JP3064897U - スポ―ツ用脚部保護具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】使用者のスタイルを損なうことなしにズボン脚
部全体を土砂などによる汚染から保護し、しかもゴルフ
バッグなどに収納し易いスポーツ用保護具を提供する。 【解決手段】使用者のズボンの脚部と靴の甲部とを覆う
１対のユニットからなる保護具において、各ユニットを
略方形の本体１と略三角形の覆甲片２と脚部への装着手
段３から構成し、本体は防水性材料から形成しかつ装着
状態における脚部内側に対応する部分を高くしてあり、
覆甲片は装着状態において脚部の下部前方を覆うように
縫合部４を介して本体に取り付け、かつ装着状態におい
てふくらはぎに沿ってユニットを閉じるような装着手段
を本体に取り付けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はスポーツ用脚部保護具に関するものであり、特にゴルフなどのスポ ーツにおいて使用者のズボン脚部の下部に着脱可能に取り付けられる保護具に関 するものである。

【０００２】

【従来技術】

ゴルフなどのスポーツは一般に草や砂や泥や土の多い場所において行われるの で、使用者すなわちゴルファーのズボン脚部の露出された下部が汚染され易い。 また靴と靴下との間に土砂が入り込むので履き心地が悪くなる。またその故に頻 繁に洗濯する必要があり、ズボンなどが痛み易いという欠点がある。

【０００３】 さらにボールを打球する際にも土砂や草が舞い上がってズボン脚部の下部を汚 染する。またバンカーにボールが落ちた場合には、ゴルファー自身も中に入って 打球するので同様の事態となる。

【０００４】 ゴルフのコースは一般に１８ホールあり、各ホール毎に３〜５回打球すること になる。これは距離にすると４〜６時間に６〜８ｋｍ歩くことになる。この間に ズボンは数回に亙って湿ったり乾燥したりするので、汚染物質がズボンを構成す る布内に浸透してしまい、除去するのが極めて困難となる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

このような問題を回避するには「ウォーター・スーツ」と呼ばれる保護具を利 用することが考えられる。しかしこの保護具はスタイル的な美観を損なうので、 ゴルフのようなスマートさを必要とするスポーツには適さないという欠点がある 。

【０００６】 またスペイン特許第９８００４９０号に開示された提案のものは関節連結され た２個の剛性または半剛性の半筒状の要素からなる構造であって、向こう脛を含 む脚部の下部全体を覆うものである。しかしこの構造のものはズボンの下部後側 全体を覆うものではなく。しかも剛性または半剛性の要素からなるが故に、ゴル フバッグなどに収納し難いという欠点がある。

【０００７】 かかる従来技術の現状に鑑みてこの考案の目的は、使用者のスタイルを損なう ことなしにズボン脚部全体を土砂などによる汚染から保護し、しかもゴルフバッ グなどに収納し易い保護具を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

このためこの考案にあっては、使用者のズボンの脚部と靴の甲部とを覆う１対 のユニットからなる保護具において、各ユニットを略方形の本体と略三角形の覆 甲片と脚部への装着手段から構成し、本体は防水性材料から形成しかつ装着状態 における脚部内側に対応する部分を高くしてあり、覆甲片は装着状態において脚 部の下部前方を覆うように縫合部を介して本体に取り付け、かつ装着状態におい てふくらはぎに沿ってユニットを閉じるような装着手段を本体に取り付けたこと を要旨とするものである。

【０００９】

【作用】

装着手段によりユニットを閉じると、各ユニットは脚部下部後方も含む全体と 靴の甲部分とを完全に覆う。

【００１０】 各ユニットは可剥接着剤、ベルクロ・ファスナー、フック、ジッパー、リボン およびそれらの組合わせなどの公知の適宜な装着手段によりズボンの下部に装着 することもできる。かかる装着手段は本体の側縁や上縁に設けられており、これ によりユニットは脚部の後側でふくらはぎに沿って着脱可能に閉じられるもので ある。

【００１１】 本体と覆甲片とは同じ色であってもよく異なる色であってもよい。また同じ織 物から形成してもよく、異なる織物から形成してもよい。これらは使用するスポ ーツの種類、例えばゴルフ、クリケットおよびポロなどに応じて適宜組み合わさ れるものである。また材料を適宜選択することにより、非使用時には折り畳んで 例えばズボンのポケットやゴルフバッグにも容易に収納することができる。

【００１２】 ユニットをズボンと一体にする場合には、ユニットの上縁をズボンの端部に取 り付け、後方は開いておくようにする。すると靴を履いたままでも容易に着脱す ることができる。

【００１３】

【実施例】

図１および図２に示すのはこの考案の保護具を構成するユニットの一実施例で あって、該保護具はこのようなユニットの１対から構成されるものである。各ユ ニットは略方形の本体１を有しており、この本体１は装着状態の脚部内側に対応 する部分が高くなっている。すなわち装着状態で上方に向けて突出部を有してい るのである。この本体１は防水性の材料、例えば防水性を有した布から形成され ており、単一の構造であってもよく縫合部４により一体にされた複数個の小片か ら構成してもよい。

【００１４】 本体１の下部のほぼ中央には略三角形の覆甲片２が縫合部４を介して取り付け られている。この覆甲片２は本体１と同じ材料から形成してもよく、または若干 強度のある材料から形成してもよい。

【００１５】 本体１は、ズボンの脚部５を囲繞するとともに靴６の上部（甲の部分）を覆う ものであるように設計されている。また装着状態において覆甲片１の突出部は脚 部５の内側に位置するようになっている。

【００１６】 保護具を本体１の内側でズボン脚部に着脱可能に固定装着する装着手段として 、本体１の縁部には可剥性接着材やベルクロ・ファスナーなどの材料からなる帯 部３が設けられており、軽微な圧力で保護具のユニットを閉じて脚部との接触状 態を保持する。

【００１７】 装着手段としてはその他にも、フック、ジッパー、弾性バンド、リボンまたは それらの組合わせなどを装着手段として用いることができる。

【００１８】 なお図示の例ではいずれも本体の縁部が鋸刃状になっているが、直線状であっ てもよい。

【００１９】 またこの考案の保護具はズボンと一体構造にしてもよい。

【００２０】

【考案の効果】

この考案によれば、ズボン脚部の下部全体がユニットにより完全に囲繞され、 靴の上部（甲）も同様にカバーされるので、土砂や草によりズボンが汚染される こともなく、しかも靴の中に異物が入り込むこともない。また剛性または半剛性 の材料から形成されていないので、洗濯も容易であり、ズボンのポケットやゴル フ・バッグにも充分収納することができる。さらに使用者のスタイルを損なうこ ともない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の保護具を構成するユニットの一例の
表側を示す展開平面図である。

【図２】同じく裏側を示す展開平面図である。

【図３】使用者のズボンに装着した状態でのこの考案の
保護具の側面図である。

【図４】同じく前面図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 覆甲片 ３ 帯部 ４ 縫合部 ５ 脚部 ６ 靴

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 使用者のズボンの脚部と靴の甲部とを覆
   う１対のユニットからなり、各ユニットは略方形の本体
   （１）と略三角形の覆甲片（２）と脚部への装着手段と
   を含んでなり、本体（１）は防水性布材料からなりかつ
   装着状態における脚部内側に対応する部分が高くなって
   おり、覆甲片（２）は装着状態において脚部の下部前方
   を覆うように縫合部（４）を介して本体に取り付けられ
   ており、装着手段は装着状態においてふくらはぎに沿っ
   て後側でユニットを閉じるように本体に取り付けられて
   いることを特徴とするスポーツ用脚部保護具。
2. 【請求項２】 前記の本体（１）が縫合部（４）により
   縫合された複数の小片からなることを特徴とする請求項
   １に記載の保護具。
3. 【請求項３】 前記の装着手段が本体（１）の縁部に設
   けらた帯部（３）であることを特徴とする請求項１に記
   載の保護具。
4. 【請求項４】 前記の装着手段が可剥接着剤、ベルクロ
   ・ファスナー、フック、ジッパー、リボンおよびそれら
   の組合わせからなる群から選ばれた要素であることを特
   徴とする請求項１または２のいずれかに記載の保護具。
5. 【請求項５】 各ユニットの上端が使用者のズボンに一
   体に縫合されていることを特徴とする請求項１〜３のい
   ずれかひとつに記載の保護具。