JP3068089U - リュックサック用背当て - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長い間リュックサックを背負った場合でも背
中の蒸れを防止することができると共に、リュックサッ
クに収容した内容物が背中に当たらないようにクッショ
ン材の役目を果たすことが可能なリュックサック用背当
てを提供すること。 【解決手段】 複数本の柔軟弾性を有する中空パイプ１
を水平又は垂直方向に揃えて配列せしめてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、リュックサックを背負ったときに背中との間に介在されるリュック サック用背当て、並びに該リュックサック用背当てを設けてなるリュックサック に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

通常のリュックサックでは、その背当て部分が他の部分と同様に１枚の布だけ で形成されるか又はクッション材が設けられている。従って、リュックサックを 背負ったときに背当て部分が背中に密着して蒸れやすく、且つ背当て部分にクッ ション材がない場合には、リュックサックに収容した内容物が布１枚を間にして 背中に当たるなどして使用に伴って苦痛をもたらすことがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこの様な従来の不具合に鑑みてなされたものであり、長い間リュック サックを背負った場合でも背中の蒸れを防止することができると共に、リュック サックに収容した内容物が背中に当たらないようにクッション材の役目を果たす ことが可能なリュックサック用背当て、及び該リュックサック用背当てを設けて なるリュックサックを提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決する本考案のリュックサック用背当ては、複数本の柔軟弾性 を有する中空パイプを水平又は垂直方向に揃えて配列せしめてなることを特徴と したものである。 また、本考案のリュックサックは、リュックサックの背当て部分に複数本の柔 軟弾性を有する中空パイプを水平又は垂直方向に一体的又は着脱可能に揃えて配 列せしめてなることを特徴としたものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の一例を図面に基づいて詳細に説明するが、本考案は図示 実施例に限定されるものではなく、いろいろなバリエーションが考えられる。

【０００６】 中空パイプ１は、プラスチック材等の柔軟弾性を有する中空管材料を用いて、 適当な太さと所要の長さに形成してなる。この際、中空パイプ１としては、図示 実施例のごとく、中空パイプ１の内部に通じる多数の通気穴２が形成されたもの が好ましい。中空パイプ１に多数の通気穴２を形成せしめることにより、単なる 中空パイプの場合よりも、軽量化を図ることが出来ると同時に、中空パイプ１を 取り巻く空気が多数の通気穴２を通して中空パイプ１の内部と外部をより自由に 往来できるようになるので、装着した時に背中の蒸れを効果的に防止することが 出来るようになる。

【０００７】 かくして、同じ長さに揃えた複数本の中空パイプ１を、水平方向又は垂直方向 に並行状に配列せしめてリュックサック用背当てＡを構成する。この時、複数本 の中空パイプ１がばらけることなくリュックサック用背当てＡとしての形を維持 できるように、簾のように紐等で互いに連結するか、或いは図示実施例のごとく 、布地材や編地材などで扁平な略矩形状に形成された収容袋３内に複数本の中空 パイプ１を収容すると共に、各中空パイプ１の間を逢着等の手段で仕切る４こと により複数本の中空パイプ１を１本ずつ固定状に配列せしめる。 尚、図中の符号５は、本リュックサック用背当てＡを身体又はリュックサック に装着させるための結び用紐を示す。

【０００８】 而して、上述したリュックサック用背当てＡをリュックサックの背当て部分に 一体的に設けるか、或いは適当な手段を用いて着脱可能に取付ければ、通気性に 優れた背当てを備えたリュックサックが形成される。

【０００９】

【考案の効果】

本考案に係るリュックサック用背当ては斯様に、複数本の柔軟弾性を有する中 空パイプを水平又は垂直方向に揃えて配列せしめてなるので、これを身体又はリ ュックサックに装着して使用すれば、リュックサックを背負った時に背当て部分 が背中に密着することがなくなり、背中とリュックサックの背当て部分との間の 空気が自由に流れるようになる。よって、長い間リュックサックを背負った場合 でも、背中の蒸れを防止することが出来るようになる。 しかも、複数本の柔軟弾性を有する中空パイプがクッション材の役目を果たす ので、リュックサックに収容した内容物が背中に当たって苦痛をもたらすような 恐れがなくなる。

【００１０】 また、本考案に係るリュックサックは、リュックサックの背当て部分に複数本 の柔軟弾性を有する中空パイプを水平又は垂直方向に一体的又は着脱可能に揃え て配列せしめてなるので、上述したリュックサック用背当てを装着した場合と同 様の作用効果を奏することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係るリュックサック用背当ての実施
の一例を示す一部切欠斜視図である。

【符号の説明】

Ａ：リュックサック用背当て １：中空パイプ ２：通気穴 ３：収容袋 ４：仕切り ５：結び用紐

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数本の柔軟弾性を有する中空パイプ
   を水平又は垂直方向に揃えて配列せしめてなることを特
   徴としたリュックサック用背当て。
2. 【請求項２】 リュックサックの背当て部分に、複数
   本の柔軟弾性を有する中空パイプを一体的又は着脱可能
   に水平又は垂直方向に揃えて配列せしめてなることを特
   徴としたリュックサック。