JP3065625U - 鳥獣撃退起爆破裂装置 - Google Patents

鳥獣撃退起爆破裂装置

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JP3065625U
JP3065625U JP1996011083U JP1108396U JP3065625U JP 3065625 U JP3065625 U JP 3065625U JP 1996011083 U JP1996011083 U JP 1996011083U JP 1108396 U JP1108396 U JP 1108396U JP 3065625 U JP3065625 U JP 3065625U
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rupture
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農業、林業、漁業、海産物、養殖業等、社会
の作物財産である数多くの物体に対し、数多くの鳥獣
が、食害または盗み持ち去ろうとするのを防ぐための装
置。 【解決手段】 電池式、摩擦式は共に害を受ける多数の
物体に対し、その形態に合わせて接続する。よい効果を
望む時は、設置場所を高い位置にする等工夫も必要であ
る。鳥獣が食害または盗み持ち去ろうとして物体を動か
すことによって起爆装置が作動する。それで遮断板が外
れ、または摩擦が起こって発火する。発火は紙製複数筒
の爆竹を次つぎに爆発させる。鳥獣は口または手、足で
物体を動かすので、爆竹は至近距離で爆発する。火花と
共に大きな連続音であるため、鳥獣は大いに驚き、あわ
てて逃げてゆく。破裂式においても物体を動かすことに
よって破裂ピンがゴム風船等に突き差さり、中の悪臭ガ
スまたは粘液物が破裂によって飛び散り、驚き懲りた鳥
獣は物体に近づかなくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、鳥獣が人間社会の作物、財産等を食害または盗み持ち去ろうとする 時、爆竹を爆発させ、あるいは、悪臭または粘液物等の入ったゴム風船等を破裂 させて鳥獣を大いに驚かせ、懲らしめる被害防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の猟銃やワナによる駆除は、期間が11月15日から2月15日までとい う原則があることと、可猟地が限定されているため、多くの人びとが害に悩まさ れている。特別駆除をする場合は、自治体への申請や猟友会への出動要請等、煩 わしい手続きが必要である。又カカシ等、動かぬ物体での予防はやがて無害であ ることを鳥たちに悟られ、効果がなくなってしまう。防鳥網はごく限られた鳥に のみ有効である。収集場等のゴミをあさって食い散らかすカラスに対しては、敵 であるカモメの鳴き声をテープに取り、センサーで探知して流す方法もあるが、 探知機が高価なのと、利口なカラスにカモメがいないことをすぐに見破られ、効 果が長続きしない。ガス爆音発生装置は、定期的な爆発音であるため、鳥獣がい ない場合でも発生し、状況に対応したものではない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
鳥獣が及ぼす食害、または盗み持ち去る害は果実等農作物はいうに及ばず、林 業や、漁業等の養殖や海産物等、果ては鉄道線路への置石、ゴミ収集場所での食 い荒らし等の数多い問題点を有している。
【0004】 そして人間社会にあっては買い物等で歩いている人や、銀行から大金を下ろし た人等からひったくったり、金融機関での強盗事件等の問題点を有している。
【0005】 本考案は、それぞれの物体に工夫してセットすれば、起爆した時、場違いな大 きな爆発音が犯人をひるませたり、目撃者を多くしたりと、その果たす役割は非 常に大で、目的とするところは雑多な被害から財産、作物等を守ろうとするもの であり、本考案を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案における鳥獣撃退起爆破裂装置は、電池式 のものであって、鳥獣が食害または、盗みもち去ろうとする物体12を動かすと 、接続ひもまたは粘着テープ11によって接続された起爆体が、固定物10に結 びつけた、結びひも7によって引張られ、遮断板6が、接触板5から外れ、押え 板4によって上、下から押えられた接触板に接触して電気が流れる。通電された 前記電流は、乾電池8から、電線9を通り、発火熱線3を加熱し、発火点に達し た熱線は、導火線に点火し、紙製の筒の中に火薬を詰めた片側複数、二連の爆発 筒が連結されていて、その中央に導火線2が個々に接続した爆竹1が、火花と共 に高音で次つぎに爆発することを特徴とするものである。
【0007】 摩擦式鳥獣撃退起爆破裂装置にあっても、請求項1と同様物体12を動かすこ とによって、固定物10に結びつけてある、結びひも7に引張られた、発火薬マ ッチ13が、押え板4によって上、下に押えられた、擦り板14によって摩擦が 起こり発火する。発火はすぐに、導火線3に引火し、請求項1と同様の爆竹1が 火花と共に高音で次つぎに爆発することを特徴とするものである。
【0008】 破裂式鳥獣撃退起爆破裂装置は、請求項1、請求項2と同様、物体12を動か すことによって、固定物10に結びつけられた、結びひも18が引張られると、 反動で、バネ16の先端につけた破裂針15が、悪臭または粘液物を入れたゴム 風船等19を突き破り、破裂の勢いで悪臭または粘液物が四方に飛び散ることを ことを特徴とするものである。
【0009】 人も社会に害を及ぼす者もいるが、鳥獣とは、鳥類カラス、キジ、サギ類、カ モ類、キジバト、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ等。大型獣クマ、シカ、ニホンカ モシカ等。中型獣は、サル、タヌキ、野ウサギ等。小型獣イタチ、ネズミ等が考 えられ、数も多いが害を受ける物体も多くて、それぞれに適した対応をする。
【0010】
【考案の実施の形態】
図1、図2の鳥獣撃退起爆破裂装置は直径数mmの紙製筒の中に、粉末黒色火 薬が詰めてある爆竹1を使用する。この爆竹は複数の筒を板状に並べ、二列にし てある。その中央には1mm程の発火薬の入った紙製ひも状の導火線2が各筒の 中に入れてあり、それらを束ねてあるのが発火熱線3にまで伸びている。前記発 火熱線が高温発火点に達するには、例えば単3乾電池+、−両極に接続した1m m位の被覆の電線9によって熱せられる。熱せられる条件としては、遮断板6が 抜きとられ、接触板5が接触することによって電池8からの電気が流れることに よる。これら一連の作動起爆を促す条件は、物体12を動かすことによるが、そ の物体とは果物をはじめ農作物、森林、海産物、養殖等非常に数が多いため、接 続ひもまたは粘着テープ11は継ぎ足しができる巾1cm位、長さ2cm位の板 状で、一部に1〜2mm位の水糸等を通して結べる直径4mm程の穴を開けてお く。また遮断板6を固定物10に結びつける結びひも7も、固定物形態の数が多 いため、継ぎ足し可能な1〜2mm程の水糸20cm位のものでよい。発火熱線 は白熱電球に使われるようなタングステンを使い、導火線に点火後は直に溶けて しまい、電気の流れを遮断するようにする。これは防災を考慮したものである。 これらは接続に必要なひも等を除く鳥獣撃退起爆装置は、例えば塩化ビニール樹 脂のようなプラスチックを用い、押出し成型加工品にすっぽり納め湿気に弱い火 薬や、部品のズレによるトラブルを防ぐものとする。ただし爆竹の爆発を妨げな いものとする。図3においても、台板20に、ゴム風船等は両面テープ等で止め る。バネは台板に差込み固定とし、支えひも17は台板に固定したものをバネの 先端に引っかける。結びひも18は、支えひもに一方の端を結びつけもう一方の 端を、いろいろな形態の固定物10に、それぞれに結びつけるものとする。結び ひもは、電池式及び摩擦式と同様1〜2mmの水糸等を使う。悪臭は例えばアン モニアガスを使用する。粘液物は例えば防腐剤とにがりや唐辛子を混ぜ合わせた 固定断片のでんぷんを使用する。
【0011】 これらについて、物体が地上であったり、樹上であったり、または土中であっ たりするので、形状に対応してセットするのが望ましい。
【0012】 例えば稲穂をスズメの食害から守る場合、稲穂に本考案を適用させるのは無理 な状況なので、稲穂を食べ易いように止り木、またはひもを置き、スズメが止ま った重みで作動するようにセットすれば、効果的であると思う。
【0013】 強盗事件など、金融機関では、例えば疑似札束を作り細い目立たない釣糸をセ ットし、カウンター等、適当な距離で爆発するように工夫すれば、解決策になる と思う。
【0014】 大金を持ち歩く時など、引ったくり対策についても、札束を入れたバックなど に、本装置をセットしでおけば、時ならぬ音響に衆人の目が集まり、解決策にな ると思う。
【0015】 以上4項目など、少しの例を述べたが、害を受ける物体は数が多く、これが社 会生活に与える影響は甚大な損害に達している。例えば山村の過疎化の原因の一 つは、鳥獣の農林業等、作物への被害も含まれるという。これら困苦の人びとに 、あまり経済的負担をかけることなく、しかも鳥獣を殺害することもなく提供で きることは、本、鳥獣撃退起爆破裂装置によって社会への貢献度は高いものであ る。
【0016】
【考案の効果】
鳥獣の大、小及びその場で食べるもの、急いで持ち、またはくわえて逃げ出す もの等、物体をねらう鳥獣の性格に合わせ、または可燃物のある所、ない所等、 状況を把握して電池式、摩擦式、破裂式を使い分ければ、安全に、安価に効果を 上げられる。
【提出日】平成9年2月28日(1997.2.28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の屈する技術分野】
本考案は、鳥獣が人間社会の作物、財産等を食害または盗みもち去ろうとする 時、爆竹を爆発させ、あるいは、悪臭または粘液物等の入ったゴム風船等を破裂 させて鳥獣を大いに驚かせ、懲らしめる被害防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の猟銃やワナによる駆除は、期間が11月15日から2月15日までとい う原則があることと、可猟地が限定されているため、多くの人びとが害に悩まさ れている。特別駆除をする場合は、自治体への申請や猟友会への出動要請等、煩 わしい手続きが必要である。又カカシ等、動かぬ物体での予防はやがて無害であ ることを鳥たちに悟られ、効果がなくなってしまう。防鳥網はごく限られた鳥に のみ有効である。収集場等のゴミをあさって食い散らかすカラスに対しては、敵 であるカモメの鳴き声をテープに取り、センサーで探知して流す方法もあるが、 探知機が高価なのと、利口なカラスにカモメがいないことをすぐに見破られ、効 果が長続きしない。ガス爆音発生装置は、定期的な爆発音であるため、鳥獣がい ない場合でも発生し、状況に対応したものではない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
鳥獣が及ぼす食害、または盗み持ち去る害は果実等農作物はいうに及ばず、林 業や、漁業等の養殖や海産物等、果ては鉄道線路への置石、ゴミ収集場所での食 い荒らし等の数多い問題点を有している。
【0004】 そして人間社会にあっては買い物等で歩いている人や、銀行から大金を下ろし た人等からひったくったり、金融機関での強盗事件等の問題点を有している。
【0005】 本考案は、それぞれの物体に工夫してセットすれば、起爆した時、場違いな大 きな爆発音が犯人をひるませたり、目撃者を多くしたりと、その果たす役割は非 常に大で、目的とするところは雑多な被害から財産、作物等を守ろうとするもの であり、本考案を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案における鳥獣撃退起爆破裂装置は、電池式 のものであって、鳥獣が食害または、盗みもち去ろうとする物体12を動かすと 、接続ひもまたは粘着テープ11によって接続された起爆体が、固定物10に結 びつけた、結びひも7によって引張られ、遮断板6が、接触板5から外れ、押え 板4によって上、下から押えられた接触板に接触して電気が流れる。通電された 前記電流は、乾電池8から、電線9を通り、発火熱線3を加熱し、発火点に達し た熱線は、導火線に点火し、紙製の筒の中に火薬を詰めた片側複数、二連の爆発 筒が連結されていて、その中央に導火線2が個々に接続した爆竹1が、火花と共 に高音で次つぎに爆発することを特徴とするものである。
【0007】 摩擦式鳥獣撃退起爆破裂装置にあっても、物体12を動かすことによって、固 定物10に結びつけてある、結びひも7に引張られた、発火薬マッチ13が、押 え板4によって上、下に押えられた、擦り板14によって摩擦が起こり発火する 。発火はすぐに、導火線2に引火し、爆竹1が火花と共に高音で次つぎに爆発す ることを特徴とするものである。
【0008】 破裂式鳥獣撃退起爆破裂装置は、請求項1、と同様、物体12を動かすことに よって、固定物10に結びつけられた、結びひも18が引張られると、反動で、 バネ16の先端につけた破裂針15が、悪臭または粘液物を入れたゴム風船等1 9を突き破り、破裂の勢いで悪臭または粘液物が四方に飛び散ることをことを特 徴とするものである。
【0009】 人も社会に害を及ぼす者もいるが、鳥獣とは、鳥類カラス、キジ、サギ類、カ モ類、キジバト、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ等。大型獣クマ、シカ、ニホンカ モシカ等。中型獣は、サル、タヌキ、野ウサギ等。小型獣イタチ、ネズミ等が考 えられ、数も多いが害を受ける物体も多くて、それぞれに適した対応をする。
【0010】
【考案の実施の形態】
図1、図2の鳥獣撃退起爆破裂装置は直径数mmの紙製筒の中に、粉末黒色火 薬が詰めてある爆竹1を使用する。この爆竹は複数の筒を板状に並べ、二列にし てある。その中央には1mm程の発火薬の入った紙製ひも状の導火線2が各筒の 中に入れてあり、それらを束ねてあるのが発火熱線3にまで伸びている。前記発 火熱線が高温発火点に達するには、例えば単3乾電池+、−両極に接続した1m m位の被覆の電線9によって熱せられる。熱せられる条件としては、遮断板6が 抜きとられ、接触板5が接触することによって電池8からの電気が流れることに よる。これら一連の作動起爆を促す条件は、物体12を動かすことによるが、そ の物体とは果物をはじめ農作物、森林、海産物、養殖等非常に数が多いため、接 続ひもまたは粘着テープ11は継ぎ足しができる巾1cm位、長さ2cm位の板 状で、一部に1〜2mm位の水糸等を通して結べる直径4mm程の穴を開けてお く。また遮断板6を固定物10に結びつける結びひも7も、固定物形態の数が多 いため、継ぎ足し可能な1〜2mm程の水糸20cm位のものでよい。発火熱線 は白熱電球に使われるようなタングステンを使い、導火線に点火後は直に溶けて しまい、電気の流れを遮断するようにする。これは防災を考慮したものである。 これらは接続に必要なひも等を除く鳥獣撃退起爆装置は、例えば塩化ビニール樹 脂のようなプラスチックを用い、押出し成型加工品にすっぽり納め湿気に弱い火 薬や、部品のズレによるトラブルを防ぐものとする。ただし爆竹の爆発を妨げな いものとする。図3においても、台板20に、ゴム風船等は両面テープ等で止め る。バネは台板に差込み固定とし、支えひも17は台板に固定したものをバネの 先端に引っかける。結びひも18は、支えひもに一方の端を結びつけもう一方の 端を、いろいろな形態の固定物10に、それぞれに結びつけるものとする。結び ひもは、電池式及び摩擦式と同様1〜2mmの水糸等を使う。悪臭は例えばアン モニアガスを使用する。粘液物は例えば防腐剤とにがりや唐辛子を混ぜ合わせた 固定断片のでんぷんを使用する。
【0011】 これらについて、物体が地上であったり、樹上であったり、または土中であっ たりするので、形状に対応してセットするのが望ましい。
【0012】 例えば稲穂をスズメの食害から守る場合、稲穂に本考案を適用させるのは無理 な状況なので、稲穂を食べ易いように止り木、またはひもを置き、スズメが止ま った重みで作動するようにセットすれば、効果的であると思う。
【0013】 強盗事件など、金融機関では、例えば疑似札束を作り細い目立たない釣糸をセ ットし、カウンター等、適当な距離で爆発するように工夫すれば、解決策になる と思う。
【0014】 大金を持ち歩く時など、引ったくり対策についても、札束を入れたバックなど に、本装置をセットしておけば、時ならぬ音響に衆人の目が集まり、解決策にな ると思う。
【0015】 以上4項目など、少しの例を述べたが、害を受ける物体は数が多く、これが社 会生活に与える影響は甚大な損害に達している。例えば山村の過疎化の原因の一 つは、鳥獣の農林業等、作物への被害も含まれるという。これら困苦の人びとに 、あまり経済的負担をかけることなく、しかも鳥獣を殺害することもなく提供で きることは、本、鳥獣撃退起爆破裂装置によって社会への貢献度は高いものであ る。
【0016】
【考案の効果】
鳥獣の大、小及びその場で食べるもの、急いで持ち、またはくわえて逃げ出す もの等、物体をねらう鳥獣の性格に合わせ、または可燃物のある所、ない所等、 状況を把握して電池式、摩擦式、破裂式を使い分ければ、安全に、安価に効果を 上げられる。
【提出日】平成10年10月26日(1998.10.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、鳥獣が人間社会の作物、財産等を食害または盗み持ち去ろうとする とき、爆竹を爆発させ、あるいは、悪臭または粘液物等の入ったゴム風船等を破 裂させて鳥獣を大いに驚かせ、懲らしめる鳥獣撃退起爆破裂装置に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来の猟銃やワナによる駆除は、期間が11月15日から2月15日までとい う原則があることと、可猟地が限定されているため、多くの人びとが鳥獣等の害 に悩まされている。そして、特別駆除をする場合は、自治体への申請や猟友会へ の出動要請等、煩わしい手続きが必要である。また、カカシ等、動かぬ物体での 予防はやがて無害であることを鳥たちに悟られ、効果がなくなってしまう。防鳥 網はごく限られた鳥にのみ有効である。収集場等のゴミをあさって食い散らかす カラスに対しては、敵であるカモメの鳴き声をテープに取り、センサーで探知し て流す方法もあるが、探知機が高価なのと、利口なカラスにはカモメがいないこ とをすぐに見破られ、効果が長続きしない。ガス爆音発生装置は、定期的な爆発 音であるため、鳥獣がいない場合でも発生し、状況に対応したものではない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
鳥獣が及ぼす食害、または盗み持ち去る害は果実等の農作物はいうに及ばず、 林業や、漁業等の養殖や海産物等、果ては鉄道線路への置石、ゴミ収集場所での 食い荒らし等の数多い問題点を有している。
【0004】 そして、人間社会にあっては買い物等で歩いている人や、銀行から大金を下ろ した人等からひったくったり、金融機関での強盗事件等の問題点を有している。
【0005】 本考案は、それぞれの物体に工夫してセットすれば、起爆した時、場違いな大 きな爆発音が犯人をひるませたり、目撃者を多くしたりと、その果たす役割は非 常に大で、目的とするところは雑多な被害から財産、作物等を守ろうとするもの であり、本考案を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案における鳥獣撃退起爆破裂装置は、鳥獣が 食害または盗み持ち去ろうとして動かされる物体の動きに反応して、該物体に連 結された起爆体を電気的に爆発作動させる電池式によるものとした。
【0007】 また、鳥獣が食害または盗み持ち去ろうとして動かされる物体の動きに反応し て、該物体に連結された起爆体を摩擦点火的に爆発作動させる摩擦式によるもの とした。
【0008】 さらに、鳥獣が食害または盗み持ち去ろうとして動かされる物体の動きに反応 して、該物体に連結された悪臭あるいは粘液物等を入れたゴム風船を破裂作動さ せる破裂式によるものとした。
【0009】 前記電池式は、起爆体に起電用の発火熱線を介して接続させた電通用の接触板 と、該接触板に一端を非電通解離状態に介在させ、他端を固定物に連結させた遮 断板とから成り、前記物体の動きに反応して遮断板が接触板から外れて電通状態 となって発火熱線を加熱し、起爆体を点火させることとした。
【0010】 また、前記摩擦式は、起爆体に接続させた発火薬マッチと、該発火薬マッチに 一端を当接させ、他端を固定物に連結させた擦り板とから成り、前記物体の動き に反応して擦り板が発火薬マッチから摩擦を起こして外れて起爆体を点火させる こととした。
【0011】 さらに、前記破裂式は、ゴム風船を破裂可能な状態に近接させて配した先端に 破裂針を有するバネと、該バネの破裂針をゴム風船から解離させた状態となるよ うに予め固定物に連結させた結びひもとを有し、前記物体の動きに反応して結び ひもが引張られる反動でバネの破裂針がゴム風船を破裂作動させることとした。
【0012】 例えば、電池式のものは、鳥獣が食害または盗み持ち去ろうとする物体12を 動かすと、接続ひもまたは粘着テープ11によって接続された起爆体が、固定物 10に結びつけた結びひも7によって引張られ、遮断板6が接触板5から外れ、 押え板4によって上、下から押えられた接触板に接触して電気が流れる。通電さ れた前記電流は、乾電池8から電線9を通り、発火熱線3を加熱し、発火点に達 した熱線は、導火線に点火し、紙製の筒の中に火薬を詰めた片側複数、二連の爆 発筒が連結されていて、その中央に導火線2が個々に接続した爆竹1が、火花と 共に高音で次々に爆発する。
【0013】 摩擦式のものは、物体12を動かすことによって、固定物10に結びつけてあ る結びひも7に引張られた発火薬マッチ13が、押え板4によって上、下に押え られた擦り板14によって摩擦が起こり発火する。発火はすぐに導火線2に引火 し、爆竹1が火花と共に高音で次々に爆発する。
【0014】 破裂式のものは、物体12を動かすことによって、固定物10に結びつけられ た結びひも18が引張られると、反動で、バネ16の先端につけた破裂針15が 、悪臭または粘液物を入れたゴム風船19等を突き破り、破裂の勢いで悪臭また は粘液物が四方に飛び散る。
【0015】 人も社会に害を及ぼす者もいるが、鳥獣とは、鳥類のカラス・キジ・サギ類・ カモ類・キジバト・ヒヨドリ・ムクドリ・スズメ等、大型獣のクマ・シカ・ニホ ンカモシカ等、中型獣のサル・タヌキ・野ウサギ等、小型獣のイタチ・ネズミ等 が考えられ、数も多いが害を受ける物体も多くて、それぞれに適した対応をする 。
【0016】
【考案の実施の形態】
図1、図2の電池式による鳥獣撃退起爆破裂装置は、直径数mmの紙製筒の中 に、粉末黒色火薬が詰めてある爆竹1を使用する。この爆竹1は複数の筒を板状 に並べ、二列にしてある。その中央には1mm程の発火薬の入った紙製ひも状の 導火線2が各筒の中に入れてあり、それらを束ねてあるのが発火熱線3にまで伸 びている。前記発火熱線が高温発火点に達するには、例えば単3乾電池+、−両 極に接続した1mm位の被覆の電線9によって熱せられる。熱せられる条件とし ては、遮断板6が抜き取られ、接触板5が接触することによって乾電池8からの 電気が流れることによる。これら一連の作動起爆を促す条件は、物体12を動か すことによるが、その物体とは果物をはじめ農作物、森林、海産物、養殖等非常 に数が多いため、接続ひもまたは粘着テープ11は継ぎ足しができる巾1cm位 、長さ2cm位の板状で、一部に1〜2mm位の水糸等を通して結べる直径4m m程の穴を開けておく。また、遮断板6を固定物10に結びつける結びひも7も 、固定物形態の数が多いため、継ぎ足し可能な1〜2mm程の水板20cm位の ものでよい。発火熱線は白熱電球に使われるようなタングステンを用い、導火線 に点火後は直に溶けてしまい、電気の流れを遮断するようにする。これは防災を 考慮したものである。
【0017】 また、図2の摩擦式によるものは、物体12を動かすことによって、固定物1 0に結びつけてある結びひも7に引張られた発火薬マッチ13が、押え板4によ って上、下に押えられた擦り板14によって摩擦が起こり発火する。発火はすぐ に導火線2に引火し、爆竹1が火花と共に高音で次々に爆発する。
【0018】 そして、接続に必要なひも等を除く鳥獣撃退起爆破裂装置は、例えば、塩化ビ ニール樹脂のようなプラスチックを用い、押出し成型加工品にすっぽり納め湿気 に弱い火薬や、部品のズレによるトラブルを防ぐものとする。但し、爆竹1の爆 発を妨げないものとする。
【0019】 図3の破裂式によるものは、台板20に、ゴム風船19等は両面テープ等で止 める。バネ16は台板20に差込み固定とし、支えひも17は台板20に固定し たものをバネ16の先端に引っかける。結びひも18は、支えひも17に一方の 端を結びつけもう一方の端を、いろいろな形態の固定物10に、それぞれに結び つけるものとする。結びひも18は、電池式及び摩擦式と同様1〜2mmの水糸 等を使う。悪臭は、例えばアンモニアガスを使用する。粘液物は、例えば防腐剤 とにがりや唐辛子を混ぜ合わせた固定断片のでんぷんを使用する。
【0020】 これらについて、物体12が地上であったり、樹上であったり、または土中で あったりするので、形状に対応してセットするのが望ましい。
【0021】 例えば、稲穂をスズメの食害から守る場合、稲穂に本考案を適用させるのは無 理な状況なので、稲穂を食べ易いように止り木、またはひもを置き、スズメが止 まった重みで作動するようにセットすれば、効果的である。
【0022】 強盗事件など、金融機関では、例えば疑似札束を作り細い目立たない釣糸をセ ットし、カウンター等、適当な距離で爆発するように工夫すれば、解決策になる 。
【0023】 大金を持ち歩く時など、引ったくり対策についても、札束を入れたバックなど に本装置をセットしておけば、時ならぬ音響に衆人の目が集まり、解決策になる 。
【0024】 以上のように、少しの例を述べたが、害を受ける物体は数が多く、これが社会 生活に与える影響は甚大な損害に達している。例えば、山村の過疎化の原因の一 つは、鳥獣の農林業等、作物への被害も含まれるという。これら困苦の人びとに 、あまり経済的負担をかけることなく、しかも鳥獣を殺害することもなく提供で きることは、本考案の鳥獣撃退起爆破裂装置によって社会への貢献度は高いもの である。
【0025】
【考案の効果】
鳥獣の大、小及びその場で食べるもの、急いで持ち、またはくわえて逃げ出す もの等、物体をねらう鳥獣の性格に合わせ、または可燃物のある所、ない所等、 状況を把握して電池式、摩擦式、破裂式を使い分ければ、安全に、安価に効果を 上げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】起爆源に電池を使った、電池式の立面図であ
る。
【図2】起爆源に発火薬マッチを使った、摩擦式の立面
図である。
【図3】ゴム風船等破裂させる、破裂式の立面図であ
る。
【符号の説明】
1 爆竹 2 導火線 3 発火熱線 4 押え板 5 接触板 6 遮断板 7 結びひも 8 乾電池 9 電線 10 固定物 11 接続ひもまたは粘着テープ 12 物体 13 発火薬マッチ 14 擦り板 15 破裂針 16 バネ 17 バネ支えひも 18 結びひも 19 悪臭ガスまたは粘液物を入れたゴム風船等 20 台板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月28日(1997.2.28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 鳥獣撃退起爆破裂装置
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項】 本考案は破裂式であって物体(12)を
動かすことによって、固定物(10)に結びつけられ
た、結びひも(18)が引張られると、反動で、バネ
(16)の先端につけた破裂針(15)が、悪臭または
粘液物を入れたゴム風船等(19)を突き破り、破裂の
勢いで悪臭又は粘液物が四方に飛び散ることを特微とす
る鳥獣撃退起爆破裂装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】起爆源に電池を使った、電池式の立面図であ
る。
【図2】起爆源に発火薬マッチを使った、摩擦式の立面
図である。
【図3】ゴム風船等破裂させる、破裂式の立面図であ
る。
【符号の説明】 1 爆竹 2 導火線 3 発火熱線 4 押え板 5 接触板 6 遮断板 7 結びひも 8 乾電池 9 電線 10 固定物 11 接続ひもまたは粘着テープ 12 物体 13 発火薬マッチ 14 擦り板 15 破裂針 16 バネ 17 バネ支えひも 18 結びひも 19 悪臭ガスまたは粘液物を入れたゴム風船等 20 台板
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月25日(1997.9.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項3】本考案は破裂式のものであって、鳥獣が食
害又は、盗み持ち去ろうとする物体(12)を動かす
と、固定物(10)に結びつけた、結びひも(18)が
引張られて作用装置バネ支えひも(17)が外れる。外
れたバネ(16)は反動で先端につけた破裂針(15)
が、台板(20)にセットし、接続ひも又は粘着テープ
(11)で接続された、悪臭又は粘液物等を入れたゴム
風船等(19)を突き破る。突き破られた悪臭又は粘液
物等を入れたゴム風船等は、破裂の勢いで四方に飛び散
ることによって、1電池式、2摩擦式と同様鳥獣を大い
に驚がく嫌悪させることを特徴とする。以上の構成から
なる鳥獣撃退起爆破裂装置。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月26日(1998.10.
26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 鳥獣撃退起爆破裂装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】起爆源に電池を用いた、電池式の側面図であ
る。
【図2】起爆源に発火薬マッチを用いた、摩擦式の側面
図である。
【図3】ゴム風船等を破裂させる、破裂式の側面図であ
る。
【符号の説明】 1…爆竹 2…導火線 3…発火熱線 4…押え板 5…接触板 6…遮断板 7…結びひも 8…乾電池 9…電線 10…固定物 11…接続ひもまたは粘着テープ 12…物体 13…発火薬マッチ 14…擦り板 15…破裂針 16…バネ 17…支えひも 18…結びひも 19…悪臭ガスまたは粘液物を入れたゴム風船 20…台板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本考案は電池式のものであって、鳥獣が
    食害または、盗み持ち去ろうとする物体(12)を動か
    すと、接続ひもまたは粘着テープ(11)によって接続
    された起爆体が、固定物(10)に結びつけた、結びひ
    も(7)によって引張られ、遮断板(6)が、接触板
    (5)から外れ、押え板(4)によって上、下から押え
    られた接触板に接触して電気が流れる。通電された(前
    記)電流は、乾電池(8)から、電線(9)を通り、発
    火熱線(3)を加熱し、発火点に達した熱線は、導火線
    に点火し、紙製の筒の中に火薬を詰めた片側複数、二連
    の爆発筒が連結されていてその中央に導火線(2)が個
    々に接続した爆竹(1)が、火花と共に高音で次つぎに
    爆発することを特徴とする鳥獣撃退起爆破裂装置。
  2. 【請求項2】 本考案は摩擦式であって、請求項1と同
    様物体(12)を動かすことによって、固定物(10)
    に結びつけてある、結びひも(7)に引張られた、発火
    薬マッチ(13)が、押え板(4)によって上、下に押
    えられた、擦り板(14)によって摩擦が起こり発火す
    る。発火はすぐに、導火線(3)に引火し、請求項1と
    同様の爆竹(1)が火花と共に高音で次つぎに爆発する
    ことを特徴とする鳥獣撃退起爆破裂装置。
  3. 【請求項3】 本考案は破裂式であって、請求項1、請
    求項2と同様、物体(12)を動かすことによって、固
    定物(10)に結びつけられた、結びひも(18)が引
    張られると、反動で、バネ(16)の先端につけた破裂
    針(15)が、悪臭または粘液物を入れたゴム風船等
    (19)を突き破り、破裂の勢いで悪臭または粘液物が
    四方に飛び散ることを特微とする鳥獣撃退起爆破裂装
    置。
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