JP3059102U - 液状導電物質の検知装置およびそれを用いた検知マット - Google Patents
液状導電物質の検知装置およびそれを用いた検知マットInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 漏水等の液状導電物質の早期発見とその場所
を的確に知ることができる検知装置とこのような検知装
置を用いた検知マットを提供する。 【解決手段】 互いに所定間隔で離間され、電気的に絶
縁された状態にある少なくとも一対の導線の導線間を、
液状導電物質で導通させ、この導通状態の有無によって
液状導電物質を検知する検知装置を備えたマットに関
し、導線間に隙間を設けて、この隙間を毛細管現象によ
って吸い寄せられた液状導電物質で埋めることにより、
導線間を液状導電物質で導通させて、液状導電物質を検
知するよう構成している。
を的確に知ることができる検知装置とこのような検知装
置を用いた検知マットを提供する。 【解決手段】 互いに所定間隔で離間され、電気的に絶
縁された状態にある少なくとも一対の導線の導線間を、
液状導電物質で導通させ、この導通状態の有無によって
液状導電物質を検知する検知装置を備えたマットに関
し、導線間に隙間を設けて、この隙間を毛細管現象によ
って吸い寄せられた液状導電物質で埋めることにより、
導線間を液状導電物質で導通させて、液状導電物質を検
知するよう構成している。
Description
【0001】
本考案は、液状導電物質の検知装置およびそれを用いた検知マット、更に言え ば、互いに所定間隔で離間され、電気的に絶縁された状態にある導線の間を、液 状導電物質で導通させ、この導通状態の有無によって液状導電物質を検知する検 知装置およびそれを用いた検知マットに関する。
【0002】
従来、建物等の床下、天井裏等、通常あまり目で確認できない場所の給排水管 、給湯配管、冷暖房配管、或いは屋根等からの漏水や雨漏りは、天井や壁等の表 面に表れて初めて気付くものであり、特にその建物がコンクリート造り等の場合 には、短時間で且つ真下に漏水するとは限らず、その原因箇所を発見する事が大 変困難で、漏水による被害も広範囲に及ぶことが多かった。
【0003】
本考案は、このような従来技術における問題を解決するためになされたもので あり、漏水等の液状導電物質の早期発見とその場所を的確に知ることができる検 知装置とこのような検知装置を用いた検知マットを提供することを目的とする。
【0004】
本考案の一つの観点によれば、互いに所定間隔で離間され、電気的に絶縁され た状態にある少なくとも一対の導線の導線間を、液状導電物質で導通させ、この 導通状態の有無によって前記液状導電物質を検知する検知装置において、前記導 線間に隙間を設け、この隙間を毛細管現象によって吸い寄せられた液状導電物質 で埋めることにより、前記導線間を液状導電物質で導通させて、前記液状導電物 質を検知することを特徴とする。
【0005】 本考案の別の観点によれば、互いに所定間隔で離間され、電気的に絶縁された 状態にある少なくとも一対の導線の導線間を、液状導電物質で導通させ、この導 通状態の有無によって前記液状導電物質を検知する検知装置を備えたマットにお いて、前記導線間に隙間を設け、この隙間を毛細管現象によって吸い寄せられた 液状導電物質で埋めることにより、前記導線間を液状導電物質で導通させて、前 記液状導電物質を検知する検知装置を備えたことを特徴とする。
【0006】 本考案の一つの実施の形態によれば、前記液状物質はブラシ状部材による毛細 管現象によって吸い寄せられる。
【0007】 本考案の別の実施の形態によれば、前記液状物質は切り込みによる毛細管現象 によって吸い寄せられる。
【0008】 本考案のさらに別の観点によれば、互いに所定間隔で離間され、電気的に絶縁 された状態にある少なくとも一対の導線の導線間を、液状導電物質で導通させ、 この導通状態の有無によって前記液状導電物質を検知する検知装置を備えた検知 マットにおいて、前記導線間に前記導線の双方と交叉する溝を設け、前記溝を液 状導電物質で埋めることにより前記導線間を導通させて、前記液状導電物質を検 知する検知装置を備えたことを特徴とする。
【0009】 本考案の一つの実施の形態によれば、前記検知マットはその内部に前記導線が 配置されるようにして樹脂をモールドすることによって形成されている。
【0010】 本考案の別の実施の形態によれば、前記検知マットを複数設け、これらの検知 マットを互いに接続することなく、それぞれを1つの制御手段に接続することに よって、液状導電物質の検知場所を的確に知ることができるようにしてある。
【0011】
以下に図面を参照して本考案による幾つかの好例の実施形態を説明する。図1 に本考案の第一の実施形態による漏水検知マット1を示す。この図は検知マット の横方向断面図(後述する第三の実施形態における検知マットのA−A線断面図 (図3参照)にほぼ対応する)を示したものである。
【0012】 この検知マット1は、導線の一部のみがマットの外部に露出され、その他の部 分はマットの内部に配置されるような方法で、樹脂をモールドすることによって 形成されている。この検知マット1の本体部分であるプレート2の、ほぼ水平中 心軸上に示された3つの点A1、B、A2は、マットの内部に配置された導線、 特に、それら導線における主線の断面を示している。
【0013】 これらの主線A1、B、A2の各端部は、マットの縁に設けた2つのコネクタ のいずれかに接続されている(この構成と同様のものが図3に示されており、ま た、コネクタは参照番号6で示されている)。これらのコネクタを介して、主線 は、導通状態の有無を検査する検査装置やコントローラ等の制御手段(図示され ていない)に接続され得る。
【0014】 各主線A1、B、A2には、更に、これらの主線のいずれかに電気的に接続さ れた副線a1、b1、b2、a2が、各主線から延長されるようにして設けられ ている。図面上は、これらの副線のうち、副線b1とb2のみが、主線Bを通じ て電気的に接続されているように見えるが、実際には、(主線A1とA2とが互 いに電気的に接続されることにより)、副線a1とa2もまた、電気的に接続さ れた状態とされている。一方、副線a1とb1、或いは、副線a2とb2は、互 いに所定間隔で離間されており、通常は、電気的に絶縁された状態とされている 。しかしながら、これら副線a1とb1、或いは、副線a2とb2は、それらの 隙間が液状導電物質で埋められたときに導通され、電気的に接続され得る。この 意味で、これら副線a1とb1、或いは、副線b2とa2(主線A1とB、或い は、主線Bと主線A2)は、それぞれ、一対の導電線を形成しているということ ができる。
【0015】 副線a1、b1、b2、a2の各先端は、ブラシ状部材3を構成するブラシ状 部分3' のいずれかのはえ際に、互いに離間され、電気的に絶縁された状態で配 置、固定されている。ブラシ状部材3は、樹脂製マットの一部としてプレート2 と一体モールド成形されており、また、このブラシ状部材3を構成するあるブラ シ状部分3' と他のブラシ状部分3' は互いに離間されているが、それらは非常 に接近した状態とされている。
【0016】 このような状態の下で、ブラシ状部材3のブラシ状部分3' に、例えば漏水の ような液状導電物質が接すると、この漏水はブラシ状部分3' 同士の間で発生さ れ得る毛細管現象によって吸い寄せられて(吸い上げられて)、ブラシ状部分3 ' の間の隙間、したがって、各対の副線a1とb1、或いは、副線b2とa2の 間の隙間を埋める。この結果、副線a1とb1、或いは、副線b2とa2は導通 され得る。
【0017】 これら副線a1とb1、或いは、副線b2とa2の間の導通状態は、上述した コネクタに接続された検査装置によって検知され得る。この導通状態の有無の検 知を通じて、特にブラシ状部材近辺における液状導電物質の存在を検知すること ができる。尚、導通状態の検知に応じて電波信号を発生させ、更に、この電波信 号に応答して別置の警報器によって警報を発生させるようにすれば、簡単に漏水 警報装置を作ることもできる。
【0018】 次に、図2を参照して本考案による第二の実施形態を説明する。この図は、図 1と同様の方法で、本考案の第二の実施形態による漏水検知マットを示したもの である。ただし、図面簡略化のため、ここでは、そのような検知マットの一部の み、特に、隙間の近辺のみを示す。この第二の実施形態と第一の実施形態の主な 相違は、液状導電物質を吸い寄せるための手段の相違にある。即ち、この第二の 実施形態では、ブラシ状部材ではなく、樹脂製マットに入れられた切り込み4に よって、液状導電物質を吸い寄せる(吸い上げる)こととされている。ただし、 手段は相違するとしても、毛細管現象を用いて液状導電物質を吸い寄せる(吸い 上げる)という点では第一の実施形態と同じであり、したがって、その基本動作 はそれとほぼ同様である。即ち、この第二の実施形態においても、漏水等の液状 導電物質は、毛細管現象によって吸い寄せられた液状導電物質で導線間の隙間を 埋めることにより、それらの導線を導通させて、液状導電物質の存在を検知する ものである。
【0019】 このように第一の実施形態と第二の実施形態の主な相違は、ブラシ状部材によ る毛細管現象を用いるか、或いは、切り込みによる毛細管現象を用いるかという 点のみに存在し、その他の相違は重要ではない。例えば、この第二の実施形態で は、ある一対の導線を構成する2つの導線は、切り込み4の先端付近において、 互いに垂直上下方向に所定間隔だけ離間され、且つ、電気的に絶縁された状態で 配置されているが、これらの導線は、切り込み4による毛細管現象によって吸い 寄せられた液状導電物質でそれらの導線が導通されればよく、導線はそのような 目的を達成できるように配置されていれば十分である。したがって、例えば、こ の第二の実施形態において、それぞれの導線を第一の実施形態と同様に、切り込 みの両側に互いに離間された状態で固定することもできる。尚、ここでいう導線 は、第一の実施形態における主線、副線を問題としないことは明らかであろう。
【0020】 最後に、図3を参照して本考案の第三の実施形態を説明する。この図は、本実 施形態による検知マットの略斜視図を示したものである。この第三の実施形態と 第一の実施形態の主な相違は、導線間を液状導電物質で埋める方法の相違にある 。即ち、この第三の実施形態では、導線A1、B、A2の全てと交叉する溝5、 5' を設け、これらの溝5、5' が漏水等の液状導電物質で埋まるようにし、主 線A1とB、主線BとA2、或いは、主線A1又はA2とBとを液状導電物質で 導通させて、その液状導電物質の有無を検知するように構成したものである。た だし、溝5,5' は、必ずしも主線A1、B、A2の全てと交叉している必要は なく、主線A1とBの双方、または、主線BとA2の双方と、交叉していれば十 分である。また、本実施形態では、溝5、5' を、マットの上側と下側の両側に それぞれ複数設けて、マットの頂部および底部双方の複数箇所で漏水を検知でき るようにしてあるが、それらの溝を、上側或いは下側のいずれか一方にのみ設け てもよいし、それらの本数を増減させることも自由である。尚、本実施形態も第 二の実施形態と同様に、主線、副線を問題としないことは明らかであろう。
【0021】 上の実施形態では、本考案を漏水検知マットを例に挙げて説明したが、これら の実施形態に記載された検知装置を他の様々な部材、例えば水道管に設けること も可能である。更に、この検知装置を、漏水に限らず、他の液状導電物質を検知 するために用いることもできる。したがって、本考案は漏水検知マットに限定さ れるものではない。
【0022】 また、これら各実施形態における検知マットを、給排水や給湯、冷暖房配管等 の下部等の複数の場所に、複数個系統的に設置することにより、漏水場所を電気 制御により的確に知ることができる。即ち、各場所毎に検知マットを設け、これ らの検知マットを互いに接続することなく、それぞれの検知マットを1つの制御 手段、即ち、検査装置やコントローラ等に接続することにより、どの検知マット で導通状態が発生したのかを的確に知ることができる。したがって、本考案によ れば、漏水等の液状導電物質の存在場所を的確に知ることも可能である。
【0023】
本考案によれば、漏水等の液状導電物質の早期発見とその場所を的確に知るこ とができる検知装置とこのような検知装置を用いた検知マットが提供される。
【図1】本考案の第一の実施形態による漏水検知マット
を示す図。
を示す図。
【図2】本考案の第二の実施形態による漏水検知マット
の一部を図1と同様の方法で示す図。
の一部を図1と同様の方法で示す図。
【図3】本考案の第三の実施形態による検知マットの略
斜視図。
斜視図。
1 検知マット 2 プレート 3 ブラシ状部材 3' ブラシ状部分 4 切り込み 5 溝 6 コネクタ
Claims (7)
- 【請求項1】 互いに所定間隔で離間され、電気的に絶
縁された状態にある少なくとも一対の導線の導線間を、
液状導電物質で導通させ、この導通状態の有無によって
前記液状導電物質を検知する検知装置において、 前記導線間に隙間を設け、この隙間を毛細管現象によっ
て吸い寄せられた液状導電物質で埋めることにより、前
記導線間を液状導電物質で導通させて、前記液状導電物
質を検知することを特徴とする検知装置。 - 【請求項2】 互いに所定間隔で離間され、電気的に絶
縁された状態にある少なくとも一対の導線の導線間を、
液状導電物質で導通させ、この導通状態の有無によって
前記液状導電物質を検知する検知装置を備えたマットに
おいて、 前記導線間に隙間を設け、この隙間を毛細管現象によっ
て吸い寄せられた液状導電物質で埋めることにより、前
記導線間を液状導電物質で導通させて、前記液状導電物
質を検知する検知装置を備えたことを特徴とするマッ
ト。 - 【請求項3】 前記液状物質はブラシ状部材による毛細
管現象によって吸い寄せられる請求項1又は2記載の検
知マット。 - 【請求項4】 前記液状物質は切り込みによる毛細管現
象によって吸い寄せられる請求項1又は2記載の検知マ
ット。 - 【請求項5】 互いに所定間隔で離間され、電気的に絶
縁された状態にある少なくとも一対の導線の導線間を、
液状導電物質で導通させ、この導通状態の有無によって
前記液状導電物質を検知する検知装置を備えた検知マッ
トにおいて、前記導線間に前記導線の双方と交叉する溝
を設け、前記溝を液状導電物質で埋めることにより前記
導線間を導通させて、前記液状導電物質を検知する検知
装置を備えたことを特徴とする検知マット。 - 【請求項6】 前記検知マットはその内部に前記導線が
配置されるようにして樹脂をモールドすることによって
形成されている請求項2乃至5のいずれか1項に記載の
検知マット。 - 【請求項7】 前記検知マットを複数設け、これらの検
知マットを互いに接続することなく、それぞれを1つの
制御手段に接続することによって、液状導電物質の検知
場所を的確に知ることができるようにした請求項2乃至
6のいずれか1項に記載の検知マット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998009480U JP3059102U (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | 液状導電物質の検知装置およびそれを用いた検知マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998009480U JP3059102U (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | 液状導電物質の検知装置およびそれを用いた検知マット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3059102U true JP3059102U (ja) | 1999-07-02 |
Family
ID=43192980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998009480U Expired - Lifetime JP3059102U (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | 液状導電物質の検知装置およびそれを用いた検知マット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3059102U (ja) |
-
1998
- 1998-11-13 JP JP1998009480U patent/JP3059102U/ja not_active Expired - Lifetime
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