JP3066209U - バインダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 文房具の小物類等を書類とともに整理して保
持することが出来るバインダを提供する。 【解決手段】 バインダ１の表紙２の上縁部と下縁部の
互いに対向する位置および両側縁部の互いに対向する位
置に保持紐４Ａ,４Ｂの一端部を係止する舌片３Ａ,３
Ｂ,３Ｃ,３Ｄが設けられ、対となった舌片３Ａと３Ｂお
よび舌片３Ｃと３Ｄ間にリング状の保持紐４Ａ,４Ｂの
両端部が係止されることによって、この保持紐４Ａ,４
Ｂが、バインダ１の表紙２に縦方向および横方向に張り
渡されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、書類等の綴じ込みを行うバインダに関し、特に、小物類を書類と ともに保持することが出来るバインダに関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

一般に、書類等を綴じ込んで整理するために、バインダと呼ばれる文房具が使 用されているが、このバインダとともに文房具等の小物類を鞄に入れて持ち運ぶ 場合等に、この文房具の小物類が鞄のなかでばらばらになって、整理がつかなく なる場合がある。

【０００３】 特に、ノートパソコンを携行する場合には、フロッピーディスク,ＣＤ−ＲＯ Ｍその他の周辺機器を必要書類とともに一緒に持ち歩くことがよくあるが、これ らの小物類はその外形形状が様々であり、携行する際に鞄のなかに整理して収容 することがなかなか難しかった。

【０００４】 この考案は、上記のような、書類とともに文房具等の小物類を持ち運ぶ際の問 題点を解決するために為されたものである。 すなわち、この考案は、文房具の小物類等を書類とともに整理して保持するこ とが出来るバインダを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

第１の考案によるバインダは、上記目的を達成するために、バインダの表紙面 の上縁部と下縁部の互いに対向する位置および両側縁部の互いに対向する位置の 少なくとも一方の対向する位置に保持紐の一端部を係止する係止部が設けられ、 前記バインダの表紙面の上縁部と下縁部または両側縁部の互いに対向する位置に 設けられて対となった前記係止部に保持紐の両端部が係止されることによって、 保持紐がバインダの表紙面に縦方向および横方向の少なくとも一方の方向に張り 渡されていることを特徴としている。

【０００６】 この第１の考案によるバインダは、書類等を綴じ込んでおくバインダの表紙面 に、その上縁部と下縁部の互いに対向する位置および両側縁部の互いに対向する 位置の少なくとも一方の対向する位置に設けられた係止部に両端部が係止される ことにより、表示面に沿って保持紐が張り渡されている。

【０００７】 したがって、上記第１の考案によれば、例えば、筆記具やパソコンのフロッピ ーディスク等の書類と一緒に携行する文房具の小物類等を、表紙面と保持紐との 間に挟み込むことによって、この文房具の小物類等をばらばらにならないように 保持することが出来る。

【０００８】 第２の考案によるバインダは、前記目的を達成するために、第１の考案の構成 に加えて、前記保持紐が弾性を有していることを特徴としている。 この第２の考案によるバインダによれば、保持紐が有している弾性によって、 表紙面との間に挟み込まれた文房具の小物類等が、確実に保持される。

【０００９】 第３の考案によるバインダは、前記目的を達成するために、第１の考案の構成 に加えて、前記係止部が、それぞれバインダの表紙面の外方に向かって延びて保 持紐を係止する舌片部を有していることを特徴としている。 この第３の考案によるバインダによれば、バインダの表紙面の外方に向かって 延びる舌片部に保持紐の端部を巻回することにより、保持紐を確実に保持して張 り渡すことが出来る。

【００１０】 第４の考案によるバインダは、前記目的を達成するために、第３の考案の構成 に加えて、前記舌片部が、バインダの表紙面に形成された切り込みによって形成 されていることを特徴としている。

【００１１】 この第４の考案によるバインダによれば、保持紐を係止する舌片部が、バイン ダの表紙面に舌片部を縁取るように形成された切り込みによって形成されて、保 持紐が舌片部の後側に切り込みから挿入されて巻回されることにより係止され、 これによって、保持紐の係止が確実に行われる。

【００１２】 第５の考案によるバインダは、前記目的を達成するために、第４の考案の構成 に加えて、前記切り込みが舌片部を囲む形状に形成されていることを特徴として いる。

【００１３】 この第５の考案によるバインダによれば、保持紐を係止する舌片部が、コの字 形状や半円形状などのバインダの表紙面の内側に向かって閉空間を形成する切り 込みによって、その輪郭が形成され、保持紐が舌片部の後側に切り込みから挿入 されて巻回されることにより係止される。

【００１４】 第６の考案によるバインダは、前記目的を達成するために、第４の考案の構成 に加えて、前記切り込みがバインダの表紙面の縁から表紙の内側に向かって延び るように形成されていることを特徴としている。

【００１５】 この第６の考案によるバインダによれば、保持紐を係止する舌片部が、バイン ダの表紙面の縁から表紙の内側に向かって延びるように形成された一対の切り込 みの間に形成され、保持紐が舌片部の後側に切り込みから挿入されて巻回される ことにより係止される。

【００１６】 第７の考案によるバインダは、前記目的を達成するために、第１の考案の構成 に加えて、前記係止部がそれぞれバインダの表紙面の外方に向かって延びる舌片 部を有し、前記保持紐がリング形状を有していて、この保持紐の両端部が舌片部 にそれぞれ巻回されることによって係止されていることを特徴としている。

【００１７】 この第７の考案によるバインダによれば、バインダの表紙面の外方に向かって 延びる舌片部にリング形状の保持紐の端部がそれぞれ巻回されるだけで、保持紐 がバインダの表紙面に張り渡され、これによって、保持紐が確実に係止される。

【００１８】 第８の考案によるバインダは、前記目的を達成するために、第１の考案の構成 に加えて、バインダの表紙面の縦方向または横方向の少なくとも一方の方向に張 り渡された前記保持紐が複数本であることを特徴としている。

【００１９】 この第８の考案によるバインダによれば、バインダの表紙面の少なくとも一方 の方向に、例えば互いに平行になるように、保持紐が複数本張り渡されている。

【００２０】 これにより、この複数本の保持紐によって、表紙面と保持紐との間に挟み込ま れた文房具の小物類等がより確実に保持される。

【００２１】 第９の考案によるバインダは、前記目的を達成するために、第１の考案の構成 に加えて、バインダの表紙が内板と外板によって二重になっており、前記係止部 がバインダの表紙の内板に設けられていることを特徴としている。

【００２２】 この第９の考案によるバインダによれば、バインダの表紙の内板に形成された 係止部が切り込みによって形成されたり、また、この保持紐が係止部の後側に巻 回されることによって係止されるような場合であっても、切り込みや係止部に係 止された保持紐がバインダの表紙の外板によってカバーされるので、バインダの 外観上のデザインが損なわれることがない。

【００２３】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の最も好適と思われる実施の形態について、図面を参照しなが ら詳細に説明を行う。

【００２４】 図１は、この考案によるバインダの実施形態における一例を示す斜視図である 。 この図１において、バインダ１の表紙(表表紙でも裏表紙でもよい）２は、内 板２Ａと外板２Ｂによって二重になるように構成されている。

【００２５】 この表紙２を構成する内板２Ａの上縁部には、下向きのコの字形状を有する溝 ３Ａａによって所要の横幅を有する略方形の上向きの舌片３Ａが、横並びに複数 個(図示の例では二個)形成されており、下縁部には、上縁部の各舌片３Ａと対向 する位置に、それぞれ、上向きのコの字形状を有する溝３Ｂａによって所要の横 幅を有する略方形の下向きの舌片３Ｂが、横並びに複数個(図示の例では二個)形 成されている。

【００２６】 さらに、内板２Ａの左側縁部には、右向きのコの字形状を有する溝３Ｃａによ って所要の縦幅を有する略方形の左向きの舌片３Ｃが、縦並びに複数個(図示の 例では二個)形成されており、右側縁部には、左側縁部の各舌片３Ｃと対向する 位置に、それぞれ、左向きのコの字形状を有する溝３Ｄａによって所要の縦幅を 有する略方形の右向きの舌片３Ｄが、縦並びに複数個(図示の例では二個)形成さ れている。

【００２７】 そして、内板２Ａの上縁部と下縁部の互いに対向する位置に形成されて対にな っている舌片３Ａと舌片３Ｂ間に、弾性を有するリング状の紐４Ａが、それぞれ 溝３Ａａと溝３Ｂａから内板２Ａと外板２Ｂの間に挿入されて舌片３Ａと舌片３ Ｂの裏側に巻回されて係止されることにより、張設されている。

【００２８】 これによって、一対の舌片３Ａと舌片３Ｂ間に舌片３Ａ,３Ｂと同じ間隔で平 行に延びる二本の保持紐４Ａａが張り渡され、図示の例では、舌片３Ａと舌片３ Ｂが二対形成されていることから、内板２Ａの表面に、縦向きに延びる四本の保 持紐４Ａａが張り渡されている。

【００２９】 同様に、内板２Ａの左側縁部と右側縁部の互いに対向する位置に形成されて対 になっている舌片３Ｃと舌片３Ｄ間に、弾性を有するリング状の紐４Ｂが、それ ぞれ溝３Ｃａと溝３Ｄａから内板２Ａと外板２Ｂの間に挿入されて舌片３Ｃと舌 片３Ｄの裏側に巻回されて係止されることにより、張設されている。

【００３０】 これによって、一対の舌片３Ｃと舌片３Ｄ間に舌片３Ｃ,３Ｄと同じ間隔で平 行に延びる二本の保持紐４Ｂａが張り渡され、図示の例では、舌片３Ｃと舌片３ Ｄが二対形成されていることから、内板２Ａの表面に、横向きに延びる四本の保 持紐４Ｂａが張り渡されている。

【００３１】 上記バインダ１は、例えば、書類と一緒に携行する筆記具Ｈやパソコンのフロ ッピーディスクＦ等の文房具等の小物類が、表紙２の内板２Ａと縦横に張り渡さ れた保持紐４Ａａおよび４Ｂａとの間に挟み込まれることによって、この文房具 等の小物類をばらばらにならないように保持する。

【００３２】 図２は、この考案によるバインダの実施形態における他の例を示す斜視図であ る。 この図２のバインダ１’は、図１のバインダ１と同様に、表紙(表表紙でも裏 表紙でもよい）２’が、内板２Ａ’と外板２Ｂ’によって二重になるように構成 されており、内板２Ａ’の左側縁部に、右向きのコの字形状を有する溝３Ｃａに よって所要の縦幅を有する略方形の左向きの舌片３Ｃが、縦並びに複数個(図示 の例では二個)形成されている。

【００３３】 そして、内板２Ａ’の上縁部に、所要の間隔で内板２Ａ’の上縁から下向きに 切り込まれた縦溝５Ａａが複数対（図示の例では二対）形成されて、互いに対と なった縦溝５Ａａ間に舌片５Ａが形成されており、下縁部に、上縁部の縦溝５Ａ ａにそれぞれ対向する位置に内板２Ａ’の下縁から上向きに切り込まれた縦溝５ Ｂａが複数対（図示の例では二対）形成されて、互いに対となった縦溝５Ｂａ間 に舌片５Ｂが形成されている。

【００３４】 さらに、内板２Ａ’の右側縁部に、溝３Ｃａの横向きの部分３Ｃａ’にそれぞ れ対向する位置に、内板２Ａ’の右側縁から左向きに切り込まれた横溝５Ｃａが 複数対（図示の例では二対）形成されて、互いに対となった横溝５Ｃａ間に舌片 ５Ｃが形成されている。

【００３５】 そして、内板２Ａ’の上縁部と下縁部の互いに対向する位置に形成されて対に なっている舌片５Ａと舌片５Ｂ間に、弾性を有するリング状の紐４Ａ’が、それ ぞれ溝５Ａａと溝５Ｂａから内板２Ａ’と外板２Ｂ’の間に挿入されて舌片５Ａ と舌片５Ｂの裏側に巻回されて係止されることにより、張り渡されている。

【００３６】 これによって、一対の舌片５Ａと舌片５Ｂ間に舌片５Ａ,５Ｂと同じ間隔で平 行に延びる二本の保持紐４Ａａ’が張り渡され、図示の例では、舌片５Ａと舌片 ５Ｂが二対形成されていることから、内板２Ａ’の表面に、縦向きに延びる四本 の保持紐４Ａａ’が張り渡されている。

【００３７】 同様に、内板２Ａ’の左側縁部と右側縁部の互いに対向する位置に形成されて 対になっている舌片３Ｃと舌片５Ｃ間に、弾性を有するリング状の紐４Ｂ’が、 それぞれ溝３Ｃａと溝５Ｃａから内板２Ａ’と外板２Ｂ’の間に挿入されて舌片 ３Ｃと舌片５Ｃの裏側に巻回されて係止されることにより、張り渡されている。

【００３８】 これによって、一対の舌片３Ｃと舌片５Ｃ間に舌片３Ｃ,５Ｃと同じ間隔で平 行に延びる二本の保持紐４Ｂａ’が張り渡され、図示の例では、舌片３Ｃと舌片 ５Ｃが二対形成されていることから、内板２Ａ’の表面に、横向きに延びる四本 の保持紐４Ｂａ’が張り渡されている。

【００３９】 上記バインダ１’は、図１のバインダ１と同様に、例えば、書類と一緒に携行 する筆記具やパソコンのフロッピーディスク等の文房具等の小物類が、表紙２’ の内板２Ａ’と縦横に張り渡された保持紐４Ａａ’および４Ｂａ’との間に挟み 込まれることによって、この文房具等の小物類をばらばらにならないように保持 する。 なお、上記図１の例および図２の例において、保持紐は、縦向きおよび横向き の何れか一方の向きにのみ張り渡すようにしてもよい。

【００４０】 図３は、この考案によるバインダの実施形態におけるさらに他の例を示す斜視 図である。 この図３のバインダ１０は、表紙１１の上縁部と下縁部の互いに対向する位置 に、表紙１１の上縁と下縁からそれぞれ内側向きに切り込まれた縦溝１２Ａと１ ２Ｂが等間隔に複数個形成されている。

【００４１】 そして、表紙１１の上縁部と下縁部の互いに対向する位置に形成されて対とな った縦溝１２Ａと１２Ｂに、表紙１１を縦向きに巻回する弾性を有するリング状 の保持紐１３が差し込まれて係止されている。

【００４２】 上記バインダ１０も、図１のバインダ１や図２のバインダ１’と同様に、例え ば、書類と一緒に携行する筆記具やパソコンのフロッピーディスク等の文房具等 の小物類が、表紙１１と縦向きに張り渡された保持紐１３との間に挟み込まれる ことによって、この文房具等の小物類をばらばらにならないように保持する。 なお、この図３の例において、図１および２の例と同様の態様で、横向きに保 持紐４Ａを張り渡すようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態における一例を示す斜視図で
ある。

【図２】本考案の実施形態における他の例を示す斜視図
である。

【図３】本考案の実施形態におけるさらに他の例を示す
斜視図である。

【符号の説明】

１,１’ …バインダ ２,２’ …表紙 ２Ａ,２Ａ’ …内板 ２Ｂ,２Ｂ’ …外板 ３Ａ,３Ｂ,３Ｃ,３Ｄ …舌片（舌片部） ３Ａａ,３Ｂａ,３Ｃａ,３Ｄａ …溝（切り込み） ４Ａ,４Ｂ,４Ａ’,４Ｂ’ …紐（保持紐） ４Ａａ,４Ｂａ,４Ａａ’,４Ｂａ’…保持紐 ５Ａ,５Ｂ,５Ｃ …舌片（舌片部） ５Ａａ,５Ｂａ …縦溝（切り込み） ５Ｃａ …横溝（切り込み） １０ …バインダ １１ …表紙 １２Ａ,１２Ｂ …縦溝（切り込み） １３ …保持紐

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バインダの表紙面の上縁部と下縁部の互
   いに対向する位置および両側縁部の互いに対向する位置
   の少なくとも一方の対向する位置に保持紐の一端部を係
   止する係止部が設けられ、 前記バインダの表紙面の上縁部と下縁部または両側縁部
   の互いに対向する位置に設けられて対となった前記係止
   部に保持紐の両端部が係止されることによって、保持紐
   がバインダの表紙面に縦方向および横方向の少なくとも
   一方の方向に張り渡されている、 ことを特徴とするバインダ。
2. 【請求項２】 前記保持紐が弾性を有している請求項１
   に記載のバインダ。
3. 【請求項３】 前記係止部が、それぞれバインダの表紙
   面の外方に向かって延びて保持紐を係止する舌片部を有
   している請求項１に記載のバインダ。
4. 【請求項４】 前記舌片部が、バインダの表紙面に形成
   された切り込みによって形成されている請求項３に記載
   のバインダ。
5. 【請求項５】 前記切り込みが舌片部を囲む形状に形成
   されている請求項４に記載のバインダ。
6. 【請求項６】 前記切り込みがバインダの表紙面の縁か
   ら表紙の内側に向かって延びるように形成されている請
   求項４に記載のバインダ。
7. 【請求項７】 前記係止部がそれぞれバインダの表紙面
   の外方に向かって延びる舌片部を有し、前記保持紐がリ
   ング形状を有していて、この保持紐の両端部が舌片部に
   それぞれ巻回されることによって係止されている請求項
   １に記載のバインダ。
8. 【請求項８】 バインダの表紙面の縦方向または横方向
   の少なくとも一方の方向に張り渡された前記保持紐が複
   数本である請求項１に記載のバインダ。
9. 【請求項９】 バインダの表紙が内板と外板によって二
   重になっており、前記係止部がバインダの表紙の内板に
   設けられている請求項１に記載のバインダ。