JP3070229U - チャイルドシ―ト等への装着具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャイルドシート等に着座する子供の手近に
任意のおもちゃ等を収納保持させ得るチャイルドシート
等への装着具と、チャイルドシート等に容易に着脱でき
子供が飽きないようにしたチャイルドシート等への装着
具を提供することにある。 【解決手段】 チャイルドシート２０等の固定具に装着
する装着具１，１１であって、ポーチ型の装着具１は、
柔軟材料からなる略扁平状をなす袋体本体２と、該袋体
本体の上縁部に設けられた開口部３と、安全ベルトの交
差部に着脱自在に装着するために袋体本体の裏面側に設
けた装着部材４とを備え、人形型の装着具１１は、人形
体本体１２の正面側に設けた装着部材１５を備え、扁平
形状の顔面部１６には複数枚のめくり片を設けて各めく
り片をめくると異なる表情の顔面が現れるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、チャイルドシート、ベビーカー等の安全ベルトやその他の安全固定 具の前面側に装着するための装着具に係り、特に子供を飽きさせないでチャイル ドシートに着座させるようにしたチャイルドシート等への装着具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

自動車に乗車させる子供の安全を確保するために、道路交通法の改正により、 近々、６歳未満の子供の乗車にはチャイルドシートの着用が義務づけられること になったが、子供をチャイルドシートに着座させる場合、安全ベルトで身体が拘 束されることから、ベルトの装着を嫌がることが多い。また、ベビーカー等にお いても安全ベルトや安全バー等の固定具を設けたものがあるが、このようなベビ ーカーに乗せる場合も同様のことがいえる。

【０００３】 従来より、子供がチャイルドシートに着座するに際して子供を飽きさせないよ うにするために、前記安全ベルト等の固定具にプラスチック製のおもちゃのハン ドルを取り付けるようにしたものがあり、また、おもちゃに締結紐を設けて該紐 の先端をチャイルドシートの適宜な箇所に固定するようにし、車内でおもちゃを 落としても直ちに拾うことができるようにしたものはある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のものでは子供が前屈みになるような衝撃を受けた場合に危険で あり、また、紐付きのおもちゃではおもちゃの種類が限定されてしまうことから 、必ずしも当該おもちゃが子供本人にとって気に入っているとは限らず、実用性 において問題があった。

【０００５】 本考案は、前記のような従来のものの欠点を解消し、第１の目的は、チャイル ドシートに着座する子供の手近に任意のおもちゃ等を収納保持させておくことが できるチャイルドシート等への装着具を提供することにあり、第２の目的は、チ ャイルドシート等に容易に着脱できると共に子供が飽きないようにした極めて変 化性に富んだチャイルドシート等への装着具を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のチャイルドシート等への装着具は、 請求項１記載のものにおいては、チャイルドシート、ベビーカー等における安 全固定具の装着者の腹部に位置する部位に装着するためのポーチ型の装着具であ って、布製その他の柔軟材料からなる任意の外形形状の概して扁平状をなす袋体 本体と、該袋体本体の上縁部に設けられた開口部と、前記部位に着脱自在に装着 するために袋体本体の裏面側に設けられた装着部材とを備えていることを特徴と する。

【０００７】 このように構成することにより、装着具内に子供の気に入っている縫いぐるみ その他のおもちゃを収納しておくことができ、該おもちゃはチャイルドシート等 の安全固定具に取り付けられた装着具内に収納されているから、子供の手近に位 置していて取出しや収納が容易である。装着具自体は布製その他の柔軟な材料で 形成されているから極めて安全である。

【０００８】 請求項２記載のものにおいては、袋体本体には一方側又は両側に開口部を有す る小物入れ用の第２の収納部が設けられ、該開口部は左右のいずれかの一方又は 両側の側縁部側に設けられていることを特徴とする。

【０００９】 これにより、第２の収納部にはガーゼやよだれ掛け、ティッシュペーパー等の 小物を収納しておくことができ、該第２の収納部の開口部が側縁部に設けられて いるから、子供の前方を遮ることなくこれらを取り出すことができる。

【００１０】 請求項３記載のものにおいては、チャイルドシート、ベビーカー等における安 全固定具の装着者の腹部に位置する部位に装着するための人形型の装着具であっ て、布及び綿その他の柔軟材からなる材質により、少なくとも胴体部と頭部とが 設けられた人形体本体と、前記部位に着脱自在に装着するために該人形体本体の 正面側に設けられた装着部材とを備え、前記頭部は顔面部が扁平形状をなすよう に形成されると共に該顔面部には複数枚のめくり片が設けられ、各めくり片には 各めくり片をめくることによりそれぞれ異なる表情の顔面が顔面部に現れるよう にした顔面絵が表示されていることを特徴とする。

【００１１】 これにより、人形体本体の正面側に設けた装着部材を介して安全ベルト等の固 定具に装着すると、人形体本体が子供と対面する状態で保持され、この状態で顔 面部のめくり片をめくると表情の異なる顔面絵が現れるから、子供を飽きさせる ことなく遊ばせることができる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

本考案に係るチャイルドシート等への装着具の実施例を図１〜図８に基づいて 説明する。 図１は、チャイルドシートにおける安全ベルトの交差部の一例を示す正面図、 図２は該交差部に装着されるポーチ型の装着具の斜視図、図３は同じく背面図を 示している。前記チャイルドシート２０の安全ベルトの形式には種々のものがあ るが、一般に、肩掛けベルト２２と股間ベルト２３と腹部ベルト２４を備えてい る。 図において、１はチャイルドシート２０における安全ベルト２２，２３，２４ の装着者の腹部に位置する交差部２１に装着するためのポーチ型の装着具であっ て、布製その他の柔軟材料からなる任意の外形形状の概して扁平状をなす袋体本 体２と、該袋体本体２の上縁部に設けられた開口部３と、前記交差部２１に着脱 自在に装着するために袋体本体２の裏面側に設けられた装着部材４とを備えてい る。

【００１３】 前記袋体本体２は、実施例では、外周縁を縁取り２ｃした円形の２枚の布片２ ａ，２ｂを重合してその下半部の外周縁だけを縫合することにより上縁部に前記 開口部３を形成するようにし、表面側の布片２ａには子供が興味を抱くような図 柄を表示した。

【００１４】 図３に示すように、袋体本体２には小物入れ用の第２の収納部５が設けられ、 該第２の収納部５の開口部６は左右いずれかの側縁部側に設けられている。この 開口部６は左右両側に設けてもよい。実施例では、第２の収納部５は袋体本体２ の裏面側に設けられ、開口部６側の直線辺を縁取り５ａした布片７を、該開口部 ６を除いて袋本体２の裏側の布片２ｂに逢着することにより第２の収納部５が形 成されている。前記開口部３を閉じるために袋体本体２の裏面側に閉止テープ８ が設けられ、該閉止テープ８の先端に設けた係止片８ａを袋体本体２の表面側の 上部に設けた係止片８ｂに係止するようになっている。なお、前記袋体本体２の 材質、形状、内部構造などは上例のものに限らず、適宜なものを採用することが できる。

【００１５】 前記装着部材４として、実施例では袋体本体２の裏面側に締結紐４ａを取り付 け、該締結紐４ａをチャイルドシート２０の安全ベルト２２，２３，２４の適当 な箇所に締結するようにした。しかし、この装着部材４はその他の適宜なものを 用いることができ、例えば、帯状布片の適宜な箇所に一対のホックボタンを取り 付けて該帯状布片を前記安全ベルトに巻き付けた状態でホック止めするようにし たり、布製係止片を用いることもできる。

【００１６】 図４〜図８に示すチャイルドシート等への装着具１１は、図２及び図３に示す ポーチ型のものと同様に、チャイルドシート２０における安全ベルト２２，２３ ，２４の前記交差部２１に装着するための人形型の装着具であって、布及び綿そ の他の柔軟材からなる材質により、少なくとも胴体部１３と頭部１４とが設けら れた人形体本体１２と、前記交差部２１に着脱自在に装着するために該人形体本 体１２の正面側に設けられた装着部材１５とを備え、前記頭部１４は顔面部１６ が扁平形状をなすように形成されると共に該顔面部１６には複数枚のめくり片１ ７，１８が設けられ、各めくり片１７，１８には、各めくり片１７，１８をめく るとそれぞれ異なる表情の顔面が前記顔面部１６に現れるようにした顔面絵１９ が表示されている。

【００１７】 前記人形体本体１２は、腕部１２ａ及び脚部１２ｂを有していて縫いぐるみ状 に形成され、顔面部１６は扁平形状に形成されると共に該顔面部１６がなるべく 上向きになるような角度設定にする。この顔面部１６には、図７に示すように、 該反面部１６を半切した形状のめくり片１７，１８をその半切端縁１７ａ，１８ ａが顔面部１６の中間部に位置するように取り付けて開閉自在とし、各めくり片 １７，１８には、両めくり片をそれぞれ上下方向にめくった状態では、例えば、 図８（Ａ）の顔面が、めくり片１７，１８を共に下方にめくった状態では、図８ （Ｂ）の顔面が、めくり片１７，１８を共に上方にめくった状態では、図８（Ｃ ）の顔面が、それぞれ前記顔面部１６に現れるような顔面絵１９を表示する。ま た、めくり片１７，１８を上下方向にめくった状態を保持させるために、それぞ れのめくり片の上端部表裏に布製係止片１７ｂ，１８ｂを設けてある。

【００１８】 前記人形体本体１２の正面側には、装着部材１５として、帯状片１５ａの下端 部を取り付けると共に該帯状片１５ａの上端部には前記安全ベルト２２，２２に 巻き付けるためのバンド片１５ｂを設けた。なお、この装着部材１５は前記のよ うな実施例に限らず、他の適宜な手段を採用することができる。

【００１９】

【考案の効果】

本考案のチャイルドシート等への装着具によれば、 請求項１記載のものにおいては、装着具内に子供の気に入っている縫いぐるみ その他のおもちゃを収納しておくことができ、該おもちゃは安全ベルト等に取り 付けられた装着具内に収納されているから、子供の手近に位置していて取出しや 収納が容易である。装着具自体は布製その他の柔軟な材料で形成されているから 安全である。

【００２０】 請求項２記載のものにおいては、第２の収納部にガーゼやよだれ掛け、ティッ シュペーパ等の小物を収納しておくことができ、使用に際して迅速に対応するこ とができる。また、第２の収納部の開口部を一方側又は両側の側縁部に設けてお けば、子供の前方を遮ることなくこれらを取り出すことができる。

【００２１】 請求項３記載のものにおいては、人形体本体の正面側に設けた装着部材を介し て安全ベルト等に装着すると、人形体本体が子供と対面する状態で保持され、こ の状態で顔面部のめくり片をめくると表情の異なる顔面絵が現れるから、子供を 飽きさせることなく遊ばせることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】チャイルドシートの安全ベルトを示す正面図で
ある。

【図２】本考案に係るチャイルドシート等への装着具の
一実施例を示し、ポーチ型の装着具の斜視図である。

【図３】ポーチ型の装着具の背面図である。

【図４】本考案に係るチャイルドシート等への装着具の
他の例を示し、人形型の装着具の正面図である。

【図５】人形型の装着具の平面図である。

【図６】人形型の装着具の側面図である。

【図７】めくり片の構成を示す側面図である。

【図８】めくり片をめくることによって現れる顔面絵の
例を示す正面図である。

【符号の説明】

１ チャイルドシート等への装着具 ２ 袋体本体 ３ 開口部 ４ 装着部材 ５ 第２の収納部 ６ 開口部 １１ チャイルドシート等への装着具 １２ 人形体本体 １３ 胴体部 １４ 頭部 １５ 装着部材 １６ 顔面部 １７ めくり片 １８ めくり片 １９ 顔面絵 ２０ チャイルドシート ２１ 交差部 ２２ 安全ベルト ２３ 安全ベルト ２４ 安全ベルト

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 チャイルドシート、ベビーカー等におけ
   る安全固定具の装着者の腹部に位置する部位に装着する
   ためのポーチ型の装着具であって、布製その他の柔軟材
   料からなる任意の外形形状の概して扁平状をなす袋体本
   体と、該袋体本体の上縁部に設けられた開口部と、前記
   部位に着脱自在に装着するために袋体本体の裏面側に設
   けられた装着部材とを備えていることを特徴とするチャ
   イルドシート等への装着具。
2. 【請求項２】 袋体本体には一方側また両側に開口部を
   有する小物入れ用の第２の収納部が設けられ、該開口部
   は左右いずれかの一方又は両側の側縁部側に設けられて
   いることを特徴とする請求項１記載のチャイルドシート
   等への装着具。
3. 【請求項３】 チャイルドシート、ベビーカー等におけ
   る安全固定具の装着者の腹部に位置する部位に装着する
   ための人形型の装着具であって、布及び綿その他の柔軟
   材からなる材質により、少なくとも胴体部と頭部とが設
   けられた人形体本体と、前記部位に着脱自在に装着する
   ために該人形体本体の正面側に設けられた装着部材とを
   備え、前記頭部は顔面部が扁平形状をなすように形成さ
   れると共に該顔面部には複数枚のめくり片が設けられ、
   各めくり片には各めくり片をめくることによりそれぞれ
   異なる表情の顔面が顔面部に現れるようにした顔面絵が
   表示されていることを特徴とするチャイルドシート等へ
   の装着具。