JP3069002U - エア工具における給気量制御装置 - Google Patents

エア工具における給気量制御装置

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JP3069002U JP1999008757U JP875799U JP3069002U JP 3069002 U JP3069002 U JP 3069002U JP 1999008757 U JP1999008757 U JP 1999008757U JP 875799 U JP875799 U JP 875799U JP 3069002 U JP3069002 U JP 3069002U
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pressure regulating
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力エアによって駆動されるエア工具におい
て、給気口から給気通路を通じてエアモータに供給され
る圧力エアが過量になるのを防止し、常に安定した作動
を行うようにする。 【解決手段】 給気口と給気通路の間にこれらの給気口
と給気通路に連通した通気孔を有するシリンダ室を設
け、このシリンダ室内に調圧弁を上下摺動自在に配設し
てこの調圧弁をスプリング力により上記通気孔が全開す
る方向に付勢し、給気口からシリンダ室内に供給される
圧力エアの圧力が高い場合には、上記スプリングの力に
抗して調圧弁を上記通気孔の開度が小さくなる方向に移
動させ、エアモータに供給する圧力エアの量を制御す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はエアインパクトレンチやエアオイルパルスレンチ、エアハンマ、エア ソー、エアサンダなどのように圧力エアによって作動するエア工具において、モ ータ部やピストンなどの往復駆動源部に供給する圧力エアを調圧するための給気 量制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のエア工具、例えばインパクトレンチにおいては、本体に圧力エア(圧縮 空気)の給気口を設け、この給気口から送り込まれた圧力エアを給気通路を通じ てこの給気通路内に設けている開閉弁を開くことによりエアモータに供給し、エ アモータを回転させることによりクラッチ機構を介してその回転力をアンビルに 伝達し、アンビルの先端角軸に装着したソケット体によってねじの締付けやゆる めを行うように構成している。また、例えば、ダブルアクション型のエアサンダ においては、本体に設けている給気口から供給した圧力エアを給気通路を通じて エアモータに送り込み、エアモータを回転させることによってその回転軸の下端 偏心軸を介し研磨パッドを旋回動させることにより研磨を行うように構成してい る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、いずれのエア工具においても、圧力エアを給気通路を通じて直 接、エアモータに供給するように構成しているため、給気通路に供給するエアの 圧力が高すぎると、インパクトレンチにおいてはクラッチ機構を介してアンビル に伝達する打撃力が強くなりすぎてクラッチ機構の早期損耗や過剰なねじの締め 付け力によるねじの折損等が発生し、エアサンダにおいてはパッドが許容回転速 度を越えた高速回転を行うために、安全性を確保することができないという問題 点があった。
【0004】 また、上記インパクトレンチと同様に広く使用されているオイルパルスレンチ においても、上述したように給気通路に供給するエアの圧力が高すぎると、パル スの発生時にオイル圧力が過度に上昇してシール部分からのオイル漏れやパルス 部ブレードの早期磨耗が生じると共にねじの締め付けトルクを安定させることが できなくなるという問題点があった。
【0005】 本考案はこのような問題点に鑑みてなされたもので、給気口に供給されるエア の圧力が高い時に、その圧力を自動的に制御して安定した給気圧力でもってエア を給気通路を通じて供給し、エア工具における各部の早期損耗や過度の駆動力の 発生等を防止することを目的としたエア工具における給気量制御装置を提供する にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、本体に設けている給気口から圧力エアを 供給し、この圧力エアを本体内に設けている給気通路を通じてエアモータ等の駆 動機構に供給することにより駆動機構を作動させるように構成したエア工具にお いて、請求項1に係る考案は、上記給気通路の入口に、外部操作によって作動棒 を押し込むことにより第1スプリング力に抗して上記入口を開口させる開閉弁を 設けると共にこの開閉弁と上記給気口との間にこれらの給気口と開閉弁側とに連 通する通気孔を有するシリンダ室を配設し、このシリンダ室内に上記通気孔の開 度を調整する調圧弁を摺動自在に設けてこの調圧弁を第2スプリング力によって 上記通気孔を全開する方向に付勢していると共に調圧弁から下流のシリンダ室内 に供給される上記給気口からの空気圧が上昇した時に調圧弁を第2スプリング力 に抗して上記通気孔の開度が小さくなる方向に移動させるように構成している。
【0007】 また、請求項2に係る考案は本体に設けている給気口から圧力エアを供給し、 この圧力エアを本体内に設けている給気通路を通じてエアモータ等の駆動機構に 供給することにより、駆動機構を作動させるように構成したエア工具において、 上記給気口内に外部操作によって作動棒を押し込むことにより第1スプリング力 に抗して給気口を開口させる開閉弁を設けると共にこの開閉弁と上記給気通路と の間に開閉弁側と給気通路とに連通する通気孔を有するシリンダ室を配設し、こ のシリンダ室内に上記通気孔の開度を調整する調圧弁を摺動自在に設けてこの調 圧弁を第2スプリング力により上記通気孔を全開する方向に付勢していると共に 調圧弁内の空気圧が上昇した時に調圧弁を第2スプリング力に抗して上記通気孔 の開度が小さくなる方向に移動させるように構成している。
【0008】 さらに、請求項3に係る考案は、本体に設けている給気口から圧力エアを供給 し、この圧力エアを本体内に設けている給気通路を通じてエアモータ等の駆動機 構に供給することにより、駆動機構を作動させるように構成したエア工具におい て、上記給気口と給気通路との間に圧力エア流入側端部にこれらの給気口と給気 通路を連通させる通気孔を有するシリンダ室を設け、このシリンダ室内に摺動自 在に設けたピストンのロッド端に上記通気孔の開口部を開閉する調圧弁を設け、 さらに、上記ピストンのロッド端と反対側に対向して外部操作によりシリンダ室 の中心軸方向に作動する作動棒を配設してこれらの作動棒と上記ピストンの対向 する面間に第1スプリングを介在させていると共に上記調圧弁を第2スプリング によって通気孔を常時閉止する方向に付勢していることを特徴としている。
【0009】
【作用】
請求項1又は請求2に記載の考案において、給気口を圧力エア供給源にホース を介して接続したのち、供給源から給気口に圧力エアを供給すると共に作動棒を 第1スプリングの力に抗して押し込んで開閉弁を開くことにより給気口と給気通 路とを連通させると、給気口から供給された圧力エアは通気孔からシリンダ室内 を通じて給気通路に流出してこの給気通路を通じてエアモータ等の駆動機構に供 給され、駆動機構を作動させる。この際、シリンダ室内の圧力エアの静圧が調圧 弁に作用し、この調圧弁に作用する静圧による押し力と第2スプリング力による 調圧弁の押し戻し方向の力との釣り合いによって給気通路側に通じる通気孔の開 度が大小に変化する。
【0010】 従って、給気口に供給される圧力エアの給気圧が低い場合には、通気孔の開度 が全開状態に維持されて圧力エアの供給量を制限することなく、給気通路側に供 給される一方、給気口に供給される圧力エアの給気圧が高い場合には、調圧弁が 第2スプリングの力に抗してこの第2スプリングを圧縮させながら通気孔の開度 を小さくし、給気通路側への圧力エア供給量を制限して圧力エアを減圧させなが ら給気通路側に供給する。
【0011】 また、請求項3に記載の考案においては、供給源から給気口に圧力エアを供給 すると共に作動棒を第1スプリングの力に抗して押し込むと、この第1スプリン グを介してシリンダ室内のピストンが作動棒と同じ方向に移動し、このピストン のロッド端に一体に設けている調圧弁が第2スプリングの力に抗して通気孔から 離れてこの通気孔を開放させる。従って、給気口から供給された圧力エアは通気 孔からシリンダ室内を通じて給気通路に流出してこの給気通路を通じてエアモー タ等の駆動機構に供給され、駆動機構を作動させる。この際、シリンダ室内の圧 力エアの静圧が調圧弁に作用し、この調圧弁に作用する静圧による押し力と上記 第2スプリングによる力との和が第1スプリングによる調圧弁の押し戻し方向の 力と釣り合った位置に調圧弁が保持される。
【0012】 従って、給気口に供給される圧力エアの給気圧が低い場合には、通気孔の開度 が全開状態に維持されて多量の圧力エアが給気通路側に供給される一方、給気口 に供給される圧力エアの給気圧が高い場合には、調圧弁が第1スプリングの力に 抗してこの第1スプリングを圧縮させながら通気孔の開度を小さくする方向に移 動し、給気通路側への圧力エア供給量を制限して圧力エアを減圧しながら給気通 路側に供給する。
【0013】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1はインパ クトレンチにおける給気量制御装置、図2はその要部を示すもので、レンチ本体 1の後端把手部1aの下端部後面には給気口2が設けられていると共に把手部1a内 にはエアモータ(図示せず)側に通じる給気通路3が設けられてあり、さらに、 この給気通路3と上記給気口2との間にはシリンダ室4が配設されている。給気 通路3は上記把手部1a内では垂直通路部3aに形成されていてこの垂直通路部3aか ら本体1側に水平に形成され、この水平通路部を通じて圧力エアを切替バルブ等 を介してエアモータ側に供給するように構成している。また、給気通路3の垂直 通路部3aにおける下端を圧力エア入口5に形成し、この圧力エア入口5は弁室6 を通じて上記シリンダ室4に連通させている。
【0014】 上記弁室6の上端部には圧力エア入口5を開閉するボールバルブからなる開閉 弁7が設けられてあり、この開閉弁7は弁室6の下部に固定したスプリング受け 8に下端を受け止められている第1スプリング9によって圧力エア入口5の開口 端周縁に形成している弁座6aに圧接して常態においては圧力エア入口5を閉止し ている。また、上記給気通路3の垂直通路部3a内にはレンチ本体1の把手部1aの 上端から作動棒10の下端部が挿入されてあり、この作動棒10の下端面を上記開閉 弁7の上面に押し付けていると共に上端はシール材を通じて上方に突出して把手 部1aに回動自在に支持されているレバー11の先端下面に当接してあり、このレバ ー11を操作することにより作動棒10を押し下げて開閉弁7を上記第1スプリング 9に抗して開放させるように構成している。
【0015】 上記シリンダ室4の周壁の上部には一定の開口幅を有する横長円弧状の通気孔 12が設けられてあり、この通気孔12を上記給気口2に直接、連通させていると共 にシリンダ室4内を通じて上記弁室6に連通させている。さらに、シリンダ室4 にピストン体からなる調圧弁13を上下摺動自在に内装していると共にシリンダ室 4の下端にスプリング室14を一体に設けてこのスプリング室14内に第2スプリン グ15を配設し、この第2スプリング15によって上記調圧弁13の下面を押圧させて いる。また、調圧弁13はその上面外周縁に、シリンダ室4の内周面に摺接した短 筒部13a を一体に設けてあり、この短筒部13a に上記通気孔12と上下方向の開口 幅が同一の横長円弧状の開口部13b を設けている。そして、短筒部13a は常態に おいては第2スプリング15の押圧力によってその上端面を上記スプリング受け8 の下面に当接、受止させてあり、この状態においては短筒部13a に設けている開 口部13b が上記通気孔12に全面的に連通するように構成している。
【0016】 このように構成した給気量制御装置の作用を述べると、まず、このインパクト レンチによってねじの締め付けやゆるめを行う際に、給気口2を圧縮空気供給源 (図示せず)にホースを通じて接続する。この状態にして作業者がレンチ本体1 を把持してレバー11を押さえると、このレバー11の回動によって作動棒10が降下 し、給気通路3の圧力エア入口5を閉じていた開閉弁7を第1スプリング9の力 に抗して押し下げて、図3に示すように圧力エア入口5を開口させる。
【0017】 そうすると、給気口2に供給される圧力エアは、通気孔12からこの通気孔12に 連通している開口部13b を通じて調圧弁13上方部の上記短筒部13a 内に流入し、 この短筒体13a 内から弁室6を通じて上記開口した圧力エア入口5から給気通路 3に流通し、エアモータを作動させてねじの締め付けやゆるめ作業が行われる。
【0018】 この時、給気口2から供給される圧力エアの給気圧が比較的低い場合には短筒 部13a 内を流通する圧力エアによる静圧が小さくて調圧弁13の上面に作用するこ の静圧による押し力よりも調圧弁13の下面に作用している第2スプリング15の力 が大きいから調圧弁13は下方に移動することがなく、従って、この調圧弁13の短 筒部13a に設けている開口部13b が通気孔12に合致した状態を維持して通気孔12 が全面的に開口部13b に連通し、給気口2に給気される圧力エアの供給量を制限 することなく、短筒部13a 内に流入させて給気通路3側に供給する。
【0019】 また、給気口2に供給される圧力エアが多量でその給気圧が高くなると、調圧 弁13の上面に作用する圧力エアによる静圧も上昇し、上記第2スプリング15の力 に抗して調圧弁13を図4に示すように押し下げる。そうすると、この調圧弁13に 一体に設けている短筒部13a がシリンダ室4の内面に摺接しながら下方に移動し てこの短筒部13a に設けている開口部13b がシリンダ室4に設けている上記通気 孔12に対して下方にずれてこの通気孔12と開口部13b との連通面積、即ち、通気 孔12の開度を縮小させる。
【0020】 この通気孔12の開度は調圧弁13の上面に作用する上記静圧が大きいほど小さく なり、従って、給気口2から給気通路3側に供給される圧力エアの供給量が制御 されて過度の流通することはなく、インパクトレンチのエアモータ等の駆動機構 を無理なく作動させてねじの締め付けトルクを安定させることができるものであ る。
【0021】 上記インパクトレンチにおける給気量制御装置は、開閉弁7の上流側に調圧弁 13を設けているが、開閉弁7の下流側に調圧弁13を設けてもよい。図5〜図8は 開閉弁7の下流側に調圧弁13を設けたインパクトレンチにおける給気量制御装置 の実施例を示すもので、レンチ本体1の後端把手部1aの下端面に給気口2を設け ていると共に把手部1a内にはエアモータ(図示せず)側に通じる給気通路3が設 けられてあり、さらに、この給気通路3と上記給気口2との間にシリンダ室4を 配設している。具体的には給気口2の上方にこの給気口2との連通を遮断した底 部を有するシリンダ室4を配設し、このシリンダ室4の一側方に上記給気通路3 を設けてこの給気通路3の下端をシリンダ室4の下部に設けている通気孔12に連 通させていると共にこの通気孔12はシリンダ室4の他側面側に対しても開口して いてその他側面側の通気孔12に給気口2の上端に設けている圧力エア入口5Aを把 手部1aの他側部内に設けている中間通路16を通じて連通させている。
【0022】 上記給気口2の上端内部は弁室6に形成されてあり、この弁室6内には上記圧 力エア入口5Aを開閉するボールバルブからなる開閉弁7が設けられている。この 開閉弁7は弁室6の下端部に形成した円環状のスプリング受け面8Aに下端を受け 止められている第1スプリング9によって圧力エア入口5Aの開口端に形成してい る弁座6aに圧接して常態においては圧力エア入口5Aを閉止している。
【0023】 また、上記シリンダ室4の中心部には作動棒10が挿入されてあり、この作動棒 10の下端部をシリンダ室4の底部中央を気密的に貫通してその下端面を上記開閉 弁7の上面に押し付けていると共に上端部はシリンダ室4の上方から突出して把 手部1aに回動自在に支持されているレバー11の先端下面に当接してあり、このレ バー11を操作することにより作動棒10を押し下げて開閉弁7を上記第1スプリン グ9に抗して開放させるように構成している。
【0024】 さらに、シリンダ室4には調圧弁13が上下摺動自在に内装していると共にシリ ンダ室4の上部内に第2スプリング15を配設し、この第2スプリング15によって 上記調圧弁13の上面を押圧させている。なお、調圧弁13はその中心部に中央孔13 c を設けてあり、この中央孔13c に上記作動棒10を上下動可能に貫通させている 。また、調圧弁13は上部のピストン部13A と下部の弁部13B とからなり、ピスト ン部13A と弁部13B とが上下方向に上記通気孔12の上下開口幅と同一間隔を存し た状態で連結片13C を介して一体に連結している。そして、常態においては、第 2スプリング15の力によってシリンダ室4の内底面に弁部13B の下面が受止され た状態で収納され、上記通気孔12を全面的に開口させている。
【0025】 このように構成した給気量制御装置の作用を述べると、まず、このインパクト レンチによってねじの締め付けやゆるめを行う際に、給気口2を圧縮空気供給源 (図示せず)にホースを通じて接続する。この状態にして作業者がレンチ本体1 を把持してレバー11を押さえると、このレバー11の回動によって作動棒10が降下 し、給気口2の上端の圧力エア入口5Aを閉じていた開閉弁7を第1スプリング9 の力に抗して押し下げて、図7に示すように圧力エア入口5Aを開口させる。
【0026】 そうすると、給気口2に供給される圧力エアは、圧力エア入口5Aから中間通路 16を通じてシリンダ室4に設けている通気孔12を流通し、給気通路3へと流れて エアモータを作動させる。この時、圧力エア入口5Aからシリンダ室4内に供給さ れる圧力エアによる静圧が調圧弁13のピストン部13A の下面に作用するが、この 圧力エアの給気圧が比較的低い場合にはピストン部13A の下面に作用する静圧も 小さくてこの静圧よりも調圧弁13の上面に作用している第2スプリング15の力が 大きいから調圧弁13は上方に移動することがなく、従って、通気孔12が全面的に 給気通路3に連通した状態を維持し、給気口2に給気される圧力エアの供給量を 制限することなく、給気通路3側に供給する。
【0027】 また、給気口2に供給される圧力エアが多量でその給気圧が高くなると、調圧 弁13のピストン部13A の下面に作用する圧力エアによる静圧も上昇し、上記第2 スプリング15の力に抗して調圧弁13を図8に示すように押し上げる。そうすると 、この調圧弁13の下部の弁部13B もピストン部13A と一体的に通気孔12の下端側 から上方に移動してその外周面によりこの通気孔12の開口面積、即ち、開度を縮 小させる。
【0028】 この通気孔12の開度は調圧弁13のピストン部13A の下面に作用する上記静圧が 大きいほど小さくなり、従って、給気口2から給気通路3側に供給される圧力エ アの供給量が制御されて過度に流通することはなく、インパクトレンチのエアモ ータ等の駆動機構を無理なく作動させてねじの締め付けトルクを安定させること ができるものである。
【0029】 図9〜図12は本考案の別な給気量制御装置の実施形態を示すもので、ダブルア クション型のエアサンダに採用している。なお、ダブルアクション型のエアサン ダは公知のように、圧力エアによって本体1A内のエアモータ(図示せず)を回転 させ、その回転力を偏心軸を介して研磨パッド20を旋回動させることにより研磨 を行うように構成している。このエアサンダにおいて、後方に向かって突設して いる把手部1aの後端面には給気口2が設けられていると共に把手部1a内にはエア モータ(図示せず)側に通じる給気通路3が設けられてあり、さらに、この給気 通路3と上記給気口2との間にはシリンダ室4が配設されている。
【0030】 シリンダ室4は上下方向に向けて本体1A内に固定されてあり、その上端は全面 的に開口していると共に底部の中央部には開口下端の周縁部を弁座6aに形成して いる通気孔12を設けている。さらに、シリンダ室4の下方部には通気孔12と連通 したスプリング室14が設けられあり、このスプリング室14の一側面を上記給気口 2に通路17を通じて連通させている。また、上記シリンダ室4内にピストン23が 上下方向に摺動自在に設けられ、このピストン23の下面中央部に突設したロッド 23a の下端を上記通気孔12に挿通してその下端に上記スプリング室14の上端部内 で上下動する截頭円錐形状の調圧弁13’を一体に設けてあり、この調圧弁13’の 下面をスプリング室14内に配設したスプリング15によって常時押圧して常態にお いては調圧弁13’を弁座6aに圧着させて通気孔12を閉止している。また、ピスト ン23の下面側のシリンダ室4内はこのシリンダ室4の下部に設けている通孔19を 通じて上記給気通路3に連通させている。
【0031】 さらに、シリンダ室4の開口上端の上方部には大径シリンダ部41が形成されて いてこの大径シリンダ部41に作動棒10の下端に一体に設けている押圧板部10a が 上下摺動自在に内装されてあり、この押圧板部10a と上記シリンダ室4内のピス トン23との対向面にスプリング9を圧縮状態で介在させている。なお、このスプ リング9を第1スプリングとし、上記調圧弁13’を押圧しているスプリング15を 第2スプリングとする。
【0032】 また、上記作動棒10の上端はシール材を通じて上方に突出して把手部1aに上下 回動自在に支持されているレバー11A の下面に当接させてあり、このレバー11A を操作することにより作動棒10を押し下げて上記第1スプリング9を圧縮させ、 その圧縮力でピストン23を押し下げて調圧弁13’を第2スプリング15の力に抗し て下方に移動させて通気孔12を開放させるように構成している。
【0033】 このように構成した給気量制御装置の作用を述べると、作業者が本体1Aを把持 してレバー11A を押さえれば、このレバー11A の回動によって作動棒10が降下し 、第1スプリング9が圧縮されてその圧縮弾性力によりピストン23が第2スプリ ング15の力に抗して押し下げられてこのピストン23と一体の調圧弁13’が下方に 移動し、通気孔12を図11に示すように開放させる。そうすると、給気口2に供給 された圧力エアは、スプリング室14内から通気孔12を通じて調圧弁13’の上方の シリンダ室4内に流入し、このシリンダ室4から給気通路3内を流通してエアモ ータを作動させ、研磨パッド20を旋回動させて研磨作業が行われる。
【0034】 この時、給気口2から供給される圧力エアの給気圧が比較的低い場合にはピス トン23の下面に作用している圧力エアの圧力が小さくてピストン23と一体の調圧 弁13’が上方に移動することがなく、調圧弁13’と弁座6aとの間隔が大きく離間 した状態を保持して通気孔12が最大の開口度でもって圧力エアの供給量を制限す ることなく、給気通路3側に供給する。
【0035】 また、給気口2に供給される圧力エアが多量でその給気圧が高くなると、シリ ンダ室4内の空気圧が増大し、ピストン23の下面に作用するこの空気圧によって ピストン23が第1スプリング9の力に抗して上方に移動して調圧弁13’も一体に 上動し、図12に示すように通気孔12の開口面積が縮小する。この通気孔12の開度 は調圧弁13' と一体のピストン23の下面に作用する上記空気圧が大ききほど小さ くなり、従って、給気口2から給気通路3側に供給される圧力エアの供給量が制 御されて過度の流通することはなく、研磨パッド20が許容回転速度でもって回転 を行い、安全性を確保することができるものである。
【0036】
【考案の効果】
以上のように本考案の請求項1及び請求項2に記載のエア工具における給気量 制御装置によれば、本体に設けている給気口から圧力エアを供給し、この圧力エ アを本体内に設けている給気通路を通じてエアモータ等の駆動機構に供給するこ とにより、駆動機構を作動させるように構成したエア工具において、給気口と給 気通路との間にシリンダ室を設け、このシリンダ室内に給気通路に連通する通気 孔の開度を調整する調圧弁を摺動自在に設けてこの調圧弁をスプリング力によっ て上記通気孔を全開する方向に付勢していると共に上記給気口からの空気圧が上 昇した時に調圧弁を上記スプリング力に抗して上記通気孔の開度が小さくなる方 向に移動させるように構成しているので、給気通路側に流通する圧力エアの供給 量を自動的に制御して過度の供給を確実に防止することができ、従って、エアモ ータ等の駆動機構を常に安定的に作動させることができると共にエア工具におけ る各部の早期損耗をなくして長期の使用に供することができるものである。
【0037】 同様に、請求項3に係る考案においても、本体に設けている給気口から圧力エ アを供給し、この圧力エアを本体内に設けている給気通路を通じてエアモータ等 の駆動機構に供給することにより、駆動機構を作動させるように構成したエア工 具において、上記給気口と給気通路との間に圧力エア流入側端部にこれらの給気 口と給気通路を連通させる通気孔を有するシリンダ室を設け、このシリンダ室内 に摺動自在に設けたピストンのロッド端に上記通気孔の開口部を開閉する調圧弁 を設け、さらに、上記ピストンのロッド端と反対側に対向して外部操作によりシ リンダ室の中心軸方向に作動する作動棒を配設してこれらの作動棒と上記ピスト ンの対向する面間に第1スプリングを介在させていると共に上記調圧弁を第2ス プリングによって通気孔を常時閉止する方向に付勢しているので、給気口から供 給される圧力エアの圧力に応じて給気通路側に流通する圧力エアの供給量を自動 的に制御することができ、エアモータ等の駆動機構を常に安定的に作動させるこ とができるものである。
【0038】 なお、上記請求項1、2及び3に述べたそれぞれの給気量制御装置は、エアイ ンパクトレンチやエアオイルパルスレンチ、エアハンマ、エアソー、エアサンダ などの圧力エアによって作動するエア工具のいずれにも適用できるのは勿論であ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】給気量制御装置を備えたインパクトレンチの一
部を断面した側面図、
【図2】その給気量制御装置部分の縦断側面図、
【図3】供給エアの圧力が低い場合の縦断側面図、
【図4】供給エアの圧力が高い場合の縦断側面図、
【図5】本考案の別な実施例を示す一部を断面した側面
図、
【図6】その給気量制御装置部分の縦断側面図、
【図7】供給エアの圧力が低い場合の縦断側面図、
【図8】供給エアの圧力が高い場合の縦断側面図、
【図9】本考案のさらに別な実施例を示す一部を断面し
た側面図、
【図10】その給気量制御装置部分の縦断側面図、
【図11】供給エアの圧力が低い場合の縦断側面図、
【図12】供給エアの圧力が高い場合の縦断側面図。
【符号の説明】
1、1A 本体 2 給気口 3 給気通路 4 シリンダ室 6 弁室 7 開閉弁 9 第1スプリング 10 作動棒 12 通気孔 13、13' 調圧弁 15 第2スプリング

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に設けている給気口から圧力エアを
    供給し、この圧力エアを本体内に設けている給気通路を
    通じてエアモータ等の駆動機構に供給することにより、
    駆動機構を作動させるように構成したエア工具におい
    て、上記給気通路の入口に、外部操作によって作動棒を
    押し込むことにより第1スプリング力に抗して上記入口
    を開口させる開閉弁を設けると共にこの開閉弁と上記給
    気口との間にこれらの給気口と開閉弁側とに連通する通
    気孔を有するシリンダ室を配設し、このシリンダ室内に
    上記通気孔の開度を調整する調圧弁を摺動自在に設けて
    この調圧弁を第2スプリング力によって上記通気孔を全
    開する方向に付勢していると共に調圧弁から下流のシリ
    ンダ室内に供給される上記給気口からの空気圧が上昇し
    た時に調圧弁を第2スプリング力に抗して上記通気孔の
    開度が小さくなる方向に移動させるように構成したこと
    を特徴とするエア工具における給気量制御装置。
  2. 【請求項2】 本体に設けている給気口から圧力エアを
    供給し、この圧力エアを本体内に設けている給気通路を
    通じてエアモータ等の駆動機構に供給することにより、
    駆動機構を作動させるように構成したエア工具におい
    て、上記給気口内に外部操作によって作動棒を押し込む
    ことにより第1スプリング力に抗して給気口を開口させ
    る開閉弁を設けると共にこの開閉弁と上記給気通路との
    間に開閉弁側と給気通路とに連通する通気孔を有するシ
    リンダ室を配設し、このシリンダ室内に上記通気孔の開
    度を調整する調圧弁を摺動自在に設けてこの調圧弁を第
    2スプリング力により上記通気孔を全開する方向に付勢
    していると共に調圧弁内の空気圧が上昇した時に調圧弁
    を第2スプリング力に抗して上記通気孔の開度が小さく
    なる方向に移動させるように構成していることを特徴と
    するエア工具における給気量制御装置。
  3. 【請求項3】 本体に設けている給気口から圧力エアを
    供給し、この圧力エアを本体内に設けている給気通路を
    通じてエアモータ等の駆動機構に供給することにより、
    駆動機構を作動させるように構成したエア工具におい
    て、上記給気口と給気通路との間に圧力エア流入側端部
    にこれらの給気口と給気通路を連通させる通気孔を有す
    るシリンダ室を設け、このシリンダ室内に摺動自在に設
    けたピストンのロッド端に上記通気孔の開口部を開閉す
    る調圧弁を設け、さらに、上記ピストンのロッド端と反
    対側に対向して外部操作によりシリンダ室の中心軸方向
    に作動する作動棒を配設してこれらの作動棒と上記ピス
    トンの対向する面間に第1スプリングを介在させている
    と共に上記調圧弁を第2スプリングによって通気孔を常
    時閉止する方向に付勢していることを特徴とするエア工
    具における給気量制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106864478A (zh) * 2015-12-11 2017-06-20 天津辉煌路阳科技有限公司 液压转辙机油箱用通气阀

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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