JP3067486B2 - パワーステアリング装置のアシスト力制御装置 - Google Patents

パワーステアリング装置のアシスト力制御装置

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JP3067486B2
JP3067486B2 JP22571193A JP22571193A JP3067486B2 JP 3067486 B2 JP3067486 B2 JP 3067486B2 JP 22571193 A JP22571193 A JP 22571193A JP 22571193 A JP22571193 A JP 22571193A JP 3067486 B2 JP3067486 B2 JP 3067486B2
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裕之 古性
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーステアリング装
置のアシスト力を制御するための装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】パワーステアリング装置は、運転者がス
テアリングホイールによりステアリングギヤを介して操
舵輪を操舵する際、ステアリングホイールの操舵トルク
を軽減する目的で、フィードバック関数により決定す
る、該操舵トルクに応じたアシスト力で、ステアリング
系(通常、ステアリングギヤの出力要素)をパワーアシ
ストするものである。
【0003】従来、アシスト力を決定するに当たって用
いるフィードバック関数は、比例定数として与えられ、
ステアリングホイールの操舵トルクに比例したアシスト
力とするのが常套であった。ここでアシスト力は、ステ
アリングホイールの直径や、ラック&ピニオン式ステア
リングギヤのピニオン直径で決まるステアリング系伝動
係数により、ステアリングホイール上におけるトルクに
換算されたトルク換算値だけ、ステアリングホイールの
操舵トルクを軽減することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かようにアシ
スト力を操舵トルクに比例した値に決定する従来のパワ
ーステアリング装置にあっては、ステアリングホイール
の操舵角に対する操舵トルクの位相特性が、車両固有の
操舵輪実舵角に対する操舵輪横滑り角の伝達関数の位相
特性による影響をそのまま受け、当該伝達関数と同様な
周波数特性になる。
【0005】ここで、車両固有の操舵輪実舵角に対する
操舵輪横滑り角の伝達関数N(S)/D(S)の位相特
性を考察するに、これは例えば図6に示される如くにな
ることを確かめた。従って、ステアリングホイールの操
舵角に対する操舵トルクの位相特性も、図6に示す傾向
を持つこととなり、操舵周波数(操舵速度に相当)によ
って位相が大きく変化し、運転者に違和感を与えてい
た。
【0006】しかも、位相変化の出方が車速によっても
異なり、運転者の違和感を一層助長させる原因となって
いた。
【0007】本発明は、ステアリングホイールの操舵角
に対する操舵トルクの位相特性を、全周波数域に亘り、
若しくは少なくとも実用周波数域では、周波数の変化に
よっても位相が大きく変化しないような、つまり位相特
性をフラットにするようなアシスト力制御を提案するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的のため第1発明
のアシスト力制御装置は、ステアリングホイールにより
ステアリングギヤを介して操舵輪を操舵するに際し、ス
テアリングホイールの操舵トルクを、フィードバック関
数G(S)により決定する、該操舵トルクに応じたアシ
スト力の、ステアリング系伝動係数γによるトルク換算
値だけ軽減するようにしたパワーステアリング装置にお
いて、前記フィードバック関数G(S)およびステアリ
ング系伝動係数γにより表される1+γ・G(S)が、
車両固有の操舵輪実舵角に対する操舵輪横滑り角の伝達
関数N(S)/D(S)に対して1+γ・G(S)=G
0 {N(S)/D(S)}の比例関係となるよう、前記
フィードバック関数G(S)を決定したものである。
【0009】第2発明では、かかる構成において特に、
前記1+γ・G(S)と、N(S)/D(S)との間の
比例定数G0 を高車速になるほど小さくする。
【0010】第3発明においては、上記の構成に代え、
ステアリングホイールによりステアリングギヤを介して
操舵輪を操舵するに際し、ステアリングホイールの操舵
トルクを、フィードバック関数G(S)により決定す
る、該操舵トルクに応じたアシスト力の、ステアリング
系伝動係数γによるトルク換算値だけ軽減するようにし
たパワーステアリング装置において、車両固有の操舵輪
実舵角に対する操舵輪横滑り角の伝達関数N(S)/D
(S)の位相特性における第1極値が進み側となる車速
域においては、前記フィードバック関数G(S)および
ステアリング系伝動係数γにより表される1+γ・G
(S)が、高車速になるほど小さくなる時定数T1 で表
される1+T1 ・Sに対して1+γ・G(S)=G1
(1+T1 ・S)の比例関係となるよう、前記フィード
バック関数G(S)を決定し、前記伝達関数N(S)/
D(S)の位相特性における第1極値が遅れ側となる車
速域においては、前記1+γ・G(S)が、高車速にな
るほど大きくなる時定数T2 で表される1/(1+T2
・S)に対して1+γ・G(S)=G2 {1/(1+T
2 ・S)}の比例関係となるよう、前記フィードバック
関数G(S)を決定したことを特徴とするものである。
【0011】第4発明では、この構成において特に、前
記1+γ・G(S)と、1+T1 ・Sとの間の比例定数
1 、および前記1+γ・G(S)と、1/(1+T2
・S)との間の比例定数G2 を夫々、高車速になるほど
小さくしたものである。
【0012】第5発明では、上記の構成に代え、ステア
リングホイールによりステアリングギヤを介して操舵輪
を操舵するに際し、ステアリングホイールの操舵トルク
を、フィードバック関数G(S)により決定する、該操
舵トルクに応じたアシスト力の、ステアリング系伝動係
数γによるトルク換算値だけ軽減するようにしたパワー
ステアリング装置において、前記フィードバック関数G
(S)およびステアリング系伝動係数γにより表される
1+γ・G(S)が、時定数T3 ,T4 で表される(1
+T3 ・S)/(1+T4 ・S)に対して1+γ・G
(S)=G3 {(1+T3 ・S)/(1+T4・S)}
の比例関係となるよう、前記フィードバック関数G
(S)を決定し、車両固有の操舵輪実舵角に対する操舵
輪横滑り角の伝達関数N(S)/D(S)の位相特性に
おける第1極値が進み側となる車速域においては、T3
>T4 で、且つ高車速になるほどT3 /T4 が1に向け
減少するよう、時定数T3 およびT4 を決定し、前記伝
達関数N(S)/D(S)の位相特性における第1極値
が遅れ側となる車速域においては、T3 <T4 で、且つ
高車速になるほどT4 /T3 が1から遠去かる方向に増
大するよう、時定数T3 およびT4 を決定したものであ
る。
【0013】第6発明においては、この構成において特
に、前記1+γ・G(S)と、(1+T3 ・S)/(1
+T4 ・S)との間の比例定数G3 を、高車速になるほ
ど小さくしたものである。
【0014】
【作用】第1発明においては、ステアリングホイールに
よりステアリングギヤを介し操舵輪を操舵する時、操舵
トルクに応じ、フィードバック関数G(S)により決定
したアシスト力で操舵トルクを軽減する。ここで操舵ト
ルクの軽減量は、上記アシスト力を、ステアリング系伝
動係数γによりステアリングホイール上におけるトルク
に換算したトルク換算値に対応する。
【0015】ところで第1発明においては、上記フィー
ドバック関数G(S)およびステアリング系伝動係数γ
により表される1+γ・G(S)が、車両固有の操舵輪
実舵角に対する操舵輪横滑り角の伝達関数N(S)/D
(S)に対して1+γ・G(S)=G0 {N(S)/D
(S)}の比例関係となるよう、上記フィードバック関
数G(S)を決定したから、1+γ・G(S)の位相が
N(S)/D(S)の位相に近づくこととなり、結果と
して車両全体の、操舵角に対する操舵トルクの位相特性
を、全周波数域に亘り0近辺に保って、周波数の変化に
よっても位相が大きく変化しないような、フラットな周
波数特性を提供することができ、運転者の前記違和感を
解消することができる。
【0016】ここで第2発明のように特に、上記1+γ
・G(S)と、N(S)/D(S)との間の比例定数G
0 を高車速になるほど小さくする場合、高車速になるほ
ど操舵力を重くし得て、高速操縦安定性を向上させるこ
とができる。
【0017】第3発明においては、上記第1および第2
発明の構成に代え、車両固有の操舵輪実舵角に対する操
舵輪横滑り角の伝達関数N(S)/D(S)の位相特性
における第1極値が進み側となる車速域においては、上
記フィードバック関数G(S)およびステアリング系伝
動係数γにより表される1+γ・G(S)が、高車速に
なるほど小さくなる時定数T1 で表される1+T1 ・S
に対して1+γ・G(S)=G1 (1+T1 ・S)の比
例関係となるよう、上記フィードバック関数G(S)を
決定し、上記伝達関数N(S)/D(S)の位相特性に
おける第1極値が遅れ側となる車速域においては、上記
1+γ・G(S)が、高車速になるほど大きくなる時定
数T2 で表される1/(1+T2 ・S)に対して1+γ
・G(S)=G2 {1/(1+T2 ・S)}の比例関係
となるよう、上記フィードバック関数G(S)を決定し
たことから、上記第1極値が発生する実用操舵周波数域
において、操舵角に対する操舵トルクの位相特性をフラ
ットにすることができる。
【0018】ところで、この構成においては、実用操舵
周波数域を越える周波数域では操舵角に対する操舵トル
クの位相特性がフラットにならないが、実用周波数域以
外であるため、実用上何等支障にならないし、何より
も、1次進み、1次遅れ系で制御系を構成できることか
ら、制御系の簡素化が可能となる効果が得られる。
【0019】第4発明のように、この構成において特
に、上記1+γ・G(S)と、1+T1 ・Sとの間の比
例定数G1 、および前記1+γ・G(S)と、1/(1
+T2・S)との間の比例定数G2 を夫々、高車速にな
るほど小さくする場合、高車速になるほど操舵力を重く
し得て、高速操縦安定性を向上させることができる。
【0020】第5発明では、上記の第1乃至第4発明の
構成に代え、上記フィードバック関数G(S)およびス
テアリング系伝動係数γにより表される1+γ・G
(S)が、時定数T3 ,T4 で表される(1+T3
S)/(1+T4 ・S)に対して1+γ・G(S)=G
3 {(1+T3 ・S)/(1+T4・S)}の比例関係
となるよう、上記フィードバック関数G(S)を決定
し、車両固有の操舵輪実舵角に対する操舵輪横滑り角の
伝達関数N(S)/D(S)の位相特性における第1極
値が進み側となる車速域においては、T3 >T4 で、且
つ高車速になるほどT3 /T4 が1に向け減少するよ
う、時定数T3 およびT4 を決定し、上記伝達関数N
(S)/D(S)の位相特性における第1極値が遅れ側
となる車速域においては、T3 <T4 で、且つ高車速に
なるほどT4 /T3 が1から遠去かる方向に増大するよ
う、時定数T3 およびT4 を決定したから、上記の第1
極値が発生する実用操舵周波数域全般において操舵角に
対する操舵トルクの位相特性を確実にフラットにするこ
とができる。
【0021】第6発明のように、この構成において特
に、上記1+γ・G(S)と、(1+T3 ・S)/(1
+T4 ・S)との間の比例定数G3 を、高車速になるほ
ど小さくする場合、高車速になるほど操舵力を重くし得
て、高速操縦安定性を向上させることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明一実施の態様になるアシスト力
制御装置付きのパワーステアリング装置を搭載した車両
全体のステアリング系を模式的に示す。θは運転者が舵
取操作するステアリングホイール(図示せず)の操舵角
で、この操舵角に対する操舵トルクをTh とする。
【0023】操舵角θの入力によりラック&ピニオン式
ステアリングギヤ(図示せず)を介して操舵される前輪
(操舵輪)は、該ステアリングギヤのギヤ比nに応じて
前輪舵角δf =θ/nだけ転舵される。この前輪舵角δ
f により、車両固有の伝達関数N(S)/D(S)で決
まる前輪横滑り角βf が発生し、次いで左右前輪コーナ
リングパワー合計値cf 、およびキャスタートレール長
とニューマチックトレール長との和値tc によって決ま
るセルフアライニングトルクTSAが発生する。そして、
前輪ナックルアーム長をrkとすると、TSA/rkで表
されるラック軸反力fr がステアリングギヤのラックに
与えられる。
【0024】かかるラック軸反力fr に抗してステアリ
ングギヤのラックをストローク(前輪を転舵)するため
の力として、ステアリングホイールへの操舵トルクTh
によるラック軸力fh と、パワーステアリング装置によ
るラックアシスト力fa とがステアリングギヤのラック
に付与される。操舵トルクTh は、ステアリングホイー
ルの半径やステアリングギヤのピニオン半径で決まるス
テアリング系伝動係数をγとすると、Th =γ・fh
表され、またパワーステアリング装置によるラックアシ
スト力fa はフィードバック関数G(S)により決定さ
れる。
【0025】従来のパワーステアリング装置にあって
は、フィードバック関数G(S)が比例定数であったた
め、前記したような問題を生じていたが、本例において
は、このフィードバック関数G(S)に、車両固有の特
性を考慮した動特性を以下の如くに持たせ、問題解決を
図ることとする。
【0026】ここで、図1に示す車両全体のステアリン
グ系において、操舵角θに対する操舵トルクTh の伝達
関数GALL (S)を式で表すと、次式の如くになる。
【数1】GALL (S)=(1/n) ×{N(S)/D(S)} ×cf ・tc ×(1/rk) ×{γ/〔1+γ・G(S)〕}・・・・(1) 上式において、(1/n),cf ・tc ,(1/r
k)、およびγは夫々、微分演算子Sを持たず、従って
上記伝達関数GALL (S)の位相特性に何等関与しな
い。しかして、それ以外の{N(S)/D(S)},
〔1+γ・G(S)〕は微分演算子Sを持ち、従って上
記伝達関数GALL (S)の位相特性に関与する。
【0027】ここで本発明の、操舵角に対する操舵トル
クの(Th /θの)位相特性をフラットにするという狙
いに照らして、上記の式(1)で表される伝達関数G
ALL (S)の位相特性を0に近付ける必要があり、この
目的のためには上式における〔1+γ・G(S)〕の位
相を{N(S)/D(S)}の位相に近付ければ良いこ
とが判る。
【0028】そのための、つまり〔1+γ・G(S)〕
の位相と、{N(S)/D(S)}の位相とを一致させ
てTh /θの伝達関数GALL (S)の位相特性をフラッ
トにするための条件を以下に例示する。ここで、伝達関
数GALL (S)の位相特性がフラットであれば、上式
(1)は次式で表され、
【数2】GALL (S)=(1/n) ×{N(S)/D(S)} ×cf ・tc ×(1/rk) ×{γ/〔1+γ・G(S)〕} =G00(定数)・・・・(2) 従って、この式から、
【数3】1+γ・G(S)=(cf ・tc ・γ/n・G
00・rk) ×{N(S)/D(S)}・・・・(3) である。ところで、上式において(cf ・tc ・γ/n
・G00・rk)は定数であるから、これをG0 と置く
と、
【数4】 1+γ・G(S)=G0 ・{N(S)/D(S)}・・・・(4) が得られる。
【0029】この式から明らかなように、アシスト力f
a を決定するフィードバック関数G(S)およびステア
リング系伝動係数γにより表される1+γ・G(S)
が、車両固有の前輪舵角θに対する前輪横滑り角βf
伝達関数N(S)/D(S)に対し比例関係となるよ
う、上記フィードバック関数G(S)を決定することに
より、1+γ・G(S)の位相がN(S)/D(S)の
位相に一致することとなり、結果として車両全体の、操
舵角θに対する操舵トルクTh の(Th /θの)位相特
性を、全周波数域に亘り0近辺に保って、周波数の変化
によっても位相が大きく変化しないような、フラットな
周波数特性を提供することができ、従来装置において不
可避であった運転者の前記違和感を解消することができ
る。
【0030】ここで、上記した1+γ・G(S)と、N
(S)/D(S)との間の比例定数G0 は高車速になる
ほど小さくするのが良い。この場合、高車速になるほど
操舵力が重くなって、高速操縦安定性を向上させること
ができる。
【0031】なお上記の実施例では、全周操舵波数域に
亘って操舵角θに対する操舵トルクTh の(Th /θ
の)位相特性を0近辺に保って、フラットな周波数特性
を提供することとしたが、この周波数特性は1Hz程度
までの実用周波数域でフラットであれば足り、この要求
を満足する条件は以下の通りである。
【0032】即ち、上記車両固有の伝達関数N(S)/
D(S)は2次/2次の式で表され、極値は多くても2
個であり、第2番目の極値が極く小さいか、若しくは実
用操舵周波数域を外れた高周波数域で発生することを考
え合わせると、実用操舵周波数域は第1極値が発生する
ような低周波数域をもって、実用操舵周波数域と判断す
ることができる。そして、この第1極値が図6から明ら
かなように車速に応じて進み側、または遅れ側に発生す
る事実に鑑み、これら位相進み、および位相遅れを以下
の如くに補償することで、上記の条件を満足させること
とする。
【0033】つまり、前記車両固有の伝達関数N(S)
/D(S)の位相特性における第1極値が進み側となる
低車速域においては、前記フィードバック関数G(S)
およびステアリング系伝動係数γにより表される1+γ
・G(S)が、高車速になるほど小さくなる時定数T1
で表される1+T1 ・Sに対し
【数5】 1+γ・G(S)=G1 (1+T1 ・S)・・・・(5) の比例関係となるよう、フィードバック関数G(S)を
決定し、また、上記伝達関数N(S)/D(S)の位相
特性における第1極値が遅れ側となる高車速域において
は、上記1+γ・G(S)が、高車速になるほど大きく
なる時定数T2 で表される1/(1+T2 ・S)に対し
【数6】 1+γ・G(S)=G2 {1/(1+T2 ・S)}・・・・(6) の比例関係となるよう、上記フィードバック関数G
(S)を決定する。
【0034】かかる構成によれば、上記1+T1 ・Sの
位相特性が時定数T1 の変化に応じて図2(a)に破線
で示すように変化し、また上記1/(1+T2 ・S)の
位相特性が時定数T2 の変化に応じて同図(b)に破線
で示すように変化するが、これら変化が夫々の図に実線
で示す如く車速に応じて変化する伝達関数N(S)/D
(S)の位相特性に符合して、上記第1極値が発生する
実用操舵周波数域で、車両全体として操舵角に対する操
舵トルクの位相特性を狙い通りフラットにすることがで
きる。
【0035】ちなみに、図2(a)の低車速域では、車
速の上昇につれ伝達関数N(S)/D(S)の位相が実
線のように0に近づくが、本例では、時定数T1 を高車
速になるほど小さくすることから、1+T1 ・Sの位相
も破線で示すように車速の上昇につれ0に近づくことと
なり、上記の目的を達成することができる。また、図2
(b)の高車速域では、車速の上昇につれ伝達関数N
(S)/D(S)の位相が実線のように遅れを増すが、
本例では、時定数T2 を高車速になるほど大きくするこ
とから、1/(1+T2 ・S)の位相も破線で示すよう
に車速の上昇につれ遅れを増すこととなり、上記の目的
を達成することができる。
【0036】なお、上記1+γ・G(S)と、1+T1
・Sおよび1/(1+T2 ・S)との間の比例定数G1
およびG2 を夫々、高車速になるほど小さくする場合、
高車速になるほど操舵力を重くし得て、高速操縦安定性
を向上させることができる。
【0037】上記の実施例において、両時定数T1 およ
びT2 の、車速に対する変化特性を線図で表すと、図3
の如くになり、また、1+γ・G(S)の位相特性は車
速に応じて図4の如くに変化する。
【0038】本例の構成においては、実用操舵周波数域
を越える周波数域では操舵角に対する操舵トルクの(T
h /θの)位相特性がフラットにならないが、実用周波
数域以外であるため、実用上何等支障にならないし、何
よりも、1次進み、1次遅れ系で制御系を構成できるこ
とから、制御系の簡素化が可能となる効果が得られる。
【0039】第2実施例では、伝達関数N(S)/D
(S)の位相が極値を持つにもかかわらず、1+T1
Sの位相および1/(1+T2 ・S)の位相が単調増
加、単調減少であるため、低周波数域全般に亘って位相
特性をフラットにすることが困難である。そこで本例に
おいては、既に前記したが車両固有の伝達関数N(S)
/D(S)が2次/2次の式で表され、極値は多くても
2個であり、第2番目の極値が極く小さいか、若しくは
実用操舵周波数域を外れた高周波数域で発生することか
ら、第2番目の極値を無視して近似させ、1+γ・G
(S)の一例として、以下の位相進み補償および位相遅
れ補償を行うこととする。
【数7】1+γ・G(S)=G3 {(1+T3 S)/
(1+T4 S)}・・・(7) 但し、G3 :定数
【0040】つまり本例では、1+γ・G(S)が、時
定数T3 ,T4 で表される(1+T 3 ・S)/(1+T
4 ・S)に対し比例関係となるよう、フィードバック関
数G(S)を決定し、時定数T3 およびT4 を夫々、以
下の如くに定める。
【0041】先ず、車両固有の伝達関数N(S)/D
(S)の位相特性を考察するに、これは図6につき前述
した通り、低車速域で第1極値が図5(a)に実線で示
すように進み側に発生し、高車速域で第1極値が図5
(b)に実線で示すように遅れ側に発生する。なお、本
例では上述したように、図5(b)の第2極値はこれを
無視することとする。
【0042】そして、車両固有の伝達関数N(S)/D
(S)の位相特性における第1極値が進み側となる低車
速域においては、図5(a)に示すようにT3 >T4
で、且つ高車速になるほどT3 /T4 が1に向け減少す
るよう、時定数T3 およびT4を決定し、上記伝達関数
N(S)/D(S)の位相特性における第1極値が遅れ
側となる高車速域においては、同図(b)に示すように
3 <T4 で、且つ高車速になるほどT4 /T3 が1か
ら遠去かる方向に増大するよう、時定数T3 およびT4
を決定する。
【0043】かかる近似による位相進みおよび位相遅れ
の補償方式は、1987年、共立出版発行、明石一也
著、「制御工学演習」、第155頁乃至第157頁に記
載の如くに周知であり、詳細説明を省略するが、この補
償により位相特性を図5(a),(b)に破線で示すよ
うに0に持ち来たし、前記各実施例と同様に、所期の目
的を達成することができ、しかも上記の第1極値が発生
する実用操舵周波数域全般において位相特性を確実にフ
ラットにすることができる。
【0044】なお、本例においても特に、上記1+γ・
G(S)と、(1+T3 ・S)/(1+T4 ・S)との
間の比例定数G3 を、高車速になるほど小さくする場
合、高車速になるほど操舵力を重くし得て、高速操縦安
定性を向上させることができる。
【0045】
【発明の効果】かくして第1発明のアシスト力制御装置
は、請求項1に記載の如く、操舵トルクに応じ、アシス
ト力を決定するためのフィードバック関数G(S)、お
よびステアリング系伝動係数γにより表される1+γ・
G(S)が、車両固有の操舵輪実舵角に対する操舵輪横
滑り角の伝達関数N(S)/D(S)に対して1+γ・
G(S)=G0 {N(S)/D(S)}の比例関係とな
るよう、フィードバック関数G(S)を決定したから、
1+γ・G(S)の位相がN(S)/D(S)の位相に
近づくこととなり、結果として車両全体の、操舵角に対
する操舵トルクの位相特性を、全周波数域に亘り0近辺
に保って、周波数の変化によっても位相が大きく変化し
ないような、フラットな周波数特性を提供することがで
き、運転者の違和感を解消することができる。
【0046】ここで請求項2に記載した第2発明のよう
に特に、上記1+γ・G(S)と、N(S)/D(S)
との間の比例定数G0 を高車速になるほど小さくする場
合、高車速になるほど操舵力を重くし得て、高速操縦安
定性を向上させることができる。
【0047】第3発明のアシスト力制御装置において
は、請求項3に記載の如く、第1および第2発明の構成
に代え、上記車両固有の伝達関数N(S)/D(S)の
位相特性における第1極値が進み側となる車速域におい
ては、上記1+γ・G(S)が、高車速になるほど小さ
くなる時定数T1 で表される1+T1 ・Sに対して1+
γ・G(S)=G1 (1+T1 ・S)の比例関係となる
よう、フィードバック関数G(S)を決定し、上記伝達
関数N(S)/D(S)の位相特性における第1極値が
遅れ側となる車速域においては、上記1+γ・G(S)
が、高車速になるほど大きくなる時定数T2 で表される
1/(1+T2 ・S)に対して1+γ・G(S)=G2
{1/(1+T2 ・S)}の比例関係となるよう、フィ
ードバック関数G(S)を決定したから、上記第1極値
が発生する実用操舵周波数域において、操舵角に対する
操舵トルクの位相特性をフラットにすることができる。
【0048】ところで、この第3発明においては、実用
操舵周波数域を越える周波数域では操舵角に対する操舵
トルクの位相特性がフラットにならないが、実用周波数
域以外であるため、実用上何等支障にならないし、何よ
りも、1次進み、1次遅れ系で制御系を構成できること
から、制御系の簡素化が可能となる効果が得られる。
【0049】第4発明のアシスト力制御装置は請求項4
に記載の如く、第3発明の構成において特に、上記1+
γ・G(S)と、1+T1 ・Sとの間の比例定数G1
および上記1+γ・G(S)と、1/(1+T2 ・S)
との間の比例定数G2 を夫々、高車速になるほど小さく
したため、高車速になるほど操舵力を重くし得て、高速
操縦安定性を向上させることができる。
【0050】第5発明のアシスト力制御装置は請求項5
に記載の如く、上記の第1乃至第4発明の構成に代え、
上記1+γ・G(S)が、時定数T3 ,T4 で表される
(1+T3 ・S)/(1+T4 ・S)に対して1+γ・
G(S)=G3 {(1+T3 ・S)/(1+T4
S)}の比例関係となるよう、上記のフィードバック関
数G(S)を決定し、車両固有の伝達関数N(S)/D
(S)の位相特性における第1極値が進み側となる車速
域においては、T3 >T4 で、且つ高車速になるほどT
3 /T4 が1に向け減少するよう、時定数T3 およびT
4 を決定し、上記伝達関数N(S)/D(S)の位相特
性における第1極値が遅れ側となる車速域においては、
3 <T4 で、且つ高車速になるほどT4 /T3 が1か
ら遠去かる方向に増大するよう、時定数T3 およびT4
を決定したから、上記の第1極値が発生する実用操舵周
波数域全般において操舵角に対する操舵トルクの位相特
性を確実にフラットにすることができる。
【0051】第6発明のアシスト力制御装置は請求項6
に記載の如く、第5発明の構成において特に、上記1+
γ・G(S)と、(1+T3 ・S)/(1+T4 ・S)
との間の比例定数G3 を、高車速になるほど小さくした
から、高車速になるほど操舵力を重くし得て、高速操縦
安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施の態様になるアシスト力制御装置
を具えるパワーステアリング装置を搭載した車両のステ
アリング系を示す概略系統図である。
【図2】本発明の他の例になる装置を用いた場合におけ
るアシスト力の位相特性を車速域毎に示す特性図であ
る。
【図3】同例において用いた時定数の変化特性図であ
る。
【図4】同例におけるアシスト力の位相特性を示す特性
図である。
【図5】本発明の更に他の例になる装置を用いた場合に
おけるアシスト力の位相特性を車速域毎に示す特性図で
ある。
【図6】車両固有の、前輪舵角に対する前輪横滑り角の
伝達関数に係わる位相特性図である。
【符号の説明】
θ 操舵角 n ステアリングギヤ比 δf 前輪舵角 βf 前輪横滑り角 cf 左右前輪コーナリングパワー tc キャスタートレールおよびニューマチックトレール
の和値 TSAセルフアライニングトルク rk フロントナックルアーム半径 fr ラック軸反力 fh 操舵トルクによるラック軸力 γ ステアリング系伝動係数 Th 操舵トルク G(S)フィードバック関数 N(S)/D(S) 前輪舵角に対する前輪横滑り角の伝達関数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−71959(JP,A) 特開 平4−71960(JP,A) 特開 平4−133862(JP,A) 特開 平3−157272(JP,A) 特開 平4−349072(JP,A) 特開 平2−197464(JP,A) 実開 平2−43765(JP,U) 実開 平2−43767(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールによりステアリン
    グギヤを介して操舵輪を操舵するに際し、ステアリング
    ホイールの操舵トルクを、フィードバック関数G(S)
    により決定する、該操舵トルクに応じたアシスト力の、
    ステアリング系伝動係数γによるトルク換算値だけ軽減
    するようにしたパワーステアリング装置において、 前記フィードバック関数G(S)およびステアリング系
    伝動係数γにより表される1+γ・G(S)が、車両固
    有の操舵輪実舵角に対する操舵輪横滑り角の伝達関数N
    (S)/D(S)に対して1+γ・G(S)=G0 {N
    (S)/D(S)}の比例関係となるよう、前記フィー
    ドバック関数G(S)を決定したことを特徴とするパワ
    ーステアリング装置のアシスト力制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記1+γ・G
    (S)と、N(S)/D(S)との間の比例定数G0
    高車速になるほど小さくしたことを特徴とするパワース
    テアリング装置のアシスト力制御装置。
  3. 【請求項3】 ステアリングホイールによりステアリン
    グギヤを介して操舵輪を操舵するに際し、ステアリング
    ホイールの操舵トルクを、フィードバック関数G(S)
    により決定する、該操舵トルクに応じたアシスト力の、
    ステアリング系伝動係数γによるトルク換算値だけ軽減
    するようにしたパワーステアリング装置において、 車両固有の操舵輪実舵角に対する操舵輪横滑り角の伝達
    関数N(S)/D(S)の位相特性における第1極値が
    進み側となる車速域においては、前記フィードバック関
    数G(S)およびステアリング系伝動係数γにより表さ
    れる1+γ・G(S)が、高車速になるほど小さくなる
    時定数T1 で表される1+T1 ・Sに対して1+γ・G
    (S)=G1 (1+T1 ・S)の比例関係となるよう、
    前記フィードバック関数G(S)を決定し、 前記伝達関数N(S)/D(S)の位相特性における第
    1極値が遅れ側となる車速域においては、前記1+γ・
    G(S)が、高車速になるほど大きくなる時定数T2
    表される1/(1+T2 ・S)に対して1+γ・G
    (S)=G2 {1/(1+T2 ・S)}の比例関係とな
    るよう、前記フィードバック関数G(S)を決定したこ
    とを特徴とするパワーステアリング装置のアシスト力制
    御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記1+γ・G
    (S)と、1+T1 ・Sとの間の比例定数G1 、および
    前記1+γ・G(S)と、1/(1+T2 ・S)との間
    の比例定数G2 を夫々、高車速になるほど小さくしたこ
    とを特徴とするパワーステアリング装置のアシスト力制
    御装置。
  5. 【請求項5】 ステアリングホイールによりステアリン
    グギヤを介して操舵輪を操舵するに際し、ステアリング
    ホイールの操舵トルクを、フィードバック関数G(S)
    により決定する、該操舵トルクに応じたアシスト力の、
    ステアリング系伝動係数γによるトルク換算値だけ軽減
    するようにしたパワーステアリング装置において、 前記フィードバック関数G(S)およびステアリング系
    伝動係数γにより表される1+γ・G(S)が、時定数
    3 ,T4 で表される(1+T3 ・S)/(1+T4
    S)に対して1+γ・G(S)=G3 {(1+T3
    S)/(1+T4・S)}の比例関係となるよう、前記
    フィードバック関数G(S)を決定し、 車両固有の操舵輪実舵角に対する操舵輪横滑り角の伝達
    関数N(S)/D(S)の位相特性における第1極値が
    進み側となる車速域においては、T3 >T4 で、且つ高
    車速になるほどT3 /T4 が1に向け減少するよう、時
    定数T3 およびT4 を決定し、 前記伝達関数N(S)/D(S)の位相特性における第
    1極値が遅れ側となる車速域においては、T3 <T4
    で、且つ高車速になるほどT4 /T3 が1から遠去かる
    方向に増大するよう、時定数T3 およびT4 を決定した
    ことを特徴とするパワーステアリング装置のアシスト力
    制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記1+γ・G
    (S)と、(1+T3 ・S)/(1+T4 ・S)との間
    の比例定数G3 を、高車速になるほど小さくしたことを
    特徴とするパワーステアリング装置のアシスト力制御装
    置。
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