JP3060168B2 - 低湿収納庫 - Google Patents
低湿収納庫Info
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- JP3060168B2 JP3060168B2 JP9262880A JP26288097A JP3060168B2 JP 3060168 B2 JP3060168 B2 JP 3060168B2 JP 9262880 A JP9262880 A JP 9262880A JP 26288097 A JP26288097 A JP 26288097A JP 3060168 B2 JP3060168 B2 JP 3060168B2
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- Japan
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- package
- low
- humidity storage
- time
- humidity
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- Warehouses Or Storage Devices (AREA)
- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Drying Of Gases (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は低湿収納庫、特に、
収納物品の収納時間管理が可能な低湿収納庫に関するも
のである。
収納物品の収納時間管理が可能な低湿収納庫に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】一般に電子機器に使用するＩＣパッケー
ジは表面をエポキシ樹脂等でモールドしており、このモ
ールド樹脂は空気中の水分を吸着しやすいため、このＩ
Ｃパッケージをプリント配線板上に乗せてリフローソル
ダリングを行う際には赤外線ヒーター等により約２５０
℃で約１５０秒間加熱している。
ジは表面をエポキシ樹脂等でモールドしており、このモ
ールド樹脂は空気中の水分を吸着しやすいため、このＩ
Ｃパッケージをプリント配線板上に乗せてリフローソル
ダリングを行う際には赤外線ヒーター等により約２５０
℃で約１５０秒間加熱している。
【０００３】この際ＩＣパッケージのモールド樹脂に水
分が含まれているとこの水分が瞬時に蒸発しこの水蒸気
圧力によってＩＣパッケージ内部のダイパット部とモー
ルド樹脂に界面剥離がおき、この水蒸気が外部に抜ける
際にモールド樹脂にクラックが入り様々なクレームの原
因となっている。
分が含まれているとこの水分が瞬時に蒸発しこの水蒸気
圧力によってＩＣパッケージ内部のダイパット部とモー
ルド樹脂に界面剥離がおき、この水蒸気が外部に抜ける
際にモールド樹脂にクラックが入り様々なクレームの原
因となっている。
【０００４】なお、このＩＣパッケージの水分量は重量
で０．１５％以上含まれていると、ほぼ１００％近い状
態でクラックが発生する。
で０．１５％以上含まれていると、ほぼ１００％近い状
態でクラックが発生する。
【０００５】この現象を防止する為従来の一般的な方法
では、ベーキング炉の中にＩＣパッケージを収納し約１
００〜１２０℃で１２時間ベーキングしてＩＣパッケー
ジ内の水分を抜いていた。
では、ベーキング炉の中にＩＣパッケージを収納し約１
００〜１２０℃で１２時間ベーキングしてＩＣパッケー
ジ内の水分を抜いていた。
【０００６】この方法によれば、ほぼ１００％近く水分
を抜くことが出来るがＩＣパッケージを長時間加熱する
のでピン（接続端子）が酸化してしまいリフローソルダ
リングの際にハンダののりが悪くなり接続不良の原因に
なっている。また、ベーキングした後も直ちに実装しな
いとＩＣパッケージが再び空気中の水分を吸着してしま
い再度ベーキングする必要があり非常にやっかいであ
る。
を抜くことが出来るがＩＣパッケージを長時間加熱する
のでピン（接続端子）が酸化してしまいリフローソルダ
リングの際にハンダののりが悪くなり接続不良の原因に
なっている。また、ベーキングした後も直ちに実装しな
いとＩＣパッケージが再び空気中の水分を吸着してしま
い再度ベーキングする必要があり非常にやっかいであ
る。
【０００７】従って、現在は乾燥剤を使用した除湿方法
により相対湿度（ＲＨ）が５％以下の低湿収納庫を作
り、この中にＩＣパッケージを数時間放置し、ＩＣパッ
ケージ内の水分の拡散によりＩＣパッケージから水分を
抜くようにしている。
により相対湿度（ＲＨ）が５％以下の低湿収納庫を作
り、この中にＩＣパッケージを数時間放置し、ＩＣパッ
ケージ内の水分の拡散によりＩＣパッケージから水分を
抜くようにしている。
【０００８】このような低湿収納庫においては、一定時
間乾燥剤をヒーターで再生させ、その再生時に庫内側と
庫外側のシャッターを切り換え乾燥剤が庫内から吸着し
た水分を外部に放出し、再生が終った時点でシャッター
を切り換え、庫内の湿気の吸着を開始し、以後このサイ
クルを繰り返すものである。
間乾燥剤をヒーターで再生させ、その再生時に庫内側と
庫外側のシャッターを切り換え乾燥剤が庫内から吸着し
た水分を外部に放出し、再生が終った時点でシャッター
を切り換え、庫内の湿気の吸着を開始し、以後このサイ
クルを繰り返すものである。
【０００９】一般的再生では乾燥剤を、約１５０℃で約
３０分加熱し、この再生は約６時間ごとに繰り返し、こ
れらの動作はタイマーで行っている。
３０分加熱し、この再生は約６時間ごとに繰り返し、こ
れらの動作はタイマーで行っている。
【００１０】ＩＣパッケージの脱湿データーを図４に示
す。図３によると重量で０．２％の水分を含んでいたＩ
Ｃパッケージを５％ＲＨの収納庫に２４時間保管するこ
とによって０．１４５％の水分を抜く事が出来、その時
の水分量は約０．０５５％となり、これはクラック発生
注意領域の０．１％より十分低い安全領域に入るのでそ
の後は安心して実装できる。
す。図３によると重量で０．２％の水分を含んでいたＩ
Ｃパッケージを５％ＲＨの収納庫に２４時間保管するこ
とによって０．１４５％の水分を抜く事が出来、その時
の水分量は約０．０５５％となり、これはクラック発生
注意領域の０．１％より十分低い安全領域に入るのでそ
の後は安心して実装できる。
【００１１】この方法によれば常温でＩＣパッケージか
ら脱湿する事が出来るのでピンの酸化の問題もなく又脱
湿後もこの低湿収納庫にそのままＩＣパッケージを保管
出来るメリットがある。
ら脱湿する事が出来るのでピンの酸化の問題もなく又脱
湿後もこの低湿収納庫にそのままＩＣパッケージを保管
出来るメリットがある。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記のよ
うな低湿収納庫はその管理に当り常時庫内の湿度の監視
が必要となり、又種々のＩＣパッケージを収納するので
どの種類のものが何時間収納されていたか判別がむずか
しくなる。よって湿度はモニターで管理し、湿度データ
ーはメモリーに残し必要な時にプリンターで打ち出す事
が出来る様にするか、または、パソコン等に接続しメモ
リーカードをパソコンに入力出来る様にすると共に、低
湿収納庫の湿度が何らかの異常で上昇した場合警報が出
る様にする必要がある。
うな低湿収納庫はその管理に当り常時庫内の湿度の監視
が必要となり、又種々のＩＣパッケージを収納するので
どの種類のものが何時間収納されていたか判別がむずか
しくなる。よって湿度はモニターで管理し、湿度データ
ーはメモリーに残し必要な時にプリンターで打ち出す事
が出来る様にするか、または、パソコン等に接続しメモ
リーカードをパソコンに入力出来る様にすると共に、低
湿収納庫の湿度が何らかの異常で上昇した場合警報が出
る様にする必要がある。
【００１３】本発明の目的は、極めて簡単、確実に低湿
収納庫に対するＩＣパッケージの収納を管理出来る様に
した低湿収納庫を得るにある。
収納庫に対するＩＣパッケージの収納を管理出来る様に
した低湿収納庫を得るにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明の低湿収納庫は、
収納された物品に必要な除湿時間を上記物品に関連した
位置に表示する表示手段と、上記除湿時間が経過したこ
とを報知する報知手段とを有することを特徴とする。
収納された物品に必要な除湿時間を上記物品に関連した
位置に表示する表示手段と、上記除湿時間が経過したこ
とを報知する報知手段とを有することを特徴とする。
【００１５】上記報知は、点滅や色彩変化または光や音
声でなされる。
声でなされる。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下図面によって本発明の実施例
を説明する。
を説明する。
【００１７】図１及び図２において１は低湿収納庫、２
は棚板、３はこの棚板２上に載置された除湿すべき物品
例えばＩＣパッケージ、３′はこのＩＣパッケージを収
納しているトレイ、４は例えば特開平６−３０４４３６
号公報に示されている除湿装置、５は上記棚板２に対応
して設けた扉、６はこの扉５のガラス窓を示す。
は棚板、３はこの棚板２上に載置された除湿すべき物品
例えばＩＣパッケージ、３′はこのＩＣパッケージを収
納しているトレイ、４は例えば特開平６−３０４４３６
号公報に示されている除湿装置、５は上記棚板２に対応
して設けた扉、６はこの扉５のガラス窓を示す。
【００１８】本発明においては図１に示すように、上記
棚板２毎にこの棚板２及びまたはこの棚板２に対応する
扉５の外面や低湿収納庫１の内面等にその棚板２に載置
されたＩＣパッケージ３に最低必要なあらかじめ実験に
より得た除湿時間を表示する表示部７と、上記表示部７
に表示した乾燥時間に対応してセットされる棚板毎のタ
イマー（図示せず）とを設け、このタイマーに出力を生
じたとき上記表示部７が点滅したり色が変わるようにす
るか、光や音声信号を発生せしめるようにする。
棚板２毎にこの棚板２及びまたはこの棚板２に対応する
扉５の外面や低湿収納庫１の内面等にその棚板２に載置
されたＩＣパッケージ３に最低必要なあらかじめ実験に
より得た除湿時間を表示する表示部７と、上記表示部７
に表示した乾燥時間に対応してセットされる棚板毎のタ
イマー（図示せず）とを設け、このタイマーに出力を生
じたとき上記表示部７が点滅したり色が変わるようにす
るか、光や音声信号を発生せしめるようにする。
【００１９】図３は本発明における表示部７の他の実施
例を示し、８は棚または扉の番号表示、９は時間表示、
１０はタイマーのリセットボタン、１１は収納物品表
示、１２はタイマーの時間、棚番号その他の設定ボタン
である。
例を示し、８は棚または扉の番号表示、９は時間表示、
１０はタイマーのリセットボタン、１１は収納物品表
示、１２はタイマーの時間、棚番号その他の設定ボタン
である。
【００２０】この実施例においては、時間設定ボタン１
２を押して上記タイマーにそのＩＣパッケージ３の湿度
がクラック発生注意領域となる時間、例えば６時間と、
安全領域となる時間、例えば１２時間を夫々セットし、
指定時間が経過すれば夫々の経過時間で時間表示９の色
が変わったり、異なる光や音声信号が発生されるように
することができる。
２を押して上記タイマーにそのＩＣパッケージ３の湿度
がクラック発生注意領域となる時間、例えば６時間と、
安全領域となる時間、例えば１２時間を夫々セットし、
指定時間が経過すれば夫々の経過時間で時間表示９の色
が変わったり、異なる光や音声信号が発生されるように
することができる。
【００２１】例えば物品収納後６時間以内ではクラック
発生注意領域付近の水分量であることを赤色で表示し、
１２時間以上経過した場合は十分な安全領域に入ってい
ることを緑色等で表示する。従って、この緑色のランプ
の点灯している棚及び扉内の物品は何日でも安心して取
り出し使用出来ることが判明する。
発生注意領域付近の水分量であることを赤色で表示し、
１２時間以上経過した場合は十分な安全領域に入ってい
ることを緑色等で表示する。従って、この緑色のランプ
の点灯している棚及び扉内の物品は何日でも安心して取
り出し使用出来ることが判明する。
【００２２】
【発明の効果】本発明の低湿収納庫は上記のような構成
であるから、各ＩＣパッケージ毎にその必要な収納時間
に応じてこれを容易、確実に管理することができるよう
になる大きな利益がある。
であるから、各ＩＣパッケージ毎にその必要な収納時間
に応じてこれを容易、確実に管理することができるよう
になる大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の低湿収納庫の正面図である。
【図２】本発明の低湿収納庫の側面図である。
【図３】本発明の低湿収納庫における表示部の説明図で
ある。
ある。
【図４】低湿収納庫によるＩＣパッケージの吸湿状態説
明用線図である。
明用線図である。
１ 低湿収納庫 ２ 棚板 ３ ＩＣパッケージ ４ 除湿装置 ５ 扉 ６ ガラス窓 ７ 表示部 ８ 番号表示 ９ 時間表示 １０ リセットボタン １１ 収納物品表示 １２ タイマーの時間、棚番号その他の設定ボタン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B01D 53/26 101 B65G 1/00 521 B65G 1/00 535 F26B 1/00 - 25/22
Claims (3)
- 【請求項１】 収納された物品に必要な除湿時間を上記
物品に関連した位置に表示する表示手段と、上記除湿時
間が経過したことを報知する報知手段とを有することを
特徴とする低湿収納庫。 - 【請求項２】 上記報知が点滅や色彩変化でなされるこ
とを特徴とする請求項１記載の低湿収納庫。 - 【請求項３】 上記報知が光や音声でなされることを特
徴とする請求項１記載の低湿収納庫。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9262880A JP3060168B2 (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 低湿収納庫 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9262880A JP3060168B2 (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 低湿収納庫 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1176738A JPH1176738A (ja) | 1999-03-23 |
| JP3060168B2 true JP3060168B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=17381919
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9262880A Expired - Fee Related JP3060168B2 (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 低湿収納庫 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3060168B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101692901B1 (ko) | 2014-08-12 | 2017-01-04 | 김대홍 | 지주 연결구 |
| KR101948758B1 (ko) | 2012-02-15 | 2019-02-15 | 헤티히-하인츠 게엠베하 운트 콤파니 카게 | 조립식 구조체 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6622399B1 (en) * | 2000-03-31 | 2003-09-23 | L'air Liquide-Societe Anonyme A' Directoire Et Conseil De Sureveillance Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude | Apparatus and method for maintaining a dry atmosphere to prevent moisture absorption and allow demoisturization of electronic components |
| JP4648815B2 (ja) * | 2005-10-12 | 2011-03-09 | ナイルス株式会社 | 材料乾燥装置 |
-
1997
- 1997-09-11 JP JP9262880A patent/JP3060168B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101948758B1 (ko) | 2012-02-15 | 2019-02-15 | 헤티히-하인츠 게엠베하 운트 콤파니 카게 | 조립식 구조체 |
| KR101692901B1 (ko) | 2014-08-12 | 2017-01-04 | 김대홍 | 지주 연결구 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1176738A (ja) | 1999-03-23 |
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