JP3069936B2 - 静電荷像現像用トナー - Google Patents
静電荷像現像用トナーInfo
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Description
に用いられる静電荷像現像用トナーに関する。
般に熱可塑性樹脂中に染・顔料からなる着色剤を溶融混
合し、均一に分散した後、微粉砕装置、分級機により所
望の粒径を有するトナーを製造してきた。
ナーを製造し得るが、ある種の制限、すなわちトナー用
材料の選択範囲に制限がある。例えば樹脂着色剤分散体
が十分に脆く、経済的に可能な製造装置で微粉砕し得る
ものでなければならない。ところが、こういった要求を
満たすために樹脂着色剤分散体を脆くすると、実際に高
速で微粉砕した場合に形成された粒子の粒径範囲が広く
なり易く、特に比較的大きな割合の微粒子がこれに含ま
れるという問題が生じる。更に、このような脆性の高い
材料は、複写機等現像用に使用する際、更なる微粉砕な
いしは粉化を受けやすい。また、この方法では、着色剤
等の固体微粒子を樹脂中へ完全に均一に分散することは
困難であり、その分散の度合いによっては、カブリの増
大、画像濃度の低下や混色性・透明性の不良の原因とな
るので、分散に注意を払わなければならない。また、破
断面に着色剤が露出することにより、現像特性の変動を
引き起こす場合もある。更に、荷電制御剤もトナー表面
に均一に分散させることも難しく、帯電性の面で不十分
な点が残る。
を克服するため、特公昭36−10231号、同43−
10799号及び同51−14895号公報等により懸
濁重合法によるトナーの製造方法が提案されている。懸
濁重合法においては、重合性単量体、着色剤、重合開始
剤、更に必要に応じて架橋剤、荷電制御剤、その他添加
剤を、均一に溶解または分散せしめて単量体組成物とし
た後、この単量体組成物を分散安定剤を含有する連続
相、例えば水相中に適当な撹拌機を用いて分散し、同時
に重合反応を行わせ、所望の粒径を有するトナー粒子を
得る。
め、トナーに脆性が必要ではなく、軟質の材料を使用す
ることができ、また、粒子表面への着色剤の露出等が生
ぜず、荷電制御剤を表面に均一に存在させることも可能
であり、均一な摩擦帯電性を有するという利点がある。
荷電制御剤をトナー表面に均一に存在させる方法とし
て、製造したトナーに荷電制御剤を機械的処理,熱的処
理並びにスプレードライヤー法等を用いる手法が知られ
ている(特開平4−21862号公報)。しかしなが
ら、この様な手法は、製造工程が多くかつ複雑であり、
エネルギー,時間の浪費等、コストアップ要因が大き
い。更に外部より強制的に固着させたものでは、どうし
ても耐久時における荷電制御剤の剥離という問題は回避
出来ない。
して、エコロジー等の観点から、離型性を持たせるため
のシリコーンオイルを削除することが望まれている。こ
の要求に対し、トナー処方として低融点ワックスを重合
性単量体中へ添加し、重合法トナーを製造し、オイル塗
布不要の定着(オイルレス定着)が可能なトナーが設計
されてきている。しかしながら、この様なトナーは、オ
イルレス定着は達成されるものの耐ブロッキング性と定
着性という相反する要求を満足しきれていない。更にこ
のことに起因して耐久による画質劣化という点も懸念さ
れている。
問題を解決した、静電荷像現像用トナーを提供すること
にある。
特性が良好であり、耐久しても、荷電制御剤の剥離がな
く、スリーブ汚染,キャリア汚染等の弊害がなく、画像
劣化のない静電荷像現像用トナーを提供することにあ
る。
が良好である静電荷像現像用トナーを提供することにあ
る。
イル等の離型剤を塗布することなく、高温オフセットを
防止した静電荷像現像用トナーを提供することにある。
鋭意検討の結果、下記構成の発明により、上述の要求に
こたえることを見い出した。
量体、融点が50〜95℃を有するワックス、荷電制御
剤及び芳香族オキシカルボン酸を使用して重合法により
製造された静電荷像現像用トナーにおいて、トナー表面
から5nm以内のトナー最表面層内にワックス及び荷電
制御剤が下式で満足される状態に偏在せしめたことを特
徴とするものである。
%) B;トナー表面層中に存在するワックス存在量(質量
%) a;仕込み荷電制御剤量(質量%) b;仕込みワックス(質量%) 以下、本発明を詳細に説明する。
て、分散安定剤の存在下、重合性単量体組成物中及び/
あるいは水系分散媒中に芳香族オキシカルボン酸を添加
することで、工程が簡便で、トナー表面近傍に荷電制御
剤を均一かつ強固に存在させることができ、トナー帯電
特性,耐久性,耐ブロッキング性,オイルレス定着性に
非常に優れたトナーを得ることが出来る。
加することで、重合性単量体組成物中に仕込まれた極性
成分である荷電制御剤が、芳香族オキシカルボン酸を添
加する前と比較して著しくトナーの最表面層に均一にか
つ多く存在する比率が増加し、これに起因して、トナー
帯電特性が向上し、耐久性も格段に良好になる。一方、
非極性成分は、上述の現象とは逆の傾向を示し、トナー
最表面層における存在比率が減少する。このことは、コ
ア/シェル構造がより確立されたことを意味し、これに
より、耐ブロッキング性と定着性という相反する要求が
満たせるようになるため、耐ブロッキング性,オイルレ
ス定着性の非常に良好な結果が得られる。また、これら
発明の作用効果により、上述したようなあらかじめ製造
しておいた核粒子表面に荷電制御剤を機械的処理等で固
着することなく、荷電制御剤をトナー表面に確実に存在
せしめることが可能となった。
球法(JIS K2531)に依る融点が50〜95
℃、より好ましくは、60〜85℃を有するものが望ま
しい。
持する事が困難になるため、コア/シェル構造を保つこ
とが出きなくなり、その結果、耐ブロッキング性が不良
となる。融点が95℃を超えると、ワックスを溶解させ
たモノマー系の粒度が急激に上昇するため、造粒性が大
きく低下する。さらに、離型性も低下するため、定着性
が不良となる。
御剤とワックスの仕込み量をa,bとし、製造したトナ
ーの最表面層に存在する荷電制御とワックスの量をA,
Bとしたとき、 5.0≦A/a<50 (好ましくは6.0<A/a
<20) B/b<0.75(好ましくはB/b<0.30) 0.01<a≦5.0(好ましくは0.1<a<3.
0) 5.0≦b≦35 (好ましくは10<b<25) であることが必要である。
ー表面に存在する荷電制御剤量が不十分であるがゆえ
に、トナー帯電特性が悪く、例えば、摩擦帯電の立ち上
がりが遅い。A/aの値が50以上の場合には、トナー
表面に存在する荷電制御剤量が多過ぎるために、表面上
の荷電制御剤が剥離し易くなり、キャリア汚染を生じ、
結果的に耐久画像劣化を助長する。
には、トナー表面に存在する離型剤量が過剰であるがゆ
えに、ブロッキング特性が悪化する。
ナー全体における荷電制御剤量が不足するため、十分な
トナー帯電特性が得られず、画像濃度が低く、トナー飛
散やカブリを生じ易くなる。さらに顔料分散も不良とな
る。aの値が5.0を超える場合には、トナー表面に存
在する荷電制御剤量が多過ぎるために、トナーの絶縁性
の低下が生じ、環境条件で画像濃度に大きな影響を及ぼ
す。
は、定着性への効果が現われない、つまりオイルレスの
定着ができなくなる。bの値が35を超える場合には、
トナー中の着色剤の分散が不均一でありかつ、造粒の不
安定化という問題が発生して不都合となる。
スのトナー表面存在量は、特に限定するものではない
が、好ましくは、1≦A≦20,B≦10の範囲が望ま
しい。
存在する荷電制御剤量が不十分であるがゆえに、トナー
の摩擦帯電が不均一であり、かつ立ち上がりが遅い。そ
のため、初期画像濃度が低い傾向にある。また、Aの値
が20を超える場合には、トナー表面に存在する荷電制
御剤量が多過ぎるために、表面上の荷電制御剤が剥離し
易くなり、キャリア汚染を生じ、結果的に耐久画像劣化
を助長する。
面に存在するワックス量が多過ぎるために、ブロッキン
グを発生し、画像も良くなく、スリーブやドラム汚染を
招き、画像が不良になる。
荷電制御剤に対する含有量は、1〜50質量%、より好
ましくは、10〜40質量%が望まれる。
して1質量%未満の場合には、荷電制御剤が不安定にな
り、重合時に分解をし、十分なトナー帯電特性が得られ
ない。50質量%を超える場合には、不純物が過剰とな
るために、キャリア汚染,スリーブ汚染等の不具合が発
生し、耐久画像が不良となる。
は、具体的には
R1とR2は同一でも異なっていても良い。
ボン酸は、50±40℃、より好ましくは、50±20
℃の重合性単量体組成物中あるいは、分散媒中に添加す
ることにより、昇華をせずに使用することが可能とな
る。
は、重合トナーの表面から深さ5nm以下までの範囲を
示すものとする。
量の測定には、X線電子分光法のXPS(X−ray
Photoelectron Spectroscop
y)を採用した。この方法は、有機化合物表面の構成元
素及びその結合状態が定性的,定量的に分析できる方法
のうちのひとつで、最近よく用いられている(特開平3
−264961号公報,特開平4−21862号公
報)。このXPSより求められる測定結果として構成元
素のモル濃度がある。このデータと、既知である構成要
素の組成式、未知数である構成要素のモル比を連立させ
て解くことによりモル比を求め、それぞれに構成要素の
分子量を掛けた後、規格化することにより、構成要素の
質量パーセントが得られる。
ーセントのうち、荷電制御剤のものをA,ワックスのも
のをBとした。
CALAB5であり、測定条件は、 X線源:Mg Kα1,2 X線出力:8kV、20mA アナライザーモード:constant analay
zer energy(CAE)mode pass energy wide scan 50eV narrow scan 20eV 分解能:Ag3d5/2 FWHM=1.0eV スリット:A4 真空度:1×10-9Torr サンプリング:両面テープによって試料台に固定。
4.6eVにした。
る。尚、本発明は、これらに何ら限定されるものではな
い。
としては、スチレン・o−メチルスチレン・m−メチル
スチレン・p−メチルスチレン・p−メトキシスチレン
・p−エチルスチレン等のスチレン系単量体、アクリル
酸メチル・アクリル酸エチル・アクリル酸n−ブチル・
アクリル酸イソブチル・アクリル酸n−プロピル・アク
リル酸n−オクチル・アクリル酸ドデシル・アクリル酸
2−エチルヘキシル・アクリル酸ステアリル・アクリル
酸2−クロルエチル・アクリル酸フェニル等のアクリル
酸エステル類、メタクリル酸メチル・メタクリル酸エチ
ル・メタクリル酸n−プロピル・メタクリル酸n−ブチ
ル・メタクリル酸イソブチル・メタクリル酸n−オクチ
ル・メタクリル酸ドデシル・メタクリル酸2−エチルヘ
キシル・メタクリル酸ステアリル・メタクリル酸フェニ
ル・メタクリル酸ジメチルアミノエチル・メタクリル酸
ジエチルアミノエチル等のメタクリル酸エステル類、そ
の他アクリロニトリル・メタクリロニトリル・アクリル
アミド等の単量体が挙げられる。これらの単量体は単
独、又は混合して使用し得る。上述の単量体の中でも、
スチレン又はスチレン誘導体を単独で、又は他の単量体
と混合して使用することがトナーの現像特性及び耐久性
の点から好ましい。
極性基を有する重合体・共重合体を添加して重合するこ
とが好ましい。該極性重合体・共重合体は、トナーとな
る粒子表層部に集まる為、コア/シェル化が更にすす
み、トナー粒子に耐ブロッキング性等の優れた性質を付
与する一方で、トナー内部では比較的低分子量で定着特
性向上に寄与するように重合を行うことにより、さらに
一層の定着性と耐ブロッキング性という相反する要求を
満足するトナーを得ることができる。本発明に使用でき
る極性重合体・共重合体を以下に例示する。
クリル酸ジエチルアミノエチルなど含窒素単量体の重合
体もしくはスチレン・不飽和カルボン酸エステル等との
共重合体、アクリロニトリル等のニトリル系単量体、塩
化ビニル等の含ハロゲン系単量体、アクリル酸・メタク
リル酸等の不飽和カルボン酸、その他不飽和二塩基酸・
不飽和二塩基酸無水物、ニトロ系単量体等の重合体もし
くはスチレン系単量体等との共重合体、ポリエステル、
エポキシ樹脂等が挙げられる。
ては、0.1〜10質量%が好ましい。
のものが使用でき、例えば、カーボンブラック、鉄黒の
他、C.I.ダイレクトレッド1、C.I.ダイレクト
レッド4、C.I.アシッドレッド1、C.I.ベーシ
ックレッド1、C.I.モーダントレッド30、C.
I.ダイレクトブルー1、C.I.ダイレクトブルー
2、C.I.アシッドブルー9、C.I.アシッドブル
ー15、C.I.ベーシックブルー3、C.I.ベーシ
ックブルー5、C.I.モーダントブルー7、C.I.
ダイレクトグリーン6、C.I.ベーシックグリーン
4、C.I.ベーシックグリーン6等の染料、黄鉛、カ
ドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ネーブ
ルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエロー
G,パーマネントイエローNCG、タートラジンレー
キ、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGT
R、ベンジジンオレンジG、カドミウムレッド、パーマ
ネントレッド4R、ウォッチングレッドカルシウム塩、
ブリリアントカーミン3B、ファストバイオレットB、
メチルバイオレットレーキ、紺青、コバルトブルー、ア
ルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、キナク
リドン、ローダミンレーキ、フタロシアニンブルー、フ
ァーストスカイブルー、ピグメントグリーンB、マラカ
イトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等
の顔料がある。
得る為、着色剤の持つ重合阻害性や水相移行性に注意を
払う必要があり、好ましくは、表面改質、例えば、重合
阻害のない物質による疎水化処理を施しておいたほうが
良い。特に、染料系やカーボンブラックは、重合阻害性
を有しているものが多いので使用の際に注意を要する。
染料系を表面処理する好ましい方法としては、あらかじ
めこれら染料の存在下に重合性単量体を重合せしめる方
法が挙げられ、得られた着色重合体を単量体系に添加す
る。また、カーボンブラックについては、上記染料と同
様の処理の他、カーボンブラックの表面官能基と反応す
る物質、例えば、ポリオルガノシロキサン等で処理を行
っても良い。
性粉を含有せしめてもよい。このような磁性粉として
は、磁場の中に置かれて磁化される物質が用いられ、
鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性金属の粉末若しく
は、マグネタイト、フェライトなどの化合物がある。特
に、本発明においては、重合法を用いてトナーを得る
為、磁性体の持つ重合阻害性や水相移行性に注意を払う
必要があり、好ましくは、表面改質、例えば、重合阻害
のない物質による疎水化処理を施しておいたほうが良
い。
よくする目的で、トナー中に炭化水素系化合物等一般に
離型剤として用いられているワックス類を配合しても良
い。本発明に用いられるワックス類としては、パラフィ
ン・ポリオレフィン系ワックス及び、これらの変性物、
例えば、酸化物やグラフト処理物の他、高級脂肪酸、お
よびその金属塩、アミドワックス、又、エステル系ワッ
クス、例えば、3級または/及び4級炭素を有し、2官
能以上のアルコール化合物または、カルボン酸化合物か
ら得られる多官能ポリエステル化合物、1級または/及
び2級炭素を有し、2官能以上のアルコール化合物また
はカルボン酸化合物から得られる多官能ポリエステル化
合物及び3級または/及び4級炭素を有し、モノ官能の
エステル化合物などがあげられる。
する目的でトナー材料中に荷電制御剤を添加しておくこ
とが望ましい。これら荷電制御剤としては、公知のもの
のうち、重合阻害性・水相移行性の殆ど無いものが用い
られ、例えば正荷電制御剤としてニグロシン系染料・ト
リフェニルメタン系染料・四級アンモニウム塩・グアニ
ジン誘導体・イミダゾール誘導体・アミン系及びポリア
ミン系化合物等が挙げられ、負荷電制御剤としては、含
金属サリチル酸系化合物・含金属モノアゾ系染料化合物
・尿素誘導体・スチレン−アクリル酸共重合体・スチレ
ン−メタクリル酸共重合体等が挙げられる。
1〜10質量%が好ましい。
開始剤、例えば2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニ
トリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カ
ルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−
2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチロ
ニトリル等のアゾ系又はジアゾ系重合開始剤、ベンゾイ
ルペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、ジ
イソプロピルペルオキシカーボネート、クメンヒドロペ
ルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシ
ド、ラウロイルペルオキシド等の過酸化物系重合開始剤
が挙げられる。これら重合開始剤は、重合性単量体の
0.5〜20質量%の添加量が好ましく、単独で、又
は、併用しても良い。
するために、公知の架橋剤、連鎖移動剤を添加しても良
く、好ましい添加量としては、0.001〜15質量%
である。
しては、トナー中に、あるいはトナーに添加した時の耐
久性の点から、トナー粒子の体積平均径の1/5以下の
粒径であることが好ましい。この添加剤の粒径とは、電
子顕微鏡におけるトナー粒子の表面観察により求めたそ
の平均粒径を意味する。これら特性付与を目的とした添
加剤としては、たとえば、以下のようなものが用いられ
る。
素,酸化アルミニウム,酸化チタンなど)・カーボンブ
ラック・フッ化カーボンなど。それぞれ、疎水化処理を
行ったものが、より好ましい。
ンチウム,酸化セリウム,酸化アルミニウム,酸化マグ
ネシウム,酸化クロムなど)・窒化物(窒化ケイ素な
ど)・炭化物(炭化ケイ素など)金属塩(硫酸カルシウ
ム,硫酸バリウム,炭酸カルシウムなど)。
リデン,ポリテトラフルオロエチレンなど)・脂肪酸金
属塩(ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸カルシウムな
ど)など。
錫,酸化チタン,酸化亜鉛,酸化ケイ素,酸化アルミニ
ウムなど)・カーボンブラックなど。
に対し、0.1〜10質量部が用いられ、好ましくは、
0.1〜5質量部が用いられる。これら添加剤は、単独
で用いても、また、複数併用しても良い。
ずれか適当な安定化剤を使用する。例えば、無機化合物
として、リン酸三カルシウム・リン酸マグネシウム・リ
ン酸アルミニウム・リン酸亜鉛・炭酸カルシウム・炭酸
マグネシウム・水酸化カルシウム・水酸化マグネシウム
・水酸化アルミニウム・メタケイ酸カルシウム・硫酸カ
ルシウム・硫酸バリウム・ベントナイト・シリカ・アル
ミナ等が挙げられる。有機化合物として、ポリビニルア
ルコール・ゼラチン・メチルセルロース・メチルヒドロ
キシプロピルセルロース・エチルセルロース・カルボキ
シメチルセルロースのナトリウム塩・ポリアクリル酸及
びその塩・デンプン等を水相に分散させて使用できる。
これら安定化剤は、重合性単量体100質量部に対し
て、0.2〜20質量部を使用することが好ましい。
る場合、市販のものをそのまま用いても良いが、細かい
粒子を得るために、分散媒中にて該無機化合物を生成さ
せても良い。例えば、リン酸三カルシウムの場合、高撹
拌下において、リン酸ナトリウム水溶液と塩化カルシウ
ム水溶液を混合すると良い。
に、重合性単量体100質量部に対して0.001〜
0.1質量部の界面活性剤を使用してもよい。これは上
記分散安定化剤の所期の作用を促進する為のものであ
り、その具体例としては、ドデシルベンゼン硫酸ナトリ
ウム・テトラデシル硫酸ナトリウム・ペンタデシル硫酸
ナトリウム・オクチル硫酸ナトリウム・オレイン酸ナト
リウム・ラウリル酸ナトリウム・ステアリン酸カリウム
・オレイン酸カルシウム等が挙げられる。
き方法にて得られる。即ち、重合性単量体中に離型剤・
着色剤・荷電制御剤・重合開始剤その他の添加剤を加
え、ホモジナイザー・超音波分散機等によって均一に溶
解又は分散せしめた単量体を、分散安定剤を含有する水
相中に通常の撹拌機械またはホモミキサー・ホモジナイ
ザー等により分散せしめる。芳香族オキシカルボン酸は
単量体系及び/あるいは水相中に添加しておく。好まし
くは単量体液滴が所望のトナー粒子のサイズ、一般に3
0μm以下の粒径を有するように撹拌速度・時間を調整
し、造粒する。その後は分散安定剤の作用により、粒子
状態が維持され、且つ粒子の沈降が防止される程度の撹
拌を行えば良い。重合温度は40℃以上、一般的には5
0〜90℃の温度に設定して重合を行う。また、重合反
応後半に昇温しても良く、更に、トナー定着時の臭いの
原因等となる未反応の重合性単量体、副生成物等を除去
するために反応後半、又は、反応終了後に一部水系媒体
を留去してもよい。反応終了後、生成したトナー粒子を
洗浄・濾過により回収し、乾燥する。懸濁重合法におい
ては、通常単量体系100質量部にたいして水300〜
3000質量部を分散媒として使用するのが好ましい。
具体的に説明するが、これらは、本発明を何ら限定する
ものではない。
440gを投入し、60℃に加温した後、1.0M−C
aCl2水溶液67.7gを徐々に添加してCa(P
O4)2を含む水系媒体を得た。
キサー(特殊機化工業製)を用いて、12,000rp
mにて均一にして、分散,溶解した後、モノマー系を4
0℃に下げ、
した。重合開始剤としては、2,2’−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)[t1/2=140分,6
0℃下]10gを溶解し、重合性単量体系を調製した。
入し、60℃,N2雰囲気下においてTK式ホモミキサ
ーにて10,000rpmで30分間撹拌し、トナー粒
子サイズの懸濁液滴を造粒した。
℃から80℃へ30分間かけて昇温した後、液温を80
℃に保って、12時間重合を続けた。反応終了後、懸濁
液を冷却し、塩酸を加えてCa3(PO4)2を溶解し、
濾過,水洗,乾燥して重量平均径=8.1μmの重合ト
ナーを得た。
ぞれ13.21、0.17であった。このトナーの摩擦
帯電量の立ち上がりは速く、50℃,3日間放置した後
の耐ブロッキング性も良好であった。
ET法による比表面積が195cm2/gである疎水性
シリカ0.5質量部を外添した。このトナー5質量部に
対し、アクリルコートされたフェライトキャリア95質
量部を混合し、現像剤とした。
(CLC−500 キヤノン製)改造機を用いて画出し
した。現像条件は、21℃/55%の環境下で現像コン
トラスト320Vとした。
だけの上記転写上の未定着画像を外部定着機[定着ロー
ラーはフッ素系ソフトローラーとし、加圧ローラーはシ
リコン系ローラーとしたもの(オイル塗布機能なし)]
にて定着した。定着スピードは90mm/secとし
た。
下することなく、安定した良好な画像が得られた。ま
た、オイルレスでも十分な定着性がとれた。
加する以外は実施例1と同様な処方である。得られたト
ナーのA/a及びB/bは、それぞれ24.15、0.
19であり、更なるコア/シエル構造がとれた。
擦帯電量の立ち上がりが速く、耐ブロッキング性も良好
であった。
たところ、2.0万枚耐久後も現像性の低下がなく、安
定かつ良質の画像が得られ、オイルレス定着でも十分な
定着性がとれた。
を、実施例1の水系媒体中に分散させた。
キサーを用いて、12,000rpmにて均一にして、
分散,溶解した後、2,2’−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)[t1/2=140分,60℃下]
12gを溶解し、重合性単量体系を調製した。
ナーを得た。得られたトナーのA/a及びB/bはそれ
ぞれ24.93、0.24であった。
はやや劣るものの、トナー帯電特性,耐ブロッキング
性,定着性が良好であり、2万枚耐久後も現像性の低下
はみられなかった。
加する以外は実施例1と同様な処方である。
れぞれ9.41、0.22であり、実施例1と同様な結
果が得られた。
加し、また離型剤を下記構造式のエステル系ワックス
同様な処方である。
れぞれ7.14及び0.19であり、実施例1と同じ結
果が得られた。
0.9%)を実施例1の分散媒体中に分散させた以外
は、実施例1と同様にして重合トナーを得た。
ぞれ、0.90、0.88であり、トナー帯電性が非常
に低い。また、このトナーは、トナー表面に多量のワッ
クスが存在しているためブロッキングを生じた。
%)を重合性単量体中に分散させた以外は、実施例1と
同様にして重合トナーを得た。
ぞれ、51.19、0.70であり、帯電制御剤による
キャリア汚染が生じ、耐久後の現像性は著しく低下し
た。
0rpmで1時間分散させ、この系へ、
し、さらに2時間分散させた。この後、60℃まで冷却
し、これを、60℃に加温してある スチレン 180g 2エチルヘキシルアクリレート 25g スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル 12g (共重合比82:8:10,Mw=59,000) のモノマー系中へ添加し、TK式ホモミキサーを用い
て、10000rpmにて均一にして、分散,溶解した
後、2,2’−アゾビス(2,4ジメチルバレロニトリ
ル)を15g溶解した。後は、実施例1と同様にして重
合トナーを得た。
bがそれぞれ、0.97、0.83となり、比較例1と
同様な結果となった。
を行った後、2軸式押出機で溶融混練し、冷却後ハンマ
ーミルを用いて粒径約1〜2mm程度に粗粉砕した。次
いでエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。
さらに、得られた微粉砕物を多分割分級装置で分級し
て、重量平均径8.5μmのイエロー系樹脂粒子を得
た。
それぞれ3.31、0.97であった。比較例1と同様
な結果となった。
とした以外は、実施例1と同様の処置を行った。
ぞれ4.81、0.83であった。
どできておらず、トナー帯電特性,耐ブロッキング性が
かなり悪く、1000枚耐久後に画像ですでに劣化が生
じていた。
制御剤を均一にかつ強固に存在させることができるた
め、耐ブロッキング性と定着性という相反する要求を同
時に満足することができ、定着ローラーにオイル等の離
型剤を塗布することなく高温オフセットを防止できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも重合性単量体、融点が50〜
95℃を有するワックス、荷電制御剤及び芳香族オキシ
カルボン酸を使用して重合法により製造された静電荷像
現像用トナーにおいて、トナー表面から5nm以内のト
ナー最表面層内にワックス及び荷電制御剤が、下式で満
足される状態に偏在せしめたことを特徴とする静電荷像
現像用トナー。 【数1】 A;トナー表面層中に存在する荷電制御剤存在量(質量
%) B;トナー表面層中に存在するワックス存在量(質量
%) a;仕込み荷電制御剤量(質量%) b;仕込みワックス(質量%) - 【請求項2】 前記芳香族オキシカルボン酸が 【化1】 (R1,R2 は炭化水素基を示し、R1とR2は同一でも異
なっていても良い。)で示されるものであって、前記荷
電制御剤に対して1〜50質量%含有することを特徴と
する請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5158179A JP3069936B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 静電荷像現像用トナー |
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Family
ID=15666001
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-
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- 1993-06-04 JP JP5158179A patent/JP3069936B2/ja not_active Expired - Fee Related
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