JP3065054U - レンジ付近の火災を消火するレンジフ―ド - Google Patents

レンジ付近の火災を消火するレンジフ―ド

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JP3065054U
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邦章 丸岡
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邦章 丸岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案はレンジフードに所定の消火装置を
組み込み、迅速かつ効果的に厨房の火災を消火する装置
に関するものである 【構成】 レンジフードを外殼・内壁の二層構造とし、
外殻と内壁の間の空間に、消火剤・噴出装置・起動装置
を組み込み、内壁に噴出口を設置したレンジフードや、
レンジフードに枠を取り付け、その枠に不燃性の布・不
織布・膜などを挟み込み、一定の条件下でその枠を切り
離す機構を設置したレンジフード、その他消火装置を組
み込んだレンジフード

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、レンジフードの一部に消火装置を取り付け、レンジ付近で発生し た火災を、その初期段階で消火する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のレンジフードは、レンジで発生した煙を収集するためにのみ設置されて いた。 また、家庭用の消火装置は、厨房で発生する火災に効果的に対応できるもので はなかった。 厨房で発生する火災は、油火災として発生すること、あるいは油火災に発展す ることが多く、その初期消火活動は容易ではない上に、初期消火活動に従事する 者が、その発生場所の特性から、女性であることが多いため、火災発生の興奮と 混乱の中で効果的に対応できない場合が多いためである。 そのため、厨房で発生した火災、中でもレンジ付近で発生した火災は大きな災 害に発展する事が多かった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従って、厨房で発生した火災に特化して対応するための消火装置が、過去いろ いろと考案されてきたが、効果的に対応できていないのが実状である。 前項にも記した用に、効果的な消火活動が期待できないことがその一因であり 、またレンジ付近に消火装置を設置する場所が少ないこともその一因である。 本考案は、この消火装置の設置場所をレンジフードに設定することで、厨房火 災に効果的に対応するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
レンジフードに所定の消火装置を取り付け、消火対象をレンジとその付近に限 定して、照準をあわせておき、火災の発生時には簡単な操作(感知装置と組み合 わせた自動的な作動を含む)で、この消火装置を起動する。
【0005】
【作用】
レンジフードは、その本来の目的のために、レンジの真上に設置されているの が通常であり、これに消火装置を組み込めば、その消火装置は必然的にレンジに 直面する。また、厨房で発生する火災は常態として火を使用するレンジの付近に 発生する可能性がもっとも高い。従って、レンジフードに消火装置を組み込めば その消火作業は、“起動”という1つの動作で、火元の真上から行われる。 現在の消火活動が、1)消火装置をとりだし、2)火元に向けてねらいを定め 、3)作動させるという3つの動作で行われているのと比べ、その簡便性は明白 である。
【0006】
【実施例】
所定の消火装置とは、現在、油火災にたいし有効とされている諸々の消火装置 の全般である。 以下例示すれば、 1)消火剤とその噴出機構によって構成される消火装置(いわゆる消火器) 2)濡れふきん、毛布さらには、小麦粉等空気を遮断して消火する一連の動作 3)その他、油火災に対し有効とされる一連の方法 上記いずれの方法によろうともこの考案は有効であるが、今、例示1)の消火 剤とその噴出機構によって構成される消火装置を利用する方法、及び例示2)の 濡れふきんをかぶせる方法のそれぞれについて、その実施例を以下記載する。 1)消火剤とその噴出機構によって構成される消火装置を利用する方法 レンジフードを外殻と内壁によって構成される二層構造とし、外殻と内壁の間 にできる隙間に、消火剤とその噴出装置を装置し、内壁に消火剤の噴出口を装備 する。さらに消火剤の噴出装置に、異常な高温・煙その他所定の方法で火災を検 知し起動する、起動装置を連動させる。 前記のように、レンジフードはレンジの真上に設置されており、起動装置が火 災を検知し消火剤を噴出すれば、その消火剤はレンジの真上からレンジに向かっ て降り注がれ、レンジ周辺の火災を消火する。 2)空気を遮断して消火する一連の動作を利用する方法 レンジフードに所定の枠を付着させ、異常な高温・煙その他所定の方法で火災 を検知し、その枠をレンジから切り離す起動装置を連動させる。 その枠に、石綿その他不燃性の布・不織布あるいは薄膜を挟み込み、装置して おく。 起動装置が、火災を検知し、枠を切り離すと、枠は真下に向かい落下する。 前記のとおり、レンジフードはレンジの真上に装置するものであるから、そ の枠はレンジに向かって落下して行き、レンジとその周辺を包み込む。 ここに、火災は空気を遮断され、鎮火する。 なお、火災を検知し起動させる所定の方法とは、熱センサーを利用し、異常な 高温を感知する方法や、光センサーを利用し、異常な煙を感知する方法、さらに 形状記憶合金や形状記憶樹脂等、熱の変化に伴いその形状を変化させる物質の、 形状変化による火災の検知及び装置の起動などがある。 また、起動装置の故障その他諸々の事情により、起動装置が働かないときに備 えて、手動による起動方法が必要なことは、いうまでもない。
【0007】
【考案の効果】
レンジフードは、その本来の目的のために、レンジの真上に設置されているの が通常であり、これに消火装置を組み込めば、その消火装置は必然的にレンジに 直面する。また、厨房で発生する火災は常態として火を使用するレンジの付近に 発生する可能性がもっとも高い。従って、レンジフードに消火装置を組み込めば その消火作業は、“起動”という1つの動作に収斂させることができる。 現在の消火活動が、1)消火装置をとりだし、2)火元に向けてねらいを定め 、3)作動させるという3つの動作で行われているのと比べ、その簡便性は明白 である。 さらに、レンジフードは、前記のように、レンジの真上に設置されており、そ こに消火装置を組み込んでも、その消火装置に占拠され、他の使用ができなくな る面積は皆無であるといえる。また、消火活動に入る前の、“消火装置を探す” という作業も不要となる。 以上の効果により、厨房において発生する火災は、その初期の段階で効果的に 消し止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 消火液を利用する方式の断面図 aはレンジフード外殼 bはレンジフードを取り付け
た壁面 cはレンジフード内壁 dはレンジ
【図2】 空気を遮断する方式の断面図 aはレンジフード bは取り付けた布 cはレンジを取り付けた壁面 dはレンジ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フードの一部に所定の消火装置を取り付
    け、レンジ付近で発生した火災を、消火するレンジフー
JP1999005051U 1999-06-02 1999-06-02 レンジ付近の火災を消火するレンジフ―ド Expired - Lifetime JP3065054U (ja)

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