JPH0753502Y2

JPH0753502Y2 - 散布器

Info

Publication number: JPH0753502Y2
Application number: JP7599193U
Authority: JP
Inventors: 宏至浦
Original assignee: 宏至浦
Priority date: 1993-12-28
Filing date: 1993-12-28
Publication date: 1995-12-13
Anticipated expiration: 2005-12-13
Also published as: JPH0739456U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、温室及びハウスや畑等
に於ける散水、防除、消毒等が効率良く行えるようにし
た散布装置に利用される散布器に係り、果樹の如き樹木
等に於ける散水、防除、消毒等が効率良く行え、しか
も、取扱い易い散布器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、果樹の如き樹木等への散
水、防除、消毒等を行う場合にあっては、携帯用の散布
装置等を作業者に装着し、梯子等を利用しながら作業者
自身が散布装置の散布ノズルを所望向きに向けて散布液
の散布作業を行っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き散布手段にあっては、作業者自身が散布ノズルを所
望向きに向けて散布液の散布作業を行わなければならな
いため、作業者の負担が大きいと共に、散布作業能率も
悪く、特に、比較的広範囲に亙って散布作業を行うのに
適していない等の難点もあった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そこで、本考案は、従来
存した如上の如き難点等を解消すべく案出されたもの
で、具体的には、略中空状の散布器基体１を形成し、こ
の散布器基体１の外表面の適宜位置に複数のノズル４を
装着すると共に、散布器基体１の中空内部に連通するよ
うにノズル４を装着し、散布器基体１の下部にはホース
接続部７を設け、散布器基体１の上部には吊下げ部３を
設け、散布器基体１に装着されるノズル４は、散布器基
体１の中空内部から供給される散布液を全周囲に亙って
噴出できるようにその噴出向きを夫々異ならしめるよう
に構成する手段を採用した。

【０００５】

【作用】しかして、本考案の散布器Ａにあっては、散布
器基体１は、その下部にホース接続部７が設けられ、こ
のホース接続部７に給液ホースＨが接続されることで、
散布液が、給液ホースＨを介して散布器基体１内に送給
される。そして、この散布液は、散布器基体１の外表面
の適宜位置に装着されると共に、散布器基体１の中空内
部に連通された複数のノズル４から噴出される。しか
も、このとき、散布器基体１の中空内部に送給される散
布液は、その噴出向きが夫々異ならしめられて、散布器
Ａの全周囲に亙って噴出されるようになる。また、散布
器Ａは、散布器基体１の上部に設けられた吊下げ部３に
よって吊下げ可能となる。

【０００６】

【実施例】以下、本考案を図示例について説明する。図
中Ａは、温室及びハウスや畑等に於ける散水、防除、消
毒等が効率良く行えるようにした散布装置に利用される
本考案の散布器を示し、この散布器Ａは、果樹の如き樹
木等に於ける散水、防除、消毒等が効率良く行え、しか
も、取扱い易くなるように構成されたものである。そし
て、具体的には、散布器Ａは、略中空短円柱状の散布器
基体１と、この散布器基体１の外表面の適宜位置に装着
されると共に、散布器基体１の中空内部に連通する複数
のノズル４と、散布器基体１の上部に設けられる吊下げ
部３と、散布器基体１の下部に設けられるフィルター収
納部５及びホース接続部７とを備えたものである。そし
て、散布器基体１に装着されるノズル４は、散布器基体
１の中空内部から供給される散布液を全周囲に亙って噴
出できるようにその噴出向きを夫々異ならしめるように
構成してある。

【０００７】散布器基体１は、略円筒状の筒体の両端部
分を略有底短円筒状の蓋体で閉塞して構成され、筒体外
表面及び蓋体外表面には、複数のノズル取付部２が突設
され、このノズル取付部２には、パッキン２ａが収納で
きると共に、ノズル４を螺着できるような凹部がその先
端部分に形成されている。更に、散布器基体１上部に
は、昇降用紐状体Ｂが取付け可能となる略リング状の吊
下げ部３が形成され、散布器基体１下部には、略円筒状
のフィルター６が互換装着可能となるように収納される
フィルター収納部５と、散布液を散布器Ａに送給するた
めの給液ホースＨが接続されるホース接続部７とが設け
てある。しかして、フィルター６によって給液ホースＨ
から送給される散布液中のゴミ等を除去して、ノズル４
が詰まるのを防止するように構成してある。また、散布
器基体１は、図４に示すように、中空球状とし、これに
直に複数のノズル４を螺着せしめるように構成すること
もでき、その他の適宜構成、形状とすることもできる。

【０００８】図中１０は、その下部が地中等に固定され
る支持杭で、この支持杭１０は、昇降用紐状体Ｂの一端
部分を固定して、昇降用紐状体Ｂ他端部分に固定される
散布器Ａを支持できるようにしたものである。尚、昇降
用紐状体Ｂの一端部分の固定手段としては、これを樹木
の枝等に巻き付けるようにして固定しても良いし、その
他の適宜手段を採用できるものである。また、図中Ｐ
は、給液ホースＨの一端がわ部分に接続されて、給液ホ
ースＨを介して散布器Ａ内に散布液を連続送給できるよ
うにしたポンプである。

【０００９】ところで、散布器Ａの具体的構成、形状、
寸法、散布器基体１の具体的構成、形状、寸法、材質、
ノズル取付部２の具体的構成、形状、寸法、配設位置、
数、吊下げ部３の具体的構成、形状、寸法、材質、配設
位置、ノズル４の具体的構成、形状、寸法、材質、数、
フィルター収納部５の具体的構成、形状、寸法、配設位
置、フィルター６の具体的構成、形状、寸法、材質、ホ
ース接続部７の具体的構成、形状、配設位置等は、図示
例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定できる
ものである。また、支持杭１０の具体的構成、形状、昇
降用紐状体Ｂの具体的構成、形状、寸法、散布器Ａへの
具体的装着手段、給液ホースＨの具体的構成、形状、寸
法、材質、ポンプＰの具体的構成、形状、寸法、散布液
の具体的成分等も、図示例のもの等に限定されることな
く適宜自由に設定できるものである。

【００１０】次に、前述の如く構成される本考案の散布
器Ａの使用例について説明すると、例えば、昇降用紐状
体Ｂ等を介して樹木等の幹部近傍に散布器Ａを吊下げ状
に配する。そして、昇降用紐状体Ｂ等の牽引操作によっ
て散布器Ａを樹木等の幹部に沿うように昇降せしめる。
このとき、ポンプＰを作動せしめて、散布液を給液ホー
スＨを介して散布器Ａに送給し、散布器Ａに付設した複
数のノズル４から、散布液を樹木等へ満遍なく散布す
る。尚、散布器Ａの昇降手段としては、昇降用紐状体Ｂ
を利用したものだけでなく、その他の適宜手段を利用で
きるものである。

【００１１】また、本考案の散布器Ａは、これを水平方
向に移動せしめながら、散布液を散布せしめ、広範囲に
亙って散布できるように使用しても良い。しかも、ノズ
ル４は、散布目的等に応じたものを互換装着して使用す
ることができる。また、不必要な散布をさけるため、ノ
ズル４の代りにプラグ（散布孔が明いていないもの）を
装着して、部分散布ができるようにすることもできる。

【００１２】

【考案の効果】従って、本考案の散布器Ａにあっては、
略中空状の散布器基体１を形成し、この散布器基体１の
外表面の適宜位置に複数のノズル４を装着すると共に、
散布器基体１の中空内部に連通するようにノズル４を装
着し、散布器基体１の下部にはホース接続部７を設け、
散布器基体１の上部には吊下げ部３を設け、散布器基体
１に装着されるノズル４は、散布器基体１の中空内部か
ら供給される散布液を全周囲に亙って噴出できるように
その噴出向きを夫々異ならしめるように構成したので、
温室及びハウスや畑等に於ける散水、防除、消毒等が効
率良く行える散布器Ａとなり、更に、果樹の如き樹木等
に於ける散水、防除、消毒等が効率良く行えるようにな
る。しかも、散布器Ａ自身の構成が簡素で、比較的小型
コンパクトに構成できるようになり、取扱いが容易で、
その設置や、保管等も簡単な散布器Ａとなる。また、散
布液の散布作業に於ける作業者の負担を大幅に低減でき
るようになり、散布作業能率も良好となり、特に、比較
的広範囲に亙って散布作業を行うのに適したものとな
る。

【００１３】特に、略中空状の散布器基体１を形成し、
この散布器基体１の外表面の適宜位置に複数のノズル４
を装着すると共に、散布器基体１の中空内部に連通する
ようにノズル４を装着し、散布器基体１に装着されるノ
ズル４は、散布器基体１の中空内部から供給される散布
液を全周囲に亙って噴出できるようにその噴出向きを夫
々異ならしめるように構成したので、散布液が、散布器
Ａの全周囲に亙って各ノズル４から均一に噴出されるよ
うになり、能率の良い散布液の散布が可能となる。ひい
ては、散布作業にかかる作業時間の短縮が図れるように
なる。

【００１４】また、散布器基体１の下部にホース接続部
７を設けたので、ホース接続部７に給液ホースＨを簡単
に且つ確実に接続できるようになる。

【００１５】更に、散布器基体１の上部に吊下げ部３を
設けたので、散布器Ａを吊下げ部３によって確実に且つ
簡単に吊下げられるようになる。加えて、散布器Ａを容
易に昇降せしめられるようになると共に、散布位置を任
意に変化せしめて、散布範囲の拡大が容易に図れ、非常
に効率的で最適な散布が樹木等へ手軽に行えるようにな
り、樹木等の育成に好影響を与えられるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の散布器の斜視図である。

【図２】本考案の散布器の縦断面図である。

【図３】本考案の散布器の使用例を示す概略図である。

【図４】本考案の他の散布器の縦断面図である。

【符号の説明】

Ａ散布器１散布
器基体２ノズル取付部２ａパッ
キン３吊下げ部４ノズ
ル５フィルター収納部６フィ
ルター７ホース接続部１０支持杭Ｂ昇降用紐状体Ｈ給液ホースＰポン
プ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】略中空状の散布器基体を形成し、この散
布器基体の外表面の適宜位置に複数のノズルを装着する
と共に、散布器基体の中空内部に連通するようにノズル
を装着し、散布器基体の下部にはホース接続部を設け、
散布器基体の上部には吊下げ部を設け、散布器基体に装
着されるノズルは、散布器基体の中空内部から供給され
る散布液を全周囲に亙って噴出できるようにその噴出向
きを夫々異ならしめるように構成したことを特徴とする
散布器。