JPS599709Y2 - 散布ホ−ス用保持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は散布ホース特に背負式の動力散布機で薬剤を
散布する際に使用される柔軟性材質からなる散布ホース
を、散布作業中は確実に保持可能で、しかも散布ホース
自体を破損する惧れのない散布ホース用保持装置に係る
ものである。

従来、たとえば背負式の動力散布機で薬剤を、田園、菜
園、造林地等に薄膜状の柔軟性材質からなる散布ホース
を介して散布する際、通常作業員の１人は前記動力散布
機を背負い、他の１人は散布ホースの曲り管側と反対側
の端部を把持しているが、この把持のとき、散布ホース
の端部を手に捲回したり、また腕にか・へてその一部を
把持しており、しかも散布ホースを常時直線状態下に牽
引するため、散布作業中、手がすべり、散布ホースが手
から離脱したり、また常時散布ホースには直線状の牽引
力が加えられるので、散布ホースに亀裂・損傷が発生し
、散布作業に支障が招来するか、もしくは作業逐行が不
可能になる惧れもある。

そこでこの考案は前述のような欠点を除去すべく、散布
ホース自体に直接手をふれないで、しかも散布作業を安
心して遂行可能な散布ホース用保持装置を提供しようと
するもので、ファンケースに連通した芯管に散布ホース
の一端を装着し、該散布ホースの他物に保持具を装着し
、この芯管中心に一端を挿通・定着した牽引紐を散布ホ
ース内に沿設し、牽引紐の他端を前記保持具に取付けて
いるものである。

以下図面についてこの考案の一実施例を述べるに、背負
枠１と一体的なファンケースＣ上方に燃料タンクＦ、お
よび薬剤タンクＤを順次に設ける一方、ファンケースＣ
の突出せる吐出部２に、曲り管３を回動可能に装着し、
該曲り管３に一端（第１図において左端）を取り付けた
蛇管４の他端に締着バンド５で芯管６の一端を着脱自在
に嵌合・密着すると共に、該芯管６の他端に薄膜状の柔
軟性材質、たとえば塩化ビニールからなり噴出孔ｊの並
列した散布ホース７の一端を被覆・密着し、ストップリ
ング８で芯管６を締着・保持し、また前記散布ホース７
の他端にバンド９で硬質材たとえば金属製の保持具１０
を着脱自在に定着・連結してある。

しかして前記芯管６の内周壁に放射状に形或されたステ
ーＳの中心にボスｂを設け、このボスｂの内側における
通孔ｈに牽引紐１１の一側を連通し、端末部をボスｂに
取付けた座金Ｗに貫通させ、膨出部ｅを形或して牽引紐
１１が抜けないようにし、またこの牽引紐１１を散布ホ
ース７内を浮遊状態下に挿通し、他端を前記保持具１０
の適所に挿通・係止してある。

図中においてＥは発動機、Ａは空気清浄器、Ｍはマフラ
ー力バー、Ｐは作業員である。

この考案は前述のような構或であるから、いま発動機Ｅ
を起動し、ファンケース１内のファン（図示しない）を
回動して加圧風を発生させ、薬剤タンクＤ内の薬剤を曲
り管３、蛇管４を経て散布ホース７の噴出孔ｊから所望
地域に噴出・散布するとき、保持具１０を作業員（図示
しない）が保持することで散布ホース７を常時直線状の
もとに維持可能で、しかも散布ホース７自体を把持しな
いので、手から散布ホース７が滑り落ちる惧れかない上
に、常時緊張下に牽引されるのは散布ホース７ではなく
、牽引紐１１であるから、散布ホース７が亀裂・損傷す
る慣れがないので散布作業に支障を招来せず、また散布
ホース７を長期に亙り利用可能であるから利用者にとっ
ては経済的であり、さらに散布ホース７の保持のための
構造を著しく複雑化することもないので、安価・堅牢に
製作できる等の実益を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例にして、第１図は使用時の要
部正面図、第２図は蛇管と保持具との間における要部断
面図、第３図は第２図のＩＩＩ− ＩＩＩ線拡大断面図
である。 Ｃ・・・・・・ファンケース、ｂ・・・・・・ボス、Ｗ
・・・・・・座金、７・・・・・・散布ホース、１０・
・・・・・保持具、１１・・・・・・牽引紐。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）ファンケースに連通した芯管に散布ホースの一端
   を装着し、該散布ホースの他端に保持具を装着し、この
   芯管中心に一端を挿通・定着した牽引紐を散布ホース内
   に沿設し、牽引紐の他端を前記保持具に取付けてなる散
   布ホース用保持装置。
2. （２）牽引紐の一端は、芯管中心のボスに取付けた座金
   に挿通・定着された実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の散布ホース用保持装置。