JP3061648U - 交換可能な液晶掲示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の簡単な操作によって各種の図柄模様
の背景板に換えることができ、美観がよく、多種のバリ
エーションが楽しめる交換可能な液晶掲示装置を提供す
る。 【解決手段】 交換可能な液晶掲示装置は、主に本体
枠、液晶掲示板、背景板、背景板定位構造の第１、２嵌
め込み部及び弾性部品から成り、第２嵌め込み部の外側
壁面には背景板差し込み口及び取り出し押さえ口が付い
ている。背景板の装着には、背景板を差し込み口から押
入れ、背景板定位構造の第１、２定位嵌め込み部及び弾
性部品によって背景板を液晶掲示板底面に固定し、また
取り出す時は、取り出し押さえ口を押し下げると、取り
出し押さえ口から背景板末端縁が現れる。その末端縁を
下に移動して背景板差し込み口に移動させると、背景板
は取り出せるようになっている。他に、本考案には光源
が含まれ、これは液晶掲示板と背景板定位構造の間にあ
り、光源を液晶掲示板に反射させることにより、明瞭度
がより高まる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、交換可能な液晶掲示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

いわゆる周知の液晶掲示装置は、通常液晶掲示板（Liquid Crystal Display P -anel ）の底表面に直接地色の反射映像スクリーンが貼り付けてあり、この映像 スクリーンの背景の光線反射によって液晶掲示板に掲示された文字や数字等が鮮 明に際立たせることができる。また、液晶掲示装置は映像スクリーンの光線反射 効果も高める他、特に光線環境が悪い場所（例えば、夜、暗所）で液晶掲示板に 映し出された文字や数字等を見るために、光源装置を増設し、液晶掲示板の光線 反射スクリーン上に投射する。しかし従来の液晶掲示装置は、一般に映像スクリ ーンの背景が交換できないため、面白味に欠け、取り付けると交換できない掲示 板は長く使用すると、飽きられる。特に使用者が常に見る液晶掲示装置である電 子腕時計では、この問題が顕著である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、使用者の簡単な操作によって各種の図柄模様の背景板に換えること ができ、美観がよく、多種のバリエーションが楽しめる交換可能な液晶掲示装置 を提供する。 また、簡単な操作によって背景板が交換できる他、光源装置を取り付けること により、スクリーンの光線反射効果を高め、液晶掲示板に表示される文字や数字 等をより鮮明に際だたせることができる交換可能な液晶掲示装置を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案の交換可能な液晶掲示装置は、液晶掲示板底 部に交換自在な背景板及び一組の背景板定位構造を付けている。 透明な液晶掲示板は、本体枠の最上部に固定してある。 背景板は、液晶掲示板の面積より大きく、さらに液晶掲示板に対する表面には 装飾図案が施してある。 背景板定位構造は液晶掲示板の底部にあり、以下の部品からなる。 背景板差し込み口は、本体外枠の一側面外側壁面にある。 第１定位嵌め込み部は、差し込み口と反対側の内側壁面にあり、その端には滑 り斜面があって、挿入する背景板の前端縁を定位溝に導く。 第２定位嵌め込み部は、差し込み口のある側面の内側上方にあり、背景板の末 端縁を止めておく空間がある。 弾性部品は、第１、２定位嵌め込み部の間にあり、且つ挿入定位後の背景板の 底面に当たって、背景板を上へ持ち上げる弾力を持つ。 取り出し押さえ口は、背景板差し込み口上方の外側壁面に沿って、下へ向かっ て内傾斜して空間をつくり、第２定位嵌め込み部及び背景板差し込み口へ通じて いる。 また、実施例の中から、背景板は、光を通さない物で、模様装飾を施した表面 は適度な粗率（Roughness ）であるため、図案表面に当たった光は散り、柔らか い光になる効果がある。この表面粗率は、１２０×１０┝以上が最も良い。 こ の背景板には、少なくとも液晶掲示板に面する一表面に図案装飾を加えるのだが 、勿論経済性を考慮すれば、両面を表面にして、違った装飾図案にするのがよい 。この背景板の図案模様は、違うニーズに応じることもできる。一般には、淡色 の装飾図案やカレンダー、メモ資料、記念写真またはその他の図案がある。 その他、もう一つの液晶掲示板を使い、それを背景板にすることもできる。背 景板になる液晶掲示板の底表面には光を通さない光線反射膜を貼る。 また、背景板を半透明のものにすることもできる。この背景板底表面には光を 通さない光線反射膜を貼る。 或いは背景板を透明なものにして、表面に散光膜を貼るか、光を通さない光線 反射膜を貼る。 前述の弾性部品は、長方形のスポンジ体、または弾力性のある発泡体の類のこ とである。この考え進めていくと、金属弾性片でもいいことになる。この弾性片 に面する差し込み口の一端には、下傾斜している導入面があることにより、背景 板の挿入がしやすくなる。 背景板定位構造の背景板差し込み口は、背景板の幅及び孔のサイズより多少大 きい。 背景板定位構造の第２嵌め込み部の位置は、第１嵌め込み部より高い。つまり 装着する背景板を第１嵌め込み部から第２嵌め込み部に向かって徐々に高く傾斜 している状態である。 この交換可能な液晶掲示装置には更に光源が付いており、液晶掲示板と背景板 定位構造の間に位置し、第１嵌め込み部上方内側壁面上にある。 この光源裏面には、光線反射面が付いており、大部分の光源光線を集めて背景 板表面に投射する。この光源光線反射面は傾斜した平面または凹状の弧面である 。 背景板を差し込み口から押入れ、背景板定位構造の第１、２定位嵌め込み部及 び弾性部品によって背景板を液晶掲示板底面に固定し、また取り出す時は、取り 出し押さえ口を押し下げると、取り出し押さえ口から背景板末端縁が現れる。そ の末端縁を下に移動して背景板差し込み口に移動させると、背景板は取り出せる ようになっていることを特徴とするものである。

【０００５】

【考案実施の形態】

以下、本考案交換可能な液晶掲示装置の実施例を図面に基づいて説明する。 先ず、図１から図４が示すように、本考案は、主に液晶掲示板８底部に取り換 え自在の背景板３及び背景板定位構造５を設置する。透明の液晶掲示板８は、枠 １１によって本体外枠１の上面に固定して設置される。背景板３の大きさは、液 晶掲示板８を覆うに足りる面積を持ち、更に液晶掲示板８の面積より多少大きい 。この実施例の中で背景板３は、光を通さない板であり、液晶掲示板８の表面３ １に設置して、装飾図案を施す。この背景板板３の図柄表面３１によって、散光 効果によって光が柔らかくなる。また、表面３１の粗率は１２０×１０┝以上が 良い。また、背景板３に模様図案があるが、これは本考案の実施例にすぎず、制 限を受けない。例えば、液晶掲示板８の信号掲示規格や特別に図案をデザインし たり、一般にある背景に淡色の装飾図案、カレンダー、メモ資料、記念写真．． ．等各種の用途や図案を付けることができる。

【０００６】 図２から図４の中で、背景板の定位構造５について詳しく表示しているが、こ の定位構造５は本体枠１に設置され、液晶掲示板８の底部にあり、またそこには 背景板差し込み口５１が付いていて、その孔は本体枠１一側面の外側壁１２に開 設されている。更にこの差し込み口５１は、背景板３の幅及び厚みの孔より大き くなっている。第１定位嵌め込み部５２は、差し込み口５１と反対の一側面であ る内側壁１３にあり、挿入先には滑り斜面５２１がある。挿入した背景板３の前 端縁３２を固定溝５２２の中へ入れてはめ込む。第２嵌め込み部は、前述した差 し込み口５１の上にあり、背景板３の末端縁３３をはめ込んで、止められるだけ の空間がある。弾力性のあるスポンジ体５４は、第１、第２嵌め込み部の間にあ って、嵌め込み固定後の背景板３の底面に当たり、定位後の背景板３を弾力によ って上に上げる。また取り出し押さえ口５５は、前述の背景板差し込み口５１上 方の外側壁１２に沿って下内側に傾斜して、空間部を作り、それは、第２定位嵌 め込み部及び背景板差し込み口に通じている。 背景板３を背景板差し込み口５１から押し入れ、第１嵌め込み部５２に突き当 たると、背景板３の前端縁３２は滑り斜面５２１に導かれるように定位溝５２２ の中に入り、さらに背景板３が極限位置に達した時、背景板３の末端縁３３は背 景板差し込み口５１及び弾力性のあるスポンジ体５４の弾力作用によって、上に 持ち上がり、第２嵌め込み部５３で止まる。これによって、背景板３は液晶掲示 板８の底面でしっかりと固定される。また背景板３を取り出すときには、使用者 は取り出し押さえ口５５押し下る。すると前述の取り出し押さえ口５５から背景 板の末端縁３３が飛び出すので、この末端縁３３を背景板差し込み口５１まで移 動させると、背景板３が取り出せる。この事からも分かるように、本考案の背景 板３は簡単に取り付け、取り外しができることを特徴とする。

【０００７】 さらに図５に示すのは、別の実施例で、前述の実施例構造に一組の光源６を液 晶掲示板８と背固め板定位構造５の間に付けるもので、前述の第１嵌め込み部５ ２上方の内側壁１３に位置する。この光源６は、設置後の背景板３上に光線を投 射し、背景板３の反射によって液晶掲示板８上にでた数字や文字等がより鮮明に 見やすくなるもので、また同じ理念で、背景板３上に図案柄を施すことにより、 美観を更に高める効果もある。本実施例の別の特徴は、第２定位嵌め込み部５３ は、第１定位嵌め込み部５２より高いことで、差し込んだ後の背景板３が第１定 位嵌め込み部５２から第２定位嵌め込み部５３の方へ徐々に高くなっているため 、光源６によって投射された光線の大部分は背景板３から液晶掲示板８上への間 でプリズムを作る。この目的のために、本実施例では、光源６の裏側に光線反射 面６１を作り、大部分の光源光線を集めて背景板３上に投射する。この光源光線 反射面６１は傾斜した平面である（または内側が凹状の弧面）。

【０００８】 コスト節約には、背景板３の上下表面をそれぞれ別の装飾図案を施す。また背 景変化を付けるために、底表面に光を通さない光線反射膜を貼った液晶掲示板を 背景板３とする。また、背景板３の散光効果を上げて光を柔らかくするために、 背景板３の材質を底表面に光を通さない光線反射膜に改め、半透明体にするか、 または上表面に散光膜を貼るか、底表面に光を通さない光線反射膜を貼った透明 体にする。また図６に示すとおり弾力を高めるため、スポンジ体５４を金属弾性 片９にする。この金属弾性片は、背景板差し込み口５１の一端に面し、下に傾斜 した導入面９１があり、背景板３を差し込み易くする。このように考案の同じ創 作精神によって作られた各種の装飾及び変化もすべてこの考案の範疇に入る。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の交換可能な液晶掲示装置は、背景板を差し込み 口から押入れ、背景板定位構造の第１、２定位嵌め込み部及び弾性部品によって 背景板を液晶掲示板底面に固定し、また取り出す時は、取り出し押さえ口を押し 下げると、取り出し押さえ口から背景板末端縁が現れる。その末端縁を下に移動 して背景板差し込み口に移動させると、背景板は取り出せるという特徴をもつ。 それにより、使用者の簡単な操作によって各種の図柄模様の背景板に換えること ができ、美観がよく、多種のバリエーションが楽しめる。 また、簡単操作によって背景板が交換できる他、光源装置を取り付けることに より、スクリーンの光線反射効果を高め、液晶掲示板に表示される文字や数字等 をよりはっきりと際だ出せることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の外観俯瞰図で、本体枠への液晶掲示板
との組合わせ状態である。

【図２】本考案の外観右側面図で、背景板定位構造の背
景板差し込み口及び取り出し押さえ口の構造である。

【図３】本考案の図１のＡ−Ａ線の断面縦断図で、背景
板を背景板定位構造に差し込む過程図である。

【図４】本考案の図１のＡ−Ａ線の断面縦断図で、背景
板を背景板定位構造に差し込んだ状態図である。

【図５】本考案の第２実施例の断面図で、特に液晶掲示
板と背景板定位構造間に設置した光源掲示図である。

【図６】本考案の断面図で、金属弾性片を図４のスポン
ジに代わって付けた時の実施例図である。

【符号の説明】

１ 本体枠 １１ 枠 １２ 外側壁面 １３ 内側壁面 ３ 背景板 ３１ 図柄表面 ３２ 前端縁 ３３ 末端縁 ５ 背景板定位構造 ５１ 背景板差し込み口 ５２ 第１定位嵌め込み部 ５２１ 滑り斜面 ５２２ 定位溝 ５３ 第２定位嵌め込み部 ５４ スポンジ体 ５５ 取り出し押さえ口 ６ 光源 ６１ 光線反射面 ８ 液晶掲示板 ９ 金属弾性片 ９１ 導入面

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】交換可能な液晶掲示装置においては、液晶
   掲示板底部に交換自在な背景板及び一組の背景板定位構
   造があり、そのうち、この該背景板は、該液晶掲示板の
   面積より大きく、またその面は該液晶掲示板の表面に設
   置された装飾図案があるもので、該背景板定位構造は、
   背景板差し込み口が本体枠の一側面外側壁面にあり、第
   １嵌め込み部は前述の差し込み口のある側と反対の側面
   内壁面にあり、端には滑り斜面が付き、差し込んだ該背
   景板の前端縁が導かれるように定位溝に入るようになっ
   ていて、また第２定位嵌め込み部は、該差し込み口内側
   上方にあり、該背景板の末端縁がはめ込まれて、納まる
   空間があるもので、さらに弾性部品として、該第１、第
   ２定位嵌め込み部の間に設置され、定位後の該背景板の
   底面に当たり、定位後の該背景板を上へ持ち上げる弾力
   を備えているもので、また、取り出し押さえ口は該背景
   板差し込み口上方の外側壁面に沿って下内側へ向かって
   傾斜して空白部を作りだし、該第２定位嵌め込み部及び
   背景板差し込み口へ通じているもので、該背景板は該差
   し込み口から押し入れ、該背景板定位構造の該第１、第
   ２定位嵌め込み部及び該弾性部品によって、該背景板は
   該液晶掲示板底面に固定され、また取り出す時には、該
   取り出し押さえ口を押し下げると、該取り出し押さえ口
   から該背景板末端縁が外に飛び出して来るので、この該
   末端縁を該背景板差し込み口まで移動させると、該背景
   板は取り出せることを特徴とする交換可能な液晶掲示装
   置。
2. 【請求項２】交換可能な液晶掲示装置においては、透明
   な前記液晶掲示板が前記本体枠上面に固定され、前記背
   景板は、該液晶掲示板の面積より大きく、且つ該液晶掲
   示板に面する表面には図案が施されているもので、前記
   背景板定位構造は該液晶掲示板の底面に設置され、そこ
   には前記背景板差し込み口があり、この該差し込み口は
   該本体枠の一側面外側壁面にあり、その中の前記第１定
   位嵌め込み部は、該差し込み口と反対側面の内側壁面に
   あり、中には前記滑り斜面があって挿入した該背景板の
   前記前端縁を導き、前記定位溝にはめ込まれるようにな
   っており、前記第２定位嵌め込み部は該差し込み口内側
   上方にあり、該背景板の前記末端縁が止まって納まる空
   間を持つもので、前記弾性部品は該第１、第２定位嵌め
   込み部の間にあって、該背景板定位後の底面に付き、定
   位後の該背景板を上に上げる弾力をもつもので、また、
   前記取り出し押さえ口は該背景板差し込み口上方の外側
   壁面に沿って下内側に傾斜して空間部を形成し、該第２
   定位嵌め込み部及び該背景板差し込み口に通じており、
   光源は該液晶掲示板と該背景板定位構造の間にあり、該
   第１定位嵌め込み部上方の内側壁面に位置するもので、
   該背景板を該差し込み口に押し入れ、該背景板定位構造
   の該第１、第２定位嵌め込み部及び該弾性部品によって
   該背景板を該液晶掲示板底面に固定し、また取り出すと
   きには、該取り出し押さえ口を下に押し下げると、該取
   り出し押さえ口から該背景板が飛び出して来るので、こ
   の該末端縁を該背景板差し込み口まで移動させると、該
   背景板は取り出すことができるもので、光源は光線を該
   背景板に投射し、光源を該液晶掲示板に反射させること
   によって、より鮮明になることを特徴とする請求項１記
   載の交換可能な液晶掲示装置。
3. 【請求項３】交換可能な液晶掲示装置においては、その
   中の前記背景板が光を通さないもので、この板の上下表
   面にはそれぞれ違う装飾図案が施されていることを特徴
   とする請求項１または２記載の交換可能な液晶掲示装
   置。
4. 【請求項４】交換可能な液晶掲示装置においては、その
   中の前記背景板としてもう一つの前記液晶掲示板を使用
   し、且つもう一つの該液晶掲示板の底表面には光を通さ
   ない光線反射膜を貼ることを特徴とする請求項１または
   ２記載の交換可能な液晶掲示装置。
5. 【請求項５】交換可能な液晶掲示装置においては、その
   中の前記弾性部品が長方形のスポンジ体または弾力性の
   ある発泡体であることを特徴とする請求項１または２記
   載の交換可能な液晶掲示装置。
6. 【請求項６】交換可能な液晶掲示装置においては、その
   中の前記弾性部品が金属弾性片で、且つこの該金属弾性
   片と前記差し込み口の一端が下傾斜している導入面が面
   していて、前記背景板の挿入が容易になっていることを
   特徴とする請求項１または２記載の交換可能な液晶掲示
   装置。
7. 【請求項７】交換可能な液晶掲示装置においては、その
   中の前記背景板定位構造の前記第２定位嵌め込み部の高
   さが前記第１定位嵌め込み部より高い位置にあり、取り
   付け後の前記背景板は該第１嵌め込み部から該第２嵌め
   込み部方向へ徐々に高くなっていくことを特徴とする請
   求項１または２記載の交換可能な液晶掲示装置。
8. 【請求項８】交換可能な液晶掲示装置においては、その
   中の光源裏面に光線反射面が付いていて、大部分の光源
   光線を集めて前記背景板表面に投射されることを特徴と
   する請求項２記載の交換可能な液晶掲示装置。
9. 【請求項９】交換可能な液晶掲示装置においては、その
   中の前記光源光線反射面は傾斜した平面または内側が凹
   状になった弧形面であることを特徴とする請求項８記載
   の交換可能な液晶掲示装置。