JP3063368U - 電子タグ構成部品 - Google Patents

電子タグ構成部品

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JP3063368U
JP3063368U JP1999002812U JP281299U JP3063368U JP 3063368 U JP3063368 U JP 3063368U JP 1999002812 U JP1999002812 U JP 1999002812U JP 281299 U JP281299 U JP 281299U JP 3063368 U JP3063368 U JP 3063368U
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JP
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hybrid
resin
electronic tag
concave portion
antenna coil
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JP1999002812U
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English (en)
Inventor
進 平松
恭幸 岡田
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東燃化学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高粘度の熱可塑性樹脂を用いた射出成形封止
時に、ハイブリッドICが動きアンテナコイルとの断線
による動作不良等の不良品の発生を防止することがで
き、かつ一体成形で得られる樹脂製受け皿からなる電子
タグ構成部品の提供。 【解決手段】 ハイブリッドICとアンテナコイルを樹
脂製受け皿に設けられた凹部に設置し、樹脂で封止成形
して製造する電子タグの構成部品において、ハイブリッ
ドICを設置するための凹部の周りに保護壁及び保護壁
の内側に爪が設置された電子タグ構成部品。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ハイブリッドICとアンテナコイルが内部に封入された電子タグの 製造時における、ハイブリッドICとアンテナコイルを設置する電子タグ構成部 品に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、物品等に付与されているタグ情報を自動的に読み取って識別するための システムとして、旧来より知られているバーコード方式によるものに代え、磁気 、誘導電磁界、マイクロ波(電波)等の伝送媒体を介して非接触でより大量の情 報を扱え、耐環境性に優れ、しかも遠隔読み出しが可能なデータキャリアシステ ムと呼ばれる電子タグシステムの開発が盛んに行われている。 この電子タグは、タグ情報を記憶する記憶素子を含む回路部品であるハイブリ ッドICと外部装置との間で非接触で信号を送受信するためとハイブリッドIC に供給する電気を発生させるためのアンテナコイルとを内部に有し、これを外部 環境より保護するための外装樹脂で覆われた物品であり、樹脂製の受け皿にアン テナコイルとハイブリッドICを設置し、外装樹脂でインサート封止成形によっ て製造されている。
【0003】 該電子タグの製造時における封止成形においては、封止材料樹脂が金型内に射 出された場合、成形時の圧力や樹脂の粘性増加によって樹脂製受け皿上のハイブ リッドICやアンテナコイル部品が動いてしまい、成形不良品となる場合があっ た。特に、高粘度の封止樹脂が高速、高圧で射出されると、ハイブリッドICが 動きアンテナコイルとの断線及び接触不良により動作不良品が生じる割合が高く なるという問題があった。
【0004】 さらに、電子タグに封入されるハイブリッドICとアンテナコイルからなる内 装部品は、結線のためのはんだ材料や溶接材料等の突起物を有している場合が多 い。この突起物が受け皿側である反封止側にある場合、その受け皿は突起物が隙 間なく装着されるように窪みを設けるか、又は突起物との隙間を流動性の高い熱 硬化性樹脂等を流入させる等によってその隙間を埋めなければ隙間に存在する気 体が封止成形時に膨張して成形品が変形したり、封止成形後のヒートショックテ スト時にクラックが発生する問題があった。
【0005】 これらの成形不良品の発生を抑えるために、粘性の低い樹脂材料により、一旦 ICとアンテナコイルを受け皿に固定し、次いで他の樹脂で射出封止しようとす る試みがある。例えば、受け皿に設置されたハイブリッドICとアンテナコイル を、150℃で500ポイズ以下、好ましくは25ポイズ以下の熱硬化性のエポ キシ樹脂で受け皿に予め固定化する方法がある。しかしながら、粘性の低い樹脂 材料であるエポキシ樹脂を選択する場合は、樹脂充填工程が2回必要となり、か つ熱硬化性樹脂であるために樹脂の硬化反応工程を必要とし、また射出成形時の スプルーとランナーはリサイクルができないので、材料コストや産業廃棄物コス トが高くなるという問題があった。
【0006】 また、熱可塑性樹脂であるポリアリーレンスルフィド樹脂等の粘性の高い樹脂 材料を用いる場合は、図4に示す様に、内装部品が動くのを防止するための固定 用のバンド41等を使用していた。しかしながら、固定用のバンド41を用いる 場合は、別途に射出成形で得られたバンド成形品が必要となり、さらにそれを取 り付けるという別途作業工程が必要となる等の問題があった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、封止樹脂材料として、高粘度の熱可塑性樹脂を用いても、射出成形 時に、ハイブリッドICが動いてアンテナコイルとの断線及び接触不良による動 作不良品の発生を防止することができ、さらに内装部品の突起物と受け皿の隙間 にある残留気体を容易に排除でき、かつ一体成形で得られる受け皿からなる電子 タグ構成部品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、鋭意研究の結果、樹脂製受け皿からなる電子タグ構成部品とし て、樹脂による封止時に、射出された樹脂の流れによるIC板の浮き上がりを防 止できる構造として、ハイブリッドICやアンテナコイル等の内装部品が装着さ れる受け皿側に装着部品の保護壁、爪、溝を設けることにより、不良品の発生を 抑えることができることを見出し、本考案を完成した。
【0009】 すなわち、本考案の第1の考案は、ハイブリッドICとアンテナコイルを樹脂 製受け皿に設けられた凹部に設置し、樹脂で封止成形して製造する電子タグの構 成部品において、ハイブリッドICを設置するための凹部の周りに保護壁及び保 護壁の内側に爪が設置された電子タグ構成部品である。
【0010】 また、本考案の第2の考案は、ハイブリッドICとアンテナコイルを樹脂製受 け皿に設けられた凹部に設置し、樹脂で封止成形して製造する電子タグの構成部 品において、ハイブリッドICを設置するための凹部の周りに保護壁及び保護壁 の内側に爪が設置され、さらに該凹部からアンテナコイルを設置するための凹部 に至る溝が設けられた電子タグ構成部品である。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について、図面に基づいて説明する。 図1は、電子タグを構成する内装部品であるハイブリッドIC21とアンテナ コイル31の形状を示す図である。 図2は、本考案の第1の考案の電子タグ構成部品の斜視図であり、上記内装部 品を設置する樹脂製受け皿1の一例である。該樹脂製受け皿1は、内装部品であ るハイブリッドIC21を設置するための凹部11とアンテナコイル31を設置 するための凹部12が形成されている。 また、ハイブリッドICを設置するための凹部11の周りには、ハイブリッドI Cとアンテナコイルが接続している側を除く3方に保護壁13が設置され、かつ その内側にハイブリッドICを固定する爪14が設置されている。
【0012】 図3は、本考案の第2の考案の電子タグ構成部品の斜視図であり、上記内装部 品を設置する樹脂製受け皿1の一例である。該樹脂製受け皿1は、内装部品であ るハイブリッドIC21を設置するための凹部11とアンテナコイル31を設置 するための凹部12が形成されている。 また、ハイブリッドICを設置するための凹部11の周りには、ハイブリッド ICとアンテナコイルが接続している側を除く3方に保護壁13が設置され、か つその内側にハイブリッドICを固定する爪14が設置されている。 さらに、ハイブリッドICを設置するための凹部11から上記保護壁の下を通 ってアンテナコイルを設置するための凹部12に達する空気等を排除できる溝1 5が設けてある。
【0013】 本考案の電子タグ構成部品である内装部品受け皿1において、上記保護壁13 の高さ、厚さ、形状は、特に限定されるものではなく、封止に用いる樹脂材料及 び、封止条件によって適宜選択されるが、高さはハイブリッドICを設置するた めの凹部11の深さと同程度が、好ましい。 また、保護壁13の内側に設置される爪14は、ハイブリッドICを装入及び 固定できる位置に設置すればよく、その形状、設置場所、設置数は特に限定され ず、適宜選択できる。 さらに、ハイブリッドICを設置するための凹部11からアンテナコイルを設 置するための凹部12に達する空気等を排除できる溝15も、設置場所、大きさ 、形状は特に限定されないが、保護壁を設けていない側の対面の保護壁の下から アンテナコイルを設置するための凹部に達するように1〜2本の溝を設置するの が好ましい。
【0014】 本考案の電子タグ構成部品を用いた電子タグは、上記形状の受け皿部品にハイ ブリッドIC及びアンテナコイルを設置し、成形用金型にセットし、外装樹脂を 射出して製造される。 この場合、ハイブリッドICは爪によって固定され、更に保護壁で守られている ので、樹脂封止時に樹脂の流れによる浮き上がりは抑えられ、かつハイブリッド ICを設置するための凹部に滞留する空気は溝を通って容易に抜き出され、ハイ ブリッドIC及びアンテナコイル部分に充分に樹脂が充填され、得られた電子タ グ製品の不良化率は大幅に低減される。
【0015】 本考案の電子タグ構成部品及び封止用の樹脂としては、ポリエチレン、ポリプ ロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、 ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン6、ナイ ロン66、変性ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンサルファイド、ポリイ ミド、液晶ポリマー、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられ、外装樹脂と して要求される耐環境性及び強度を持つものであれば、どんな種類の樹脂を用い ても構わないが、特に高粘度の熱可塑性樹脂を用いる場合にその効果が発揮され る。また、必要に応じてガラス繊維、タルク、マイカ等のフィラーを添加しても 構わない。
【0016】
【考案の効果】
本考案の電子タグ構成部品を用いると、樹脂封止時にハイブリッドICの浮き 上がりは抑えられ、かつハイブリッドICを設置するための凹部に滞留する空気 は溝を通って抜き出されるので、得られた電子タグ製品の不良化率は大幅に低減 される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案で用いるハイブリッドICとアンテナコ
イルの形状の一例を示す図である。
【図2】本考案の第1の考案の電子タグ構成部品の一例
を示す斜視図である。
【図3】本考案の第2の考案の電子タグ構成部品の一例
を示す斜視図である。
【図4】従来の電子タグ構成部品の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 受け皿部品 11 ハイブリッドIC設置用凹部 12 アンテナコイル設置用凹部 13 ハイブリッドIC保護壁 14 ハイブリッドIC固定爪 21 ハイブリッドIC 31 アンテナコイル 4 受け皿部品 41 ハイブリッドIC固定バンド

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイブリッドICとアンテナコイルを樹
    脂製受け皿に設けられた凹部に設置し、樹脂で封止成形
    して製造する電子タグの構成部品において、ハイブリッ
    ドICを設置するための凹部の周りに保護壁及び保護壁
    の内側に爪が設置された電子タグ構成部品。
  2. 【請求項2】 ハイブリッドICとアンテナコイルを樹
    脂製受け皿に設けられた凹部に設置し、樹脂で封止成形
    して製造する電子タグの構成部品において、ハイブリッ
    ドICを設置するための凹部の周りに保護壁及び保護壁
    の内側に爪が設置され、さらに該凹部からアンテナコイ
    ルを設置するための凹部に至る溝が設けられた電子タグ
    構成部品。
JP1999002812U 1999-04-26 1999-04-26 電子タグ構成部品 Expired - Lifetime JP3063368U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008012933A1 (fr) * 2006-07-24 2008-01-31 Hanex Co., Ltd. Étiquette plate du type rondelle
JP2013092928A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Nitta Ind Corp 無線icタグの製造方法、無線icタグ、及び無線通信システム

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