JP3068130B2 - 乾式電気集塵装置 - Google Patents

乾式電気集塵装置

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守 三輪
宏昭 薮田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乾式電気集塵装置の洗浄
排水処理方法に係り、特に乾式電気集塵装置を洗浄した
洗浄排水を排水処理設備を必要とせずに処理する乾式電
気集塵装置の洗浄排水処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】乾式電気集塵装置は点検作業や修理作業
を行うために装置内を定期的(通常、6か月に1〜2回
程度)に水洗い洗浄する必要がある。従来、洗浄により
発生する洗浄排水は乾式電気集塵装置下の排水ピットを
通し、排水処理装置により浄化処理を行ってから河川等
に放流していた。そして、近年、河川等に放流する排水
基準において水質汚濁防止法施行令の改正により排水中
の窒素規制が施行されることとなった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、乾式電
気集塵装置の洗浄に使用される水量は800〜1000
tと極めて多い為、多大な排水処理費用がかかるという
欠点がある。しかも洗浄排水中には乾式電気集塵装置内
に付着したダストや錆に由来する窒素成分や酸性成分が
多く含まれるため、前記排水基準施行後には排水処理費
用が現在以上に嵩んでくるという問題がある。また、6
か月に1〜2回程度の頻度でしか発生しない洗浄排水の
ために、排水処理装置を設けることは設備の投資効率が
極めて悪いという問題がある。
【0004】このような背景から、乾式電気集塵装置の
洗浄排水量の削減、できれば排水処理設備を要しない洗
浄排水の処理方法の検討が要望されている。本発明は、
このような事情に鑑みてなされたもので、乾式電気集塵
装置内を洗浄した洗浄排水を処理する排水処理装置が不
要な乾式電気集塵装置の洗浄排水処理方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、乾式電気集塵装置内に設けられ、該乾式
電気集塵装置の洗浄時に清浄水供給ラインから供給され
る清浄水を噴射して前記乾式電気集塵装置内を洗浄する
洗浄装置と、前記洗浄装置の洗浄で発生した洗浄排水を
貯留する貯留槽と、前記貯留槽に貯留された洗浄排水を
運転時の前記乾式電気集塵装置の入口側煙道内に噴霧す
る噴霧ラインと、前記貯留槽に貯留された洗浄排水を前
記洗浄手段に送液する送液ラインと、前記清浄水供給ラ
イン、前記噴霧ライン、前記送液ラインの切替え制御を
行う制御装置と、を備え、前記貯留槽に貯留した洗浄排
水を、前記乾式電気集塵装置の運転時に前記噴霧ライン
を介して噴霧処理する一方、前記乾式電気集塵装置の洗
浄時に前記送液ラインを介して前記乾式電気集塵装置内
を洗浄するための洗浄水として再利用できるようにした
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、乾式電気集塵装置の点検作業
や修理作業に先立って乾式電気集塵装置の装置内を洗浄
した洗浄排水を溜めておき、溜めておいた洗浄排水を乾
式電気集塵装置の運転時に入口側煙道内に噴霧する。こ
れにより、入口側煙道内に噴霧された洗浄排水の水分は
燃焼排ガスのガス熱で蒸発させることにより処理でき、
洗浄排水中の固形分は乾式電気集塵装置で捕集すること
により処理できるので、従来のように洗浄排水を処理す
る排水処理装置を必要としない。
【0007】また、洗浄排水を噴霧する噴霧量について
は、少なくとも噴霧された後の入口側煙道内のガス温度
を検出し、その検出温度に基づいて洗浄排水の噴霧量を
制御することにより、乾式電気集塵装置の集塵性能に影
響がでないように洗浄排水を処理できる。
【0008】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る乾式電気
集塵装置の洗浄排水処理方法の好ましい実施例について
詳説する。図1は本発明に係る乾式電気集塵装置の洗浄
排水処理方法を適用する装置の全体構成を示す概略図で
ある。図1に示すように、乾式電気集塵装置10の入口
10Aには入口側煙道12が接続されると共に、出口1
0Bには出口側煙道14が接続される。そして、図示し
ないボイラ等から排出された燃焼排ガス16が入口側煙
道12を通って乾式電気集塵装置10の集塵室10C内
に導入される。集塵室10C内に導入された燃焼排ガス
16中のダストは集塵室10C内の放電極(図示せず)
と集塵極(図示せず)との間に形成されたコロナ放電空
間で帯電されることにより集塵極に捕集されて除去され
る。そして、乾式電気集塵装置10で処理された浄化ガ
ス18は出口側煙道14を通って大気に放出される。
【0009】また、集塵室10C内の上部には、多数の
水噴出ノズルを有する洗浄装置20が設けられ、洗浄装
置20に接続された洗浄用配管22は第1の電磁弁24
を介して清浄水を供給する水供給装置(図示せず)に接
続される。この洗浄装置20から乾式電気集塵装置10
内に水を噴射することにより、装置の内部を洗浄するこ
とができる。また、乾式電気集塵装置10の下方には貯
留槽26が設けられ、洗浄により発生した洗浄排水は乾
式電気集塵装置10下部のホッパ部10D下端から排出
されて貯留槽26に貯留される。
【0010】また、入口側煙道12内には、多数の噴霧
ノズルを有する噴霧装置28が設けられ、噴霧装置28
は噴霧用配管30により貯留槽26に接続されると共
に、噴霧用配管30の途中には貯留槽26に貯留された
洗浄排水を噴霧装置28に供給する供給ポンプ32が設
けられる。これにより、供給ポンプ32を作動すると、
貯留槽26の洗浄排水は噴霧装置から入口側煙道内に噴
霧される。また、貯留槽には、攪拌装置34が設けら
れ、洗浄排水中に含まれる固形分が沈降しないように攪
拌される。
【0011】また、噴霧用配管30の途中から枝分かれ
した分岐配管36は洗浄用配管22の洗浄装置20と第
1の電磁弁24との間に接続される。また、噴霧用配管
30及び分岐配管36には、それぞれ第2の電磁弁3
8、第3の電磁弁40及び第4の電磁弁42が設けら
れ、これらの電磁弁24、38、40、42は信号ケー
ブルを介して制御装置44に接続される。これにより、
電磁弁24、38、40、42の開閉は制御装置44に
より制御される。また、入口側煙道12内の噴霧装置2
8の上流側及び下流側には、それぞれ上流側温度センサ
46と下流側温度センサ48が設けられ、これらの温度
センサ46、48で検出された燃焼排ガス16のガス温
度は信号ケーブルを介して前記制御装置44に入力され
る。そして、上流側温度センサ46と下流側温度センサ
48で検出される燃焼排ガスのガス温度に基づいて第
2、第3の電磁弁38、40の制御を行うようになって
いる。
【0012】次に、上記の如く構成された装置を用いた
本発明の乾式電気集塵装置の洗浄排水処理方法について
説明する。乾式電気集塵装置10内の点検作業や修理作
業を行うに先立って、洗浄装置20から装置10内に水
を噴射して装置10内を水洗い洗浄する。洗浄した洗浄
排水は乾式電気集塵装置10のホッパ部10D下端から
排出して貯留槽26に貯留しておく。そして、点検作業
や修理作業が終了して乾式電気集塵装置10の運転を開
始したら、供給ポンプ32を作動して貯留槽26に貯留
しておいた洗浄排水を噴霧装置28から入口側煙道12
内に噴霧する。この時、入口側煙道12内を通って乾式
電気集塵装置10内に導入される燃焼排ガス16のガス
温度は、例えば重油ボイラの場合で130°C程度であ
り、ガス温度が120°C以下になると乾式電気集塵装
置10の集塵性能に影響が出やすくなる。この為、制御
装置44では、洗浄排水の噴霧前のガス温度を検出する
上流側温度センサ46と噴霧後のガス温度を検出する下
流側温度センサ48からの温度を比較して噴霧によるガ
ス温度の低下が10°C以内におさまるように、第2、
第3の電磁弁38、40の開度を調整する。これによ
り、乾式電気集塵装置10の集塵性能に影響がないよう
に洗浄排水の噴霧量を自動制御することができる。ちな
みに、5°Cのガス温度の低下で洗浄排水の噴霧量を試
算すると、乾式電気集塵装置10の入口ガス量が80
0,000Nm3 /時間の場合、噴霧量は2t/時間程
度となる。そして、300tの洗浄排水であれば6〜7
日で処理可能であり、1000tの洗浄排水であれば2
1程度で処理可能である。
【0013】また、前記した入口ガス量(800,00
0Nm3 /時間)は夜間の場合、約1/2〜1/3に減
少するので、減少度に応じて噴霧量を調整する。このよ
うに、本発明の乾式電気集塵装置の洗浄排水処理方法に
よれば、乾式電気集塵装置10の洗浄時に装置10内の
水洗い洗浄により発生した洗浄排水を、乾式電気集塵装
置10自体を使用して処理することができるので、従来
のように洗浄排水を処理する排水処理装置が不要にな
る。
【0014】また、上記したように、乾式電気集塵装置
10内の点検作業や修理作業を行うに先立って装置10
内を洗浄するが、この時、第1と第3の電磁弁24、4
0を閉にすると共に第2と第4の電磁弁38、42を開
にした状態で供給ポンプ32を作動し、先ず貯留槽26
内に貯留されている前回洗浄分の洗浄排水で前洗浄を行
う。その後に第2〜第4の電磁弁38、40、42を閉
にすると共に第1の電磁弁24を開いて洗浄装置20か
らの清浄水で仕上げ洗浄を行うようにすると、洗浄排水
の発生量を削減することができる。
【0015】尚、本実施例では、燃焼排ガスのガス温度
を検出するために上流側温度センサ46と下流側温度セ
ンサ48を設け、その差を検出するようにしたが、下流
側温度センサ48のみを設けて、ガス温度が設定温度以
下にならないように制御してもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の乾式電気
集塵装置の洗浄排水処理方法によれば、乾式電気集塵装
置の洗浄時に装置内を洗浄した洗浄排水を乾式電気集塵
装置自体を使用して処理できるので、従来のように洗浄
排水を浄化する排水処理装置を必要としない。これによ
り、排水処理装置の設備コスト及び排水処理のランニン
グコストが不要になる。
【0017】また、洗浄排水の全量を乾式電気集塵装置
で処理しない場合でも、排水処理装置で処理する洗浄排
水量を大幅に削減できる。これにより、小規模な排水処
理装置で足りるので排水処理装置の設備コストや排水処
理のランニングコストを大幅に削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る乾式電気集塵装置の洗浄
排水処理方法を適用する装置の全体構成の概略図
【符号の説明】
10…乾式電気集塵装置 12…入口側煙道 14…出口側煙道 16…燃焼排ガス 20…洗浄装置 24、38、40、42…電磁弁 26…貯留槽 28…噴霧装置 32…供給ポンプ 44…制御装置 46…上流側温度センサ 48…下流側温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03C 3/00 - 3/88

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾式電気集塵装置内に設けられ、該乾式電
    気集塵装置の洗浄時に清浄水供給ラインから供給される
    清浄水を噴射して前記乾式電気集塵装置内を洗浄する洗
    浄装置と、 前記洗浄装置の洗浄で発生した洗浄排水を貯留する貯留
    槽と、 前記貯留槽に貯留された洗浄排水を運転時の前記乾式電
    気集塵装置の入口側煙道内に噴霧する噴霧ラインと、 前記貯留槽に貯留された洗浄排水を前記洗浄手段に送液
    する送液ラインと、 前記清浄水供給ライン、前記噴霧ライン、前記送液ライ
    ンの切替え制御を行う制御装置と、 を備え、前記貯留槽に貯留した洗浄排水を、前記乾式電
    気集塵装置の運転時に前記噴霧ラインを介して噴霧処理
    する一方、前記乾式電気集塵装置の洗浄時に前記送液ラ
    インを介して前記乾式電気集塵装置内を洗浄するための
    洗浄水として再利用できるようにしたことを特徴とする
    乾式電気集塵装置。
  2. 【請求項2】前記噴霧ラインから洗浄排水が噴霧された
    後の前記入口側煙道内のガス温度を検出する温度検出手
    段を前記煙道内に設け、前記制御手段は、前記温度検出
    手段で検出された検出温度に基づいて噴霧ラインからの
    噴霧量を制御することを特徴とする請求項1の乾式電気
    集塵装置。
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CN109939826A (zh) * 2019-04-26 2019-06-28 内蒙古正能化工集团有限公司 一种兰炭生产加工用电捕焦油器

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