JP3058751U - ヘアピン - Google Patents

ヘアピン

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JP3058751U
JP3058751U JP1998008500U JP850098U JP3058751U JP 3058751 U JP3058751 U JP 3058751U JP 1998008500 U JP1998008500 U JP 1998008500U JP 850098 U JP850098 U JP 850098U JP 3058751 U JP3058751 U JP 3058751U
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JP
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hairpin
printing
synthetic resin
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curved surface
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貢治 村岡
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Shuhou Co Ltd
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Shuhou Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファッショナブルな多彩で耐久性のあるヘア
ピンが求められていた。 【解決手段】 金属製ヘアピンの表面に合成樹脂よりな
る基層と、更に該基層の表面が直接印刷により印刷され
た昇華製インクの印刷拡散層とでなり、該基層はポリエ
ステル系合成樹脂であり且つその厚さが50〜500μ
mであることを特徴とするヘアピン。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この実用新案は少なくとも金属製のヘアピンの表面に、主として色彩印刷を施 こしたヘアピンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来金属製のヘアピンの表面は主として防錆を目的とした、いわゆる黒染めと いわれる酸化鉄の表面処理が施されていた。しかしながら近年ヘアピンもファッ ショナブルなものとしての要求が高くなり、ファッション性を備えたヘアピンが 要求されるようになってきた。これに対応されたものとして、各種の色彩のコー ティングをしたものも現れてきている。しかし、このコーティングはモノカラー で施されており、ファッション性が未だ十分でなく、コーディネートされたヘア アクセサリーとしての高度な多色彩や模様に彩られたヘアピンが求められている 。
【0003】 また曲面への印刷として、中間工程に転写紙などを利用して、これに印刷イン クを一旦写し取り、該転写紙を印刷曲面に巻き付け、転写紙の裏面より押圧して インクを曲面に印刷する方法がある。しかしながらこの方法では転写紙を曲面に 押圧する精度が悪く、特にヘアピンのごとく曲率半径の小さいものや複雑な形状 のものでは、曲面への押圧による転写紙の部分的な浮き上がりなどにより、転写 紙の曲面との接触が十分でなく、このため印刷精度が悪いものであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
近年ファッション性のあるヘアピンとして要求される高度な多色彩のものや、 色々なデザインの模様などを細い曲面の形状で構成されているヘアピンに精度よ く施すことは極めて難しく実現されていなかった。また色彩印刷をヘアピンに施 そうとしても、印刷インクのヘアピン本体との接着性が思わしくなく、これが容 易に剥離してしまう欠陥もあった。
【0005】 即ち、ヘアピンのごとく表面が曲面、特に比較的微小なまた複雑な曲面で構成 される物体に精度が良く、且つ品質低下の少ない(寿命の低下の少ない)色彩印 刷をすることは極めて困難なことであった。もちろん比較的単純な曲率半径の大 きな曲面に色彩印刷をする手段は無いわけではない。前述のごとく例えば、転写 紙に予め印刷されたものを印刷体に接触させ転写するものなどである。しかしな がらこの手段は印刷精度の悪さや接着性の悪さなど色々な欠陥が存在していた。
【0006】 また印刷方法の如何を問わず、使用される印刷インクが色料としての顔料や染 料が分散染料以外のものであれば、また適度の加熱がされることがなければ、該 色料の合成樹脂表面から内部への拡散は殆ど行われず、塗料は表面に単に付着し た状態となっている。このことはヘアピンの使用中にこの印刷面が磨り減り当初 の美的印刷の品質を保つことができない。従って、もし印刷が可能であっても塗 料厚みを必然的に厚くしなければならず、これは印刷の精度を落とし鮮明度を劣 化させ、また印刷コストを上げる結果ともなる。
【0007】 従って、色彩豊かな印刷精度の高いファッショナブルな印刷を微小なまた複雑 な曲面を有するヘアピンに安価に施すことが強く要求されている。本考案は上記 の要求課題を解決するためのヘアピンを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本実用新案は、金属製ヘアピンにおいて、該金属製ヘアピンの表面を被覆する 合成樹脂よりなる基層と、該基層の表面が直接印刷により精密印刷された熱転写 用昇華性インクの印刷拡散層を有することを特徴とするヘアピンにより、また前 記基層をポリエステル系合成樹脂で構成すること、また着色されたポリエステル 系合成樹脂よりなり且つその厚さを50〜500μmとすることにより、更に前 記印刷拡散層の拡散深さを20μm以上とすること、更にまた該直接印刷をヘア ピンの印刷曲面と同一の曲面をもつパッドによるパッド印刷とすることを特徴と するヘアピンにより解決しようとするものである。
【0009】
【考案の実施の形態】
本出願人の出願になる特願平1−059697号「曲面への印刷方法」は、曲 面に印刷するための方法の発明であって、インクジェット方式を介して行う曲面 印刷用のインク組成に関する発明である。また同一出願人の実用新案登録第30 3234号は曲面に印刷されたボタンに関するもので、熱転写用昇華性インクと パッドによるオフセット印刷を組み合わせて構成された層につき開示している。 本考案は基本的にはこれらの延長上にあるものであり、更に微小のまた複雑な 曲面をもつ形状に精密な色彩印刷をほどこしたことを特徴とすヘアピンを提供し ようとするものである。
【0010】 図1は本考案の1実施例の斜視による図であり、図2は図1のヘアピン外部表 面の部分的な模様の1例を示す図であり、図3は図1の1断面を示す図である。 1はヘアピン、2はヘアピン外部、3はヘアピン内部、4は母材、5は基層およ び6は印刷拡散層である。また、図2における21は薄ピンク色、22は白色、 23は薄黄色、24は薄グレイ色である。図4は別の実施例の断面を示したもの であり、ヘアピン内部の少なくとも外周部にも基層が設けられている。
【0011】 ヘアピンの母材4は通常はばね鋼を熱処理したものや、真鍮などの銅合金で、 ばね性を有するものである。基層5は表面処理したヘアピン表面に一般的な塗装 方法により形成された合成樹脂層、好ましくはポリエステル系合成樹脂である。 また該基層5を薄い単色などにより着色されたポリエステル系合成樹脂を使用 することにより、よりファッショナブルなものとなる。この基層5の表面は後に 述べる独特の直接印刷法で精密印刷された熱転写用昇華性インクを合成樹脂内に 拡散浸透した印刷拡散層6を有している。
【0012】 ヘアピンの微小な曲面への精密多色印刷は、昇華性インクを用いたインクジェ ット印刷、スクリーン印刷、パッド印刷などの直接印刷により行われる。たとえ ばパッド印刷においては、ヘアピンの曲面と同一の曲面をもつゴム又はゴム状の パッドを、平板型の凸版印刷原板に接触させ、該凸版印刷原板の凸部に塗布され たインクを写し取り、次ぎに該パッドをヘアピン曲面に接触させることにより、 ヘアピン曲面に印刷する。印刷されるヘアピン表面には印刷以前に予め合成樹脂 層好ましくはポリエステル系合成樹脂層が50〜500μm程度の厚さでコーテ ィングにより形成されている。 印刷されたヘアピンはそのまま加熱処理され、昇華性インクは前記合成樹脂層 に浸透し定着固定され印刷拡散層を形成する。
【0013】 この場合、小さなヘアピンは間隔をおいて、はめ込み式平板状ジグに多数並列 された集合体として印刷するのが好ましい。当然ながら間隔部分にはインクの付 着を防止する処置が施されている。また、パッドの印刷部形状はヘアピン単体ま たは集合体の実形状よりコピー方式により形成されている。
【0014】 ポリエステル系合成樹脂よりなり且つその厚さが50〜500μmである基層 5は、ヘアピンの母材4の表面に塗装、インジェクションなどの方法で形成する 。また、その厚さの範囲については実験により適正範囲として50〜500μm が好ましいことがわかった。従来、接着性の点からエポキシ系樹脂が使用されて いたが、分散型の熱転写用昇華性インクの浸透性、密着性及び色あせ度の点から 、本考案における構成はポリエステル系合成樹脂である。また薄い単色などに着 色されたポリエステル系合成樹脂を使用することにより、よりファッショナブル なヘアピンを得ることができる。 転写印刷工程後の加熱は約50〜180℃で1〜30min.程度であり、こ れにより浸透拡散による色素の強固な定着固定した印刷拡散層が得られる。
【0015】 この強固な印刷拡散層の定着固定された色彩は、耐候性試験、摩擦摩耗試験、 整髪剤による耐蝕試験により試験の結果、いずれも4級以上の評価が得られてお り、通常使用状態では十分な色彩保持性及び耐久性を有していることが確認され た。
【0016】
【考案の効果】
本考案より近年極めて要求度の高いファッショナブルなヘアピンとして多彩な 、耐久性のある、しかも比較的安価なヘアピンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の1実施例の斜視による模式図であ
る。
【図2】 図1のヘアピン外部表面の部分的な模様の1
例を示す拡大参考図である。
【図3】 図1の1断面を示す図である。
【図4】 別の実施例における1断面を示す図である。
【符号の説明】
1 ヘアピン 2 ヘアピン外部 3 ヘアピン内部 4 母材 5 基層 6 印刷層 21 薄ピンク色 22 白色 23 薄黄色 24 薄グレイ色

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製ヘアピンにおいて、該金属製ヘア
    ピンの表面を被覆する合成樹脂よりなる基層と、該基層
    の表面が直接印刷により精密印刷された熱転写用昇華性
    インクの印刷拡散層を有することを特徴とするヘアピ
    ン。
  2. 【請求項2】 前記基層がポリエステル系合成樹脂より
    なることを特徴とする請求項1に記載のヘアピン。
  3. 【請求項3】 前記基層が着色されたポリエステル系合
    成樹脂であり且つその厚さが50〜500μmであるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のヘアピン。
  4. 【請求項4】 前記印刷拡散層の拡散深さが20μm以
    上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1
    項に記載のヘアピン。
  5. 【請求項5】 前記直接印刷がヘアピンの印刷曲面と同
    一の曲面をもつパッドによるパッド印刷であることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のヘアピ
    ン。
JP1998008500U 1998-10-28 1998-10-28 ヘアピン Expired - Lifetime JP3058751U (ja)

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