JP3062709U - 販売管理システムと連動するエレクトロニック・バンキング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 会社の販売などの業務システムをコンピュー
タ端末で処理する場合、振込データは直接コンピュータ
端末から銀行へ送信し、会社預金の入金データなどは銀
行から直接コンピュータ端末に受信できる作業効果の高
い装置を提供する。 【解決手段】 会社の業務を遂行する販売管理手順のソ
フトウエアである販売管理システムをコンピュータ端末
を用いて処理する装置において、コンピュータ端末と銀
行間の通信回線を接続可能状態にする通信設定手段と、
通信回線を接続すると共に銀行からコンピュータ端末へ
のデータ受信を指令する受信指令手段とを備え、前記販
売管理システムと連動してその業務処理を行うと共に、
前記通信設定手段によりバックグラウンドでコンピュー
タ端末と銀行間の通信回線を常時接続可能状態とし、前
記販売管理システムは、振込先データを作成し前記受信
指令手段により、その業務処理に必要な会社の最新の預
金明細書或は預金入金データを銀行から直接受信する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、会社業務システムの一つである販売管理システムなどと連動して、 業務に必要な預金入金データをコンピュータ端末から直接銀行から受信する販売 管理システムと連動するエレクトロニック・バンキング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の販売管理システムなどの会社における業務システムでは、最新の預金明 細書データ或は預金の入金データが必要となるが、その入金データなども別途銀 行から受け取り或は受信し、コンピュータ端末にオフラインで入力するものであ った。 従って作業効率が低く、しかも速い作業はできなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前述した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、 会社の業務システムをコンピュータを用いて処理するシステムにおいて、バック グラウンドで銀行との間でデータの送受信の可能なコンピュータ端末において、 販売管理システムなどの業務システムの処理に必要な最新の預金の明細書データ 、或は預金の入金データなどを直接銀行から該コンピュータ端末に受信し、総合 して作業効率が高く、しかも速く安全な販売管理システムと連動するエレクトロ ニック・バンキング装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案の販売管理システムと連動するエレクトロニ ック・バンキング装置は、会社の業務を遂行する販売管理手順のソフトウエアで ある販売仕入管理システムをコンピュータ端末を用いて処理する装置において、 コンピュータ端末と銀行間の通信回線を接続可能状態にする通信設定手段と、 通信回線を接続すると共に銀行からコンピュータ端末へのデータ受信を指令す る受信指令手段と、 前記販売管理システムと連動してその業務処理を行うと共に、前記通信設定手 段によりバックグラウンドでコンピュータ端末と銀行間の通信回線を常時接続可 能状態とし、前記受信指令手段によりその業務処理に必要な会社の最新の預金明 細書或は預金入金データを銀行から直接受信する制御手段とを具備し、 前記受信指令手段は、ウインドウズＯＳに制御されたコンピュータ端末のウイ ンドウ画面内に受信指令用の受信ボタンを表示する受信ボタン表示手段と、それ をマウスでクリックしたことを検出する検出手段とをさらに備えることを特徴と する。

【０００５】 また、最新の預金明細書データ或は預金の入金データを銀行から受信すれば、 その時点における売掛金の入金処理を自動的に行う自動入金処理手段をさらに備 えることを特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図に基づき説明する。図１には、本考案の販売管 理システムと連動するエレクトロニック・バンキング装置を使用した一実施の形 態のブロック図を示す。

【０００７】 ここで１０は会社の業務用コンピュータシステムであるエレクトロニック・バ ンキング装置、１はコンピュータ端末であり、その端末１は少なくとも１個或は 複数個で構成する。このコンピュータ端末１はそれぞれウインドウズＮＴ，９５ ，９８などのＯＳで制御され、各種のソフトウエアがローディング可能であり、 少なくともエレクトロニック・バンキング装置１０のプログラム手順を記録した ソフトウエア１１がローディングされている。 ５はローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）の例えば、１００ＢＡＳＥな どの伝送ケーブル、６は例えば、ウインドウズ（Ｗｉｎｄｏｗｓ）ＮＴサーバー 、７は例えばＩＳＤＮ端末やルータ或はその機能をもつコンピュータ、８は例え ばＩＳＤＮ通信回線、９は銀行のコンピュータシステムである。

【０００８】 コンピュータ端末１はそれぞれ会社の業務を遂行するソフトウエア業務システ ムの一つである販売管理システムのソフトウエア５０をローディングしている。 ここで図２に示すように、他の業務システムが更にローディングされていてもよ い。図２でＳ２，Ｓ３，Ｓ４の各ステップはそれを示す。それら業務システムと しては給与計算、就業、仕入管理、在庫、財務会計の各システムのソフトウエア などがある。販売管理システムのソフトウエア５０が選択されると、エレクトロ ニック・バンキング装置のソフトウエア１１と連動してその業務を行う（Ｓ１） 。

【０００９】 またコンピュータ端末１はそれぞれ制御手段１２と通信設定手段１３と受信指 令手段１４を備える。通信設定手段１３は銀行９とコンピュータ端末１との間の 通信回線８の通信条件設定を行い、接続可能状態とし、受信指令手段１４はコン ピュータ端末１のＯＳであるウインドウズＮＴ又は９５，９８のウインドウ画面 内に作成した制御用受信ボタンをマウスでクリックしボタンを押し下げれば、コ ンピュータ端末１はそれを検出して通信回線８を接続状態にすると共に、受信指 令により銀行９からコンピュータ端末１でデータを受信する。制御手段１２は販 売管理システムとの連動を制御し、預金入金データなどの受信も含めて、システ ムとして以上の手順を制御する。

【００１０】 次に、図３は本実施の形態のエレクトロニック・バンキング装置の流れ図であ り、この流れ図にそってその装置の動作を説明する。 図３ではコンピュータ端末１でエレクトロニック・バンキング装置を開始し、 販売管理システムとの連動動作に入る（Ｓ５０）。

【００１１】 図３に示すように販売管理システムとの連動では売掛金入金処理を開始すると 同時にバックグラウンドで通信設定手段１３によりコンピュータ端末と銀行間の 通信回線をいつでも接続可能の状態にする（Ｓ５１）。 次に上記売掛金入金処理等を行うに際して会社の預金入金データ或は最新の預 金明細書データが必要であれば（Ｓ５２）、受信ボタン表示手段により表示され たウインドウ画面内の受信ボタンをクリックして押下げる（Ｓ５３）。受信指令 手段１４の検出手段によりコンピュータ端末１のシステムはこれを検知し、通信 回線を接続状態とし、預金入金データを銀行より受信する（Ｓ５４）。これによ って売掛金入金処理等は効率的に、しかも速く完了できる（Ｓ５５）。このため 、従来のオフラインの装置に比較して効率が一段と向上する。 具体的には預金の入金データ或は最新の預金明細書データを銀行９から受信す れば、その時点における売掛金の入金処理を自動的に行う自動入金処理手段８０ を有するのでこの装置はさらに効果を向上させることができる。詳しくは、振込 入金データ明細上の、振込依頼人名と販売管理システムの得意先マスタをひも付 し、両者の情報から入金伝票を自動作成する。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の販売管理システムと連動するエレクトロニック・バンキング装置は次 のような効果を奏する。 すなわち、会社の業務をコンピュータ端末で処理するエレクトロニック・バン キング装置は、販売管理システムなどの業務システムではその処理に必要な預金 の入金データなどをそのコンピュータ端末へ直接銀行からデータを受信できるの で作業の流れにオフライン操作などの中断がなく作業効果は従来に比し向上する 。 また、販売管理システムと連動して預金の入金データから売掛金の入金処理を 自動的に行う機能を有しているので、業務システムとして総合的な作業効果の向 上は大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態のブロック図を示す。

【図２】本考案の動作の一実施の形態を示す流れ図であ
る。

【図３】本考案の動作の一実施の形態を示す流れ図であ
る。

【符号の説明】

１ コンピュータ端末 ５ ローカルエリア ネットワーク（ＬＡＮ）のケー
ブル ６ サーバー ７ ＩＳＤＮ端末 ８ ＩＳＤＮ通信回線 ９ 銀行のコンピュータシステム １０ 販売管理システムと連動するエレクトロニック
・バンキング装置 １１ エレクトロニック・バンキング装置のソフトウ
エア １２ 制御手段 １３ 通信設定手段 １４ 受信指令手段（受信ボタン表示手段、検出手
段） ５０ 販売管理システムのソフトウエア ８０ 自動入金処理手段

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 会社の業務を遂行する販売管理手順のソ
   フトウエアである販売仕入管理システムをコンピュータ
   端末を用いて処理する装置において、コンピュータ端末
   と銀行間の通信回線を接続可能状態にする通信設定手段
   と、 通信回線を接続すると共に銀行からコンピュータ端末へ
   のデータ受信を指令する受信指令手段と、 前記販売管理システムと連動してその業務処理を行うと
   共に、前記通信設定手段によりバックグラウンドでコン
   ピュータ端末と銀行間の通信回線を常時接続可能状態と
   し、前記受信指令手段によりその業務処理に必要な会社
   の最新の預金明細書或は預金入金データを銀行から直接
   受信する制御手段とを具備し、 前記受信指令手段は、ウインドウズＯＳに制御されたコ
   ンピュータ端末のウインドウ画面内に受信指令用の受信
   ボタンを表示する受信ボタン表示手段と、それをマウス
   でクリックしたことを検出する検出手段とをさらに備え
   ることを特徴とする販売管理システムと連動するエレク
   トロニック・バンキング装置。
2. 【請求項２】 最新の預金明細書データ或は預金の入金
   データを銀行から受信すれば、その時点における売掛金
   の入金処理を自動的に行う自動入金処理手段をさらに備
   えることを特徴とする請求項１記載の販売管理システム
   と連動するエレクトロニック・バンキング装置。