JP3058916B2 - ファイバガラスサイジング組成物、サイズされたガラスファイバおよびそれらの使用方法 - Google Patents

ファイバガラスサイジング組成物、サイズされたガラスファイバおよびそれらの使用方法

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JP3058916B2 JP7510378A JP51037895A JP3058916B2 JP 3058916 B2 JP3058916 B2 JP 3058916B2 JP 7510378 A JP7510378 A JP 7510378A JP 51037895 A JP51037895 A JP 51037895A JP 3058916 B2 JP3058916 B2 JP 3058916B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はガラスファイバのサイジングとして塗布され
うる組成物に関し、とくに、熱硬化性ポリマーを強化す
るために用いられ、ガラスファイバに塗布される水性サ
イジング組成物に関する。
背景技術 ポリマー材料に向上した強度および補強を付与するた
めにガラスファイバを用いることは公知の技術である。
ガラスファイバは、一般的に、正確な金属性デバイスま
たはブッシング中の小さいオリフィスの先端から速い速
度で溶融したガラスを引出すことにより製造される。形
成工程、つづく機械的工程および処理工程の際、ガラス
ファイバは互いの、および加工設備との接触により砕か
れるかもしれない(すなわち、相互繊維化作用(interf
ilamentization)として公知である)。これら砕かれた
ガラスファイバ(ファズ(fuzz))は加工設備上に蓄積
し、および/または該ガラスファイバが添加されるポリ
マー物品上に所望しない不均一な表面をつくるかもしれ
ない。
ガラスファイバを相互繊維化作用による摩耗から保護
するために、形成工程の際にサイジング組成物を該ガラ
スファイバの表面に塗布する。典型的なサイジング組成
物は、フィルム形成剤、潤滑剤、カップリング剤および
乳化剤などの成分を含む。一般的に、サイジング組成物
は、引出し工程につづいて、および形成パッケージ(fo
rming package)上での複数の連続ストランドの集束に
先立ってガラスファイバに塗布される。該形成パッケー
ジは、水分を除去し、かつ前記サイジング組成物を硬化
するために乾燥される。
市販のもので利用できるガラスファイバ、ピーピージ
ー インダストリーズ インコーポレーテッド(PPG In
dustries Inc.)(ペンシルベニア州、ピッツバーグ)
社製の製品番号5528を、ポリウレタン縮合物(condensa
te)くり返し単位をもつモノマー;自己反応性架橋性
(self−reaction crosslinking)コポリマー;少なく
とも1つのオルガノシランカップリング剤;潤滑剤;乳
化剤およびポリビニルピロリドンなどの他のフィルム形
成剤から形成されうるエポキシ化熱可塑性コポリマーを
有する水性サイジング組成物で処理する。該サイジング
は良好な潤滑性、強度および切断性(choppability)を
有する成形ポリマー製品中に組み込まれうる、ならびに
容易に顔料化(pigmented)されうる低ファズ(low fuz
z)ガラスファイバーを作り出すが、該サイジングのガ
ラスファイバへの塗布方法は難しいかもしれない。
ガラスファイバは、ピーピージー インダストリーズ
から市販されており利用可能であるXMC(登録商標)お
よびHMC(登録商標)などの高強度ガラスファイバ強化
成形複合材を形成するために、シートモールディングパ
ウンド(「SMC」)、バルクモールディングコンパウン
ド(「BMC」)、シックモールデイングコンパウンド
(「TMC」)工程および他の工程を通じて、ポリマー材
料に組み込まれうる。前記工程の詳細はUSP−4,338,234
および4,341,877に記載されており、参照としてここに
組み入れられる。これら方法により製造された複合材
(composites)はその後、従来からの成形操作において
用いられうる。
前記方法により製造された材料から形成された成形品
の強度は、ある程度、前記ポリマーとファイバガラスと
の接触の度合に依存している。ポリマー材料による各々
のガラスファイバの全表面の本質的に完全な包み込み
(encapsulation)をうるための、ポリマーマトリック
ス材料のガラスファイバ塊(mass)中での流動性の基準
は、「ウェット−アウト(wet−out)」といわれる。こ
の初期工程の際にウェット−アウトが不完全であると、
その後の工程ならびに最終成形品の成形および表面特性
が悪影響を受けるかもしれない。ポリマー材料とファイ
バガラスとの接触の度合の他の基準は「ウェット−スル
ー(wet−through)」または「ジャックストロー(jack
straw)」であり、これは前記ポリマー材料がガラスフ
ァイバの塊の内部に浸透する(penetrate)速度に関連
する。
前記に述べたような成形工程において、高度のウェッ
ト−アウト、ウェット−スルーおよび低いシートロフト
(sheet loft)を有するのが望ましい。その後の工程に
望ましい別の特性は、成形材料の大きなロールを製造す
る際中にポリマー樹脂が食み出る(squeeze−out)およ
び折り重なる(telescoping)を防ぐことにある。ま
た、前記工程により製造された材料から形成された物品
が、ファイバの突出(prominece)、ファイバのリード
−スルー(read−through)、波むら(waviness)、反
り(warpage)または凝集(clumping)により損じるこ
とのない、本質的に一様な、好ましくは白い表面を有す
ることも望ましい。
発明の概要 本発明は、熱硬化性ポリマーを強化するために用いら
れたときに、高ウェット−アウト、ウェット−スルーお
よび白さを付与するために少なくとも1つのガラスファ
イバに容易に塗布されうる水性サイジング組成物を提供
することにより、従来のサイジング組成物の多くの欠点
を克服する。また、本発明のサイジング組成物は、低い
ファイバの突出および前記のような他の利点を有する物
品を製造するために、その後の工程の際に、ポリマー樹
脂の低い食み出し(squeeze−out)を提供する。
本発明の一面は、少なくとも1つのガラスファイバの
ための水性サイジング組成物であって、(a)非イオン
性ウレタン変性エポキシ熱硬化性コポリマー;(b)ビ
ニルアセテートポリマー、ポリエステル、アクリルポリ
マーおよびこれらの混合物よりなる群から選択される自
己反応性架橋性(self−reacting crosslinking)ポリ
マー;熱可塑性ポリマー;オルガノ官能性シランカップ
リング剤;ファイバ用潤滑剤(fiber lubricant);な
らびに少なくとも1つのガラスファイバに該サイジング
組成物を塗布するに充分な量の水からなる水性サイジン
グ剤である。
本発明の別の一面は、改良された強度を有する強化材
の製造方法にある。前記水性サイジング組成物は複数の
ガラスファイバのそれぞれの表面の少なくとも一部に塗
布され、ついで乾燥されて熱硬化性ポリマー用強化材を
形成する。
好ましい態様の開示 本発明の水性サイジング組成物は、該サイジング組成
物のストランドへの塗布の際に、改良された加工性(す
なわちその後の工程および成形操作の際においても改良
されたバインダ塗布能力(binder application efficie
ney))を有するガラスファイバストランドを提供す
る。その後の成形操作の際、該サイジング組成物はガラ
スファイバに強められた白さ、ウェット−アウトおよび
ウェット−スルー特性を提供する。本発明のサイジング
組成物はポリマー樹脂が、成形材料の大きいロールで製
造の際に食み出すことおよび折り重なることを防ぐ。本
発明のサイジング組成物で処理したガラスファイバを組
み込んだ熱硬化性ポリマー材料から形成された物品は、
改良された強度および低減された傷、すなわちファイバ
の突出、ファイバのリード−スルー、波むら、反りまた
は凝集を有する、より一様な表面を有する。
本発明の水性サイジング組成物は、好ましくは水性エ
マルジョンまたは分散液の形で存在する非イオン性ウレ
タン変性エポキシ熱硬化性ポリマーからなる。一般的
に、該非イオン性ウレタン変性エポキシ熱硬化性ポリマ
ーは、約175〜約760のエポキシド当量重さ(equivalent
weight)を有し、かつ好ましくは有機溶媒を含まない
水ベースエマルジョンの約50〜約99重量%、より好まし
くは約60重量%を構成する。
ウレタン変性エポキシ熱硬化性コポリマーの非イオン
性エマルジョンの現在での好ましい例はエピ−レズ(Ep
i−Rez)CMD W60−5520であり、シェル ケミカル社か
ら市販されており利用可能なものである。該材料は540
のエポキシ当量重さおよび60重量%固形分を有するウレ
タン変性エポキシ樹脂の非イオン性水性分散液である。
該分散液はチキソトロピックであり、かつ有機溶剤を含
まない。CMD W60−5520はエポキシ官能基部(function
ality)およびヒドロキシ官能基部の両方を通じて硬化
しうる。前記分散液は、ブルックフィールド モデル
(Brookfield Model)RVTの5番スピンドルを用いて10r
pmで測定したとき、25℃で約12,000センチポイズの粘度
を有する。該分散液は約9.2b/galの密度、約2ミクロ
ンの平均粒径、約4.0のpHおよび20℃で約20mmHgより低
い蒸気圧を有する。
現在のところ好ましいものとして、前記非イオン性ウ
レタン変性エポキシ熱硬化性樹脂は非水性基準でサイジ
ング組成物の約20〜約50重量%、より好ましくは約28〜
約35重量%を構成する。当業者であれば、1つまたは複
数の非イオン性ウレタン変性エポキシ熱硬化性樹脂もし
くはそれらのエマルジョンを本発明の精神および範囲と
調和させて用いることができることは理解できよう。
また、本発明の水性サイジング組成物は、ビニルアセ
テートポリマー、ポリエステル、アクリルポリマーおよ
びそれらの混合物よりなる群から選択される自己反応性
架橋性ポリマーを含む。自己反応性架橋性ポリマーと
は、ガラスファイバのサイジング組成物の塗布の際およ
びその前に一般的に直面する条件で、好ましくは架橋を
促進する触媒または他の材料を添加することなく自己反
応または架橋するものである。好ましい自己反応性架橋
性ポリマーの非制限的な例は、スターチ アンド ケミ
カル社(National Starch and Chemical Co.)(ニュー
ジャージー州、ブリッジウォーター)から市販されてお
り利用可能なエマルジョンであるレジン(登録商標)
(Resyn )25−2828、ならびにそれぞれエイチ ビー
フラー社(H.B.Fuller Co.)(ミネソタ州、セントポ
ール)から市販されており利用可能なPN 3451FおよびP
N−3700Pに含まれるようなn−メチロールアクリルアミ
ド ビニルアセテート コポリマーである。レジン(登
録商標)25−2828は約52重量%のn−メチロールアクリ
ルアミド ビニルアセテート コポリマーからなる水性
エマルジョンである。該エマルジョンは、約4.2のpH、
約1.0ミクロンの平均粒径を有し、粒子はアニオン性の
電荷を有する。該エマルジョンの粘度はブルックフィー
ルド モデル RVFを用い、20rpmおよび70゜Fで3番ス
ピンドルを用いて測定したところ、約5800センチポイズ
である。該エマルジョンの密度は72゜Fで約9.2b/gal
である。
適切な自己反応性架橋性ポリマーの他の非制限的な例
は、メラニンホルムアルデヒド−型架橋剤およびポリビ
ニルアセテート、架橋ポリビニルアセテートおよびn−
メチルアクリルアミド(それぞれフランクリン インタ
ーナショナル社(Flanklin International)(オハイオ
州、コロンバス)から市販されており利用可能なデュラ
セット(Duracet)680または681など)、架橋アクリル
性(フランクリン社から市販されており利用可能なデュ
ラセット(Duracet)627など)および自己架橋性ポリビ
ニルアセテート(エイチ ビー フラー社から市販され
ており利用可能なPN−3154Fなど;エア プロダクツ
アンド ケミカルズ社(Air products and Chemicals C
o.)(ペンシルベニア州、アレントン)から市販されて
おり、利用可能なビナック(Vinac)810L;ならびにそれ
ぞれフランクリン社から市販されており利用可能なデュ
ラセット622、640および680など)。適切な自己反応性
架橋性ポリエステルの非制限的な例は、スチポール(St
ypol)044−7009、044−5028、040−5108および044−50
56であり、それぞれクック コンポジッツ アンド ポ
リマーズ社(Cook Composites and Polymers)(ウィス
コンシン州、ワシントン)から市販されており利用可能
である。
前記自己反応性架橋性ポリマーは、非水性基準で、サ
イジング組成物の約30〜約60重量%、より好ましくは約
40〜約50重量%を構成する。好ましくは、ウレタン変性
エポキシ熱硬化性コポリマー対自己反応性架橋性ポリマ
ーの非水性基準での比は重量で約1:4〜約3:1である。
また、本発明のサイジング組成物は、熱可塑性ポリマ
ー、好ましくは、ビニルアセテート−エチレン コポリ
マー、ポリビニルピロリドン、アクリルホモポリマーお
よびポリビニルアセテートホモポリマーから選択され
る。現在のところ好ましいものとして熱可塑性ポリマー
はエア プロダクツ社から市販されており利用可能なエ
アフレックス(Airflex)300などのビニルアセテート−
エチレン コポリマーの水性エマルジョンである。エア
フレックス300は約55重量%固形分および約1800〜約270
0センチポイズの粘度を有する白いエマルジョンであ
る。該エマルジョンは0.5重量%の遊離ビニルアセテー
トモノマーおよび約4.5〜約5.0aphを有する。該エマル
ジョンの密度は約8.8〜約9.0b./galである。
本発明のサイジング組成物中で用いられうる適切なポ
リビニルピロリドンは、式(I) (式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ独立してハロゲ
ンまたは低級アルキル基から選択されうる)で表されう
るモノマーの付加重合によりえられるあらゆるホモポリ
マーを含む。そのようなモノマーの例は、ここに参照と
して組み込まれる米国特許第4,518,653号明細書中に記
載されているようなN−ビニル−2−ピロリドンを含
む。適切なポリビニルピロリドンの例は、それぞれアイ
エスピー ケミカルズ社(ISP Chemicals)(ニュージ
ャージー州、ウェイン)から市販されており利用可能で
あるK−15、K−30、K−60およびK−90を含む。適切
な熱可塑性ポリマーの他の例はアクリル酸、アクリレー
トおよびメタクリレートのコポリマーならびにスチレン
を含む。
好ましくは、前記熱可塑性ポリマーは、非水性基準
で、サイジング組成物の約5〜約20重量%、より好まし
くは約12〜約16%を構成する。複数の熱可塑性ポリマー
またはコポリマーは所望するならばサイジング組成物中
に含まれてよい。
本発明のサイジング組成物は、少なくとも1つのオル
ガノ官能性シランカップリング剤、および好ましくは2
つのオルガノ官能性シランカップリング剤の混合物から
なる。該オルガノ官能性シランカップリング剤は、該化
合物上にエポキシ、ビニル、アクリレート、メタクリレ
ートまたはアミノ基などの遊離ラジカル重合しうる反応
性部分を有する。現在のところ好ましいものとして、オ
ルガノ官能性シランカップリング剤はγ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシランおよびγ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシランの混合物である。本発明の
水性サイジング組成物中での使用に適切なγ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシランは、ユニオン カー
バイド コーポレーション(Union Carbide Corporatio
n)(コネティカット州、ダンベリー)から市販されて
おり利用可能であるA−174である。適切なγ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシランは、これもユニオン
カーバイド コーポレーションから市販されており利
用可能なA−187である。適切なオルガノ官能性シラン
カップリング剤の別の例は、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシランである。本発明の水性サイジング組成物中
での使用に適したオルガノ官能性シランの他の例は、前
記の開示に鑑みると当業者にとっては自明であろう。ま
た、当業者であれば、本発明の精神および範囲と調和さ
せて1つ、2つまたは2つ以上のオルガノ官能性シラン
カップリング剤を用いてもよいことが理解できよう。
前記オルガノ官能性シランカップリング剤は、非水性
基準でサイジング組成物の約1〜約8重量%を構成して
よい。好ましくは、該サイジング組成物は、非水性基準
で、約0.5〜約7.5重量%のγ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシランおよび約0.5〜約7.5重量%のγ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシランからなる。より
好ましくは、非水性基準で、約2.8重量%のγ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシランおよび約1.0重量
%のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランをサ
イジング組成物中に含む。
前記ファイバ用潤滑剤は、ファイバ間の相互繊維化作
用による摩耗を低減するいかなるカチオン性、非イオン
性またはアニオン性ガラスファイバ用潤滑剤であっても
よい。現在のところ好ましいものとしては、前記ファイ
バ用潤滑剤は脂肪酸のアミン塩、アルキルイミダゾリン
誘導体、酸可溶化脂肪酸アミドおよび酸可溶化ポリ不飽
和脂肪酸アミドから選択される。適切な酸可溶化脂肪酸
アミドの例はステアリン酸アミドである。適切な脂肪酸
アミドは飽和または不飽和であってもよく、かつ炭素数
4〜24の酸基を有する。適切なアルキルイミダゾリン誘
導体の例は、脂肪酸とポリアルキレンポリアミンとの反
応により形成されうるアルキル−N−アミドアルキルイ
ミダゾリンを含む。適切な脂肪酸アミン塩潤滑剤は炭素
数12〜22の脂肪酸部分を有してよい。該塩を形成するた
めに有用なアミンは窒素原子に付加した原子数1〜22の
アルキル基を有する3級アミンである。
より好ましいのは、脂肪酸とポリエチレンイミンの縮
合物およびアミド置換ポリエチレンイミンから選択され
るファイバガラス用潤滑剤である。好ましいファイバ用
潤滑剤の例は、ヘンケル コーポレーション(Henkel C
orporation)(イリノイ州、カンカキー)から市販され
ており利用可能な、部分的にアミド化(amidated)され
たポリエチレンイミンであるエメリー(Emery)6717で
ある。適切なエメリーファイバ用潤滑剤の他の例は、67
60および4046Dと示される製品である。好ましくは、該
ファイバ用潤滑剤は、非水性基準で、サイジング組成物
の約0.5〜約3.0重量%を構成する。より好ましくは、該
ファイバ用潤滑剤は、非水性基準で、サイジング組成物
の約1.4重量%を構成する。
前記水性サイジング組成物は、さらに、約3〜約6.5
のpHを有する水性サイジング組成物を提供するに充分な
量の有機炭化水素からなってもよい。本発明での使用に
適切な有機炭化水素酸の非制限的な例は、モノ−および
ポリ−カルボン酸ならびにそれらの酸無水物、たとえば
酢酸、蟻酸、プロピオン酸、カプロン酸、乳酸、安息香
酸、ピルビン酸、蓚酸、マレイン酸、フマル酸、アクリ
ル酸、メタクリル酸ならびにそれらの混合物を含む。
代わりになるべき実施態様において、前記サイジング
組成物は水性−または非水性ベース可塑剤を含んでもよ
い。適切な水性ベース過疎剤の例は、ユニオン カーバ
イド社(Union Carbide Co.)(コネティカット州、ダ
ンベリー)から市販されており利用可能なポリエチレン
グリコールであるカーボワックス(Carbowax)400であ
る。適切な非水性ベース可塑剤の例は、ジブチルフタレ
ートなどのフタレート;トリオクチルトリメリテートな
どのトリメリテート;およびジオクチルアジペートなど
のアジペートを含む。可塑剤の量は、非水性基準で、サ
イジング組成物の約0.5〜約4重量%を構成する。
水(好ましくはイオンを除去した)は、少なくとも1
つのガラスファイバへのサイジング組成物の塗布に対し
て充分な量で、該サイジング組成物中に含まれてよい。
好ましくは、固形分の重量%は水性サイジング組成物の
約6〜約20重量%である。非水性成分基準の重量%にお
いて非水性成分の総量は一般的に約100%に等しい。水
を含む重量基準で、成分の総量も約100%である。
本発明の水性サイジング組成物は、当業者に公知のあ
らゆる適切な方法により調製されうる。好ましくは、別
々のタンク中でそれぞれの成分を脱イオン水中に希釈
し、ついで主混合タンク中で他の成分と組み合わせる前
によく混合する。(複数の)オルガノ官能性シランカッ
プリング剤は水の存在下で有機炭化水素酸との反応によ
り少なくとも一部が加水分解されてもよい。あらかじめ
混合した構成成分のそれぞれを主混合タンクに加えた
後、サイジング組成物に約6〜約20重量%の総固形分含
量を提供するために充分な水を添加する。
本発明の水性サイジング剤は当業者に公知のあらゆる
タイプの繊維状になりうる(fiberizable)ガラス組成
物に塗布してよい。適切な繊維状になりうるガラス組成
物の非排他的な例は、「E−ガラス」、「621−ガラ
ス」、「A−ガラス」、「C−ガラス」、「S−ガラ
ス」およびそれらの低級遊離フッ素およびまたはホウ素
誘導体を含む。前記水性サイジング組成物は、該水性サ
イジング剤をつくり出すローラタイプのアプリケータを
備えたブッシングから放出されている(enamating)そ
れぞれのガラスファイバストランドの少なくとも一部と
接触させることにより、または当業者に公知の何らかの
方法により塗布されてよい。
サイジング組成物がそこに塗布されたファイバは、複
数のファイバのストランドを形成するために互いに合わ
せられてよい。該ストランドは回転しているコレット
(collet)上に位置する形成パッケージ上に巻きつけら
れうる。該形成パッケージを前記コレットから取りはず
し、ついで乾燥した前記水性サイジング組成物の残渣を
その上に有するガラスファイバストランドを製造するた
めにオーブン中で乾燥させてよい。乾燥温度は前記サイ
ジング組成物中の固形分の割合、該サイジング組成物の
成分およびガラスファイバのタイプなどの変化に依存す
るだろう。該サイジング組成物は、ガラスおよび乾燥し
たサイジング組成物の総重量にもとづいて、ストランド
上に約0.8〜約2.2重量%の乾燥したサイジング組成物を
有するガラスファイバストランドを提供する。該ストラ
ンドを前記形成パッケージから移動させ、ついでロービ
ングを形成するために複数の他のストランドと組み合わ
せてもよい。該ロービングは、あらゆる当業者により所
望されるように熱硬化性ポリマーを強化するために、連
続ストランド、織(woven)ガラスファイバストランド
マットまたはチョップドガラスファイバの形で用いられ
てよい。
そこに、塗布された本発明のサイジング組成物を有す
るガラスファイバは、ポリエステル、ビニルエステル、
エポキシ、アルキド樹脂およびウレタンに限らず、あら
ゆる熱硬化性ポリマーを強化するために用いてよい。適
切な熱硬化性ポリマーの例は、アシュランド ケミカル
インコーポレーテッド(Ashland Chemical Inc.)
(オハイオ州、コロンバス)から市販されており利用可
能なクラス(class)AのSMC配合物であるフェイス ア
ルファ(Phase Alpha)ポリエステル樹脂システム(ア
ロポール(Aropol)50405);ユニオン カーバイド社
から市販されており利用可能な構造材用(structural)
SMC適用であるライチホールド(Reichhood)ポリエステ
ルシステム;およびアシュランド ケミカル社から市販
されており利用可能な顔料適用であるアロポール(Arop
ol)7030低収縮ポリエステル樹脂システムを含む。
そこに塗布された本発明のサイジング組成物を有する
ガラスストランドから製造されるロービングは、前記SM
C工程などのあらゆる成形工程で用いられうる。SMC工程
での使用のために、一般的に、ガラスストランドは約1
インチ〜約2インチの長さに切断され、前記のように熱
硬化性ポリマー材料の第1層上に分布させる。熱硬化性
ポリマー材料の第2層はチョップドガラスファイバおよ
び熱硬化性ポリマー材料の第1層上に位置し、ついで該
ガラスファイバとポリマー材料とを徹底的に混合するた
めに圧搾(squeezed)させる。所望により、ガラスファ
イバまたはポリマー材料の付加的な互いの違いの層を加
えてよい。当業者に公知の顔料および他の添加剤を前記
熱硬化性ポリマー層に含んでよい。
本発明を以下の特定の非制限的な例により説明する。
実施例1 本発明の水性サイジング組成物を形成するために表1
に示す量でそれぞれの成分を混合することにより水性サ
イジング組成物を調製した。
前記水性サイジング組成物の以下の手順にしたがって
調製した。20ガロンの水を0.63b.の酢酸および2.60
b.のγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
(A−174)を含む従来からの混合タンク中に組み入
れ、ついでエッペンバッハ(Eppenbach)混合器を用い
て激しく撹拌し、均一な溶液を形成した。該溶液に、撹
拌しながら0.9b.のγ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン(A−187)を添加した。1.30b.の量の
ファイバ用潤滑剤(エメリー6717)を2.5ガロンの熱水
(約120〜140゜F)とあらかじめ混合し、オルガノシラ
ンカップリング剤溶液に添加した。該混合液に、50.32
b.のCMD W60−5520とあらかじめ混合した6ガロンの
水;87.10b.のレジン(登録商標)25−2828とあらかじ
め混合した10ガロンの水;およびエアフレックス300と
あらかじめ混合した3ガロンの水を添加した。えられる
水性サイジング組成物は約11.0重量%固形形分および約
4.5のpHを有した。
前記サイジング組成物を、空気および水スプレーによ
る従来の冷却および熱調節の後、従来のローラタイプの
アプリケータを用いて形成中のK−18 ガラスファイバ
ストランドに塗布した。それぞれの形成パッケージを約
260〜約300゜Fの温度で約2〜15時間乾燥させ、その上
に約0.8〜約2.2重量%の乾燥したサイジングを有するガ
ラスストランドを形成した。乾燥後、該形成パッケージ
をクリール上に据え付け、ロービングに変えた。
本発明のサイジング組成物で処理したガラスファイバ
ストランドを有するロービング(実施例1);ピーピー
ジー インダストリーズ インコーポレーテッドから市
販されており利用可能な5509ロービング(比較例A)お
よび5528ロービング(比較例B)のサンプル;同じくオ
ーエン−コーニング ファイバガラス コーポレーショ
ン(Owens−Corning Fiberglas Corp.)(オハイオ州、
トレド)から市販されており利用可能なOC 980、OC 9
73およびOC 433のサイズされたガラスファイバ(それ
ぞれ比較例C〜E);ならびにビトロテックス−サーテ
ィンティード社(Vitrotex−CertainTeed)から市販さ
れており利用可能なVCT 243のサイズされたガラスファ
イバを評価し、重量%での強熱減量(LOI)、アセトン
抽出割合およびエンドカウント(end count)を求め
た。これらのテストの結果を表2に示す。
さらに、前記サンプルのそれぞれを用い、様々な熱硬
化性ポリマーでシートモールディングコンパウンド(SM
C)複合材を製造した。複合材のサンプルを1000psiで2
分間成形し、16″×16″×0.100″のプラーク(plaque
s)を作製した。それぞれの試料をASTM法(Method)D
−3039により引張り強度;ASTM法D−790により曲げ強度
および曲げモジュラス;ノッチ付アイゾット衝撃強さ
(notched Izod impact strength)ならびにガラスの重
量割合について評価した。表3はフェイス アルファ
ポリエステル樹脂システム(クラスAのSMC配合物)を
用いて形成した複合材の、30重量%のガラス含量、60メ
ガセンチポイズの粘度、18oz/sq.ft.のシート重量およ
び20ft/minのライン速度での結果を示す。表4は該フェ
イス アルファ ポリエステル樹脂システムで調製した
パネルのコンピュータ化された表面分析の結果を示す。
テストは、アシュランド ケミカル社から市販されてお
り利用可能なロリア(商標)(LORIATM)表面分析器を
用いて行なった。それぞれのテストパネルの表面の100
平方インチスキャン(scan)を、パネル表面の波むらを
決定するアシュランド指数(Ashland Index)、ファイ
バのリード−スルーを決定するロリア(LORIA)(商
標)DOI、および未塗装ミカン肌(unpainted Orange Pe
el)、パネル表面の波むらの他の評価のために評価し
た。表4に報告されたそれぞれの結果は、それぞれのサ
ンプルの2つのテストパネルについて行なったテストの
結果の平均である。
表5は、ライチホールド ポリエステルシステム(構
造材用SMC適用)を用いて50重量%のガラス含有量、7
メガセンチポイズの粘度、シート重量14oz/sq.ftおよび
20ft/minのライン速度で形成した複合材の結果を示す。
表6は、アロポール7030低収縮ポリエステル樹脂システ
ム(顔料用SMC適用)を用いて27重量%のガラス含有
量、12メガセンチポイズの粘度、シート重量16oz/sq.ft
および20ft/minのライン速度で形成した複合材の結果を
示す。また、表6は、80.7の較正基準を用いてハンター
(Hunter)D25−PC2比色計(colorimeter)で評価した
ロービングパッケージおよびパネルの白さ指数(whiten
ess index)テストの結果を示す。
表3に示すように、本発明のサイジングを用いるガラ
スファイバのSMC成形複合材(実施例1)は、伝統的な
クラスAのSMCロービングを用いる複合材のものよりも
わずかに高い機械的特性を有する。また、本発明のサイ
ジングは、伝統的なクラスAのSMCロービングを用いて
調製される複合材に比べて同等(comparable)のウェッ
ト−アウトおよびウェット−スルーならびに低い繊維の
突出を有する成形複合材を提供する。本発明の実施例1
の白さ指数は評価した比較例のいずれのものよりもかな
りすぐれている。顔料を該複合材に含むとき、強められ
た白さにより強化材をより容易に隠すことができる。こ
の利点は、たとえば衛生服およびバスケットボールのバ
ックボードなどの物品に対して大いに有用である。
実施例2 代わりになるべき実施態様において、水性サイジング
組成物(実施例2)を本発明にしたがって調製し、5528
ロービングを処理するために用いたものと同様の数個の
水性サイジング組成物(比較例G〜L)と比較した。実
施例2および比較例G〜Lのそれぞれの配合を表7に示
す。成分PN−3166−Cはエポキシ化極性熱可塑性コポリ
マー、すなわちエイチ ビー フラー 社から市販され
ており利用可能なエポキシ化ポリビニルアセテートの水
性エマルジョンである。表7に列挙されているサイジン
グ配合物をそれぞれの約10〜約15ガロンを調製した。そ
れぞれのサイジング配合物を約15重量%固形分となるよ
う脱イオン水で希釈した。
本発明のサイジング組成物および他の配合物のそれぞ
れ(比較例G〜L)を、空気および水スプレーによる従
来の冷却および熱調節の後、形成中のK−18ガラスファ
イバストランドに、従来のロールタイプのアプリケータ
で塗布した。それぞれの形成パッケージを約285゜Fの温
度で約10時間乾燥させ、その上に約0.8〜約2.2重量%の
乾燥したサイジングを有するガラスストランドを形成す
る。乾燥後、それぞれの形成パッケージをクリール上に
配置し、ロービングに変え、255゜Fで1.5時間の後処理
をした。
本発明のサイジング組成物で処理したガラスファイバ
ストランドを有するロービング(実施例2)および比較
例G〜Lを評価して重量%での強熱減量(LOI)および
アセトン抽出割合を求めた。これらテストの結果を表8
に示す。
さらに、前記サンプルのそれぞれを用いて、様々な熱
硬化性ポリマーとから前記実施例1に示す方法でシート
モールディングコンパウンド(SMC)複合材を作製し
た。表9は、前記実施例1に示す方法でフェイス アル
ファ ポリエステル樹脂システムを用いて形成した複合
材の初期および最終のウェット−スルー、ウェット−ア
ウトおよび引張り強度の結果を示す。表10は、前記実施
例1に示す方法でライチホールド ポリエステルシステ
ムを用いて形成した複合材の結果を示す。
本発明の水性サイジング組成物は、低ファズ、高ウェ
ット−アウトおよびウェット−スルー性能ならびに強め
られた白さを有するガラスファイバストランドを作製す
る。熱硬化性ポリマーの強化材として組み込まれたと
き、そこに本発明のサイジング組成物が塗布されたガラ
スファイバは、成形材料の大きなロールでの製造の際
に、ポリマー樹脂が食み出す、および折り重なるのを防
ぐ。本発明のサイジング組成物を用いて作製した材料か
ら形成される物品は、ファイバの突出、ファイバのリー
ド−スルー、波むら、反りまたは凝集による減ぜられた
損傷を有する本質的に均一な表面を有する。
前記実施態様を、該実施態様の広い発明的概念から離
れることなく、変更することができるのが当業者にとっ
て価値があるだろう。したがって、本発明は記載された
特定の実施態様に制限されないが、添付された請求の範
囲に規定されるような発明の精神および範囲内での改良
を含むと意味とする。
フロントページの続き (72)発明者 モリス、スティーブン ジョン アメリカ合衆国、16229 ペンシルベニ ア州、フリーポート、サーバーロード 1351 (56)参考文献 特開 昭61−256947(JP,A) 米国特許4637956(US,A) 米国特許3935344(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/08 C03C 25/02

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱硬化性ポリマーを強化する際に用いる少
    なくとも1つのガラスファイバのための水性サイジング
    組成物であって、 (a)非イオン性ウレタン変性エポキシ熱硬化性コポリ
    マー; (b)ビニルアセテートポリマー、ポリエステル、アク
    リルポリマーおよびそれらの混合物から選択される自己
    反応性架橋性ポリマー; (c)熱可塑性ポリマー; (d)オルガノ官能性シランカップリング剤; (e)ファイバ用潤滑剤;ならびに (f)該サイジング組成物の少なくとも1つのガラスフ
    ァイバへの塗布のために充分な量の水からなる組成物。
  2. 【請求項2】自己反応性架橋性ポリマーがn−メチロー
    ルアクリルアミドビニルアセテートコポリマーである請
    求の範囲第1項記載の水性サイジング組成物。
  3. 【請求項3】熱可塑性ポリマーが、非水性基準で、前記
    水性サイジング組成物の約5〜約20重量%である請求の
    範囲第1項記載の水性サイジング組成物。
  4. 【請求項4】熱可塑性ポリマーが、ビニルアセテート−
    エチレンコポリマー、ポリビニルピロリドン、アクリル
    ホモポリマーおよびポリビニルアセテートホモポリマー
    よりなる群から選択される請求の範囲第1項記載の水性
    サイジング組成物。
  5. 【請求項5】オルガノ官能性シランカップリング剤が、
    エポキシ、ビニル、アクリレート、メタクリレートおよ
    びアミノよりなる群から選択される官能基を有する請求
    の範囲第1項記載の水性サイジング組成物。
  6. 【請求項6】オルガノ官能性シランカップリング剤がγ
    −メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グ
    リシドキシプロピルトリメトキシシランおよびそれらの
    混合物よりなる群から選択される請求の範囲第1項記載
    の水性サイジング組成物。
  7. 【請求項7】オルガノ官能性シランカップリング剤が、
    非水性基準で、前記サイジング組成物の約1〜約8重量
    %である請求の範囲第1項記載の水性サイジング組成
    物。
  8. 【請求項8】γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
    シランが、非水性基準で、前記水性サイジング組成物の
    約0.5〜約7.5重量%を構成し、γ−グリシドキシプロピ
    ルトリメトキシシランが前記サイジング組成物の約0.5
    〜約7.5重量%を構成する請求の範囲第6項記載の水性
    サイジング組成物。
  9. 【請求項9】潤滑剤が、脂肪酸のアミン塩、アルキルイ
    ミダゾリン誘導体、酸可溶化脂肪酸アミドおよび酸可溶
    化ポリ不飽和脂肪酸アミドよりなる群から選択される請
    求の範囲第1項記載の水性サイジング組成物。
  10. 【請求項10】潤滑剤が、脂肪酸とポリエチレンイミン
    との縮合物およびアミド置換ポリエチレンイミンよりな
    る群から選択される請求の範囲第1項記載の水性サイジ
    ング組成物。
  11. 【請求項11】潤滑剤が、非水性基準で、前記サイジン
    グ組成物の約0.5〜約3.0重量%である請求の範囲第1項
    記載の水性サイジング組成物。
  12. 【請求項12】水性サイジング組成物が約6〜約20重量
    %固形分を有する請求の範囲第1項記載の水性サイジン
    グ組成物。
  13. 【請求項13】さらに、水性サイジング組成物に約3〜
    約6.5のpHを付与するために有機炭化水素酸からなる請
    求の範囲第1項記載の水性サイジング組成物。
  14. 【請求項14】さらに、可塑剤からなる請求の範囲第1
    項記載の水性サイジング組成物。
  15. 【請求項15】可塑剤が、ポリエチレングリコール、フ
    タレート、トリメリテートおよびアジペートよりなる群
    から選択される請求の範囲第14項記載の水性サイジング
    組成物。
  16. 【請求項16】可塑剤が非水性基準で、前記水性サイジ
    ング組成物の約0.5〜約4重量%である請求の範囲第14
    項記載の水性サイジング組成物。
  17. 【請求項17】熱硬化性ポリマーを強化する際に用いる
    少なくとも1つのガラスファイバのための水性サイジン
    グ組成物であって、 (a)非イオン性ウレタン変性エポキシ熱硬化性コポリ
    マー; (b)ビニルアセテートポリマー、アクリルポリマーお
    よびそれらの混合物よりなる群から選択される自己反応
    性架橋性ポリマー; 非水性基準でウレタン変性エポキシ熱硬化性コポリマー
    対該自己反応性架橋性ポリマーの重量比が約1:4〜3:1で
    ある; (c)約5〜約20重量%の熱可塑性ポリマー; (d)非水性基準で、約1〜8重量%の少なくとも1つ
    のオルガノ官能性シランカップリング剤; (e)非水性基準で、約0.5〜約3.0重量%のファイバ用
    潤滑剤;ならびに (f)該水性サイジング組成物に約6〜約20重量%の固
    形分を付与するに充分な量の水からなる組成物。
  18. 【請求項18】請求の範囲第1項記載のサイジング組成
    物の乾燥した残渣を有するガラスファイバ。
  19. 【請求項19】請求の範囲第18項記載のガラスファイバ
    を有するガラスファイバ強化重合物。
  20. 【請求項20】強化された熱硬化性ポリマーが、ポリエ
    ステル、ビニルエステル、エポキシ樹脂およびアルキド
    樹脂よりなる群から選択される請求の範囲第19項記載の
    ガラスファイバ強化重合物。
  21. 【請求項21】熱硬化性ポリマーのための強化材を作製
    する方法であって、改良された強度を有する強化材が (a)水性サイジング組成物を、複数のガラスファイバ
    のそれぞれの表面の少なくとも一部に塗布し、該水性サ
    イジング組成物が (1)非イオン性ウレタン変性エポキシ熱硬化性コポリ
    マー; (2)ビニルアセテートポリマー、ポリエステル、アク
    リルポリマーおよびそれらの混合物から選択される自己
    架橋性ポリマー; (3)熱可塑性ポリマー; (4)オルガノ官能性シランカップリング剤; (5)ファイバ用潤滑剤; (6)該サイジング組成物の少なくとも1つのガラスフ
    ァイバへの塗布に充分な量の水からなる;ついで (b)熱硬化性ポリマーのための強化材を形成するため
    に前記ガラスファイバを乾燥させることからなる方法。
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