JP3058804U - 生け簀 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 柔構造の浮力枠体と剛構造の生け簀本体とを
組み合わせた生け簀を提供すること。 【解決手段】 剛構造の生け簀本体22を緩衝体28を
介して柔構造の浮力枠体29に接続したことを特徴とし
ている。
組み合わせた生け簀を提供すること。 【解決手段】 剛構造の生け簀本体22を緩衝体28を
介して柔構造の浮力枠体29に接続したことを特徴とし
ている。
Description
【0001】
本考案は、魚の養殖などに用いられる生け簀に関する。
【0002】
一般に、海水中に生け簀を設置し、この生け簀内において魚類を飼育すること により、魚の養殖が行われている。
【0003】 図5は従来の生け簀の一例を示すものであり、この生け簀1は、例えば、鋼管 、棒鋼などの剛性素材からなる剛構造の上下1対とされた円形状または矩形状の 支持枠2の間および下の支持枠2に、金網、プラスティック・モノフィラメント と称されるポリエステル樹脂などを素材とした亀甲網などの剛構造の生け簀網3 を側面網および底面網として取着して、全体として上部が開口している有底円筒 形あるいは有底角筒形などの所定形状に形成した剛構造の生け簀本体4を有して いる。この生け簀枠本体4の上部には、養殖場へ設置された設置状態において生 け簀本体4を海面近傍へ保持するため、生け簀本体4へ所定の浮力を付与する複 数の浮子5が取着されている。
【0004】 このような構成の生け簀1によれば、生け簀本体4が剛構造なので、図6に示 すように、波動などにより海面WLが変動した際に、生け簀本体4が変形しにく いこと、生け簀本体4が変形しにくいので海流や潮流の速い養殖場に設置するこ とができること、生け簀網3が剛構造なので海藻類による汚れの除去がし易いこ と、および、フク、サメ、海獣による噛み破りを防止し易いことなどの利点を有 している。
【0005】 図7は従来の生け簀の他の例を示すものであり、この生け簀1Aは、樹脂から なる中空体、詳しくは、樹脂パイプを円形あるいは四角形などの所定形状に形成 した柔構造の浮力枠体8に、この浮力枠体8が開口をなすようにして繊維網(漁 網)からなる有底円筒形あるいは有底角筒形などの所定形状に形成した柔構造の 生け簀網9が取着されている。
【0006】 このような構成の生け簀1Aによれば、浮力枠体8および生け簀網9が柔構造 なので、図8に示すように、波動などにより海面WLが変動した際に、海面の変 動に追従して浮力枠体8および生け簀網9が容易に変形すること、浮力枠体8自 身が浮力を有しているので構造が簡単であることなどの利点を有している。
【0007】 これらのような従来の生け簀1,1Aは、それぞれ一長一短があり、養殖場の 立地条件や、養殖する魚類の種類などによって使い分けが行われている。
【0008】
ところで近年においては、例えば、鰤、ひらまさ、かんぱちなどの青物と称さ れる魚類を養殖する際に、沖合に設置可能な大型の生け簀が求められており、こ のような大型の生け簀や、沖合への設置が可能な生け簀として、前述した柔構造 の浮力枠体8と、剛構造の生け簀本体4とを組み合わせた生け簀が求められてい る。
【0009】 しかしながら、従来の柔構造の浮力枠体8に剛構造の生け簀本体4を単に取り 付けた構成とした場合、波動などにより浮力枠体8が変形した際に、浮力枠体8 の変形が外力となって生け簀本体4へ伝達し、生け簀本体4を構成する生け簀網 3の網目を変形しようとする。この時、剛構造の生け簀網3は、網目を変形させ ることが原則としてできないため、変形を強制された網目は、移動しようとして 網目を形成する素材、例えば金網においてはワイヤーどうしの摺動が繰り返され ることになり、時間の経過とともに生け簀網3が損傷して長期間に亘り機能を保 持することができないという問題点があった。
【0010】 すなわち、柔構造の浮力枠体8と剛構造の生け簀本体4とを組み合わせること ができないという問題点があった。
【0011】 本考案はこれらの点に鑑みてなされたものであり、柔構造の浮力枠体と剛構造 の生け簀本体とを組み合わせた生け簀を提供することを目的とする。
【0012】
前述した目的を達成するため実用新案登録請求の範囲の請求項1に記載の本考 案の生け簀の特徴は、剛構造の生け簀本体を緩衝体を介して柔構造の浮力枠体に 接続した点にある。そして、このような構成を採用したことにより、浮力枠体の 変形を緩衝体の変形で吸収することができるので、浮力枠体の変形が生け簀本体 へ伝達するのを確実に防止することができ、その結果、柔構造の浮力枠体と剛構 造の生け簀本体とを容易に組み合わせることができ、柔構造の浮力枠体および剛 構造の生け簀本体の保有する利点を共に発揮させることができる。
【0013】 また、請求項2に記載の本考案の生け簀の特徴は、請求項1において、浮力枠 体の少なくとも一部が樹脂およびまたはゴム様弾性体を素材として形成された中 空体によって形成されている点にある。そして、このような構成を採用したこと により、中空体は、浮力を容易に得ることができるとともに、軽量で変形容易な ものを容易に形成することができる。
【0014】 また、請求項3に記載の本考案の生け簀の特徴は、請求項1または請求項2に おいて、緩衝体が繊維を素材として形成された網である点にある。そして、この ような構成を採用したことにより、繊維を素材として形成された網は、それ自身 が外力によって容易に変形するとともに、容易に弾性変形するので、浮力枠体の 変形が生け簀本体へ伝達するのを容易かつ確実に防止することができる。
【0015】 また、請求項4に記載の本考案の生け簀の特徴は、請求項1または請求項2に おいて、緩衝体が繊維あるいはゴム様弾性体を素材として形成された綱である点 にある。ここでいうゴム様弾性体とは、ゴムおよびゴム弾性を有する樹脂を意味 する。そして、このような構成を採用したことにより、繊維あるいはゴム様弾性 体を素材として形成された綱は、それ自身が外力によって容易に変形するととも に、容易に弾性変形するので、浮力枠体の変形が生け簀本体へ伝達するのを容易 かつ確実に防止することができる。
【0016】 また、請求項5に記載の本考案の生け簀の特徴は、請求項1乃至請求項4の何 れか1項において、枠体に個別に形成された複数の補助浮子を取着した点にある 。そして、このような構成を採用したことにより、生け簀本体が大型化した場合 においても十分な浮力を容易に付与することができる。
【0017】
以下、本考案を図面に示す実施形態により説明する。
【0018】 図1は本考案に係る生け簀の第1実施形態の設置状態における要部を示す斜視 図である。
【0019】 図1に示すように、本実施形態の生け簀21は、上部にほぼ円形の開口を有す る有底状に形成された剛構造の生け簀本体22を有している。この生け簀本体2 2は、内部に養殖に供する魚(図示せず)を収納するためのものであり、上下1 対の円形の支持枠23に生け簀網24を取着することにより形成されている。
【0020】 前記支持枠23は、養殖場へ設置された設置状態において海中に配設される生 け簀網24の形状を展張状態に保持するためのものであり、本実施形態において は、間隔をおいて相互にほぼ対向するようにして配設される平面ほぼ円形の上下 1対の枠25a,25bを有している。この1対の枠25a,25bのうち、図 1において上方に示す一方は、養殖場へ設置された設置状態において海面側に配 設される天枠25aとされ、図1において下方に示す他方は、養殖場へ設置され た設置状態において海底側に配設される底枠25bとされている。そして、支持 枠23としての各枠25a,25bの素材としては、鋼管、棒鋼、木材、竹材、 H形鋼などの剛性素材から設計コンセプトなどの必要に応じて選択することがで きる。また、各枠25a,25bの断面形状は、円形、四角形などの任意の形状 から設計コンセプトなどの必要に応じて選択することができる。さらに、支持枠 23の構成は、生け簀本体22の形状によって変更することができる。また、本 実施形態の生け簀21は、支持枠23の外周が49m程度に形成されている。
【0021】 前記生け簀網24は、ほぼ円筒状の側網26と、円形の底網27とを有してい る。そして、側網26の図1上方に示す上端が前記天枠25aに取着され、側網 26の図1下方に示す下端が前記底枠25bに取着されている。また、底網27 は、その外周が前記底枠25aに取着されている。この生け簀網24の素材とし ては、金網、プラスティック・モノフィラメントと称されるポリエステル樹脂な どを素材とした亀甲網などの剛構造のものから、設計コンセプトなどの必要に応 じて選択することができる。
【0022】 前記生け簀本体24の天枠25aには、複数の緩衝体28の一端が取着されて いる。これらの緩衝体28の素材としては、繊維を素材として形成された網や、 繊維あるいはゴム様弾性体を素材として形成された綱などから設計コンセプトな どの必要に応じて選択することができる。そして、各緩衝体28の他端は、後述 する浮力枠体29を形成する内中空体30bに取着されている。
【0023】 前記浮力枠体29は、前記生け簀本体22を海面近傍に保持するためのもので あり、本実施形態においては同心円状に間隔をおいて2重環状に配設されるほぼ 円環状の2つの中空体30を有している。この2つの中空体30のうち、図1に おいて外側に示す一方は、養殖場へ設置された設置状態において他方の径方向外 側を囲繞するように配置される外中空体30aとされ、図1において内側に示す 他方は、養殖場へ設置された設置状態において外中空体30aの中心側に配設さ れる内中空体30bとされている。この中空体30は、樹脂およびまたはゴム様 弾性体を素材として形成されている。すなわち、中空体30は、樹脂パイプまた はゴムホースまたはゴムチューブなどをほぼ円環状に形成することにより、設置 状態において海面WLが変動した際に、海面WLの変動に追従して変形可能な柔 構造とされている。
【0024】 前記中空体30の素材たる樹脂およびまたはゴム様弾性体としては、HDPE (高密度ポリエチレン)、硬質塩化ビニル、FRPなどの各種の樹脂や、シリコ ーンゴム、ブチルゴム、ふっ素ゴムなどの各種のゴム様弾性体から設計コンセプ トなどの必要に応じて単独もしくは組み合わせて選択することができる。
【0025】 なお、中空体30の素材として樹脂を用いる場合には、低価格、焼却廃棄した 際に有害物質を生じない、加工性がよい、などの理由により、HDPEを用いる ことが好ましい。
【0026】 また、中空体30の素材としてゴム様弾性体を用いる場合には、樹脂、布、コ ードなどで補強する構成としてもよい。
【0027】 またさらに、中空体30としては、二重構造、例えば、樹脂パイプの内部ある いは外部をゴム様弾性体によりライニングした構成としてもよい。
【0028】 さらに、中空体30の断面形状は、円形、四角形などの任意の形状から設計コ ンセプトなどの必要に応じて選択することができる。
【0029】 さらにまた、中空体30としての樹脂パイプまたはゴムホースまたはゴムチュ ーブなどは、長さの短いものを接続することにより、大径のものを容易に形成す ることができる。この時、素材の異なるものを接続する構成、例えば、樹脂パイ プとゴムホースとを交互に接続するような構成としてもよい。
【0030】 またさらに、中空体30としては、複数に分割してブロック化したものをワイ ヤーなどで相互に連結固定したもであってもよい。
【0031】 また、浮力枠体29としては、外中空体30aと内中空体30bとをそれぞれ 異なる素材により形成したもの、例えば、外中空体30aをゴム様弾性体を素材 として形成し、内中空体30bを樹脂を素材として形成した構成のものであって もよい。
【0032】 なお、本実施形態においては、浮力枠体29を構成する中空体30の数を同心 円状の2つとしたが、これは中空体30を作業用の足場として用いるためであり 、中空体30の数としては、1つでも3つ以上でもよい。
【0033】 前記外中空体30aと内中空体30bとは、所定の間隔をおいて配設された複 数の連結ブラケット31により連結されている。そして、各連結ブラケット31 の内中空体31b側に位置する上面には、手摺り支柱32の基端部がそれぞれ取 着されており、各手摺り支柱32の長手方向先端部には、各手摺り支柱32の先 端部を連結するようにして手摺りパイプ33が取着されている。また、少なくと も生け簀本体22の天枠25aと浮力枠体29の内中空体30bとの間には、生 け簀本体22の内部に収納した養殖に供する魚が天枠25aと内中空体30bの 隙間から逃げるのを防止するための漁網により形成された幕網(一部のみ図示) 34が配設されている。
【0034】 なお、生け簀21の形状としては、生け簀21の設置場所(養殖場の立地条件 )、養殖に供する魚の種類、生け簀21の大きさなどの設計コンセプトなどの必 要に応じて、平面四角形、平面多角形、平面楕円形などの各種の形状から選択す ることができる。
【0035】 つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
【0036】 図2は図1の生け簀21の設置状態における海面が変動した際の状態を簡略化 して示す説明図である。
【0037】 本実施形態の生け簀21によれば、生け簀本体22が剛構造なので、図2に示 すように、波動などにより海面WLが変動した際に、生け簀本体22が変形しに くい。そして、生け簀本体22が変形しにくいので、海流や潮流の速い養殖場へ の生け簀21の設置が可能になる。さらに、生け簀本体22が剛構造(硬い)な ので生け簀本体22に付着する海藻類による汚れの除去を容易に行うことができ るとともに、フク、サメ、海獣による生け簀網24の噛み破りを防止することが できる。さらに、生け簀網24が金網あるいは亀甲網なので、養殖に供する魚が 鰤、平目、かんぱちなどの場合、肌虫が付くのを防止することができる。
【0038】 また、本実施形態の生け簀21によれば、浮力枠体29が柔構造なので、図2 に示すように、波動などにより海面WLが変動した際に、海面WLの変動に追従 して浮力枠体29が容易に変形することができるとともに、浮力枠体29自身が 浮力を有しているので構造を簡単とすることができる。
【0039】 さらに、本実施形態の生け簀21によれば、図2に示すように、波動などによ り海面WLが変動した際の浮力枠体29の変形を、緩衝体28の変形で容易に吸 収することができるので、浮力枠体29の変形が生け簀本体22へ伝達するのを 確実に防止することができ、その結果、柔構造の浮力枠体29と剛構造の生け簀 本体22とを容易に組み合わせることができる。
【0040】 したがって、本実施形態の生け簀21によれば、緩衝体28によって、生け簀 本体22の運動と浮力枠体29の運動とをそれぞれ独立的に行わせることができ る。
【0041】 また、本実施形態の生け簀21の浮力枠体29としての樹脂およびまたはゴム 様弾性体を素材として形成された中空体30は、浮力を容易に得ることができる とともに、軽量で変形容易なものを容易に形成することができる。
【0042】 さらに、本実施形態の生け簀21の緩衝体28として繊維を素材として形成さ れた網を用いた場合には、繊維を素材として形成された網はそれ自身が外力によ って容易に変形するとともに、容易に弾性変形するので、浮力枠体29の変形が 生け簀本体22へ伝達するのを容易かつ確実に防止することができる。
【0043】 さらにまた、本実施形態の生け簀21の緩衝体28として繊維あるいはゴム様 弾性体を素材として形成された綱を用いた場合には、繊維あるいはゴム様弾性体 を素材として形成された綱はそれ自身が外力によって容易に変形するとともに、 容易に弾性変形するので、浮力枠体29の変形が生け簀本体22へ伝達するのを 容易かつ確実に防止することができる。
【0044】 図3は本考案に係る生け簀の第2実施形態の要部を示す拡大正面図である。
【0045】 図3に示すように、本実施形態の生け簀21Aは、生け簀本体22の天枠25 aと、浮力枠体29の内中空体30bとのそれぞれに、複数の緩衝体28の一端 が取着されており、生け簀本体24の天枠25aに取着された緩衝体28と、浮 力枠体29の内中空体30bに取着された緩衝体28とをシャックルなどの着脱 自在な連結部材38により連結したものである。その他の構成は前述した第1実 施形態の生け簀21と同様とされており、その詳しい説明は省略する。
【0046】 このような構成の本実施形態の生け簀21Aによれば、前述した第1実施形態 の生け簀21と同様の効果を奏するとともに、連結部材38を各緩衝体28から 取り外すことにより、複数の緩衝体28を長さの異なるものに容易に交換するこ とができるので、生け簀本体24の天枠25aと、浮力枠体29の内中空体30 bとの間の間隔を容易に変更することができる。この緩衝体28の交換作業は、 生け簀21Aを養殖場に設置した設置状態においても実行することができる。
【0047】 図4は本考案に係る生け簀の第3実施形態の要部を簡略化して示す平面図であ る。
【0048】 図4に示すように、本実施形態の生け簀21Bは、浮力枠体29の外中空体3 0aと内中空体30bとの間に、複数の補助浮子40を取着したものである。そ の他の構成は前述した第1実施形態の生け簀21あるいは第2実施形態の生け簀 21Aと同様とされており、その詳しい説明は省略する。
【0049】 このような構成の本実施形態の生け簀21Bによれば、前述した第1実施形態 の生け簀21と同様の効果を奏するとともに、複数の補助浮子40により生け簀 本体22が大型化した場合においても十分な浮力を容易に付与することができる 。また、複数の補助浮子40は、浮力枠体29の外中空体30aと内中空体30 bの樹脂パイプの大きさ、詳しくは、樹脂パイプの外径寸法を大きくすることな く、生け簀本体24を海面近傍に保持することのできる十分な浮力を持たせるこ とができる。
【0050】 さらに、本実施形態においては、浮力枠体29の外中空体30aと内中空体3 0bとの間に、複数の補助浮子40を設置したので、補助浮子40を作業時の足 場として有効利用することができる。
【0051】 また、補助浮子40の取着位置は、外中空体30aの径方向外側や、内中空体 30bの径方向中心側であってもよく、特に、本実施形態の補助浮子40の取着 位置に限定されるものではない。
【0052】 なお、本考案は、前記各実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種 々変更することができる。
【0053】
以上説明したように請求項1に記載の本考案の生け簀によれば、浮力枠体の変 形を緩衝体の変形で吸収することができるので、浮力枠体の変形が生け簀本体へ 伝達するのを確実に防止することができ、その結果、柔構造の浮力枠体と剛構造 の生け簀本体とを容易に組み合わせることができ、柔構造の浮力枠体および剛構 造の生け簀本体の保有する利点を共に発揮させることができるなどの実用的な効 果を奏する。
【0054】 また、請求項2に記載の本考案の生け簀によれば、中空体は、浮力を容易に得 ることができるとともに、軽量で変形容易なものを容易に形成することができる などの実用的な効果を奏する。
【0055】 また、請求項3に記載の本考案の生け簀によれば、繊維を素材として形成され た網は、それ自身が外力によって容易に変形するとともに、容易に弾性変形する ので、浮力枠体の変形が生け簀本体へ伝達するのを容易かつ確実に防止すること ができるなどの実用的な効果を奏する。
【0056】 また、請求項4に記載の本考案の生け簀によれば、繊維あるいはゴム様弾性体 を素材として形成された綱は、それ自身が外力によって容易に変形するとともに 、容易に弾性変形するので、浮力枠体の変形が生け簀本体へ伝達するのを容易か つ確実に防止することができるなどの実用的な効果を奏する。
【0057】 また、請求項5に記載の本考案の生け簀によれば、生け簀本体が大型化した場 合においても十分な浮力を容易に付与することができるなどの実用的な効果を奏 する。
【図1】 本考案に係る生け簀の第1実施形態の設置状
態における要部を示す斜視
態における要部を示す斜視
【図2】 図1の生け簀の設置状態における海面が変動
した際の状態を簡略化して示す説明図
した際の状態を簡略化して示す説明図
【図3】 本考案に係る生け簀の第2実施形態の要部を
示す拡大正面図
示す拡大正面図
【図4】 本考案に係る生け簀の第3実施形態の要部を
簡略化して示す平面図
簡略化して示す平面図
【図5】 従来の生け簀の一例を簡略化して示す概略図
【図6】 図5の生け簀の設置状態における海面が変動
した際の状態を示す説明図
した際の状態を示す説明図
【図7】 従来の生け簀の他の例を簡略化して示す図5
と同様の図
と同様の図
【図8】 図7の生け簀の設置状態における海面が変動
した際の状態を示す図6と同様の図
した際の状態を示す図6と同様の図
21、21A、21B 生け簀 22 生け簀本体 23 支持枠 24 生け簀網 25 枠 25a 天枠 25b 底枠 26 側網 27 底網 28 緩衝体 29 浮力枠体 30 中空体 30a 外中空体 30b 内中空体 40 補助浮子 WL 海面
Claims (5)
- 【請求項1】 剛構造の生け簀本体を緩衝体を介して柔
構造の浮力枠体に接続したことを特徴とする生け簀。 - 【請求項2】 前記浮力枠体の少なくとも一部が樹脂お
よびまたはゴム様弾性体を素材として形成された中空体
をもって形成されていることを特徴とする請求項1に記
載の生け簀。 - 【請求項3】 前記緩衝体が繊維を素材として形成され
た網であることを特徴とする請求項1または請求項2に
記載の生け簀。 - 【請求項4】 前記緩衝体が繊維あるいはゴム様弾性体
を素材として形成された綱であることを特徴とする請求
項1または請求項2に記載の生け簀。 - 【請求項5】 前記浮力枠体に個別に形成された複数の
補助浮子を取着したことを特徴とする請求項1乃至請求
項4の何れか1項に記載の生け簀。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998008593U JP3058804U (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 生け簀 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1998008593U JP3058804U (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 生け簀 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3058804U true JP3058804U (ja) | 1999-06-22 |
Family
ID=43192692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998008593U Expired - Lifetime JP3058804U (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 生け簀 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3058804U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008087969A1 (ja) * | 2007-01-19 | 2008-07-24 | Kureha Engineering Co., Ltd. | 耐浮上性水上フロート |
-
1998
- 1998-10-30 JP JP1998008593U patent/JP3058804U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008087969A1 (ja) * | 2007-01-19 | 2008-07-24 | Kureha Engineering Co., Ltd. | 耐浮上性水上フロート |
CN101588961B (zh) * | 2007-01-19 | 2012-07-18 | 株式会社吴羽环境 | 抗上浮性水上浮子 |
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