JP3068248U - 容器用定量押出しポンプ - Google Patents

容器用定量押出しポンプ

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JP3068248U
JP3068248U JP1999007841U JP784199U JP3068248U JP 3068248 U JP3068248 U JP 3068248U JP 1999007841 U JP1999007841 U JP 1999007841U JP 784199 U JP784199 U JP 784199U JP 3068248 U JP3068248 U JP 3068248U
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堯軒 郭
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堯軒 郭
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器外からの湯水の浸入を防止し得る容器用定
量押出しポンプを提供することを課題とする。 【解決手段】揚液管(7)が、押圧子(5)を設けた側
に向かって先細りとなるテーパー管であり、揚液管
(7)を挿通するため保持部材(6)に設けた円錐管
(61)の内周面が、揚液管(7)がその伸長位置にあ
るとき、揚液管の外周面と密着する円錐面に形成される
と共に、円錐管(61)の上端縁を保持部材(6)の主
体部の頂部より高く(h)形成したこと、を特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、外部からの水の浸入を防止し得る容器用定量押出しポンプに関し、よ り具体的には、浴場等の湯水が多くかかり易い場所で用いられる容器の口部に取 り付けられ、容器内への湯水の浸入によって容器内の液体が汚染されるのを防止 し、液体を常に清潔に保つことのできる容器用定量押出しポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
洗髪用シャンプーやリンス、或いはボディシャンプー等は、瓶等の容器に入れて 販売され、これを購入した消費者は、これらの容器を浴場等の水や湯の蛇口の近 くやシャワーなど水や湯が多くかかり易い環境下で使用する。然しながら、清潔 性が保たれるべきこれらの容器に設けられる定量押出しポンプとして、従来は例 えば図1に示すようなものが用いられており、これには防水手段が設けられてお らず、入浴中に外部からの湯水が容器内へ流入し、内部の液体の清潔性を保ち得 ないという問題があった。
【0003】 即ち、図1に示すような従来の定量押出しポンプは、使用者が、吐出ノズル付き 押圧子1を押したとき、揚液管2はその下端に設けたピストン環22と共にポン プ本体4のシリンダ40内を押し下げられ、これによりシリンダ40内に満たさ れたシャンプー等の清浄な液体は、排液用ボール弁21を押し上げて開き、押圧 子1に設けた吐出ノズルから外部へ排出されるようになっている。然る後、ピス トン環22はスプリング23の復元力でシリンダ40内を上昇し、その吸引作用 により、容器内の液体は吸入管42を通じて吸い上げられ、吸入ボール弁41を 押し上げてシリンダ40内に充填されるが、このとき同時に、外の空気が、ポン プ本体4を保持するため容器のキャップ3に取り付けた保持部材の上面に設けた 凹溝31から、ガイド突起32によって形成される気道33を通じて容器内へ導 入されるようになっている。なお、上記凹溝31は、出荷時から購入者が使用を 開始するまでの期間中、押圧子1の下部を嵌め込み、係止しておくために設けら れているものである。 然しながら、このような従来の定量押出しポンプにおいては、押圧子1を押し下 げる際に、入浴中に生じる汚れた外部の水が上記凹溝31に吸入されて溜まり、 次いで押圧子が上昇するときに、その水が外の空気と共に気道33を通じて容器 内へ浸入するため、容器内の液体はこの汚れた水によって汚染され、変質すると いう問題点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来の定量押出しポンプが、上記の如く、凹溝や揚液管の隙間によっ て形成される気道を通じて入浴時の汚れた湯水が容器内へ浸入し、これにより容 器内の液体が汚染され、変質するという問題点を解決するためなされたものであ り、その目的とするところは、入浴時の汚れた湯水の容器内への浸入を防止し得 る容器用定量押出しポンプを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案に係る容器用定量押出しポンプは; 主体部がシリンダから成り、上端部は容器のキャップにより容器の口部に取り付 けられ、上端部以外は容器の内部に挿入され、その下端部には吸入弁を具備した ポンプ本体と、 下端部に上記シリンダ内で滑動するピストンを有し、上端部に吐出ノズルを備え た押圧子を有すると共に、保持部材により容器のキャップに、当該キャップと同 軸に、かつ、圧縮位置と伸長位置との間で滑動自在に保持される揚液管と、 揚液管を常時その伸長位置に向かって押圧するスプリングと、 を具備する容器用定量押出しポンプにおいて; 揚液管が、押圧子を設けた側に向かって先細りとなるテーパー管であり、揚液管 を挿通するため保持部材に設けた円錐管の内周面が、揚液管がその伸長位置にあ るとき、揚液管の外周面と密着する円錐面に形成されると共に、円錐管の上端縁 を保持部材の主体部の頂部より高く形成したこと; を特徴とする。
【0006】 その望ましい実施例においては、揚液管を挿通するための上記円錐管以外には、 上記保持部材に、外部から容器内へ通じる孔を一切設けないようにする。 また、シリンダの容器口部への取付け位置近くに、シリンダ内から容器内へ通じ る通気孔を明けることが望ましい。
【0007】 更にまた、ピストンが、揚液管の下端縁から所定間隔を隔てて揚液管に取り付け られる底板と、揚液管の下端部領域の外周面上に上下方向に一定距離スライド可 能なように装着される摺動環とから構成され、揚液管を押し下げるときは、摺動 環が上方向へスライドして摺動環の下端縁と底板との間にシリンダ内から揚液管 内へ通じる通液路が形成され、他方、揚液管が上昇する期間中及びその伸長位置 にあるときは、摺動環が下方向へスライドして摺動環の下端縁が底板に当接しシ リンダ内と揚液管内とが遮断されるよう構成されることが推奨される。
【0008】 上記の如き構成であると、押圧子を押さない間は、テーパー状の揚液管の外周面 が、これと同じテーパー角度に形成された保持部材の内周面に密着して、外部か らの湯水の浸入を防止できると共に、押圧子を押したときには、揚液管がシリン ダ内を下方に移動し、そのとき揚液管の外周面と保持部材の円錐管の内周面との 間にエアギャップが形成され、次いで使用者が押圧子から手を放して揚液管が次 第に上昇しシリンダ内に容器内の液体が吸入される期間中もこのエアギャップは 開かれた状態にあるため、容器内への空気の導入がスムーズに行なわれて、シリ ンダ内への液体の吸入及び吐出ノズルからの液体の排出が円滑に行なわれ、また 、円錐管の上端縁が保持部材の主体部の頂部より高く形成されているため、保持 部材の上面の凹溝内の湯水が上記エアギャップを通じて容器内に浸入することも ない。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照しつゝ本考案を具体的に説明する。 図2は、本考案に係る容器用定量押出しポンプを容器の口部に取り付けた状態を 示す外観斜視図、図3は、本考案に係る容器用定量押出しポンプの部品構成を示 す分解斜視図、図4は、容器のキャップに取り付けられた本考案に係る容器用定 量押出しポンプの使用前の状態を示す断面図、図5は、本考案に係る容器用定量 押出しポンプの揚液管が伸長した状態を示す断面図、図6は、本考案に係る容器 用定量押出しポンプの揚液管が押し下げられた状態を示す断面図である。
【0010】 図2及び図3に示すように、湯水の浸入を防止し得る本考案に係る定量押出しポ ンプの主要部は、押圧子5、容器のキャップ93に取り付けられる保持部材6、 揚液管7、スプリング75と、ポンプ本体9を構成するシリンダ90、ピストン 71、吸入弁8等々とによって構成される。
【0011】 図5及び図6に明瞭に示されるように、押圧子5には吐出ノズル51が設けられ ると共に、押圧子5の裏側中央には嵌合管50と、これより大径のねじ込み筒5 2が形成されている。ねじ込み筒52は、出荷時にこれを保持部材6の雌ネジ付 きスリーブ62にねじ込むことにより、押圧子5を押し下げた状態で保持部材6 に対して固定する役割を果たす。吐出ノズル51に連通する嵌合管50は、揚液 管7の先端に嵌め付けられ、押圧子5を押し下げたとき揚液管7中を昇ってくる 容器内のシャンプー等の清浄な液体が吐出ノズル51から排出されるようになっ ている。
【0012】 図4及び図5に示す如く、保持部材6は、その中央部に円錐管61を有すると共 に、それより外側に雌ネジ付きスリーブ62及び64を有し、更に下方へ延びる 突出スリーブ63を有している。図5に示すように、円錐管61の上端縁は保持 部材6の主体部の頂部より高度差hだけ高く形成され、円錐管61と突出スリー ブ63は同軸に連通するように形成されている。
【0013】 押圧子5のねじ込み筒52は、保持部材6の雌ネジ付きスリーブ62にねじ込み 可能なようになっており、購入後に押圧子5を回してこのねじ込み状態を解除す ると、図5に示すように、スプリング75の作用で揚液管7とその先端に取り付 けられた押圧子5が上へ伸長するようになっている。未使用状態の梱包、運搬時 には、図4に示すように押圧子5を押し下げ、揚液管7を容器内へ押し込み、押 圧子5のねじ込み筒52を保持部材6にねじ込むことにより、体積を小さくする ことができる。 なお、押圧子5のねじ込み筒52をねじ込むため保持部材6に形成される凹溝6 20(図5参照)の底面には、図1に示す従来品の凹溝31のようにシリンダや 容器内へ通じる隙間や孔は設けない。即ち、本考案の保持部材6には、揚液管7 を挿通するための前記円錐管61以外には、上記保持部材に、外部から容器内へ 通じる孔や隙間を一切設けないようにする。 保持部材6の雌ネジ付きスリーブ64には、図4〜図6に示される如く、ポンプ 本体9のシリンダ90の上端領域の雄ネジ付きスリーブ95がねじ込まれ、これ によりシリンダ90と保持部材6とが固定されると共に、シリンダ90は容器の キャップ93によって容器に固定される。
【0014】 シリンダ90内へ挿入される揚液管7は、図5に示すように、先端側に向かって テーパー角度αで先細りとなるテーパー管であり、揚液管7がその伸長位置にあ るとき、保持部材6の円錐管61の内周面と密着し、外部からの湯水の浸入が不 可能なようになっている。また、保持部材6の突出スリーブ63内には、揚液管 7に嵌め合わせたピストン71の上方向移動位置を規制するため揚液管7の外周 面上に突出するように形成したストッパ72(図4参照)が嵌まり込むようにな っている(図5参照)。
【0015】 ピストン71は、図3に最も明瞭に示される如く、底板74及び支柱板741か ら成る部材と、望ましくは或る程度の弾性を有する摺動環73とを組み合わせて 構成され、底板74の底面にはスプリング75の押圧力が作用するようになって いる。軸直角断面が十字型に形成された支柱板741は揚液管7の下端開口から 揚液管内へ挿入され、このとき、揚液管7の下端縁と底板74との間に若干の隙 間が形成されるように構成されている。揚液管7の下端領域の外周面に嵌め合わ せられる摺動環73は、底板74とストッパ72の間で上下に自由にスライド可 能なようになっている。そのため、図5に示すように揚液管7が上方へ伸長する ときは、摺動環73の下端は底板74に当接して、シリンダ90内と揚液管7内 とを遮断し、また、図6に示すように揚液管7が押し下げられるときは、摺動環 73が持ち上がってその上端がストッパ72に当接し、摺動環73の下端と底板 74との間にシリンダ90内の清浄な液体が通過できる流液路76が形成される ようになっている。
【0016】 シリンダ90の下端部近くに設けられる吸入弁8は、例えばPE(ポリエチレン )製の円形の膜片から成り、図3に示すように、外周から所定間隔内側にC形の 切れ目を入れて、切れ目から内側の部分が開閉可能なように構成し、これをシリ ンダの下端近くに設けた弁座96の上面に取り付ける。これにより吸入弁8は、 容器内の清浄な液体を下から上へ(シリンダ90の外から内へ)は通過させるが 、上から下へ(シリンダ90の内から外へ)は通過させないように作動する(図 5及び図6参照)。
【0017】 シリンダ90の上端側外周にはフランジ91と雄ネジ付きスリーブ95が形成さ れ、下端側には吸入管92が形成される。フランジ91の下側の管壁には通気孔 94が明けられ、吸入管92の上部の管内壁には前記弁座96が形成される(図 4参照)。図5に示すように、フランジ91は容器のキャップ93の内面に密着 し、安定板931は容器10の口部100に当接し、シリンダ90がぐらつかな いように安定に、かつ、気密に固定される。シリンダ90の上端部の雄ネジ付き スリーブ95には、前記の如く、保持部材6の雌ネジ付きスリーブ64がねじ付 けられる。シリンダ90の内部には、ピストン71を備えた揚液管7が挿入され 、ピストンの底板74とシリンダ下端部の弁座96との間にはスプリング75が 作用するよう設けられると共に、弁座96には吸入弁8が開閉可能なように取り 付けられる(図5参照)。
【0018】 上記の如き構成の本考案の定量押出しポンプにおいては、キャップ93を容器1 0の口部100にねじ付けて固定したとき、シリンダ90のフランジ91が容器 のキャップ93の内面に密着し、安定板931は口部100と密着するため、容 器の口部100が完全に密封されるものである。
【0019】 使用時には、図5に示すように、保持部材6の雌ネジ付きスリーブ62にねじ込 まれている押圧子5を回して、そのねじ込み状態を解除すると、スプリング75 の押出し力で揚液管7及びその下端部に取り付けられたピストン71は上昇し、 テーパー状の揚液管7の外周面が保持部材6の円錐間61の内周面に密着する位 置に達したところで停止する。そのため、図5に示した状態において、入浴時に おける外部の湯水が容器内へ浸入することはない。
【0020】 而して、上記の如く揚液管7と共にピストン71が上昇するとき、ピストン71 の摺動環73は揚液管7の外周壁面上で下方へスライドしてその下端縁が底板7 4に当接した状態にあって、揚液管7の内部とシリンダ90の内部とは気密に遮 断された状態にあり、また、摺動環73の外周縁はシリンダ90の内周面と気密 に接した状態にあるため、揚液管7が上昇、伸長するときシリンダ90内の圧力 が低下し、吸入管92から吸入弁8を通じてシリンダ90内に容器内のシャンプ ー等の液体が吸入される。この吸入作用は、揚液管7が上昇しその外周面が保持 部材6の円錐管61の内周面に密着し停止するまで行われ、シリンダ90内は液 体で満たされる。揚液管7がその移動上限位置に達して停止すると、上記吸入作 用も停止し、シリンダ90内の液体の重力による圧力で吸入弁8は閉じて弁座9 6上に密着する。また、ピストンの摺動環73の上端縁は、図5に示す如く、保 持部材6の突出スリーブ63の下端に当接して上方向への移動が阻止され、その ため摺動環73の下端縁は底板74に当接し、閉じられた状態に保たれる。その ため、シリンダ90内には液体が満たされた状態が保たれ、次に押圧子5が押さ れるまでの期間中は、定量押出しポンプはそのままの状態に保たれる。
【0021】 次いで、容器内の液体を取り出すために押圧子5を押し下げると、図6に示すよ うに、揚液管7及びピストン71はスプリング75の押出し力に抗して押し下げ られ、このとき、ピストン71の摺動環73は揚液管7の外周面上を上方向へ僅 かにスライドしてその上端がストッパ72で阻止される位置まで上昇し、そのた め、摺動環73の下端縁と底板74の間には流液路76が形成される。このよう に揚液管7が押し下げられるとき、吸入弁8は弁座96上に押しつけられて閉じ た状態を維持するため、シリンダ90内の液体は上記流液路76を通じて揚液管 7の内部へ導入され、支柱板741の部分を整流されながら通過して、揚液管7 内を上昇し、吐出ノズル51から容器外へ排出される(図6参照)。
【0022】 而して、上記の如く容器内の液体を取り出すために押圧子5を押し下げると、図 6に示すように、テーパー角度αで先細りとなっている揚液管7の外周面と、保 持部材6の円錐管61の内周面との間に僅かなエアギャップ60が形成される。 そのため、押圧子5を押し下げる際に、シリンダ90内のピストン71より上の 空間が減圧状態になることがなく、押圧子5の押下げ操作を円滑に行うことがで きる。
【0023】 また、このエアギャップ60は、押圧子5が押し下げられ、シリンダ90内の液 体が容器外に取り出される期間中のみならず、押圧子5から手を放し、スプリン グ75の作用で揚液管7が上昇し、再び揚液管7の外周面と円錐管61の内周面 とが密着するまでの期間中は開いた状態にあり、このエアギャップ60を通じて 容器外の空気が容器内へ流入可能な状態にある。即ち、外気は、エアギャップ6 0からシリンダ壁の通気孔94を通じ、安定板931のシリンダの管壁への付け 根部分に明けた通気孔932を通じて、図6中に破線で示す侵入エア65として 容器10内へ流入可能な状態にある。そのため、液体を取り出すために押圧子5 を一旦押し下げた後、手を放し、揚液管7がスプリング75の作用で上昇し、前 記の如くシリンダ90内に容器内の液体が吸入されてゆく期間中にも、容器内に は上記エアギャップ60を通じて外気が導入されるため、容器内が減圧状態にな ることがなく、シリンダ90内への液体の吸入動作が円滑に行われ得るものであ る。
【0024】 更にまた、入浴中に、保持部材6の雌ネジ付きスリーブ62と円錐管61との間 の凹溝620に湯水が溜まったときでも、円錐管61の頂部は保持部材6の主体 部の頂部より高度差hだけ高く形成されているため(図5参照)、円錐管61の この高度差部分によって凹溝内の湯水は遮断され、これがエアギャップ60を通 じて容器10内へ浸入することはない。従って、汚れた湯水が容器内へ浸入して シャンプー等の液体が汚染されたり、変質するのが防止される。
【0025】 なお、揚液管7の押下げ操作もしくは上昇作動中に、容器10やシリンダ90の 内部へ上記エアギャップ60以外から空気が侵入すると、それに付随して汚れた 湯水も容器内へ浸入することになるので、保持部材6には、揚液管7を挿通する ための円錐管61以外には、外部から容器10内へ通じるような孔や隙間を一切 設けないようにすることは前述の通りである。
【0026】 容器からの液体の一回分の取出し作業が終了し、押圧子5から手を放すと、スプ リング75の作用で揚液管7及びピストン71は上昇し、このときもエアギャッ プ60を通じて外気が容器内へ導入されるので、前記と同様に容器内の液体は吸 入管92から吸入弁8を通じてシリンダ90内へ吸入され、次に押圧子5が押さ れるまでシリンダ90内には一定量の液体が貯留される。
【0027】
【考案の効果】
本考案は以上の如く構成されるから、本考案によるときは、押圧子を押さない間 は、テーパー状の揚液管の外周面が、これと同じテーパー角度に形成された保持 部材の内周面に密着して、外部からの湯水の浸入を防止できると共に、押圧子を 押したときには、揚液管がシリンダ内を下方に移動し、そのとき揚液管の外周面 と保持部材の円錐管の内周面との間にエアギャップが形成され、次いで使用者が 押圧子から手を放して揚液管が次第に上昇しシリンダ内に容器内の液体が吸入さ れる期間中もこのエアギャップは開かれた状態にあるため、容器内への空気の導 入がスムーズに行なわれて、シリンダ内への液体の吸入及び吐出ノズルからの液 体の排出が円滑に行なわれ、また、円錐管の上端縁が保持部材の主体部の頂部よ り高く形成されているため、保持部材の上面の凹溝内の湯水が上記エアギャップ を通じて容器内に浸入することもなく、そのため、容器内の液体の汚染や変質を 防止し得る実用価値の高い定量押出しポンプを提供できるものである。
【0028】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものでなく、その目的の範囲内において 上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するもので ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来公知の容器用定量押出しポンプの一例を示
す断面図である。
【図2】本考案に係る容器用定量押出しポンプを容器の
口部に取り付けた状態を示す外観斜視図である。
【図3】本考案に係る容器用定量押出しポンプの部品構
成を示す分解斜視図である。
【図4】容器のキャップに取り付けられた本考案に係る
容器用定量押出しポンプの使用前の状態を示す断面図で
ある。
【図5】本考案に係る容器用定量押出しポンプの揚液管
が伸長した状態を示す断面図である。
【図6】本考案に係る容器用定量押出しポンプの揚液管
が押し下げられた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 吐出ノズル付き押圧子 10 容器 2 揚液管 21 排液用ボール弁 22 ピストン環 23 スプリング 3 容器のキャップ 31 凹溝 32 ガイド突起 33 気道 4 ポンプ本体 40 シリンダ 41 吸入ボール弁 42 吸入管 5 押圧子 50 嵌合管 51 吐出ノズル 52 ねじ込み筒 6 保持部材 60 エアギャップ 61 円錐管 62 雌ネジ付きスリーブ 620 凹溝 63 突出スリーブ 64 雌ネジ付きスリーブ 65 侵入エア 7 揚液管 71 ピストン 72 ストッパ 73 摺動環 74 底板 741 支柱板 75 スプリング 76 通液路 8 吸入弁 9 ポンプ本体 90 シリンダ 91 フランジ 92 吸入管 93 容器のキャップ 931 安定板 932 環状通気孔 94 通気孔 95 雄ネジ付きスリーブ 96 弁座面 100 容器口部 α テーパー角度 h 高度差

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主体部がシリンダ(90)から成り、上端
    部は容器(10)のキャップ(93)により容器(1
    0)の口部に取り付けられ、上端部以外は容器(10)
    の内部に挿入され、その下端部には吸入弁(8)を具備
    したポンプ本体(9)と、下端部に上記シリンダ(9
    0)内で滑動するピストン(71)を有し、上端部に吐
    出ノズル(51)を備えた押圧子(5)を有すると共
    に、保持部材(6)により容器のキャップ(93)に、
    当該キャップと同軸に、かつ、圧縮位置と伸長位置との
    間で滑動自在に保持される揚液管(7)と、揚液管
    (7)を常時その伸長位置に向かって押圧するスプリン
    グ(75)と、を具備する容器用定量押出しポンプにお
    いて;揚液管(7)が、押圧子(5)を設けた側に向か
    って先細りとなるテーパー管であり、揚液管(7)を挿
    通するため保持部材(6)に設けた円錐管(61)の内
    周面が、揚液管(7)がその伸長位置にあるとき、揚液
    管の外周面と密着する円錐面に形成されると共に、円錐
    管(61)の上端縁を保持部材(6)の主体部の頂部よ
    り高く(h)形成したこと;を特徴とする上記の容器用
    定量押出しポンプ。
  2. 【請求項2】揚液管(7)を挿通するための上記円錐管
    (61)以外には、上記保持部材(6)に、外部から容
    器(10)内へ通じる孔を一切設けないことを特徴とす
    る請求項1に記載の容器用定量押出しポンプ。
  3. 【請求項3】シリンダ(90)の容器口部(100)へ
    の取付け位置近くに、シリンダ内から容器内へ通じる通
    気孔(94,932)を明けたことを特徴とする請求項
    1に記載の容器用定量押出しポンプ。
  4. 【請求項4】ピストン(71)が、揚液管(7)の下端
    縁から所定間隔を隔てて揚液管に取り付けられる底板
    (74)と、揚液管(7)の下端部領域の外周面上に上
    下方向に一定距離スライド可能なように装着される摺動
    環(73)とから構成され、揚液管(7)を押し下げる
    ときは、摺動環(73)が上方向へスライドして摺動環
    (73)の下端縁と底板(74)との間にシリンダ(9
    0)内から揚液管(7)内へ通じる通液路(76)が形
    成され、他方、揚液管(7)が上昇する期間中及びその
    伸長位置にあるときは、摺動環(73)が下方向へスラ
    イドして摺動環(73)の下端縁が底板(74)に当接
    しシリンダ(90)内と揚液管(7)内とが遮断される
    よう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の容器
    用定量押出しポンプ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010516460A (ja) * 2007-02-08 2010-05-20 要 武 丁 乳液ポンプの水入り防止機構
CN107814079A (zh) * 2017-11-28 2018-03-20 中山市华宝勒生活用品实业有限公司 一种准确定量的喷液盖

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CN107814079A (zh) * 2017-11-28 2018-03-20 中山市华宝勒生活用品实业有限公司 一种准确定量的喷液盖

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