JP3059939U - Ｃｄ郵送用パッケージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 直径が１２ｃｍのＣＤを第一種定形郵便の料
金９０円の範囲内で郵送することができるようにすると
共に、一緒に封入する小冊子の表紙自体をＣＤの保護ケ
ース代りに用いることによって、全体の体裁を良好に
し、且つ、全体のスリム化を図ったＣＤ郵送用パッケー
ジを提供する。 【解決手段】 ２枚のカバー紙１，２を折り線１Ａを介
して折り畳み自在に連設し、一方のカバー紙１に折り線
１Ｂを介して折り返し片３を連設して、両側の折り線１
Ａ，１Ｂの部分に、ＣＤ１０の両側縁１０Ｘ，１０Ｘを
嵌込んで外側に逃がすことができる切り欠き穴４，５を
設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、コンパクトディスク（ＣＤ−ＲＯＭ）を郵送する場合に用いて好適 なＣＤ郵送用パツケージに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

最近パソコンが急速に普及し、特に一般家庭にまで浸透しつつあり、而かも、 ＣＤ−ＲＯＭ（以下単にＣＤと言う）の駆動装置を備えたパソコンに人気が集中 している。

【０００３】 この事から、ＣＤの用途が広がりつつあり、従来はカタログ等の書籍の形態で 需要家個人宛に送られていた印刷物にとって変って、ＣＤカタログがプラスチッ ク製の保護ケースに収められてダイレクトメールで個人宛に送られるようになっ ている。

【０００４】 しかし、ＣＤを郵送する場合、従来の様にプラスチック製の保護ケースに収め て封書で送ると、重量が５０ｇを超え、寸法も定形外になつてしまうため、最低 でも１４０円以上（出願時の郵便料金に基づくもので、以下に述べる料金も同様 である）の定形外の郵送料が掛ってしまう問題があった。

【０００５】 即ち、国内郵便料金規定によると、第一種（封書）定形郵便物は、長さが１４ 〜２３．５ｃｍ、幅が９〜１２ｃｍ、厚さが１ｃｍまでで、且つ、重量５０ｇま での料金が９０円に定められているが、ＣＤの直径は１２ｃｍであるから、これ を従来のようにプラスチック製保護ケースに収めて封書で送った場合には、寸法 は定形外郵便物となってしまい、重量も５０ｇを超えてしまうため、最低でも１ ９０円の料金が掛ることになるのである。

【０００６】 加えて、プラスチック製保護ケースは郵送途中での破損事故が多く、これを防 ぐためにクッション封筒を使うと更にコストが増大し、且つ、これにＣＤ解説用 の小冊子を加えるとなると、１枚のＣＤを郵送するのに３００円以上のコストが 掛ってしまう問題があった。

【０００７】 そこで、従来のプラスチック製保護ケースに代えて、板紙で袋状に造った容器 体を用いて、これにＣＤを収めて封書で送ることが考えられた。

【０００８】 板紙で造った容器体は軽量で、ＣＤを含めても重量が５０ｇを超えることがな く、また、従来のプラスチック製保護ケースに比較して製造コストを安くするこ とができ、且つ、全体に柔軟性があって郵送途中での破損事故も可及的に少くす ることができるため、ＣＤを比較的低コストで郵送できる利点を備えている。

【０００９】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、ＣＤの直径Ｌは１２ｃｍであり、このＣＤを収容する容器体には底面 に袋状の折り返し部が設けられているため、ＣＤを収める容器体の縦幅は、その 寸法が最低でもＣＤの直径Ｌに折り返し部の寸法αを加えたＬ＋αになって、前 述した第一種定形郵便物の規定最大幅１２ｃｍを超えてしまうため、ＣＤを第一 種定形郵便の料金９０円では郵送することができず、第一種定形外の料金１２０ 円又は１４０円で送らなくてはならない不経済性があつた。

【００１０】 加えて、この袋状に形成した容器体は外見上の体裁があまり良くなく、また、 ＣＤ解説用の小冊子を一緒に封入する場合は、ＣＤを入れた容器体の厚みと小冊 子の厚みとが重なって可成り嵩張ってしまい、封筒への出し入れが面倒になると 共に、使用後のＣＤの保管が袋状に形成した容器体になるため、外観からＣＤの 種別を判別しにくい問題もあって、その改善が望まれていた。

【００１１】 従って本考案の技術的課題は、直径が１２ｃｍのＣＤを第一種定形郵便の料金 ９０円の範囲内で郵送することができるようにすると共に、一緒に封入する小冊 子のカバー紙自体をＣＤの保護ケース代りに用いることによって、全体の体裁を 良好にし、且つ、全体のスリム化を図ったＣＤ郵送用パッケージを提供すること である。

【００１２】

【課題を解決するための手段】

上記の技術的課題を解決するために本考案で講じた手段は以下の如くである。

【００１３】 （１） 夫々小口寸法を少くとも１２ｃｍの範囲内の大きさに形成した左右のカ バー紙を折り線を介して二つ折り自在に連設し、いずれか一方のカバー紙に折り 線を介して折り返し片を連設して、この折り返し片をカバー紙の内側面に折り重 ねてその上下両端部を貼り付けることによって、ＣＤを収納する袋部を構成する と共に、上記の折り返し片を連設した折り線の部分と、２枚のカバー紙を連設し た折り線の部分の夫々に、上記袋部に収納したＣＤの両側縁を嵌込んでこれを外 側に逃がすことができる切り欠き穴を設けること。（請求項１）

【００１４】 （２） 夫々小口寸法を少くとも１２ｃｍの範囲内の大きさに形成した左右のカ バー紙を折り線を介して二つ折り自在に連設し、いずれか一方のカバー紙に折り 線を介して折り返し片を連設して、この折り返し片をカバー紙の内側面に折り重 ねることによって、ＣＤを差込むことができる挟持部を構成すると共に、上記の 折り返し片を連設した折り線の部分と、２枚のカバー紙を連設した折り線の部分 の夫々に、上記挟持部に差込んだＣＤの両側縁を嵌込んでこれを外側に逃がすこ とができる切り欠き穴を設けること。（請求項２）

【００１５】 （３） 一方のカバー紙に折り線を介して連設した折り返し片に、ＣＤを挿入自 在に構成した切り込みを形成すること。（請求項３）

【００１６】 （４） 折り線を介して連設した左右のカバー紙の間に小冊子を綴じ込んで、こ れ等左右のカバー紙を小冊子の表紙にすること。（請求項４）

【００１７】 （５） 折り線を介して連設した左右のカバー紙のうち、折り返し片を連設した 一方のカバー紙の小口寸法を、他方のカバー紙の小口寸法よりも若干短く構成す ること。（請求項５）

【００１８】 上記（１）で述べた請求項１に係る手段によれば、一方のカバー紙の袋部の 中に収納したＣＤの両側縁を左右の折り線の部分に形成した切り欠き穴に嵌込ん で外に逃がすことにより、カバー紙の小口寸法（横断面寸法）を第一種定形郵便 物の規定寸法１２ｃｍの範囲内に押えることができるから、このパッケージを用 いてＣＤを第一種定形郵便の料金９０円で郵送することを可能にする。

【００１９】 上記（２）で述べた請求項２に係る手段によれば、一方のカバー紙の挟持部 に差込んだＣＤの両側縁を左右の折り線の部分に形成した切り欠き穴に嵌込んで 外に逃がすことにより、カバー紙の小口寸法を第一種定形郵便物の規定寸法１２ ｃｍの範囲内に押えることができるから、このパツケージを用いてＣＤを第一種 定形郵便の料金９０円で郵送でき、更に、ＣＤを挟持する折り返し片を外側に開 くことができるため、この折り返し片とカバー紙の各内側面を印刷面として用い ることによって、各種情報の印刷用スペースを広げることを可能にする。

【００２０】 上記（３）で述べた請求項３に係る手段によれば、ＣＤを折り返し片の上面 側から切り込み内に挿通し、且つ、その左右両側縁を左右の切り欠きに嵌込むた め、ＣＤの中間部と左右両側縁の３点をカバー紙側に支持できるものであって、 ＣＤを小冊子のカバー紙内に確実に保持して保護することを可能にする。

【００２１】 上記（４）で述べた請求項４に係る手段によれば、ＣＤの解説等を印刷した 小冊子の表紙そのものを、ＣＤの保護カバーとして用いることができるため、封 筒への出し入れを容易に行うことができると共に、体裁も良好に造ることを可能 にする。

【００２２】 上記（５）で述べた請求項５に係る手段によれば、折り返し片を連設した一 方のカバー紙の小口寸法を、他方のカバー紙の小口寸法よりも若干短く（約２ｍ ｍ程度）形成しているため、例えば小冊子を製本した後に左右のカバー紙（表紙 ）を閉じて全体の小口寸法を１２ｃｍ以下に仕上げ断裁する時に、折り返し片を 連設した折り線の部分、即ち、一方の切り欠きの部分（袋部又は挟持部の底部と なる部分）が切断されることがなく、切り欠きを残した状態で仕上げ断裁するこ とを可能にする。

【００２３】 以上の如くであるから、上記（１）〜（５）で述べた手段によって上述した技 術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消することができる。

【００２４】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案に係るＣＤ郵送用パツケージの実施の形態を図面と共に説明す ると、図１はＣＤ１０を収納した本考案のパッケージＰＫと、これを収納するプ ラスチックフイルム製の第一種定形封筒ＴＦを示した正面図であって、パッケー ジＰＫは長さＸが１４〜２３．５ｃｍ、幅Ｒが１２ｃｍの範囲内に形成され、ま た、封筒ＴＦの長さＨと幅Ｌも第一種定形郵便の規定寸法の範囲内に形成されて いる。

【００２５】 図２は上記パッケージＰＫを展開した斜視図であって、図中、１と２は折り線 １Ａを中心にしてその左右に連設したカバー紙、３は一方のカバー紙１の一側に 折り線１Ｂを介して連設した折り返し片で、これら左右のカバー紙１，２と折り 返し片３は１枚の比較的厚手の板紙を断裁することによって形成されていて、そ の長さ寸法Ｘは１４〜２３．５ｃｍの範囲内に形成され、右側のカバー紙２の小 口寸法Ｒ（横幅寸法）は１２ｃｍ、左側のカバー紙１の小口寸法Ｖは右側のカバ ー紙２の小口寸法よりも若干短く（２ｍｍ程）形成され、更に、折り返し片３の 小口寸法Ｗは７〜９ｃｍ程度、好ましくは８ｃｍ程度に形成されている。

【００２６】 ４と５は上記両側の折り線１Ａ，１Ｂの部分に切欠形成した切り欠きで、一方 のカバー紙１の内側面に沿わせて収納されるＣＤ１０の両側縁１０Ｘ，１０Ｘが 、これ等両切り欠き穴４，５に嵌込まれて保持される仕組に成っている。

【００２７】 また、上記一方のカバー紙１の内側面に折り重ねる折り返し片３は、図３に示 すようにその上下両端部３Ｎ，３Ｎをカバー紙１の内側面に貼り付けて袋部を構 成する場合と、図４に示すようにカバー紙１側に折り重ねるだけで挟持部を構成 する場合とがあって、いずれの場合もＣＤ１０をこれ等袋部又は挟持部内に差込 み、且つ、その両側縁１０Ｘ，１０Ｘを両側の切り欠き穴４，５に嵌込んで保持 するように構成されている。

【００２８】 図５乃至図７に於いて、３Ａは上記一方のカバー紙１の内側面に折り重ねる折 り返し片３に形成した切り込みで、図６に示すように折り返し片３の表面側から この切り込み３Ａに挿入したＣＤ１０の先端部側縁１０Ｘは、上記一方の切り欠 き穴５に嵌込まれて保持され、また、このＣＤ１０の根端部側縁１０Ｘは他方の 切り欠き穴５に嵌込まれて保持されるものであって、従って、この切り込み３Ａ を備えたパッケージＰＫによれば、差込まれたＣＤ１０を両側の切り欠き穴４， ５と中間の切り込み３Ａの３点で確実に保持する仕組に成っている。

【００２９】 また、図２乃至図７に於いて、ＢＴは左右のカバー紙１，２の間に綴じ金具６ ，６を用いて綴じ込んだ小冊子で、小冊子ＢＴにはＣＤ１０の解説文や案内文、 その他の記事等が印刷されており、更に、カバー紙１，２の表裏両面側、及び、 折り返し片３の表裏両面はいずれも印刷可能なスペースになっていて、各スペー スには必要に応じて図５乃至図７に示すようにＣＤ１０に関連した写真や記事等 １Ｔ，２Ｔ，３Ｔが印刷されるものであって、この様に小冊子ＢＴを綴じ込んだ 場合には、左右のカバー紙１，２はこの小冊子ＢＴの表紙となるように構成され ている。

【００３０】 尚、上記の折り返し片３の上下両端部を図４乃至図７に示すようにカバー紙１ の内側面に貼り付けない場合は、折り返し片３の内側面と、これに対向するカバ ー紙１の内側面も印刷可能なスぺースに成るため、印刷スペースを増量できるこ とは勿論である。

【００３１】 また、折り返し片３を連設した一方のカバー紙１の小口寸法Ｖを、丁度１２ｃ ｍに形成した他方のカバー紙２の小口寸法Ｒよりも、図１で符号Ｚで示すように 若干（約２ｍｍ程度）短く形成しているため、上記の小冊子ＢＴを綴じ込んで製 本した後、左右のカバー紙１，２を閉じて全体の小口寸法を１２ｃｍに仕上げ断 裁する時に、一方の切り欠き穴５を切欠形成した折り線１Ｂの折り返し部分を切 断することを防止することができる。

【００３２】 本考案に係るＣＤ郵送用パツケージは以上述べた如き構成であって、ＣＤ１０ を収める袋部又は挟持部の両側縁には切り欠き穴４，５が形成されていて、ＣＤ １０の両側縁１０Ｘ，１０Ｘをこれ等左右の切り欠き穴４，５に嵌込んで外側に 逃がすことにより、図１の如くカバー紙１，２を折り線１Ａと１Ｂに沿って折り 重ねて郵送状態にした場合のパッケージＰＫの両側縁と、切り欠き穴４，５に嵌 込んだＣＤ１０の両側縁１０Ｘ，１０Ｘを同一面にすることができるから、直径 １２ｃｍのＣＤ１０を、同じく小口寸法を１２ｃｍに形成したパツケージＰＫの 内部に完全に収納でき、これをプラスチックフイルム製の封筒ＴＦに封入して第 一種定形郵便物として９０円で郵送することができる。

【００３３】 また、パッケージＰＫに収納したＣＤ１０は二つ折りにした表裏のカバー紙１ ，２に保護されると共に、これ等２枚のカバー紙１，２の表裏両面と、折り返し 片３の表面又は表裏両面が印刷スペースとして利用できるため、これ等各スペー スに各種の印刷を施すことによってＣＤ１０の商品価値を高めることができ、更 に、開封後はこのパッケージＰＫをそのままＣＤ１０の保管用ケースとしても使 用することもできる。

【００３４】 尚、本考案ではカバー紙１，２の間に収容したＣＤ１０の両側縁１０Ｘ，１０ Ｘが両切り欠き穴４，５よりパッケージＰＫの外部に露出することになるが、Ｃ Ｄ１０の外周１ｍｍ幅の部分は信号が刻まれていない空白部であるため、上記の 露出によってＣＤ１０の記録内容に直接影響を与えることはない。

【００３５】

【考案の効果】

以上述べた次第で、本考案に係るＣＤ郵送用パツケージを使用すれば、ＣＤ− ＲＯＭを第一種定形郵便料金９０円で、而かも、ＣＤの記録内容を痛めることな く安全に郵送することができ、特に、ダイレクトメールの部数は通常何万部、何 十万部という数であるから、本考案によって一部当り１００円〜２００円の郵送 料を節約して、発送元にとって大きな利益をもたらす経済性を発揮できるもので あって、カバー紙の間に小冊子を綴じ込んでこれを表紙とすることにより、ＣＤ を小冊子の表紙で保護できるようにした点と相俟って、ＣＤ−ＲＯＭの郵送に利 用して洵に好適なものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るＣＤ郵送用パツケージとこれを封
入する封筒を示した正面図である。

【図２】パツケージの全体を展開して示した斜視図であ
る。

【図３】ＣＤをパツケージの袋部内に挿入して保持した
状態を示した正面図である。

【図４】ＣＤをパツケージの挟持部内に差込んで保持し
た状態を示した正面図である。

【図５】折り返し片に切り込みを入れたパッケージの正
面図である。

【図６】図５に示したパッケージにＣＤを収納した状態
を示した正面図である。

【図７】図５と図６に示したパツケージを展開して示し
た斜視図である。

【符号の説明】

ＰＫ パッケージ ＢＴ 小冊子 １，２ カバー紙 １Ａ，１Ｂ 折り線 ３ 折り返し片 ３Ａ 切り込み ４，５ 切り欠き穴 １０ ＣＤ １０Ｘ ＣＤの側縁部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 夫々小口寸法を少くとも１２ｃｍの範囲
   内の大きさに形成した左右のカバー紙を折り線を介して
   二つ折り自在に連設し、いずれか一方のカバー紙に折り
   線を介して折り返し片を連設して、この折り返し片をカ
   バー紙の内側面に折り重ねてその上下両端部を貼り付け
   ることによって、ＣＤを収納する袋部を構成すると共
   に、上記の折り返し片を連設した折り線の部分と、２枚
   のカバー紙を連設した折り線の部分の夫々に、上記袋部
   に収納したＣＤの両側縁を嵌込んでこれを外側に逃がす
   ことができる切り欠き穴を設けたことを特徴とするＣＤ
   郵送用パツケージ。
2. 【請求項２】 夫々小口寸法を少くとも１２ｃｍの範囲
   内の大きさに形成した左右のカバー紙を折り線を介して
   二つ折り自在に連設し、いずれか一方のカバー紙に折り
   線を介して折り返し片を連設して、この折り返し片をカ
   バー紙の内側面に折り重ねることによって、ＣＤを差込
   むことができる挟持部を構成すると共に、上記の折り返
   し片を連設した折り線の部分と、２枚のカバー紙を連設
   した折り線の部分の夫々に、上記挟持部に差込んだＣＤ
   の両側縁を嵌込んでこれを外側に逃がすことができる切
   り欠き穴を設けたことを特徴とするＣＤ郵送用パツケー
   ジ。
3. 【請求項３】 一方のカバー紙に折り線を介して連設し
   た折り返し片に、ＣＤを挿入自在に構成した切り込みを
   形成したことを特徴とする請求項２記載のＣＤ郵送用パ
   ツケージ。
4. 【請求項４】 折り線を介して連設した左右のカバー紙
   の間に小冊子を綴じ込んで、これ等左右のカバー紙を小
   冊子の表紙にしたことを特徴とする請求項１、２又は３
   記載のＣＤ郵送用パツケージ。
5. 【請求項５】 折り線を介して連設した左右のカバー紙
   のうち、折り返し片を連設した一方のカバー紙の小口寸
   法を、他方のカバー紙の小口寸法よりも若干短く構成し
   たことを特徴とする請求項１、２、３又は４記載のＣＤ
   郵送用パツケージ。