JP3058609B2 - 流動炉内部の状況監視方法及び装置 - Google Patents
流動炉内部の状況監視方法及び装置Info
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- JP3058609B2 JP3058609B2 JP9310068A JP31006897A JP3058609B2 JP 3058609 B2 JP3058609 B2 JP 3058609B2 JP 9310068 A JP9310068 A JP 9310068A JP 31006897 A JP31006897 A JP 31006897A JP 3058609 B2 JP3058609 B2 JP 3058609B2
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- fluidized
- fluidized bed
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみや下水汚
泥等の廃棄物の焼却に用いられる流動炉内部の状況監視
方法及び装置に関するものである。
泥等の廃棄物の焼却に用いられる流動炉内部の状況監視
方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流動炉を安定運転するには、その内部の
温度、圧力、流動媒体の量、酸素濃度等の多くの物理量
を監視する必要があり、これらについては既にそれぞれ
センサが設置されている。ところが流動炉に投入される
都市ごみ等の廃棄物中にはスチール缶、アルミ缶、石こ
ろ等の不燃物が含まれることがあり、これらの量が多く
なると流動層に異物として存在して流動層の安定性に悪
影響を与えるにもかかわらず、これまでは流動層内部の
不燃物量を把握する手段は知られていなかった。このた
め、流動層中からの不燃物の分離は常に一定のペースで
行われているだけであり、流動層の熱量が必要以上に損
なわれるおそれがあると共に、処理物の大幅な変動によ
り流動層の安定性が損なわれるおそれがあった。
温度、圧力、流動媒体の量、酸素濃度等の多くの物理量
を監視する必要があり、これらについては既にそれぞれ
センサが設置されている。ところが流動炉に投入される
都市ごみ等の廃棄物中にはスチール缶、アルミ缶、石こ
ろ等の不燃物が含まれることがあり、これらの量が多く
なると流動層に異物として存在して流動層の安定性に悪
影響を与えるにもかかわらず、これまでは流動層内部の
不燃物量を把握する手段は知られていなかった。このた
め、流動層中からの不燃物の分離は常に一定のペースで
行われているだけであり、流動層の熱量が必要以上に損
なわれるおそれがあると共に、処理物の大幅な変動によ
り流動層の安定性が損なわれるおそれがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、流動層の安定性を阻害する不燃物
量を測定することができる流動炉内部の状況監視方法及
び装置を提供するためになされたものである。
の問題点を解決して、流動層の安定性を阻害する不燃物
量を測定することができる流動炉内部の状況監視方法及
び装置を提供するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の流動炉内部の状況監視方法は、流
動層の振動を振動センサにより検出し、検出された振動
波形をフィルタに通して流動媒体、炉体、ブロワ等の振
動による周波数成分を除去し、フィルタを通過した振動
波形及び強度から流動層内部の不燃物量を把握すること
を特徴とするものである。また本発明の流動炉内部の状
況監視装置は、流動炉の内部に流動層の振動を検出する
振動センサを設置するとともに、この振動センサにより
得られた振動波形中から流動媒体、炉体、ブロワ等の振
動による周波数成分を除去するためのフィルタを設けた
ことを特徴とするものである。なお、振動センサを均圧
室の天井部に設置することが好ましい。
めになされた本発明の流動炉内部の状況監視方法は、流
動層の振動を振動センサにより検出し、検出された振動
波形をフィルタに通して流動媒体、炉体、ブロワ等の振
動による周波数成分を除去し、フィルタを通過した振動
波形及び強度から流動層内部の不燃物量を把握すること
を特徴とするものである。また本発明の流動炉内部の状
況監視装置は、流動炉の内部に流動層の振動を検出する
振動センサを設置するとともに、この振動センサにより
得られた振動波形中から流動媒体、炉体、ブロワ等の振
動による周波数成分を除去するためのフィルタを設けた
ことを特徴とするものである。なお、振動センサを均圧
室の天井部に設置することが好ましい。
【0005】本発明によれば、振動センサにより得られ
た流動層の振動波形をフィルタに通し、分析することに
よって流動層内部の不燃物量を把握することができる。
このため、不燃物量が増加してきたような場合には流動
層中からの不燃物の分離速度を高めることにより、流動
層の安定性を確保することができる。
た流動層の振動波形をフィルタに通し、分析することに
よって流動層内部の不燃物量を把握することができる。
このため、不燃物量が増加してきたような場合には流動
層中からの不燃物の分離速度を高めることにより、流動
層の安定性を確保することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を説明する。図1において、1は流動炉の炉体、2は
その底面の設置された多数の分散ノズルである。3は炉
体の下部に設けられた均圧室であり、ブロワ4によって
流動用の空気が供給されている。均圧室3に供給された
流動用の空気は分散ノズル2を介して炉内に噴出され、
硅砂等の流動媒体5を流動させて流動層6を形成してい
る。投入された廃棄物は高温の流動媒体5と接触してご
く短時間で焼却される。
態を説明する。図1において、1は流動炉の炉体、2は
その底面の設置された多数の分散ノズルである。3は炉
体の下部に設けられた均圧室であり、ブロワ4によって
流動用の空気が供給されている。均圧室3に供給された
流動用の空気は分散ノズル2を介して炉内に噴出され、
硅砂等の流動媒体5を流動させて流動層6を形成してい
る。投入された廃棄物は高温の流動媒体5と接触してご
く短時間で焼却される。
【0007】前記したように、都市ごみ等の廃棄物中に
はスチール缶、アルミ缶、石ころ等の不燃物がしばしば
含まれているが、これらは炉内に投入されても焼却され
ることなく流動層6中に蓄積される。そこで炉体1の床
面を図示のように傾斜させておき、その下端部の流動媒
体排出孔7から流動媒体5をスクリューコンベヤ8で抜
き取り、分離機9で流動媒体5と不燃物とを分離したう
え、流動媒体5は炉内に返送している。以上の構成は従
来と同様である。
はスチール缶、アルミ缶、石ころ等の不燃物がしばしば
含まれているが、これらは炉内に投入されても焼却され
ることなく流動層6中に蓄積される。そこで炉体1の床
面を図示のように傾斜させておき、その下端部の流動媒
体排出孔7から流動媒体5をスクリューコンベヤ8で抜
き取り、分離機9で流動媒体5と不燃物とを分離したう
え、流動媒体5は炉内に返送している。以上の構成は従
来と同様である。
【0008】しかし本発明では、流動層6の振動を検出
するための振動センサ10が炉内に設置されている。そ
の設置位置は特に限定されるものではないが、この実施
形態では比較的温度が低い分散ノズル2の下方の均圧室
3の天井部に、複数個の振動センサ10が配置されてい
る。この位置に振動センサ10を設置すると、流動用の
空気により常に冷却できるうえ、流動層6の振動を正確
に取り出し易い利点がある。振動センサ10としては、
市販の渦電流式微小変位計や誘導電流式微小変位計、或
いは光学式微小変位計等を使用することができる。
するための振動センサ10が炉内に設置されている。そ
の設置位置は特に限定されるものではないが、この実施
形態では比較的温度が低い分散ノズル2の下方の均圧室
3の天井部に、複数個の振動センサ10が配置されてい
る。この位置に振動センサ10を設置すると、流動用の
空気により常に冷却できるうえ、流動層6の振動を正確
に取り出し易い利点がある。振動センサ10としては、
市販の渦電流式微小変位計や誘導電流式微小変位計、或
いは光学式微小変位計等を使用することができる。
【0009】これらの振動センサ10により取り出され
た振動波形を周波数分析すると、例えば図2のような周
波数成分を含むことが分かる。ところがこの振動波形中
には、炉体1の振動波形A、ブロワ4の振動波形B、流
動媒体5の振動波形C等が含まれている。そこで振動セ
ンサ10により得られた振動波形を、これらの振動波形
A〜Cを除去できるフィルタ11に通してそれらの周波
数成分を除去する。その結果、フィルタ11を通過した
振動波形は図3のようにほぼ流動層6内部の不燃物の振
動波形Dのみとなる。しかもその振動強度は不燃物量に
よって変化することが確認されているので、その振動強
度から不燃物量を把握することが可能となる。
た振動波形を周波数分析すると、例えば図2のような周
波数成分を含むことが分かる。ところがこの振動波形中
には、炉体1の振動波形A、ブロワ4の振動波形B、流
動媒体5の振動波形C等が含まれている。そこで振動セ
ンサ10により得られた振動波形を、これらの振動波形
A〜Cを除去できるフィルタ11に通してそれらの周波
数成分を除去する。その結果、フィルタ11を通過した
振動波形は図3のようにほぼ流動層6内部の不燃物の振
動波形Dのみとなる。しかもその振動強度は不燃物量に
よって変化することが確認されているので、その振動強
度から不燃物量を把握することが可能となる。
【0010】このようにして、本発明によれば流動層6
の内部の不燃物量を精度よく監視することができる。こ
のため、不燃物量が増加した場合にはスクリューコンベ
ヤ8の出力を高めて流動媒体5の抜き取り量を増やし、
分離機9により多量の流動媒体5を送り込んでその中の
不燃物を除去すればよい。その結果、流動層6の内部の
不燃物量は常に一定量以下に保たれ、流動炉の安定した
運転が可能となる。
の内部の不燃物量を精度よく監視することができる。こ
のため、不燃物量が増加した場合にはスクリューコンベ
ヤ8の出力を高めて流動媒体5の抜き取り量を増やし、
分離機9により多量の流動媒体5を送り込んでその中の
不燃物を除去すればよい。その結果、流動層6の内部の
不燃物量は常に一定量以下に保たれ、流動炉の安定した
運転が可能となる。
【0011】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の流動炉
内部の状況監視方法及び装置によれば、振動センサによ
り検出された流動層の振動に基づいて流動層の内部のス
チール缶、アルミ缶、石ころ等の不燃物量を精度よく監
視することができる。このため、不燃物量が増加した場
合にはその分離速度を高めることにより流動層の安定性
を確保することができる。
内部の状況監視方法及び装置によれば、振動センサによ
り検出された流動層の振動に基づいて流動層の内部のス
チール缶、アルミ缶、石ころ等の不燃物量を精度よく監
視することができる。このため、不燃物量が増加した場
合にはその分離速度を高めることにより流動層の安定性
を確保することができる。
【図1】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図2】流動層の振動波形図である。
【図3】フィルタを通過した後の振動波形図である。
1 炉体、2 分散ノズル、3 均圧室、4 ブロワ、
5 流動媒体、6 流動層、7 流動媒体排出孔、8
スクリューコンベヤ、9 分離機、10 振動センサ、
11 フィルタ
5 流動媒体、6 流動層、7 流動媒体排出孔、8
スクリューコンベヤ、9 分離機、10 振動センサ、
11 フィルタ
Claims (3)
- 【請求項1】 流動層の振動を振動センサにより検出
し、検出された振動波形をフィルタに通して流動媒体、
炉体、ブロワ等の振動による周波数成分を除去し、フィ
ルタを通過した振動波形及び強度から流動層内部の不燃
物量を把握することを特徴とする流動炉内部の状況監視
方法。 - 【請求項2】 流動炉の内部に流動層の振動を検出する
振動センサを設置するとともに、この振動センサにより
得られた振動波形中から流動媒体、炉体、ブロワ等の振
動による周波数成分を除去するためのフィルタを設けた
ことを特徴とする流動炉内部の状況監視装置。 - 【請求項3】 振動センサを均圧室の天井部に設置した
請求項2に記載の流動炉内部の状況監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9310068A JP3058609B2 (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 流動炉内部の状況監視方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9310068A JP3058609B2 (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 流動炉内部の状況監視方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11141842A JPH11141842A (ja) | 1999-05-28 |
JP3058609B2 true JP3058609B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18000791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9310068A Expired - Fee Related JP3058609B2 (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 流動炉内部の状況監視方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3058609B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7009114B2 (ja) * | 2017-08-24 | 2022-01-25 | 荏原環境プラント株式会社 | ごみ焼却装置 |
CN115638427B (zh) * | 2022-11-17 | 2023-03-28 | 屯留县航泰清洁能源有限公司 | 一种废气蓄热式焚烧炉气体旋流板均布器 |
-
1997
- 1997-11-12 JP JP9310068A patent/JP3058609B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11141842A (ja) | 1999-05-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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