JP3064805U - 野鳥・野性小型哺乳動物の巣箱 - Google Patents

野鳥・野性小型哺乳動物の巣箱

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JP3064805U
JP3064805U JP1998009731U JP973198U JP3064805U JP 3064805 U JP3064805 U JP 3064805U JP 1998009731 U JP1998009731 U JP 1998009731U JP 973198 U JP973198 U JP 973198U JP 3064805 U JP3064805 U JP 3064805U
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怜 草村
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株式会社フラワー東急
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に、樹洞を利用して巣穴を作る習性の、野
鳥・野性小型哺乳動物に対する巣箱を、営巣の確認をし
やすく、乾燥状態を維持しやすく、清掃しやすくするこ
とと、巣箱内面下部に営巣用補助材を備えた、無底の巣
箱形状にして、幼鳥等の育成補助具として巣穴内部にネ
ットを具備させ、かつ樹木等に取付ける際に、確実に安
定させる装置と、簡単に取付ける装置をつけるするよう
にする。 【構成】 防水性能を高めた屋根形形式の蓋を、巣箱本
体構造壁上面部にはめ込めるように形成された巣箱本体
と、その巣箱本体の内面無底構造の下部に、営巣用補助
材を備えた巣箱にし、巣穴の天井にあたる部分、又は内
壁にあたる部分に、プラスチック等で作られたネットを
取付けて、樹木等に取付ける巣穴本体の側面には、箱安
定装置を立設すること、及び、巣箱取付装置を付けて、
巣箱を取付樹木等に安定して固定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】 [産業上の利用分野] 本考案は、体長約70cmのフクロウ科の大型鳥から、体長約12cmのシジ ュウカラ科に代表される小型鳥までの野鳥類、及び、ムササビ・リス・ヤマネ並 びに、コウモリ等の野性小型哺乳動物の巣箱に関する。
【0002】 [従来の技術] 大型野鳥類から小型野鳥類、ムササビ・リス・ヤマネ並びに、コウモリ等の野 性小型哺乳動物が生息繁殖するに最適な環境の広葉樹林の野山は、杉に代表され る針葉樹中心の植林が、戦後数十年にわたって広く一般的に実施されてきたが、 貿易の自由化による国産材の価格低迷や、昨今の造林業に携わる人口の慢性的不 足もあって、針葉樹中心の植林地帯の荒廃がすすみ、動植物本来の生態系を著し く変化させてしまった。この為に、野生の動植物の多くが、減少や絶滅、もしく は絶滅の危機に瀕しており、太い樹木に営巣の場を求めていた野鳥や、野性小型 哺乳動物にとっても、生息繁殖環境の破壊が及んでいるところです。特に、野鳥 が営巣場所を選択するときに、人家の郵便受箱や橋げた等までもが含まれるほど に、その自然環境は厳しさを増大しております。 近年、広葉樹林の効用再認識に併せ、自然環境に対する鳥類や野性小型哺乳動 物の果たす役割の高さが、広く再確認されているところで、その生息環境を観察 しやすく維持整備してゆくことが、極めて重要な課題となっている。
【0003】 従来の野性小型鳥類を繁殖あるいは成育するさせるための木製巣箱としては、 図11・図12に例示するような、木製平板を用いた屋根を固定した立柱体状に 巣箱本体が組立てられたものが知られている。 また、図13−1に例示する、特開平8−256625・小鳥・小動物用の巣 箱(主としてゲージ内で使用する)は、表皮をつけたままの自然丸木をくりぬい て形成され、別板を用いて上下両面を閉塞した巣箱である。 図14−1に例示する、実開平6−17466・野鳥の巣箱は、天然木の外周 面に剥皮加工を施すことなく外周部分を残して芯部分を中空に形成し、上下両面 を閉塞した野鳥の巣箱である。 図15−1に例示する、実登3045526・丸太端材の野鳥の巣箱は、上下 側面に製材の際にでる端材を用い、上下両面を閉塞した野鳥の巣箱である。 図16に例示する、実開平6−31451・多角柱状巣箱は、横断面が台形の 部材を用いて屋根・側板・底板をつくり、それらを固定した巣箱である。 図17−1に例示する、実開平5−63259キツツキ類ねぐら用の底無型巣 箱は、平板を用いた中空筒体からなる巣箱で、天井部閉塞、底無型の巣箱であり 、営巣と繁殖を目的としたものでなく、ねぐら専用の巣箱である。
【0004】 そして、図13−1・図14−1・図15−1に例示された巣箱は、それぞれ 表皮をつけたままの自然丸木か端材を用い、巣箱本体に天井板と底板を固定する こと等により上下両端を閉塞した巣箱で、図16に例示された巣箱は、固定され た側板(板材)に、屋根と底板を固定して、上下両端を閉塞した巣箱であり、図 13−1・図14−1・図15−1・図16のいずれもが、巣箱構造面と、巣箱 構成材の自然収縮性を考慮すると、巣箱側壁と底板の接面部又は、側板と側板の 接面部から染込んでくる雨水等に対して、侵水予防を十分に実施ならしむること は、技術的には可能であるが経済性からは困難が予想される。
【0005】 巣箱の形状としては、図11に例示するような、小鳥用で小型軽量のものが、 一般的に知られているところであり、巣箱全体が(多くは平板材を用いて)軽量 、簡易に製作されている等の結果として、天然環境下での設置では、巣箱内部が 雨水等による多湿の影響で、カビてしまう状態が多発しており、その清掃は簡単 ではないことから、現状は、営巣効果を高めるためににも、数年で巣箱そのもの を取換えるか、毎年新しい巣箱を補充して、野鳥に供されているが、衛生面と経 済性に問題を含んでいるのが実情である。
【0006】 なお、樹洞穴を利用する野性大型鳥類、ムササビ・リス・ヤマネ及び、コウモ リ等の野性小型哺乳動物の巣箱については、一般的に認知されていない。
【0007】 清掃しやすいように、工夫して作られている巣箱の形状としては、図12に例 示するようなものが代表的なものとしてあるが、小鳥巣箱の構造は、一般的に底 板及び、天井板又は屋根板を、巣箱本体に釘等で固定して閉塞する方式のものが 広く知られているが、その実態は、部材が強固に接合されているが故に清掃面で の簡便性に欠けているのが実情である。
【0008】 従来、巣箱が、雨等で濡れた場合は、自然に乾くのを待つだけであって、巣箱 の乾燥状態保持方法については、巣箱の屋根庇を大きくして巣箱が濡れないよう にすることが、一般的に認められている方法である。 図13−1・図14−1−・図15−1に例示されるような、樹皮を剥皮しな いままの丸太や、端材を用いた巣箱は、樹皮を剥皮した巣箱と比較した場合に、 外観は好ましく映るが、天然環境下においては、雨や土埃により苔も生えやすく 、樹皮の隙間に生息する虫等の影響により湿気を取込み易い状態となっている。
【0009】 図13−1・図16に例示されるような、巣箱本体に対する底板の接合固定方 式や、図14−1・図15−1・図16に例示されるような、巣箱本体を構成す る側板の接合方式においては、木材の乾燥が進むに従って、接合部に隙間を生じ やすく、いずれの場合も、巣箱底部に雨水が侵入しやすいのが実情である。
【0010】 従来、小鳥等の巣箱を天然環境下で、樹木等に取付け固定する方法としては、 図11・図12に例示されるように、取付穴を有する板を巣箱に備え、釘かネジ 、針金又は紐を用いて、巣箱本体を直接樹木の幹か枝に接着させて、固定する方 法と、巣箱後面に備えた紐等を利用した取付方法が、一般的である。
【0011】 巣箱の構造に加えて、巣箱取付方法が、巣箱本体を直接樹木の幹又は枝に接着 させることから、雨水が巣箱底板を伝って巣箱内に侵入したり、降雨や樹雨の際 に、樹幹を流下する多量の水により、樹幹に接する巣箱底部は、更に浸水の影響 を強く受けやすくなっているのが実情である。
【0012】 実開平6−81254・巣箱は、立木をアームにより保持する機能を有する保 持機能装置を備えたものであり、巣箱としては、画期的な形態であるが、装置が 、多くの部材を要することから、小鳥の巣箱用としては、廉価での制作が容易で ないと予想される。
【0013】 また、小型の巣箱は、重量も少なく、釘又はネジ、針金又は紐を用いた、一般 的な方法にても、比較的安易に行えたが、野性大型鳥類や中型鳥類、ムササビ・ リス等の野性小型哺乳動物の巣箱は、その形も大きく、重量が増えることから、 特に、高所での取付面で困難性を含んでいた。
【0014】 [考案が解決しようとする課題] しかしながら、前記の釘又はネジで樹木に固定する方法は、簡便そうに見える ものの、高所の巣箱取付けには両手を要することから、梯子等足場準備での安全 確保に時間がかかるだけでなく、樹木の形成層を傷つける恐れが大であるという 問題と、巣箱を清掃するための取り外しや、配置換えが難しいという問題、一般 的には針金又は紐で取付ける方式が多く用いられているが、針金又は紐のみにて 円柱形又は立方形の巣箱を、不定形の樹木の幹又は枝に合わせた、巣箱と樹木の 接面面積を広くとる取付方法では、安定性が悪いという問題の他に、樹木表皮面 を伝って流下する雨水等によって、巣箱が常に湿気を含みやすい状況下にあるた め、巣箱本体が濡れやすく、乾きにくいということから、巣箱が痛みやすいとい う問題があった。
【0015】 また、小型の巣箱は、高所にて両手を用いる方法にても、取付けが比較的に容 易に行えたが、仮に、大型鳥類や中型鳥類、及び、ムササビ・リス等の野生哺乳 動物に巣箱を供するとすると、その巣箱は、形も大きく重量が増えるために、高 所へ設置する際の取付性で問題が予見される。
【0016】 さらに、従来の巣箱は、幼鳥が巣箱内壁をよじ登りにくいという問題、キツツ キ類が巣箱内壁にしがみつきにくいという問題、コウモリ類が巣箱天井に止まり にくいという問題があった。
【0017】 本考案は、この様な問題を解決したもので、厳しい天然環境下において、巣箱 が湿気を含みにくくし、巣箱の通気衛生状態を良好に維持し、巣箱の清掃が簡便 に行え、巣箱取付では安定した姿勢で簡単に固定できるようにし、大型鳥から小 型鳥までの野性鳥類及びムササビ・リス・ヤマネ並びコウモリ等の野性小型哺乳 動物いずれもが、営巣に利用しやすいようにして、且つ、安価にできることと、 より多くの巣箱が供されることを目的としている。
【0018】 [課題を解決するための手段] 本考案は、防水性能を高めた屋根形形式の蓋を密着させた巣穴本体は、幹丸太 から形成の後に、樹皮を剥皮等してから、営巣用補助材を備えてはいるものの無 底の巣箱とし、巣穴本体の背面には、水切りを備えた3本の突起を巣箱安定装置 として立設し、本体背面に巣穴構造壁を貫通させて取付けた、巣箱取付装置を用 いて、樹木等に巣箱が安定良く固定するようにしたものである。
【0019】 [作用] この考案では、防水性能を高めた屋根形形式の蓋は、幹丸太から、ドリル・ソ ー・ノミを用いて形成し、樹皮を剥皮等した巣穴本体の上部を、蓋が堅密に接合 できるように傾斜をつけて切断し、密着するように嵌め込むことにより、屋根形 形式の蓋の重量効果も合わせて、釘等で固定するのと同等の安定性を発揮させ、 営巣補助材のみの無底構造とあいまって、巣箱全体の湿気が少なくなることから 、巣箱内の通気衛生状態を良好に維持でき、巣箱の清掃が簡便に行えることを可 能にした。また、巣穴本体に立設した巣箱安定装置と、巣穴構造壁に貫通させた 取付装置に接続させた取付具を併用するだけで、任意の位置に巣箱を安定良く容 易に固定することができるようになった。巣箱安定装置及び、取付具を含む巣箱 固定装置は、市販品やリサイクル品も利用できるので、安価にできる。
【0020】 また、この考案では、降雨や樹雨のときに、巣箱取付け木の樹皮を流下する雨 水等から、巣箱を一定間隔を保って設置することが、巣箱の乾燥状態維持に効果 的で、湿気から発生するカビ・ダニ・虫等を予防することができる。
【0021】 さらに、この考案による巣箱を利用する鳥や動物が、営巣するにあたっては、 巣底部開放口に備わった営巣用の枝代わりとしての補助材と、巣穴内壁を利用し て、巣の材料を運び込むことで巣作りが短期間にできることと、幼鳥や幼獣によ る巣箱出入穴への攀登り降りが、内壁等に具備するネットを利用して確実にでき ることから、繁殖面では、巣立ち成功率の向上が見込まれる。
【0022】 [考案の実施の形態] 以下、本考案の実施例を図1〜10を参照して説明する。 図1−1に、本考案の「野鳥・野性小型哺乳動物の巣箱」の、第一の実施例が 示され、図1−2に、第二の実施例が示されている。この巣箱1は、屋根形形式 の蓋19と巣穴本体2で構成する。 巣穴本体2は、間伐材や薪炭材の幹丸太か二股丸太を用い、立幹状にして縦長に 用いるが、長さと幹径については、巣箱を利用する野鳥及び野性小型哺乳動物の 種類に適合する、定められた寸法(記載略)とする。 巣穴本体2の形成については、図6〜10に示すように、巣穴材の外周部を2 cm程度の厚みの巣穴構造壁3として残すように、巣穴材芯部分のうち上面より 5分の4を除去したうえ、下方5分の1は方形に開放するように巣穴材芯部分を 除去する。方形に開放された4面の各々中央には、営巣用補助材25として、被 覆された金属線10か木枝11を、十文字状になるように備えられるように、貫 通しない穴9をあけ、十文字状の営巣用補助材25を取付けるが、更に、その上 に営巣用補助材としてネット26をのせる場合もある。 屋根形型式の蓋19は、図6〜9に示すように、屋根板20と屋根形形式蓋の はめ込み具23を釘を用いて屋根形に組み合わせ、屋根板上面に防水紙21を貼 付した上から、屋根葺材22を取付ける。屋根形形式蓋のはめ込み具23は木又 はプラスチックの立方柱材から選択し、屋根葺材22は、木製シェイク材、アス ファルト・ルーフィング材、カラー鋼板材、銅板材、石板材又は、巣箱取付け樹 木の幹と同類質の樹皮等から選択できる。 屋根の型については、切妻型か片流型として、巣箱に取付けた巣箱安定装置4 側に雨水が流下しないようにする。 また、巣穴本体は、図6に示すように、内部を球形にするように更に成型する とともに、巣穴構造壁3に出入穴7をあける。その出入穴7の寸法は、巣箱を利 用する野鳥及び野性小型哺乳動物の種類に適合する定められた寸法(記載略)と する。ただし、その形状は、図6〜8に示すように、巣箱の外に向かって、概ね 下向きで縦長のラッパ型とする。また、図6に示すように巣穴構造壁内側の出入 穴7周辺から下方にかけて、ネット26を取り付けるが、コウモリ用巣箱には、 屋根形形式の蓋下面の巣穴天井部分に、止まり木用として三角材かネットを取り 付ける。 図2には、第三の実施例として、本考案の請求項2の巣箱安定装置4と、金属 線端の「わ」12、リング13、カギ手型フック14、取付具の長さ調節具16 を備えた取付具15からなる巣箱取付装置27が示されている。 巣箱1の巣穴構造壁3背面には、巣穴構造壁を貫通しない穴9をやや下向きに あけて、水切り5の備わった木製の巣箱安定装置4が、上部に1本と下部に2本 の突起として立設され、上部の突起端には金属製の釘6が取付けられている。ま た、巣箱取付装置27は、巣箱1の巣穴構造壁3背面に、巣穴構造壁を貫通した 穴8をあけて、被覆された金属線10が穴8を通して設置され、その巣穴構造壁 外側で金属線端に「わ」12がつくられ、その片側の「わ」にはリング13が固 定されて、そのリングにはカギ手型フック14と、取付具の長さ調節具16を備 えた取付具15が接続されている。
【0023】 図5に、第四の実施例として、本考案請求項2の巣箱安定装置4と巣箱取付装 置27が備わった請求項1の巣箱の、樹木17への設置例が示されている。 巣箱安定装置4により、樹木に取付けた際の取付け空間保持例として、樹木と 巣箱の間隔18が示されていて、上部の巣箱安定装置4の釘6は、取付け樹木の 樹皮で見えなくなっている。取付具15端に備わったカギ手型フック14が「わ 」12に接続されているが、巣箱安定装置4と巣箱取付装置27の効果により、 巣箱1が、樹木に確実に固定されている。
【0024】 なお、本考案は、上述の実施例に限定されるものでなく、例えば請求項2の巣 箱安定装置4の素材は、木材以外に金属・セラミックス等の産業素材を用いるこ とにより、樹木から巣箱への水分の浸透率を低く押さえることに役立ち、水切り 5は浸透性のない素材以外に、巣箱安定装置4そのものに機能を持たせる形状に しても良い。巣箱への突起立設方法も、巣箱に穴を穿って嵌め込む方式以外に、 釘やネジによって固定しても良く、小型軽量の巣箱の場合には、釘又はネジその ものを突起物としても、簡便で良い結果が得られる。
【0025】 例えば請求項2の巣箱取付装置27については、被覆された金属線10端の「 わ」12に接続するリング13に代えて、取付具15を直に結んでも良く、取付 具15の片端にはカギ手型フック14を付けずに、線端の「わ」12と直接接続 することもでき、取付具15の形状も中空型・丸芯型・帯状型・鎖型・丸バネ型 等が巣箱の寸法と重量に合わせて選択でき、その材質も金属・ゴム・繊維が選択 でき、また、その色彩も樹木の色調を考慮して、適時採用することが可能であり 、取付具の伸縮性の有無と併せて種々変形例が実施可能である。
【0026】 [考案の効果] 以上説明した本考案の「野鳥・野生小型哺乳動物の巣箱」によると、次のよう な効果を奏する。 (1)請求項1の巣箱によると、通気性が良く、湿気がこもりにくいので、より 乾燥した営巣場所をつくることができて、巣箱の利用確認も地上から巣箱に触れ ることなく、無底開放部の営巣補助材を通して確実にできる。また、巣箱が、無 底で蓋式屋根の形態であるので、巣箱内の清掃が簡便にできる。
【0027】 (2)請求項2の特徴を備えた巣箱によると、巣箱が最も安定する姿勢で、樹木 に3点支持されるので、仮に、その巣箱の形状が球形・円柱型・立方型・円錐形 ・多角錐型であっても、樹木に密着設置されるので、巣箱取付装置の効果も加わ って、巣箱は取付けた樹木と一体化することから、巣箱が風等によって受ける振 動影響は少なく、天然環境下における野鳥・野生小型哺乳動物の巣穴に近い生息 環境を再現でき、もって野鳥・野生小型哺乳動物にとっては、利用しやすい最適 の巣穴環境が実現される。
【0028】 (3)請求項2の特徴を備えた巣箱によると、巣箱と樹木等の隔離寸法は、巣箱 安定装置の長さによって調節が可能であり、その間隔の有する効果と水切り及び 「わ」によって、巣箱が雨水等によって侵水を受ける恐れが少なくなるので、巣 箱の自然乾燥状態を継続的に維持できることから、巣箱の衛生状態向上が得られ 、天然環境下における野鳥・野生小型哺乳動物にとっては、ダニ等が発生しにく い営巣・繁殖に最適の巣穴環境を獲得できることから、幼鳥及び幼獣の発育成長 面で効果がある。
【0029】 (4)請求項2の特徴を備えた巣箱によると、巣箱取付装置に備わる「わ」によ って、巣箱を樹木に設置したり、樹木から取外すときに、金属線が巣箱から抜け 落ちることが確実に防止されるので、設置又は取外し作業が容易になる。
【0030】 (5)請求項2の巣箱安定装置に用いる突起物は、市販品の木栓・釘・ネジ等が 利用でき、リサイクル品の木片・木枝・竹材等の利用も可能であり、巣箱取付装 置に用いる被覆された金属線及び取付具は、市販品の針金や電線等の他にリサイ クル品を利用することが可能であり、取付具に至っては市販品の他に、リサイク ル品からも幅広く選択できるので、極めて安価にかつ容易に調達できる。
【図面の簡単な説明】
【図1−1】本考案の「野鳥・野生小型哺乳動物の巣
箱」の第一の実施例を示す斜視図である。ただし、巣穴
本体は剥皮したままの状態。
【図1−2】本考案の「野鳥・野生小型哺乳動物の巣
箱」の第二の実施例として第一の実施例に屋根葺材を巣
穴構造壁に取付けて、屋根に棟飾りを取付けた巣箱を示
す斜視図である。
【図2】本考案の「野鳥・野生小型哺乳動物の巣箱」の
第三の実施例として、後方からの斜視図である。
【図3】図1−1の正面図である。
【図4】図1−1の背面図である。
【図5】本考案の「野鳥・野生小型哺乳動物の巣箱」の
第四の実施例として、樹木と巣箱の間隔13(空間保
持)が示された側面図である。
【図6】図1−1のA−A横断面図である。
【図7】図1−1のB−B横断面を後方から正面を見た
図である。ただし、ネットを取付けた例。
【図8】図1−1のB−B横断面を正面から後方を見た
図である。
【図9】 図1−1のC−C横断面を下方から上面を見
た図である。
【図10】図1−1のD−D横断面を上面から下方を見
た図である。
【図11】従来の小鳥用の巣箱の斜視図である。
【図12】従来の、前方から清掃しやすくなった小鳥用
巣箱の斜視図である。
【図13−1】特開8−256625「小鳥・小動物用
の巣箱」の斜視図である。
【図13−2】図13−1のN−N横断面図である。
【図14−1】実開平6−17466「野鳥の巣箱」の
斜視図である。
【図14−2】図14−1の巣箱の構成を示す説明図で
ある。
【図15−1】実用新案登録番号第3045526号
「丸太端材の野鳥の巣箱」の斜視図である。
【図15−2】図15−1の巣箱の構成を示す説明図で
ある。
【図16】実開平6−31451「多角柱状巣箱」の斜
視図である。
【図17−1】開平5−63259「キツツキ類ねぐら
用の底無型巣箱」の斜視図である。
【図17−2】(イ)は図17−1の縦断面図で、
(ロ)は正面図である。
【符号の説明】
1 巣箱 10 被覆され
た金属線 2 巣穴本体 11 木枝 3 巣穴構造壁 12 輪(わ) 4 巣箱安定装置 13 リング 5 水切り 14 カギ手型
フック 6 釘 15 取付具 7 出入穴 16 取付具の
長さ調節具 8 巣穴構造壁を貫通した穴 9 巣穴構造壁を貫通しない穴 27 巣箱取付
装置 17 樹木 31 出入口 18 樹木と巣箱の間隔 32 底部出入
口 19 屋根形形式の蓋 33 扉 20 屋根板 41 屋根 21 防水紙 42 屋根部 22 屋根葺材 43 屋根体 23 屋根形形式蓋のはめ込み具 44 天井板 24 棟飾り 45 上板 25 営巣用補助材 46 側板 26 ネット 47 本体部 48 本体部の連結用ワイヤー 49 側板の連結帯 51 底板 52 底部 61 刻み 71 巣箱取付用の穴 72 紐
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月26日(1999.4.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1−1】本考案の「野鳥・野生小型哺乳動物の巣
箱」の第一の実施例を示す斜視図である。ただし、巣穴
本体は剥皮したままの状態。
【図1−2】本考案の「野鳥・野生小型哺乳動物の巣
箱」の第二の実施例として第一の実施例に屋根葺材を巣
穴構造壁に取付けて、屋根に棟飾りを取付けた巣箱を示
す斜視図である。
【図2】本考案の「野鳥・野生小型哺乳動物の巣箱」の
第三の実施例として、後方からの斜視図である。
【図3】図1−1の正面図である。
【図4】図1−1の背面図である。
【図5】本考案の「野鳥・野生小型哺乳動物の巣箱」の
第四の実施例として、樹木と巣箱の間隔18(空間保
持)が示された側面図である。
【図6】図1−1のA−A横断面図である。
【図7】図1−1のB−B横断面を後方から正面を見た
図である。ただし、ネットを取付けた例。
【図8】図1−1のB−B横断面を正面から後方を見た
図である。
【図9】 図1−1のC−C横断面を下方から上面を見
た図である。
【図10】図1−1のD−D横断面を上面から下方を見
た図である。
【図11】従来の小鳥用の巣箱の斜視図である。
【図12】従来の、前方から清掃しやすくなった小鳥用
巣箱の斜視図である。
【図13−1】特開8−256625「小鳥・小動物用
の巣箱」の斜視図である。
【図13−2】図13−1のN−N横断図面である。
【図14−1】実開平6−17466「野鳥の巣箱」の
斜視図である。
【図14−2】図14−1の巣箱の構成を示す説明図で
ある。
【図15−1】実用新案登録番号第3045526号
「丸太端材の野鳥の巣箱」の斜視図である。
【図15−2】図15−1の巣箱の構成を示す説明図で
ある。
【図16】実開平6−31451「多角柱状巣箱」の斜
視図である。
【図17−1】実開平5−63259「キツツキ類ねぐ
ら用の底無型巣箱」の斜視図である。
【図17−2】は図17−1の縦断図である。
【符号の説明】 1 巣箱 2 巣穴本体 3 巣穴構造壁 4 巣箱安定装置 5 水切り 6 釘 7 出入穴 8 巣穴構造壁を貫通した穴 9 巣穴構造壁を貫通しない穴 10 被覆された金属線 11 木枝 12 輪(わ) 13 リング 14 カギ手型フック 15 取付具 16 取付具の長さ調節具 17 樹木 18 樹木と巣箱の間隔 19 屋根形形式の蓋 20 屋根板 21 防水紙 22 屋根葺材 23 屋根形形式蓋のはめ込み具 24 棟飾り 25 営巣用補助材 26 ネット 27 巣箱取付装置 31 出入口 32 底部出入口 33 扉 41 屋根 42 屋根部 43 屋根体 44 天井板 45 上板 46 側板 47 本体部 48 本体部の連結用ワイヤー 49 側板の連結帯 51 底板 52 底部 61 刻み 71 巣箱取付用の穴 72 紐
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1−1】
【図1−2】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図17−1】
【図17−2】
【図11】
【図12】
【図13−1】
【図13−2】
【図14−1】
【図14−2】
【図15−1】
【図15−2】
【図16】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自然環境下で供する、釘で固定しない屋根
    形形式のはめ込み蓋を有する無底の巣穴本体からなる巣
    箱を構成する部材は、間伐材又は薪炭材の幹丸太または
    二股丸太を玉切して巣穴本体材とし、その外周部を構造
    壁として残すように、その芯部分のうち巣穴材高さの上
    面から5分の4を除去して、巣穴材上部を円筒状に成型
    し、その残り5分の1は方形に開放して、営巣用補助材
    を備えた無底の形状に成型したあと、巣穴本体外周面
    は、全部剥皮した状態か、剥皮後研磨を施した状態か、
    防水効果を高めることを目的として、塗装を施すか樹皮
    を含む外壁材を張付けた状態か、又は、樹皮を部分的に
    残したまま等の状態にして、巣箱内面側には、プラスチ
    ック等で作られたネットを具備させ、巣穴構造壁の出入
    穴は、無穴とするか、1つ以上開けてあり、屋根形形式
    のはめ込み蓋は、はめ込み具を固着した屋根板に、防水
    紙及び屋根葺き材、または、巣箱取付け樹木の幹外周面
    と同類質の樹皮等で被覆されていることを特徴とした、
    野鳥・野性小型哺乳動物の巣箱。
  2. 【請求項2】巣箱が、取付けられる樹木等に3点支持さ
    れるように、巣穴本体外周面の樹木等に取付ける側面
    に、水切りと突起を有する巣箱安定装置を備えると共
    に、巣箱の巣穴構造壁外側に、両線端に「わ」を有する
    ように、被覆された金属線を通し、一方の線端の「わ」
    に連結したリング及び、カギ手型フックと、取付具の長
    さ調節具のついた取付具を有する、巣箱取付装置を備え
    ることを特徴とした請求項1の巣箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210090398A (ko) * 2020-01-10 2021-07-20 국립생태원 인공새집 및 그 관리 시스템

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