JP3063005B2 - 交通信号無視車両検出装置及び注意喚起装置 - Google Patents

交通信号無視車両検出装置及び注意喚起装置

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JP3063005B2
JP3063005B2 JP1128363A JP12836389A JP3063005B2 JP 3063005 B2 JP3063005 B2 JP 3063005B2 JP 1128363 A JP1128363 A JP 1128363A JP 12836389 A JP12836389 A JP 12836389A JP 3063005 B2 JP3063005 B2 JP 3063005B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、交通信号機が設置されている交差点にお
いて、車両が赤信号(停止信号)を無視して交差点を通
過する場合に、これを検出するための装置、及び同装置
の検知出力を用いて、交差側の車両に安全確保のため注
意を喚起するための装置に関する。
[解決しようとする技術課題] 交通信号機は、現示内容が車両の運転手に遵守されて
初めて交通整理機能、交通安全確保機能を全うすること
ができる。
見通しが利く交差点では、現示が黄から赤に変わって
も、交差側の車両が無いか又は少ないと、信号を無視し
て交差点を突破する無謀運転が行われることがある。暴
走族や異常走行者は、交差側の車両の有無に係わりな
く、信号を無視して走行する場合がある。このような信
号無視は、重大事故の原因となるので、確実にこれを防
止する必要がある。
しかし、従来、交通信号機は単に一方的に所定の信号
を一定の順序で現示するに止どまり、上記のような信号
を無視して交差点を通過する車両を検出することはでき
ない。また、信号無視車両を検出する装置は、これまで
提案されていない。
従って、信号無視がされた場合にこれを発見して、そ
の車両運転手に警告したり、無法車両群の所在を検出し
てこれらを取締まるなどを有効に行うことができなかっ
た。
この発明の第一の目的は、上記の点に鑑み、信号を無
視して交差点を通過する車両がある場合は、これを自動
的に検出することができるようにすることにある。
信号機が赤を現示しているときに、その信号を無視し
て交差点を通過する車両がある場合は、その交差側の車
両はこれを知らずに走行を続ければ、衝突などの重大な
危険がある。とくに、複数台の信号無視車両が続いて通
過する場合は、危険性が高い。
そこで、この発明の第二の目的は、信号無視車両を検
出した場合は、その検知出力を用いて、交差側の車両に
対して、信号無視車両が走行中であることを報知をし
て、交差側の車両の安全性を確保できるようにすること
を目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、第一の発明に係る信号無視
車両検出装置は、 (イ)車両感知ユニットと、判定回路とからなること、 (ロ)前記車両感知ユニットは、ドップラーセンサを用
いたものであって、交差点に設けてある信号機に対応し
て設置され、 かつ、センサヘッドが、その交差点を通過する車両の
うち、当該信号機の規制対象となる車両がその停止線か
ら交差点内に進入する場合に、これをを退避ドップラー
波を用いて感知するように、感知エリアとパルス輻射方
向を設定して取付けられること、 (ハ)前記判定回路は、ゲート作成回路と、アンドゲー
トとを有し、 a.前記ゲート作成回路は、前記信号機の赤点灯信号を
入力し、その入力時点から一定時間経過後にゲート信号
を出力し、前記信号機の赤点灯信号の消滅と同時に前記
ゲート信号の出力を停止するものであり、 b.前記アンドゲートは、前記ゲート作成回路からのゲ
ート信号を入力している間に前記車両感知ユニットの感
知出力を入力した場合に、信号無視車両検知信号を出力
するものであること、 を特徴とする。
また、第二の発明に係る注意喚起装置は、 (イ)交通信号無視車両検出装置と、報知器とからな
り、 (ロ)前記交通信号無視車両検出装置は、 a.車両感知ユニットと、判定回路とを有し、 b.前記車両感知ユニットは、ドップラーセンサを用い
たものであり、交差点に設けてある信号機に対応して設
置され、 かつ、センサヘッドが、その交差点を通過する車両の
うち、当該信号機の規制対象となる車両がその停止線か
ら交差点内に進入する場合に、これを退避ドップラー波
を用いて感知するように、感知エリアとパルス輻射方向
を設定して取付けられ、 c.前記判定回路は、ゲート作成回路と、アンドゲート
とからなり、 前記ゲート作成回路は、前記信号機の赤点灯信号
を入力し、その入力時点から一定時間経過後にゲート信
号を出力し、前記信号機の赤点灯信号の消滅と同時に前
記ゲート信号の出力を停止するものであり、 前記アンドゲートは、前記ゲート作成回路からの
ゲート信号を入力している間に前記車両感知ユニットの
感知出力を入力した場合に、信号無視車両検知信号を出
力するものであり、 (ハ)前記報知器は、前記信号無視車両検出装置が設置
されている信号機に規制される道路に関して交差側の当
該交差点の前方に設置され、前記信号無視車両検出装置
の信号無視車両検知出力に基いて、前記交差側の車両に
対して、注意等を促すものであること、 を特徴とする。
[作用] 第一の発明装置においては、ドップラーセンサを用い
た車両感知ユニットは、これに対応する信号機により規
制される車両が停止線から交差点内の当該信号機に接近
する方向に移動する場合は、センサヘッドからのパルス
輻射方向により各車両から退避方向のドップラー波を受
信するので、前記移動車両を感知し、感知信号を出力す
る。この感知出力は判定回路のアンドゲートに入力す
る。
判定回路のゲート作成回路には、前記信号機の赤点灯
信号が入力され、これに基いて、ゲート作成回路は、前
記信号機の赤点灯開始時点より一定時間、すなわち、前
記信号機の規制対象車両で右折の機会を待っていたもの
が右折するために必要な一定時間の経過後に、ゲート信
号を出力し、前記アンドゲートに入力する。
前記アンドゲートは、ゲート作成回路からのゲート信
号により開放され、その間に車両感知ユニットからの感
知出力を入力すると、信号無視車両検知信号を出力す
る。
この検知信号は、当該運転手に対する警告や、交通管
制センター、取締まりセンター等への通報や、違反車両
の撮影等に利用することが可能である。
第二の発明装置においては、信号無視車両を検出した
場合は、その検出信号に基いて、交差側車両に対して設
けた報知器に、注意を促す。
[実施例] 第1図は、第一の発明に係る信号無視車両検出装置A
の基本的構成を示す。すなわち、信号無視車両検出装置
Aは、車両感知ユニット1と、判定回路2とからなる。
この信号無視車両検出装置は、当該交差点に設置され
ている信号機Sに、個々に対応させて備えられる。
車両感知ユニット1は、ドップラーセンサを用いるも
のである。すなわち、超音波又は電波のドップラー効果
を用いて、移動物体の存在を感知し、かつ移動方向を分
別する機能を有するものである。
ドップラー効果とは、音源又は電波源とその受信点と
の間に相対速度がある場合に、受信された音波又は電波
が、送信された音波又は電波に対して、相対速度に比例
した周波数の偏移を受ける現象である。電波(マイクロ
波)を用いるドップラーセンサは、電波法の制約を受け
るなど、運用面に繁雑さがあるので、超音波ドップラー
センサを用いる車両感知ユニットを用いることが好まし
い。
超音波ドップラーセンサを用いた車両感知ユニット
は、文献(日本信号技報Vol.9 No.2 1985年4月)に詳
細に記載されて既知であるので、ここでは詳細な説明を
省略する。
前記車両感知ユニット1のセンサヘッドである超音波
ヘッドHは、当該信号機に対応する停止線から交差点内
に当該信号機に接近する方向に移動する車両のみを感知
するように、感知エリアとパルス輻射方向を設定して設
置される。
超音波ヘッドHを当該信号機に対応する停止線側に設
置する場合は、車両感知ユニットは、退避ドップラー波
のみを抽出するように設定され、超音波ヘッドを当該信
号機側に設置する場合は、接近ドップラー波のみを抽出
するように設定される。
第2図に、退避ドッラー波を捕らえるようにした車両
感知ユニットの超音波ヘッドHの設置例を示す。超音波
ヘッドHは、当該交差点Dに設けてある信号機S1〜S4
個々に対応して設置されるが、第2図には、簡明化のた
め、一つの信号機S1に対応する超音波ヘッドのみが示さ
れている。
また、超音波ヘッドHは、交差点Dを各種の方向に通
過する車両のうち、信号機S1の規制対象となる車両Vの
みが停止線lより交差点D内に信号機S1に接近する方向
に移動する場合、すなわち、第2図の車両Vが,,
のいずれかの方向に通過する場合にその車両Vを退避
方向車両と検知するように、停止線lの近傍の側路、つ
まり、信号機S1と反対側の交差点隅角部に設置し、交差
点中央に向けて超音波パルスを輻射して、同図に斜線で
示された範囲saを感知エリアとしている。
信号機S1に対して、交差点D内のその信号機に対応す
る路線の前半部に設定された感知エリアsaに、停止線近
傍に設けた超音波ヘッドHから超音波パルスを輻射する
ので、第2図の道路R1より交差点Dを抜ける車両のみ、
すなわち信号機S1の規制対象である車両が交差点を通過
する時のみ、その車両から退避ドップラー波が超音波ヘ
ッドHに受信され、感知エリアsaを走行する車両でも、
他の道路から進入する車両、すなわち、道路R2からの右
折車、道路R3からの直進車、道路R4からの右折車から
は、いずれも退避ドップラー波は受信されない。
前記判定回路2は、ゲート作成回路21と、アンドゲー
ト22とからなる。ゲート作成回路21には当該信号機Sが
接続され、その信号機の制御部が赤の灯器を点灯させる
ために出力する赤点灯信号aが、このゲート作成回路21
にも入力される。この入力に基き、ゲート作成回路21は
赤点灯信号入力時点から一定時間の経過後に駆動信号b
をアンドゲート22に出力する。このようなゲート作成回
路には、オンディレイタイプの遅延回路を使用できる。
前記一定時間は、第2図の信号機S1が赤を点灯して
も、感知エリアsa内に待機していた右折車が感知エリア
から方向に脱出するまでに要するものとして予め定め
られた時間である。
そして、信号機S1が赤を現示してから一定時間経過し
た時点からその信号機が青を現示するまでの間、すなわ
ち、赤点灯信号aの消滅まで、ゲート作成回路1から駆
動信号bがアンドゲート22に入力されて、アンドゲート
が開放する。
従って、もし、第2図の信号機S1が赤を現示している
間に、この信号機により規制される道路R1側の車両V
が、信号を無視して交差点Dを通過するときは、〜
のいずれの方向に走行するときも、その車両が感知エリ
アsaを通る際に、車両感知ユニット1の超音波ヘッドH
がその車両より退避ドップラー波を受信するので、退避
方向車両ありと感知し、感知出力cをアンドゲート22に
入力するため、アンドゲートは信号無視車両検知信号d
を出力する。
前記ドップラーセンサを用いる車両感知ユニット1が
退避方向車両を感知する場合の受信周波数のドップラー
偏移周波数fdは、車両の速度をV(m/秒)、音速をC、
超音波ヘッドからの超音波の周波数をf0とすると、 となり、これを速度Vについて見ると、 となる。
上記の式においてθは、車両の速度ベクトルと音軸と
のなす角度である。超音波ヘッドHを第2図に示すよう
に側路に設けた場合は、音軸上の速度成分が小さくな
り、それだけ車両の速度に対応する周波数偏移量が少な
くなり、左折車に対する感知精度が低下する。
これに対して、超音波ヘッドを第3a図に示すように、
当該信号機S1に対応する路線上方に設けた場合は、車両
の速度ベクトルと音軸とのなす角度が0゜となり、前記
式における速度成分が大きくなるから、第2図の設置例
に比し、同一速度の車両に対するドップラー周波数偏移
が大きくなるため、いずれの車両に対する感知精度も向
上する。
しかし、第3a図のように道路上方に設置するときは、
取付けアームが必要となり、設置コスト、維持コストが
かかるのに対して、第2図のように側路に設ける場合
は、アームレスとなり、設置・維持コストが安くなる利
点がある。
信号機S1方向に接近する車両を検出するためには、超
音波ヘッドHを第3b図に示すように、信号機S1のアーム
又は同信号機の近傍に設置しても良い。この場合は、車
両感知ユニットは接近ドップラー波を捕らえて車両を感
知する。
以下に、上記の信号無視車両検出装置Aの各種応用例
を説明する。
第4図に示す例では、信号無視車両を検出したとき
は、当該運転手に警告するようにしたものである。すな
わち、当該信号機S1の後方に表示器3を設置し、これを
この信号機に対応する信号無視車両検出装置Aと電気的
に接続して、この表示器3の道路前方に向けた表面に、
第5図に例示するように、「信号無視」等の文字を印刷
し、内部又は外部に警報ランプ31を設けてあり、通常は
その警報ランプが消灯していて文字が表示されないか、
照明されない状態にあるが、信号無視車両検出装置Aが
信号無視車両検知信号dを出力すると、これに基いて、
前記警報ランプ31が点灯又は点滅されるようにしてあ
る。
表示器3は、スイッチ回路を備えた電光表示盤を用
い、前記信号無視車両検知信号dを入力した場合に前記
スイッチ回路がONして電光表示盤に電源を与え、所定の
文字を電光表示するものであっても良い。
これにより、車両が信号を無視して交差点Dを通過し
た場合は、その車両に対して、信号無視の事実を表示器
3に表示指摘して、その運転手に警告することができ、
運転手に信号無視の有無を常時監視していることを認識
させて、以後、信号無視走行を思い止どまらせる効果が
期待される。
表示器3により視覚的に警告することに代えて、音声
出力装置とスピーカを設け、信号無視車両検出装置の検
知信号に基いて、信号無視を指摘し、危険であるから止
めるべき旨などの音声による忠告をその車両に向けて発
することも良い。音声による警告に代えて、又はこれと
ともに、サイレンを鳴動させて警告しても良い。
第6図は、上記信号無視車両検出装置の他の応用例を
示す。この例は、信号を無視して交差点を通過する車両
がある場合は、これを自動的に検出して、その信号無視
車両とそのときの信号機の現示内容(赤信号)とを撮影
して、信号無視の証拠を確保することができるようにし
たものである。
すなわち、この信号無視車両撮影装置は、第6図に基
本的構成を示すように、上記信号無視車両検出装置A
に、車両感知器Bと撮影装置Cを接続してなっている。
車両感知器Bは、第7図に示すように、信号機S1の信
号を無視して交差点Dを通過する車両V′が、後記撮影
装置のカメラの所定の視野内に入った時、これを検出す
るためのものである。このための車両感知器は、交差点
D又は道路R2の上方に設けた超音波式車両センサでも良
いし、交差点又は道路の路面に埋設したループセンサで
も良い。この車両感知器は、その感知エリアsa2に車両
が進入するたびに、感知信号eを出力する。
前記撮影装置Cは、自動シャッタ装置4と、カメラ5
を有する。自動シャッタ装置4は、アンドゲート41と図
示されていない既知のシャッタ駆動部を有するものであ
り、アンドゲート41には、前記信号無視車両検出装置の
判定回路2のアンドゲート22からの信号無視車両検知信
号dが一つの入力として与えられ、また、車両感知器B
の感知出力eがもう一つの入力として与えられる。この
信号無視車両検知信号dは、波形整形回路などを用いて
所要時間だけ延長される。
こうして、信号無視車両検出装置Aよりの一定時間継
続する信号無視車両検知出力dと車両感知器Bからの感
知出力eが同時に入力したときは、自動シャッタ装置の
アンドゲート41が出力するため、その出力に基いて自動
シャッタ装置のシャッタ駆動部がカメラ5のシャッタを
1回又は複数回開閉する。
カメラ5は、第7図に示すように、信号無視車両検出
装置を取付けた信号機S1の灯器と、その信号無視車両検
出装置の感知エリアsa1を通過した信号無視車両とを一
つの視野内に捕らえることができる位置と方向をもって
設置されている。信号機S1が道路R2側の面に灯器を有し
ないものである場合は、カメラ5は超音波ヘッドHと同
位置又は同一側に設置しても良いし、あるいは、第2図
に示された位置から、この信号機S1と同期して同一信号
を現示する反対方向の信号機S2の灯器と、信号無視車両
V′とが同一視野に入るように設置方向を定めても良
い。
上記の構成により、今、車両Vが信号機S1の赤信号を
無視して交差点Dを道路R2方向に通過したとすると、こ
の車両Vが超音波ヘッドHの感知エリアsa1に進入した
ときに車両感知ユニット1が感知信号cを出力する。信
号機S1は赤信号を現示しているから、判定回路2のゲー
ト作成回路21はゲート信号bをアンドゲート22に出力中
であるので、アンドゲートが信号無視車両検知信号dを
出力する。この信号無視車両検知信号は所定長さ、すな
わち、感知エリアsa1で感知された車両が車両感知器B
の感知エリアsa2に到達するに通常必要な時間だけ延長
されて、撮影位置Cの自動シャッタ装置4のアンドゲー
ト41に入力される。
そして、信号無視車両V′が感知エリアsa2に進入す
ると、車両感知器Bが感知出力eをアンドゲート41に入
力するため、自動シャッタ装置4がカメラシャッタを1
回又は予め定めた複数回開閉する。従って、このカメラ
の視野に入っている信号無視車両と、この時の信号機の
灯器の現示内容とが同時に1コマ又は連続する複数のコ
マに撮影される。
感知エリアsa1からsa2までの距離は比較的小さいの
で、信号無視を検出された車両が感知エリアsa2に進入
する前に他の道路から適正に交差点を通過してきた車
両、例えば道路R3からの右折車や道路R4からの左折車等
が進入することは通常あり得ないから、信号無視車両以
外の車両が信号無視車両として撮影される不都合は極少
ない。
上記のようにして、信号無視車両は自動的にそのとき
の信号機の現示内容とともに撮影されるから、信号無視
の状況の証拠が確保される。
第8図は、上記の信号無視車両撮影装置をさらに発展
させた例を示す。
すなわち、この実施例では、撮影装置Cのカメラ5に
は影像を電気信号に交換できるものを用い、かつ、装置
C内に通信機6を備えて、自動シャッタ装置4が動作し
て信号無視車両を撮影するたびに、その影像信号を通信
機6より回線7を介して交通管制センター又は交通取締
まりセンター等に設けた通信機8に伝送し、この通信機
より影像信号を画像処理装置Eに与える。この画像処理
装置Eでは、伝送されてきた影像信号を処理して撮影さ
れた信号無視車両のナンバープレートより車両ナンバー
を抽出し、これを記録装置9に順次蓄積する。
通信機6,8に双方向通信機を用いれば、上記信号無視
車両の記録に代えて、又はこれに加えて、抽出した信号
無視車両の車両ナンバーを通信機8より撮影装置の通信
機6を介して道路R2の側路又は上方に設置した表示器F
に与えることができる。表示器Fには、無数のLEDをマ
トリックス状に配置した、車両ナンバーの表示が可能な
表示器を用いる。表示器の表示面又はその至近に、警告
ランプ10を設け、この警告ランプを前記信号無視車両検
出装置の出力する信号無視車両検知信号dに基いて点灯
又は点滅させることが好ましい。
このような構成により、この実施例では、車両が信号
無視をして交差点を通過すると、撮影装置が自動的にそ
の車両を撮影し、影像データをセンターの画像処理装置
に伝送し、その信号無視車両の車両ナンバーが記録装置
に記録される。記録装置の記録データは、交通違反処罰
などに使用することができる。また、交差点の後方に設
けた表示器Fに、その信号無視車両の車両ナンバーが表
示され、かつ、警告ランプ10が点灯又は点滅されて、当
該運転手に警告をする。
従って、信号無視の直後に、その法規違反事実が指摘
されるから、運転手は監視されていたことを自覚するの
で、何日か経って信号無視の罰則適用の通知を受けた場
合に、不知を決め込むことをせずに、素直に対応するこ
とが期待できる。
第9図は、第二の発明の実施例を示す。
H1,H2はそれぞれ信号機S1,S2に対して設置された第一
発明に係る信号無視車両検出装置の車両感知ユニットの
超音波ヘッドであり、S3sは交差側の信号機S3の補助信
号機であり、11は、この補助信号機の近傍に設置された
報知器である。
補助信号機S3sは、道路R3が曲がっているためにその
道路を交差点Dに近づく車両から信号機S3が見えない場
合に、信号機S3と同一信号を現示するために使用され
る。
このような屈曲道路R3を車両Vaが補助信号機S3sの青
信号に従って直進する場合に、今赤を現示している信号
機S1による規制に従って停止すべき車両Vbが信号無視を
して直進するときは、車両VaとVbが衝突する危険性が高
いことは、既述した通りである。車両Vcが信号機S2を無
視して交差点を通過する場合も同様である。
この発明では、報知器11に通電すると、例えば「信号
無視車両走行中」、「前方注視」あるいは「走行注意」
などの、道路R3を交差点Dに接近する車両の運転手に注
意を喚起する文字や記号などが表示されるようにし、か
つ、その報知器11と信号機S1及び/又は信号機S2に対応
する信号無視車両検出装置とを電気的に接続して、信号
機S1とS2が赤を現示している間に信号無視車両Vbが超音
波ヘッドH1の感知エリアsaを通過したことを検出した場
合、又は信号無視車両Vcが超音波ヘッドH2の感知エリア
を通過したことを検知した場合は、その検知信号に基い
て、報知器11に注意を喚起する文字、記号などの表示、
あるいは、これに加えて音声出力、サイレン鳴動等によ
り一定時間報知するようにしている。
第10図は、前記報知器11の制御回路である。この回路
は、オアゲート111a、カウンタ111b、インバータ111c及
び駆動回路111dを有する制御部111と、表示部112とから
なり、オアゲート111aは、信号機S1及びS2に対応する信
号無視車両検出装置から信号無視車両検知信号d1,d2
いずれか一つでも入力すると出力し、その出力によりカ
ウンタ111bがリセットされるたびに、カウンタに入力さ
れるクロックが所定数になるまで出力が停止されるの
で、インバータ111cはその間、一定時間幅の信号を出力
して駆動回路111dに与える。従って、駆動回路111dは表
示部112を一定時間駆動させる。
ところで、例えば異常走行者のように信号無視車両が
一台のみ交差点を通過した場合は、その違反通行を検知
してから報知器11で報知しても、その車両に基因する危
険は既に去っている場合がある。これに対して、例えば
暴走族などのように複数台が連なって信号無視走行をす
る場合は、交差側の車両との衝突の危険性が非常に高
い。
このような場合の交差側車両に対する注意勧告を有効
に行うため、第11図に示すように、第10図のオアゲート
111aとカウンタ111bと間にカウンタ111e1、インバータ1
11e2、アンドゲート111e3からなる連続検定回路111eを
設け、オアゲート111aより一定時間内に2以上の出力が
あった時に、アンドゲート111e3が出力して、カウンタ1
11bをリセットさせるようにすると良い。
これにより、交差点Dを1台目の信号無視車両が通過
してから一定時間内に2台目を検出した時は、さらに違
反走行車両が続く可能性があるものとして、交差側の車
両、とくに屈曲道路側R3の車両に対して、危険回避のた
めの注意を促すことができる。
交差する道路間の見通しが利かない場合には、信号無
視車両が通過する道路と交差する道路が屈曲していない
場合にも、上記のように各道路から交差点に向かう位置
に、信号無視車両に関する注意勧告のための報知器を設
置することが、交通安全確保のため有効である。
[この発明の効果] 上述のように、第一の発明に係る信号無視車両検出装
置によれば、ドップラーセンサを用いる車両感知ユニッ
トを、当該信号機の規制対象車両が停止線から当該交差
点内に進入するとき、これを退避ドップラー波を用い
て、感知エリアとパルス輻射方向を設定して取付けたの
で、信号無視車両のみを他の信号機の規制に従って適正
に走行する車両から確実に識別して検出することができ
る。
また、第二の発明に係る注意喚起装置によば、信号無
視車両を検出したときは、検出時に無視された信号機に
関して交差側の車両に対して、前方注意又は走行注意な
どを勧告するから、交差点の見通しが利かない道路を信
号に従って走行する車両が信号を無視して交差点を通過
する車両と衝突する危険を可及的に回避することがで
き、交通安全確保のために有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は第一の発明の基本的構成を示すブロック図、第
2図は信号無視車両検出装置の超音波ヘッドを一つの信
号機に対して設けた設置例、及び感知エリアと車両の走
行方向との関係を示す交差点の模式図、第3a図及び第3b
図は超音波ヘッドの他の設置例を示す交差点の模式図、
第4図は第一の発明の第一応用例を示す模式図、第5図
は表示器の一例を示す正面図、第6図は第一の発明の第
二応用例を示すブロック図、第7図は交差点における配
置例を示す模式図、第8図は第二応用例をさらに発展さ
せた例のブロック図、第9図は第二の発明の実施例を示
す交差点及びその近傍の模式図、第10図は第9図の報知
器の制御回路を示すブロック図、第11図は制御回路の他
の例の構成を示すブロック図である。 A……信号無視車両検出装置、 1……車両感知ユニット、 2……判定回路、 21……ゲート作成回路、 22……アンドゲート、 R1〜R4……道路、 D……交差点、 S1〜S4……信号機、 H,H1,H2……超音波ヘッド、 sa,sa1,sa2……感知エリア、 V,Va,Vb,Vc……車両、 11……報知器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−146198(JP,A) 実開 昭59−151394(JP,U) 実開 平1−68600(JP,U) 実開 昭50−137995(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)車両感知ユニットと、判定回路とか
    らなり、 (ロ)前記車両感知ユニットは、ドップラーセンサを用
    いたものであって、交差点に設けてある信号機に対応し
    て設置され、 かつ、センサヘッドが、その交差点を通過する車両のう
    ち、当該信号機に対応する停止線から交差点内に進入し
    ようとしている車両のみを退避ドップラー波を用いて感
    知するように、感知エリアとパルス輻射方向を設定して
    取付けられ、 (ハ)前記判定回路は、ゲート作成回路と、アンドゲー
    トとを有し、 a.前記ゲート作成回路は、前記信号機の赤点灯信号を入
    力し、その入力時点から一定時間経過後にゲート信号を
    出力し、前記信号機の赤点灯信号の消滅と同時に前記ゲ
    ート信号の出力を停止するものであり、 b.前記アンドゲートは、前記ゲート作成回路からのゲー
    ト信号を入力している間に前記車両感知ユニットの感知
    出力を入力した場合に、信号無視車両検知信号を出力す
    るものである、 交通信号無視車両検出装置。
  2. 【請求項2】(イ)交通信号無視車両検出装置と、報知
    器とを有し、 (ロ)前記交通信号無視車両検出装置は、 a.車両感知ユニットと、判定回路とからなり、 b.前記車両感知ユニットは、ドップラーセンサを用いた
    ものであって、交差点に設けてある信号機に対応して設
    置され、 かつ、センサヘッドが、その交差点を通過する車両のう
    ち、当該信号機に対応する停止線から交差点内に進入し
    ようとしている車両のみを退避ドップラー波を用いて感
    知するように、感知エリアとパルス輻射方向を設定して
    取付けられ、 c.前記判定回路は、ゲート作成回路と、アンドゲートと
    を有し、 前記ゲート作成回路は、前記信号機の赤点灯信号を入
    力し、その入力時点から一定時間経過後にゲート信号を
    出力し、前記信号機の赤点灯信号の消滅と同時に前記ゲ
    ート信号の出力を停止するものであり、 前記アンドゲートは、前記ゲート作成回路からのゲー
    ト信号をに入力している間に前記車両感知ユニットの感
    知出力を入力した場合に、信号無視車両検知信号を出力
    するものであり、 (ハ)前記報知器は、前記信号無視車両検出装置が設置
    されている信号機に規制される道路に関して交差側道路
    の当該交差点の前方に設置され、前記信号無視車両検出
    装置の信号無視車両検知出力に基いて、前記交差側の車
    両に対して注意を促すものである、 注意喚起装置。
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