JP3061535U - 腰椎矯正器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 腰椎を中心とした脊椎の歪みを矯正して身体
の健康を回復させるための腰椎矯正器具を提供すること
を目的とする。 【構成】 うつぶせになった人の腰上に第４腰椎１と第
５腰椎２の左右一方側から反対側の仙腸関節３にかけて
斜めに載置するための角柱状に形成された本体６を有
し、本体６の平面に形成された底面７の中央には第４腰
椎１と第５腰椎２の左右一方側から反対側の仙腸関節３
にかけて脊柱に平行して跨ぐ形の半円アーチ８が形成さ
れ、本体６の底面７にはクッション部材９が設けられ、
本体６の上面の中央には棒状体１０が立設され、棒状体
１０の上端には緩衝部材１１が設けられていることを特
徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、腰椎を中心とした脊椎の歪みを矯正して身体の健康を回復させるた めの腰椎矯正器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、腰椎を中心とした脊椎の歪みの矯正は、骨接ぎやカイロプラクティック 等の施術者によって行なわれている。腰椎の歪みは様々な健康障害となってあら われる。腰椎が歪んでいると、左右どちらか一方の脚が長く、もう一方の脚が短 くなる。従来、腰椎の矯正は横向きに寝かせて肩と腰に手を当てて腰を捻ったり 、片足を引っ張ったりする方法がとられている。腰椎の矯正が終了すると、左右 の脚の長さが等しくなり、健康が回復される。しかし、従来、腰椎矯正器具なる ものは看られなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の骨接ぎやカイロプラクティックなどによっては、腰椎矯正できる場合も あるが、人によってはうまく腰椎矯正できない場合もあった。確実な腰椎矯正が できない理由は、施術者の技術や受ける側の体質などにもよるが、基本的な方法 が関節を捻ったり引っ張ったりすることに大きく起因している。たとえば、力の 加減を誤ると腰椎を痛めてしまう危険性がある。また、腰椎の症状が捻ったり引 っ張ったりすることがかえってよくない場合もある。

【０００４】 この考案は、上記の問題を解決した腰椎矯正器具を提供することを目的とする ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、骨の第４腰椎と第５腰椎と右仙腸関節の間に歪みがあるため右足 が左足よりも短くなっている人の腰椎を矯正するために用いるものであって、う つぶせになった人の腰上に第４腰椎と第５腰椎の左側の左上から右仙腸関節の右 側の右下にかけて斜めに載置するための角柱状に形成された本体を有し、本体の 平面に形成された底面の中央には第４腰椎と第５腰椎の左側から右仙腸関節にか けて脊柱に平行して跨ぐ形の半円アーチが形成され、本体の底面にはクッション 部材が設けられ、本体の上面の中央には棒状体が立設され、棒状体の上端には緩 衝部材が設けられていることを特徴とする腰椎矯正器具に関するものである。

【０００６】 この考案は、骨の第４腰椎と第５腰椎と左仙腸関節の間に歪みがあるため左足 が右足よりも短くなっている人の腰椎を矯正するために用いるものであって、う つぶせになった人の腰上に第４腰椎と第５腰椎の右側の右上から左仙腸関節の左 側の左下にかけて斜めに載置するための角柱状に形成された本体を有し、本体の 平面に形成された底面の中央には第４腰椎と第５腰椎の右側から左仙腸関節にか けて脊柱に平行して跨ぐ形の半円アーチが形成され、本体の底面にはクッション 部材が設けられ、本体の上面の中央には棒状体が立設され、棒状体の上端には緩 衝部材が設けられていることを特徴とする腰椎矯正器具に関するものである。

【０００７】 上記の腰椎矯正器具の使用法を説明する。まず、左右の足の長さを調べ、右足 （図中４）の方が短ければ請求項１記載の腰椎矯正器具を用い（図１参照）、左 足（図中５）の方が短ければ請求項２記載の腰椎矯正器具を用い（図３参照）、 うつぶせになった人の腰上に斜めに載置する。このとき、腰上にゴム板等ででき た衝撃緩和板（図中１３）などを敷いてから腰椎矯正器具を載置すると、矯正時 の人体へのショックを完全に緩和できる。つぎに、一方の手で棒状体をおさえて 腰椎矯正器具を固定し、もう一方の手には木槌等を持ち、木槌等で棒状体上端の 緩衝部材を上から叩くのである。

【０００８】 人間の脊椎は、頸椎と胸椎と腰椎と仙骨から成っている。腰椎は上から順に第 １から第５まで５個あり、腰椎の下には仙骨があり、仙骨の左右に腸骨があり、 左右の陽骨にはそれぞれ左右の大腿骨があり、それらは関節でつながっている。 仙骨と腸骨をつないでいるのが仙腸関節である。腰椎を中心とした脊椎の歪みと は、特に第４腰椎（図中１）と第５腰椎（図中２）と仙腸関節（左は図中１２、 右は図中３）の歪みでもある。歪んでいる第４腰椎と第５腰椎の左右どちらか一 方側から反対側の仙腸関節にかけて脊柱に平行して跨ぐ形の半円アーチ（図中８ ）は、脊椎に衝撃を与えないで保護する作用がある。半円アーチの両脇の底面は 、歪んでいる第４腰椎と第５腰椎の左右どちらか一方側と反対側の仙腸関節に矯 正するための効果的な衝撃を与える作用がある。緩衝部材は木槌等で叩かれる衝 撃を緩和し、クッション部材は人体に与える衝撃を緩和するためのものである。

【０００９】 上記のように構成された本願考案に係る腰椎矯正器具によれば、第４腰椎と第 ５腰椎と反対側の仙陽関節の間の歪みを矯正することができる。関節を捻ったり 引っ張ったりせずに確実に腰椎の歪みを矯正することができるので、腰椎を痛め る危険はない。腰椎と仙腸関節が矯正されると骨盤が正常になる結果、左右の足 の長さが等しくなり、健康を回復することができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、添付図面に基づいて本考案に係る腰椎矯正器具の実施例について説明す る。

【００１１】 図１及び図２の腰椎矯正器具は左足５に比べて右足４が短い人の腰椎を矯正す るためのものであり、図３及び図４の腰椎矯正器具は右足４にべて左足５が短い 人の腰椎を矯正するためのものである。両者の基本的構造は同じであるが、腰上 に斜めに載置したときに脊椎と平行になるよう形成される半径アーチ８だけは異 なり、真横にした本体６を上から見下ろした場合に、右足４が短い人用では左上 から右下に斜めに形成され（図１（Ａ）参照）、左足５が短い人用では右上から 左下に斜めに形成されている（図３（Ａ）参照）。

【００１２】 図１及び図２中の６は、横に寝かせた角柱状に形成された本体である。本体６ の底面７は平面に形成され、その中央には、第４腰椎１と第５腰椎２の左側から 右仙腸関節３にかけて脊柱に平行して跨ぐ形の半円アーチ８が形成されている。 本体６の上面中央には棒状体１０が立設されている。本体６と棒状体１０の材質 は１つに限定しないが、本実施例では木材を使用している。本体６の底面７には 、半円アーチ８も含め、クッション部材９が設けられている。クッション部材９ の材質は１つに限定しないが、本実施例ではスポジゴムを使用している。棒状体 １０の上端にはキャップ状の緩衝部材１１が嵌合されて設けられている。緩衝部 材１１の材質は１つに限定しないが、本実施例では内側をスポンジで外側をゴム で形成され、木槌等で叩かれる衝撃を緩和する。

【００１３】 図３及び図４中の６は、横に寝かせた角柱状に形成された本体である。本体６ の底面７は平面に形成され、その中央には、第４腰椎１と第５腰椎２の右側から 左仙腸関節１２にかけて脊柱に平行して跨ぐ形の半円アーチ８が形成されている 。本体６の上面中央には棒状体１０が立設されている。本体６と棒状体１０の材 質は１つに限定しないが、本実施例では木材を使用している。本体６の底面７に は、半円アーチ８も含め、クッション部材９が設けられている。クッション部材 ９の材質は１つに限定しないが、本実施例ではスポジゴムを使用している。棒状 体１０の上端にはキャップ状の緩衝部材１１が嵌合されて設けられている。緩衝 部材１１の材質は１つに限定しないが、本実施例では内側をスポンジで外側をゴ ムで形成され、木槌等で叩かれる衝撃を緩和する。

【００１４】 図中１３は、腰上に敷いて腰椎矯正器具を載置するための衝撃緩和板である。 人体が腰椎矯正器具から受けるショックを緩和するためのものである。衝撃緩和 板１３の材質は１つに限定しないが、本実施例ではゴム板を使用している。緩衝 部材を上から叩くものは、図示しないが本実施例では木槌を使用している。木槌 による衝撃は金槌よりも柔らかいからである。

【００１５】

【考案の効果】

上記のように構成された本願考案に係る腰椎矯正器具によれば、右足が短い人 用と左足が短い人用を使い分けて腰椎の矯正をすることができる。棒状体の上端 の緩衝部材を上から叩くだけで、第４腰椎と第５腰椎と仙腸関節の間の歪みを矯 正することができる。また、半円アーチにより脊椎に衝撃を与えないので、腰椎 を傷めることがない。また、半円アーチの両脇の底面により、歪んでいる第４腰 椎と第５腰椎の左右どちらか一方側と反対側の仙腸関節に矯正するための効果的 な衝撃を与えることができる。また、緩衝部材とクッション部材により、人体に 与えるショックを緩和することができる。また、関節を捻ったり引っ張ったりせ ずに確実に腰椎の歪みを矯正することができるので、腰椎を痛める危険はない。 腰椎と仙腸関節が矯正されると骨盤が正常になる結果、左右の足の長さが等しく なり、健康を回復することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る腰椎矯正器具の一実施例をあらわ
す説明図であり、（Ａ）は上から見下ろした図、（Ｂ）
は頭側から見た図である。

【図２】本考案に係る腰椎矯正器具の一実施例をあらわ
し、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は側面図、（Ｃ）は底面図
である。

【図３】本考案に係る腰椎矯正器具の一実施例をあらわ
す説明図であり、（Ａ）は上から見下ろした図、（Ｂ）
は頭側から見た図である。

【図４】本考案に係る腰椎矯正器具の一実施例をあらわ
し、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は側面図、（Ｃ）は底面図
である。

【符号の説明】

１ 第４腰椎 ２ 第５腰椎 ３ 右仙陽関節 ４ 右足 ５ 左足 ６ 本体 ７ 底面 ８ 半円アーチ ９ クッション部材 １０ 棒状体 １１ 緩衝部材 １２ 左仙腸関節

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 骨の第４腰椎（１）と第５腰椎（２）と
   右仙腸関節（３）の間に歪みがあるため右足（４）が左
   足（５）よりも短くなっている人の腰椎を矯正するため
   に用いるものであって、うつぶせになった人の腰上に第
   ４腰椎（１）と第５腰椎（２）の左側の左上から右仙腸
   関節（３）の右側の右下にかけて斜めに載置するための
   角柱状に形成された本体（６）を有し、本体（６）の平
   面に形成された底面（７）の中央には第４腰椎（１）と
   第５腰椎（２）の左側から右仙腸関節（３）にかけて脊
   柱に平行して跨ぐ形の半円アーチ（８）が形成され、本
   体（６）の底面（７）にはクッション部材（９）が設け
   られ、本体（６）の上面の中央には棒状体（１０）が立
   設され、棒状体（１０）の上端には緩衝部材（１１）が
   設けられていることを特徴とする腰椎矯正器具。
2. 【請求項２】 骨の第４腰椎（１）と第５腰椎（２）と
   左仙腸関節（１２）の間に歪みがあるため左足（５）が
   右足（４）よりも短くなっている人の腰椎を矯正するた
   めに用いるものであって、うつぶせになった人の腰上に
   第４腰椎（１）と第５腰椎（２）の右側の右上から左仙
   腸関節（１２）の左側の左下にかけて斜めに載置するた
   めの角柱状に形成された本体（６）を有し、本体（６）
   の平面に形成された底面（７）の中央には第４腰椎
   （１）と第５腰椎（２）の右側から左仙腸関節（１２）
   にかけて脊柱に平行して跨ぐ形の半円アーチ（８）が形
   成され、本体（６）の底面（７）にはクッション部材
   （９）が設けられ、本体（６）の上面の中央には棒状体
   （１０）が立設され、棒状体（１０）の上端には緩衝部
   材（１１）が設けられていることを特徴とする腰椎矯正
   器具。