JP3069975U - 散布装置用補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプレーノズル又はスプリンクラーの噴射方
向を自由に変えられるようにした散布装置用補助具に係
る。 【解決手段】 供給源に連通する供給用パイプ１１を摺
動可能に抱持すべく弾力性を有しかつ開口部を形成した
掴持子３と、この掴持子３と一体化している基体４と、
この基体４の掴持子３を形成したのとは反対側において
スプレーノズル又はスプリンクラーへの連結部としての
ねじ穴部５、このねじ穴部５と連通して基体４の側方へ
突出し、供給用パイプに連結すべき取付片６とからな
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はスプレーノズル又はスプリンクラーの噴射方向を自由に変えられる ようにした散布装置用補助具に係る。

【０００２】

【従来の技術】

一般的に散布装置のパイプラインに付設されるノズル又はスプリンクラーの噴 口は所望に応じて一定間隔に配設されており、これら噴口はその位置において回 動可能とすることはできるが、噴口の間隔は固定されているためその適用範囲に ついては制限がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ここにおいてこの考案は、スプレーノズル又はスプリンクラーの噴口の噴射方 向を一線に揃える（調整する）と共に噴射される水の飛行の高さや飛行距離を調 整すると共に、木や作物又は障害物を避けて噴口の位置を変えることができるよ うにするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案の請求項１記載の装置においては、供給源に連通する供給用パイプを 摺動可能に抱持すべく弾力性を有しかつ開口部を形成した掴持子と、この掴持子 と一体化している基体と、この基体の掴持子を形成したのとは反対側においてス プレーノズル又はスプリンクラーへの連結部としてのねじ穴部と、このねじ穴部 と連通して基体の側方へ突出し、供給用パイプに連結すべき取付片とからなり、 基体の一方の端部に形成した掴持子が供給用パイプに抱持しつつこのパイプに沿 って摺動して複数の掴持子の間隔を変更しうると共に、基体の他方の端部のねじ 穴に使用末端部材としての噴口がとりつけられ、また取付片には供給用パイプに 連結される結合パイプへの供給源からのリードチューブが連結される。

【０００５】 この考案の請求項２記載の装置においては、供給用パイプが円筒状であって、 これを摺動可能に掴持する掴持子を円弧状に形成してなり、これによって円筒状 の供給用パイプに沿って円弧状の掴持子が摺動自在である。

【０００６】 この考案の請求項３記載の装置においては、掴持子の開口部の一端側に引掛片 を揺動可能に支承し、掴持子の開口部の他端側に引掛片に係合する突縁を形成し て締め具としてなり、掴持子に締め具を構成して掴持子の供給パイプに対する取 付位置を強固に保持する。

【０００７】 この考案の請求項４記載の装置においては、基体のねじ穴部と基体の取付片と を請求項１とは逆に形成してなり、請求項１に記載のねじ穴と取付片の機能を逆 にして、ねじ穴部を供給用パイプに連結し、取付片をスプレーノズル又はスプリ ンクラーへの連結部としてなる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

この考案の散布装置用補助具に使用されるのは、塩化ビニール（ＰＶＣ）、ポ リエチレン、アルミ、ステンレス等を採用可能であり、またこの補助具と共に使 用されるパイプとしては、塩化ビニールパイプ、ポリエチレンパイプ、アルミパ イプ、ステンレスパイプなどが使用可能である。

【０００９】 散布装置用補助具１は、供給用パイプを摺動可能に抱持すべき弾力性を有し、 かつ開口部２を形成した円弧状の掴持子３と、この掴持子３と一体化している基 体４と、この基体４の掴持子３を形成したのとは反対側に形成したねじ穴部５と 、このねじ穴部５と連通して基体４の側方へ突出する取付片６とからなる。

【００１０】 掴持子３の開口部２の一端側には一部に切欠きを形成した環状体から成る引掛 片７が係合する貫通孔８を形成し、開口部２の他端側には突縁９を形成し、これ ら引掛片７と突縁９とによって、締め具１０を構成する。

【００１１】 散布装置用補助具１をスプリンクラーに装着する例として示されているのが図 ３であって、供給用パイプ１１に散布装置用補助具１を摺動可能に嵌合し、かつ 締め具１０で位置固定し、取付片６にチューブ１２の一端を嵌合し、このチュー ブ１２の他端を供給用パイプ１１に結合固定される連結用パイプ１３の貫通片１ ４に連結すると共に、前記ねじ穴部５にはスプリンクラーヘッド１５に結合する 。

【００１２】 上記チューブ１２は供給源に連通する供給用パイプ１１に対して上方に立上が って形成するものとし、これによってスプリンクラーヘッド１５を下方に取り付 けた場合に、従来は水を止めた（バルブを締めた）後でも、パイプラインを構成 する供給用パイプ１１内の水がスプリンクラーヘッド１５から水滴は地面に落下 して余液を残さない。

【００１３】 散布装置用補助具１は、供給用パイプ１１に取り付けた複数（数十個）をスプ リンクラーヘッド１５の噴射方向を一線に揃える（調整する）ものとし、また水 平方向又は片側二連の噴射も可能とすることができる。

【００１４】 散布装置用補助具１を供給用パイプ１１を軸に回転させてスプリンクラーヘッ ド１５から噴射される水の飛行の高さ又は飛行距離を調整することができ、また 散布装置用補助具１の移動により、木や作物又は障害物を避けて配設して噴射す ることができる。

【００１５】 図４はハンガースプレーセット１６をねじ穴部５に取り付けた態様を示し、こ の構成は図３に示したスプリンクラーヘッド１５に取り付けたのと同様である。

【００１６】

【考案の効果】

この考案の散布装置用補助具によれば、供給用パイプに対して自在に変位させ 又はこの供給用パイプに対して周方向にも回動できるので、滴下防止と噴射方向 が調整自在であるので、この種散布装置の補助具として有用で、使用目的の向上 に寄与しうるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の散布装置用補助具の一例の一部断面
で示す立面図である。

【図２】図１に示すこの考案の補助具の側面図である。

【図３】この考案をスプリンクラー直付けで使用する配
置図である。

【図４】この考案をハンガースプレーセットに使用する
配置図である。

【符号の説明】

１ 散布装置用補助具 ２ 開口部 ３ 掴持子 ４ 基体 ５ ねじ穴部 ６ 取付片 ７ 引掛片 ８ 貫通孔 ９ 突縁 １０ 締め具 １１ 供給用パイプ １２ チューブ １３ 連通用パイプ １４ 貫通片 １５ スプリンクラーヘッド １６ ハンガースプレーヘッド

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 供給源に連通する供給用パイプを摺動可
   能に抱持すべく弾力性を有しかつ開口部を形成した掴持
   子と、この掴持子と一体化している基体と、この基体の
   掴持子を形成したのとは反対側においてスプレーノズル
   又はスプリンクラーへの連結部としてのねじ穴部と、こ
   のねじ穴部と連通して基体の側方へ突出し、供給用パイ
   プに連結すべき取付片とからなる散布装置用補助具。
2. 【請求項２】 供給用パイプが円筒状であって、これを
   摺動可能に掴持する掴持子を円弧状に形成してなる請求
   項１記載の散布装置用補助具。
3. 【請求項３】 掴持子の開口部の一端側に引掛片を揺動
   可能に支承し、掴持子の開口部の他端側に引掛片に係合
   する突縁を形成して締め具としてなる請求項１又は２記
   載の散布装置用補助具。
4. 【請求項４】 基体のねじ穴部と基体の取付片とを請求
   項１とは逆に形成してなる散布装置用補助具。