JP3068668U - 版下原稿の面付け台紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、軽印刷分野における頁物印刷を行う
際の、版下原稿の面付け作業を効率よくする面付け台紙
に関する。 【解決手段】面付け台紙に透明な樹脂板１を使用し、そ
の樹脂板に再接着性を有する接着剤２を印刷するととも
に、版下原稿４を貼り込む際の見当精度を確保するため
の罫線３を印刷してあることを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、軽オフセット印刷機や孔版印刷機あるいはコピー機で事務用印刷物 として頁物印刷をする、いわゆる軽印刷分野における版下原稿の面付け作業を効 率よくする版下原稿の面付け台紙に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年ワードプロセッサやパーソナルコンピュータで文書を作成し、簡易本いわ ゆる頁物として情報を頒布する機会が増えている。その際の版下原稿は低価格の プリンタで主にA４版として１頁分が作成されそのまま版下原稿として利用され ている。そしてその版下原稿を印刷する際に必要なのが、製本したときに版下原 稿が所定の頁の順序になるように頁組を施す作業いわゆる面付けが済んだ版下原 稿である。従来は罫線を印刷した紙の台紙にセロハンテープや糊を用いて版下原 稿の面付けをしていた。また進んだ方法では１頁ごとに撮影したものをコンピュ ータで所定の面付け位置に配置指定する事で面付けをしている。

【０００３】 前者の場合、頁数が少ない場合は気にならない効率も頁数が増えると版下原稿 の面付け作業の効率が経費などの問題となって浮上してくる。また後者の場合で は撮影装置やコンピュータ等の設備投資で数千万円を要しとても事務用に見合う ものではない。これらの中間に位置する方法として面付けソフトを有するコンピ ュータの利用が現れてきているが汎用性に乏しく今後の標準となるにはまだまだ 時間を必要とする。

【０００４】 版下原稿を面付けする方法はいま述べた方法だけでなく、それらの組合せも考 えられるが、事務用印刷物に求められるのは、面付けにコンピュータを使用する までもない精度が確保されることと、事務用印刷物に見合った効率と経費である 。この点に関して従来の方法では一長一短があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、従来の版下原稿の面付け作業における貼り込み作 業の効率の悪さである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

面付け作業効率を上げるために従来のセロハンテープや糊に代わる再接着性を 有する接着剤をあらかじめ台紙に印刷し、その台紙には樹脂板を用い版下原稿の 収縮に影響されない特性を備えると伴に、その樹脂板には透明な樹脂を用いるこ とで面付け作業の見当精度に影響する罫線の視認性を向上させたことを特徴とす る。

【０００７】

【考案の実施の形態】

従来のセロハンテープ等で版下原稿を貼り込む場合と同様にライトテーブル上 で面付け作業する方法でありながら、本考案の台紙を使用することで面付け作業 の効率を飛躍的に高めることができた。

【０００８】

【実施例】

図１は、本考案の１実施例の斜視図である。１〜４は、図２と同様である。図 ２は本考案を層毎に分解した斜視図である。１は樹脂板、２は接着剤の印刷面、 ３は見当精度を確保するための罫線、また４は版下原稿である。３は樹脂板１の 上側でもかまわない。面付け作業としては、ライトテーブル上に本考案の面付け 台紙を置き、ライトテーブルの光源で照らされる見当用の罫線を頼りに版下原稿 を貼り込む。このように本考案にて面付けされた版下原稿は、軽オフセット印刷 機をはじめとする印刷機用に面付けされた版下として利用される。

【０００９】

【考案の効果】

例えばＡ４版の版下原稿１枚あたり４箇所のセロハンテープで貼り込むことに よりＡ３版の面付けされた版下を作成するのに、従来では８箇所のセロハンテー プ止めが必要だったのが、本考案を利用すると、版下原稿を置き手のひらでなぞ るだけで面付け済み版下を作成できる。本考案を使用したときの作業時間は上記 の従来の場合に比べると約３分の１に短縮できる。また樹脂板を台紙に使用する ことは版下原稿をたわみ無く貼り込める特徴を有する。そして再接着性の接着剤 を使用することは台紙として繰り返し使えるため経費削減の要請に応えることが できる。さらに従来のようにセロハンテープ等で版下原稿を貼り込んだ場合は版 下原稿をはがす労力を要したが、本考案では面付け済みの版下原稿を簡単に回収 できるため、原本保管が可能となるなどの利点が挙げられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の使用により面付けが済んだ状態の図で
ある。

【図２】本考案を構成する要素を層毎に分解することで
理解しやすくした説明図である。

【符号の説明】

１ 樹脂板 ２ 接着剤印刷の一例 ３ 見当用罫線の一例 ４ 版下原稿

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 版下原稿を貼り込む台紙として透明な樹
   脂板を使用し、その樹脂板の版下原稿を貼り込む面に再
   接着性を有する接着剤を印刷するとともに、その接着剤
   の印刷面あるいはその反対の面に、版下原稿を貼り込む
   際の見当精度を確保するための罫線を印刷してあること
   を特徴とする版下原稿の面付け台紙。