JP3069747U - 浸漬ヒ―タ― - Google Patents
浸漬ヒ―タ―Info
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- JP3069747U JP3069747U JP1999009571U JP957199U JP3069747U JP 3069747 U JP3069747 U JP 3069747U JP 1999009571 U JP1999009571 U JP 1999009571U JP 957199 U JP957199 U JP 957199U JP 3069747 U JP3069747 U JP 3069747U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 浸漬ヒーターを水中で長期間加熱する場合、
シース管の表面が腐蝕し、破裂する現象を防止するため
の浸漬ヒーターを提供することである。 【解決手段】 シース管を内側管と外側管を結合した構
造に形成することで、溶接線で発生する亀裂現象を防止
し、外側管の表面に琺瑯釉薬を塗布することで、イオン
反応に依る酸又はスケールに依る酸化腐蝕を防止すると
共に、海水又は酸性液体によっても腐蝕しなく熱伝導性
も低下しないように改善したものである。
シース管の表面が腐蝕し、破裂する現象を防止するため
の浸漬ヒーターを提供することである。 【解決手段】 シース管を内側管と外側管を結合した構
造に形成することで、溶接線で発生する亀裂現象を防止
し、外側管の表面に琺瑯釉薬を塗布することで、イオン
反応に依る酸又はスケールに依る酸化腐蝕を防止すると
共に、海水又は酸性液体によっても腐蝕しなく熱伝導性
も低下しないように改善したものである。
Description
本考案は水又は各種液体を加熱するとき、直接液体の中に投入して加熱する 浸漬ヒーター(immersion heater)に関するもので、浸漬 ヒーターからよく発 生している亀裂現象と酸化腐蝕現象を防止し得るように改善した浸漬ヒーターに 関するものである。
通常の浸漬ヒーターを温水機ボイラー、加湿器等の水槽に投入して加熱すると 、水中に溶解している鉱物質がイオン反応を起こして、酸と炭酸カルシウム(Ca Co3)等、沈澱物が生成されるため、 シース管の表面を腐蝕させる。 また、通常のシース管として溶接管を使用する場合は、管を製造するとき、ス トリップを成形して造管し、接合部を溶接した管であるため、溶接線には応力が 発生し、水の中で長期間加熱すると、シース管の内部から発生した圧力と熱変化 による収縮及び膨脹作用により、シース管の溶接線で応力に依る亀裂が発生して 破裂する。 このような望ましくない現象を減少させて寿命を延長するため、腐蝕性の高い 水又は海水等を加熱するときは、色々な方法が応用されている。 第1例としては、シース管にデフロン管(Deflon tube)を嵌め込んで使用する 方法があるが、この方法は密着性の低下により熱伝導率が落ちるので、ヒーター が過熱となり、デフロン管の内壁が硬化するか焼損して、水又は液体が浸透する ため、大きな効果が無い。 第2例としては、シース管の材料として耐蝕性材料を使用するか又はメッキを 施す方法が適用されている。この場合、通常の水質では多少効用性があるが、鉄 分の多い地下水又は海水、又は酸性の液体では、孔蝕現象に因って容易に腐蝕す ることになる。 第3例としては、スケール防止用マグネシウム棒を使用する方法があるが、ス ケール生成を低減させて腐蝕速度を遅延させる効果はあるが、根本対策とはなら ない。 このほかに、色々な改善策があるが、浸漬ヒーターの表面腐蝕、破裂防止に対 する根本対策とはならない。
したがって、本考案は従来の欠点を改善するためになされたもので、浸漬ヒー ターのシース管を内側管と外側管に構成し、溶接線が相互重ならないように結合 することで、溶接線から発生する亀裂現象を防止し得るようにし、シース管の表 面に琺瑯釉薬を塗布することで、水のイオン化により生成される酸又はスケール に依る腐蝕を防止し得るようにして、腐蝕性の高い海水や酸性液体を加熱する場 合にも使用でき、熱伝導率も低下しない新たな機能の浸漬ヒーターを提供するこ とをその目的とする。
前記目的を達成するための本考案は、浸漬ヒーターのシース管を内側管と外側 管の二重構造に結合して圧縮密着したもので、外側管が内側管を保護して、溶接 線から発生する亀裂現象を抑制し、シース管の表面に琺瑯釉薬を塗布して酸化腐 蝕を防止し、熱伝導率の低下もなくなるように改善した浸漬ヒーターを提供する 。
以下、本考案を添付図面に基づいてより詳細に説明する。 図1は本考案の使用状態を示す平面図であり、図2は本考案の要部を示す拡大 断面図であり、図3は図2の横断面図を示すものである。 前記図面に示すように、ストリップを成形させて、その接合部を溶接した溶接 線(11)が形成されたシース管(12)に構成するとともにシース管(12) の内には絶縁材(13)と熱線(14)が充填されている公知の浸漬ヒーター( 10)において、前記シース管(12)を内側管とし、前記各各の溶接線(11 )が互いに重ならないように、外周面に密着される外側管(15)を一体に形成 し、前記外側管(15)の外周面には琺瑯釉薬層(20)を形成したものである 。 図4は本考案の第1実施例の拡大断面図であり、図5は図4の横断面図を示す ものである。 第1実施例においては、前記内側管(12)の外周面に密着する外側管(15 )を一体に形成すると共に各各の溶接線(11)が互いに離隔された位置に結合 するようにした形態に浸漬ヒーター(10)を構成するものである。 図6は本考案の第2実施例の拡大断面図であり、図7は図6の横断面図で、前 記シース管(12)の外周面に琺瑯釉薬層(20)を形成させたものである。 前記図面において、未説明符号18は電源連結ピン、19はフランジを示すも のである。 このように構成される本考案の作用効果を説明すると次のようである。 図1ないし図3に示すように、ストリップを成形させ、その接合部を溶接する 公知のシース管(12)の外周面に密着される外側管(15)を一体に重畳させ て構成することにあって、各各の溶接線(11)が互いに離隔された位置に結合 されるようにし、前記外側管(15)の表面には琺瑯釉薬層(20)が塗布され た本考案の浸漬ヒーター(10)を公知のように水又は液体に浸漬して液体を加 熱することになる。 すなわち、図示せず水槽内に本考案のヒーターを投入し、電源連結ピン(18 )に電源を連結すると、浸漬ヒーター(10)の熱線(14)が加熱されて熱を 発生させ、水槽内に投入された浸漬ヒーター(10)が発熱することにより、水 が加熱されるものである。 この際に、加熱される水はイオン反応により、酸が生成して錆びの発生を促進 することになるし、また、無機物が沈澱することにより、スケールが浸漬ヒータ ー(10)の表面に付着することになる。 しかし、本考案においては、シース管(12)の表面に琺瑯釉薬層(20)が 形成されているので、酸に依る腐蝕が発生しなくてスケールも少なく付着される 。 すなわち、 琺瑯釉薬(porcelain enamel glaze)層は耐蝕性と清潔性及び耐 塩、 耐酸性があるため、イオン反応による腐蝕が発生しないし、また、琺瑯釉 薬層がガラス質で薄膜であるため、熱伝導が良くて熱伝導率が落ちない効果があ る。 図4及び図5に示すように、シース管(12)の外周面に密着される外側管( 15)を一体に形成すると共に各各の溶接線(11)が互いに離隔された位置に 形成される構成だけで浸漬ヒーター(10)を構成したものである。 このような構成においては、シース管(12)の溶接線(11)から亀裂を発 生させる応力が作用しても、外側管(15)が密着になっているため、シース管 (12)と溶接線(11)を保護することにより、亀裂に依る破裂を防止するこ とができる。 図6及び図7に示すように、前記シース管(12)の外周面に琺瑯釉薬層(2 0)を被覆させて構成するものである。 このようなシース管(12)の作用効果は、前記のように、琺瑯釉薬層(20 )に依る効果を得ることができる特徴と共に工程の簡便性を得ることができるも のである。
以上説明したように、本考案は、内側管部材と外側管部材を重畳な状態の二重 管形態に浸漬ヒーターを構成するので、シース管の収縮膨脹に依る亀裂現象を阻 止してシース管を保護すると共にシース管の外周面にガラス材質の琺瑯釉薬層を 高熱で融着被服して金属材シース管と琺瑯釉薬層が堅固に密着被覆されるように して、耐蝕性、清潔性、耐塩性、耐酸性により、腐蝕の発生を防止することがで きるようにすることにより、海水又は化学物に対しても安全にヒーターで加熱作 業が行え、二重管に琺瑯釉薬層を塗布するか又はシース管に釉薬を塗布する場合 によって用途別に製作、使用することができる特徴がある考案である。
【図1】本考案の使用状態を示す平面図である。
【図2】本考案の要部を示す拡大断面図である。
【図3】図2の横断面図である。
【図4】本考案の第1実施例を示す拡大断面図である。
【図5】図4の横断面図である。
【図6】本考案の第2実施例を示す拡大断面図である。
【図7】図6の横断面図である。
10 浸漬ヒーター 11 溶接線 12 内側管 14 熱線 15 外側管 16 琺瑯釉薬層
Claims (3)
- 【請求項1】 ストリップを成形させ、その連接部を溶
接した溶接線(11)が形成されたシース管(12)内
に絶縁材(13)と熱線(14)が充填された公知の浸
漬ヒーター(10)において 、前記各各の溶接線(1
1)が互いに離隔された位置に結合されるように、前記
シース管(12)の外周面に外側管(15)が一体に密
着結合され、前記外側管(15)の外周面に琺瑯釉薬層
(20)が塗布されることにより、イオン反応による酸
から保護されるように構成されることを特徴とする浸漬
ヒーター。 - 【請求項2】 前記各各の溶接線(11)が互いに離隔
された位置に結合されるように、前記シース管(12)
の外周面に外側管(15)が一体に密着結合されること
を特徴とする請求項1記載の浸漬ヒーター。 - 【請求項3】 前記外側管(15)の外周面に琺瑯釉薬
層(20)が塗布されることにより、イオン反応による
酸化腐蝕から保護されるようにしたことを特徴とする請
求項1記載の浸漬ヒーター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999009571U JP3069747U (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 浸漬ヒ―タ― |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999009571U JP3069747U (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 浸漬ヒ―タ― |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3069747U true JP3069747U (ja) | 2000-06-30 |
Family
ID=43203186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999009571U Expired - Lifetime JP3069747U (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 浸漬ヒ―タ― |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3069747U (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018008178A1 (ja) * | 2016-07-05 | 2018-01-11 | 日本特殊陶業株式会社 | セラミックヒータ |
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-
1999
- 1999-12-17 JP JP1999009571U patent/JP3069747U/ja not_active Expired - Lifetime
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