JP3068000B2 - フロントエンド回路 - Google Patents

フロントエンド回路

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JP3068000B2
JP3068000B2 JP8089799A JP8979996A JP3068000B2 JP 3068000 B2 JP3068000 B2 JP 3068000B2 JP 8089799 A JP8089799 A JP 8089799A JP 8979996 A JP8979996 A JP 8979996A JP 3068000 B2 JP3068000 B2 JP 3068000B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロントエンド回
路に関しており、高周波受信回路、特に低消費電力、高
性能の通信器用高周波受信回路に用いるフロントエンド
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信機器の小型化が急速に
進展している。このような小型化を実現するためには部
品自体の小型化もさることながら、機器の消費電流を低
減することが極めて効果的である。これは、移動体通信
用端末機の容積の中で比較的大きな比率を占める電池の
体積を低減することにより、機器自体の小型化が可能に
なるためである。
【0003】以下、従来技術によるフロントエンド回路
(例えば特開平2−168733号公報に記載されてい
る)について説明する。図13は、従来技術によるフロ
ントエンド回路の回路図である。電界効果トランジスタ
(以下、FETという)としては、ショットキーゲート
型FETが用いられており、800MHz帯高周波信号
が入力される。図13において、1160は局部発振信
号増幅器(以下、LO増幅器という)、1161は高周
波信号増幅器(以下、RF増幅器という)、1162は
周波数変換器(以下、ミキサという)であり、1701
〜1703は、1160〜1162の回路を構成するデ
ュアルゲートFETである。1170および1171は
入力整合回路、1172は出力整合回路、1130およ
び1131は段間共振回路用インダクタである。171
0は、半導体基板上に集積化された範囲を示す。使用周
波数は、LO信号が790MHz、RF信号が880M
Hz、IF信号が90MHzである。以上のように構成
された高周波受信フロントエンドIC回路について、以
下その動作を説明する。
【0004】LO増幅器1160およびRF増幅器11
61は、それぞれ入力整合回路1170および1171
によりそれぞれの周波数において特性インピーダンスに
整合されている。LO増幅器の出力信号はキャパシタ1
123を経てミキサ1162を構成するデュアルゲート
FET1703の第2ゲートに入力される。LO増幅器
1160のドレインノードにはインダクタ1130が接
続されており、インダクタ1130と、デュアルゲート
FET1701の出力容量成分と、デュアルゲートFE
T1703の第2ゲートの入力容量成分により、第1の
並列共振回路が形成されている。インダクタ1130の
値を調節して、前記第1の並列共振回路の共振周波数を
LO信号の周波数に合わせることによりLO増幅器11
60の利得を最大化し、低消費電流で高い利得を得るこ
とができる。
【0005】同様にしてRF増幅器の出力信号はキャパ
シタ1124を経てミキサ1162を構成するデュアル
ゲートFET1703の第1ゲートに入力される。RF
増幅器1161のドレインノードにはインダクタ113
1が接続されており、インダクタ1131と、デュアル
ゲートFET1702の出力容量成分と、デュアルゲー
トFET1703の第1ゲートの入力容量成分により、
第2の並列共振回路が形成されている。インダクタ11
31の値を調節して、前記第2の並列共振回路の共振周
波数をRF信号の周波数に合わせることによりRF増幅
器1161の利得を最大化し、低消費電流で高い利得を
得ると同時に、妨害波であるイメージ信号周波数を抑圧
する作用も有している。ミキサ1162に入力されたL
O信号とRF信号は、デュアルゲートFET1703に
おいて周波数変換され、LO信号周波数とRF信号周波
数の差の周波数成分を有するIF信号を生じる。ミキサ
のドレインノードには出力整合回路1172が接続され
ており、IF周波数におけるミキサ出力を最大化してい
る。この回路のバイアス条件は、電源電圧3.0V、消
費電流5.0mAであり、消費電力は15mWである。
電流の内訳は、LO増幅器が1.0mA、RF増幅器が
1.5mA、ミキサが2.5mAである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の回路構成においては、LO増幅器、RF増幅器および
ミキサの各回路ブロックの消費電流をさらに低減するこ
とは、性能の劣化を招くため困難であり、さらなる低消
費電力化が困難であった。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、低消費電力化を可能とする
フロントエンド回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるフロントエ
ンド回路は、第1入力信号および第2入力信号を受け取
り、該第1入力信号の周波数および該第2入力信号の周
波数の差の周波数をもつ出力信号を出力するフロントエ
ンド回路であって、入力端子、電源端子および仮想グラ
ウンドを有する第1増幅器と、入力端子、電源端子およ
び仮想グラウンドを有する第2増幅器と、第1および第
2入力端子、電源端子および仮想グラウンドを有するミ
キサとを備えており、該ミキサの該仮想グラウンドは、
該第1増幅器の該電源端子に直流的に結合され、該第1
増幅器の該仮想グラウンドは、該第2増幅器の該電源端
子に直流的に結合され、該第1増幅器の該電源端子およ
び該第2増幅器の該電源端子は、それぞれ該ミキサの該
第1および該第2入力端子に交流的に結合されており、
該第1増幅器の該入力端子および該第2増幅器の該入力
端子は、それぞれ該第1および該第2入力信号を受け取
り、該ミキサの該電源端子とグラウンドとに電源電圧が
供給され、そのことにより上記目的が達成される。
【0009】ある実施例では、前記ミキサの前記仮想グ
ラウンドは、前記第1増幅器の前記電源端子に第1イン
ダクタを介して接続され、該第1増幅器の前記仮想グラ
ウンドは、前記第2増幅器の前記電源端子に第2インダ
クタを介して接続され、該第1増幅器の該電源端子は、
該ミキサの前記第1入力端子に第1キャパシタを介して
接続され、該第2増幅器の該電源端子は、該ミキサの前
記第2入力端子に第2キャパシタを介して接続されてい
る。
【0010】ある実施例では、前記第1増幅器は、直列
接続された第1電界効果トランジスタおよび第2電界効
果トランジスタを有しており、該第1電界効果トランジ
スタのピンチオフ電圧の絶対値は、該第2電界効果トラ
ンジスタのピンチオフ電圧の絶対値よりも小さく、該第
1電界効果トランジスタのゲートは前記第1入力信号を
受け取り、前記第2増幅器は、直列接続された第3電界
効果トランジスタおよび第4電界効果トランジスタを有
しており、該第3電界効果トランジスタのピンチオフ電
圧の絶対値は、該第4電界効果トランジスタのピンチオ
フ電圧の絶対値よりも小さく、該第3電界効果トランジ
スタのゲートは前記第2入力信号を受け取る。
【0011】ある実施例では、前記ミキサは、直列接続
された第5電界効果トランジスタおよび第6電界効果ト
ランジスタを有しており、該第5電界効果トランジスタ
のゲートおよび該第6電界効果トランジスタのゲート
は、それぞれ該ミキサの前記第1入力端子および前記第
2入力端子である。
【0012】ある実施例では、前記ミキサは、直列接続
された第5電界効果トランジスタおよび第6電界効果ト
ランジスタを有しており、該第5電界効果トランジスタ
のゲートおよびソースは、それぞれ該ミキサの前記第1
入力端子および前記第2入力端子である。
【0013】ある実施例では、前記第1入力信号の周波
数をf1、前記第1インダクタのインダクタンスをL
1、前記第2電界効果トランジスタのゲート−ドレイン
間容量をC2、前記第6電界効果トランジスタのゲート
−ソース間容量をC6とするとき、f1=1/(2π√
(L1(C2+C6)))が満たされる。
【0014】ある実施例では、前記第1増幅器、前記第
2増幅器および前記ミキサは、半導体基板上に集積され
て形成されている。
【0015】本発明によるフロントエンド回路は、第1
入力信号および第2入力信号を受け取り、該第1入力信
号の周波数および該第2入力信号の周波数の差の周波数
をもつ出力信号を出力するフロントエンド回路であっ
て、入力端子、電源端子およびグラウンドを有する第1
増幅器と、入力端子、電源端子およびグラウンドを有す
る第2増幅器と、第1および第2入力端子、電源端子お
よび仮想グラウンドを有するミキサとを備えており、該
ミキサの該仮想グラウンドは、該第1および該第2増幅
器の該電源端子に直流的に結合され、該第1増幅器の該
電源端子および該第2増幅器の該電源端子は、それぞれ
該ミキサの該第1および該第2入力端子に交流的に結合
されており、該第1増幅器の該入力端子および該第2増
幅器の該入力端子は、それぞれ該第1および該第2入力
信号を受け取り、該ミキサの該電源端子とグラウンドと
に電源電圧が供給され、そのことにより上記目的が達成
される。
【0016】ある実施例では、前記ミキサの前記仮想グ
ラウンドは、前記第1増幅器の前記電源端子および前記
第2増幅器の前記電源端子にそれぞれ第1および第2イ
ンダクタを介して接続され、該第1増幅器の該電源端子
および該第2増幅器の該電源端子は、それぞれ該ミキサ
の前記第1および前記第2入力端子にキャパシタを介し
て接続されている。
【0017】ある実施例では、前記第1増幅器は、直列
接続された第1電界効果トランジスタおよび第2電界効
果トランジスタを有しており、該第1電界効果トランジ
スタのピンチオフ電圧の絶対値は、該第2電界効果トラ
ンジスタのピンチオフ電圧の絶対値よりも小さく、該第
1電界効果トランジスタのゲートは前記第1入力信号を
受け取り、前記第2増幅器は、直列接続された第3電界
効果トランジスタおよび第4電界効果トランジスタを有
しており、該第3電界効果トランジスタのピンチオフ電
圧の絶対値は、該第4電界効果トランジスタのピンチオ
フ電圧の絶対値よりも小さく、該第3電界効果トランジ
スタのゲートは前記第2入力信号を受け取る。
【0018】ある実施例では、前記ミキサは、直列接続
された第5電界効果トランジスタおよび第6電界効果ト
ランジスタを有しており、該第5電界効果トランジスタ
のゲートおよび該第6電界効果トランジスタのゲート
は、それぞれ該ミキサの前記第1入力端子および前記第
2入力端子である。
【0019】ある実施例では、前記ミキサは、直列接続
された第5電界効果トランジスタおよび第6電界効果ト
ランジスタを有しており、該第5電界効果トランジスタ
のゲートおよびソースは、それぞれ該ミキサの前記第1
入力端子および前記第2入力端子である。
【0020】ある実施例では、前記第1入力信号の周波
数をf1、前記第1インダクタのインダクタンスをL
1、前記第2電界効果トランジスタのゲート−ドレイン
間容量をC2、前記第6電界効果トランジスタのゲート
−ソース間容量をC6とするとき、f1=1/(2π√
(L1(C2+C6)))が満たされる。
【0021】ある実施例では、前記第1増幅器、前記第
2増幅器および前記ミキサは、半導体基板上に集積され
て形成されている。
【0022】本発明によるフロントエンド回路は、第1
入力信号および第2入力信号を受け取り、該第1入力信
号の周波数および該第2入力信号の周波数の差の周波数
をもつ出力信号を出力するフロントエンド回路であっ
て、入力端子、電源端子および仮想グラウンドを有する
第1増幅器と、入力端子、電源端子および仮想グラウン
ドを有する第2増幅器と、第1および第2入力端子、電
源端子および仮想グラウンドを有するミキサとを備えて
おり、該第1増幅器の該電源端子および該第2増幅器の
該電源端子は、それぞれ該ミキサの該第1および該第2
入力端子に交流的に結合されており、該第1増幅器の該
入力端子および該第2増幅器の該入力端子は、それぞれ
該第1および該第2入力信号を受け取り、該第1増幅
器、該第2増幅器および該ミキサは、該第1増幅器、該
第2増幅器および該ミキサの該電源端子に流れる電流が
同じになるように直列に接続されており、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0023】本発明によるフロントエンド回路は、第1
入力信号および第2入力信号を受け取り、該第1入力信
号の周波数および該第2入力信号の周波数の差の周波数
をもつ出力信号を出力するフロントエンド回路であっ
て、入力端子、電源端子および仮想グラウンドを有する
第1増幅器と、入力端子、電源端子および仮想グラウン
ドを有する第2増幅器と、第1および第2入力端子、電
源端子および仮想グラウンドを有するミキサとを備えて
おり、該第1増幅器の該電源端子および該第2増幅器の
該電源端子は、それぞれ該ミキサの該第1および該第2
入力端子に交流的に結合されており、該第1増幅器の該
入力端子および該第2増幅器の該入力端子は、それぞれ
該第1および該第2入力信号を受け取り、該第1増幅
器、該第2増幅器および該ミキサは、該第1増幅器の該
電源端子に流れる電流および該第2増幅器の該電源端子
に流れる電流の和が、該ミキサの該電源端子に流れる電
流に等しくなるように、接続されており、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるフロントエン
ド回路を図面を参照しながら説明する。同じ参照符号
は、同じ構成要素を表す。
【0025】(実施例1)図1は、本発明によるフロン
トエンド回路の第1の実施例の回路図である。第1の実
施例のフロントエンド回路1000のうち、破線で囲ま
れた部分100はGaAs基板上に集積化されている。
【0026】LO(局部発振器)信号は、ノード150
に与えられ、入力整合回路170を介してフロントエン
ド回路1000のノード144に与えられる。LO信号
の周波数は、ほぼ790MHzである。入力整合回路1
70は、インダクタ132および133を有しており、
LO信号の周波数におけるノード150での入力インピ
ーダンスを整合する。
【0027】RF(高周波)信号は、ノード151に与
えられ、入力整合回路171を介してフロントエンド回
路100のノード145に与えられる。RF信号の周波
数は、ほぼ880MHzである。入力整合回路171
は、インダクタ134および135を有しており、RF
信号の周波数におけるノード151での入力インピーダ
ンスを整合する。
【0028】フロントエンド回路1000は、ノード1
50に入力されたLO信号とノード151に入力された
RF信号とを混合することによって、IF(中間周波)
信号をノード146に出力する。IF信号の周波数は、
ほぼ90MHzである。ノード146に出力されたIF
信号は、出力整合回路172を介してノード153に出
力される。出力整合回路172は、インダクタ136お
よび137とキャパシタ129とを有する。インダクタ
137およびキャパシタ129は、IF信号の周波数に
おけるノード153での出力インピーダンスを整合する
ことによって、出力されるIF信号の電圧レベルを最大
化する。
【0029】グラウンド180に対して+3.0Vの電
源電圧は、ノード152およびグラウンド180に供給
される。出力整合回路172は、ノード152に供給さ
れた直流電圧をフロントエンド回路1000のノード1
46に与える。インダクタ136は、IF信号が電源に
漏れないようにアイソレーションをする。なお以下では
グラウンド180を参照するときは、単にグラウンドと
する。
【0030】フロントエンド回路1000は、LO増幅
器160、RF増幅器161およびミキサ162を備え
ている。LO増幅器160は、キャパシタ127を介し
てLO信号を受け取り、増幅したのちキャパシタ125
を介してミキサ162に出力する。RF増幅器161
は、キャパシタ128を介してRF信号を受け取り、増
幅したのちキャパシタ126を介してミキサ162に出
力する。ミキサ162は、それぞれLO増幅器160お
よびRF増幅器161から出力されたLO信号およびR
F信号を混合することによって、LO信号の周波数とR
F信号の周波数との差の周波数をもつIF信号を発生
し、ノード146に出力する。
【0031】ノード146に供給された直流電圧によっ
て、電流(すなわちフロントエンド回路1000の消費
電流)は、ミキサ162、インダクタ130、LO増幅
器160、インダクタ131およびRF増幅器161を
この順に通り、グラウンドに至る。インダクタ130お
よび131は、段間整合用のインダクタである。インダ
クタ130および131のインダクタンスは、好ましく
は10nH〜20nHの範囲にある。インダクタンス1
30は、ミキサ162およびLO増幅器160をDC的
に結合する。同様にインダクタンス131は、LO増幅
器160およびRF増幅器161をDC的に結合する。
【0032】LO増幅器160において、ノード141
とグラウンドとの間には、FET101および102、
抵抗110およびキャパシタ121が直列に接続されて
いる。FET102のソースは、FET101のドレイ
ンに接続され、FET102のゲートは、FET101
のソースに接続されている。キャパシタ127を介して
受け取られたLO信号は、FET101のゲートに入力
される。FET101のソースは、キャパシタ120に
よってグラウンドに接続されている。FET101のゲ
ートは、抵抗113によって、抵抗110およびキャパ
シタ121が接続されているノードに接続されている。
【0033】LO増幅器160は、その動作のために必
要な電力をノード141において受け取る。ノード14
1は、LO増幅器160の出力端子としても機能する。
ノード142は、キャパシタ121によってグラウンド
に接続されている。したがってノード142は、AC的
にグラウンドされている(つまり、グラウンドにAC的
に結合されている)。言い換えれば、AC信号(ここで
は周波数がほぼ数Hz以上の信号)については、ノード
142は、グラウンドされており、DC信号(ここでは
周波数がほぼ数Hz以下の信号)については、グラウン
ドから浮いている。ノード141のようなノードを本明
細書においては、「電源端子」とよぶことにする。ノー
ド142のようなノードを本明細書においては、「仮想
グラウンド」とよぶことにする。
【0034】RF増幅器161において、ノード143
とグラウンドとの間には、FET103および104、
抵抗111が直列に接続されている。FET104のソ
ースは、FET103のドレインに接続され、FET1
04のゲートは、FET103のソースに接続されてい
る。キャパシタ128を介して受け取られたRF信号
は、FET103のゲートに入力される。FET103
のソースは、キャパシタ122によってグラウンドに接
続されている。FET103のゲートは、抵抗114に
よってグラウンドに接続されている。
【0035】RF増幅器161は、その動作のために必
要な電力をノード143において受け取る。ノード14
3は、RF増幅器161の出力端子としても機能する。
RF増幅器161においては、ノード143が電源端子
であり、FET103のソースが仮想グラウンドであ
る。
【0036】ミキサ162において、ノード146とグ
ラウンドとの間には、FET105および106、抵抗
112およびキャパシタ124が直列に接続されてい
る。FET106のソースは、FET105のドレイン
に接続されている。FET105のゲートは、キャパシ
タ125を介してノード141に接続され、LO信号を
受け取る。FET106のゲートは、キャパシタ126
を介してノード143に接続され、RF信号を受け取
る。FET105のソースは、キャパシタ123によっ
てグラウンドに接続されている。FET105および1
06のゲートは、それぞれ抵抗115および116によ
って、抵抗112およびキャパシタ124が接続されて
いるノードに接続されている。
【0037】ミキサ162のFET105および106
は、LO信号およびRF信号を混合し、周波数変換され
た信号をIF信号としてノード146に出力する。ミキ
サ162は、その動作のために必要な電力を、ミキサ1
62の電源端子であるノード146において受け取る。
ノード146は、ミキサ162の出力端子としても機能
する。ノード140は、キャパシタ124によってグラ
ウンドに接続されている。したがってミキサ162にお
いて、ノード140は仮想グラウンドである。
【0038】高周波信号バイパス用のキャパシタ12
1、122および124は、半導体基板上に半導体プロ
セスを用いて形成されたMIM(Metal-Insulator-Meta
l)構造として実現される。絶縁体としては、高い誘電
率をもつ薄膜が用いられる。第1の実施例においてキャ
パシタ121、122および124の容量は、好ましく
は100pF〜1000pFの範囲にある。
【0039】第1の実施例のフロントエンド回路100
0の消費電流は、電源が接続されるノード152、ノー
ド146、ミキサ162、インダクタ130、LO増幅
器160、インダクタ131、RF増幅器161および
グラウンドを、この順に流れる。その結果、ミキサ16
2、LO増幅器160およびRF増幅器161の消費電
流は、共通に用いられる。ミキサ162、LO増幅器1
60およびRF増幅器161は、それぞれキャパシタ1
21、122および124によって高周波的に分離され
ており、独立した高周波動作をおこなうことができる。
ノード152に供給される電源電圧3.0Vは、ミキサ
162、LO増幅器160およびRF増幅器161に均
等に分圧されるように、バイアス抵抗110〜112の
値が設定される。
【0040】具体的には、フロントエンド回路1000
の消費電流は、1.8mAであり、ミキサ162、LO
増幅器160およびRF増幅器161には、それぞれ
1.0Vの電圧が印加される。その結果、フロントエン
ド回路1000の消費電力は、5.4mWである。フロ
ントエンド回路1000の消費電流および消費電力は、
いずれも従来技術によるフロントエンド回路の約1/3
である。
【0041】以下に第1の実施例のフロントエンド回路
1000の動作を、LO増幅器160、RF増幅器16
1およびミキサ162の各部分について、詳細に説明す
る。
【0042】まずLO増幅器160の動作について説明
する。FET101は、入力されたLO信号を増幅す
る。FET102は、ミキサ162およびLO増幅器1
60のアイソレーションをおこなう。具体的には、FE
T102のドレインにあらわれた不要な信号は、FET
102のゲートおよびキャパシタ120を介してグラウ
ンドにバイパスされる。その結果、不要な信号が、FE
T101のゲートへ混入することが防止される。
【0043】FET101の主な目的はLO信号の増幅
であるため、高い「K値」と十分なドレイン−ソース間
電圧とが要求される。ここで「K値」とは、FETの相
互コンダクタンスgm(ドレイン電流をID、ゲート−
ソース間電圧をVGSとすると、gm=∂ID/∂VG
S)を、ゲート−ソース間電圧VGSで偏微分したもの
であり、K=∂2ID/∂VGS2である。
【0044】いっぽう、FET102の目的はアイソレ
ーションであるため、低いオン抵抗が要求される。これ
は、FET102のオン抵抗値が大きければ、FET1
01の利得が低減されるからである。ここで「オン抵
抗」とは、ゲートに正電圧を印加することによってFE
Tがオン状態であるときのドレイン−ソース間のチャネ
ル抵抗である。
【0045】フロントエンド回路1000においては、
FET101のピンチオフ電圧は、−0.2Vであり、
FET102のピンチオフ電圧は、−0.8Vである。
ここでそのゲートがLO信号を受け取るFET(例えば
FET101)のピンチオフ電圧をVPO1とし、その
ゲートが他方のFETのソースに接続されているFET
(例えばFET102)のピンチオフ電圧をVPO2と
すれば、|VPO1|<|VPO2|であることが好ま
しい。さらに好ましくは、|VPO2/VPO1|≧
2.0である。なお本発明においてはFET101およ
び102として、デプレッション型のFETを用いてい
る。
【0046】FET101および102のピンチオフ電
圧を|VPO1|<|VPO2|が満たされるように設
定することによって、以下の効果が得られる。FET1
01のK値は大きいので、LO信号を高い増幅率で増幅
することができる。いっぽう、FET102のピンチオ
フ電圧は大きいので、十分なアイソレーションが得られ
る。したがって上述の式が満たされれば、フロントエン
ド回路1000は、高い増幅率および高いアイソレーシ
ョンをともに実現できる。
【0047】ピンチオフ電圧を以下に詳述する。一般に
イオン注入法により形成されたFETのピンチオフ電圧
は、K値と逆比例の関係にある。すなわち、大きいピン
チオフ電圧をもつFETは、小さいK値をもち、逆に小
さいピンチオフ電圧をもつFETは、大きいK値をも
つ。K値が大きいほど、信号増幅率も大きい。したがっ
て高い増幅率を得るには、小さいピンチオフ電圧をもつ
FETを用いることが効果的である。
【0048】また、ピンチオフ電圧は、オン抵抗と逆比
例の関係にある。すなわち、大きいピンチオフ電圧をも
つFETは、小さいオン抵抗をもつ。したがって小さい
オン抵抗を得るには、大きいピンチオフ電圧をもつFE
Tを用いることが効果的である。
【0049】フロントエンド回路1000においては、
LO増幅器160に供給される電圧(すなわちノード1
41とノード142との間に供給される電圧)のほぼ7
0%(すなわち約0.7V)が小さいピンチオフ電圧を
もつFET101に印加され、ほぼ30%(すなわち約
0.3V)が大きいピンチオフ電圧をもつFET102
に印加される。FET101は、−0.2Vの小さいピ
ンチオフ電圧をもつため、ドレイン−ソース間電圧は、
0.5V以上あれば動作する。
【0050】LO増幅器160およびミキサ162間の
整合について説明する。FET102のドレインに接続
されたインダクタ130、FET102のゲート−ドレ
イン間容量Cgd、FET105のゲート−ソース間容量
Cgsは、並列共振回路を形成しており、その共振周波数
f1は、次式で表される。
【0051】 f1=1/(2π√(L(Cgd+Cgs))) ここで、f1:共振周波数、L:インダクタ130のイ
ンダクタンスである。共振周波数f1をLO信号の周波
数に合わせることによって、LO増幅器160の負荷イ
ンピーダンスが最大になる。その結果、FET101の
利得を最大にすることができる。上の式がどのように導
かれるかを以下に説明する。
【0052】図2は、LO増幅器160およびミキサ1
62間の整合を説明するための図である。図2には、L
O増幅器160およびミキサ162の段間部分が示され
る。図2において破線によって囲まれた部分250は、
LO増幅器160およびミキサ162の段間における共
振回路を構成する。図3の(a)〜(c)は、本発明によるフ
ロントエンド回路における段間の共振回路を表す等価回
路である。図3の(a)に示すように、共振回路は、イン
ダクタL(インダクタ130)と、キャパシタCbyp、
Cgd、CcupおよびCgsとから構成される。ここでキャ
パシタCbypおよびCcupの容量は、いずれもCgdおよび
Cgsのそれよりも大きい。よってキャパシタCbypおよ
びCcupは、高周波信号に対してはショートされている
とみなされる。したがって図3の(a)の等価回路は、図
3の(b)のように表せる。図3の(b)の等価回路は、さら
に図3の(c)のように表現できる。上述のf1を表す式
は、図3の(c)に示す回路の共振周波数を示す。よっ
て、もし上式の周波数f1がLO信号の周波数に等しけ
れば、図3の(c)の回路のインピーダンスは最大にな
り、その結果、FET101の利得も最大になる。
【0053】次に、RF増幅器161について説明す
る。RF増幅器161のFET103および104のピ
ンチオフ電圧の関係についても、LO増幅器160につ
いて説明したことがあてはまる。FET103は、RF
信号を増幅し、いっぽうFET104は、アイソレーシ
ョンを確保する。第1の実施例においては、FET10
3のピンチオフ電圧は−0.2Vであり、FET104
のピンチオフ電圧は−0.8Vである。ここでそのゲー
トがRF信号を受け取るFET(例えばFET103)
のピンチオフ電圧をVPO1とし、そのゲートが他方の
FETのソースに接続されているFET(例えばFET
104)のピンチオフ電圧をVPO2とすれば、|VP
O1|<|VPO2|であることが好ましい。さらに好
ましくは、|VPO2/VPO1|≧2.0である。な
お本発明においてはFET103および104として、
デプレッション型のFETを用いている。
【0054】RF増幅器161に印加される電圧、すな
わちノード143とグラウンドとの間に印加される電圧
は、1.0Vである。この1.0Vのうち約0.7V
は、小さいピンチオフ電圧を有するFET103に印加
され、残りの約0.3Vが大きいピンチオフ電圧を有す
るFET104に印加されている。
【0055】アイソレーションを確保するために大きい
ピンチオフ電圧のFET104を用いる。このFET1
04によって、LO信号がRF増幅器161を通り、ノ
ード151から外部に漏れるのを防止できる。LO信号
はLO増幅器160によって増幅され、ミキサ162へ
供給される。この増幅されたLO信号がミキサ162を
介してRF増幅器161へ漏れるのは好ましくない。本
発明によれば、RF増幅器161のアイソレーションの
ためのFET104によってLO信号がRF増幅器16
1へ漏れることを防止できる。これは、LO信号がFE
T104を通してグラウンドへバイパスされるからであ
る。この構成の結果、不要なLO信号が、RF増幅器1
61を通して外部に漏れることがない。
【0056】上述のように、LO増幅器160と同様に
RF増幅器161においても、アイソレーションのため
のFET104と、増幅のためのFET103とを直列
に接続する。FET103および104の機能を最適化
するため、FET103としてはピンチオフ電圧の小さ
いFETを用いて、FET104としてはピンチオフ電
圧の大きいFETを用いる。
【0057】RF増幅器161およびミキサ162間の
整合について説明する。FET104のドレインに接続
されたインダクタ131、FET104のゲート−ドレ
イン間容量Cgd'、FET106のゲート−ソース間容
量Cgs'は、並列共振回路を形成しており、その共振周
波数f2は、次式で表される。
【0058】 f2=1/(2π√(L’(Cgd'+Cgs'))) ここで、f2:共振周波数、L’:インダクタ131の
インダクタンスである。共振周波数f2をRF信号の周
波数に合わせることによって、RF増幅器161の負荷
インピーダンスが最大になる。その結果、FET103
の利得を最大にすることができる。
【0059】RF増幅器のイメージ信号抑圧機能につい
て説明する。一般に受信機のフロントエンド回路におい
ては、入力されたRF信号に対してイメージ信号と呼ば
れる妨害波が発生する。RF信号が周波数fRFをも
ち、イメージ信号が周波数fIMをもち、IF信号が周
波数fIFをもつとすると、以下の式が成り立つ。
【0060】 fRF=fLO+fIFかつfIM=fLO−fIF 第1の実施例においては、fRF=880MHz、fL
O=790MHz、fIF=90MHzである。
【0061】このイメージ信号を取り除くため、通常は
RF増幅器の後段にイメージ信号除去フィルタを設ける
必要がある。ところが第1の実施例の構成によれば、R
F増幅器161およびミキサ162の段間における共振
回路によってRF信号の利得が高められると同時に、イ
メージ信号の利得は低く抑えられる。その結果、イメー
ジ信号が抑圧されるという効果も同時に得られる。言い
換えれば、従来は必要だったイメージ信号除去フィルタ
が不要になるという利点をも有する。第1の実施例にお
いては、700MHzのイメージ信号に対して、20d
B以上の抑圧比が得られる。
【0062】最後にミキサ162について説明する。ミ
キサ162のFET105は−0.8Vのピンチオフ電
圧をもち、FET106は−0.2Vのピンチオフ電圧
をもつ。 ここでそのゲートがRF信号を受け取るFE
T(例えばFET106)のピンチオフ電圧をVPO1
とし、そのゲートがLO信号を受け取るFET(例えば
FET105)のピンチオフ電圧をVPO2とすれば、
|VPO1|<|VPO2|であることが好ましい。さ
らに好ましくは、|VPO2/VPO1|≧2.0であ
る。なお本発明においてはFET105および106と
して、デプレッション型のFETを用いている。
【0063】上述のピンチオフ電圧の関係が好ましい理
由を以下に述べる。ミキサ162においては、FET1
06がRF信号を増幅し、FET105がLO信号に応
じてFET106の導通状態をスイッチングし、それに
より周波数変換がおこなわれる。すなわち、FET10
5のゲートに入力されるLO信号(つまりLO増幅器1
60の出力)が正の半サイクルのとき、FET106は
通常の増幅をおこなう。いっぽうLO信号が負の半サイ
クルのとき、FET105はカットオフされ、これによ
ってFET106の増幅動作は停止する。この動作の繰
り返しにより、FET106のドレイン(つまりノード
146)には、LO信号の周波数とRF信号の周波数と
の差の周波数をもつIF信号が出力される。
【0064】上述の動作を効率的におこなうため、増幅
作用に寄与するFET106としては、高いK値を有す
る、すなわち小さいピンチオフ電圧を有するFETを用
いる。いっぽうFET105は、スイッチング動作をお
こなうが、FET105のオン抵抗は、FET106の
増幅作用を抑制するようにはたらく。そのため、FET
105としては、大きなピンチオフ電圧のFETを用い
ることにより、FET105のオン抵抗を低減する。
【0065】第1の実施例のミキサ162においては、
FET105のスイッチング動作を利用する。そのた
め、周波数変換の効率が高く、その結果、高い変換利得
を低い消費電力で得ることができるという特徴を有す
る。
【0066】図4は、第1の実施例のフロントエンド回
路1000のうち、破線で囲まれた部分(つまりICと
して形成されている部分)100のマスクレイアウト図
である。図4における参照符号は、図1の回路図におけ
る参照符号に対応する。FET101〜106は、Ga
As基板上に形成されたゲート長1.0μmのショット
キーゲート型FETである。FET101〜104のゲ
ート幅は200μmであり、FET105および106
のゲート幅は400μmである。201および202は
サージ保護用ダイオードである。210、211および
212は、それぞれFET101、103および105
のソース電圧測定用のパッドである。ICのチップサイ
ズは0.8mm×0.8mmであり、小型10ピンの樹
脂パッケージに封止される。
【0067】図5は、第1の実施例における変換利得C
Gおよび消費電流Iddを電源電圧Vddの関数として
表した図である。図5において「■」および「□」は、
それぞれ本発明および従来技術によるフロントエンド回
路の変換利得CGを表し、「●」および「○」は、それ
ぞれ本発明および従来技術によるフロントエンド回路の
消費電流Iddを表す。測定条件は以下のとおりであ
る。RF周波数880MHz、LO周波数790MH
z、IF周波数90MHz、RF入力レベル−35dB
m、LO入力レベル−15dBmである。図5に示すよ
うに本発明によるフロントエンドICの消費電流Idd
は、電源電圧Vddが2.5V〜5.0Vの範囲におい
て、従来技術によるフロントエンドICの消費電流Id
dのほぼ1/3であるが、変換利得CGは、従来技術に
よるフロントエンドICとほぼ同じである。すなわち第
1の実施例のフロントエンド回路1000は、従来技術
によるフロントエンド回路と同等の性能を得ながらも、
消費電力を従来のほぼ1/3に抑えることができる。こ
れは、第1の実施例において、LO増幅器160、RF
増幅器161およびミキサ162のそれぞれの部分に流
れる電流を共通化することによる。
【0068】また第1の実施例によれば、フロントエン
ド回路1000を半導体基板上に集積化することによ
り、小型パッケージの使用が可能になる。その結果、小
型かつ高性能なフロントエンドICを実現できる。
【0069】(実施例2)図6は、本発明によるフロン
トエンド回路の第2の実施例の回路図である。第2の実
施例のフロントエンド回路2000は、ミキサ262の
構成を除けば、第1の実施例のフロントエンド回路10
00と同じである。図6の破線で囲まれた部分200
は、GaAs基板上に形成されている。第2の実施例に
おいては、LO信号はFET106のゲートに入力さ
れ、RF信号はソースに入力される。一般に、FETの
ような能動素子の入力電圧は低いほうが、その能動素子
の出力において発生する歪みも小さい。これは基本波の
歪みが入力電圧に比例するのに対し、n次歪みは入力電
圧のn乗に反比例するためである。FETの入力インピ
ーダンスは、ゲート入力の場合はgmに比例し、ソース
入力の場合は、(1/gm)に比例する。したがってソ
ース入力構成を採用することによって、優れた歪み特性
を実現できる。なおFET205は、アクティブロード
として機能し、低電圧動作化に寄与する。
【0070】図7は、第2の実施例における、3次イン
ターセプトポイントIP3および消費電流Iddを電源
電圧Vddの関数として表した図である。本明細書で
は、「3次インターセプトポイントIP3」とは、3次
歪の量を示す3次相互変調歪出力インターセプトポイン
トのことをさす。図7において「■」および「□」は、
それぞれ本発明および従来技術によるフロントエンド回
路の3次インターセプトポイントIP3を表し、「●」
および「○」は、それぞれ本発明および従来技術による
フロントエンド回路の消費電流Iddを表す。3次イン
ターセプトポイントは、周波数RF1およびRF2をも
つ2つの高周波信号を混合して入力し、そのときの出力
端子(つまりノード153)における3次歪のレベルを
測定することによって求めた。測定条件は、周波数RF
1:880.0MHz、周波数RF2:880.3MH
z、LO周波数:790MHz、IF周波数:90MH
z、3次歪周波数:89.7MHz、RF入力レベル:
−35dBm、LO入力レベル:−15dBmである。
以下の実施例における3次インターセプトポイントIP
3の測定条件も、上と同じである。
【0071】第2の実施例のフロントエンド回路200
0は、従来技術によるフロントエンド回路の消費電力の
ほぼ1/3の消費電力で、従来技術による回路より3d
B優れた3次インターセプトポイントIP3を実現でき
る。
【0072】上述のように第2の実施例によれば、LO
増幅器160、RF増幅器161およびミキサ262の
それぞれの部分に流れる電流を共通化することにより消
費電流を従来の1/3に削減できる(すなわち消費電力
が1/3になる)。またそれと同時に、優れた歪み特性
を有する高性能なフロントエンドICを実現できる。
【0073】(実施例3)図8は、本発明によるフロン
トエンド回路の第3の実施例の回路図である。第3の実
施例のフロントエンド回路3000は、ミキサ162の
仮想グラウンドであるノード140がインダクタ130
を介してLO増幅器360の電源端子であるノード14
1に接続され、ノード140がインダクタ131を介し
てRF増幅器161の電源端子であるノード143に接
続されている点を除いて、第1の実施例のフロントエン
ド回路1000と同じ構成である。図8の破線で囲まれ
た部分300は、GaAs基板上に形成されている。第
3の実施例においては、この回路構成により、ミキサ1
62によって消費された電流をLO増幅器360とRF
増幅器161とに分配して流すことができる。
【0074】一般に多段接続回路においては、後段ほど
消費電流を増やし、デバイスサイズを大きくする必要が
ある。これは各段で信号が増幅されるため、歪レベルを
劣化させないために、入力される信号電力に応じてデバ
イスのダイナミックレンジを大きくする必要があること
による。この原理は、第3の実施例のフロントエンド回
路においてもあてはまる。すなわち、RF増幅器161
の消費電流よりもミキサ162の消費電流を大きくする
ことが良好な高周波特性に大きく寄与する。フロントエ
ンド回路3000の構成を用いることにより、それぞれ
の回路の消費電流を最適化することができ、それによっ
てさらに優れた高周波特性(特に歪み特性)を得ること
ができる。
【0075】また、フロントエンド回路1000と同様
に、インダクタ130および131により段間において
共振回路が形成されている。その結果、LO増幅器36
0においては小さい消費電力で高い利得を得ることがで
き、またRF増幅器161においては高い利得と同時に
優れたイメージ抑圧比を得ることができる。フロントエ
ンド回路3000のバイアス条件は、電源電圧3.0
V、消費電流2.5mAであり、消費電力は7.5mW
である。電流の内訳は、LO増幅器が1.0mA、RF
増幅器が1.5mA、ミキサが2.5mAである。
【0076】図9は、第3の実施例のフロントエンド回
路3000のうち破線で囲まれた部分(つまりICとし
て形成されている部分)300のマスクレイアウト図で
ある。図9における参照符号は、図8における参照符号
に対応する。FET101〜106として、GaAs基
板上に形成されたゲート長1.0μmのショットキーゲ
ート型FETが用いられる。FET101〜104のゲ
ート幅は200μm、FET105および106のゲー
ト幅は400μmである。201および202はサージ
保護用ダイオードであり、210、211および212
は、それぞれFET101、103および105のソー
ス電圧測定用のパッドである。チップサイズは、0.8
mm×0.8mmであり、小型10ピンの樹脂パッケー
ジに封止される。
【0077】図10は、フロントエンド回路3000に
おける3次インターセプトポイントIP3および消費電
流Iddを電源電圧Vddの関数として表した図であ
る。図10において「■」および「□」は、それぞれ本
発明および従来技術によるフロントエンド回路の3次イ
ンターセプトポイントIP3を表し、「●」および
「○」は、それぞれ本発明および従来技術によるフロン
トエンド回路の消費電流Iddを表す。
【0078】図10からわかるように、フロントエンド
回路3000は、従来技術によるフロントエンド回路の
3次インターセプトポイントよりも高い3次インターセ
プトポイントを通常使用される電源電圧3.0Vにおい
て得ることができ、しかも消費電流は、従来技術の場合
のほぼ1/2である(すなわち消費電力もほぼ1/2で
ある)。
【0079】フロントエンド回路3000のうち破線で
囲まれた部分300を半導体基板上に集積化することに
より小型パッケージの使用が可能になる。その結果、小
型・高性能なフロントエンドICを実現できる。
【0080】(実施例4)図11は、本発明によるフロ
ントエンド回路の第4の実施例の回路図である。第4の
実施例のフロントエンド回路4000は、ミキサ262
の構成を除けば、第3の実施例のフロントエンド回路3
000と同じである。図11の破線で囲まれた部分40
0は、GaAs基板上に形成されている。
【0081】フロントエンド回路4000においては、
フロントエンド回路2000と同様に、LO信号は、F
ET106のゲートに入力され、RF信号はFET10
6のソースに入力される。これによって歪みを少なくす
ることが可能になる。またフロントエンド回路4000
においては、フロントエンド回路3000と同様に、ミ
キサ262によって消費された電流をLO増幅器360
およびRF増幅器161に分配して流す。この構成によ
ってミキサ262の消費電流を増加させ、それによりさ
らに優れた歪特性が実現される。
【0082】図12は、フロントエンド回路4000に
おける3次インターセプトポイントIP3および消費電
流Iddを電源電圧Vddの関数として表した図であ
る。図12において「■」および「□」は、それぞれ本
発明および従来技術によるフロントエンド回路の3次イ
ンターセプトポイントIP3を表し、「●」および
「○」は、それぞれ本発明および従来技術によるフロン
トエンド回路の消費電流Iddを表す。図12からわか
るように、フロントエンド回路4000は、従来技術に
よるフロントエンド回路よりもほぼ5dB優れた3次イ
ンターセプトポイントを通常の電源電圧3.0Vにおい
て得ることができ、しかもこのときの消費電流Idd
は、従来技術の場合のほぼ1/2である(すなわち消費
電力もほぼ1/2である)。
【0083】第1〜第4の実施例において、ミキサ、L
O増幅器およびRF増幅器のうち、直列に接続された2
つのセクションを入れ替えても、本発明の効果は得られ
る。例えば、第1の実施例においては、ミキサ162、
LO増幅器160およびRF増幅器161は、電源端子
からグラウンドへこの順に直列に接続されているが、こ
れには限られない。具体的には、ミキサ162、RF増
幅器161およびLO増幅器160がこの順に直列に接
続されていてもよい。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、ミキサの仮想グラウン
ドおよびLO増幅器の電源端子がDC的に結合され、L
O増幅器の仮想グラウンドおよびRF増幅器の電源端子
がDC的に結合されており、ミキサの電源端子およびグ
ラウンドに外部から電力が供給される。この回路構成に
より、ミキサ、LO増幅器およびRF増幅器の消費電流
を共通に利用でき、従来の1/3の消費電流での動作が
可能になる。その結果、低消費電力のフロントエンド回
路が実現できる。
【0085】本発明によれば、ミキサの仮想グラウンド
がLO増幅器およびRF増幅器の電源端子とDC的に結
合されており、ミキサの電源端子とグラウンドとに外部
から電力が供給される。この回路構成により、LO増幅
器の消費電流およびRF増幅器の消費電流の和の電流が
ミキサに流れる。その結果、従来の1/2の消費電流で
の動作が可能になると同時に、ミキサにおける歪み特性
が改善される。
【0086】本発明によれば、ミキサ、LO増幅器およ
びRF増幅器を集積化することによって、高周波フロン
トエンド部を小型化できる。
【0087】本発明によるフロントエンド回路のLO増
幅器およびRF増幅器においては、LO信号およびRF
信号を受け取るFETは、そのゲートがAC的にグラウ
ンドに接続されたFETのピンチオフ電圧よりも小さい
ピンチオフ電圧をもつ。これにより、LO増幅器および
RF増幅器における高いアイソレーションと高い利得と
を実現できる。
【0088】本発明によるフロントエンド回路において
は、LO増幅器およびミキサの段間において形成される
共振回路がLO信号の周波数において共振するように、
LO増幅器およびミキサをDC的に結合するインダクタ
のインダクタンスが設定される。これにより、LO増幅
器の利得を改善できるとともに、イメージ信号も抑圧で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフロントエンド回路の第1の実施
例の回路図である。
【図2】LO増幅器160およびミキサ162間の整合
を説明するための図である。
【図3】本発明によるフロントエンド回路における段間
の共振回路を表す等価回路である。
【図4】第1の実施例のフロントエンド回路1000の
うち、破線で囲まれた部分(つまりICとして形成され
ている部分)100のマスクレイアウト図である。
【図5】第1の実施例における変換利得CGおよび消費
電流Iddを電源電圧Vddの関数として表した図であ
る。
【図6】本発明によるフロントエンド回路の第2の実施
例の回路図である。
【図7】第2の実施例における、3次インターセプトポ
イントIP3および消費電流Iddを電源電圧Vddの
関数として表した図である。
【図8】本発明によるフロントエンド回路の第3の実施
例の回路図である。
【図9】第3の実施例のフロントエンド回路3000の
うち破線で囲まれた部分(つまりICとして形成されて
いる部分)300のマスクレイアウト図である。
【図10】フロントエンド回路3000における3次イ
ンターセプトポイントIP3および消費電流Iddを電
源電圧Vddの関数として表した図である。
【図11】本発明によるフロントエンド回路の第4の実
施例の回路図である。
【図12】フロントエンド回路4000における3次イ
ンターセプトポイントIP3および消費電流Iddを電
源電圧Vddの関数として表した図である。
【図13】従来技術によるフロントエンド回路の回路図
である。
【符号の説明】
101〜106 FET 110〜116 抵抗 120〜129 キャパシタ 130〜137 インダクタ 140〜146,150〜153 ノード 160 LO増幅器 161 RF増幅器 162 ミキサ 170 LO入力整合回路 171 RF入力整合回路 172 IF出力整合回路 180 グラウンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/26 H03D 7/12 - 7/18

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1入力信号および第2入力信号を受け
    取り、該第1入力信号の周波数および該第2入力信号の
    周波数の差の周波数をもつ出力信号を出力するフロント
    エンド回路であって、 入力端子、電源端子および仮想グラウンドを有する第1
    増幅器と、入力端子、電源端子および仮想グラウンドを
    有する第2増幅器と、第1および第2入力端子、電源端
    子および仮想グラウンドを有するミキサとを備えてお
    り、 該ミキサの該仮想グラウンドは、該第1増幅器の該電源
    端子に直流的に結合され、該第1増幅器の該仮想グラウ
    ンドは、該第2増幅器の該電源端子に直流的に結合さ
    れ、該第1増幅器の該電源端子および該第2増幅器の該
    電源端子は、それぞれ該ミキサの該第1および該第2入
    力端子に交流的に結合されており、 該第1増幅器の該入力端子および該第2増幅器の該入力
    端子は、それぞれ該第1および該第2入力信号を受け取
    り、該ミキサの該電源端子とグラウンドとに電源電圧が
    供給されるフロントエンド回路。
  2. 【請求項2】 前記ミキサの前記仮想グラウンドは、前
    記第1増幅器の前記電源端子に第1インダクタを介して
    接続され、該第1増幅器の前記仮想グラウンドは、前記
    第2増幅器の前記電源端子に第2インダクタを介して接
    続され、該第1増幅器の該電源端子は、該ミキサの前記
    第1入力端子に第1キャパシタを介して接続され、該第
    2増幅器の該電源端子は、該ミキサの前記第2入力端子
    に第2キャパシタを介して接続されている、請求項1に
    記載のフロントエンド回路。
  3. 【請求項3】 前記第1増幅器は、直列接続された第1
    電界効果トランジスタおよび第2電界効果トランジスタ
    を有しており、該第1電界効果トランジスタのピンチオ
    フ電圧の絶対値は、該第2電界効果トランジスタのピン
    チオフ電圧の絶対値よりも小さく、該第1電界効果トラ
    ンジスタのゲートは前記第1入力信号を受け取り、 前記第2増幅器は、直列接続された第3電界効果トラン
    ジスタおよび第4電界効果トランジスタを有しており、
    該第3電界効果トランジスタのピンチオフ電圧の絶対値
    は、該第4電界効果トランジスタのピンチオフ電圧の絶
    対値よりも小さく、該第3電界効果トランジスタのゲー
    トは前記第2入力信号を受け取る、請求項2に記載のフ
    ロントエンド回路。
  4. 【請求項4】 前記ミキサは、直列接続された第5電界
    効果トランジスタおよび第6電界効果トランジスタを有
    しており、該第5電界効果トランジスタのゲートおよび
    該第6電界効果トランジスタのゲートは、それぞれ該ミ
    キサの前記第1入力端子および前記第2入力端子であ
    る、請求項3に記載のフロントエンド回路。
  5. 【請求項5】 前記ミキサは、直列接続された第5電界
    効果トランジスタおよび第6電界効果トランジスタを有
    しており、該第5電界効果トランジスタのゲートおよび
    ソースは、それぞれ該ミキサの前記第1入力端子および
    前記第2入力端子である、請求項3に記載のフロントエ
    ンド回路。
  6. 【請求項6】 前記第1入力信号の周波数をf1、前記
    第1インダクタのインダクタンスをL1、前記第2電界
    効果トランジスタのゲート−ドレイン間容量をC2、前
    記第6電界効果トランジスタのゲート−ソース間容量を
    C6とするとき、f1=1/(2π√(L1(C2+C
    6)))が満たされる請求項5に記載のフロントエンド
    回路。
  7. 【請求項7】 前記第1増幅器、前記第2増幅器および
    前記ミキサは、半導体基板上に集積されて形成されてい
    る請求項6に記載のフロントエンド回路。
  8. 【請求項8】 第1入力信号および第2入力信号を受け
    取り、該第1入力信号の周波数および該第2入力信号の
    周波数の差の周波数をもつ出力信号を出力するフロント
    エンド回路であって、 入力端子、電源端子およびグラウンドを有する第1増幅
    器と、入力端子、電源端子およびグラウンドを有する第
    2増幅器と、第1および第2入力端子、電源端子および
    仮想グラウンドを有するミキサとを備えており、 該ミキサの該仮想グラウンドは、該第1および該第2増
    幅器の該電源端子に直流的に結合され、該第1増幅器の
    該電源端子および該第2増幅器の該電源端子は、それぞ
    れ該ミキサの該第1および該第2入力端子に交流的に結
    合されており、 該第1増幅器の該入力端子および該第2増幅器の該入力
    端子は、それぞれ該第1および該第2入力信号を受け取
    り、該ミキサの該電源端子とグラウンドとに電源電圧が
    供給されるフロントエンド回路。
  9. 【請求項9】 前記ミキサの前記仮想グラウンドは、前
    記第1増幅器の前記電源端子および前記第2増幅器の前
    記電源端子にそれぞれ第1および第2インダクタを介し
    て接続され、該第1増幅器の該電源端子および該第2増
    幅器の該電源端子は、それぞれ該ミキサの前記第1およ
    び前記第2入力端子にキャパシタを介して接続されてい
    る、請求項8に記載のフロントエンド回路。
  10. 【請求項10】 前記第1増幅器は、直列接続された第
    1電界効果トランジスタおよび第2電界効果トランジス
    タを有しており、該第1電界効果トランジスタのピンチ
    オフ電圧の絶対値は、該第2電界効果トランジスタのピ
    ンチオフ電圧の絶対値よりも小さく、該第1電界効果ト
    ランジスタのゲートは前記第1入力信号を受け取り、 前記第2増幅器は、直列接続された第3電界効果トラン
    ジスタおよび第4電界効果トランジスタを有しており、
    該第3電界効果トランジスタのピンチオフ電圧の絶対値
    は、該第4電界効果トランジスタのピンチオフ電圧の絶
    対値よりも小さく、該第3電界効果トランジスタのゲー
    トは前記第2入力信号を受け取る、請求項9に記載のフ
    ロントエンド回路。
  11. 【請求項11】 前記ミキサは、直列接続された第5電
    界効果トランジスタおよび第6電界効果トランジスタを
    有しており、該第5電界効果トランジスタのゲートおよ
    び該第6電界効果トランジスタのゲートは、それぞれ該
    ミキサの前記第1入力端子および前記第2入力端子であ
    る、請求項10に記載のフロントエンド回路。
  12. 【請求項12】 前記ミキサは、直列接続された第5電
    界効果トランジスタおよび第6電界効果トランジスタを
    有しており、該第5電界効果トランジスタのゲートおよ
    びソースは、それぞれ該ミキサの前記第1入力端子およ
    び前記第2入力端子である、請求項10に記載のフロン
    トエンド回路。
  13. 【請求項13】 前記第1入力信号の周波数をf1、前
    記第1インダクタのインダクタンスをL1、前記第2電
    界効果トランジスタのゲート−ドレイン間容量をC2、
    前記第6電界効果トランジスタのゲート−ソース間容量
    をC6とするとき、f1=1/(2π√(L1(C2+
    C6)))が満たされる請求項12に記載のフロントエ
    ンド回路。
  14. 【請求項14】 前記第1増幅器、前記第2増幅器およ
    び前記ミキサは、半導体基板上に集積されて形成されて
    いる請求項13に記載のフロントエンド回路。
  15. 【請求項15】 第1入力信号および第2入力信号を受
    け取り、該第1入力信号の周波数および該第2入力信号
    の周波数の差の周波数をもつ出力信号を出力するフロン
    トエンド回路であって、 入力端子、電源端子および仮想グラウンドを有する第1
    増幅器と、入力端子、電源端子および仮想グラウンドを
    有する第2増幅器と、第1および第2入力端子、電源端
    子および仮想グラウンドを有するミキサとを備えてお
    り、 該第1増幅器の該電源端子および該第2増幅器の該電源
    端子は、それぞれ該ミキサの該第1および該第2入力端
    子に交流的に結合されており、 該第1増幅器の該入力端子および該第2増幅器の該入力
    端子は、それぞれ該第1および該第2入力信号を受け取
    り、 該第1増幅器、該第2増幅器および該ミキサは、該第1
    増幅器、該第2増幅器および該ミキサの該電源端子に流
    れる電流が同じになるように直列に接続されているフロ
    ントエンド回路。
  16. 【請求項16】 第1入力信号および第2入力信号を受
    け取り、該第1入力信号の周波数および該第2入力信号
    の周波数の差の周波数をもつ出力信号を出力するフロン
    トエンド回路であって、 入力端子、電源端子および仮想グラウンドを有する第1
    増幅器と、入力端子、電源端子および仮想グラウンドを
    有する第2増幅器と、第1および第2入力端子、電源端
    子および仮想グラウンドを有するミキサとを備えてお
    り、 該第1増幅器の該電源端子および該第2増幅器の該電源
    端子は、それぞれ該ミキサの該第1および該第2入力端
    子に交流的に結合されており、 該第1増幅器の該入力端子および該第2増幅器の該入力
    端子は、それぞれ該第1および該第2入力信号を受け取
    り、 該第1増幅器、該第2増幅器および該ミキサは、該第1
    増幅器の該電源端子に流れる電流および該第2増幅器の
    該電源端子に流れる電流の和が、該ミキサの該電源端子
    に流れる電流に等しくなるように、接続されているフロ
    ントエンド回路。
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