めが容易となる。

【００１５】 本願考案のうちわセットは、装飾貼紙を分割した各ピース片をひとまとめにし て小袋内に収納し、その袋入りピース片とうちわ本体とをセットにしおく。この うちわセットは、有料で販売することもあるが、例えばイベント開催時に参加者 に贈答品あるいは記念品として贈呈することが多い。そして、このうちわセット を貰った人は、うちわ本体のみで通常のうちわとして機能させることができるほ か、各ピース片から剥離紙を剥がして、その各貼着片をうちわ本体の扇ぎ面の所 定位置に位置合わせしながら貼着させていくことにより、ジグソーパズル（玩具 ）として機能させることができる。尚、全部のピース片（貼着片）をうちわ本体 の扇ぎ面に貼り終えると、予め印刷しておいた所定の図柄が連続し、ジグソーパ ズルの作品が完成する。

【００１６】

【考案の実施の形態】

図１〜図３を参照して本願の実施形態を説明すると、図１には本願実施形態の うちわセットが示されている。

【００１７】 図１のうちわセットは、うちわ骨２の片側扇ぎ面に台紙３を貼着したうちわ本 体１と、うちわ本体１の台紙３の表面に貼着される装飾貼紙４の各ピース片５， ５・・とをセットにして構成されている。

【００１８】 うちわ骨２は、近年ではプラスチック製のものが主流であるが、竹製のもので もよく、あるいはダンボール等の厚紙製のものでもよい。

【００１９】 図１のうちわ本体１は、うちわ骨２の扇ぎ面の表面（図１の見える面）に該扇 ぎ面とほぼ同面積の台紙３を貼着させるとともに、該扇ぎ面の裏面に適宜の装飾 貼紙を貼着させて構成されている。従って、このうちわ本体１は、そのままでう ちわとしての機能を有する。

【００２０】 うちわ本体１の台紙３の表面には、図２に示すような装飾貼紙４が貼着される が、この装飾貼紙４は、ジグソーパズル状に多数のピース片５，５・・に分割さ れている。即ち、図２において、各ピース片５，５・・の輪郭線Ｌは裁断線であ り、各ピース片５，５・・はそれぞれ個別に分断されている。尚、この実施形態 では、全ピース片５，５・・を図２に示すように所定位置に合体させると、うち わ本体１の台紙３と同形同面積となる。又、装飾貼紙４には、その表面に一連の 図柄（図２における梨地模様及び斜線で代用している）が印刷されており、全ピ ース片５，５・・を正しく合体させたときに一連の図柄が完成するようになって いる。

【００２１】 各ピース片５，５・・は、図３に示すように裏面に接着剤を塗布した貼着片６ の接着剤塗布面を剥離紙７で被覆している。尚、この各ピース片５，５・・は、 １枚ものの剥離紙つき装飾貼紙を裁断して形成される。そして、これらのピース 片５，５・・は、貼着片６から剥離紙７を剥がす（図３の例では符号６′で示す ように剥離紙７から貼着片を剥がすようにしている）と、貼着片６″の裏面の接 着剤塗布面が露出し、その各貼着片６″をうちわ本体１の台紙３の表面に接着さ せることができる。

【００２２】 １組のピース片５，５・・は、図１に示すように小袋１１内にひとまとめにし て収納されている。

【００２３】 うちわ本体１の台紙３の表面には、図１に点線表示するように、装飾貼紙４を 分割してなる各ピース片５，５・・と同形状の輪郭線Ｍを印刷している。

【００２４】 本願実施形態のうちわセットは、図１に示すように、１組のピース片５，５・ ・を小袋１１内に収容した袋入りピース片１０と、１枚のうちわ本体１とをセッ トにしたものである。

【００２５】 そして、このうちわセットは、例えばイベント開催時に参加者に贈答品あるい は記念品として贈呈する（有料で販売することもできる）が、このうちわセット を貰った人は、うちわ本体１のみで通常のうちわとして機能させることができる ほか、玩具（ジグソーパズル）として使用することができる。即ち、ジグソーパ ズルとして使用するときには、小袋１１から各ピース片５，５・・を取り出し、 その各ピース片５，５・・の置き場所をうちわ本体１の台紙３上から見つけ出し 、その置き場所を見つけたピース片５から剥離紙７を剥がして（図３の例では剥 離紙７から貼着片６を剥がす）、貼着片６の裏面の接着剤塗布面を露出させ、貼 着片６の向きを台紙３上の当該置き場所に合わせながら、該貼着片６を台紙３の 当該置き場所に貼着させる。順次同様に、各ピース片５，５・・から剥離紙７を 剥がして、その各貼着片６をうちわ本体１の台紙３上の所定位置に位置合わせし ながら貼着させていくことにより、ジグソーパズルを完成させる（装飾貼紙４を 台紙３上に合体させる）。尚、全ピース片５（貼着片６）をうちわ本体１側に貼 着させた後でも、うちわとしての機能を損ねることはない。

【００２６】 このように、本願のうちわセットでは、うちわ本来の機能のほかにジグソーパ ズルとしての機能があり、玩具として楽しめる。尚、全部のピース片（貼着片６ ）をうちわ本体１の台紙３上に貼り終えると、印刷しておいた所定の図柄が連続 し、ジグソーパズルの完成品として部屋に飾っておくこともできる。

【００２７】 尚、上記実施形態では、うちわ本体１として、うちわ骨２に台紙３を貼着させ たものを使用しているが、他の実施形態では、うちわ骨２（多数の細骨が放射状 に配置されている）に直接貼着片６を貼着させるようにしてもよい。尚、その場 合は、貼着片６として適度の厚紙を使用するとよい。又、この実施形態では、装 飾貼紙４は、台紙３と同形同面積のものを使用しているが、他の実施形態では、 装飾貼紙４は台紙３の面積より小さくてもよく、且つ例えば四角形等の適宜の形 状にしてもよい。又、うちわ骨２としては、平板状の厚紙（例えばダンボール） を使用したものでもよい。

【００２８】

【考案の効果】

本願考案のうちわセットは、うちわ本体１の扇ぎ面に貼着される装飾貼紙４を ジグソーパズル状に多数のピース片５，５・・に分割しているとともに、各ピー ス片５，５・・は、それぞれ裏面に接着剤を塗布した貼着片６の接着剤塗布面を 剥離紙７で被覆して構成したことを特徴としている。

【００２９】 従って、本願考案のうちわセットによれば、うちわ本体１によるうちわ本来の 機能のほかに、各ピース片５，５・・によるジグソーパズルとしての機能を付与 することができるという効果がある。又、各ピース片５，５・・は、剥離紙７を 剥がすことで貼着片６をうちわ本体１の扇ぎ面に貼着させ得るようになっている ので、貼着片６の貼着時に特別に糊付けする必要がなく、簡単な作業でジグソー パズルを完成させることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願実施形態のうちわセットの平面図である。

【図２】図１のうちわセットの装飾貼紙（各ピース片）
の平面図である。

【図３】図２におけるピース片の斜視図である。

【符号の説明】

１はうちわ本体、２はうちわ骨、３は台紙、４は装飾貼
紙、５はピース片、６は貼着片、７は剥離紙、１０は袋
入りピース片、１１は小袋である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 うちわ本体（１）と、うちわ本体（１）
   の扇ぎ面に貼着される装飾貼紙（４）とをセットにして
   構成されており、 前記装飾貼紙（４）は、ジグソーパズル状に多数のピー
   ス片（５，５・・）に分割されているとともに、 前記各ピース片（５，５・・）は、それぞれ裏面に接着
   剤を塗布した貼着片（６）の接着剤塗布面を剥離紙
   （７）で被覆して構成されている、 ことを特徴とするうちわセット。