JP3062937B2 - 同軸ケーブル用コネクタ - Google Patents
同軸ケーブル用コネクタInfo
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- JP3062937B2 JP3062937B2 JP354697A JP354697A JP3062937B2 JP 3062937 B2 JP3062937 B2 JP 3062937B2 JP 354697 A JP354697 A JP 354697A JP 354697 A JP354697 A JP 354697A JP 3062937 B2 JP3062937 B2 JP 3062937B2
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- contact
- coaxial cable
- contacts
- insulator
- fork
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- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は同軸ケーブル用コネ
クタに関するものである。
クタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】同軸ケーブルは、特に高周波信号のよう
な高速信号を伝送する用途において広く使用されてい
る。従来、この同軸ケーブルを配線板(回路基板)等に
結線する手段としては、一般的に、同軸コネクタを用い
る方法が採られている。
な高速信号を伝送する用途において広く使用されてい
る。従来、この同軸ケーブルを配線板(回路基板)等に
結線する手段としては、一般的に、同軸コネクタを用い
る方法が採られている。
【0003】この場合、図8に例示したように、同軸ケ
ーブル20の外部導体にコンタクト41を接続し、これ
を、ハウジング42、中心導体との接触部43、外部導
体乃至コンタクト41との接触部44及び配線板等との
接続部45を有する同軸コネクタに接続している。
ーブル20の外部導体にコンタクト41を接続し、これ
を、ハウジング42、中心導体との接触部43、外部導
体乃至コンタクト41との接触部44及び配線板等との
接続部45を有する同軸コネクタに接続している。
【0004】または、通常のコネクタの各コンタクトに
中心導体と外部導体をそれぞれ結線してハウジングに挿
入すると共に、このコネクタを相手側コネクタに嵌合す
る方法も採られている。
中心導体と外部導体をそれぞれ結線してハウジングに挿
入すると共に、このコネクタを相手側コネクタに嵌合す
る方法も採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように同軸コネクタを用いる手法の場合、同軸ケーブル
の絶縁被覆を剥がしてコンタクトを接続する等の手間が
必要で作業が繁雑であるし、また、同軸コネクタとして
専用の構造のものが必要である。更に、例えば多数の同
軸ケーブルを同じ配線板上に取り付ける場合、同軸コネ
クタを狭ピッチで配置できないことから、実装効率が悪
い等の欠点がある。
ように同軸コネクタを用いる手法の場合、同軸ケーブル
の絶縁被覆を剥がしてコンタクトを接続する等の手間が
必要で作業が繁雑であるし、また、同軸コネクタとして
専用の構造のものが必要である。更に、例えば多数の同
軸ケーブルを同じ配線板上に取り付ける場合、同軸コネ
クタを狭ピッチで配置できないことから、実装効率が悪
い等の欠点がある。
【0006】また、通常のコネクタを用いる手法の場合
は、コネクタ自体がインピーダンスコントロールや遮蔽
構造と成っていないことから、伝送特性が悪く、高速信
号には対応できないという欠点がある。
は、コネクタ自体がインピーダンスコントロールや遮蔽
構造と成っていないことから、伝送特性が悪く、高速信
号には対応できないという欠点がある。
【0007】それ故に、本発明の課題は、伝送特性を低
下させることがなく、小型で狭ピッチ化が容易であり、
簡単な構造で容易且つ確実に結線を行うことができる同
軸ケーブル用コネクタを提供することにある。
下させることがなく、小型で狭ピッチ化が容易であり、
簡単な構造で容易且つ確実に結線を行うことができる同
軸ケーブル用コネクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
れば、配線板に設けられた信号用ピンコンタクト及びグ
ランド用ピンコンタクトに同軸ケーブルを接続するため
の同軸ケーブル用コネクタにおいて、第1及び第2のコ
ンタクトと、前記同軸ケーブルの一端部並びに前記第1
及び第2のコンタクトを把持するインシュレータとを有
し、前記第1のコンタクトは、第1及び第2のビームか
ら成り前記信号用ピンコンタクトに接触する第1のフォ
ーク型接触部と、前記同軸ケーブルの中心導体を圧接し
て結線するための第1の結線部とを有し、前記第2のコ
ンタクトは、第3及び第4のビームから成り前記グラン
ド用ピンコンタクトに接触する第2のフォーク型接触部
と、前記同軸ケーブルの外部導体を圧接して結線するた
めの第2の結線部とを有し、前記第3及び第4のビーム
の内の一方のビームが、前記第1のフォーク型接触部の
厚さ方向で前記信号用ピンコンタクトに対向するように
成っており、更に、前記第1乃至第4のビームの幅、並
びに前記第1コンタクトと前記第2のコンタクトの間の
間隔を調整することにより、前記第1及び第2のコンタ
クトのインピーダンスを整合させたことを特徴とする同
軸ケーブル用コネクタが得られる。
れば、配線板に設けられた信号用ピンコンタクト及びグ
ランド用ピンコンタクトに同軸ケーブルを接続するため
の同軸ケーブル用コネクタにおいて、第1及び第2のコ
ンタクトと、前記同軸ケーブルの一端部並びに前記第1
及び第2のコンタクトを把持するインシュレータとを有
し、前記第1のコンタクトは、第1及び第2のビームか
ら成り前記信号用ピンコンタクトに接触する第1のフォ
ーク型接触部と、前記同軸ケーブルの中心導体を圧接し
て結線するための第1の結線部とを有し、前記第2のコ
ンタクトは、第3及び第4のビームから成り前記グラン
ド用ピンコンタクトに接触する第2のフォーク型接触部
と、前記同軸ケーブルの外部導体を圧接して結線するた
めの第2の結線部とを有し、前記第3及び第4のビーム
の内の一方のビームが、前記第1のフォーク型接触部の
厚さ方向で前記信号用ピンコンタクトに対向するように
成っており、更に、前記第1乃至第4のビームの幅、並
びに前記第1コンタクトと前記第2のコンタクトの間の
間隔を調整することにより、前記第1及び第2のコンタ
クトのインピーダンスを整合させたことを特徴とする同
軸ケーブル用コネクタが得られる。
【0009】請求項2記載の発明によれば、前記第1及
び第2のフォーク型接触部にそれぞれ段差が設けられ、
該段差によって前記第1のコンタクトと前記第2のコン
タクトの間の間隔を調整することにより前記第1及び第
2のコンタクトのインピーダンスを調整したことを特徴
とする請求項1記載の同軸ケーブル用コネクタが得られ
る。
び第2のフォーク型接触部にそれぞれ段差が設けられ、
該段差によって前記第1のコンタクトと前記第2のコン
タクトの間の間隔を調整することにより前記第1及び第
2のコンタクトのインピーダンスを調整したことを特徴
とする請求項1記載の同軸ケーブル用コネクタが得られ
る。
【0010】請求項3記載の発明によれば、前記第1ビ
ームの幅と前記第2のビームの幅が異なり、前記第3の
ビームの幅と前記第4のビームの幅が異なり、前記第3
のビームと前記第4のビームの内の幅が広い方のビーム
が、前記第1のフォーク型接触部の厚さ方向で前記信号
用ピンコンタクトに対向するように成っていることを特
徴とする請求項1又は2記載の同軸ケーブル用コネクタ
が得られる。
ームの幅と前記第2のビームの幅が異なり、前記第3の
ビームの幅と前記第4のビームの幅が異なり、前記第3
のビームと前記第4のビームの内の幅が広い方のビーム
が、前記第1のフォーク型接触部の厚さ方向で前記信号
用ピンコンタクトに対向するように成っていることを特
徴とする請求項1又は2記載の同軸ケーブル用コネクタ
が得られる。
【0011】請求項4記載の発明によれば、前記インシ
ュレータは、前記同軸ケーブルの一端部を把持するカバ
ーインシュレータと、該カバーインシュレータと別体で
あり、該カバーインシュレータを着脱自在に係止すると
共に前記第1及び第2のコンタクトを把持するベースイ
ンシュレータとで構成されていることを特徴とする請求
項1乃至3のいずれか一つに記載の同軸ケーブル用コネ
クタが得られる。
ュレータは、前記同軸ケーブルの一端部を把持するカバ
ーインシュレータと、該カバーインシュレータと別体で
あり、該カバーインシュレータを着脱自在に係止すると
共に前記第1及び第2のコンタクトを把持するベースイ
ンシュレータとで構成されていることを特徴とする請求
項1乃至3のいずれか一つに記載の同軸ケーブル用コネ
クタが得られる。
【0012】請求項5記載の発明によれば、前記インシ
ュレータが、金属シェルにより覆われていることを特徴
とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の同
軸ケーブル用コネクタが得られる。
ュレータが、金属シェルにより覆われていることを特徴
とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の同
軸ケーブル用コネクタが得られる。
【0013】請求項6記載の発明によれば、配線板に設
けられた信号用ピンコンタクトとグランド用ピンコンタ
クトとから成る複数のピンコンタクトの対にそれぞれ同
軸ケーブルを接続するための多芯型同軸ケーブル用コネ
クタであって、第1のコンタクトと第2のコンタクトと
から成る複数のコンタクトの対と、前記各同軸ケーブル
の一端部並びに前記複数のコンタクトの対を把持するイ
ンシュレータとを有し、前記各コンタクトの対におい
て、前記第1のコンタクトは、第1及び第2のビームか
ら成り前記信号用ピンコンタクトに接触する第1のフォ
ーク型接触部と、前記同軸ケーブルの中心導体を圧接し
て結線するための第1の結線部とを有し、前記第2のコ
ンタクトは、第3及び第4のビームから成り前記グラン
ド用ピンコンタクトに接触する第2のフォーク型接触部
と、前記同軸ケーブルの外部導体を圧接して結線するた
めの第2の結線部とを有し、前記第3及び第4のビーム
の内の一方のビームが、前記第1のフォーク型接触部の
厚さ方向で前記信号用ピンコンタクトに対向するように
成っており、更に、前記第1乃至第4のビームの幅、並
びに前記第1のコンタクトと前記第2のコンタクトの間
の間隔を調整することにより、前記第1及び第2のコン
タクトのインピーダンスを整合させたことを特徴とする
多芯型同軸ケーブル用コネクタが得られる。
けられた信号用ピンコンタクトとグランド用ピンコンタ
クトとから成る複数のピンコンタクトの対にそれぞれ同
軸ケーブルを接続するための多芯型同軸ケーブル用コネ
クタであって、第1のコンタクトと第2のコンタクトと
から成る複数のコンタクトの対と、前記各同軸ケーブル
の一端部並びに前記複数のコンタクトの対を把持するイ
ンシュレータとを有し、前記各コンタクトの対におい
て、前記第1のコンタクトは、第1及び第2のビームか
ら成り前記信号用ピンコンタクトに接触する第1のフォ
ーク型接触部と、前記同軸ケーブルの中心導体を圧接し
て結線するための第1の結線部とを有し、前記第2のコ
ンタクトは、第3及び第4のビームから成り前記グラン
ド用ピンコンタクトに接触する第2のフォーク型接触部
と、前記同軸ケーブルの外部導体を圧接して結線するた
めの第2の結線部とを有し、前記第3及び第4のビーム
の内の一方のビームが、前記第1のフォーク型接触部の
厚さ方向で前記信号用ピンコンタクトに対向するように
成っており、更に、前記第1乃至第4のビームの幅、並
びに前記第1のコンタクトと前記第2のコンタクトの間
の間隔を調整することにより、前記第1及び第2のコン
タクトのインピーダンスを整合させたことを特徴とする
多芯型同軸ケーブル用コネクタが得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。
明する。
【0015】図1及び図2に本発明の第1の実施形態に
よる同軸ケーブル用コネクタ10を示した。
よる同軸ケーブル用コネクタ10を示した。
【0016】この同軸ケーブル用コネクタ10は、配線
板30に設けられた信号用ピンコンタクト31とグラン
ド用ピンコンタクト32とから成るピンコンタクトの対
にそれぞれ同軸ケーブル20を接続するために使用され
るものである。そして、同軸ケーブル用コネクタ10
は、第1のコンタクト11と第2のコンタクト12とか
らなるコンタクトの対を有している。このコンタクトの
対は、絶縁性のインシュレータ13の内側において把持
されている。また、インシュレータ13は、同軸ケーブ
ル20の一端部を把持している。
板30に設けられた信号用ピンコンタクト31とグラン
ド用ピンコンタクト32とから成るピンコンタクトの対
にそれぞれ同軸ケーブル20を接続するために使用され
るものである。そして、同軸ケーブル用コネクタ10
は、第1のコンタクト11と第2のコンタクト12とか
らなるコンタクトの対を有している。このコンタクトの
対は、絶縁性のインシュレータ13の内側において把持
されている。また、インシュレータ13は、同軸ケーブ
ル20の一端部を把持している。
【0017】ここで、インシュレータ13は、それぞれ
別体であるカバーインシュレータ14と、ベースインシ
ュレータ15とで構成されている。カバーインシュレー
タ14は、同軸ケーブル20の一端部を把持する。一
方、ベースインシュレータ15は、カバーインシュレー
タ14を着脱自在に係止し、また、第1のコンタクト1
1と第2のコンタクト12を把持している。
別体であるカバーインシュレータ14と、ベースインシ
ュレータ15とで構成されている。カバーインシュレー
タ14は、同軸ケーブル20の一端部を把持する。一
方、ベースインシュレータ15は、カバーインシュレー
タ14を着脱自在に係止し、また、第1のコンタクト1
1と第2のコンタクト12を把持している。
【0018】また、カバーインシュレータ14には、図
4及び図5に示したように、同軸ケーブル20の中心導
体用案内穴141、外部導体用案内穴142、仕切壁1
43、段差144が設けられている。ここで、図5に示
したように、同軸ケーブル20をカバインシュレータ1
4に取り付けた状態では、中心導体21は中心導体用案
内穴141内に導入され、外部導体22は外部導体用案
内穴142内に導入され、中心導体21の絶縁被覆部分
と最も外側の絶縁被覆との間の段差が段差144に突き
当たって係止された状態となる。
4及び図5に示したように、同軸ケーブル20の中心導
体用案内穴141、外部導体用案内穴142、仕切壁1
43、段差144が設けられている。ここで、図5に示
したように、同軸ケーブル20をカバインシュレータ1
4に取り付けた状態では、中心導体21は中心導体用案
内穴141内に導入され、外部導体22は外部導体用案
内穴142内に導入され、中心導体21の絶縁被覆部分
と最も外側の絶縁被覆との間の段差が段差144に突き
当たって係止された状態となる。
【0019】第1のコンタクト11と第2のコンタクト
は、図3に示したように、ベースインシュレータ15内
に装着される。ここで、第1のコンタクト11は、信号
用ピンコンタクト31に接触する第1のフォーク型接触
部111、同軸ケーブル20の中心導体21を圧接して
結線するための第1の結線部112を有している。ま
た、第1のフォーク型接触部111は、第1のビーム1
11aと第2のビーム111bとで構成されている。
は、図3に示したように、ベースインシュレータ15内
に装着される。ここで、第1のコンタクト11は、信号
用ピンコンタクト31に接触する第1のフォーク型接触
部111、同軸ケーブル20の中心導体21を圧接して
結線するための第1の結線部112を有している。ま
た、第1のフォーク型接触部111は、第1のビーム1
11aと第2のビーム111bとで構成されている。
【0020】第2のコンタクト12は、グランド用ピン
コンタクト32に接触する第2のフォーク型接触部12
1、同軸ケーブル20の外部導体22を圧接して結線す
るための第2の結線部122を有している。また、第2
のフォーク型接触部121は、第3のビーム121aと
第4のビーム121bとで構成されている。
コンタクト32に接触する第2のフォーク型接触部12
1、同軸ケーブル20の外部導体22を圧接して結線す
るための第2の結線部122を有している。また、第2
のフォーク型接触部121は、第3のビーム121aと
第4のビーム121bとで構成されている。
【0021】ここで、第3のビーム121aよりも幅広
な第4のビーム121bは、第1のフォーク型接触部1
11の厚さ方向において、信号用ピンコンタクト31に
対向するように構成されている。同様に、第2のビーム
111bよりも幅広な第1のビーム111aは、第2の
フォーク型接触部121の厚さ方向においてグランド用
ピンコンタクト32に対向するように構成されている。
そして、第1乃至第4のビーム111a,111b、1
21a,121bの幅、及び第1コンタクト11と第2
のコンタクト12との間の間隔を適宜調整することで、
第1のコンタクト11と第2のコンタクト12のインピ
ーダンスを適宜整合させることができる構造となってい
る。
な第4のビーム121bは、第1のフォーク型接触部1
11の厚さ方向において、信号用ピンコンタクト31に
対向するように構成されている。同様に、第2のビーム
111bよりも幅広な第1のビーム111aは、第2の
フォーク型接触部121の厚さ方向においてグランド用
ピンコンタクト32に対向するように構成されている。
そして、第1乃至第4のビーム111a,111b、1
21a,121bの幅、及び第1コンタクト11と第2
のコンタクト12との間の間隔を適宜調整することで、
第1のコンタクト11と第2のコンタクト12のインピ
ーダンスを適宜整合させることができる構造となってい
る。
【0022】また、第1のフォーク型接触部111と第
2のフォーク型接触部121には、段差111c,11
1d、121c,121dがそれぞれ設けられている。
そして、これらの段差111c,111d、121c,
121dより、第1のコンタクト11と第2のコンタク
ト12との間の間隔が調整される。これにより、第1の
コンタクト11と第2のコンタクト12とのインピーダ
ンスを適宜調整することができる。
2のフォーク型接触部121には、段差111c,11
1d、121c,121dがそれぞれ設けられている。
そして、これらの段差111c,111d、121c,
121dより、第1のコンタクト11と第2のコンタク
ト12との間の間隔が調整される。これにより、第1の
コンタクト11と第2のコンタクト12とのインピーダ
ンスを適宜調整することができる。
【0023】上記のように、インピーダンスを適宜調整
できるので、例えば、配線板30上の信号用ピンコンタ
クト31とグランド用ピンコンタクト32との間隔によ
らずに最適なインピーダンス特性を得ることができる。
更に、第1のコンタクト11と第2のコンタクト12の
各ビームの幅を上記のようにすることで、この種の同軸
ケーブル用コネクタ10を複数並べて使用した場合で
も、第1のコンタクト11(信号用コンタクト)同士の
間は第2のコンタクト12(グランド用コンタクト)に
より遮蔽されるようになるので、同軸ケーブル間のクロ
ストークを低減させることができる。つまり、第1のコ
ンタクト11と第2のコンタクト12とインシュレータ
13とで、マイクロストリップラインが構成される。
できるので、例えば、配線板30上の信号用ピンコンタ
クト31とグランド用ピンコンタクト32との間隔によ
らずに最適なインピーダンス特性を得ることができる。
更に、第1のコンタクト11と第2のコンタクト12の
各ビームの幅を上記のようにすることで、この種の同軸
ケーブル用コネクタ10を複数並べて使用した場合で
も、第1のコンタクト11(信号用コンタクト)同士の
間は第2のコンタクト12(グランド用コンタクト)に
より遮蔽されるようになるので、同軸ケーブル間のクロ
ストークを低減させることができる。つまり、第1のコ
ンタクト11と第2のコンタクト12とインシュレータ
13とで、マイクロストリップラインが構成される。
【0024】更に、前述のように、第1ビーム111a
の幅と、第2のビーム111bの幅は異なっており、第
3のビーム121aの幅と第4のビーム121bの幅が
異なっており、第3のビーム121aと第4のビーム1
21bの内の幅が広い方のビームが、第1のフォーク型
接触部111の厚さ方向で信号用ピンコンタクト31に
対向するように構成されているが、これらの幅を適宜変
えることで、上記と同様に第1のコンタクト11と第2
のコンタクトとの間のインピーダンスを適宜調整するこ
とができる。
の幅と、第2のビーム111bの幅は異なっており、第
3のビーム121aの幅と第4のビーム121bの幅が
異なっており、第3のビーム121aと第4のビーム1
21bの内の幅が広い方のビームが、第1のフォーク型
接触部111の厚さ方向で信号用ピンコンタクト31に
対向するように構成されているが、これらの幅を適宜変
えることで、上記と同様に第1のコンタクト11と第2
のコンタクトとの間のインピーダンスを適宜調整するこ
とができる。
【0025】以上の構成である本実施形態の同軸ケーブ
ル用コネクタでは、図3に示すように、ベースインシュ
レータ15に第1のコンタクト11と第2のコンタクト
12を装着し、また、図5に示すように、カバーインシ
ュレータ14に同軸ケーブル20を取り付ける。つま
り、先端部の絶縁被覆を取り除いた同軸ケーブル20の
中心導体21の先端部をカバーインシュレータ14の中
心導体用案内穴141に差し込み、同様に、同軸ケーブ
ル20の外部導体22の先端部をカバーインシュレータ
14の外部導体用案内穴142に差し込み、更に、外側
の絶縁被覆の切断部分をカバーインシュレータ14の段
差144に突き当てる様にセットすることで、中心導体
21と外部導体22は、結線に適した位置にガイドされ
る。尚、中心導体21と外部導体22との間はカバーイ
ンシュレータ14の仕切壁143にて隔離されるので短
絡が防止できる。
ル用コネクタでは、図3に示すように、ベースインシュ
レータ15に第1のコンタクト11と第2のコンタクト
12を装着し、また、図5に示すように、カバーインシ
ュレータ14に同軸ケーブル20を取り付ける。つま
り、先端部の絶縁被覆を取り除いた同軸ケーブル20の
中心導体21の先端部をカバーインシュレータ14の中
心導体用案内穴141に差し込み、同様に、同軸ケーブ
ル20の外部導体22の先端部をカバーインシュレータ
14の外部導体用案内穴142に差し込み、更に、外側
の絶縁被覆の切断部分をカバーインシュレータ14の段
差144に突き当てる様にセットすることで、中心導体
21と外部導体22は、結線に適した位置にガイドされ
る。尚、中心導体21と外部導体22との間はカバーイ
ンシュレータ14の仕切壁143にて隔離されるので短
絡が防止できる。
【0026】そして、この状態で、図6(a)から図6
(b)に示したように、ベースインシュレータ15とカ
バーインシュレータ14とを組み合わせることで、同軸
ケーブル20の中心導体21を第1のコンタクト11
に、また外部導体22を第2のコンタクト12にそれぞ
れ接続される。
(b)に示したように、ベースインシュレータ15とカ
バーインシュレータ14とを組み合わせることで、同軸
ケーブル20の中心導体21を第1のコンタクト11
に、また外部導体22を第2のコンタクト12にそれぞ
れ接続される。
【0027】図7は本発明の第2の実施形態による同軸
ケーブル用コネクタを示したものである。本実施形態の
基本的な構成は、第1の実施形態と同じであるので、第
1の実施形態と同じ部分については、第1の実施形態と
同じ参照番号を付し、その説明を省略する。本実施形態
では、インシュレータ13の外側を金属シェル16によ
り覆う構成としている。ここで、金属シェル16は、ベ
ースインシュレータ15に圧入される圧入部161と、
同軸ケーブル20を絶縁被覆の外側からクランプするケ
ーブルクランプ部162とを有している。このような金
属シェル16を同軸コネクタ10の外部に装着すること
で、同軸コネクタ10のシールドができる他、機械的強
度の向上も図れる。尚、機械的強度の向上を図るため
に、例えばプラスチック性のフードを装着する構成とし
ても良い。
ケーブル用コネクタを示したものである。本実施形態の
基本的な構成は、第1の実施形態と同じであるので、第
1の実施形態と同じ部分については、第1の実施形態と
同じ参照番号を付し、その説明を省略する。本実施形態
では、インシュレータ13の外側を金属シェル16によ
り覆う構成としている。ここで、金属シェル16は、ベ
ースインシュレータ15に圧入される圧入部161と、
同軸ケーブル20を絶縁被覆の外側からクランプするケ
ーブルクランプ部162とを有している。このような金
属シェル16を同軸コネクタ10の外部に装着すること
で、同軸コネクタ10のシールドができる他、機械的強
度の向上も図れる。尚、機械的強度の向上を図るため
に、例えばプラスチック性のフードを装着する構成とし
ても良い。
【0028】尚、以上は同軸ケーブルを1対のピンコン
タクトに接続する形式の同軸ケーブル用コネクタについ
ての実施形態についての説明であるが、その他、第1及
び第2のコンタクトの対を複数組、一つのインシュレー
タに設けることで、複数の同軸ケーブルを接続するため
の多芯型の同軸ケーブルコネクタを構成することもでき
る。
タクトに接続する形式の同軸ケーブル用コネクタについ
ての実施形態についての説明であるが、その他、第1及
び第2のコンタクトの対を複数組、一つのインシュレー
タに設けることで、複数の同軸ケーブルを接続するため
の多芯型の同軸ケーブルコネクタを構成することもでき
る。
【0029】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、伝送特
性を低下させることがなく、小型で狭ピッチ化が容易で
あり、簡単な構造で容易且つ確実に結線を行うことがで
きる同軸ケーブル用コネクタを提供することができる。
性を低下させることがなく、小型で狭ピッチ化が容易で
あり、簡単な構造で容易且つ確実に結線を行うことがで
きる同軸ケーブル用コネクタを提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施形態による同軸ケーブル用
コネクタを示し、(a)は側面と平行な面での断面図、
(b)は正面と平行な面での断面図、(c)は平面図、
(d)は(b)におけるD−D線での断面図、(e)は
(b)におけるE−E線での断面図である。
コネクタを示し、(a)は側面と平行な面での断面図、
(b)は正面と平行な面での断面図、(c)は平面図、
(d)は(b)におけるD−D線での断面図、(e)は
(b)におけるE−E線での断面図である。
【図2】図1に示す同軸ケーブル用コネクタの外形を示
し、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面
図、(d)は底面図である。
し、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面
図、(d)は底面図である。
【図3】図1に示す同軸ケーブル用コネクタの要部の分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図4】図1に示す同軸ケーブル用コネクタを構成する
カバーインシュレータの一部を破断した斜視図である。
カバーインシュレータの一部を破断した斜視図である。
【図5】(a)は図4に示すカバーインシュレータの側
面図、(b)は正面と平行な面での断面図、(c)は平
面図である。
面図、(b)は正面と平行な面での断面図、(c)は平
面図である。
【図6】図1に示す同軸ケーブル用コネクタにおける結
線手順を示し、(a)は結線前の状態を示す説明図、
(b)は結線完了の状態を示す説明図である。
線手順を示し、(a)は結線前の状態を示す説明図、
(b)は結線完了の状態を示す説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態によ同軸コネクタを示
し、(a)は金属シェルを装着する前の状態の斜視図、
(b)は金属シェルを装着した状態を示す斜視図であ
る。
し、(a)は金属シェルを装着する前の状態の斜視図、
(b)は金属シェルを装着した状態を示す斜視図であ
る。
【図8】従来の同軸ケーブル用コネクタの一例の斜視図
である。
である。
10 同軸ケーブル用コネクタ 11 第1のコンタクト 111 第1のフォーク型接触部 111a 第1のビーム 111b 第2のビーム 111c 段差 111d 段差 112 第1の結線部 12 第2のコンタクト 121 第2のフォーク型接触部 121a 第3のビーム 121b 第4のビーム 121c 段差 121d 段差 122 第2の結線部 13 インシュレータ 14 カバーインシュレータ 141 中心導体用案内穴 142 外部導体用案内穴 143 仕切壁 144 段差 15 ベースインシュレータ 16 金属シェル 20 同軸ケーブル 21 中心導体 22 外部導体 30 配線板 31 信号用ピンコンタクト 32 グランド用ピンコンタクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 17/00 - 17/06 H01R 9/05,9/07
Claims (6)
- 【請求項1】 配線板に設けられた信号用ピンコンタク
ト及びグランド用ピンコンタクトに同軸ケーブルを接続
するための同軸ケーブル用コネクタにおいて、第1及び
第2のコンタクトと、前記同軸ケーブルの一端部並びに
前記第1及び第2のコンタクトを把持するインシュレー
タとを有し、前記第1のコンタクトは、第1及び第2の
ビームから成り前記信号用ピンコンタクトに接触する第
1のフォーク型接触部と、前記同軸ケーブルの中心導体
を圧接して結線するための第1の結線部とを有し、前記
第2のコンタクトは、第3及び第4のビームから成り前
記グランド用ピンコンタクトに接触する第2のフォーク
型接触部と、前記同軸ケーブルの外部導体を圧接して結
線するための第2の結線部とを有し、前記第3及び第4
のビームの内の一方のビームが、前記第1のフォーク型
接触部の厚さ方向で前記信号用ピンコンタクトに対向す
るように成っており、更に、前記第1乃至第4のビーム
の幅、並びに前記第1コンタクトと前記第2のコンタク
トの間の間隔を調整することにより、前記第1及び第2
のコンタクトのインピーダンスを整合させたことを特徴
とする同軸ケーブル用コネクタ。 - 【請求項2】 前記第1及び第2のフォーク型接触部に
それぞれ段差が設けられ、該段差によって前記第1のコ
ンタクトと前記第2のコンタクトの間の間隔を調整する
ことにより前記第1及び第2のコンタクトのインピーダ
ンスを調整したことを特徴とする請求項1記載の同軸ケ
ーブル用コネクタ。 - 【請求項3】 前記第1ビームの幅と前記第2のビーム
の幅が異なり、前記第3のビームの幅と前記第4のビー
ムの幅が異なり、前記第3のビームと前記第4のビーム
の内の幅が広い方のビームが、前記第1のフォーク型接
触部の厚さ方向で前記信号用ピンコンタクトに対向する
ように成っていることを特徴とする請求項1又は2記載
の同軸ケーブル用コネクタ。 - 【請求項4】 前記インシュレータは、前記同軸ケーブ
ルの一端部を把持するカバーインシュレータと、該カバ
ーインシュレータと別体であり、該カバーインシュレー
タを着脱自在に係止すると共に前記第1及び第2のコン
タクトを把持するベースインシュレータとで構成されて
いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに
記載の同軸ケーブル用コネクタ。 - 【請求項5】 前記インシュレータが、金属シェルによ
り覆われていることを特徴とする請求項1乃至請求項4
のいずれか一つに記載の同軸ケーブル用コネクタ。 - 【請求項6】 配線板に設けられた信号用ピンコンタク
トとグランド用ピンコンタクトとから成る複数のピンコ
ンタクトの対にそれぞれ同軸ケーブルを接続するための
多芯型同軸ケーブル用コネクタであって、第1のコンタ
クトと第2のコンタクトとから成る複数のコンタクトの
対と、前記各同軸ケーブルの一端部並びに前記複数のコ
ンタクトの対を把持するインシュレータとを有し、前記
各コンタクトの対において、前記第1のコンタクトは、
第1及び第2のビームから成り前記信号用ピンコンタク
トに接触する第1のフォーク型接触部と、前記同軸ケー
ブルの中心導体を圧接して結線するための第1の結線部
とを有し、前記第2のコンタクトは、第3及び第4のビ
ームから成り前記グランド用ピンコンタクトに接触する
第2のフォーク型接触部と、前記同軸ケーブルの外部導
体を圧接して結線するための第2の結線部とを有し、前
記第3及び第4のビームの内の一方のビームが、前記第
1のフォーク型接触部の厚さ方向で前記信号用ピンコン
タクトに対向するように成っており、更に、前記第1乃
至第4のビームの幅、並びに前記第1のコンタクトと前
記第2のコンタクトの間の間隔を調整することにより、
前記第1及び第2のコンタクトのインピーダンスを整合
させたことを特徴とする多芯型同軸ケーブル用コネク
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP354697A JP3062937B2 (ja) | 1997-01-13 | 1997-01-13 | 同軸ケーブル用コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP354697A JP3062937B2 (ja) | 1997-01-13 | 1997-01-13 | 同軸ケーブル用コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10199633A JPH10199633A (ja) | 1998-07-31 |
JP3062937B2 true JP3062937B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=11560427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP354697A Expired - Fee Related JP3062937B2 (ja) | 1997-01-13 | 1997-01-13 | 同軸ケーブル用コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3062937B2 (ja) |
-
1997
- 1997-01-13 JP JP354697A patent/JP3062937B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10199633A (ja) | 1998-07-31 |
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