JP3062229U - 虫かご - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】虫かごの底面に紙を敷くことなく使用しても昆
虫の排泄物や餌がこぼれ落ちることのないように改良
し、子供が屋外での昆虫採集にだけでなく衛生的に昆虫
を飼育鑑賞することのできる虫かごを提供する。 【構成】本考案は、中空に形成した球状の虫かごで、二
分割された前かごと後かごをヒンジで係合しうるように
構成して、本体前面を除く外周面と背面は多数の連続し
た通気孔を穿設してある。また、背面の一部には昆虫や
餌を入れるための投入口を設け、底面には本体が転倒し
ないように一対の脚部を配設してある。そして、少なく
とも脚部間の底面を通気孔ではなく板状に形成して昆虫
の餌や排泄物が外部へこぼれ落ちないように構成してあ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、昆虫の採集及び観賞に用いられる樹脂製の虫かごに関し、詳しくは 虫かご底面の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から市販されている虫かごには樹脂、木材、金属などから形成され、箱形 、ドーム型、円柱型などの様々な形状のものが存在している。 ところが、何れの虫かごもその基本的構造は同じであり、昆虫の出し入れ口を 構成する蓋体以外のほぼ全面が細長く形成された孔を多数連続して穿設された壁 面からなる物しか存在しなかった。これらの孔は、通気の役目を果たすので必要 不可欠である。

【０００３】 そのため、虫かごに昆虫を採集した場合には底面に設けられた穿孔から昆虫の 排泄物や餌がかごの外部へこぼれてしまうという欠点があり、衛生的ではなかっ た。そこで、子供はちり紙や新聞紙などをかごの底に敷いて昆虫の餌や排泄物が 落ちないように工夫していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、虫かごの底面に紙を敷 くことなく使用しても昆虫の排泄物や餌がこぼれ落ちることのないように改良し 、子供が屋外での昆虫採集にだけでなく衛生的に昆虫を飼育鑑賞することのでき る虫かごを提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の考案は、中空に形成した虫かごであって、二分割された前かご と後かごをヒンジを介して係合可能に支持し、本体前面を除く外周面及び背面に は通気孔を穿設し、該背面の一部には昆虫や餌を入れるための投入口を設け、本 体底面には本体が転倒しないように一対の脚部を配設すると共に、少なくとも該 脚部間の底面を板状に形成して昆虫の餌や排泄物が外部へこぼれ落ちないように 構成したことを特徴とする。

【０００６】 この考案は、虫かごの底面を板状に形成したので、昆虫の排泄物や餌などが虫 かごの外部にこぼれ落ちることを防止することができ、子供が衛生的に昆虫を飼 育鑑賞することができる。

【０００７】 請求項２記載の考案は、中空に形成した虫かごであって、二分割された前かご と後かごをヒンジを介して係合可能に支持し、本体前面を除く外周面及び背面に は通気孔を穿設し、該前面にはデザインの装飾を施すと共に本体内部のスペース を拡大するようにその前面を外側へ膨出して形成し、前記背面の一部には昆虫や 餌を入れるための投入口を設け、本体底面には本体が転倒しないように一対の脚 部を配設すると共に、少なくとも該脚部間の底面を板状に形成して昆虫の餌や排 泄物が外部へこぼれ落ちないように構成したことを特徴とする。

【０００８】 この考案は、本体前面を外側へ膨出して虫かご内部のスペースを拡大すると共 に、前面にデザインの装飾を施して子供に自分の虫かごを外へ持ち歩く満足度を 与えるものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案は、中空に形成した球状の虫かごで、二分割された前かごと後かごをヒ ンジで係合しうるように構成してある。本件前面を除く外周面と背面は多数の連 続した通気孔を穿設してある。また、背面の一部には昆虫や餌を入れるための投 入口を設けてある。底面には本体が転倒しないように一対の脚部を配設してある 。そして、少なくとも脚部間の底面を通気孔ではなく板状に形成して昆虫の餌や 排泄物が外部へこぼれ落ちないように構成してある。

【００１０】

【実施例】 以下、図面に基づいて本考案の実施例を詳細に説明する。 図１は、本考案の虫かごを斜め下から見上げた状態での斜視図である。虫かご 本体１は、中空に形成した球状の樹脂製素材からなる子供に扱いやすい軽さであ り、前後に開閉するように２分割され、前かご２と後かご３は、ヒンジ４を介し て係合可能に支持されている。本体１にはその外周面５と背面６に多数の連続し た通気孔７が穿設してあり、空気が本体内へ入るようにしてある。 一方、本体の前面には図３に示すように通気孔７はなく、デザイン８の装飾が 施されており、子供の興味を惹くようにデザイン処理がなされている。そして、 後かごの背面６の中央部には採取された昆虫や餌を入れるための投入口９が設け られており、蓋１０を回転させると投入口が開くようになっている。 また、本体底面１１には本体を水平面に置いた時に転倒しないように左右一対 の脚部１２、１３が配設されており、これら脚部はそれぞれ前かご２及び後かご ３の底面に二分割された状態で一体形成されている。 そして、脚部間の本体底面１１は板状に形成して昆虫の餌や排泄物が外部へこ ぼれ落ちないように構成してある。図中符号１０ａは蓋１０を係止するための突 起であり、また符号１４はフックで、一対のフック１４に紐を結び、子供が昆虫 採集をする際に虫かごを肩に掛けて持ち運ぶためのものである。

【００１１】 図２は本考案の虫かごを前面から見た図である。 本体前面２にはデザイン８が立体的に装飾されていると共に、着色透明で形成 されているので、本体内の昆虫を良く観賞することができる。 また、前面のデザイン８を立体的に施した部分は外方へ膨らんでいるので、本体 内のスペースを通常よりも拡大した構成となっている。

【００１２】 図３は、本考案に係る虫かごを背面から見た図である。樹脂素材から形成され た背面６には矩形の通気孔７が連続して多数形成されおり、該部材の中央部には 凸型で半円状の投入口９が設けられている。投入口９は突起１０ａによって回動 可能な状態で外周を係止され、半円状の穴を設けた円盤からなる蓋１０を左回り もしくは右回りに回転させることで開閉することができ、この投入口から昆虫や 餌をかごに入れることができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したような形態で実施され、次のような効果を奏する。

【００１４】 本考案に係る虫かごは、本体底面を板状に形成したので、昆虫の餌や排泄物が 虫かごから外へこぼれ落ちることのない衛生的なものである。 また、前かごと後かごがヒンジを介して開閉できるので、虫かご本体の掃除が 子供でも容易にできる。

【００１５】 また本考案は、本体前面を立体的に膨出して形成したので、通常よりも本体内 に広いスペースを取ることができると共に、デザイン性にも優れたものである。

【００１６】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の実施例を前面から見た図である。

【図３】本考案の実施例を背面から見た図である。

【符号の説明】

１ 虫かご本体 ２ 前かご ３ 後かご ４ ヒンジ ５ 外周面 ６ 背面 ７ 通気孔 ８ デザイン ９ 投入口 １０ 蓋 １１ 本体底面 １２ 脚部 １３ 脚部 １４ フック

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】中空に形成した虫かごであって、二分割さ
   れた前かごと後かごをヒンジを介して係合可能に支持
   し、本体前面を除く外周面及び背面には通気孔を穿設
   し、該背面の一部には昆虫や餌を入れるための投入口を
   設け、本体底面には本体が転倒しないように一対の脚部
   を配設すると共に、少なくとも該脚部間の底面を板状に
   形成して昆虫の餌や排泄物が外部へこぼれ落ちないよう
   に構成したことを特徴とする虫かご。
2. 【請求項２】請求項１において、前かごの前面にデザイ
   ンの装飾を施すと共に、虫かごの内部のスペースを拡大
   するように該前面を外側へ膨出して形成したことを特徴
   とする虫かご。