JP3065639B2 - ケーブル事故検出装置 - Google Patents
ケーブル事故検出装置Info
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- JP3065639B2 JP3065639B2 JP2222217A JP22221790A JP3065639B2 JP 3065639 B2 JP3065639 B2 JP 3065639B2 JP 2222217 A JP2222217 A JP 2222217A JP 22221790 A JP22221790 A JP 22221790A JP 3065639 B2 JP3065639 B2 JP 3065639B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、無電源で作動し、遠隔からケーブル事故を
検知するためのケーブル事故検出装置に関するものであ
る。
検知するためのケーブル事故検出装置に関するものであ
る。
[従来の技術] ケーブルが長距離に亙って布設されている場合、例え
ば絶縁破壊等の事故が生じたときに、その事故個所を瞬
時に特定することは容易ではない。そこで、ケーブルが
複数区間に分割され、各区間のケーブル遮蔽層が片端接
地されている系統では、それぞれに接地線が設けられて
おり、事故時にこの接地線を電流が流れることを利用し
て、接地電流の存在により事故の区間を判別する方法も
知られている。
ば絶縁破壊等の事故が生じたときに、その事故個所を瞬
時に特定することは容易ではない。そこで、ケーブルが
複数区間に分割され、各区間のケーブル遮蔽層が片端接
地されている系統では、それぞれに接地線が設けられて
おり、事故時にこの接地線を電流が流れることを利用し
て、接地電流の存在により事故の区間を判別する方法も
知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述の方法では接地線ごとに検知部を
設ける必要があるが、これらの各検知部にはそれぞれ電
源を常時供与して作動させておかなければならず、検知
部の数が多数になると費用が嵩み、更には電源自体の信
頼性が問題となる。
設ける必要があるが、これらの各検知部にはそれぞれ電
源を常時供与して作動させておかなければならず、検知
部の数が多数になると費用が嵩み、更には電源自体の信
頼性が問題となる。
本発明の目的は、検知部に電源を供与せずに、接地線
に流れる電流を利用して事故の位置を瞬時に検知するケ
ーブル事故検出装置を提供することにある。
に流れる電流を利用して事故の位置を瞬時に検知するケ
ーブル事故検出装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上述の目的を達成するために、本発明に係るケーブル
事故検出装置においては、中央処理装置と複数の遠隔の
検知部とから成り、前記中央処理装置と各検知部とは複
数本の信号電線により接続し、前記検知部は、接地線を
流れる電流によりケーブル事故を検知し、前記電流を基
に鉄心を励磁して可動鉄片を吸着し、該可動鉄片の動き
により検知信号を発信し、該検知信号を前記検知部ごと
の固有の組合わせを有する設定スイッチ群を介して、前
記信号電線により前記中央処理装置に送信することを特
徴とする。
事故検出装置においては、中央処理装置と複数の遠隔の
検知部とから成り、前記中央処理装置と各検知部とは複
数本の信号電線により接続し、前記検知部は、接地線を
流れる電流によりケーブル事故を検知し、前記電流を基
に鉄心を励磁して可動鉄片を吸着し、該可動鉄片の動き
により検知信号を発信し、該検知信号を前記検知部ごと
の固有の組合わせを有する設定スイッチ群を介して、前
記信号電線により前記中央処理装置に送信することを特
徴とする。
[作用] 上述の構成を有するケーブル事故検出装置は、各検知
部において事故に際して接地線を流れる電流により鉄心
を励磁して、可動鉄片を吸着することにより検知信号を
発信し、検知部固有の信号を中央処理装置に送信して事
故点を検出する。
部において事故に際して接地線を流れる電流により鉄心
を励磁して、可動鉄片を吸着することにより検知信号を
発信し、検知部固有の信号を中央処理装置に送信して事
故点を検出する。
[実施例] 本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
第1図は検知部1を示し、筐体2の内部に棒状の鉄心
3が取り付けられ、この鉄心3の周囲には布設ケーブル
の接地線4の一部に挿入したコイル5が巻回されてい
る。また、鉄心3の端部方向には金属製の支点6を中心
として回動する可動鉄片7が設けられており、鉄心3が
励磁されることにより鉄心3の端部に吸着されるように
なっている。また、可動鉄片7は短絡片の役割を果して
おり、可動鉄片7が一点鎖点で示すように鉄心3に吸着
された場合に、支点6と接点8間を導通するようになっ
ている。接点8はアース線9に接続され、支点6は例え
ば8個の設定スイッチ群10を備えた回路に接続され、こ
れらの回路は遠端の中央処理装置に接続されている。
3が取り付けられ、この鉄心3の周囲には布設ケーブル
の接地線4の一部に挿入したコイル5が巻回されてい
る。また、鉄心3の端部方向には金属製の支点6を中心
として回動する可動鉄片7が設けられており、鉄心3が
励磁されることにより鉄心3の端部に吸着されるように
なっている。また、可動鉄片7は短絡片の役割を果して
おり、可動鉄片7が一点鎖点で示すように鉄心3に吸着
された場合に、支点6と接点8間を導通するようになっ
ている。接点8はアース線9に接続され、支点6は例え
ば8個の設定スイッチ群10を備えた回路に接続され、こ
れらの回路は遠端の中央処理装置に接続されている。
また、鉄心3は筐体2の外側に設けられた調整つまみ
11を回転することにより、その内部に突出した長さを変
更できるようにされていて、可動鉄片7に対する感度を
調整できるようになっている。更に、設定スイッチ群10
は第2図に示すように筐体2の前面から切換えにより任
意に設定できるようになっている。また、可動鉄片7は
常時は実線で示すように鉄心3と反対側に傾斜されてい
るが、一旦鉄心3に吸着されると、鉄心励磁が解除され
ても人為的に移動しない限りその位置が変化しないよう
なばね等の付勢力が用いられている。
11を回転することにより、その内部に突出した長さを変
更できるようにされていて、可動鉄片7に対する感度を
調整できるようになっている。更に、設定スイッチ群10
は第2図に示すように筐体2の前面から切換えにより任
意に設定できるようになっている。また、可動鉄片7は
常時は実線で示すように鉄心3と反対側に傾斜されてい
るが、一旦鉄心3に吸着されると、鉄心励磁が解除され
ても人為的に移動しない限りその位置が変化しないよう
なばね等の付勢力が用いられている。
可動鉄片7の先端には、例えば赤色の表示板12が設け
られており、可動鉄片7が鉄心3に吸着された場合にお
ける筐体2の外部には表示板12の位置に窓13が設けら
れ、外部から可動鉄片7が鉄心3に吸着されているかど
うかを、つまりは事故が発生したかどうか確認できるよ
うになっている。なお、14は擬似的に接地線4に電流を
流すためのマニュアルテストスイッチ、15は可動鉄心6
を元に戻すリセットスイッチである。
られており、可動鉄片7が鉄心3に吸着された場合にお
ける筐体2の外部には表示板12の位置に窓13が設けら
れ、外部から可動鉄片7が鉄心3に吸着されているかど
うかを、つまりは事故が発生したかどうか確認できるよ
うになっている。なお、14は擬似的に接地線4に電流を
流すためのマニュアルテストスイッチ、15は可動鉄心6
を元に戻すリセットスイッチである。
第3図はケーブル20の布線図であり、ケーブル20の各
区間ごとの接続部21から接地線4が設けられており、何
れかの区間において事故が発生すると、その区間に該当
する接地線4には瞬間的に電流が流れることになる。各
接地線4に本発明に係る検知部1を介在しておくと、1
つの接地線4に電流が流れれば、コイル5により該当す
る検知部1内の鉄心3が励磁されて可動鉄片7を吸着す
る。この可動鉄片7の移動により支点6と接点8が導通
される。
区間ごとの接続部21から接地線4が設けられており、何
れかの区間において事故が発生すると、その区間に該当
する接地線4には瞬間的に電流が流れることになる。各
接地線4に本発明に係る検知部1を介在しておくと、1
つの接地線4に電流が流れれば、コイル5により該当す
る検知部1内の鉄心3が励磁されて可動鉄片7を吸着す
る。この可動鉄片7の移動により支点6と接点8が導通
される。
第4図は信号伝送経路の説明図であり、各検知部1は
遠隔に配置された中央処理装置22と複数本の信号電線23
により接続されている。これらの信号電線23のうち、1
本は検知部1のアース8と接続されており、他の8本の
信号電線23は設定スイッチ群10の各スイッチと接続され
ている。設定スイッチ群10の各スイッチのオン・オフの
組合わせにより、8本の信号電線23では8ビットのコー
ド信号が得られ、256個の検知部1の識別が可能とな
る。即ち、1組の信号電線23に最大256個の検知部1を
接続することができることになる。アース線9と設定ス
イッチ群10が可動鉄片7により短絡されると、中央処理
装置22は直ちにその短絡を瞬時に検知し、設定スイッチ
群10の組合わせを識別して該当の検知部1を知ることが
できる。
遠隔に配置された中央処理装置22と複数本の信号電線23
により接続されている。これらの信号電線23のうち、1
本は検知部1のアース8と接続されており、他の8本の
信号電線23は設定スイッチ群10の各スイッチと接続され
ている。設定スイッチ群10の各スイッチのオン・オフの
組合わせにより、8本の信号電線23では8ビットのコー
ド信号が得られ、256個の検知部1の識別が可能とな
る。即ち、1組の信号電線23に最大256個の検知部1を
接続することができることになる。アース線9と設定ス
イッチ群10が可動鉄片7により短絡されると、中央処理
装置22は直ちにその短絡を瞬時に検知し、設定スイッチ
群10の組合わせを識別して該当の検知部1を知ることが
できる。
なお、各信号電線23の端部に設けた抵抗24は信号電線
23の断線状態を検査する場合に使用するものである。
23の断線状態を検査する場合に使用するものである。
第5図は他の実施例を示し、接地線4を直接に検知部
1に結線しなくとも、接地線4に周囲に変成器30を周設
し、変成器30により得られた電流をリード線31により流
すことにより、同様の効果を得ることができる。
1に結線しなくとも、接地線4に周囲に変成器30を周設
し、変成器30により得られた電流をリード線31により流
すことにより、同様の効果を得ることができる。
三相電力ケーブルの場合には、各相ごとの接地線4に
検知部1を設けることもできるし、接地線4を共通に1
個の検知部1で3本の電力ケーブルをまとめて検出対象
とすることもできる。また、コイル5は接地線4をその
まま利用してもよいことは勿論である。実施例において
は可動鉄片7が導通片として作用し、接点信号を発信す
るようにしたが、可動鉄片7の動きによって間接的に接
点信号を発信するよにしてもよい。更に、接点信号はメ
イク接点でもブレーク接点であってもよい。
検知部1を設けることもできるし、接地線4を共通に1
個の検知部1で3本の電力ケーブルをまとめて検出対象
とすることもできる。また、コイル5は接地線4をその
まま利用してもよいことは勿論である。実施例において
は可動鉄片7が導通片として作用し、接点信号を発信す
るようにしたが、可動鉄片7の動きによって間接的に接
点信号を発信するよにしてもよい。更に、接点信号はメ
イク接点でもブレーク接点であってもよい。
[発明の効果] 以上説明したように本発明に係るケーブル事故検出装
置は、接地線を流れる電流を鉄心の励磁に利用すること
により無電源でケーブル事故を瞬時に検出することがで
きる。しかも、構造簡単でかつ小型、軽量化でき、安価
に製作できるという利点もある。従って、事故検出すべ
きケーブル長が長距離となっても、検知部を頗る経済的
に接地し得る。また、事故時に各検知部ごとに設定スイ
ッチ群によりコード化された信号を発生するようにして
いるので、多数個の検知部を設置してもこれらの識別が
可能である。
置は、接地線を流れる電流を鉄心の励磁に利用すること
により無電源でケーブル事故を瞬時に検出することがで
きる。しかも、構造簡単でかつ小型、軽量化でき、安価
に製作できるという利点もある。従って、事故検出すべ
きケーブル長が長距離となっても、検知部を頗る経済的
に接地し得る。また、事故時に各検知部ごとに設定スイ
ッチ群によりコード化された信号を発生するようにして
いるので、多数個の検知部を設置してもこれらの識別が
可能である。
図面は本発明に係るケーブル事故検出装置の実施例を示
し、第1図は構成図、第2図は筐体2の正面図、第3図
はケーブルの布線図、第4図は信号伝送経路の説明図、
第5図は他の実施例の構成図である。 符号1は検知部、2は筐体、3は鉄心、4は接地線、5
はコイル、6は支点、7は可動鉄片、8は接点、9はア
ース線、10は設定スイッチ群、12は表示板、20はケーブ
ル、22は中央処理装置である。
し、第1図は構成図、第2図は筐体2の正面図、第3図
はケーブルの布線図、第4図は信号伝送経路の説明図、
第5図は他の実施例の構成図である。 符号1は検知部、2は筐体、3は鉄心、4は接地線、5
はコイル、6は支点、7は可動鉄片、8は接点、9はア
ース線、10は設定スイッチ群、12は表示板、20はケーブ
ル、22は中央処理装置である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/08 G01R 31/02
Claims (1)
- 【請求項1】中央処理装置と複数の遠隔の検知部とから
成り、前記中央処理装置と各検知部とは複数本の信号電
線により接続し、前記検知部は、接地線を流れる電流に
よりケーブル事故を検知し、前記電流を基に鉄心を励磁
して可動鉄片を吸着し、該可動鉄片の動きにより検知信
号を発信し、該検知信号を前記検知部ごとの固有の組合
わせを有する設定スイッチ群を介して、前記信号電線に
より前記中央処理装置に送信することを特徴とするケー
ブル事故検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2222217A JP3065639B2 (ja) | 1990-08-22 | 1990-08-22 | ケーブル事故検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2222217A JP3065639B2 (ja) | 1990-08-22 | 1990-08-22 | ケーブル事故検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04104068A JPH04104068A (ja) | 1992-04-06 |
JP3065639B2 true JP3065639B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=16778965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2222217A Expired - Fee Related JP3065639B2 (ja) | 1990-08-22 | 1990-08-22 | ケーブル事故検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3065639B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8632966B2 (en) | 2002-09-20 | 2014-01-21 | Queen's University At Kingston | Detection of biological molecules by differential partitioning of enzyme substrates and products |
US9097672B2 (en) | 2010-06-18 | 2015-08-04 | Queens's University At Kingston | Method and system for detecting biological molecules in samples |
-
1990
- 1990-08-22 JP JP2222217A patent/JP3065639B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8632966B2 (en) | 2002-09-20 | 2014-01-21 | Queen's University At Kingston | Detection of biological molecules by differential partitioning of enzyme substrates and products |
US9097672B2 (en) | 2010-06-18 | 2015-08-04 | Queens's University At Kingston | Method and system for detecting biological molecules in samples |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04104068A (ja) | 1992-04-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |