JP3068659B2 - 冷陰極蛍光放電管 - Google Patents
冷陰極蛍光放電管Info
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Description
のバックライト等に使用される冷陰極蛍光放電管に関す
る。
スプレイ装置のバックライト等、照明用光源として有用
されており、種々の構成のものが知られている。
には、その放電電極が放電方向に開口する複数個の孔を
有する基体金属で形成され、上記複数の孔のうち少なく
とも1つが他の孔よりもアークスポットができやすいよ
うに構成されており、放電状態が安定で良好になり、ま
た発光効率も良好にできるものが開示され、また封入ガ
ス等を含めたその具体例として外径8mmのガラスバルブ
内に5mgの水銀と20torr(2.7kPass)のアルゴン
を封入したものが開示されている。
電電極となるリードを挟んで互いに向い合わせたニッケ
ル板状電極に絶縁層と保護層を設け、始動電圧と放電維
持電圧を低下させることができるものが開示され、また
封入ガス等を含めたその具体例として管径が8mmのガラ
スバルブ内にネオン/アルゴン0.1%の希ガスが10
〜50torrと数mgの水銀が封入されたものが開示されて
いる。
陰極蛍光放電管は種々のものが周知である。
一層の薄型化,軽量化,低消費電力化が求められてお
り、かかる要望に対応するために上記冷陰極蛍光放電管
についてもその低消費電力化,高効率化が強く要望され
ている。
力化等を図るための設計要素としては、管径,電極およ
び蛍光体の組成や構造あるいは封入ガスの種類および圧
力という因子が考えられる。
を、夫々上記の各因子に対応させてみてみると、いずれ
の従来例もその放電電極に特徴を有するものであり、そ
の他の因子については特に検討されておらず、冷陰極蛍
光放電管の低消費電力化等に関しては依然として検討,
改善の余地がある。
例として開示されている冷陰極蛍光放電管についてみて
みても、その管径は8mm程度、また、封入ガスおよびそ
の封入圧力はアルゴン単体やネオン/アルゴン0.1%
の希ガスを10〜50torrの範囲で使用することが開示
されているだけである。
の封入圧力という要因に基づいた低消費電力化,高効率
化に関しては、従来周知の結果以上のものを期待するこ
とはできなかった。
もので、管径あるいは封入ガスおよびその封入圧力とい
う要因に基づいて低消費電力化,発光の高効率化を実現
した冷陰極蛍光放電管を提供することを目的とする。
放電管は、両端に、有底筒状のスリーブで覆われたフィ
ラメント電極ではない放電用電極が封着されると共に内
面に蛍光体が塗布された管内径が1.5〜3.5mmの外
囲器内に、60〜99.9%のネオンと残部アルゴンか
らなる混合ガスを封入圧力6〜18kPassにて封入する
ことにより構成されている。
外囲器内径が1.5〜3.5mmに構成されることから従
来周知の冷陰極蛍光放電管に比してその消費電力を低く
できるとともに、封入ガスを60〜99.9%のネオン
と残部アルゴンからなる混合ガスとし、かつその封入圧
力を6〜18kPassの範囲としたことからその発光効率
についても向上させることができる。
施例を示す部分断面を含む正面図である。
冷陰極蛍光放電管は、内面に蛍光体2が塗布された外囲
器1の両端に、有底筒状のスリーブで覆われたフィラメ
ント電極ではない放電用電極3,4が封着されている。
えば水銀の上記外囲器1内への封入を行なう水銀放出構
体6を溶接して取りつけた陰極を示し、他方の電極4
は、金属キャップ5に例えばタングステンを焼結してな
る焼結体7を溶接して取りつけた陽極を示している。
アのS.A.E.S.社より商品名GEMEDISとし
て市販されている素子等が採用できる。
の管内径が1.5〜3.5mmになされており、またその
内部には60〜99.9%のネオンと残部アルゴンから
なる混合ガスが封入圧力6〜18kPassにて封入されて
いる。
光放電管の管径等の設計理由および特性等の検討結果に
ついて詳述する。
で点灯されるため、本発明が対象としている電極損失の
大きい冷陰極蛍光放電管では陽光柱部に十分な電力を供
給しにくく、よって管壁温度が上がりにくく、その発光
効率を最高効率まで上昇させることが難しくなる。
善するべく、放電管の管径を小さくすることで管壁負荷
を上げるようにする対策を考え、この点について本願発
明者らは管内径と発光効率との関係について検討した。
ssの封入圧力で封入した1.2Wの冷陰極蛍光放電管に
おける管内径を種々変化させた場合の光束を測定した。
その結果を図2に示すが、かかる図2よりも明らかなよ
うに2〜2.5mmの範囲をピークに1.5〜3.5mmま
での管内径の小型化は、発光効率の面で極めて有効であ
ることが確認できた。
は新たに寿命特性の点で不都合が発生することも知られ
ている。
パッタリングによる管端部の黒化現象が顕著になること
から寿命特性の確保が極めて困難となり、いたずらに管
内径を小さくすることはできなかった。
には封入ガスの封入圧力を上げれば良いことが従来より
知られており、本願発明者らは次に封入圧力と発光効率
の関係について検討してみた。
うに封入ガスとしては極めて一般的なアルゴン単体を用
いた全長150mmの冷陰極蛍光放電管の管内径および封
入圧力を種々異ならせた場合の光束を測定することによ
り行なった。その結果を図3に示すが、かかる図3より
も明らかなように、封入圧力は管径に関係なく低いほど
発光効率が高くなる傾向が確認できた。また、図示はし
ないが封入圧力を上げていくとその始動電圧も上昇する
ことが確認できた。
に封入ガスの封入圧力を上げると、アルゴンでは始動電
圧の上昇と発光効率の低下を招くことになり、先の管径
同様いたずらに上記封入圧力を上昇させることはでき
ず、従来実用化されている冷陰極蛍光放電管の管内径と
しては、上記のような諸点を考慮して5mm前後が最小で
あった。
発明者らは、ある程度の寿命特性の確保を行ないつつ管
内径のさらなる小型化,種々のガスおよびその封入圧力
について検討し、冷陰極蛍光放電管の高効率化の検討を
行なった。
討は、管内径2mm,全長150mmの外囲器内に、95%
のネオンと残部アルゴンからなる封入ガスを種々の封入
圧力で封入した冷陰極蛍光放電管と60%のネオンと残
部アルゴンからなる封入ガスを種々の封入圧力で封入し
た冷陰極蛍光放電管とアルゴン単体を種々の封入圧力で
封入した冷陰極蛍光放電管とを作成し、その光束を測定
してみた。
も明らかなように、アルゴン単体の場合、その封入圧力
が低くなる程発光効率が上昇する、換言すれば、先の図
3でも述べたようにその封入圧力が高くなる程発光効率
が低下するのに対し、ネオン95%残部アルゴンからな
る混合ガスの場合、逆にその封入圧力が高くなる程発光
効率は上昇していることが確認できた。
kPassを越えるとほとんど飽和状態となり、すなわち、
発光効率はアルゴン単体の場合より高い封入圧力10kP
ass以上において最高効率を示すとともに6kPass以上の
圧力においてはアルゴン単体の場合より良くなってい
る。
封入圧力としては6kPass以上の圧力の採用が実用的で
あり、高圧側の封入圧力としては発光効率以外の要素、
例えば封入ガスのコスト等を考慮して決定すれば良く、
実際には18kPass程度までの封入圧力が上述した発光
効率の上昇の効果を実用面で十分に享受できることにな
り適当である。なお、10〜13kPassの範囲の封入圧
力とすることが、発光効率,コスト等の点でもっとも好
ましい結果の得られることも確認できている。
ないが上記6〜18kPassの範囲の封入圧力の場合、特
に問題を生じないことが確認できている。
中に示したように、封入圧力が上昇しても発光効率が大
きく上昇することはなくなり、すなわちネオンの比率が
低くなるほど発光効率は下降、始動電圧は上昇し、また
ネオンの比率が上記60%以下になると、先にネオンの
比率が95%の場合に説明した封入圧力を高くすると発
光効率が上昇する本発明による冷陰極蛍光放電管の特徴
ある特性が見られなくなり、アルゴン単体の場合と同様
の封入圧力を高くすると発光効率が低下する特性となる
ことが確認できている。
ンに対するネオン比率の低比率側は60%以上となすこ
とが適当であり、さらに具体的に述べるなら90%以上
の比率となすことにより95%の場合の発光効率に対す
る下降は極めて少なくなり、好ましいことも確認できて
いる。
に例示した95%を越えると封入圧力と発光効率の関係
を示す図4の特性はほとんど変化がなくなり、さらにネ
オン比率が99.9%を越えると始動電圧が上昇するこ
とが確認できており、実用化に際しては、例えば封入ガ
スのコスト,始動電圧等の条件を考慮してネオン比率を
決定すれば良く、実際には99.9%以下のネオン比率
において上述した発光効率の上昇の効果を実用面で十分
に享受できることになり適当である。なお、上述した点
も考慮して90〜97%のネオン比率が、前述した管内
径の範囲においては発光効率,コスト等の点でもっとも
好ましい結果の得られるネオン比率範囲であることも確
認できている。
と、管内径は大きくなるほど消費電力が多くなり最高効
率を得られなくなると共に上述したネオン比率を60%
以下になした場合同様、図4で説明した本発明による冷
陰極蛍光放電管の特徴ある特性が見られなくなる傾向の
あることが確認できている。
3.5mmとなすことが適当であると共に、特に、図2よ
りも明らかなように2〜2.5mmの範囲への管内径の小
型化は、バックライト装置全体の小型化、発光効率の面
で極めて有効であり、実用化に際してはかかる範囲の採
用がもっとも好ましいことも確認できている。
おける外囲器の内径を細くしても、封入ガスとしてネオ
ンを主としたアルゴンとの混合ガスを用いた場合、その
封入圧力を適宜設定することにより、発光効率の良い、
寿命特性も確保できる冷陰極蛍光放電管を提供できるこ
とが確認できた。
に、有底筒状のスリーブで覆われたフィラメント電極で
はない放電用電極を封着した外囲器の内径を1.5〜
3.5mmになすと共に封入ガスとして60〜99.9%
のネオンと残部アルゴンの混合ガスを採用し、さらにそ
の封入圧力を6〜18kPassの範囲としたことから、小
型形状,低消費電力,高発光効率を実現できることにな
る効果を有している。
す部分断面を含む正面図
果を示す図
果を示す図
合の冷陰極蛍光放電管の光束を測定した結果を示す図
Claims (1)
- 【請求項1】 両端に、有底筒状のスリーブで覆われた
フィラメント電極ではない放電用電極が封着されると共
に内面に蛍光体が塗布された管内径が1.5〜3.5mm
の外囲器内に、60〜99.9%のネオンと残部アルゴ
ンからなる混合ガスを封入圧力6〜18kPassにて封入
してなる冷陰極蛍光放電管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3054540A JP3068659B2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 冷陰極蛍光放電管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3054540A JP3068659B2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 冷陰極蛍光放電管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08102288A JPH08102288A (ja) | 1996-04-16 |
JP3068659B2 true JP3068659B2 (ja) | 2000-07-24 |
Family
ID=12973508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3054540A Expired - Lifetime JP3068659B2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 冷陰極蛍光放電管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3068659B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH103879A (ja) * | 1996-06-12 | 1998-01-06 | Tdk Corp | セラミック陰極蛍光放電ランプ |
-
1991
- 1991-03-19 JP JP3054540A patent/JP3068659B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08102288A (ja) | 1996-04-16 |
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