JP3068370B2 - 携帯用音声認識出力補助装置 - Google Patents

携帯用音声認識出力補助装置

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JP3068370B2
JP3068370B2 JP5148980A JP14898093A JP3068370B2 JP 3068370 B2 JP3068370 B2 JP 3068370B2 JP 5148980 A JP5148980 A JP 5148980A JP 14898093 A JP14898093 A JP 14898093A JP 3068370 B2 JP3068370 B2 JP 3068370B2
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憲嗣 河野
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば声帯摘出者や身
体障害者等のごとき不明瞭な音声を発声する者が利用し
て好適な携帯用音声認識出力補助装置に係わり、特に手
軽に携行可能とし、また不明瞭な音声を適切に認識して
会話の補助に役立てうる携帯用音声認識出力補助装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の音声認識装置は、予め健常者の発
声する音声に対応する多数の標準音声パターンを記憶
し、その健常者の口から発声する音声パターンと予め記
憶される多数の標準音声パターンとを比較照合し、健常
者の発声する音声パターンと一致する標準音声パターン
があれば、当該標準音声パターンから健常者の発声する
音声を認識することが行われている。
【0003】一方、音声合成装置は、音声を出力する装
置であって、アナウンサが発声する音声を録音し、それ
を分析手法によって低ビットに圧縮,記録し、さらに出
力するときに再生する方式と、入力する仮名に対応して
単音を組み合わせ,アクセントとイントネーションとを
重畳する規則合成方式とがある。前者は音声応答装置の
出力として利用され、プッシュホンのPB入力と組合わ
せてオーダエントリ分野で利用されている。後者は、日
本語,英語の文章から直接音声に変換する技術が開発さ
れており、今後の技術の発展に期待するところが大き
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
音声認識装置は、健常者の口から発声する音声パターン
から音声認識を行っており、例えば手術等で声帯を抽出
した者,舌ガンにより舌をなくした者,不明瞭な音声を
発声する非健常者等から発する音声については全く認識
できない。その理由は、不明瞭な音声を発声するために
認識不可能となるだけでなく、口から発声する音声の空
気振動を検出しているので、声帯を抽出した者や舌ガン
で舌をなくした者の場合にはもともと口から音声を発声
しないので適用不能となる。
【0005】なお、今後の技術的進歩いかんによっては
不特定多数の音声認識が可能となったり、また音声認識
装置を用いた種々の装置が日常生活の中で使用されてく
るであろうが、何れにせよ、健常者に有効な装置の開発
であると考えられる。ゆえに、種々の障害をもつ非健常
者は、その音声が不明瞭であったり、音声の発生速度が
遅いために、折角新しい装置が開発されてもそれを充分
に使いこなすことは非常に難しいと思われる。
【0006】一方、前記音声合成装置の場合には、個人
の発声する多くの言葉や感情のこもった音声信号とはな
らず、会話するという観点からみれば未だ不十分なもの
である。
【0007】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、口から音声を発声できない者でも音声に相当する信
号を確実に入力可能な携帯用音声認識出力補助装置を提
供することを目的とする。
【0008】また、本発明の他の目的は、非健常者の発
声する不明瞭な音声を正しく認識し、音声を発声する者
の感情を含めた音声合成を実現する携帯用音声認識出力
補助装置を提供することにある。
【0009】さらに、本発明の他の目的は、非健常者の
身体の状況を考慮しつつ適切な音声信号を発生する携帯
用音声認識出力補助装置を提供することにある。さら
に、本発明の他の目的は、非健常者が手軽に装着でき、
また操作性に富んだ携帯用音声認識出力補助装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、振動発生体に巻付け固
定する吸音性の布地で形成された短冊状の装着体の裏面
側に当該振動発生体から発生する振動を検出して電気的
な振動周波数信号に変換する平坦状の音声入力手段を取
り付け、さらに前記装着体の表面側に前記振動周波数信
号に応じた音声信号を出力する平坦状の音声出力手段を
取り付けた音声入出力装置を有する携帯用音声認識出力
補助装置である。
【0011】次に、請求項2に対応する発明は、振動発
生体から発生する振動を検出して電気的な振動周波数信
号を出力する音声入力手段およびこの音声入力手段によ
って入力された振動周波数信号に応じた音声信号を出力
する音声出力手段とを有する音声入出力装置と、前記音
声入力手段から入力された振動周波数信号から声紋,音
の強弱および高低,発生音を認識する音声認識部と、予
め複数の標準音声パターンおよび当該パターンに対応す
る音声符号が記憶され、前記音声認識部によって認識さ
れた発生音に係わる音声符号と既に記憶されている前記
音声符号とを比較し、両音声符号が一致したとき、前記
音声符号に対応する標準音声パターンを読み出し、当該
標準音声パターン、前記声紋,音の強弱および高低等か
らなる音声情報を出力する音声符号判定部とを設けた携
帯用音声認識出力補助装置である。
【0012】次に、請求項3に対応する発明は、請求項
2に対応する発明の構成要件に、新たに前記音声符号判
定部から出力される前記標準音声パターンと前記声紋と
を合成し、さらに前記音の強弱および高低を付して合成
音を作成する音声合成部と、この音声合成部で作成され
た合成音を音声信号に変換して前記音声出力手段から出
力する音声変換出力部とを付加してなる携帯用音声認識
出力補助装置である。
【0013】さらに、請求項4に対応する発明は、請求
項2に対応する発明の構成要件に、新たに前記音声符号
判定部から出力される前記標準音声パターンと前記声紋
とを合成し、さらに前記音の強弱および高低を付して合
成音を作成する音声合成部と、この音声合成部によって
作成された合成音を記憶する音声記憶部と、この音声記
憶部に記憶される合成音を音声信号に変換して前記音声
出力手段から出力する音声変換出力部と、前記音声記憶
部に記憶される合成音を読み出して前記音声出力手段か
ら繰り返し出力させる音声繰返しスイッチと、前記音声
変換出力部から出力される音声信号の速度を可変する音
声速度可変手段と、前記音声変換出力部から出力される
音声信号レベルを可変し強弱を付ける音声強弱可変手段
とを付加してなる携帯用音声認識出力補助装置である。
【0014】さらに、請求項5に対応する発明は、音声
入力手段および音声出力手段とを有する音声入出力装置
部分と、音声認識部,音声符号判定部,音声変換出力部
をもつ本体装置部分と、前記音声記憶部に記憶される合
成音を読み出して前記音声出力手段から繰り返し出力さ
せる音声繰り返しスイッチ、前記音声変換出力部から出
力される音声信号の速度を可変する音声速度可変手段、
前記音声変換出力部から出力される音声信号レベルを可
変し強弱を付ける音声強弱可変手段をもつ音声調整部分
とに分けた携帯用音声認識出力補助装置である。
【0015】
【作用】従って、請求項1に対応する発明は以上のよう
な手段を講じたことにより、振動発生体,例えば非健常
者の首に巻き付け固定する装着体に吸音性の布地を用
い、かつ、装着体の裏面側および表面側とにそれぞれ個
別に平坦状の音声入力手段および音声出力手段を取り付
けたことにより、口から発声する音声や外部から入って
くる雑音の影響を防止でき、しかも非健常者の喉に対す
る負担が軽減され、直接喉から発声する振動を確実に入
力することができる。
【0016】次に、請求項2に対応する発明は、音声認
識部が音声入力手段から入力される振動周波数信号から
声紋,音の強弱,音の高低および発声音を認識して音声
符号判定部に送出する。この音声符号判定部では、予め
複数の標準音声パターンおよび当該パターンに対応する
音声符号が記憶されているので、音声認識部から送られ
てくる発生音に係わる音声符号と既に記憶されている音
声符号とを比較し、両音声符号が一致したとき、その音
声符号に対応する標準音声パターンを読み出し、当該標
準音声パターン、前記声紋,音の強弱および高低等から
なる音声情報を出力するので、非健常者の発声する不明
瞭な音声でも正しく認識でき、また非健常者の発声する
短い言葉から日常会話等に用いる長い言葉に変換されて
いる標準音声パターンを容易に出力できる。
【0017】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項2に対応する発明と同様な作用を有する他、音声合成
部にて音声符号判定部から送られてくる標準音声パター
ンと前記声紋とを合成し、さらに音の強弱,高低を付し
て合成音を作成するので、感情を含めて音声合成でき、
しかも音声信号変換出力部において合成音を音声信号に
変換して前記音声出力手段から出力するので、感情表現
を伴った音声信号を出力できる。
【0018】さらに、請求項4に対応する発明は、請求
項2および請求項3に対応する発明と同様な作用を有す
る他、音声繰返しスイッチを操作して前記音声記憶部か
ら再度合成音を読み出して音声出力手段から繰り返し出
力するので、相手から聞き直された場合でも最初から音
声を発することなく同様の音声信号を出力できる。ま
た、音声速度可変手段によって音声信号の出力速度を可
変することにより、健常者にとって分かり易い速度で音
声信号を出力できる。また、音声強弱可変手段によって
音声信号レベルを可変し強弱を付けて出力するので、同
様に健常者にとって分かり易い音声信号を出力できる。
【0019】さらに、請求項5に対応する発明は、音声
入力手段および音声出力手段とを有する音声入出力装置
部分と、音声認識部、音声符号判定部、音声信号変換出
力部等をもつ本体装置部分と、種々の調整機能をもつ音
声調整部分とに分けることにより、音声入出力装置部分
は非健常者の首に巻き付け、本体装置部分は胴体の腰部
分などに吊下し、音声調整部分は手元に持って操作する
ようにすれば、簡単に携行でき、かつ、手軽に操作でき
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明装置の構成を示すブロック図
である。図同において1は音声入出力装置であって、こ
れは図2に示すごとく例えばむち打ち症などのときに首
に巻き付けるコルセットのような例えば布地の装着体1
1が用いられ、この装着体11の適宜な個所には喉から
発声する振動を直接取り込む音声入力手段12および音
声信号を出力する音声出力手段13が取り付けられ、さ
らに首に巻き付け固定するために装着体両端部の対峙面
にマジックテープ14a,14bが取り付けられてい
る。なお、マジックテープ14a,14b以外の従来周
知の種々の固定手段例えばホックなどを用いて固定して
もよい。
【0021】前記装着体11は、例えば外部雑音を遮断
するカーテン地のごとく吸音性の優れた布地で作成し、
これによって口から発声する音声や外部から入ってくる
雑音を吸収し、前記音声入力手段12に影響を与えない
ようにする。音声入力手段12は、装着体11の裏側
(内側)面部に平坦に取り付けられ、喉から発声する振
動を電気信号に変換して出力する。このように平坦化す
ることにより装着体11に馴染み易く、喉への圧迫感が
なく、ひいては喉に対する負担を軽減できる。一方、音
声出力手段13は、音声入力手段12とは反対側,つま
り装着体11の表側(外側)面部に同様にフラットなス
ピーカが取り付けられる。このようにフラットなスピー
カを口と同じ縦ライン上の正面に取り付けることによ
り、喉に対する負担が軽減され、話し相手からみればあ
たかも口から音声が発する状態を作り出す。また、この
音声出力手段13は、装着体11と同系色または適宜な
素材で覆うとか、音声出力手段13の色に適宜な工夫を
講じることにより、出切る限り目立たない自然な取り付
け状態に取り付けるものとする。
【0022】2は音声入力手段12から入力される音声
振動周波数信号から個人の声紋の特徴,音の強弱と高
低,正しい発声を認識する音声認識部である。この音声
認識部2は、図3に示すように音声スペクトル変換手段
21、音質判定手段22、声紋判定手段23および発声
音認識手段24等からなっている。この音声スペクトル
変換手段21は、例えば図4(a)に示すような音声振
動周波数信号を所定の周期でサンプリングすることによ
り、図4(b)に示すような音声スペクトルに変換す
る。音質判定手段22は、音声スペクトルから音の強弱
と高低とを判定するものであり、そのうち音の強弱は、
予め所定の基準レベルが設定され、音声スペクトルの各
成分が基準レベルから上下方向にどの程度レベル的に離
れているかを表すものであり、一方、音の高低は音の周
波数に依存するが、ここでは専ら音声スペクトルの各成
分のレベルを表す。声紋判定手段23は音声スペクトル
の周波数成分レベルを抽出するものであり、また発声音
認識手段24は音声スペクトルの分布状態から発声音を
決定し、その発声音に対応する文字コード,例えば
「ア」とか「イ」とかのコードに変換し出力する。そし
て、これら判定手段22〜24によって判定されたデー
タは時系列的に出力され、音声符号判定部3に送られ
る。
【0023】この音声符号判定部3は、予め標準音声パ
ターンとそれに対応する音声符号とが記憶され、発声音
認識手段24にて音声認識された正しい発声音である文
字コード(音声符号)を取り出し、この音声符号と既に
記憶されている音声符号とを比較し、両音声符号が同一
となってとき、それに対応する標準音声パターンを出力
する機能を有する。具体的には、図5に示すように標準
音声パターンを記憶する音声パターン記憶手段31と、
この音声パターン記憶手段31の各標準音声パターンに
対応する音声符号を記憶する音声符号記憶手段32と、
音声符号判定手段33とによって構成されている。
【0024】この音声符号判定手段33は、前記音質判
定手段22からの音の強弱,高低に関するデータおよび
声紋判定手段23からの声紋の特徴データをバッフアメ
モリ待ちの状態にし、発声音認識手段24で認識された
正しい発声音の音声符号については、当該音声符号と音
声符号記憶手段32に記憶されている多数の音声符号と
を比較参照し、既に記憶されている音声符号と同一であ
れば、音声パターン記憶手段31から音声符号に対応す
る標準音声パターンを取り出し、既にバッフアメモリ待
ちの状態にあるデータとともに音声情報記憶部4に記憶
する。このとき、発生音認識手段24の発生音の音声符
号も同時に記憶してもよい。一方、発声音認識手段24
によって認識された音声符号と既に記憶されている音声
符号とが不一致となったとき、その発声音認識手段24
で認識された発声音の音声符号を出力する。
【0025】なお、前記音声パターン記憶手段31に記
憶されている標準音声パターンは、例えば“おはようご
ざいます”、“ありがとうございます”、“さような
ら”などの日常会話で使用する言葉に相当するパターン
である。つまり、短い音声符号から長い言葉に変換する
ことにより、非健常者が全ての言葉を発声しなくても十
分に会話可能にパターン化している。
【0026】前記音声情報記憶部4は、声紋の特徴,音
の強弱,音の高低および発声音に係わる標準音声パター
ン、必要に応じて認識された発生音の音声符号などの音
声情報を一時記憶した後、音声合成部5に送出する。
【0027】この音声合成部5においては、図6に示す
ように音声情報記憶部4から送られてくる音声情報を記
憶する音声情報記憶手段51と、この音声情報記憶手段
51に記憶されている音声情報のうち、標準音声パター
ンと声紋の特徴データとを合成し、さらにかかる合成音
に音の強弱および音の高低を付けることにより、完全に
復調化した合成音を作り出し、後続の音声記憶部6に記
憶する音声合成手段52とで構成されている。
【0028】7は音声変換出力部であって、これは音声
記憶部6に記憶されている合成音情報を読み出して音声
出力可能なアナログ信号に変換して音声出力手段13か
ら音声を出力する機能をもっている。
【0029】さらに、本装置には音声出力調整部8が設
けられている。この音声出力調整部8を設けた理由は、
非健常者の状況に応じて会話の内容が相手側に適切に伝
達できるようにすることにある。すなわち、音声出力調
整部8には、一度,音声出力手段13から出力された音
声信号が相手側から聞き直されたとき、音声記憶部6か
ら繰り返し合成音を出力させるために読み出し操作を行
う音声繰返しスイッチ81が設けられている。これは、
非健常者が最初から同じ音声を発声するのが非常に大変
であるので、その負担を軽減するためである。
【0030】また、この音声出力調整部8には、音声速
度可変器82および音声強弱可変器83が設けられてい
る。予め音声変換出力部7側にコンデンサなどを用いた
アナログ的な1次遅れ回路を組み込んでおき、音声速度
可変器82で適宜に1次遅れ回路を短絡することによ
り、音声信号の速度を可変する。これは非健常者の発声
速度は必ずしも早くないので、音声出力手段13から出
力される合成音の出力速度を適宜変更し、健常者が聞き
取り易い速度にするためである。また、音声強弱可変器
83は、音声変換出力部7側の音声信号のレベルを可変
するとか、増幅率を可変することにより、音声信号に強
弱を付けて出力する。これは外部の雑音が多いところで
も音声出力手段13から出力される音声信号に強弱を付
けて聞き取り易くするためである。
【0031】次に、以上のように構成された装置の動作
について説明する。先ず、非健常者が音声入出力装置1
の装着体11を首に巻き付けた後、装着体11の両端対
峙面に設けたマジックテープ部分を押し付けて固定す
る。このとき、装着体11に取り付けられている音声出
力手段13が正面位置にくるように設定し、また音声入
力手段12は喉の振動を最も取り込み易い部位,例えば
首の側部の位置に設定する。このとき、音声入力手段1
2および出力手段13が平坦状に形成されているので、
首に馴染み易く、喉に対する負担が非常に少なくなる。
【0032】この状態において非健常者が音声を発生す
ると、当該非健常者の喉の振動を音声入力手段12で取
り込んで電気的な振動周波数信号に変換し、音声認識部
2に送出する。
【0033】ここで、音声認識部2は、音声入力手段1
2から入力される振動周波数信号を音声スペクトル変換
手段21により音声スペクトルに変換した後、音質判定
手段22,声紋判定手段23および発生音判定手段24
に送出する。これら各判定手段22〜24は前述した判
定条件に従って音の強弱および音の高低、声紋の特徴お
よび正しい発生音を決定し、特に発生音の場合には発生
音に対応する文字コード(音声符号)に変換し、音の強
弱および音の高低、声紋の特徴データとともに音声符号
判定部3に送出する。
【0034】この符号判定部3においては、予め音声パ
ターン記憶手段31に標準音声パターンが記憶され、ま
た音声符号記憶手段32に前記標準音声パターンに対応
する音声符号が記憶されており、特に標準音声パターン
には例えば“おはようございます”、“ありがとうござ
います”、“さようなら”などの日常会話で使用する言
葉に相当するパターンの形で保存されている。
【0035】従って、符号判定部3では、音声認識部2
によって認識された正しい発声音である文字コード(音
声符号)を受けると、その幾つかの音声符号と既に記憶
されている音声符号とを比較し、両音声符号が同一とな
ったとき、それに対応する標準音声パターンを読み出
し、前記音質判定手段22からの音の強弱,高低に関す
るデータおよび声紋判定手段23からの声紋の特徴デー
タとともに音声情報記憶部4を介して音声合成部5に送
出する。
【0036】ここで、音声合成部5は、音声情報記憶部
4から送られてくる標準音声パターン,音の強弱,高低
および声紋等の音声情報を音声情報記憶手段51に一旦
記憶した後、音声合成手段52で音声合成を行う。この
音声合成は、音声情報のうち、標準音声パターンと声紋
の特徴データとを合成し、さらにかかる合成音に音の強
弱および音の高低を付けて完全な復調をなした合成音を
作り出し、音声記憶部6に記憶した後、音声変換出力部
7に送られる。この音声変換出力部7では、音声記憶部
6に記憶されている合成音情報を読み出して音声出力可
能なアナログ信号に変換して音声出力手段13から音声
を出力する。
【0037】このとき、例えば相手側から聞き直された
とき、非健常者は、音声繰返しスイッチ81を操作すれ
ば、音声記憶部6から再度合成音情報を読み出し、音声
変換出力部7にて音声出力可能なアナログ信号に変換し
て音声出力手段13から音声を出力するので、相手側に
適切な音声信号,つまり会話の内容を伝えることができ
る。また、非健常者の発声速度が遅い場合には、音声速
度可変器82で適宜に音声信号の出力速度を早くすれ
ば、健常者等が聞き取り易くなる。また、例えば外部の
雑音が多いところでは、音声強弱可変器83を可変操作
すれば、音声信号レベルを大きくして音声出力手段13
から出力でき、同様に健常者等が聞き取り易くなる。
【0038】従って、以上のような実施例の構成によれ
ば、音声入出力装置1の本体となるべき装着体11は吸
音性に優れた布地などで作成したので、非健常者の首に
巻き付けたときに完全になじむだけでなく、口から発声
する音声や外部から入ってくる雑音を吸収し、音声入力
手段12からは喉から発声する振動を適切に入力でき
る。しかも、装着体11の面部には平坦状の音声入力手
段12および音声出力手段13を貼り付けるように取り
付ければ、軽量可で携行に便利であり、喉に対する圧迫
感などがなくなり、喉に対する負担を軽減できる。ま
た、音声認識部2において音声入力手段12から入力さ
れる振動周波数信号から声紋の特徴,音の強弱および音
の高低,発声音を認識し、この発声音の音声符号と声紋
の特徴,音の強弱および音の高低情報等を音声符号判定
部3に送出し、ここで音声符号と予め記憶されている多
数の音声符号とを比較し、両音声符号が一致するとき、
当該音声符号に対応するありがとうございます”、“さ
ようなら”などの日常会話で使用する言葉に相当する標
準音声パターンを読み出し、前記声紋の特徴,音の強弱
および音の高低等とともに音声合成部5に送出するよう
にしたので、非健常者による最初の短い会話の発声から
日常会話である長文の標準音声パターンを出力でき、非
健常者による会話の負担を十分に補助できる。
【0039】さらに、音声合成部5において、音声符号
判定部3側から送られてくる各種の音声情報を一旦記憶
した後、その音声情報の中から標準音声パターンに声紋
の特徴を合成し、さらに音の強弱および音の高低を付け
たので、非健常者の感情を含めた合成音を作成できる。
【0040】さらに、音声信号を繰り返し出力する音声
繰返しスイッチ81、音声信号の速度や強度を可変する
音声速度可変器82や音声強弱可変器83を設けたの
で、非健常者の状況や相手側の聞き取り状態に応じて適
宜に操作しながら適切な音声信号を出力できる。
【0041】なお、上記実施例では、全体の構成につい
て述べたが、非健常者が手軽に携行し簡単に操作する観
点から考えたとき、次のような分割構成とすることが望
ましい。つまり、音声入力手段12および音声出力手段
13を有する音声入出力装置部分と、音声認識部2,音
声符号判定部3,音声情報記憶部4,音声合成部5,音
声記憶部6および音声変換出力部7等からなる電源部分
を含む装置本体部分と、音声繰返しスイッチ81,音声
速度可変器82および音声強弱可変器83等の音声出力
調整部分とに分割すれば、適宜に信号線で接続するよう
にすれば、音声入出力装置部分を首に巻き付け固定し、
装置本体部分を腰に吊下し、音声出力調整部分を手にも
っことができ、これによって手軽に携行でき、操作性を
上げることができる。
【0042】また、装着体11は、布地を用いたが、吸
音性の紙地またはそれに類する素材であれば、特に限定
するものではない。その他、本発明はその要旨を逸脱し
ない範囲で種々変形して実施できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような種々の効果を奏する。請求項1の発明において
は、口から音声を発声できない者でも音声に相当する信
号を確実に入力でき、かつ、非健常者の喉を圧迫せずに
喉の振動を適切に入力できる。
【0044】請求項2,3の発明は、非健常者の発声す
る不明瞭な音声を正しく認識でき、しかも音声パター
ン、声紋および音の強弱等を合成することにより、音声
を発声する者の感情を含めた音声合成を実現できる。
【0045】次に、請求項4の発明は、非健常者の身体
の状況を考慮し、かつ、相手の聞き取り状態に応じて適
宜に音声操作を行って適正な音声信号を発生することが
できる。さらに、請求項5の発明は、構成を適切に分割
することにより、非健常者が手軽に装着でき、また非健
常者による操作性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる携帯用音声認識出力補助装置の
一実施例を示す機能ブロック図。
【図2】図1に示す音声入出力装置の構成を示す図。
【図3】図1に示す音声認識部を具体化した機能ブロッ
ク図。
【図4】音声認識部による音声認識を説明する図。
【図5】図1に示す音声符号判定部を具体化した機能ブ
ロック図。
【図6】図1に示す音声合成部を具体化した機能ブロッ
ク図。
【符号の説明】
1…音声入出力装置、2…音声認識部、3…音声符号判
定部、4…音声情報記憶部、5…音声合成部、6…音声
記憶部、7…音声変換出力部、8…音声出力調整部、1
1…装着体、12…音声入力手段、13…音声出力手
段、81…音声繰返しスイッチ、82…音声速度可変
器、83…音声強弱可変器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G10L 15/28 H04R 1/00 328D H04R 1/00 318 1/14 328 25/00 A 1/14 G10L 3/00 511 25/00 551C (56)参考文献 特開 平2−129686(JP,A) 特開 平4−222152(JP,A) 特開 昭58−68800(JP,A) 特開 昭51−55604(JP,A) 特開 昭63−73299(JP,A) 特開 平5−289608(JP,A) 実開 昭62−64511(JP,U) 実開 平3−6395(JP,U) 実開 平2−24699(JP,U) 実公 昭58−44714(JP,Y2) 実公 昭51−29676(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 11/00 - 13/08 G10L 19/00 - 21/06 G10L 15/00 - 17/00 A61F 11/04 G09B 21/00 G09B 21/04 H04R 1/00 318 H04R 1/00 328 H04R 1/14 H04R 25/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生体に巻付け固定する吸音性の素
    材によって形成された短冊状の装着体の裏面側に当該振
    動発生体から発生する振動を検出して電気的な振動周波
    数信号に変換する平坦状の音声入力手段を取り付け、さ
    らに前記装着体の表面側に前記振動周波数信号に応じた
    音声信号を出力する平坦状の音声出力手段を取り付けた
    音声入出力装置を有することを特徴とする携帯用音声認
    識出力補助装置。
  2. 【請求項2】 振動発生体から発生する振動を検出して
    電気的な振動周波数信号を出力する音声入力手段および
    この音声入力手段によって入力された振動周波数信号に
    応じた音声信号を出力する音声出力手段とを有する音声
    入出力装置と、前記音声入力手段から入力された振動周
    波数信号から声紋,音の強弱,高低,発生音を認識する
    音声認識部と、予め複数の標準音声パターンおよび当該
    パターンに対応する音声符号が記憶され、前記音声認識
    部によって認識された発生音に係わる音声符号と既に記
    憶されている前記音声符号とを比較し、両音声符号が一
    致したとき、前記音声符号に対応する標準音声パターン
    を読み出し、当該標準音声パターン、前記声紋,音の強
    弱および高低等からなる音声情報を出力する音声符号判
    定部とを備えたことを特徴とする携帯用音声認識出力補
    助装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、前記音声符号判
    定部から出力される前記標準音声パターンと前記声紋と
    を合成し、さらに前記音の強弱および高低の何れか一方
    または両方を付して合成音を作成する音声合成部と、こ
    の音声合成部で作成された合成音を音声信号に変換して
    前記音声出力手段から出力する音声変換出力部とを付加
    したことを特徴とする携帯用音声認識出力補助装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載において、前記音声符号判
    定部から出力される前記標準音声パターンと前記声紋と
    を合成し、さらに前記音の強弱および高低を付して合成
    音を作成する音声合成部と、この音声合成部によって作
    成された合成音を記憶する音声記憶部と、この音声記憶
    部に記憶される合成音を音声信号に変換して前記音声出
    力手段から出力する音声変換出力部と、前記音声記憶部
    に記憶される合成音を読み出して前記音声出力手段から
    繰り返し出力させる音声繰返しスイッチと、前記音声変
    換出力部から出力される音声信号の速度および強弱の何
    れか一方または両方を可変する音声可変手段とを付加し
    たことを特徴とする携帯用音声認識出力補助装置。
  5. 【請求項5】 音声入力手段および音声出力手段を有す
    る音声入出力装置部分と、 前記音声入力手段から入力された振動周波数信号から声
    紋,音の強弱および高低,発生音を認識する音声認識
    部、この音声認識部によって認識された発生音の音声符
    号と予め記憶されている複数の音声符号とを比較し、両
    音声符号が一致したとき当該音声符号に対応する予め記
    憶されている標準音声パターンを読み出し、この標準音
    声パターン,前記声紋,音の強弱および高低等の音声情
    報を発生する音声符号判定部、これら標準音声パター
    ン,声紋,音の強弱および高低等を合成する音声合成
    部、この音声合成部によって作成された合成音を音声信
    号に変換し前記音声出力手段から出力する音声変換出力
    部をもつ本体装置部分と、 前記音声記憶部に記憶される合成音を読み出して前記音
    声出力手段から繰り返し出力させる音声繰り返しスイッ
    チ、前記音声変換出力部から出力される音声信号の速度
    および強弱の何れか一方または両方を可変する音声可変
    手段をもつ音声調整部分とに分けることを特徴とする携
    帯用音声認識出力補助装置。
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