JP3065660U - 喫煙箇所に適する空気循環洗浄装置 - Google Patents

喫煙箇所に適する空気循環洗浄装置

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JP3065660U JP1999003658U JP365899U JP3065660U JP 3065660 U JP3065660 U JP 3065660U JP 1999003658 U JP1999003658 U JP 1999003658U JP 365899 U JP365899 U JP 365899U JP 3065660 U JP3065660 U JP 3065660U
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義金 柴田
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】被洗浄空気と水を接触させ洗浄を行う空気洗
浄装置において、室内大気中の各塵埃や有機物質、特に
は喫煙に於ける煙草の煙を除去或いは極端に減少させ、
人害に影響を及ぼすことが殆ど無い綺麗な空気を供給す
ることができ、放出する洗浄空気に空気加湿を行う装装
置を提供すること。 【解決手段】吸込み口下部に送風機を備えその下部に略
水平に金属フィルタ(デミストネット)と多孔板プレー
ト(パンチングプレート)と、最下部に貯水タンクとを
順に配設し、当該貯水タンクには揚水用の揚水ポンプを
備え、該揚水ポンプから吸い揚げた水を放出する排水口
を金属フィルタと多孔板プレートの間に施すと共に、揚
水ポンプ動作を制御する制御装置を内部に設けた構成に
よって種々の問題を解決することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、室内循環型の空気洗浄と加湿に於いて、空気浄化を気液接触で行い 空気洗浄と併用して加湿するための空気洗浄装置に関し、特に特定の箇所で喫煙 するように指定された場所に設置される、喫煙用の空気循環洗浄装置に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、人体に影響を与える塵埃、煙、悪臭などを防ぐ方法について多くの 発明、考案が創出されているものであり、現在は両性界面活性剤などの化学消臭 剤も開発されているものであるが、室内空気を順次に洗浄する装置ほどの効果は 期待できないのが現状であった。そこで、種々の洗浄装置が開発され市場にて市 販されているものであるが、空気洗浄に関する技術は大きく2分して、フィルタ ー等を用いる乾式によるものと、水などを使用する気液接触式がある。
【0003】従来より、乾式の空気洗浄装置としてはフィルター式のものが多く 開発されているもので、当該フィルター式を用いる装置は、装置内部に消臭剤や 脱臭剤等を併用したものがある。このような脱臭効果として活性炭を利用した活 性炭フィルターを配設し、吸収した空気と交換され、場合によっては香りを含ん だ状態で洗浄空気に混ぜられ放出するものがあり、小型化され軽量である点で優 れているものである。
【0004】次ぎに気液接触式の装置として、従来例として図8に示すように、 特開平1−184014号の「湿式空気清浄装置」などの技術が公開されている おり、多孔板プレートaで水と空気を気液接触させて空気を浄化する空気洗浄装 置が知られている。この場合、気液接触式の捕集部bが多孔板プレートaを複数 段に配設し、所定の開口率に形成することで装置の小型化と集塵効率を向上させ ようとするものである。このような気液接触式の空気洗浄装置において、洗浄用 水cを多孔板プレートaに供給する方法は以下の手段が用いられた。 多孔板プレートaの下方に配置した貯水タンタdに洗浄後の洗浄用水cを貯め 、この貯水タンクdの洗浄用水cをポンプeで揚水させ、揚水管fを通過させて 多孔板プレートa上に連続的に供給するものである。この方法は、洗浄用水cを 循環させて用いることで、洗浄用として水が使用できない程度に汚れた時に交換 すれば良く、このため水を効率的に使用でき、ランニングコストが大変低いもの であった。
【0005】また、図9に示すように、特開平10−263349の「空気洗浄 装置」のように、揚水ポンプeで揚水する際に多孔板プレートaより高位置に、 貯水タンクdから揚水される洗浄用水cを受ける給水タンタgを設け、この給水 タンクg内の洗浄用水cを多孔板プレートa上に連続供給する排水口hを給水タ ンクgに設けることで、揚水ポンプeの寿命効率の向上を図るものであった。 また、現在喫煙箇所に適する空気洗浄装置としては、喫煙者が装置に近づいて 喫煙をしている時だけ装置が作動するように光センサーの感知により作動するこ とによって、空気洗浄作業における集塵機動作を一定時間だけ稼働させ、稼働コ ストを低下させたものがある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
現状において、ビル施設や公共建造物を始め各施設内部では、喫煙者が特定の 箇所で喫煙するようにコーナーを設けられている所が多く、この場合の殆どんが 簡易な換気装置を配設し、衝立やカーテン等での区切りを施した簡易な場所で喫 煙するものであった。これら専用コーナーは実際に喫煙しない大が通る通路や室 内と同部署内に施されるものが殆どで、天井部や床面では空間の隙間が連通して おり、煙草を吸わない人が完全に煙を吸わないように施されているとは言えない ものであった。
【0007】そこで、上述の従来例におけるフィルター乾式の洗浄装置は、その 使用場所に適する装置として開発され市場に出ているものであるが、当該乾式に よるフィルター型の空気洗浄装置は、空気洗浄フィルターそのものが目詰まりを し、その効果が発揮されないという欠点がある。また特に活性炭フィルター等を 用いている装置はフィルター交換を定期的に行うなどのメンテナンスが必要で有 り、専門業者による交換作業が余儀なくされ、装置メンテナンスにより高コスト になることになる。 また、特に一般住宅と違い集塵力を要する施設内では大量の塵埃、喫煙によるニ コチン・タールや臭いを連続し取り去ることは、フィルター式の洗浄装置では対 応しきれないといっても過言ではなかった。
【0008】このように、フィルター式では集塵効果が低下するにつれて、一定 期間使用後に任意で常にフィルター交換しなければならないことにあり、例え高 性能フィルターを使用した場合であっても結果として次の様な不具合を生じるも のであった。 (1)0.3ミクロン以上の粒子は補足可能であるがそれ以下は対応しきれない こと。 (2)使用時間に比例し能力低下する。 (3)フィルター交換の手間がかかると共にランニングコストが高い。 (4)連続使用していることで、フィルター能力が低下することにより吸着させ た臭いを装置自体が再発生させる原因となる。 以上の欠点に示す通り、特に浮遊する永久大気塵埃が回収できないことにあっ た。よって空気中に浮遊する煙草の煙やカビ、ダニ、炭酸ガス、一酸化炭素、二 酸化炭素などいわゆる人害となる永久大気塵埃や沈殿性大気塵埃が常に循環され ていることになり、これらの各塵埃等を回収し除去するまでには至らなかった。
【0009】また、上記の従来例で示す図8の装置については、洗浄用水cを供 給する揚水ポンプeを連続的に運転するため、当該揚水ポンプeの耐久性が問題 となった。そこで揚水ポンプeの寿命を延ばす方法として図9に示す装置が考え られるものであるが、両装置は放出する空気に空気加湿を行い洗浄を繰り返すタ イプではあるものの、多孔板プレートを通し水と被洗浄空気との接触のみによる 洗浄を行う方法では、装置缶内部で吸引した塵埃、煙、臭いを完全に取り去るこ とができない欠点が生じるものである。なお、このような従来の気液接触による 湿式型の空気清浄装置は、小型化と集塵効率を向上させようとするものであった が、実際の利用は建造物に一体とした形成により大型化されるものがほとんどで 、特定箇所に対して簡易に使用できるように、移動を可能とし設置を自在とする ような利便性には欠けるものであった。
【0010】なお、本願出願人は、特願平10−42790号「換気暖房におけ る空気循環洗浄装置及びそのシステム」なる発明に関し出願しているものである が、当該発明は住宅の全室循環型の暖房と空気洗浄を組み合わせた装置とシステ ムであるため、備え付けによる不備を解消するため既存住宅や商店・工場を始め ビル施設や公共の建造物内に対し、臭い、塵埃、煙が蓄積される場所での使用に 適した簡便な装置の要望があり、特に喫煙場所に適する移動を可能とした簡易装 置が望まれていたものである。
【0011】本考案は上述のような従来の技術に於ける問題点に鑑み、その問題 点を解決するべく、室内大気中の各塵埃や有機物質、特には喫煙に於ける煙草の 煙を除去或いは極端に減少させ、人害に影響を及ぼすことが殆ど無い綺麗な空気 を供給することができ、放出する洗浄空気に空気加湿を行う装置を提供し、前述 の欠点を解消しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記の問題点を解決すべく種々研究の結果、上記目的は本考案によって有効に 達成することができる。 すなわち本考案にかかる空気循環洗浄装置は、被洗浄空気と水を接触させ洗浄 を行う空気洗浄装置において、装置本体上部に吸込み口と天板を順に施し、装置 内部の最上部位に送風機を備えその下部に略水平に金属フィルタ(デミストネッ ト)と多孔板プレート(パンチングプレート)と、最下部に貯水タンクとを順に 配設し、当該貯水タンクには揚水用の揚水ポンプを備え、該揚水ポンプから吸い 揚げた水を放出する排水口を金属フィルタと多孔板プレートの間に施すと共に、 揚水ポンプ動作を制御する制御装置を内部に設けることにより、一定時間内に揚 水ポンプを動作させ揚水した水を多孔板プレート上部に排水した後に一旦停止し 、吸入経路を通り吸入口より吸引した被洗浄空気と水が交差し泡立ち(バブリン グ)と霧状(ミスト)を発生させ、内部空間内に該バブリングした水が完全に無 くなる頃に、再度揚水ポンプが汲み上げ作業を繰り返すよう間歇作動させ、当該 送風機より排出する洗浄空気を、装置下部より排出するように排出経路及び排気 口を施すことにより、被洗浄空気に混入する塵埃、煙、臭気が洗浄されることで 特に喫煙箇所に適する空気洗浄を繰り返すとともに、排気口より供給される洗浄 空気に適度の水分を含ませ、室内に加湿を行うことを特徴とした喫煙箇所に適す る装置構成を提供し、上述にある種々の問題点を解決している。
【0013】
【考案の実施の形態】
本考案の喫煙箇所に適した空気循環洗浄装置は、装置内部に空気と水によって 霧化を発生させ、水分を含んだ状態の空気を室内循環させると共に、塵埃、煙、 臭いの除去を行うことが基本であり、汚れている室内空気を本考案の装置を通し 循環を繰り返し洗浄空気に変換するものである。
【0014】その構成は装置内部の下部タンク貯水槽に水を一定レベルに貯水し 、室内空気を取り入れ、最上部送風機により空気を強制的に上方へ引き上げる際 に、内部仕切りのパンチングプレートの孔を通り、上層部位に施した金属フィル タを通って送風機で送り込むものである。この時、図6の動作原理図に示す通り 、パンチングプレートと金属フィルタの間である装置缶内部では、揚水ポンプの 作動により揚水管を通り揚水された水が排水口より放水され、多孔板プレート上 面に溜まった水が孔から落下する量と、上に吸引される空気のバランスがとれる と、多孔板プレート上面に水の膜ができ、やがて水の層になる。さらに吸引する 空気の流量を増やすと、プレートの孔から空気が上に流れ出す。この空気が水の 層を通るとき、空気と水の表面張力のバランスが崩れて激しく泡立ち(バブリン グ)し、この泡立ちの状態で空気中の煙や微粒子、チリやホコリ、花粉、悪臭な どを水に取り込み、更に、金属フィルターを通る際に空気と水が混合された状態 で霧状になり、当該空気と水の接触によって汚れた空気が洗浄され、更に洗浄と 同時に水分を含んだ空気に変換され、このクリーンで水分を含んだ空気を室内に 排出することが当該装置の役目である。
【0015】実施の形態は、送風機1の稼働により集塵作動として吸込み口16 から煙や塵埃を吸引し、吸入経路8aを通り被洗浄空気9を吸入口8より取り入 れ、略水平に配設した内部仕切りの多孔板プレート3の多数孔3aを通過させる とともに、下部タンク貯水槽6に貯水した洗浄用水を、制御盤5のタイマー制御 装置により一定時間揚水するよう揚水ポンプ4を作動させ、該多孔板プレート3 より上部に配設した排水口7より洗浄用水を放水することにより、該被洗浄空気 9及び洗浄用水を多孔板プレート3と金属フィルタ2間で同時吸引することによ って、空気と水による混合空気が金属フィルタ2を通過させる際に、当該金属フ ィルター2内部の無数の孔で泡立ちを生じ、該金属フィルタ2と該パンチングプ レート3の装置缶内部12に霧状を作り出し、送風機1によって送り込まれるこ とで、被洗浄空気と洗浄用水が接触され該被洗浄空気に混入する塵埃、煙、臭気 が洗浄されると共に、排気口13より供給される洗浄空気10に水分を含ませる 事によって屋内環境に適した加湿を行う。また、送風機1の出力を上げることに より吸引力を向上させることが可能となり、制御盤5のタイマー制御装置におけ る揚水時間設定を変えることで、洗浄時間は長短自在となる。
【0016】
【実施例】
以下に本考案における空気循環洗浄装置の実施例について、添付図面を参照し て具体的に説明する。
【0017】図1は本考案の一実施例を示す内部構成図であり、その内部作用図 を図4に示す。本考案の形態を示す構成として図1の装置の内部構成図に示す通 り、その構成は送風機1の稼働によって室内を循環する空気を吸入口8より取り 入れるもので、この時に上方向に強制的に空気を吸引するものであるが、装置内 の下部に内設した下部タンク貯水槽6には一定内の水を貯水している。この貯水 された水を揚水ポンプ4によって一定時間を要して金属フィルタ2と多孔板プレ ート3の間に施された排水口7に常時、間歇動作で放水される。
【0018】図1に示すように天板14の上部に配設する吸込み口16は、組み 格子や網掛けのような形状により、煙草の煙等の被洗浄空気の吸込み可能な形態 により、当該吸込み口16より吸引した被洗浄空気9を一定の箇所を通り吸込ま れるように吸込み経路8aを形成し、吸入口8より吸引されるようにする。吸入 経路8aは一定の通路を通るように本体内を仕切るように施せばよい。
【0019】洗浄された空気いわゆる洗浄空気10は、装置本体11の下部面よ り排出されるように排出経路13aを形成し、図3の底面図に示すように下部面 全体より排出することが可能となる。また、前述吸入経路8aと同様に排出経路 13aは洗浄空気10が下部面より排出なるように装置内部を仕切ることでよい 。この時、下部面より洗浄空気10が、足元へ排出することにより装置上部で喫 煙された煙や塵埃はすぐ装置上面で吸引され、床面より上方向へ奇麗な空気を循 環するように繰り返し流動することになる。
【0020】前述したように上方向へ同時吸引した空気と水の関係は、図4の装 置の内部作用図に示すように、缶内部仕切りの多孔板プレート3の多数孔3aを 通る被洗浄空気9と水滴20が交差するような形態となる。ここで多数孔3aを 通る被洗浄空気9は極小径の孔を通ることで凝縮した洗浄中空気9aになり、更 に金属フィルタ2を通る事になる。この時の作用として放水された水は水滴化し た水滴20となり、当該水滴20は洗浄中空気9aと接触しながら多数孔3aを 通り抜け、汚れを吸収した水滴20aとなり下部タンク貯水槽6に落下すること になる。また、ここで水滴20と洗浄中空気9aは金属フィルタ2と多孔板プレ ート3との間である装置缶内部12で霧状30を発生させる。金属フィルタ2は 本質的に金属からなる積層体であって気泡を作り出す積層体、すなわち細胞状・ ハニカム状の層から形成されたデミストネットの名称で商品化しているものであ る。このフィルタ内部では、図4中C部の部分拡大図とする図5に示す通り、吸 引した水滴と空気によって無数のフィルタ孔の表面で泡立ちを始め気泡40を作 り出し、当該気泡40が発生した金属フィルタ2を通過しようとする吸引空気が 凝縮した洗浄中空気9aと水滴20の混合によって装置缶内部12内に霧を発生 させることになる。
【0021】このように送風機1により吸引された被洗浄空気9は、霧状の際に 水滴20と接触することで、臭、煙、塵埃等の汚染物質を洗い流すことが可能と なる。更に、上部金属フィルタ2を通過した後の効果として、前述した洗浄効果 に加え水滴との適宜混合によって水分を含んだ空気、いわゆる洗浄加湿化された 洗浄空気10に変換され、送風機1から排出経路13aを通り排気口13へと送 られる。
【0022】本考案の装置における装置実験においては、実施例図1で示す下部 タンク貯水槽6には10l〜20l程度を溜めることができる事で、20畳程度 の室内に於いては充分適応できるものであった。実験においては、10lの貯水 を順次に揚水作業する場合、揚水ポンプ4の稼働時間は制御盤5のタイマー制御 装置によるセットが、1サイクル20秒の動作設定で、7秒が補給排水動作を有 し、該7秒間稼働後に揚水ポンプ4は一旦停止し、停止時間が13秒経過後再稼 働する間歇作動を繰り返す。この時、装置缶内部12で多孔板プレート3上面に 溜まった水がバブリングされ金属フィルタ2との関係でミスト化が進み、水が完 全になくなる前に揚水ポンプ4が再作動し洗浄作業が繰り返し行われる。つまり 揚水ポンプ4による揚水時間を7秒間放水とすることにより、バブリング開始と ミスト化された空気の送り込みに13秒を要することで、揚水ポンプ4の放水始 動から20秒後に再揚水を始める。よって7秒稼働後に揚水ポンプ4が13秒間 稼働待ち状態となり、バブリングの状態が終了するタイミングで排水口7より放 水が開始されることで、揚水ポンプ4は常時稼働し続ける必要はない。また、洗 浄稼働時間は、揚水ポンプ4の揚水容量と多数孔プレート3の孔径と送風機1の 出力を変えることで、室内に見合った空気洗浄能力に適応できるものである。
【0023】なお、貯水方法は特に限定するものではなく、簡易型であれば手動 により給水口から水を補充又は交換するだけでよい。また、汚れた水を交換する 場合に下部タンク貯水槽6より排水する排水口を設ける。必要に応じて給水管を 配設した場合は、一定レベルまで貯水するようフロートレススイッチ等による感 知装置を取付けることにより自動給水にすることもできる。本考案の実施にあた り給水管と配水管と水位センサー17を用いた場合、当該水位センサー17によ り水量の高低位置を検出し、揚水の補給と自動給排水を可能とすることができる 。
【0024】またこの貯排水動作は、任意時間によるタイマー設定によって行い 、例えば深夜にセットし規定の時間でタンク内の汚水は自動排水され、排水完了 後に給水口より自動給水を始め、フロートレススイッチ等の作動で一定貯水量に 到達した時点で給水を停止する。またこの時、送風機1その他機械的動作の稼働 を一旦停止することで空気吸引及び排気を停止し洗浄作業は行われない。この給 排水作業完了後、装置の再始動スイッチが自動で投入されることで引き続き本考 案による空気循環洗浄作業が行われるため、操作に関しては自動運転により一貫 して人手を必要としないものである。 ここで本考案に於ける貯排水に関する給水、排水方法を手動、自動とすること は特に問題となるものではなく、下部タンク貯水槽6に貯排水する方法は従来技 術による方法が採られるものである。
【0025】なお、本考案に於いては建築物の大きさに応じた各種の機械能力と 容量のものを使用すればよく、ここではタンク容量及び機械能力を限定するもの でもない。更には上述した自動運転に加え手動操作できることは当然ながら本考 案に包含されるものである。
【0026】動作手順として図7は本考案の動作を表すフローチャートを示す。 揚水ポンプ4の動作設定は、制御盤5の内部制御装置により電気的信号を受け、 設定時間内で一定動作を繰り返すようにセットされ、揚水された水と吸引した空 気が多数孔プレート3の孔3aを通り、金属フィルタ2の通過までにバブリング 状態となり、水と空気の接触が盛んになりミスト(霧状)30を作り送風機1か ら送風された空気には適度の湿気を含ませて、室内へ洗浄空気として放出を繰り 返すのが一連の動作である。また前述した通り次ぎの設定を変更することにより 、揚水等のバランスは変わる。つまり多数孔プレート3の孔3aの径、揚水ポン プ4の揚水能力の大きさ、送風機1の容量であり、これに見合った揚水ポンプ4 の稼働時間をタイマーセットすることになる。よって洗浄稼働時間を長くしたい 場合、いわゆるポンプ停止時間を長くしたい場合には揚水ポンプ6による揚水量 を増加させ、多数孔プレート3の孔3aの孔径を小径のプレートに交換すること で、簡便に変更可能とする事ができる。更に、本考案の装置におけるバブリング 状態は、多数孔プレート3と金属フィルタ2間の間隔と容量により吸引力が左右 されることで、発生範囲とバブリングの高さが調整される。よって揚水ポンプ4 による揚水量と多数孔プレート3とがバランスをとることにより、バブリング発 生時間を調整されるだけでなく、バブリング量は上述するように装置間内部12 の間隔及び容量によっても変更可能であり、吸引力を一定とした送風機1の出力 を調整することも容易となる。
【0027】以上、実施にあたり本考案による装置は、小型化され軽量であると 共に、喫煙箇所に専用として利用できるように天板14、及びカウンター天板1 5を設けることで灰皿等を載置でき、移動用キャスター18などにより簡易に移 動可能な形態をとることが可能となるものである。
【0028】
【考案の効果】
以上のように本考案における空気循環洗浄装置によれば、一般住宅の各室内で 使用は勿論の事、特に指定された喫煙場所や塵埃、煙、臭いが蓄積しやすい環境 での使用に適するものである。また本考案は空気洗浄が水であるためにフィルタ ー等の交換の手間や設備経費を不要とし、水の交換も簡便であり装置そのものの 設置が容易に施すことができる。このように本考案の効果によって人害に影響す ることが殆ど無い綺麗な空気を安定して供給できることは、水を使用して低コス トでかつ、省エネにより経済的である。 以上の如く本考案による喫煙箇所に適する空気循環洗浄装置によって生ぜしめ る効果は絶大なものであり、極めて実用的有益なる優れた経済効果を奏するもの である。
【図面の簡単な説明】
【図 1】 本考案に係る一実施例を示す内部構成図で
ある。
【図 2】 図1に於ける右側面内部透視図である。
【図 3】 図1に於ける底面図である。
【図 4】 本考案に係る装置の内部作用図である。
【図 5】 同上実施例のC部拡大図である。
【図 6】 本考案に係る装置の動作原理図である。
【図 7】 本考案の動作を表すフローチャートであ
る。
【図 8】 従来例1とした空気洗浄装置を示す外略外
観図である。
【図 9】 従来例2とした空気洗浄装置を示す外略外
観図である。
【符号の説明】
1: 送風機 2: 金属フィルタ(デミストネット) 3: 多孔板プレート 3a:多孔板プレート孔(多数
孔) 4: 揚水ポンプ 5: 制御盤(タイマー制御装置) 6: 下部タンタ貯水槽 7: 排水口 8: 吸入口 8a:吸入経路 9: 被洗浄空気 9a:洗浄中空気 10:洗浄空気 11:装置本体 12:装置缶内部 13:排気口 13a:排出経路 14:天板 15:カウンター天板 16:吸込み口 17:水位センサー 18:移動用キャスター 20:水滴 20a:水滴 30:霧状(ミスト) 40:気泡
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月5日(1999.8.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項 1】被洗浄空気と水を接触させ洗浄を行う空
気洗浄装置において、装置本体上部に吸込み口と天板を
順に施し、装置内部の最上部位に送風機を備えその下部
に略水平に金属フィルタと多孔板プレートと、最下部に
貯水タンクとを順に配設し、当該貯水タンクには揚水用
の揚水ポンプを備え、該揚水ポンプから吸い揚げた水を
放出する排水口を金属フィルタと多孔板プレートの間に
施すと共に、揚水ポンプ動作を制御する制御装置を内部
に設けることにより、一定時間内に揚水ポンプを動作さ
せ揚水した水を多孔板プレート上部に排水した後に一旦
停止し、吸入経路を通り吸入口より吸引した被洗浄空気
と水が交差し泡立ちと霧状を発生させ、内部空間内に該
泡立ちした水が完全に無くなる頃に、再度揚水ポンプが
汲み上げ作業を繰り返すよう間歇作動させ、当該送風機
より排出する洗浄空気を、装置下部より排出するように
排出経路及び排気口を施すことにより、被洗浄空気に混
入する塵埃、煙、臭気が洗浄されることで特に喫煙箇所
に適する空気洗浄を繰り返すとともに、排気口より供給
される洗浄空気に適度の水分を含ませ、室内に加湿を行
うことを特徴とした喫煙箇所に適する空気循環洗浄装
置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項 1】被洗浄空気と水を接触させ洗浄を行う空
    気洗浄装置において、装置本体上部に吸込み口と天板を
    順に施し、装置内部の最上部位に送風機を備えその下部
    に略水平に金属フィルタ(デミストネット)と多孔板プ
    レート(パンチングプレート)と、最下部に貯水タンク
    とを順に配設し、当該貯水タンクには揚水用の揚水ポン
    プを備え、該揚水ポンプから吸い揚げた水を放出する排
    水口を金属フィルタと多孔板プレートの間に施すと共
    に、揚水ポンプ動作を制御する制御装置を内部に設ける
    ことにより、一定時間内に揚水ポンプを動作させ揚水し
    た水を多孔板プレート上部に排水した後に一旦停止し、
    吸入経路を通り吸入口より吸引した被洗浄空気と水が交
    差し泡立ち(バブリング)と霧状(ミスト)を発生さ
    せ、内部空間内に該バブリングした水が完全に無くなる
    頃に、再度揚水ポンプが汲み上げ作業を繰り返すよう間
    歇作動させ、当該送風機より排出する洗浄空気を、装置
    下部より排出するように排出経路及び排気口を施すこと
    により、被洗浄空気に混入する塵埃、煙、臭気が洗浄さ
    れることで特に喫煙箇所に適する空気洗浄を繰り返すと
    ともに、排気口より供給される洗浄空気に適度の水分を
    含ませ、室内に加湿を行うことを特徴とした喫煙箇所に
    適する空気循環洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180089281A (ko) * 2017-01-31 2018-08-08 노호양 데미스터 필터를 이용한 흡연시 배출되는 연기, 니코틴, 타르, 유해세균을 제거하는 개인용 이동식 흡연장치
KR20230102286A (ko) * 2021-12-30 2023-07-07 주식회사 케이티앤지 낙수를 이용한 담배 연기 정화 시스템

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KR20230102286A (ko) * 2021-12-30 2023-07-07 주식회사 케이티앤지 낙수를 이용한 담배 연기 정화 시스템
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