JP3062345B2 - 多層光導波路の層間結合装置 - Google Patents
多層光導波路の層間結合装置Info
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Description
に、同一基板上にクラッド層を介して多層に形成される
多層光導波路コアの上下のコア間を光結合させる多層光
導波路の層間結合装置に関する。
については、従来、例えば ラビ セルバラジ、他、
“ウェハスケールでの集積化ポリイミド光導波路”、ジ
ャーナルオブ ライトウェーブ テクノロジー、第6
巻、1034〜1044頁、1988年(Ravi Selv
araj,et.al.,“Integrated Optical Waveguid
esin Polyimide for Wafer Scale Integratio
n”,J.Lightwave.Tech.vol.6,pp.1034〜
1044,1988)に記載があり、図3に示すよう
な、全反射を利用し、層間光ビアを用いたものがある。
図3において、1‐aは第1の光導波路コア、1‐bは
第2の光導波路コア、2‐aは第1の光導波路コア1‐
aの一方の端部に形成した全反射ミラー、2‐bは第2
の光導波路コア1‐bの一方の端部に形成した全反射ミ
ラー、4‐a,4‐b,4‐cは第1,第2,第3の光
導波路クラッド、3は第2の光導波路クラッド4‐bに
形成した層間光ビア、5は基板である。かかる光結合構
造においては、第2の光導波路コア1‐b中を伝搬して
きた光が端部に形成されたミラー2‐bにおいて全反射
し、層間光ビア3を通過してミラー2‐aで全反射し、
第1の光導波路コア1‐aと光結合が行われる。
(c)の手順に従って作成される。図4(a)におい
て、基板5上に第1の光導波路クラッド4‐aが形成さ
れ、その上層に、一方の端部に全反射ミラー2‐aが設
けられた第1の光導波路コア1‐aが形成され、さらに
その上部および周辺部に第2の光導波路クラッド4‐b
が形成される。図4(b)において、第1の光導波路コ
ア1‐aの端部に位置を合わせて、第2の光導波路クラ
ッド4‐bの一部に層間光ビア3が形成される。次の図
4(c)において、第2の光導波路クラッド4‐b上
に、一方の端部に全反射ミラー2‐bを備えた第2の光
導波路コア1‐bが形成され、さらにその上部および周
辺部に第3の光導波路クラッド4‐cが被覆される。
で従来構造の光結合装置を実現するに際して、図4
(b)では第1の光導波路コア1‐aと層間光ビア3と
の間、図4(c)では層間光ビア3と第2の光導波路コ
ア1‐bとの間での高精度位置合わせが必要となる。し
かしながら、電気配線板等で用いられるフォトプロセス
では第1の光導波路コア1‐aと層間光ビア3との間、
および層間光ビア3と第2の光導波路コア1‐bとの間
の位置合わせ精度は各々±1μmが限度であり、第1と
第2の光導波路コア間はトータルで2μm以上の位置ず
れが生じ、このため光導波路間光結合効率が著しく損な
われるという問題点があった。また、電子顕微鏡で位置
決めし、イオンビーム等で層間光ビアを形成する方法も
あるが、しかしこの方法では、加工能率が非常に悪いと
いう問題点があった。
光導波路コア間の光結合効率の良い、しかも製作効率の
良い多層光導波路層間結合装置を提供することにある。
した目的を達成するために、同一基板上にクラッド層を
介して異なる層に形成される少なくとも2つの光導波路
コアを備えた多層光導波路の上下のコア間を光結合させ
る多層光導波路の層間結合装置において、下層側コアの
一方の端面が基板面に対して斜め面に形成されて上層側
コアから入射する光を全反射して下層側コア内に導き、
上層側コアの一方の端面も基板面に対して斜め面に形成
されて上層側コア内を伝搬してくる光を全反射して前記
下層側コアの前記斜め面に入射させ、かつ、これらの対
向する両斜め面間のクラッド層内に、上層側コア積層形
成と同時に積層形成される光絞り用レンズが配置されて
いる構成とする。
波路コア間の光結合として、下層側コアの端部に形成さ
れた斜め面に対向させて、上層側コアの端部に斜め面と
レンズとを設けて、上層側コア内を伝搬してきた光をそ
の斜め面で反射させ、この光をレンズで絞って下層側コ
アの斜め面に入射させ、ここで全反射させて下層側コア
内に導く構成であることから、両斜め面の位置合わせに
高精度を要しないで良好な光結合効率を得ることがで
き、さらに、レンズの形成が、上層側コアの積層形成と
同時に形成される方式であることから製作効率の良い光
結合装置を実現することができる。
図1において、1‐aは第1の光導波路コア、1‐bは
第2の光導波路コア、2‐aは第1の光導波路コア1‐
aの一方の端部に形成された全反射ミラー、2‐bは第
2の光導波路コア1‐bの一方の端部に形成された全反
射ミラー、4‐a,4‐b,4‐cはそれぞれ第1,第
2,第3の光導波路クラッド、5は基板、6はレンズで
ある。
コア1‐bを伝搬してきた光は全反射ミラー2‐bによ
り全反射する。全反射した光ビームはレンズ6により絞
られ、下層側に形成された第1の光導波路コア1‐aに
達し、さらに第1の光導波路コアの端部に形成された全
反射ミラー2‐aにより全反射して第1の光導波路コア
1‐a内を伝搬して行く。このようにして、第1と第2
の光導波路コア間の光結合が行われる。レンズ6を介し
て第2の光導波路コア1‐bから、第1の光導波路コア
1‐aに光が入射する際に、光ビーム径が絞られること
から、相異なる層に対向して形成される2つの全反射ミ
ラー間の位置合わせに高精度を要しないで、光導波路間
の光結合効率を損なわずに光結合が可能となる。
装置において光結合を行うレンズの製作手順を、ポリイ
ミドを光導波路材料として用いた場合について述べる。
図2において、1‐a,1‐bは第1,第2の光導波路
コアであり、それぞれ数10μm□の寸法に形成され
る。2‐a,2‐bは各光導波路コア1‐a,1‐bの
端部に形成した全反射ミラー、4‐a,4‐b,4‐c
は第1,第2,第3の光導波路クラッドで10μm〜数
10μm厚のもの、5は基板、6はレンズである。また
7は例えばTi,Cr,Al等の金属で構成されるエッチ
ングマスク、8は例えばヒドラジンとエチレンジアミン
との混合液またはKOHとエタノールと水との混合液よ
りなるエッチング液、9はエッチング槽である。まず、
図2(a)は、基板5上に第1の光導波路クラッド4‐
aを形成し、その上部に、端部に斜め面即ち全反射ミラ
ー2‐aを持つ第1の光導波路コア1‐aを形成し、さ
らにその上部に第2の光導波路クラッド4‐bを被覆し
たところを示す。図2(b)は、第2の光導波路クラッ
ド4‐bのレンズ6製作部分に、円形の開口部を設けた
エッチングマスク7を被覆したところを示す。図2
(c)は、図2(b)までの工程を終えたものをエッチ
ング槽9内のエッチング液8中に浸し、エッチングマス
ク開口部分より第2の光導波路クラッド4‐bに球状の
凹部を設ける工程を示す。続いて図2(d)は、第2の
光導波路コア1‐b材を積層する工程を示すものである
が、この積層工程時に同時に上記図2(c)の工程時に
形成された球状の凹部にもコア材が積層されて、これが
レンズ6となる。次の図2(e)は、図2(d)で積層
した層に第2の光導波路コア1‐bを製作し、かつ端部
に全反射ミラー2‐bを設け、その上部に第3の光導波
路クラッド4‐cを被覆したところを示す。上記工程を
とることにより、相異なる層に形成される光導波路コア
間の光結合用のレンズが多数個一括して形成可能とな
る。
び第2の光導波路コア間のみならず、複数層の光導波路
コア間を光結合する場合に適用できることは言うまでも
ない。また、上記レンズの作製法は光素子と光導波路と
の間の光結合等、他の光結合構造に応用できることは言
うまでもない。さらに、ここでは、ポリイミドを光導波
路材料として用いた実施例について述べたが、本手法に
よるレンズ製作方法はエッチング液とエッチングマスク
の最適化を図ることにより、石英はもとよりPMMA
(ポリメタクリル酸メチル)等の他の有機材料および半
導体材料からなる光導波路にも適用できるのは言うまで
もない。
る光導波路間の光結合において、下層側コアの端部に設
けられる斜め面に対向させて、その上層側コアの端部に
斜め面と光絞り用レンズを設ける構成であることから、
対向させて設ける斜め面の位置合わせ許容誤差を従来技
術に比較して大きくとることができ、しかも良好な光結
合効率を実現することができ、また、上記レンズを上層
側コア積層時に同時に積層形成できる構成であることか
ら、製作効率の良い多層光導波路層間結合装置を実現す
ることができる。
板上に第1の光導波路クラッド、反射ミラー付きの第1
の光導波路コア、その上に第2の光導波路クラッドが形
成された図、(b)はその上部に開口部付きのエッチン
グマスクが形成された図、(c)はエッチング液に浸し
て球状の凹部を形成する図、(d)は第2の光導波路コ
アとレンズとを同時に積層形成している図、(e)は第
2の光導波路コアに斜め面を形成し、その上面に第3の
光導波路クラッドを被覆形成した図である。
基板上に第1の光導波路クラッド、第1の光導波路コ
ア、第2の光導波路クラッドが形成された図、(b)は
第2の光導波路クラッド内に層間光ビアを形成した図、
(c)は上部に第2の光導波路コアを形成し、さらにそ
の上部に第3の光導波路クラッドを被覆形成した図であ
る。
クラッド 5…基板 6…レンズ 7…エッチングマスク 8…エッチング液 9…エッチング槽
Claims (1)
- 【請求項1】同一基板上にクラッド層を介して異なる層
に形成される少なくとも2つの光導波路コアを備えた多
層光導波路の上下のコア間を光結合させる多層光導波路
の層間結合装置において、下層側コアの一方の端面が基
板面に対して斜め面に形成されて上層側コアから入射す
る光を全反射して下層側コア内に導き、上層側コアの一
方の端面も基板面に対して斜め面に形成されて上層側コ
ア内を伝搬してくる光を全反射して前記下層側コアの前
記斜め面に入射させ、かつ、これらの対向する両斜め面
間のクラッド層内に、上層側コア積層形成と同時に積層
形成される光絞り用レンズが配置されていることを特徴
とする多層光導波路の層間結合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11715292A JP3062345B2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 多層光導波路の層間結合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11715292A JP3062345B2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 多層光導波路の層間結合装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05313027A JPH05313027A (ja) | 1993-11-26 |
JP3062345B2 true JP3062345B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=14704749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11715292A Expired - Lifetime JP3062345B2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 多層光導波路の層間結合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3062345B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3858460B2 (ja) * | 1998-07-22 | 2006-12-13 | ソニー株式会社 | 光信号伝送システムおよびその製造方法 |
US6996303B2 (en) * | 2004-03-12 | 2006-02-07 | Fujitsu Limited | Flexible optical waveguides for backplane optical interconnections |
-
1992
- 1992-05-11 JP JP11715292A patent/JP3062345B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05313027A (ja) | 1993-11-26 |
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