JP3064011U - 残尿液のためのエチケットペ―パ― - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は男性の場合に生ずる排尿後の陰茎
先端に対する残尿液によって下着類の汚染と尿臭を除去
するために前記した残尿液を排尿終了時の直後に拭きと
るようにしようとするものであり、しかもこの拭きとり
ペーパーはそのまま小便器内に投棄できるようなエチケ
ットペーパーを提供しようとするものである。 【解決手段】 天然植物またま海草類から得られる微細
繊維または可溶性繊維と澱粉質または淡白質でそれ自体
が可溶性である接合剤とによって形成してエチケットペ
ーパーを構成するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は残尿液のためのエチケットペーパーに関し、具体的には男子のため のエチケットペーパーに係り、更に具体的には排尿後の陰茎先端に付着している 残尿を拭きとるためのペーパーに関する。 上記したこの考案に係るエチケットペーパーは排尿用便器内に投棄した場合で も洗浄水によって完全に溶解する組成物として形成されているものであり、また このエチケットペーパーは所定の大きさの形状をもって取出せるように排尿用便 器の近傍に設けたペーパー容器に収納されているものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、人の排便（大便）に際してはいわゆるトイレットペーパーを用いて事後 の肛門部を清潔にしており、特に女性の場合は排尿時でも事後の尿道周辺部の清 潔を保つためにトイレットペーパーを使用していた。 上記したトイレットペーパーは排便器（大便または小便兼用便器を含む）に投 棄した段階で便器内の水または洗浄水に溶解する性質を付与されているものが普 通とされていた。 しかしながら、男性に限って排尿後の陰茎先端部の付着尿の拭きとり除去を行 うことは皆無であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

近代文明期におけるホモサピエンスの文化の趨勢として女性に限らず男性まで が身体のエスティックに関心を持ち、行動するようになって来ている。前記した 男性のエスティック行動は例えば口臭，体臭などの人口的美臭化あるいは直接肌 に接するパンツを含む下着類の美粧化にまで及んでいる。

【０００４】 図１で示すように、男性の排尿時の尿液Ｗは陰茎Ｐ中の尿道Ｕを通って先端の 尿道孔Ｈから外部に放出されるが、排尿終了時の尿液Ｗは図２に示すように尿道 Ｕの収縮によって図示しない膀胱側への返流を阻止され、尿道孔Ｈを中心にして その付近に残尿Ｒ・Ｗとして付着している。 前記した残尿Ｒ・Ｗは排尿行為の終了と同時に被服内に収納される陰茎のため にパンツ等で拭きとられることになり、この結果微量ではあってもパンツ等への 尿液汚染を生じさせることになるものである。

【０００５】 この考案は男性の場合の排尿後の尿道孔Ｈ付近に残存する残尿Ｒ・Ｗをペーパ ー１によって拭きとり、従来生じていたパンツへの尿液付着を防止することで男 性エスティックに寄与しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案に適用されるエチケットペーパーは従来のトイレットペーパーと異な り、単に水溶性であるばかりでなく、次の特有の性質を有するものである。

【０００７】 この考案は尿道孔周辺部に付着している残尿液を拭きとるための拭紙（エチケ ットペーパー）を提供しようとするものであり、このエチケットペーパーは水溶 性の組成材料から形成されており、しかもこのペーパー中の組成繊維は前記ペー パーを小便器内に投棄した場合でも溶解繊維自身が水に溶解するか、少なくとも 水溶解の性質を持ちその上極めて微細な繊維として形成されており、通常小便器 の排水口部に設置されているゴミ除去具（蓋）の濾し目を容易に通過し、前記ペ ーパーの連続投棄によっても前記濾し目を閉塞させない程度の微細な繊維として 形成されているものである。なおこの考案に係るエチケットペーパーは、包皮部 分に付着する残尿液を除去することで恥垢を生じさせることがない。 また、このエチケットペーパーの組成材としては他の可溶性材料が選択して任 意に採用できるものであり、収納手段としても他の公知手段を利用することがで きる。

【０００８】

【実施例】

この考案の実施例を添付図面を参照しながら説明すれば次のとおりである。 図３はこの考案に係るエチケットペーパーの要部断面図が示されており、エチ ケットペーパー１は多数の繊維２と前記各繊維間に介在して接合機能を付与され た接合剤３とで形成される。 前記したエチケットペーパーは天然植物および海草類を繊維化する段階で得ら れる微細な繊維と澱粉質または蛋白質溶液との抄紙液を公知の製紙手段を用いて ペーパー化して形成するものである。

【０００９】 図４はこの考案に係るエチケットペーパーの使用態様を示したもので、図面中 の符号５は男性用小便器，６はこの考案に係るエチケットペーパー１の収納具お よび７は使用者の有無を検知して洗浄水の流出入を規制するセンサーである。 上記したようにこの考案に係るエチケットペーパー１は収納具６内に収納され ており、収納具６は小便器５の近傍に設置されており、この便器に対して排尿行 為を終了した段階で、男性使用者は前記ペーパー１を収納具６から取出し、残尿 液の拭きとりを行い、使用済のエチケットペーパーはそのまま小便器内に投棄さ れる。

【００１０】 エチケットペーパー１はＩ−Ｉ線断面拡大図で示すように収納箱６１内に１枚 ずつ取り出せるように繰出し状に複数枚が重ねて収納されており、最上段の１枚 １１を取り出した後には次のエチケットペーパー１２が取出口６２から延出する ように形成した収納箱６１内に収納されている。 ＩＩ−ＩＩ線断面拡大図は、エチケットペーパーの使用後の処理態様を示した もので、使用後のエチケットペーパー１は投棄されて小便器内の排水部５１の排 水口５２に被冠されているゴミ除去具５３表面に付着することになるが、この投 棄ペーパーは洗浄水Ｒの流下にともなって溶解し、ゴミ除去具の濾し目５４を通 って排出口外に流出する。 また、この考案はエチケットペーパーに消毒液を含浸させることで素手で直接 接触する部位を前記消毒液含浸ペーパーで拭くことで雑菌の除去と素手自身との 清浄化を同時にはかることができる。

【００１１】

【考案の効果】

この考案は排尿後に陰茎先端に付着している残尿液を拭きとることで従来の習 慣的に行なわれて来ていた下着汚染を無くするもので身体的には尿または性臭を 除去するもので究極の男性エスティックに寄与するものである。 またこの考案に係るエチケットペーパーは天然植物または海草よりなる微細な 繊維あるいは可溶性の繊維と澱粉あるいは蛋白質などの可溶性結合剤とによって 形成されているので、小便器内に直接投棄されても洗浄水によって瞬時に溶解し 便器内のゴミ除去具に目づまりを生じさせることがない。 また、この考案に係るエチケットペーパーは男性用小便器に併設した収納箱の みによって使用するばかりでなく、大，小兼用便器に併置してもよく、必要に応 じて個人で携帯して使用することも出来るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】男性の場合の排尿状態の説明図である。

【図２】残尿液の拭きとり状態の説明図である。

【図３】エチケットペーパーの部分断面図である。

【図４】男性用の小便器におけるエチケットペーパーの
使用態様の説明図である。

【符号の説明】

１ エチケットペーパー ２ 繊維 ３ 接合剤

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 男性の排尿時には使用するものであり、
   排尿後に陰茎先端に付着した残尿液を拭きとるためのエ
   チケットペーパー。
2. 【請求項２】 請求項１記載のエチケットペーパーに消
   毒液を含浸させたことを特徴とするエチケットペーパ
   ー。
3. 【請求項３】 請求項１記載のエチケットペーパーを天
   然植物性または海草類より得られる微細繊維または可溶
   性繊維と澱粉質あるいは蛋白質などの可溶性を有する結
   合剤とで形成したことを特徴とする残尿液のためのエチ
   ケットペーパー。