JP3069296U - 飲料水の消毒装置 - Google Patents

飲料水の消毒装置

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JP3069296U
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water tank
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electrolytic
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尚宏 藤坂
秀次郎 足立
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株式会社エンドレス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水タンク中の水から効率よく、かつ安定して
次亜塩素酸ソーダを発生させることができる飲料水の消
毒装置を提供することである。 【解決手段】 上下に開口する横長のケース13の中
に、相対向する横長の電極板14を立てて横長の電解部
6を形成するとともに、この電解部6を水タンク5の底
に定置することにより、電解部6で発生する水素ガスの
上昇に伴う上向きの水流の幅を広くして電解処理される
水の量を多くし、かつ、水素ガスの上昇流を水タンク5
の底部から生じさせ、水タンク5内の水を満遍なく攪拌
して次亜塩素酸ソーダを効率よく水中に供給できるよう
にした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、水タンク内の飲料水を滅菌消毒する消毒装置に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
水道法では、細菌や微生物の侵入増殖を防止するために、上水を塩素滅菌する ことが義務づけられている。安全な飲料水を確保するためには、塩素滅菌のため の有効塩素濃度を0.1ppm以上に維持することが必要であるが、水道水を貯 水槽等に一旦貯水して使用する場合は、浄水場で添加された塩素が貯水中に消失 して、有効塩素濃度が0.1ppm未満となる恐れがある。
【0003】 この問題に対して、特公平7−32912号公報には、水中に含まれる塩化物 から、電気分解により次亜塩素酸ソーダを発生させ、貯水槽等における有効塩素 濃度を高める水中浸漬型水消毒器が開示されている。すなわち、以下の反応式に より、水と塩化物の塩素イオンから次亜塩素酸ソーダHClOを発生させる。
【0004】 Cl- +H2 O → ClO- +H2 HClO ←→ ClO- +H+ この水消毒器は、図3に示すように、貯水槽51の中に吊り下げられる消毒
器 本体52と、消毒器本体52に電気分解のための電力を供給する駆動制御部53 と、消毒器本体52を駆動制御部53と電気的に接続するとともに、水中に吊り 下げるケーブル54とで構成されている。
【0005】 前記消毒器本体52は、図4に示すように、上端にケーブル54が接続された 四角柱状に形成され、その内部に矩形断面の通水孔55が形成されている。通水 孔55はケーブル54接続側と反対側の下端面に開口し、通水孔55内の対向す る壁面には、長尺板状の一対の電極56が、所定間隔を設けて対向配置されてい る。
【0006】 前記通水孔55の最奥部には消毒器本体52の上部表面に通じる通孔57が形 成され、電気分解で発生する水素ガスを除去して、通水孔55内に上向きの水流 を生じさせるようになっている。また、通水孔55の側部には消毒器本体52の 側部表面に通じるスリット58が形成されており、前記上向きの水流が生じた際 に、このスリット58と下端面の開口から新たな水が通水孔55内に導入される 。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の水消毒器は、水中に吊り下げられた消毒器本体の中に、電極板 が組み込まれた通水孔、すなわち電解部が縦長に形成されているので、電解部で 発生する水素ガスの上昇に伴う上向きの水流の幅が狭い。このため、電極板の面 積に比べて電解部で電解処理される水の量が少なく、次亜塩素酸ソーダを発生さ せる効率が悪い問題がある。また、消毒器本体が貯水槽の底から浮かせて吊り下 げられているので、水素ガスの上昇流が貯水槽の底部には生じず、貯水槽底部の 水が滞留して、電解処理され難い問題もある。さらに、船舶用の水タンク内に消 毒器本体を吊り下げる場合は、船舶の揺れに伴って消毒器本体が揺れ、消毒器本 体が水タンクの壁に衝突する恐れもある。
【0008】 そこで、この考案の課題は、水タンク中の水から効率よく、かつ安定して次亜 塩素酸ソーダを発生させることができる飲料水の消毒装置を提供することである 。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案は、水タンク内に対向する電極を備え た電解部を設け、この電解部で水中に含まれる塩化物から次亜塩素酸ソーダを発 生させる飲料水の消毒装置において、前記電解部を水タンクの底に定置され、上 下に開口する横長のケースの中に設け、前記対向する電極を前記ケースの中に立 てられた複数の横長の電極板で形成した構成を採用したものである。
【0010】 すなわち、上下に開口する横長のケースの中に、対向する横長の電極板を立て て横長の電解部を形成することにより、電解部で発生する水素ガスの上昇に伴う 上向きの水流の幅を電極板の面積に比べて広くし、電解処理される水の量を多く した。また、前記電解部を水タンクの底に定置することにより、水素ガスの上昇 流を水タンクの底部から生じさせ、水タンク内の水を満遍なく攪拌して次亜塩素 酸ソーダを効率よく水中に供給できるようにした。
【0011】 前記水タンクを大容量の元タンクに接続された小容量の小出しタンクとするこ とにより、元タンクに貯蔵された飲料水を必要時に小量ずつ消毒し、次亜塩素酸 ソーダの発生効率を高めるとともに、消毒した飲料水を直ぐに使用して、発生さ せた次亜塩素酸ソーダが再び消失するのを防止することができる。
【0012】 前記水タンクを船舶用のものとすると、船舶の揺れにも耐えられ好適である。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施形態を、図面に基づいて説明する。この飲料水の消毒装 置は、図1に示すように、船舶内の大容量の元タンク1に濾過器2とポンプ3を 介して配管4で接続された小出しの水タンク5に装備されており、水タンク5の 底に定置固定された電解部6と、電解部6に電力を供給する制御部7とで基本的 に構成されている。
【0014】 前記制御部7には、ポンプ3と水タンク5内の水位センサ8a、8b、8cも 接続されている。水位センサ8a、8bは、それぞれ水位の上下限を設定するも のであり、制御部7は水位をこの上下限の間に保つようにポンプ3を作動させる 。なお、最低位の水位センサ8cは電解部6の上端位置に設定されており、水位 が水位センサ8cの位置よりも低くなった場合は、制御部7は警報を発して、電 解部6の作動を停止する。
【0015】 前記水タンク5上部の蓋9には、電解部6で発生する水素ガスを逃がすための 通気孔10が設けられている。また、水タンク5の下部側壁には、ポンプ11を 介して船内に飲料水を供給する配管12が接続されている。
【0016】 前記電解部6は、図2(a)、(b)に示すように、上下に開口する横長のケ ース13の中に、3枚の横長の電極板14を、所定の間隔で平行に立てたもので あり、取付け金具15で水タンク5の底に取り付けられる。各電極板14はチタ ニウム板に白金合金をコーティングしたものであり、電極板支持部16で制御部 7に結線されたケーブル17に接続され、中央の電極板14は陽極に、両側の電 極板14は陰極に接続されている。
【0017】 前記電解部6で次亜塩素酸ソーダとともに発生する水素ガスは、ケース13の 中から水面に向かって上昇し、これに伴って、水タンク5の底近くのケース13 の下端開口から新たな水が電解部6に流れ込む。したがって、横長の電解部6に 流れ込む水流の幅が広く、かつ水タンク5の底部から上昇する水素ガスにより、 水タンク5内の水が満遍なく攪拌されるので、次亜塩素酸ソーダが水中に効率よ く供給される。
【0018】 上述した実施形態では、電解部に3枚の電極板を取り付けたが、2枚の電極板 または陽極と陰極に交互に接続された4枚以上の電極板を取り付けることもでき る。
【0019】 また、上述した実施形態では、消毒装置を船舶用の水タンクに装備したが、学 校やマンション等の陸上の水タンクに装備することもできる。さらに、水道水の みでなく、天然の井戸水や湧き水、谷川の水等にも塩化物は含まれているので、 本考案に係る消毒装置はこれらの水の貯水タンクにも適用することができる。
【0020】
【考案の効果】
以上のように、この考案の飲料水の消毒装置は、上下に開口する横長のケース の中に、対向する横長の電極板を立てて横長の電解部を形成するとともに、この 電解部を水タンクの底に定置したので、電解部で発生する水素ガスの上昇に伴う 上向きの水流の幅を電極板の面積に比べて広くして、電解処理される水の量を多 くでき、かつ、水素ガスの上昇流を水タンクの底部から生じさせ、水タンク内の 水を満遍なく攪拌して次亜塩素酸ソーダを効率よく水中に供給することができる 。
【0021】 また、水タンクを大容量の元タンクに接続された小容量の小出しタンクとする ことにより、元タンクに貯蔵された飲料水を必要時に小量ずつ消毒し、次亜塩素 酸ソーダの発生効率を高めるとともに、消毒した飲料水を直ぐに使用して、発生 させた次亜塩素酸ソーダが再び消失するのを防止することができる。
【0022】 さらに、水タンクを船舶用のものとすると、船舶の揺れにも耐えられ好適であ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の飲料水の消毒装置を水タンクに装備
した状態を示す概略配置図
【図2】aは図1の消毒装置の電解部を示す正面図、b
はaの平面図
【図3】従来の水消毒器の設置状態を示す概略図
【図4】図3の消毒器本体を示す斜視図
【符号の説明】
1 元タンク 2 濾過器 3 ポンプ 4 配管 5 水タンク 6 電解部 7 制御部 8a、8b、8c 水位センサ 9 蓋 10 通気孔 11 ポンプ 12 配管 13 ケース 14 電極板 15 取付け金具 16 電極板支持部 17 ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C02F 1/50 550 C02F 1/50 550B 560 560F 1/76 1/76 A

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水タンク内に対向する電極を備えた電解
    部を設け、この電解部で水中に含まれる塩化物から次亜
    塩素酸ソーダを発生させる飲料水の消毒装置において、
    前記電解部を水タンクの底に定置され、上下に開口する
    横長のケースの中に設け、前記対向する電極を前記ケー
    スの中に立てられた複数の横長の電極板で形成したこと
    を特徴とする飲料水の消毒装置。
  2. 【請求項2】 前記水タンクが大容量の元タンクに接続
    された小容量の小出しタンクである請求項1に記載の飲
    料水の消毒装置。
  3. 【請求項3】 前記水タンクが船舶用のものである請求
    項1または2に記載の飲料水の消毒装置。
JP1999009062U 1999-11-29 1999-11-29 飲料水の消毒装置 Expired - Lifetime JP3069296U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002090266A1 (fr) * 2001-04-27 2002-11-14 Sanyo Electric Co., Ltd. Dispositif de traitement d'eau
JP2009297648A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Yamaha Motor Co Ltd 水消毒装置
JP2012115811A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Mitsubishi Electric Corp 殺菌水生成装置
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