JP3191888U - ペット用クッション - Google Patents
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Abstract
Description
たとえば、内装部材と該内装部材を被覆する袋状の外装カバーとで接地面に接地可能に形成したクッションを備えたペット用クッションがある(特許文献1)。
また、このようなペット用クッションは、ペットが使用してもクッションに汚れが滲み通らないようにする必要があるが、クッション表面に防水加工を施すと、ごわごわしてペットにとってすわり心地が悪くなることがあった。
一方、近年のペットブームに伴い、ペットがより快適に過ごすことができ、また、メンテナンスの手間も少ないペット用クッションが求められるようになった。加えて、都市部ではペットを室内で飼うことが増え、ペット用のクッションを室内に置き、寝床とすることが多い。
さらに、本考案は、飼い主のメンテナンスの手間が少ないペット用クッションを提供する。
中クッション部と、前記中クッション部を収容するクッション本体とを備えるペット用クッションであって、
前記クッション本体は、底面シート部と前記底面シート部の周縁部を一周してその内側に前記中クッション部が嵌る凹部を形成するよう土手状に配置された本体クッション部とを備え、
前記中クッション部と本体クッション部は、それぞれ、ビーズ材と、前記ビーズ材を収納する伸縮性の中袋と、前記中袋を着脱自在にその内部に収容するクッションカバーとを備え、前記クッションカバーは、前記中袋を着脱するための開閉自在の着脱開閉部を有し、
前記中クッション部は、前記凹部の底に嵌るようにして収容されたことを特徴とする。
ビーズ材と、前記ビーズ材を収納する伸縮性の中袋と、前記中袋を着脱自在に収容するクッションカバーとを備え、前記クッションカバーは、前記中袋を着脱するための開閉自在の着脱開閉部を有することを特徴とする。
前記ビーズ材充填部は、前記ビーズ材を前記中袋に出し入れするための開閉自在な第2の開閉部を有することが好ましい。
(実施態様1)
図1は、本例のペット用クッションAの斜視図を示す。図1(a)は、斜視全体図である。このペット用クッションAは、中クッション部100と、クッション本体200とを備え、クッション本体200の中央部に形成された凹部214に中クッション部100が着脱できるよう分離可能に嵌め込まれている。ペット用クッションA全体として、ほぼ四角形状である。ペット(不図示)はこの中クッション部100の上に乗ってくつろぐことになり、ペット用のベッドとしても使用できる。
図1(b)は、中クッション部100とクッション本体200の組み付けを説明する斜視図である。より詳しく説明すると、クッション本体200は、底面シート部210と底面シート部210の周縁部212を一周するよう土手状に配置された本体クッション部230とを備えている。
図2は、ペット用クッションAの概略底面図を示している。底面シート部210は、本体クッション部230が底面シート部周縁部212を土手状に一周するように縫い付けられており、土手の内側には凹部214を形成している。底面シート部210は、共生地でできており、その内側は防水加工が施されている。
本体クッション部230は、ビーズ材と、このビーズ材が充填される伸縮性の中袋220と、この中袋220を着脱自在に収容するクッションカバー232を備える。ビーズ材は、クッション性能を決める緩衝材となる。なお、後述の中クッション部100と同様の構造になっている。
本体クッション部230には、その内部に収納される中袋220の着脱をするために、開閉部材としてファスナ240が底面シート部210の周縁212に沿って縫い付けられている。図2に示すように、中袋220の着脱が容易になるように、ファスナ240は、底面シート部210の四辺にそれぞれ開く開口が形成できるようにしている。
本体クッション部230の内側に形成される凹部214に、中クッション部100が底面シート部210の上に載置されて嵌りこみ、ペット用クッションAが形成されている。図1(b)に示すように、本体クッション部230は、紙面手前側の高さが低くなっており、ペットがペット用クッションAに出入りがしやすくなるように形成されている。
ビーズ材は、平均粒径が0.10mmから1.00mmのものが好適に用いられる。好ましくは、平均粒径が0.50mmの球状の発泡ビーズ材である。平均粒径が0.10mmより小さいと、中袋220に入れたときに散逸しやすくなり、1.00mmを超えると、粒子が粗くなりすわり心地に影響する。発泡倍率は、20倍から40倍が好ましい。
図1(b)に示す中クッション部100は、クッション本体200とほぼ同様の構造および材質を有する。
すなわち、中クッション部100は、ほぼ矩形の布地を2枚向い合せてその3辺が縫製され、残りの1辺に、中クッション部100の内部に収納している中袋120を着脱するための着脱開閉部であるファスナ140を備えている。このため、中袋120は、このファスナ140の開閉により、簡単に中クッション部100から着脱可能である。
図3は、中クッション部100の中袋120の模式図である。中袋120は、2枚の編織した伸縮性のある布地が袋状に縫い付けられ、この内部にビーズ材が充填される。2枚の布地は部分的に互いに接合された接合部121が設けられており、充填されたビーズ材が過度に流動して偏在することを妨げて、クッション性を保持するようにしている(キルティング効果)。なお、袋状にした布地の周辺部は、ほつれを防止するために別布による補強を行ってもよい。
ビーズ材を中袋120に充填するために、公知の充填装置を用いることができる。たとえば、ホッパーに貯蔵されたビーズ材を圧縮空気等とともに管内を移送する粒体移送システムなどを充填装置として用いることができる。ビーズ材は圧縮空気とともに中袋120に送り込まれる。この場合に、加圧空気が抜ける程度に粗く織られていれば、ビーズ材のみ中袋120に送り込むことができる。
中袋120には、ビーズ材が充填される際にビーズ材が中袋120から能率的に送り込まれかつクッションとして使用される際に邪魔にならないように、中袋120と同じ素材を用いたビーズ材充填部122が備えられている。ビーズ材は使用していると経年により弾力性が減少することがあるので、製造後も簡易な手段で適宜補給できると良好なクッション性を維持しやすい。
前述のように、中袋120は、中クッション部100の内部に収納され、中クッション部100は、着脱開閉部としてのファスナ140を有しているため、必要に応じて簡単に中袋120を中クッション部100から取り出すことができる。取り出した中袋120は、このようなダブルファスナ構造を有しているため、ビーズ材を追加で充填する際は、第2ファスナ124を開き、充填部本体128を引き出した後、第1ファスナ126を開くと、ビーズ材の充填が容易に可能である。また、ビーズ材の充填のみでなく、このビーズ材充填部122からビーズ材を取り出して充填量を調整することもできる。
ビーズ材の充填量は、ペットの体重やクッションの効きなどを考慮して、適宜決定することができる。
図4は、クッション本体200の中袋220の模式図を示している。図4に示すようにビーズ材を詰めると円筒形になるような中袋220をクッション本体200の4つの辺にあたる箇所にそれぞれ収納するとクッション本体200の形状が維持しやすいので好適である。
また、中袋220は、中クッション部の中袋120と同様に、ビーズ材充填部222を有している。さらに、中袋220は、クッション本体200の内部に収納され、クッション本体200は、着脱開閉部としての着脱ファスナ240を有しているため、必要に応じて、簡単に中袋220をクッション本体200から取り出すことができる。取り出した中袋220は、同様にダブルファスナ構造を有しているため、ビーズ材を追加で充填する際は、第2ファスナ224を開き、充填部本体228を引き出した後、第1ファスナ226を開くと、ビーズ材の充填が容易に可能である。充填後に、ビーズ材充填部222がクッションAの使用の際にも邪魔にならないことも同様である。
ビーズ材が充填された中袋120、220は、クッションカバー130、232に収納されて、中クッション部100やクッション本体200を形成する。このため、クッションカバー130、232と中袋120、220は、適宜分解取り外しができるので、別々に丸洗いすることができ、衛生的である。
クッションカバー130、232は、外側表面に撥水加工が施され、内側表面には防水加工が施される。このようにすると、次のような利点がある。仮にペットが粗相をしてペット用クッションを汚した場合でも、ペット用クッションAの内部にしみこむことを防止できる。したがって、クッションカバー130、232を洗えば足り、内部の中袋120、220およびそれに充填されているビーズ材は洗う必要はない。これのみならず、クッションカバー130,232の外側を撥水加工することにとどめているため、ペットが接触する外側に関しては、通気性がある程度残り、軽微な濡れであれば拭き取れば足りる。外側に防水加工を施して繊維の目を塞ぐと、どうしても通気性が失われ、ごわごわしてペットに対する肌触りが悪くなるが、撥水加工では、通気性が残るので、布の風合いはほとんど変わることはなく、外側表面はペットに対し肌触りが変わらない。
加えて、クッションの緩衝材としてビーズ材を使用しているため、中袋120、220のビーズ材を入れたまま丸洗いすることもでき、ペットの居心地のよさも維持することが簡単で、飼い主のメンテナンスの手間が少なくなる。
図5は、本考案の別の態様のペット用クッションBについて示している。図5(a)は斜視全体図、図5(b)は中クッション部600とクッション本体700の組み付けを説明する斜視図である。
ペットクッションA(実施態様1)は、四角形状のクッション本体200の土手状の一部分が低くなり、ペットの出入りがしやすい形状を有しているが、本態様(実施態様2)のペットクッションBは、クッション本体700の土手状の部分はほぼ同じ高さになっている。そのほかは、実施態様1と同様の構成であり、中クッション部600がクッション本体700の凹部714にはめ込まれ全体としてペット用クッションBを構成している。
底面シート部710は、本体クッション部730が底面シート部710の周縁部を土手状に一周するように縫い付けられており、土手の内側には袋状の凹部714を形成している。底面シート部710は、共生地でできており、その内側は防水加工が施されている。
本体クッション部730は、ビーズ材と、このビーズ材が充填される伸縮性の中袋720(図4)と、この中袋720を着脱自在に収容するクッションカバー(不図示)を備える。本体クッション部730には、その内部に収納される中袋720の着脱をするために、開閉部材としてファスナ(不図示)が底面シート部710の周縁に沿って縫い付けられている。中袋720の着脱が容易になるように、ファスナは、底面シート部710の四辺にそれぞれ開く開口が形成できるようにしている。
クッション部730の内側に形成される凹部714に、中クッション部600が底面シート部710の上に載置されて嵌りこみ、ペット用クッションBが形成されている。このペット用クッションBも、ペットの居心地がよく、また、中袋620、720とクッション本体700や中クッション部600が脱着して分解できるので、それぞれクッションカバー630や中袋620、720が丸洗い可能な点は、クッションAなどと同様である。
図6は、ペット用クッションCを示す。こちらは、実施態様1および2と異なり、中クッション部とクッション本体に着脱して分離できる構成ではなく、より簡易な構成となっている。ペット用クッションA、Bの中クッション部100、600のみがフラットになったマット型のものといえよう。
また、中袋820は、ペットクッションA、Bと同様に、ダブルファスナ構造のビーズ材充填部822を有している。この中袋820は、クッションカバー830の内部に収納され、クッションカバー830は、着脱ファスナ840を有しているため、必要に応じて簡単に中袋820をクッションカバー830から取り出すことができる。取り出した中袋820は、このようなダブルファスナ構造を有するため、ビーズ材を追加で充填する際は、第2ファスナ824を開き、充填部本体828を引き出した後、第1ファスナ826を開くと、ビーズ材の充填が容易に可能である。充填後に、ビーズ材充填部822がクッションCの使用の際にも邪魔にならないことも同様である。
ビーズ材が充填された中袋820は、クッションカバー830に収納されて、ペット用クッションCを形成する。このため、クッションカバー830と中袋820は、適宜分解取り外しができるので、別々に丸洗いすることができ、衛生的である。
クッションカバー830は、ペット用クッションA,Bと同様に、外側表面に撥水加工が施され、内側表面には防水加工が施される。このようにすることの利点も同様である。
加えて、クッションの緩衝材としてビーズ材を使用しているため、中袋820をビーズ材を入れたまま丸洗いすることもでき、ペットの居心地のよさも維持することが簡単で、飼い主のペット用クッションCのメンテナンスの手間が少なくなる。
図7は、ペット用クッションDを示す。こちらは、実施態様3と同様であり、実施態様3との違いは、前者が矩形の板状であるが、後者は円形の板状である点である。図7(a)は斜視全体図、(b)は中袋920の斜視図である。
また、中袋920は、ペットクッションCと同様に、ダブルファスナ構造のビーズ材充填部922を有している。この中袋920は、同様に、クッションカバー930の内部に収納され、クッションカバー930は、着脱ファスナ940を有しているため、必要に応じて簡単に中袋920をクッションカバー930から取り出すことができる。取り出した中袋920は、このようなダブルファスナ構造を有するため、ビーズ材を追加で充填する際は、第2ファスナ924を開き、充填部本体928を引き出した後、第1ファスナ926を開くと、ビーズ材の充填が容易に可能である。充填後に、ビーズ材充填部922がクッションDの使用の際にも邪魔にならないことも同様である。
ビーズ材が充填された中袋920は、クッションカバー930に収納されて、ペット用クッションDを形成する。このため、クッションカバー930と中袋920は、適宜分解取り外しができるので、別々に丸洗いすることができ、衛生的である。
クッションカバー930は、ペット用クッションCと同様、外側表面に撥水加工が施され、内側表面には防水加工が施される。この効果についても、ペット用クッションCと同様である。
加えて、クッションの緩衝材としてビーズ材を使用しているため、中袋920をビーズ材を入れたまま丸洗いすることもでき、ペットの居心地のよさも維持することが簡単で、飼い主のペット用クッションDのメンテナンスの手間が少なくなる。
100:中クッション部
120:中袋 121:接合部 122:ビーズ材充填部
124:第1の開閉部(第1ファスナ)
126:第2の開閉部(第2ファスナ) 130:クッションカバー
140:着脱開閉部(ファスナ)
200:クッション本体
210:底面シート部 212:周縁部 214:凹部
220:中袋 222:ビーズ材充填部
224:第1の開閉部(第1ファスナ)
226:第2の開閉部(第2ファスナ) 228:充填部本体
230:本体クッション部 232:クッションカバー
240:着脱開閉部(ファスナ)
B:ペット用クッション
600:中クッション部
620:中袋 621:接合部 622:ビーズ材充填部
624:第1の開閉部(第1ファスナ)
626:第2の開閉部(第2ファスナ)
630:クッションカバー
640:着脱開閉部(ファスナ)
700:クッション本体
710:底面シート部 714:凹部
720:中袋 722:ビーズ材充填部
724:第1の開閉部(第1ファスナ)
726:第2の開閉部(第2ファスナ)
730:本体クッション部
C:ペット用クッション
800:クッション本体
820:中袋 822:ビーズ材充填部
824:第1の開閉部(第1ファスナ)
826:第2の開閉部(第2ファスナ)
830:クッションカバー
840:着脱開閉部(ファスナ)
D:ペット用クッション
900:クッション本体
920:中袋 922:ビーズ材充填部
924:第1の開閉部(第1ファスナ)
926:第2の開閉部(第2ファスナ)
930:クッションカバー
940:着脱開閉部(ファスナ)
Claims (7)
- 中クッション部(100、600)と前記中クッション部を収容するクッション本体(200、700)とを備えるペット用クッション(A、B)であって、
前記クッション本体(200、700)は、底面シート部(210、710)と前記底面シート部(210、710)の周縁部(212)を一周してその内側に前記中クッション部(100、600)が嵌る凹部(214、714)を形成するよう土手状に配置されたクッション部(230、730)とを備え、
前記中クッション部(100、600)と本体クッション部(230)は、それぞれ、ビーズ材と、前記ビーズ材を収納する伸縮性の中袋(120、620、220、720)と、前記中袋(120、620、220、720)を着脱自在にその内部に収容するクッションカバー(130、630、232)とを備え、前記クッションカバー(130、630、232)は、前記中袋(120、620、220、720)を着脱するための開閉自在の着脱開閉部(ファスナ)(140、640、240)を有し、
前記中クッション部(100)は、前記凹部(214、714)の底に嵌るようにして収容されたペット用クッション(A、B)。 - ビーズ材と、前記ビーズ材を収納する伸縮性の中袋(820、920)と、前記中袋(820、920)を着脱自在に収容するクッションカバー(830、930)とを備え、前記クッションカバー(830、840)は、前記中袋(820、920)を着脱するための開閉自在の着脱開閉部(ファスナ)(840,940)を有するペット用クッション(C、D)。
- 前記中袋(120、620、220、720、820、920)は、その内部から外部に延びるように形成された袋状のビーズ材充填部(122、622、222、722,822,922)と前記ビーズ材充填部をその内部に格納するための前記ビーズ材充填部(122、622、222、722、822、922)を覆う開閉自在な第1の開閉部(ファスナ)(124、624、224、724、824,924)を備え、
前記ビーズ材充填部(122、622、222、722、822、922)は、前記ビーズ材を前記中袋に出し入れするための開閉自在な第2の開閉部(ファスナー)(126、626、226、726、826、926)を有する請求項1または2記載のペット用クッション。 - 前記クッションカバー(130、630、232、830、840)は、表面側に撥水加工を施されるとともに裏面側に防水加工を施されている請求項1から3のいずれか1項に記載のペット用クッション。
- 前記ビーズ材は、その粒径の平均値が0.5mm±20%である請求項1から4のいずれか1項に記載のペット用クッション。
- 前記中袋(120、620、220、720)は、前記ビーズ材が偏らないように適宜の箇所の向かい合う内壁の一部を接合させてキルティング仕様とした接合部(121、621)を有する請求項1、3、4または5のいずれか1項に記載のペット用クッション。
- 前記クッションカバー(232)の前記着脱開閉部(240,640)は、前記中袋(220、720)を簡単に着脱できるように開閉するファスナで構成される請求項1または2に記載のペット用クッション。
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