JP3060635U - 花火容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】玩具用花火Ｐを収納する容器において、打
上花火の火薬を詰める容器体１を、複数の玩具用花火Ｐ
を収納する容器として使用する。容器体１は、厚紙を圧
縮形成した半球状の収納容器１Ａを一対組み合わせて中
空の球体状に形成する。収納容器１Ａの相接した開口縁
１Ａａ周囲を、密封テープ２で封着する。 【効果】打上花火の形状を一般に広く知らせることで、
打上花火に対する興味を促進させることができる。ダイ
オキシンの発生を抑制する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、花火業者が打ち上げる打上花火の火薬を詰める容器を利用したもの で、火薬の代わりに、一般に使用される玩具の花火を容器に収納して販売する花 火容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に使用される玩具の花火の包装は、台紙の表面に花火を並べた状態でフィ ルムで包装したものや、大量の花火を梱包するビニル樹脂製の大型容器などが使 用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これら台紙やフィルム状の被覆は、花火の使用後に焼却することが多いが、ダ イオキシンによる公害が認識されるに伴って、花火を収納する容器に、このよう なフィルムやビニル樹脂等の使用は、環境上あまり好ましくないことがわかって きた。

【０００４】 また、一般に玩具として使用される花火の形は、子供にも良く知られているが 、花火業者が使用する打上花火の打ち上げ前の形状がどのようなものであるかは 、あまり知られていない。

【０００５】 そこで、本考案は上述の課題を解消すべく案出されたもので、ダイオキシンの 発生を極力抑制し、更には、打上花火の形状を一般に広く知らせることで、打上 花火に対する興味を促進させることができる花火容器の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成すべく本考案の第１の手段は、玩具用花火Ｐを収納する容器 において、打上花火の火薬を詰める容器体１に、複数の玩具用花火Ｐを収納した ことにある。

【０００７】 また、第２の手段の容器体１は、厚紙を圧縮形成した半球状の収納容器１Ａを 一対組み合わせて中空の球体状に形成するものである。

【０００８】 更に、第３の手段は、収納容器１Ａの相接した開口縁１Ａａ周囲を、密封テー プ２で封着したことを課題解消のための手段とする。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を説明する。本考案花火容器は、玩具用花火Ｐを収 納する容器でありながら、打上花火の火薬を詰める本物の容器体１を使用するも のである。

【００１０】 この容器体１は、厚紙を圧縮して半球状の収納容器１Ａを形成し、この収納容 器１Ａを一対組み合わせて中空の球体状を形成するものである。容器体１のサイ ズは、通常、打上花火の火薬の量で設定されるが、本考案容器では、玩具用花火 Ｐの収納量に対応して適宜設定する。また、容器体１のサイズは、〜寸玉や〜尺 玉といった尺貫法で示されており、本考案容器でもそのままのサイズを使用する 。このとき、〜寸玉とか、〜尺玉といった尺貫法の表記を容器体１に示すことで 、打ち上げた花火の大きさを、この容器体１から想像することができる。

【００１１】 収納容器１Ａの相接した開口縁１Ａａ周囲を、密封テープ２で封着して密封す る。この密封テープ２は、接着テープを使用する。接着テープの材質は、例えば ビニルテープよりも紙製の密封テープ２を使用することで、焼却処理する際の環 境衛生にとってより好適である。

【００１２】 容器体１の内部に収納する玩具用花火Ｐの種類は問わず、容器体１に収納でき る大きさであればよい。また、前述の如く、各種のサイズの容器体１を取り揃え ることもできる。

【００１３】 図に示す符号３は、手提紐３であり、打上花火の導火線を模している。この手 提紐３は、容器体１を持ち運ぶ際に使用するもので、特に、年少者でも容易に持 つことができる長さに形成している。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成する。すなわち 、打上花火の火薬を詰める容器体１を玩具用花火Ｐを収納する容器として、厚紙 を圧縮して形成した打上花火の火薬を詰める容器体１を使用したことで、玩具の 花火の販売を通して、打上花火の打ち上げ前の形状が広く知られることになり、 打上花火に対する興味を促進させることができる。

【００１５】 しかも、従来のフィルム状の包装やビニル樹脂製の容器に比べて、焼却時のダ イオキシンの発生を抑制することができ、環境衛生に好適である。

【００１６】 また、厚紙を圧縮形成した半球状の収納容器１Ａを一対組み合わせて中空の球 体状を成しているから、使用後は、この容器体１を工作等の素材としてに利用す ることが可能である。更に、収納している玩具用花火Ｐは、この収納容器１Ａを 開くまでは見えないので、容器体１を開ける楽しみを得ることができる。

【００１７】 このように本考案によると、ダイオキシンの発生を極力抑制し、更には、打上 花火の形態を一般に広く知らせることで、打上花火に対する興味を高揚させるこ とができるなどといった実用的な有益な種々の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す分解斜視図。

【図２】本考案の収納状態を示す断面図。

【符号の説明】

Ｐ 玩具用花火 １ 容器体 １Ａ 収納容器 １Ａａ 開口縁 ２ 密封テープ ３ 手提紐

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 玩具用の花火を収納する容器において、
   打上花火の火薬を詰める容器体に、玩具用の複数の花火
   を収納したことを特徴とする花火容器。
2. 【請求項２】 前記容器体は、厚紙を圧縮形成した半球
   状の収納容器を一対組み合わせて中空の球体状に形成し
   た請求項１記載の花火容器。
3. 【請求項３】 前記収納容器の相接した開口縁周囲を、
   密封テープで封着した請求項１又は２記載の花火容器。